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ギレルモ・デル・トロのナイトメア・アリー ある「怪物(おとこ)」の悲しき物語とその舞台裏
ギレルモ・デル・トロのナイトメア・アリー ある「怪物(おとこ)」の悲しき物語とその舞台裏
ジーナ・マッキンタイヤー、阿部清美、ギレルモ・デル・トロ/DU BOOKS
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    借りたもの。 ギレルモ・デル・トロの映画『ナイトメア・アリー』の舞台裏。 撮影風景やコンセプトアートに添えられた、ギレルモ監督の意図、俳優らの演技や舞台装置に込められたもの、暗示を解説している。 時代を象徴する作りこまれた舞台装置の数々。 今となっては懐古趣味だからか、どこかファンタジックでもある。野心的な主人公が高みへと昇ったのち、犯罪が明るみになり破滅し、また元の場所へ戻るという円環を暗示させる物語展開にあわせて場末の見世物小屋からブルジョワなアール・デコへと変わってゆく。映画でその変化が面白かったことに思いを馳せながら読んだ。 キャラクターの内面の分析、コロナ禍での撮影風景。 小道具に見る懐古趣味や込められた神秘主義。 本編で主人公の運命を暗示したタロットカードの柄を各章に充てている。

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    投稿日: 2023.01.17