
総合評価
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powered by ブクログ「十二月の奇跡」 血は繋がっていないが。 無視して立ち去るのではなく、手を伸ばすことが出来たうえに声をかけることが出来たから今を生きていれたのだろ。 「雪うさぎの夜」 思い出した店員の正体。 幸せだったのかなど本人にしか分からないことではあるが、最期の時に満足できた人生ならば十分な時間だったろう。 「竜が飛ぶ空」 魔法使いと出会った日。 どんな世界線であったとしても、大切な人から教えられる自分の人生なんて夢のような物語だからこそ聞けたのだろ。 「屋上の神様」 話したいことがあるが。 頼りないから一人で抱えているのではなく、自分の中で完結するのが当たり前になっているからこそ言えないのだろ。 「夢路より」 昔一緒に居た三人組は。 おにぎりで繋がった縁は一度は切れてしまったけど、心のどこかで皆忘れなかったからこそ再び繋がったのだろうな。
0投稿日: 2025.10.17
powered by ブクログこの世界観に馴染んだせいもあってか 前作より更に楽しめた。 旅も空港もとんとご無沙汰。 どっか行きたいなぁー。
0投稿日: 2025.09.26
powered by ブクログ今日、9/4は関西国際空港の開港記念日。 空港は世界に続く扉がある場所。帰るための場所。飛び立つまでのひとときを過ごす人達のお話。夢破れて帰郷する亮ニ。フライトが大幅に遅延し、夢にあふれて過ごしていた日々を振り返る。いつの日にか忘れていたあるものに気づく。物事がうまくいかない時は待ってみよう。良い風が吹くまで。気持ちが優しくなる話がリレー形式で続く。短編4話とエピローグ。
0投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ空港を利用する人たちのそれぞれの思い出が、人や場所から蘇ってくる。 ひとりでいる空港は、誰かを待っているのか…ひとり旅なのか…いろんな思いを纏わせているのかもしれない。 何かのきっかけでふっと夢の世界にいるような空間に浸ってしまうまでを描いている。 「十二月の奇跡」ろくでもない人生を送ってきたと嗤う老人に顔の傷の原因を作った若かりし頃の思い出が蘇る。 「雪うさぎの夜」海外で気ままに過ごす画家兼ライターのあずさは、久しぶりに帰郷した後、空港のフラワーショップの前で、絵の上手だった亡き母のことを思う。 「竜が飛ぶ空」医師を目指して浪人中の翔太郎は、悪天候で欠航か決まった空港で、亡き父に似た不思議な男に出会う。魔法使いだと言う男が、彼の未来を告げる。 「屋上の神様」妹と会う約束をしたタクシー運転手の今日子は、重い病にかかり気弱になっていた。 子どもの頃に見た狐の記憶が蘇ったのは、天気雨が降ってきたから…。 「夢路より」出張のため、都会の空港に降り立った司は、寝不足の頭痛に悩みながら家族のことを考えていたらストリートピアノの奏でる「夢路より」を耳にする。小学時代に仲良くしていた泣き虫の女の子とカンニングを庇った男の子のことが思い出され…。
65投稿日: 2025.08.25
powered by ブクログ人生の節目に、空港で不思議な邂逅をする主人公達。 未来を知っている人だったり、魔法使い?だったり…前作よりファンタジー的な展開が多くて、童話を読んでいるような感覚になった。気持ちが沈んでいる主人公達にもたらされる出会いと別れの奇跡に癒される。「龍が飛ぶ空」のお話が好き。
1投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログ村山作品はファンタジー要素入りがちだけど、今作はあまりにもファンタジー過多だったかなぁ。 5話中4話がファンタジー濃厚(雪女、パラレルワールド、女神など)で、不思議な存在たちがそれぞれの主人公に救いを与えてくれるのだけど、なんだか興醒めしちゃいました。 都合の良い偶然が多いものの、人間ドラマだった前作の方が好きでした。 ファンタジー要素のない「十二月の奇跡」が一番面白かったです。現代版クリスマスキャロルといったかんじでした。
0投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ羽田空港を舞台にした物語。帰省や旅行でよく利用するので、あの辺かな?この辺かな?なんて想像しながら読めるのが楽しいです。
0投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログこのタイトルを見て、空港をたまたま訪れた人を主人公とした人生感ドラマと思う人がほとんどでしょう。 これはファンタジーでしたね。空港が舞台でなくても描けそうでしたが、前作も読んだのにこんな感じかどうか忘れてしまいました。
0投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ最初の「風の港」が大好きで、待望の続編。 前作は1日の中の出来事に主軸をおいた連作集だったけど、今回は四季を中心にした連作集。 誰もが忘れない記憶や後悔を、羽田空港の不思議な空間で思い出す。 本人にとって、決していい思い出ばかりじゃないはずだったのに、主人公の目の前に現れた人たちは、皆主人公に対して優しい。 心温まる作品が持ち味の作者の醍醐味と言う感じだけど、今作はどの作品もファンタジー色が強く、ファンタジーが苦手な私はかなり苦手。 1作目の流れで2作目も描いて欲しかった。 個人的な見方だけど、「風の港」を読んでるって言うより、空港版のたそがれ堂を読んでる気がした。
27投稿日: 2025.07.25
powered by ブクログ空港が舞台のファンタジー 過去に縁のあった人との再会の数々は、決してあり得ないと思ってもなぜか奇抜なかんじを受けない 静かな愛をかくのが上手な作家さんだなぁ
1投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログ四季折々、空港での多くの人の様々な思いが行き交うなかでの短編集五編。読み終えると優しい気持ちになれるものばかりでした。 「十二月の奇跡」 今までの自分を振り返る主人公への、奇跡のクリスマスプレゼントのような物語でした。 「雪うさぎの夜」 母親の生き方に想いを馳せる物語でした。〈誰の人生も間違っていない〉という言葉がとても印象的でした。 「竜が飛ぶ空」 亡き父を思う息子と亡き息子を思う父親とが、偶然出会い語り合ううちに···という感じの物語。この物語の考え方は、亡き人のことも自分のことも大切に思えて、前を向いていけると思いました。 「屋上の神様」 今まで頑張ってきた女性に、神様と狐が気づかせてくれたことで、これからその女性は生きやすくなれそうな感じがしました。 「夢路より」 死を意識したときに思うこと。これまでの自分の生き方に対する後悔、そしてよき思い出。奇跡のような偶然の後には、未来への道すじ。大丈夫と後押しされる物語でした。
49投稿日: 2025.06.30
powered by ブクログ今回は再会がテーマの5作品からなる短編集。 前作よりもファンタジー色が一段と濃くなっている気がした。 読んでいて優しい気持ちになり、ホロリと涙したりも… 「十二月の奇跡」、「竜が飛ぶ空」が特に好き。 どの作品を読んでも、誰かが見ていてくれる、誰かが理解してくれている、そう思わせてもらった。 心温まる1冊。
4投稿日: 2025.06.02
powered by ブクログ前作の『風の港』がとても好きだったので楽しみに読んだ。けれどこんなにファンタジックだったっけ?と少し戸惑ったんだけど、、 それはそれですぐに慣れて温かい気持ちになった。装丁もイラストも とても素敵。また前作も読んでみようと思う。
1投稿日: 2025.04.29
powered by ブクログわけあって、続編から先に読みました。 『十二月の奇跡』が、一番胸を打つストーリー。空港での思いがけない再会が、こんなに心温まるものになるなんて。 ちょっとファンタジー要素もあって、リラックスして読めました。
1投稿日: 2025.04.18
powered by ブクログ空港を訪れる人々が小さな奇跡に触れる語。四季で彩られる空港や人々の想いが温かい。不思議な場所よね空港って、ほんまにこういう奇跡が起こっても良いなと思える場所というか。空港で1泊2日旅したんやけど、楽しくて充実して私らだけ別の時間流れてるようで良かった。
5投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
羽田空港を舞台にした、5人の主人公の人生を振り返り、さらに再会がテーマ。人生の局面で時として飛行機を使う。5つのストーリーは空港で人生を顧みて、自分が通ってきた空路を確認する。ある者は自分のろくでもない人生を、ある者は母親への思いを、ある者は亡き父に思いを馳せる。一貫して、人生へのカタルシスだった。自分は職場を変わったが、成田空港を出発し、コペンハーゲン空港に降り立ったあの瞬間、「妻との人生の大冒険」のレベルが一段階上がった!まだまだ人生の大冒険は続くが、あの光景は一生忘れない。村山作品初読みでした。④
40投稿日: 2025.04.10
powered by ブクログ先日読んだ『風の港』の続編。 前作は春の空港の、1日を描いた作品だったけど、 今作は四季折々の空港が舞台。 今作は「再会」がテーマなので、5つの物語それぞれ 過去の出来事を回想し、思わぬ人との再会を果たす。 前作よりファンタジー要素があり、 ちょっと、不思議な世界に入り込んだよう。 どのお話も温かく包みこんでくれるような優しいお話だった。 特に印象に残ったのは 母と娘の生き方を対比した『雪うさぎの夜』 海外をさすらう娘と 山間の町で穏やかに暮らし続けた母。 どちらも人生も間違っていなくて、 それぞれに人生の旅があり、空がある。 最期に自分が、この旅が幸せだったと思える終わりを迎えられたらきっとそれでいい。
0投稿日: 2025.03.30
powered by ブクログやさしい出会いと別れの物語。 飛び立つ前のひととき、自分をふと振り返るような。 個人的には「竜が飛ぶ空」が一番すき。 出会えるはずがなかった人、交わるはずのない世界が交わる。 そしてほんの少し前に進めるような気がする。
0投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ『十二月の奇跡』 歳を取って孤独な彼 出会ったのは小さな天使 彼の何が変わっていくのだろう 『雪うさぎの夜』 人の気配のない夜の空港 出会ったのは冷たいけれど暖かい雪うさぎ 見覚えのあるお店の人は だれ? 『竜が飛ぶ空』 将来を決めると言える受験生 ちょっぴり気弱な、、、は…… いえいえ優しいのですよ彼は 思い出した言葉は 母のない子と子のない母と 希望は 空飛ぶ竜に 乗りたいよー 『屋上の神様』 空港の屋上、展望デッキ そこで出会ったのは神様とお使いの狐 目に見えない存在とであったら…… 見えないものを畏れる心は信じる心にもなるのだろう いつでも 信じていよう 見えないものも 『夢路より』 小学生のころの思い出 懐かしい出逢い 彼の生き方は しなやかで優しく 頑張り過ぎないのが心にしみてくる 返ってきた寿命を大切に……
2投稿日: 2025.03.23
powered by ブクログ風の港ー空港なんだと、短編2作目で気づく。 一作目は秀逸だなーと思って堪能したが、あとの作品は私の好みではなかった。
0投稿日: 2025.03.20
powered by ブクログ前作も読んだけど、 こんなにファンタジー色強かったかなと思いつつ、 こんな奇跡が世の中のどこかで起きたっていいじゃないかとも思いながら読了。 ちょっとだけ生きるのが不器用な人に 奇跡は起きるのかなあ。
5投稿日: 2025.03.13
powered by ブクログシリーズ2作目。今回は「再会」がテーマ。 たくさんの人が行き交う空港は、確かに偶然の再会が起こり得る場所。 私も成田空港で、遠く離れた場所に住む旧友にばったり会ったことがあったなぁ。 会えるはずのなかった人との再会は嬉しく、ちょっと切なくて… 本の内容とは関係のないことまで、あれこれ思い出してしまった。これも村山さんの魔法? ファンタジー要素たっぷりで、猫ちゃんも登場したり…村山早紀さんらしい優しい物語だった。
45投稿日: 2025.03.04
powered by ブクログ羽田空港を訪れた人々の様々な再会の話。 父親からの暴力から母子を護った男の再会、母を見送りフランスに帰る娘の雪うさぎとの再会、死んだ父親と再会したような受験生、稲荷の狐と再会した一人暮らしの女性、子供の時に助けた猫との再会。 冒頭の「十二月の奇跡」が特に好きな小説だった。 前作の漫画家、新人作家、魔術師との再会物語も良かったが、今作も安心して読めて心穏やかになる小説だった。
2投稿日: 2025.03.02
powered by ブクログ『風の港』の続編。羽田空港を舞台にした5編のオムニバスストーリー。 前回の作品に比べてファンタジー要素が強いお話が多かったかな…。 空港に行く事が最近はめっきり減ってしまったけれど、あの大きくて、たくさんの人が行き交う中、空港の中のお店やスポットで奇跡の出会いがあると思うと素敵な場所ですね。 色々な思いを持ち空港に立ち寄る人たちに起きた奇跡の物語は心温まる物ばかり。中でも最初の「十二月の奇跡」は一番心に残りました。彼が二十代の頃に負った顔の傷。読み始めた時の彼の印象からは想像もつきませんでした。 昔お世話になった人、会いたい人に私もまた再会したくなりました。
11投稿日: 2025.03.01
powered by ブクログ2022年に刊行された『風の港』に続くシリーズ第二弾。 「十二月の奇跡」 「雪うさぎの夜」 「竜が飛ぶ空」 「屋上の神様」 「夢路より」 空港を舞台にした5話収録の連作短編集。 副題に『再会の空』とある通り、其々の再会に胸が躍り心弾み、時に涙が零れる。 第一話から良かった。 病を抱えた60代後半の男性の奇跡的な再会。 もう泣くしかない。 第二話では私の故郷・富山の物語が描かれており方言と雪深い実家の風景を思い出し郷愁に浸った。 故郷を想う時、そこにはいつも家族の笑顔がある。 村山早紀さんの作品はあたたかだ。 読後は優しさに包まれる。
8投稿日: 2025.02.17
powered by ブクログじわーとくる珠玉の短編集。短編は好きではないのに…村山さんうまい。未来に向かって飛び出す空港が舞台なのに死の影漂う作品多いのは気になるが、青空が広がる寒い冬の一日、心はポカポカ温まる。
8投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログ【収録作品】 第一話 十二月の奇跡 第二話 雪うさぎの夜 第三話 竜が飛ぶ空 第四話 屋上の神様 最終話 夢路より ファンタジー風味の温かい物語。 できすぎなくらいよくできたお話なのに、ただただ涙が流れるのはなぜだろう。著者の紡ぐ物語はなぜか心に響く。
11投稿日: 2025.02.13
powered by ブクログこれもシリーズになったのね?と、まずは思う。 今回はそれぞれの話につながりはなかったので読みやすかった。 今回の方が泣けた〜。ファンタジーなのに泣ける。涙腺緩くなってるのかな?などと思ったり。素直に『良かった』と言いましょうよ!と、自分に言うのです。笑
11投稿日: 2025.01.31
powered by ブクログやさしく背中を押してくれる。そして、これからも一歩ずつ進んで行こうと思わせてもらえる。早紀ワールドガッツリ堪能させてもらいました。
4投稿日: 2025.01.27
powered by ブクログAmazonの紹介より 5つの物語が織りなす、空港をめぐる出会いと別れ。あなたに、また会える。 ◆第一話 十二月の奇跡◆ ろくでもない人生を送ってきたと嗤う老人は、空港で我が身を振り返る。そんな彼にも身のうちに抱いた宝石のような思い出があった。 ◆第二話 雪うさぎの夜◆ 海外で気が向くまま自由に暮らしてきた、画家兼ライターのあずさは、久しぶりの帰郷の後、夜の空港で、穏やかに生きた亡き母を思う。 ◆第三話 竜が飛ぶ空◆ 世界を救う医師を夢見て浪人中の翔太郎は、嵐の空港で、 魔法使いのような不思議な男に出会う。亡き父に似たそのひとの正体は? ◆第四話 屋上の神様◆ 子どもの頃から、涙をこらえ、頑張ってきたタクシー運転手の今日子。思わぬ病を得て気弱になった彼女が空港の屋上で出会ったのは、二匹の狐とそして―― ◆最終話 夢路より◆ 出張のため、都会の空港に降り立った司。ストリートピアノを奏でる青い目の老婦人になぜか懐かしそうに声をかけられ―― 空港を舞台にした不思議な物語でしたが、どのエピソードも感動しました。 全5話で、特に横の繋がりはありませんが、はっきりとは描かれていませんが、おそらく同じ空港、(もしかしたら羽田空港)が舞台かと思います。 賑やかとは裏腹に、静かな片隅で主人公たちは不思議な出会いに遭遇します。それは、それぞれの人生の中で印象が強い人物・出来事であり、その続きを体験することになります。 各エピソードは、思ったよりはあっさりと完結するので、もうちょっと雰囲気を楽しみたかったのですが、少しの時間でも、こちらとしては心が温まりました。 それぞれの主人公は、冒頭、疲れといった冷たさを感じたのですが、「出会い」を通じて、みんなが前向きに「陽」となっている描写に微笑ましく映りました。 内容としては切ない要素もありましたが、一つの奇跡があったことによって、前へ進もうとする展開は読んでいて、安心感がありました。 現実に、もしかして自分の使っている空港の片隅では・・といった妄想を膨らますこともできるので、個人的には好きなジャンルでした。 自分だったら誰と会いたいんだろうと思いながら、空港で楽しみたいと思いました。
8投稿日: 2025.01.23
