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春風仇討行
春風仇討行
宮本昌孝/講談社
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総合評価

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    【本の内容】 丸亀藩に仕える足軽が斬殺された。 娘のりやは剣の腕を磨き、父の仇を討つべく江戸へ。 供の村瀬藤馬と助け合い、ついに藩主の御前で仇と相まみえる―表題作のほか、関白豊臣秀次と剣豪富田景政の悲しき別れを描く「一の人、自裁剣」など、深い余韻が残る傑作四篇を収めた時代小説集。 [ 目次 ] [ POP ] 安心して身をゆだねることができる時代短編集。 四編とも読後、胸におちるものがある。 その方向はすべて異なるのだが、どこか深いところにちゃんと届いている。 表題作は、お約束の展開とわかっていても、おはなしのうまさと、ヒロインのりりしさに魅了されて一気読みの好編。 冒頭、こんぴら樽の奉納シーンの甘酸っぱさは、これでもかといわんばかりの初恋の味である。 『瘤取り作兵衛』は、おはなし好きにはこたえられないうまさがある。 私はむろんだまされた。 一つ一つのエピソードも読ませる。 例えば、秀吉のお茶目な大人物ぶりと、作兵衛の愛すべき豪勇ぶりがうかがえる会見シーン。 わずか6ページだが、胸がすく。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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    投稿日: 2014.08.26
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    秀次主役の「一の人、自裁剣」目的で買った筈が、それも良かったのですが気がついたらそれ以上に表題の春風仇討行(以下春風。蘭丸話は既読。瘤取り作兵衛も面白かったです。最後の80歳作兵衛のぶっちゃけ話がかなりお茶目で楽しい)。春風は5代将軍の丸亀藩が舞台なので若干守備範囲からは外れますが、これが一番。鰻侍(笑)。

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    投稿日: 2009.10.25