
総合評価
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powered by ブクログ三日月堂シリーズは全6巻。 うち、5巻と6巻は番外編。 『小さな折り紙』は第6巻で最終巻。 優しさにあふれた三日月堂シリーズはお気に入り。 『小さな折り紙』も優しさを感じながら読み終えることができた。 心に刺さる言葉はたくさんあったが、ひとつあげるとすれば、結婚を決意した小穂のことば 「ふたりで生きるって、荷物を分け合って楽にするためじゃない。もっと大きな荷物を背負うため」 (引用:ポプラ文庫「活版印刷三日月堂 小さな折り紙』 p,260) 二人だからチャレンジできることがたくさんある。 険しい道でも振り返ってみたら、”あぁ、こんなところまで来ることができた”と喜びに変わることもあるだろう。 一人ならチャレンジすらしていなかったかもしれない道。 ”あぁ~、面白かった!” 後にそう思えたら最高だ。 「活版印刷三日月堂シリーズ」は文庫本なのだが、これが単行本化された。 学校図書館用にハードカバーにして<特装版>として生まれ変わったのだ。 単行本が文庫化されるのが普通だが、ポプラ社一般通信によると 図書館の本についての専用の部署ー図書館事業局からの依頼を受けてのことだそう。 内容的に子供が読んで問題ないか、子供が手にとりやすいか、などの条件をクリアした作品が、単行本化され、指導要領に沿ってルビも着け直す、と。 「活版印刷三日月堂シリーズ」を子供たちが図書館で借りて読むのかと思うと、私までわくわくする。 (参考:ポプラ社一般通信 https://note.com/poplar_bungei/n/n4bf8a4cef06b)
15投稿日: 2025.11.08
powered by ブクログシリーズ最後。番外編ですかね。 出来たら主人公の新しい生活の始まりのお話を読みたかったのですが、これで全ての登場人物の繋がりが分かったのかな。 活版印刷だけではなく今度は和紙の世界にも触れていてまた楽しく読めました。 川越は何度か訪れた事がありますがまた改めて行きたくなりました。
20投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ三日月堂、これからの話ー 平凡な日々はつまらないと思っている女性 遠く離れた土地で暮らすことが決まっている友人を思う女子高生 中学受験に立ち向かう息子を見る男性 苦手だったはずの義理の母の家が売られることになった女性 結婚したいけど、将来が不安な男性 そしてラスト、弓子さんの息子の話 どれも心にしみる話でした。 結構泣けるものもあったので涙腺が弱い私は泣いてました笑
0投稿日: 2025.04.19
powered by ブクログ活版印刷三日月堂の番外編。 『空色の冊子』が"過去編”だとしたら、この『小さな折り紙』は本編の"その後”になる。"未来編”とも言えるか…。 『庭の昼食』がとても良かった。 本編のその背景にあたる本作。色んな方面から多角的に捉えることができるって、奥行きが広がる感覚になる。俯瞰するってこういうことなのかな? 物事って人によって見方が違う。それだけではなく、見え方も変わる。 自分からの見え方だけでなく、色んな人の見え方によって、大きく深く見えることもあるのかもしれない。 サブタイトルにもなっている『小さな折り紙』 弓子の子供の頃から、本編を経てのその後。 園長の目を通し、見守っているような気持ちになりつつ、園児たちの卒園と未来へのはなむけの応援と想いに胸が熱くなる。 その場に居る何人もの人たちそれぞれの想いが重なり繋がってひとつの思い出を作る過程っていいなとしみじみと味わい深い感覚で本を閉じた。
24投稿日: 2025.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
話がずーっと進んで弓子さんの息子佑くんの卒園シーンで終わります。いい話だったなあーとしみじみ思います。
1投稿日: 2025.02.24
powered by ブクログシリーズの番外編。 シリーズが終わっても、こうやって他の登場人物からの物語を読むことができて、嬉しいです。
15投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログ物語の中にも出てくる「世界の裏側」がまさに本作ではないだろうか。本編の登場人物たちそれぞれの背景にある物語が綴られている。そしてもうひとつは、世代交代ということだろう。子どもだった人が大人になり、親になり、親や祖父母から受け継いできたものをさらに伝えていく。少しずつ変わりながら連綿と続いていくからこそ見えるものもあるように思う。これで本当に三日月堂の物語とお別れだと思うと寂しくもある。
1投稿日: 2024.10.22
powered by ブクログ三日月堂シリーズスピンオフ。本編の未来編。 最初の頃の巻にしか出てきていない人だと、 「この人は誰だったっけ?」 となりつつ、話が進むと思い出せました。 楓のおばあちゃん おばあちゃんのおうちと万葉の庭 カナコさんの短歌 と、本編での好きなものが多く出てきた「庭の昼食」が一番良かった。 カナコさんの恩師・深沢先生も素敵。 弓子と悠生の息子・佑が出てくる最終章も、こんなに時が経ったのかと驚くと共に、これからの明るい未来を感じさせてくれて、最終章にふさわしい内容でした。 これが月光荘に繋がっていくのかー。 今更だけど、三日月堂→月光荘と、月繋がりなんですね。
1投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログ三日月堂本編から月日が過ぎた未来のお話。弓子さんをはじめ、三日月堂を介して出会った人たちが、思い出を大切に暮らしている。 ちょっぴり悩みを感じている人も、出口が見える素敵なお話でした。
1投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログ三日月堂や活字印刷を通じて出会った人々のその後 そしてこれからの話 人を通じてその人が残した跡 次の人に何が残せるかそして何ができるか 6作目
0投稿日: 2024.03.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
カナコさんの歌集を作るところでは涙を禁じ得なかった。楓の将来観に尊敬した。万葉集の庭は無くならないで欲しい。それはそうと深沢ゼミ受けてみたい人生だった。三日月堂に幸あれ。
1投稿日: 2023.09.27
powered by ブクログシリーズ6作目。ほんっと登場人物全員好き。活版印刷を通じて繋がった人々のその後が描かれててとてもとても良い。全話の中で1番「庭のアルバム」が好きやったから今作の「庭の昼食」が嬉しかった。私も三日月堂がある川越に住みたい。
2投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログこの番外編だけ放っておいたが、 ようやく読了しました。 最後の一編を読んで、 あまりの時の流れの速さに驚きましたが、 このシリーズを締めくくるには ふさわしい内容だったと思います。 ともかく読み終えて、スッキリ!
1投稿日: 2023.02.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ読破。最後の巻は三日月堂にゆかりのある方々の後日談と未来を見据えたお話。これにて全登場人物を網羅したといった感じ。時代は進めど、三日月堂はずっとそこに存在し、川越の人々に「文字」で想いを届け、「あと」を残してきた。ときにそれが生きる力となるかもしれない。もちろんそれは活字だろうが印刷された文字だろうが手書き文字だろうがその本質は変わらない。その想いだけは廃れることはない。活版印刷がそれを再認識させてくれた。 ありがとう、三日月堂。
1投稿日: 2023.01.16
powered by ブクログこれまでに登場した皆さんの、その後。三日月堂のその後。大人も子供も成長していく。泣き所多いなか、1話「マドンナの憂鬱」柚原さんのジョギング仲間たちの小旅行のお話は軽快で楽しかった。 印刷だけでなく、ガラス工芸、紙漉きなどにも丁寧にフォーカスしていて良い。
1投稿日: 2023.01.12
powered by ブクログ弓子さんの小さな頃の折り紙の話を読んでまた泣いた。 お母さんが折り紙にどれだけの想いを込めていたのかと思うと、もうね。 家にある古い本を開いて活版印刷の本を探しました。30年ものはだめで、もう一世代前だと活版印刷でした。見たことあるとおもってたけど、活版印刷の本は図書館とかでみてたのかな。
1投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログ三日月堂の「未来」が描かれた番外編第二弾 「小さな折り紙」に、切なくて涙してしまった。 シリーズ通して、本当に優しく温かい物語。現実は、こんなに優しい人ばかりじゃなく、活版印刷で生計を立てるなんて、大変なことだろうけど、やっぱり物語の中では、ほっこり温かい気持ちになりたい。 川越の街にも行ってみたくなった。行けば、そこに弓子さんたちがいるような気がしてしまう。
5投稿日: 2022.10.01
powered by ブクログシリーズ6作目。本編は4巻までで、5巻は過去のお話、6巻は未来のお話。 この巻を読みながら、私は昔から、ハッピーエンドで終わった少女漫画の、その後を描いた番外編がすごく好きだったことを思い出しました。 番外編自体は期待外れなこともあるけれど、幸せにやってるんだなぁと思えることに満足しちゃいます。 番外編の5、6巻は、時間の幅が広く、弓子の人生を定点観測しているような感じで、番外編好きには嬉しい構成でした。
1投稿日: 2022.02.02
powered by ブクログ番外編の一作目が過去の話で、この巻は、未来の話。 三日月堂に関わった人達と弓子さんが、川越の街で日々を紡ぐ様子が過去から未来を通して描かれ、まさに「生きているものはみなあとを残す。」 形にはならなくても、思いは誰かの中に残る。 よく耳にする言葉だが、それを丁寧に表現してくれたシリーズだと思う。 シリーズは完結してしまったけれど、他のシリーズに時々名前が出てくるので、寂しくない。 三日月堂は生きている。
1投稿日: 2022.01.30
powered by ブクログ基本はオムニバスだが、人物が複雑に絡み合っているので、復習が必要。 3、4巻未購入(本屋に在庫なく)で飛ばしたせいもあるけど。
1投稿日: 2021.11.22
powered by ブクログ本編は4巻で終わっていて番外編らしい。 また少しくどいかも、感動を押し付けるみたいなところが気になったけれど、最後は爽やかに終わってました。 4巻以降の弓子さんの様子が描かれているけど、ふーんという感じ。
0投稿日: 2021.10.23
powered by ブクログ「活版印刷三日月堂」シリーズの一冊。この印刷所を取り巻く人々のそれぞれの物語で構成された短編連作。人気シリーズなのだろう、これで6巻目である。 川越という小江戸とも言われてた街である。そこにあるクラシックな活版印刷をする印刷所がこの物語の核である。その設定といい、登場人物たちなどゆったりと時が流れ、人々の優しい面持ちが醸し出す柔らかな雰囲気で心が癒される作品だ。
0投稿日: 2021.09.30
powered by ブクログ相変わらずもう、泣きそうになりながら読んでる。 最終話とか、ああ、こうきたかーって感じで…。 著者の別タイトルを図書館で予約するまえに、とりあえず三日月堂を一から読み直すことにした。 序盤を読んだのは数年前やし、またゆっくり読み直したいな。 時系列はわりとバラバラの群像劇はめちゃくちゃ好き。 まさかこんなふうな構成になるなんて、最初は思ってなかったなあ。 読み返したらまた違う気づきがあるやろうから、それも楽しみ!
1投稿日: 2021.09.16
powered by ブクログ三日月堂シリーズ、「未来」が描かれる番外編(シリーズ六冊目)。 今までのシリーズに登場した人達の、サイドストーリーや後日談・6篇が収録されています。 今回も、活版印刷で刷られた扉ページが“お出迎え”してくれるのが嬉しいですね。 どの話も優しい視点から“それぞれの生きる道”が描かれていて、温かな気持ちになります。 第六話「小さな折り紙」では、弓子さんと悠生さんの息子・佑くんも登場し、時の流れを感じます。 そう、誰もが昔は子どもでしたし、子ども達も時を経て大人になっていく・・この、あまりに当たり前な人の営みがとても尊いものなのだと本書は思わせてくれます。 因みに第一話「マドンナの憂鬱」の柚原さんの価値観は、個人的に大いに共感する部分がありました。(ただ、これって少数派なのかなぁ・・汗)
4投稿日: 2021.07.09
powered by ブクログ【感想】 特に感動的なシーンがあるってわけじゃないのに鼻の奥がツンとなるような話をこれだけつくれるってのはすごいもんやなあと思う。喪われたものへの哀惜とそれをこれからの勇気に変えていくけなげさがあるからかな。 【一行目】 ひとり暮らしのマンションのベランダに立ち、空を見あげる。晴れた空に小さな雲がいくつか浮かんでいる。 【内容】 ・柚原はジョギング仲間のハルさん、葛城、大西らと富山のガラス美術館に行く。切実なわけではないが、自分はいったい何者になれるのだろう、何を残せるのだろうという疑問を抱えながら。 ・高校文芸部の小枝と侑加は卒業文集を作りながらこれまでのこと、そしてこれからのことを考える。 ・広太の父。同じようなシチュエーションを立場や状況を変え「裏側」から再体験する「二巡目」を感じる。 ・大学には行かず月光荘で働きたいという楓。そんなときカナコの短歌を本にしようという話が持ち上がる。 ・金子と小穂のなれそめ。だんだんおおきくなっていく三日月堂。和紙っくりの一部分を体験。 ・あけぼの保育園園長の柾子先生は引退を考えているが、元気な佑くんを見、母親の弓子が園児として在籍していた頃のことを思い出す。 ▼三日月堂と月光荘についての簡単なメモ(第一巻からの累積)。 【アウラ】複製が自由自在でなかった頃のオリジナルの持つ一回性のようなものらしい。ベンヤミンが提唱した概念らしい。活版印刷にはアウラがある? 【あけぼの保育園】浜田郁夫、康子夫妻がつくった。弓子が通った私立の園。息子の佑(たすく)も通ってる。今は多町柾子先生が園長。次の園長はその娘の環(たまき)になる予定。三日月堂で卒園冊子を作っていた。以前幼稚園て書かれてたような気もしたが? 【旭爵位文庫】実際にある施設らしい。安藤さんが佐久間さんと藤村さんに紹介したかった建物。写真を見ると昔よく行ってたタイプの店舗建築だった。 【旭湯】銭湯。遠野が月光荘に入った日に行った。リアルにある銭湯だったようだが最近なくなったらしい。 【安西明里/あんざい・あかり】Y大学立花ゼミの学生。課題でつぐみと同じグループで雑誌をつくることになったメンバー。後に古書店「浮草」でアルバイトを始めた。三日月堂の登場人物の一人で、そのときは課題で川越を題材にした雑誌づくりをした。四人姉妹の末っ子。自信のないタイプで進路に悩んでいる。 【安藤万年/あんどう・かずとし】べんてんちゃんの友人のトモちゃんのおじいさん。月光荘に昔住んでいた女の子の知人。喫茶店「羅針盤」の経営者。元は安堂写真館という店で、三日月堂のおやじさん(弓子の祖父)もよく利用していたらしい。喫茶店になってからもちょいちょい来ていたらしい。遠野守人くんの能力の理解者になってくれそうな雰囲気がある。 【家の声】遠野守人が聞くことができる。午前中に聞こえることはあまりなく夕方から夜にかけてよく聞こえるので物怪の一種かもしれないと守人は考えたりしている。 【家守/いえもり】家は人が暮らしていないとすぐ荒んでしまう傾向がある。それを防ぐため誰かに暮らしてもらうこともある。遠野守人くんはそういう役割だろう。「やもり」でもいいようだが両生類のヤモリと混同しそうだしここでは「いえもり」としとく。梨木香歩さんの『家守綺譚』は好きな作品だがなんとなくあれを思い出した。 【育児】カナコいわく子育てで言葉でできた世界が崩れてしまったとか。 【石野】ふんわりした外見と裏腹に強情っ張りで毒舌。会社員になったがブラック企業だったらしい。 【一倉ハル】蔵造りの町並みの中にありやはり蔵造りの建物だった川越運送店一番営業所の所長。顔も広く川越市の生き字引的存在。今度北海道大学の森林科学科に進学する息子森太郎(しんたろう)がいる。高校を卒業するとき親に三日月堂のレターセットを作ってもらった。大事に取っておいた最後の一枚を使おうと思う。ジョギング仲間に葛城、大西などがいる。 【今泉治人/はると】著名な版画家。版画工房を主宰している。 【岩倉】古書店「浮草」店主の水上が大学の文芸部にいたころ同期だった。イワクラ出版という小さな出版社をやっている。 【印刷】《印刷ではちがう。実体の方が影なんだ》第一巻p.71。《昔の活字は物質だったんだ。》第一巻p.85。 【印刷物】《印刷物は言葉の仮の姿だと思うんです。》by弓子、第二巻p.199。 【ウェスタン】映画の同人誌。片山や杉野がいた。 【浮草】川越の古本屋。立花ゼミが課題でつくった雑誌を売る会場となる。今の店主は水上。前の店主は守谷。創業は守谷の奥さんで父親の本を処分するための店だったらしい。それもあって亡くなった人の蔵書だけを引き取る方針。児童書の棚もあるらしい。安西明里がバイトしている。 【恵理/えり】あけぼの保育園の先生。 【演劇】《舞台の方がほんとの世界で、観てるわたしたちが消えてくみたいで》三日月堂第五巻p.294 【大島聡子】カナコとバンドを組んでたことがある。ピアノ。大学院を出てからずっと校閲の仕事をしている。今は父の介護もしている。父は編集者だった。独身。 【大城活字店】今も銀座で営業している活字店。 【大隅のおじいちゃんとおばあちゃん】月光荘に前に住んでた人たち。 【大西】大学院生。川越運送店一番街営業所の建物に同居している観光案内所でバイトしている。ハルさんのジョギング友だち。後に川越市立博物館の学芸員になった。 【岡野】珈琲店「桐一葉」を伯父から継いだ。自分の個性欠如に悩んでいる。ハルさんに紹介された三日月堂で思いを練り込んでいく。ある意味三日月堂再開の最初の客。 【長田】本町印刷埼玉支社の社員。プラネタリウム「星空館」の広報村岡にひかれているがかつての恋人響子の「あなたはなかなか決断できない人だから、わたしが決めたの」という別れの言葉がトラウマになって一歩前に出られない。 【遠田真帆/おんだ・まほ】鈴懸学園の国語教師で文芸部顧問。「桐一葉」の岡野から三日月堂のことを聞き生徒とともにたずねる。学生の頃演劇部で「銀河鉄道の夜」のジョバンニを演じたことがある。 【楓】母が持ち帰ったカナコの短歌が活版で印刷されたカードを見て活版印刷に興味を抱く。なんとなくものごとが楽しくない気分で日々を過ごしていた。美術部に入っているがアニメやマンガっぽい絵を描く人たちばかりでいまいち乗れない。彼女自身は写生派で植物を描くのが好み。レギュラー入り候補。母は久仁子。カナコの大学時代の友人だった。 【楓の祖母】向島百花園の近くの家で暮らしている。祖父が祖母の好きな万葉集に出てくる草木だけで作った庭がある。 【楓の母】→久仁子 【輝く遠い場所】《きっとどこだっていいのだ。輝く遠い場所さえあれば、旅立つことができるのだから。》by片山隆一、三日月堂第二巻p.313。 【かくれんぼ】《かくれんぼというのは、隠れるためにするのではなく、だれかに見つけてもらうためにするのかもしれない。》月光荘第一巻p.197。 【影山】裕美のやってる雑貨店「飛行機雲」のお得意さん。レストランと器の販売を兼ねた店を出すことを考えている。もしかしたら楓の祖母の家に(庭に)興味を示してくれるかもしれない。 【笠原紙店】三日月堂、月光荘双方に出てきた店。 【笠原宗介】守人たちのみっつ上の先輩。紙店の息子だが跡は継がず会社員になる。 【笠原方介】笠原宗介の父。気難しそうに見えるがそうでもない。代々継いできた紙店を廃業する。三日月堂の息子、カナコの夫、修平とは小中で同学年。 【笠原美代子】笠原宗介の母。小川町生まれで和紙を作っていた。小川町では細川紙が有名。 【菓子屋横丁】川越にある通り。元は菓子の製造卸の店が並んでいたが衰退し、後に駄菓子販売の店が並ぶ通りに変貌。月光荘がある。 【活字】鉛製で産業廃棄物になるので捨てるのも簡単ではない。 【葛城】ガラス店兼工房を経営している。ガラスのアーティスト。ハルさんのジョギング友だち。 【片山隆一】編集者崩れのライター。映画好きで映画の紹介文を書くのが主な仕事だった。こだわりが激しすぎ仕事を干されぎみだった。三日月堂、弓子の祖父と親しかった。映画同人誌で人気のあった「我らの西部劇」というエッセイの著者で三日月堂で印刷する予定だったが最後の一編が行方不明で中断されていた。 【片山隆一の息子】たぶん片山慎一という名前。第二巻「我らの西部劇」の語り手。好き勝手なことをしていた父に反発し地道なサラリーマンとなって真面目に働いていたが身体を壊して退職し居場所がなくなりかけている。 【カナコ】故人。弓子の母。旧姓は村田。盛岡出身。弓子はカナコそっくりらしい。地方から東京の大学に入りギターがひけたので裕美、聡子とともにバンド活動して卒業したら国語教師になった。そこで修平と出会った。短歌を書いていた。弓子が三歳のとき血液の病気で亡くなった。《カナコは宮沢賢治をほかの星から来た人みたいと評していたが、僕からしたらカナコもそうだった。》三日月堂第五巻p.68-69。《自分を子どもじだいに結びつけるものがなにもないの。だからいつも根っこがなくて、ふわふわ飛んでいるみたい。》三日月堂第五巻p.73 【金子】グラフィックデザイナー。活版印刷に関心を抱く。後に小穂と付き合うようになったらしい。大西の先輩。実家は横浜でスカーフをつくっている。 【ガラス】《高校の理科の時間、ガラスは液体だと学んだ。液体なのに固まっている。だからだろうか、時間の流れが止まっているみたいに見える。》第六巻p.18 【川越】空襲を免れたので古いものがけっこう残っている街。《過去の姿が透けて見える》月光荘第一巻p.93。両シリーズは川越の広報でもある感じ。 【川越運送店】ハルさんが一番営業所の所長を勤めている。弓子も短期間働いたことがあるらしい。 【神部/かんべ】笠原の会社の先輩。起業を考えている。 【機械】《なんでも機械でできるようになる。だけど、実際には、機械で扱えるようにすれば、前にあった細かいことが削ぎ落とされていってしまう。》三日月堂第五巻p.202。 【木谷】Y大学大学院で遠野の指導教官。専門は日本の近代文学で小説の舞台になった町の古い地図と現在の町を比較検証している。郵便局員だった父が集めた昭和期の地図を月光荘で展示している。 【響子】長田が学生時代から付き合っていた。九州の学芸員に採用されたことをきっかけに別れることになった。 【切り紙】紙を折って切ったりしてデザインされたものをつくる遊び。笠原宗介と神部が中心になって月光荘の空き部屋でワークショップが行われた。 【桐一葉/きりひとは】珈琲店。伯父のあとを継いだ青年岡野が経営しているがいろいろ悩みは多い。店名の由来は高浜虚子の句「桐一葉日当りながら落ちにけり」から。「活版印刷三日月堂」シリーズ、「月光荘」シリーズ双方に出てくる。 【草壁彰一】大学の課題でつぐみと同じグループで雑誌をつくることになったメンバー。自信家でつぐみは苦手としている。 【久仁子/くにこ】楓の母。カナコの大学時代の友人でもある。 【雲】古書店「浮草」が出す小冊子かな? に店主の水上が後書き的な「雲日記」という文を書いている。彼は雲には実体がないと考えているようだがそうでもない。登山等で雲の中に入ると寒いし濡れる。充分実体はありそうだ。三日月堂、月光荘の双方に出てくる。 【雲になる練習】水上の息子、悟がしていた遊び。 【雲の紙】弓子が勝手に名付けた。本当の名称はパルパーといって凹凸がふわふわしている。 【kura】川越の「大正浪漫夢通り」という洋風建築や土蔵が並ぶ通りにある蔵カフェ。二ヶ月に一度黒田の朗読会が開かれている。 【車のいろは空のいろ】あまんきみこの著書。とある朗読会に取り上げられた。 【黒田敦子】カルチャーセンターで朗読講座を開いている。 【圭太】村崎小枝の弟。 【月光荘】遠野守人が管理人をすることになった町家。島田が老後の住まいとして改装している途中だが現在は利用の予定がなく管理人を探していた。遠野が初めて入ったとき歌声が聴こえた。「月光荘」という名前は近所の人が付けた愛称でなんでも小さな天窓のような丸窓があって夜になると家の中の光が満月のように見えていたかららしい。また家の中からものぼってくる月が見える。郵便局員だった木谷の父が集めた昭和期の地図を展示している。次第に遠野と会話ができるようになったりしていく。 【幸治】盛岡で「本町印刷/ほんちょういんさつ」という印刷所の経営に携わっている。印刷機や活字の引き取り手を探している。 【広太】三咲の生徒。小学五年生。活版印刷の機械に興味津々。最近になって幼い頃に亡くなった姉、あわゆきがいたことを知った。 【広太の父】子どもの頃は単純に世の中の表面しか見てこなかったが大人になるとその影には多くの人が関わっていることに気づく。そんな「裏側」を知ってから大人の立場で世界を追体験していく「二巡目」に今いると考えている。 【小枝】→村崎小枝 【珈琲を自分で淹れる】《珈琲の時間はひとりの時間です》月光荘第一巻p.200。 【木口木版】プラネタリウム「星空館」で見つかった星座早見盤の星座盤の部分が木口木版で作られていた。個人的に木版画をつくるのが趣味だった頃もあるので木口木版も作ったことがあるが星座盤ほど大きいものは珍しいんじゃなかろうか? …なるほど小さいものを継いで大きくしてるのか。 【個性】《まわりから見て個性に映るものって、その人の世界への違和感から生まれるものなんじゃないかな。》三日月堂一巻p.179。 【琴音/ことね】劇団員。 【斉木裕美/さいき・ひろみ】→裕美 【佐久間晃平/さくま・こうへい】喫茶店「羅針盤」の古くからの客。珈琲を淹れるのが趣味で焙煎屋を営むのが夢。四十二歳独身。一生結婚する気はないと宣言しているらしい。藤村さんは恋人のようだが? 【佐々田】旅行情報誌「月刊めぐりん」編集長。川越出身。 【聡子】→大島聡子 【理子/さとこ】広太の母。 【真之/さねゆき】あけぼの保育園の園児。元気。 【小穂】さほ? 読み方不明。図書館司書。平田雪乃の同僚。黒田敦子の朗読講座に参加している。朗読グループ「ちょうちょう」として朗読会を開くことになり案内を活版印刷でと考えた。後に金子と付き合うようになったらしい。 【小百合/さゆり】元劇団員で演劇から離れていたが今はミュージカルの勉強をしている。 【沢口】遠野が大学生のときの大学祭で同じ展示グループだった友人。姉御タイプ。 【死】《いつかは人も消える、星も消える。でもそれは、あったものがなくなるのではなくて、なかったものがまたなくなるだけなのだ。星と暗闇。僕たちもまた本来は暗闇だったものなのだから。》三日月堂第五巻p.94 【シアター川越】いわゆる昔ながらの「町の映画館」。一度閉館したが復活。「ウェスタン」主宰の西部劇特集を企画、旅行情報誌「めぐりん」が取材に来た。 【静子】三日月堂の奥さん。弓子の祖母。 【渋沢】kuraの店主。 【島田】月光荘の持ち主。木谷の知人。話し方からすると友人のようだ。 【島本悠生】本町印刷埼玉支社勤務。「御大」(大叔父の幸治)と呼ばれる重鎮の一族。オンデマンド機の導入を試みている。活版印刷の機械についても御大の手解きを受けそこそこ詳しい。三日月堂のターニングポイントを担う人物となるか? というより弓子の婿候補の一人やろう。大学時代はサイクリング部で長田の後輩。 【修平】弓子の父。天文学を学んでいた。高校教師になった。そこでカナコと出会った。《自分が大学で天文学を学んだのは宇宙が怖かったからなんです。》三日月堂第五巻p.65。 【樹脂凸版】データを樹脂でハンコみたいにして印刷する。活版印刷とは別物だがある程度の味は出せる。 【正月】《年明けは家たちがみんな黙る。》月光荘第二巻p.211。どうやらどこかに出かけているらしい。出雲とか? 【尚弥/しょうや】あけぼの保育園の園児。おとなしい。卒園記念のアルバム用に柾子せんせいの絵を描いた。 【杉野】片山隆一とともに映画の同人雑誌「ウェスタン」をつくっていた。 【蒼子/そうこ】本川蒼子。佐久間さんのお姉さん。 【高梨】本町印刷で長田の同期。印刷技術オタク。 【隆道】柚原と短期間恋人だったが裏切った。 【田口健介】広太の父。 【田口広太】→広太 【田口理子/さとこ】広太の母。 【田口昌代】田口健介のいとこ。広太から「あわゆき」の名刺をもらった一人。昔銅版画をやっていた。 【武井】プラネタリウム「星空館」職員。開館の二年後に入った古株。 【竹野】旅行情報誌「月刊めぐりん」編集者。川越の取材で三日月堂に行き着く。弓子がなぜ活版印刷を継いだのか気になる。 【佑/たすく】弓子と悠生の息子。あけぼの保育園に通っている。 【立花】大学の教授? メディア表現が専門。三年から四年に上がる間の春休みに雑誌をつくる課題が出る。 【田辺】遠野が大学生のときの大学祭で同じ展示グループだった友人。コミュ力が高い。埼玉県の高校で教師をしている。 【環】あけぼの保育園園長の子ども。次期園長になると思われる。 【魂】《人はその魂で人を支える。大人でも子どもでも老人でもみな魂をもっていて、魂には大きさなんてない。だから、だれだってだれかを支えることができる。》月光荘第二巻p.291 【短歌】短歌を媒介にしてカナコと聡子はコミュニケーションとりやすくなった。 【ちょうちょう】小穂、遥海、三咲、愛菜という女性四人の朗読グループの名前。プシュケー(魂、息、蝶)にちなむ。 【津川】片山隆一の大学の先輩。映画研究会のボスで片山は気に入られていた。 【月野弓子】→弓子 【月夜と眼鏡】小川未明作。月光荘第二巻「浮草の灯」で守人が古書店「浮草」で購入する。おそらく新潮文庫だろう。我が家にもある。ほとんどの本を売ってしまったときにも残したもののうち一冊。 【つぐみ】豊島つぐみ。インフルエンザで休んでいる間に苦手な草壁彰一、安西明里(あんざい・あかり)と同じグループにされてしまった学生。メディア表現を学ぶ。星空館で短期バイトすることになった。 【ディズニーランド】完璧な世界。従業員の出入り口など裏の部分が徹底して見えないようになっていて違和感を覚える人も。 【デイル・チフーリ】ガラス工芸作家。葛城が敬愛している。 【データ】《データというのは「ある」ようで「ない」。》月光荘第二巻p.133 【できる】《できる人とできない人がいるわけじゃなくて。人間やらなきゃならなくなればけっこうできるものみたい。》三日月堂第六巻p.34 【手キン】手動で印刷できる機械。三日月堂再開時にはこれだけで印刷できるものを印刷しているが今後どうなるか? 【手紙】《届かない手紙でも、書いていいんだよ》第五巻p.127。 【デルマックス】小型印刷機。手キンと違い多少多めの印刷ができる。ハガキや名刺を刷るときに使うことが多い。 【銅版画】《傷が線を作る。まっさらな金属の板では何の像も浮かばない。傷があるからこそ形が生まれ、命が宿る。傷がない人生は生きているとは言えない。》by田口、三日月堂第二巻p.226。 【遠野守人/とおの・もりひと】月光荘の主人公。Y大学大学院生。建物の声が聞こえるタイプ。また、節目節目で彼の向かない方向から回避する道が示される運のいいタイプでもある。後輩からは悪い意味ではなく「仙人みたいな人」と言われている。 【遠野守人の父】実業家にと期待されていたがその道には進まず青年海外協力隊に参加、帰国後は大工になったもよう。 【TOYAMAキラリ】富山県にある複合施設。柚原、ハルさん、葛城、大西らジョギング仲間が施設内にあるガラス美術館に行った。隈研吾設計。 【豊島つぐみ/とよしま】安西明里の立花ゼミでの友人。三日月堂の登場人物の一人でそのときは川越を題材にした雑誌づくりをした。Y大学の修士課程に進む予定。 【中谷三咲】→三咲 【野木まさ子】ときがわ町で細川紙をつくっている。楮を育てるところからしている。 【原田】岡野の大学時代の恋人。同じ俳句部員だった。独特の句をつくった。高浜虚子の桐一葉を怖いと言った。あるとき姿を消した。 【ハルさん】片山隆一が若い頃桐一葉のアルバイトをしていた女性。片山慎一の一歳年下らしい。一倉ハルと同一人物かもしれない。 【遥海/はるみ】黒田敦子の朗読講座を受けている。遊園地の場内アナウンスをしている。心が入っていないと言われることがある。 【飛行機雲】裕美のやってる雑貨店。 【菱田】とある劇団の中心人物だったが失踪。芝居以外のなにものにも関心を抱かなかった。自分自身にも。すべてが芝居のためのパーツ。 【平台】三日月堂にある大きな印刷機。故障していて調整の仕方もわからずしばらく稼働していない。 【平田雪乃】市立図書館で司書をしている。たぶん25歳前後。小穂の同僚。曾祖父が活字屋を経営していた。小学校の同級生(当時は天敵)だった宮田友明と結婚する予定。活字屋は銀座にあったが空襲で焼け廃業。五号(ほぼ10.5ポイント)の仮名文字だけ形見のように残っている。金子が三日月堂を知るきっかけをつくった。 【博貴】康子先生の息子。現在のあけぼの保育園園長の夫。 【裕美/ひろみ】カナコとバンドを組んでたことがある。歌姫と呼ばれていたボーカル。旧姓岩田、結婚して斉木になった。長女に未希(みき)、次女に真子(まこ)。今は「飛行機雲」という雑貨店をやってる。 【ファースト名刺】生まれたばかりの赤ちゃんのためにつくる名刺。おおむね名前しか入っていない。 【深沢】大学でカナコの指導教授。 【藤村手鞠/ふじむら・てまり】喫茶店「羅針盤」の古くからの客。デザイナー。徳島出身で実家は和三盆の干菓子をつくっていたらしい。佐久間さんの恋人のようでもあるが? 三十五歳くらい。 【文香/ふみか】あけぼの保育園の先生。 【古い家】《古い建物に住むというのは、大きな魔物の腹にはいるのと同じだと思うんです。》by安藤さん、月光荘第一巻p.191。 【古いものを守る】《守るためには、ずっと同じことをしてたらダメなんだ。》三日月堂第三巻p.73 【文化遺産】《でも、いちばん大事なのは需要を作ること。人々がほしがらないものを復活させることはできない。伝統だから、というだけじゃなくて、あたらしい使い道を見つけなきゃいけないのよね》三日月堂第六巻p.252 【べんてんちゃん】→松村果歩 【べんてんちゃんのお姉さん】→松村果奈 【方介】→笠原方介 【星空館】川越にあるプラネタリウム。1971年に開館した。村岡や武井がおり、本町印刷の長田が担当している。 【舞花/まいか】あけぼの保育園の園児。 【牧野綾乃】悠くんのお母さん。離婚してシングルマザー。日本茶インストラクターをしていて駅ビルの日本茶の店で働いている。 【牧野悠】切り紙ワークショップに来ていた少年。「おいてかないで」という声がするとウワサの家を慰めようとしていた。 【真子】裕美(ひろみ)の娘。次女。ちょっとおっとりしたところがある。両親のどちらとも異なるタイプ。むしろ聡子に似ている。 【柾子】たぶん多町柾子。あけぼの保育園の園長。 【正之】楓の父。 【昌代】→田口昌代 【まちづくりガイドライン】川越の旧市街、重要伝統的建造物群保存地区に設定されている規制。 【松村果奈/まつむら・かな】べんてんちゃんのお姉さん。保育士。 【松村果歩/まつむら・かほ】木谷ゼミの三年。愛称の「べんてんちゃん」は家の松村菓子店が銭洗弁天のある熊野神社の近くだから。松村菓子店はカステラが美味しい。川越の生き字引。 【松村徹二】べんてんちゃんのお父さん。菓子職人。婿に入った。 【松村桃子】べんてんちゃんのお母さん。 【窓花】切り紙を飾りとして窓に貼ったもの。川越という街には似合っていると守人は思う。 【愛菜/まな】黒田敦子の朗読講座を受けている。子ども英語教室の講師。型にはまりすぎているところがある。 【真山さん】月光荘の改築を手掛けた建築士。 【三日月堂】川越市にある活版印刷の印刷所。一度廃業したが最近再開した。トレードマークは三日月とカラス。《三日月堂の活字の棚や印刷機を思い出した。たしかにあそこには魔力が宿っていそうだ。》三日月堂第一巻p.238 【未希/みき】裕美の娘。長女。性格は裕美に似てはっきりしている。歌手になった。 【三咲】黒田敦子の朗読講座を受けている。小学校の教師。まっすぐで馬鹿正直すぎると言われることがある。 【瑞季/みずき】あけぼの保育園の園児。弓子と同年齢だった。 【水上/みなかみ】古書店「浮草」の今の店主。学生のとき大きな文学賞を取ったことがあるがそのせいで他者を不幸にしたかもしれないというトラウマを抱えている。実和子という妻と悟という息子がいたが亡くなった。《なんだか、今日はいい日だなあ》月光荘第二巻p.98 【美弥/みや】あけぼの保育園の園児。ちょっと引っ込み思案。 【宮沢賢治】カナコが学生のとき研究テーマにしていた。この話でもよく名前が出てくる。 【宮田】金子の友人。雪乃と結婚した。 【美代子】→笠原美代子 【村岡深雪】プラネタリウム「星空館」の広報担当。 【村崎小枝】鈴懸学園文芸部部長。二年。母は小学校教師。 【めぐりん】月刊の旅行情報誌。編集者の竹野、編集長の佐々田、カメラマンの深沢などがいる。 【守谷】水上の前の古書店「浮草」店主。 【守谷さんの奥さん】本の声が聞こえる人だった。元々「浮草」は奥さんのお父さんの蔵書を他の人に渡すために始めた古書店だった。 【八木重吉】詩集「貧しき信徒」を悠生の祖父が印刷する予定もなく組版していた。東日本大震災の後。シンプルなことばでみぢかくやさしくかなしい世界。本町印刷では状況をかんがみてもその気はないと思われるので、著作権はなくなっていると思われるしいずれ三日月堂が印刷、出版することはあるかも? ウチにも詩集があるので久しぶりに読んでみたらかなり良かった。 【優しさ】《人には優しくされた記憶が必用だ。》三日月堂第五巻p.129 【康子】浜田康子。あけぼの保育園の先代園長。創始者でもある。 【保仁/やすひと】楓の兄。関西勤務。 【山口侑加】鈴懸学園文芸部員。二年。独特の才能がある。両親が離婚し、卒業後はオーストラリアに引っ越す予定。プロの作家をめざしているようだ。《侑加はきっとなんでも見えすぎてしまうんだ。》第六巻p.70 【唯】弓子の大学時代の友人。元劇団員。今は札幌の実家の飲食店の手伝いをしている。《みんな、なにになったんだろう。》三日月堂第五巻p.289 【侑加】→山口侑加 【悠生/ゆうき】→島本悠生 【悠くん】→牧野悠 【悠くんのお母さん】→牧野綾乃 【雪菜】あけぼの保育園の先生。 【雪乃】→平田雪乃 【幸彦】以前、昌代と同棲していた恋人だが別れた。 【柚乃/ゆずの】あけぼの保育園の園児。 【柚原】三十代後半だが二十代に見える一番街のマドンナ。ハルさんのジョギング友だち。第六巻の最初の話で主役になった。高望みもしてないしただ平穏に暮らしたいだけといいつつなかなか難しい人みたい。 【弓子】祖父の経営していた三日月堂を再開した。どこか憂いを帯びている。すっきりした顔立ちで質素な感じだが肌がきれいで透き通るよう。子どもの頃カステラが好きだった。《やりきった、と感じるまではやめられないですよ》三日月堂第三巻p.73。 【弓子の祖父】故人。盛況だった頃の三日月堂を経営しバリバリ印刷していた人。活版印刷が好きだった。古い知人には「カラスの親父さん」と呼ぶ人も多い。ゲイリー・クーパーになりたかった。《まあ、そこそこね、いい人生だったと思うよ》三日月堂第五巻p.215 【弓子の父】→修平 【弓子の母】→カナコ 【夢】「でも、思うんですよ。夢だけがその人の持ち物なんじゃないか、って」三日月堂第四巻p.241 【陽介】あけぼの保育園の園児。 【羅針盤】大隅さんの前に月光荘に住んでいた一家(月光荘を建てた人たち)の娘が同級生の安藤さんにくれた。くれた理由はわからない。いろいろあって安藤さんは今、喫茶店「羅針盤」を経営しておりその羅針盤は店に飾られている。 【良太】あけぼの保育園の先生。 【我らの西部劇】片山隆一が「ウエスタン」という映画同人誌で連載していた人気エッセイ。行方不明だった最後の一編が見つかり三日月堂が印刷した本。三日月堂の見本ともなる一冊。オール活字で、製本も手がかりで、表紙は布張り。そういえば布張りの本って少なくなってきたなあ。 【和ろうそくの店】旧花街を抜けたところで見つけた店。調べてみると「HAZE(ヘイズ)」という店があった。そこがモデルなのかもしれない。
0投稿日: 2021.03.20
powered by ブクログシリーズ6作目。これまでから時間軸が進んだ三日月堂の話。 6つの短編のなかで「二巡目のワンダーランド」での、世界の裏側を知ってからが人生二巡目という話がよかったのと、「小さな折り紙」で保育園時代の弓子の描写はすごく泣けた。
10投稿日: 2021.03.04
powered by ブクログ「マドンナの憂鬱」 高望みしている訳では。 平穏な日々を求めるのは人間として当たり前な事なのだろうが、現実で叶うかといえば中々に難しい事なのかもな。 「南十字星の下で」 全てが壊れた時の光景。 普段見ていた世界が暗く濁っていたとしたら、その全てが壊れた新しい世界は一瞬であろうと綺麗に輝くのかもな。 「二巡目のワンダーランド」 進む時の中に残される。 何が起きようが日々は過ぎ去り、苦難だった事も忘れ去る日が来るかもしれないけれど少し寂しく感じるだろうな。 「庭の昼食」 技術を学ぶ時間の方が。 少しでも多くの事柄を覚えたいと思うのはいい事だが、座学や学生生活の中で新たな発見があるかもしれないよな。 「水のなかの雲」 新たな事を始める為に。 独りならば考える事も少なかったかもしれないが、二人で今後も歩む未来を考えると簡単には決めれないだろうな。 「小さな折り紙」 未来へ羽ばたく君達に。 節目の行事で貰う特別な品を自分達の手で創るとなると、一部分だったとしても記憶に残る一冊になっただろうな。
0投稿日: 2021.02.17
powered by ブクログ弓子さんの物語から少し先。三日月堂の周りの人たちの物語。どれも温かくてほっこりする。弓子さんがお母さんになって、幼稚園でワークショップをするシーンは楽しそうだった。
1投稿日: 2021.02.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
スピンオフ完結。それぞれ今まで出てきたひとたちの話はもちろんよかったのですが、やはり最後の主人公の未来のお話が幸せそうで一番良かったです。
0投稿日: 2020.12.22
powered by ブクログ本編をフォローする6短編。観光案内のプロ、ガラス店の作家さん、高校の文芸部員、亡くなった同級生の俳句、大学の恩師、万葉集の庭、花のカード、保育園… 街に根付いた人たちのささやかな暮らし、仕事、それぞれの想い、子ども、大人、変わっていく世代。
0投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログシリーズの最終作。スピンオフで4巻で完結したシリーズの後日談が6編。正直ちょっと物足りないかな。でも、いいシリーズだった
0投稿日: 2020.12.17
powered by ブクログ完結したシリーズの、スピンオフ後日譚。 シリーズを通して、こんなに登場人物がいたんだなあ、と再確認できる。 結婚した弓子さんのその後が描かれたのが、表題作の「小さな折り紙」。 埼玉の細川紙(和紙)の話も面白かった。 それにしても、技術の継承の問題は興味深い。 簀桁を作る職人さんがいなくなりつつあること、楮を自ら育てて収穫しないと材料が手に入らないことなどを知った。 このシリーズで活字鋳造がもうできなくなっているということが何度も語られていたが、まさに同じ話。 一つの技術は、生態系のようにネットワークの中にある。 その一つの要素が損なわれると、存続が難しくなるんだなあ、と気づく。 新しい技術が便利で優れていれば、そちらに移行していくのは当然のこと。 ノスタルジーだけで古い技術を守れというのは、無責任だけど。 ただ、何らかの事情で新しい技術が行き詰った時、古いものが残っていることの意味が出てくるのでは?とも思う。
0投稿日: 2020.11.29
powered by ブクログ大好きなシリーズの番外編。 このシリーズのどこかに出ていた人たちに再び会えて、懐かしいし、嬉しいし、物語の中なのに、実際にいる人のようで、それだけこのシリーズに思い入れがあるんだなと感じました。 相変わらず温かいお話ばかりで、ホロッとしながら読みました。
4投稿日: 2020.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
シリーズ第四弾完結編『雲の日記帳』から時を経た未来が描かれた番外編 本シリーズを、別の人視点での回想を交えつつ… 生きていく中での葛藤 人とのつながり 相手の気持ちを知り、気付く 子どもの成長 生きていく上で大切なことを 心に刺さることがたくさん描かれているシリーズ 大好きなシリーズ完結… 初版限定巻頭活版印刷扉 「南十字星の下で」より (抜粋)・・・むかしの作家たちの心も、言葉があるから残ってる。人々に読まれ続けてきたから残ってる。星(活字、言葉)になって、人の心の空で光ってる。・・・ 活版印刷、良き… 言葉は最初は音(話す) それが字になり活字になり残され、引き継がれてきた 「マドンナの憂鬱」 一番街の川越観光案内所で働く柚原さんと 一番街のジョギング仲間 ガラス工芸店のガラス作家葛城さん(葛はヒが人)、川越運送店のハルさん、観光案内所でバイトをしていた大西くん と葛城さんの作品を観がてらの富山旅行のお話し ガラス美術館「TOYAMAキラリ」 現代ガラス工芸の巨匠デイル・チフーリ ひとり自由 と 家族 人のための人生を送る 「南十字星の下で」 シリーズ第一弾「星たちの栞」私立高校の鈴懸学園文芸部、小枝と侑加たちの卒業譚 『銀河鉄道の夜』 「二巡目のワンダーランド」 シリーズ第二弾「あわゆきのあと」 公太くんのお父さんのお話し 子どものころ、成長するなかで出会うのはすべてはじめてのもの やがて身のまわりのことがわかるようになり さらに、そのすべてに裏があることを知る 子どもには裏は見えない。準備された世界で疑いもなく遊ぶだけ(生活するだけ) 二巡目 生まれてから大人になりいろいろな経験をし見えてきたもの 家庭を持ち子どもができ、自分の子どもの時に経験してきたことと子どもの成長を見る 子どもも裏側があることを知っていく 二巡目 世界には、知らないこと(裏側)の世界が大きく広がっている 子どももやがて二巡目に入っていく 二巡目もワンダーランド 庭の昼食 水のなかの雲 小さな折り紙
0投稿日: 2020.10.11
powered by ブクログあわゆきちゃんのファースト名刺の話がすごく好きだったんだけど、その広太の父親の小学校時代からつづられる「二巡目のワンダーランド」が良かった。 いろんな人たちがどんどんつながっていくのが、東京バンドワゴンのようで見守りたくなる。
0投稿日: 2020.09.28
powered by ブクログ三日月堂の「未来」を描いた番外編であり、最終作。 「これを読んだら終わり」と思ったら、なかなか読めなかったけど心が疲れていたので、味わいながら読ませていただきました。 三日月堂の「未来」と言うより、川越の人々やこれまで関わって来た後日談が描かれる。 最初は川越の商店街のメンバーで訪れた北陸旅行の話。久しぶりに川越運送のハルさんが出て来るのは、嬉しいところ。 その他にも三日月堂の手伝いを始めた楓や、デザインを担当していた金子君など、お馴染みのメンバーの裏の顔が読めるのもお得な感じ。 でも、これで終わると思うと、やはり寂しい…
2投稿日: 2020.09.14
powered by ブクログ三日月堂の「未来」が描かれる番外編だけども、三日月堂と弓子さんはなかなか出てきません。 三日月堂で作品を作った人達の1年後くらいのお話が暫く続きます。 最初の5編で三日月堂が皆に愛され、仕事も順調に回っている様子が伝わってきます。 サブタイトルになっている最後の「小さな折り紙」で、いきなり保育園児になった弓子さんの息子が登場します。 最初の2行でこの子は弓子さんの子だ!と感じました。 弓子さんと同じ保育園に通っており同じ先生もいます。 川越の街にすっかり溶け込んだ三日月堂で卒園の記念品を作る話なのですが、弓子さんが園児だった頃の回想場面で小さな折り紙が出てきます。 この折り紙にまつわるエピソードについては秘密ですが、ここで思わず涙する人はたくさんいたに違いありません。 大人ならそれが何か言葉で表せるのだけれど、子どもにとっては初めて襲ってきた感情に向き合うのは難しい。 そんな小さな弓子さんの気持ちを察することができる保育園の先生って凄いなとも思いました。 とうとう全6巻を読み終えてしまいましたが、どの話も気分が落ち着くいいシリーズでした。 ----- 参考 ----- このシリーズ、子ども用にルビを追加した単行本が「活版印刷三日月堂 特装版」として発行されているのを知りました。 図書館用に発行したもので部数が少ないらしいので、書店で見かけることはないかもしれません。 「子供」という特別な時間に自分の本を読んでもらうこと――「特装版 活版印刷三日月堂」ほしおさなえさんインタビュー https://note.com/poplar_bungei/n/n4bf8a4cef06b
15投稿日: 2020.08.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
大好きなこのシリーズもとうとう最後まで読み終えてしまった。 最後の最後までほろりと泣ける。 「あたたかい。やさしい。それでいて力強い」 活字の本を示したこの言葉は、活版印刷だけでなく活版印刷に携わる三日月堂にも当てはまる。 そして活字に込められた人々の想いや願いも、生きた証として「あと」を残していく。 その先の未来では、きっと星となって人々の心の空でいつまでも光り続けるだろう。 弓子の活版印刷にかける情熱もいずれ子供が受け継ぐことに期待して、三日月堂の未来を託して、最後の頁を閉じた。 心地好い余韻にひたりながら。
21投稿日: 2020.07.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
第一作の「星たちの栞」から、「海-」「庭-」「雲-」の4冊でシリーズの中心となる時間を描き、「空-」で弓子の幼かった頃へと遡り、そして本作では「雲」で悠生と共に生きてゆくことを決めた弓子のさらにその先へと時間を経た後日譚となる六編。 いやもう、またいちいち泣かされます。 最後におかれた「 小さな折り紙 」では、弓子と悠生の息子の佑くんが登場! 弓子もかつて通っていた、あけぼの保育園が舞台。 佑くんの優しさ健やかさが、両親の愛情をたっぷり受けている幸福を感じさせる一方で、その頃既に母を亡くしていた弓子を思うと… そして「小さな折り紙」のエピソード。もう、言葉にならない。 でも、もう大丈夫。 弓子も三日月堂も、沢山の理解者に支えられて、もうしっかり根を張って、ぐんぐん幸福な枝葉を伸ばしてるから。 あぁ、良かったよかった。 シリーズを通して、誰も彼もが良き理解者、新しい試みはどれも大成功、ひとつも悪い汚い障害に遭わないことが、夢物語すぎる、甘すぎると感じる人もいるかもしれないけれど… 素直に心が洗われるに任せて、読んだあと、世界が綺麗に見えるような物語も、やっぱりいいのです。
9投稿日: 2020.07.16
powered by ブクログ前作に続く番外編。今度は『三日月堂の「未来」が描かれる』とのことだったが、今度もまた良かった。 楓さんはじめ、これまでの話に登場した色々な人たちのその後が描かれる。 どのお話しも佳い話なのだが、このシリーズ、何故いつもいつもこうも心が動くのかと思うと、全体に亘って、人生の、特に親子の間の機微がよく描けていて、それが自分の人生、特に父と私の関係だったり、私と息子たちとの関係であったりについて、楽しくあるいは悔いを持って思い出したりするからなのだろうなと思う。 そこに、活版印刷や和紙など古いものへの郷愁や憧れが混じって、自分では到底出来ない生活であるが故に、本の中の生活や人間関係を好ましく感じてしまうことが加わる。 今回は、人生を経ても”知らないことがたくさんある”ということにフォーカスされていたが、そうした思いも毎日同じように暮らしているこちらに響いてくる。 『たいへんじゃない人生ってないでしょう?』とあったが、私らも含めて皆そうして、それぞれ“たいへんな”人生を送ってきたことが尊いことだと知らされる。 弓子さんが結婚していて、子どもも出来て、保育園に通う歳になって、には結構驚く。幸せそうで良かったな。
2投稿日: 2020.07.04
powered by ブクログ慎重派、っていうか、自分のペースを乱されるのが嫌なタイプでしょ?自分の思い描いた通りにいかないと落ち着かない、っていうのかな。 できる人とできない人がいるわけじゃなくて。人間やらなきゃならなくなればけっこうできるものみたい。 だから、仕方がないんだよ。仕方がないことってあると思うんだ。生きていればね。 思い出は心のなかにあるから大丈夫だって。強いからね、あの人は。 うまくいくかわからないけど、はじめなければはじまらない
0投稿日: 2020.06.19
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
図書館で借りたもの。 小さな活版印刷所「三日月堂」の店主・弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉。軌道に乗り始めた三日月堂。弓子達のその後とは? 三日月堂の「未来」を描いた番外編。 番外編の第二弾だけど、第一弾読んでない…。 扉が活版印刷!!(どうやら初版限定)味がある。 この1ページだけでも大変だろうに、丸ごと一冊作るとなるとどんなにか大変なんだろう。昔はそうやって作ってたんだもんなぁ。 「二巡目ワンダーランド」 子どもと共に育っていくのが二巡目…って、私も考えことがあるから共感できた。 「小さな折り紙」 母になった弓子が登場。感慨深い。
0投稿日: 2020.06.17
powered by ブクログ2020/06/09 読了。 図書館から。 これにて完結。 三日月堂のその後の話がかかれていて、 シリーズ物の嬉しいところですね。 悠生さんと弓子さんの結婚前の話とか 読んでみたかった気もするけれど、 金子さんと小穂さんの話があったので、それで満足。 周りの人の話も少しづつ成長が分かるように書かれていて、 楓ちゃんの話もよかった。 久しぶりに温かく泣けるシリーズだったので、 終わってしまって残念ですが、 綺麗な終わりでもあるので、この先は読者の余白ですね。
0投稿日: 2020.06.15
powered by ブクログ三日月堂のお話が、弓子さんの結婚で終わってしまうと思っていたら、待望のスピンオフが出ました。 これまで活版印刷に関わってきた人たちが、主役になり、脇役になり次々登場するのでファンにはたまりません。 それぞれの人生、人物たちがどこかで決心し、前へ向かっていこうとする姿が、作者に選ばれた言葉で表現されています。人生の機微というのかな。その辺りの表現が独特です。もう続編はないのかもしれないけれど(いえ、書いて欲しいですけど!)それぞれの今後をいろいろ想像してしまいました。 初版には限定で、活版印刷による1ページが付いています。この字体、見たことがある。ずっと昔、家にあった教科書で。活版印刷で作られていたのか・・・。触れると活字のくぼみが感じられます。
2投稿日: 2020.06.15
powered by ブクログ終わってしまうことが残念という気持ちは勿論あるのだけれど、始まりを感じられる素敵な終わり方は本作品らしいのかもしれないですね。 改めて、このシリーズに出会えて感謝。 自分にとって宝物となる本です。 ありがとうございました。 近々、全巻間をあけずに読み通してみようと思います。
0投稿日: 2020.06.01
powered by ブクログシリーズ6作目で文庫書き下ろしの6話。 「活版印刷」の文字にひかれて読んだ。昔、印刷所で校正したとき活字の棚を見たことを思い出した。 電子写植ばかりになったけれど、活字の名刺を作りたくなった。 5作目までを読んでいないけれど十分面白い。 日常の中で、気づいていくこと,気遣うこと、大切にしていくことが、共感をもって画かれている。人の心の温かさに触れられる。 川越の観光案内所の責任者の柚原が、友人たちとメンバーが出品したガラス工芸展を見に富山へ行った話。 高校の卒業を控えている小枝が、オーストラリアへ行ってしまう友人と一緒に文芸部の卒業文集を印刷する話。 広太は5年生のときに、生まれて三日で死んだ兄がいるた事を知って、三日月堂で兄の名刺を作った。 三日月堂を再開させた弓子は、若くして亡くなった母の歌集を、母の友人たちや恩師の協力を得て、活版で出版する。 ユネスコの無形文化遺産に登録された埼玉の細川和紙の生産者の、伝統を残そうとする苦労。 母を亡くした弓子が祖父母の元から通った保育園に、今は息子の佑が通うが、園長から卒業記念品を作る相談を受けて弓子は子供たちの絵を縮小して表紙にする卒業アルバムを作る提案をする。
0投稿日: 2020.05.31
powered by ブクログ連作短編6編 その後の三日月堂や川越の懐かしの面々のその後,弓子さんの結婚,母となったことなどがわかって,こうやって人生は続いていくのだと温かい気持ちになった.
0投稿日: 2020.05.30
powered by ブクログ活版印刷三日月堂シリーズ6冊目。弓子さんを置いて行くカナコさんのところはせつないです。川越に行って見たい。
0投稿日: 2020.04.22
powered by ブクログ本編のさらに先のお話。三日月堂だけでなく、これまで出てきた川越の街の人たちが描かれて、あっ久しぶり・・・、みたいな気持ちに。なにかを残す、伝える、ということについて想いを馳せる雰囲気が全体的に感じられた。 「小さな折り紙」がいちばんよかったなぁ・・・弓子も三日月堂も次のステップに進んでいて、でもそこには過去から繋がってきたものごとが確かにあって。 「生きているものはみなあとを残す。」
3投稿日: 2020.04.09
powered by ブクログ三日月堂の未来というより、三日月堂に関わった人たちのその後…という印象。 表題作『小さな折り紙』が一番好きでした。
0投稿日: 2020.03.13
powered by ブクログシリーズの番外編。 三日月堂の三日月堂らしい優しくやわらかなお話。 どのお話も三日月堂や弓子と とてもうまく繋がっていた。 子どもを育てたことで思うことの一つに 子育ての感覚は 自分の子ども時代を追体験することでもあるなぁということ。 だからこそ 最後の「小さな折り紙」は 弓子の小さなころを思うと なんとも言えない気持ちになる。 いつもいつも、このシリーズは急ぐな急ぐなと言ってくれる、 大好きなシリーズだ。
3投稿日: 2020.03.04
powered by ブクログこれでさすがにシリーズは完結なのかなぁ。以前出てきた人達がどうなったのか。相変わらず温かい話、温かい街でした。冒頭に付いていた活版印刷のページもやっぱり素敵。豪華版で活版印刷の本が出たらいいのになぁと思わずにはいられない。
0投稿日: 2020.03.03
powered by ブクログ三日月堂シリーズのラスト。あーー、終わってしまったー。。。 紙と印刷と作品と。 活版印刷というものに興味を持ち始めたときに、まさになタイミングで出会った三日月堂シリーズ。イベント等でも著者とお会いすることができたり、シリーズの中で登場した印刷物に触れることができたり。 そして、父親・母親・家族・友人、シリーズの度に自分にリンクしているようで、おそらく一生モノの本になる。
0投稿日: 2020.02.19
powered by ブクログ三日月堂に関わりあった人々のお話第二弾だが、今回は三日月堂や弓子さんも登場するから、さらに読み応えも感動もある。弓子さんの幸せな姿、ご両親も祖父母も絶対喜んでるなぁ…なんて涙が込み上げそうになる素敵な物語。
0投稿日: 2020.02.16
powered by ブクログ子供さんを含めた親子、家族を中心とした作品が多かったので、 子供さんを持った親御さんが読むとより子供さんへの想いや親としての気持ちがひしひしと募る思いがすると思いました。 子供がいないので子供に対しての考え方、想い方は分からないですが、 自分が育ってきた状況を思い返しながら読むと、 二巡目のワンダーランドの気持ちが良く分かりました。 弓子さんの生い立ちや活字印刷への思いなどが 人との繋がりから伝わるものがあり、 活字印刷への考え方もまた変わりました。 ラストの章の「小さな折り紙は」では歳を重ねた園長先生が 卒園する園児に対する思いがそれぞれにあり、 細やかに気を配っていて、こんな風に思って園児たちを 今まで送ってきたと思うと胸がいっぱいにになり 遠い記憶であっても思い返してみたくなってしまいました。 どの章も心温まって、未来を見据えて微笑ましい光景ばかりが ラストには見えていて心がほっこりとするばかりです。 そしてその中にも素敵な言葉がちりばめられていました。 印象的だったものは やっぱり人生って冒険なんじゃないか。 予測しないことが起こるから、 それを乗り越えこともできる。 もちろんそこで終わっちゃう人もいる。 だけど完全にリスクのない人生を目指すのは、 つまらないことのように思う。 生きているものはみなあとを残す。 それも影のような頼りないものだけれど。 「印刷はあとを残す行為。活字が実体で、印刷された文字が影。 ふつうならそうだけど、印刷では違う。(中省略) 印刷された文字は、人が残した「あと」、 生きた証、その人がいなくなったあとも残り、人が影に、 文字が実体になる。きっとそういう意味なんだろう。 シリーズ作を読まずに番外編の未来から 読み始めてしまいましたが、 シリーズ作を読んでいなくてもこれだけで 十分に物語を味わえることの出来た作品でした。 これをきっかかけにシリーズの他の作品も読みたいと思いました。 初回盤は扉ページ入りで写真が掲載されていますが、 これも趣があって良いです。
0投稿日: 2020.02.16
powered by ブクログシリーズ第六弾。 裏表紙には三日月堂の「未来」が描かれる番外編と。 6編からなる連作。 前5編がこれまでのような、登場人物を主役にした周りのお話。 最後の1編は、主人公 弓子の突然の時間が経ったお話。 結婚について、 「たいへんなことだってあると思う。でも、たいへんじゃない人生なんてないでしょ。二人で生きるって、荷物を分け合って楽するためじゃない。もっと大きな荷物を背負うためなんだって。」 どうなんだろう?これで完結?? みごとに主軸とその周りの話がバランス良く配置されたいい作品だったように思います。 とにかく活版印刷に興味を持ち、文字を味わうことをこれから実践したいと感じたシリーズでした。
29投稿日: 2020.02.16
powered by ブクログこれで本当に完結かな。 シリーズ6巻ともとっても温かくて、じんわり心にしみるステキな作品だった。 出会えてよかった。
0投稿日: 2020.02.15
powered by ブクログやはり温かい温かいお話でした。 どの章も優しさが溢れていました。 もちろん厳しい局面に立つのですが 乗り越えていきます。 ものをつくる人 ってすごいです。 巻頭扉がすてき 挟みこまれた写真もいいな ≪ 文字も絵も 刷り上げるのは 明日のため ≫
0投稿日: 2020.02.14
powered by ブクログ【収録作品】マドンナの憂鬱/南十字星の下で/二巡目のワンダーランド/庭の昼食/水のなかの雲/小さな折り紙
0投稿日: 2020.02.07
powered by ブクログ文字には 幹も葉っぱも花も 見えないけど 全部入ってる。 だから 文字の中に 封じ込められている声を 聞かなきゃならない。
0投稿日: 2020.02.06
powered by ブクログ活版印刷シリーズの完結編。 これまで登場した人々のその後が描かれている。 また、弓子ファミリーの今も。 みんなそれぞれの未来に向かって強く、たくましく前進していくようなや予感がただよっていた。 ハッピーエンドは良かったなという反面、寂しい。 菓子屋横丁はもう少し続く?なか?三日月堂の今みたいなシーンでてこないかなぁ
0投稿日: 2020.02.06
powered by ブクログ旅行記に始まり、富山県の応援小説かなどと訝しんだが、章を重ねるにしたがい三日月堂番外編の務めを果たしていく。ときにとっつきにくい文学なれど、文字の羅列も活版で文字を組むなら作品としての実体を感じ、それによって成長していく人たち。次世代にバトンを渡す側、渡される側のそれぞれが、悩みつつ互いを思いやり、心技は継がれていく。単なる継承ではなくて、時代に応じ、新たな感性も加味しながら。これ刷新ならぬ温故知新。最終章は本編続編のテイにて、寂しいけどこのシリーズも完結だ。
0投稿日: 2020.02.01
powered by ブクログとても穏やかで温かい気持ちで読み終えた。 これまで出てきた人たちが少しずつつながって、そして、新しい未来へそっと足を踏み出していた。「土地の記憶」、その人の心の中に残っている記憶」が時に誰かを励まし、背中をおす役割も担ってくれる。とても手触りを感じるお話だった。私も手触りがある生き方をしていきたいなとじんわりと思いながら読んだ。
0投稿日: 2020.01.19
powered by ブクログ小さな活版印刷所「三日月堂」。店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉―。三日月堂が軌道に乗り始めた一方で、金子は愛を育み、柚原は人生に悩み…。そして弓子達のその後とは?三日月堂の「未来」が描かれる番外編。
1投稿日: 2020.01.12
powered by ブクログやっぱりこのシリーズは大好き。 素敵な言葉がたくさん散りばめられていて、温かい気持ちになる。 また新刊出ますように!!
0投稿日: 2020.01.08
