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発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法
発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法
岡田尊司/SBクリエイティブ
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総合評価

106件)
3.7
15
42
38
4
1
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    このレビューはネタバレを含みます。

    難しい言葉が沢山出てくるので眠くなりながら読み飛ばしながら何とか読んだ。 でも読んでよかった。 自分もASDやHSPの特性があるけど検査で診断されなかったグレーゾーンなので、グレーゾーン全体の傾向やそれぞれの特徴、事例や対処法まで知ることができて、ちょっぴりほっとした感覚。 特に事例を読んで、自分にとっては当たり前で正しいと思っている言動が、周りの人に迷惑をかけていたり支障をきたしていることがあるということに気づかされた。 私自身夫と喧嘩になった時に「どうして理解してもらえないんだろう」と悲しくなることが時々あり悩んでいたので、ヒントをもらえた。 これは特性であって自分が悪いわけじゃないけど自分に原因があることは確かなので、気づいて行動を変えることで改善する可能性がある、という希望。 改善には苦しみも伴うかもしれないけど、トム・クルーズのお芝居の練習で識字障害を克服した事例のように、楽しみながらトレーニングを続けていけたらいいなと思う。 まずは暗唱やってみよう。

    0
    投稿日: 2025.11.07
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    自分の興味があるところだけですが、読了。 次男がグレーゾーン。自分が子供の頃を思い出すと、クラスで一緒に勉強していた、ちょっと変わった子、勉強が苦手な子、みんなに合わせるのが得意じゃない子が、グレーゾーンだなって。 彼に得意なことが見つかるように、いろんな経験や体験をしてもらえるように、考えるしかないかなって思いました。子供を信じて、自分が生きている間は、いくらでも一緒にいるつもりで、生きていこうと考えた本。

    0
    投稿日: 2025.09.08
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    専門的な言葉は多いけどわかりやすくてさくさく読めた〜 そもそも自分はHSPで、あんまり人と深く関わりたくないタイプに近年ますますなっていること、多重タスクの処理がとんでもなく苦手なこと、がありだいぶグレーなのでは…?と思うことも増えたので読んでみた1冊。 決定的な理由はないにしろ、複合理由で回避型愛着障害はほぼ確なんじゃないかな〜と思う それ以外にも時間の逆算がめちゃくちゃ苦手とか、これは気質で済ませていいものなのか?みたいのがもっとわかればいいなあ、そこまでいくと病院検査になるのか ワーキングメモリの衰えというか機能低下もありそう。最近試験勉強してた時も「文字をみる」だけじゃ一向に覚えれなくて、私は「聞く+書く」がめちゃくちゃ合ってそうだった。 まじでこれもっと早く気づいておけば、、、笑 昔から国語とかはできるのに数学理科が異常にできないのは算数障害だったんでしょうか。 それなりに社会生活は営めてるけど、これをもっと若い時小さい時に気づけてたらなと思うこともたくさんあった。

    0
    投稿日: 2025.08.31
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    自分自身ADHDと診断され服薬中だがADHDの特徴に全て当てはまるわけではなかった。 その疑問についてわかりやすく答えをくれたのがこの本だった。 発達障害についての正しい知識を持つことの大切さのわかる本だった。

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    ずっと自分が発達障害のグレーゾーンにあてはまるのではないかと思っていて、関心があったテーマ。 よく聞くADHDやASDを含む発達障害について、得意なこと・不得意なことを中心にくわしく知れて勉強になりました。 国内外の有名人のエピソードが取り上げられていて、凸凹を抱えていても人生に希望が持てるような書き方になっていたのもよかったです。 また、自分は聞き取りが苦手で、「ワーキングメモリが弱いのかも」と気づけました。 本書のような本を読んで発達障害についての知識を身につけることが、正しい自己理解のために大事なんだと思います。 同著者の『発達障害「グレーゾーン」生き方レッスン』も読んでみたいです。

    0
    投稿日: 2025.08.07
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     風邪をひいた場合などの体調不良時には、初期の段階で治療や策を講じる人がほとんどだろう。だが発達障害やグレーゾーンが疑われる場合に、風邪と同様に行動に移せる人はそう多くないと思われる。自分勝手な考えではあるが、まだまだ各種障害への過度な偏見や、マイナスイメージが付いて回っているのだろうと思う。  精神科や心療内科に行くことに抵抗やためらいのようなものを感じている方には、ぜひ本書を手にとってもらいたい。適切な介入や治療、またはトレーニング次第で社会生活での困難さを感じる場面を減らすことにつながっていくはずだ。  本書には、具体例を豊富にあげ、障害についての理解を深められるように分かりやすく記載がなされている。  全ての人がいきいきと活躍できる社会には、こうした互いを知りあうことが重要だと考えるが、本書はその一歩を踏み出すひとつの指針となってくれるだろう。

    9
    投稿日: 2025.07.02
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    ー 大事なのは、障害か障害でないかを区別することではなく、その人の強みと弱い点とをきちんと理解し、適切なサポートやトレーニングにつなげていくことだからだ。グレーゾーンと判定されるレベルでは、とくにそのことが重要になるのである。 近年、発達の特性は、障害ではなくニューロダイバーシティ(神経多様性)として理解されるようになってきている。それは、それぞれの人がもつ脳の特性であり、個性である。それを、わずか数個の診断カテゴリーで区切ろうとすることは、自然の多様性を、人間の決めた数本の境界ラインで区切るようなものである。 ー まぁ、それはそうなんだけど、本人の生きづらさとか、他人からの見る目やそれに起因するいじめとか、そういうのが総合的に問題解決しないと、多様性は大事と言ってもどうにもならないよなぁ。

    1
    投稿日: 2025.06.09
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    長いこと積読状態だったがやっと読み切ったw なんか自分にも当てはまるなーと思った。 まあ当てはまってるからといって、だからどうってこともなく、これでずっとやってきてるし。 生きづらさはあっても。 旦那にはちょっとこれで理解してほしいかなと思う。 でも改めて考えれば考えるほど、『障害』というより『個性』やん、て思ってしまう。 なのに『障害』とつくのは『生きづらさ』があるからなんだよね。そしてこれだけだと『個性』でも問題が起こって『障害』になってしまうんだよね。 …これ、他の感想にも書いたような…?

    13
    投稿日: 2025.05.31
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    とても勉強になった。 特別支援に関わっている身からして、普段WISCを勉強している中で大変興味深い話が多かった。 再読必須

    1
    投稿日: 2025.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・自分自身の特性の問題。専門家でない人がその人のとらわれやこだわりを指摘して変えさせようとすることは、かえって逆効果で、その人を追い詰めさせ、爆発やパニックを引き起こしかねない。むしろ自然の摂理と受け止め、逆らわないほうが安全。

    1
    投稿日: 2025.05.06
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    ●2025年4月28日(月)、またYahooフリマのクーポン出た。Yahooフリマから過去にいいねした「ダーク・タワー 2 運命の三人(新潮文庫)/スティーヴン・キング」の上下セットが値下げされた通知がきて(2冊で420円)、その方のほかの出品も見てたら、この本を含めて岡田尊司4冊セットで1,420円で売られてた。 セット内容(ほか):「マキャベリー的知性」「パーソナリティ障害」『「生きづらさ」を超える哲学』

    0
    投稿日: 2025.04.28
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    発達障害とワードばかりが先行して問題視されることに辟易して手に取った。発達障害やグレーゾーンについて、一括りにはしがたい様々な特性が複雑に隠れているのだと理解できた。 学んだこと スクリーニングだけで発達障害の過剰診断となっているケースも多い。グレーゾーンは、発達特性+愛着障害からなることが多く、時に発達障害よりも生きづらさを抱えている。 発達障害において、特徴のこだわり症や囚われやすさ、創造性を高めることもできるが、集団生活ではハードルとなることも多い。マインドフルネスで、こだわりから一時的に離れることも効果的。 診断が大切なのではなく、それぞれの特性をきちんと理解して、必要なサポートを提供できること。

    2
    投稿日: 2025.04.13
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    学習障害と境界知能の違いは知らなかった。 ただ個性をしっかり理解するとか 特性を伸ばすということは どんな障害だとしても大切なんだと思う。 ADHDのところを読むと 自分も当てはまるような気もするし。 ある分野だけ特別不得手なところというのは 誰にでもあるような。 また会社にもコミュニケーションが うまく取れない人もいたりして 色んな人が当てはまる。 まだ数冊しか読んでいないが 他の本も読んでみよう

    2
    投稿日: 2025.04.02
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    精神科医による発達障害の分析。 精神疾患はグラデーションがあると言われるが、いわゆる発達障害とそうでない人のグレーゾーンにある人について非常に勉強になった。

    2
    投稿日: 2025.03.30
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    本書を読んで思うのは、「発達障害という用語自体、どうなのだろう?」ということ。 多くの人が発達障害あるいはそのグレーゾーンに当てはまるのではないか。ジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、ビル・ゲイツ、夏目漱石などがその例として挙げられている。更にADHDに至っては、その概念自体が無くなる可能性も指摘されている。 『発達障害』というと「正常に発達することが出来ない/出来なかった」という意味になる。実際そうかもしれないが、この言葉が本当に適切なのか? 差別的なそして劣等感を抱かせる言葉になってないか? 少し前までは『個性』という言葉だったものではないか? 本書の趣旨とは異なるとは思いますが、そういうことを考えさせられました。

    1
    投稿日: 2025.01.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Xで、自らを発達障害と認識している人が増加している気がした。身近にも自称ADHDがいる。生きづらさの根底に、愛着や心の傷といった問題が絡んでいると著者は述べていて、心当たりがあったので読んでみたいと思った。それに加えて、将来子どもに関わる仕事につきたいと思っているので、幼少期に周りの大人ができることはあるのか知りたいと思った。 ADHDに関しては、18歳までに約8割が診断から外れるが、近年12歳以降にはじまることの多い疑似ADHDというものがあることを知った。多くの症状が似ているので、安易に診断されやすいが、後者はどちらかというと愛着障害や愛着トラウマの問題である。目から鱗だった。 子どものケースでは、軽度な課題であっても、できるだけ早くから療育やトレーニングを行うことが、予後を改善することにつながると筆者は述べていた。グレーゾーンは、たんなる様子見ではなく、細やかな注意と適切なサポートが必要な時期と捉えなければならない。 個人的には、HSPに関する記述が興味深いと思った。自分には感覚過敏的な面があると思っていたが、生まれつきかと言われるとそうでもないような気がしていた。こちらも愛着障害が根底にありそう。心理社会的な過敏さを、受け止めつつやわらげていく。マインドフルネスが良いらしい。正直あまり真剣に考えたことがなかった。この機会にやってみようかと思う。

    3
    投稿日: 2025.01.20
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    図解の本がすごい良かったから、借りてみた!内容ほとんどおんなじ気がしちゃった、、だったら図解の方がもちろん分かりやすい!でもたくさん勘違いがあるってのと、早合点の早忘れじゃないけど、巷に溢れる浅い知識だけで分かったような気になっちゃダメだな!と思えました!

    1
    投稿日: 2024.12.17
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    自分自身もだけど、2年目の部下も発達障害じゃないかと思うことがあるので読んでみた。 なかなか自分にとっては生きづらい世の中だけど、50年前だともっと生きづらかったのだろうなと思うので、まだ今の時代にうまれてよかったと思う。 自分は、簡単な問診とチェックリストだけで、医者とほとんど何も話さず、ADHDと診断されたのだけど、誤診の可能性もあるのだろうなとこの本を読んで思った。 本来は、丁寧な問診と診察、発達検査が必要になるそう。もっとちゃんとしたところで受診しなおそうかな…。 ただ、そうはいってもADHDの特徴というのは確かにあって、うっかりミスや忘れ物というのは子供のころから多かったなと思う。 途中、話にでてきた、親しくなりかけていた男性に自分のことをこれ以上知られたくないと思ったUさんの話は、なんとなく分かる気がする。自分も、うまく自己開示できないところがあるので、最近は少し克服したいと勇気をだして話したりしてる(ただし、後で後悔することも多い) 「紛らわし行動」というと、子供のころから毛を抜く癖がある。覚えてるのは、小学2年生の頃に眉毛を抜いてほとんど無くなったときがあった。図書室で宇宙人の画像を見てクラスメートが「天野君みたい!」とか言っていて抜く頻度は減った(ただ、足の毛や指の毛は抜いていた)。 今でも、ほとんど無意識に髭をぬいていたりする(といっても、髭脱毛通っていて抜ける髭も少なくなってきたのだけど) 自分はコミュ障だと思ってるのだけど、本来、コミュ障というのは吃音などのように言語障害や語音障害がある人のことをいうらしく、一般的にネットなどでいわれるコミュ障は「社会的コミュニケーション障害」というそう。 「シゾイドパーソナリティ障害」という言葉は初めて知った。この障害をもっている人は、人と交わることに喜びを感じにくく、孤独を好むそう。自分も一瞬これかと思ったけど、自分の場合、一人のほうが好きではあるけど、会社のイベント(飲み会や社員旅行)とかは積極的に参加するようにしてるからそこまででもないかな。 自分の場合、回避性パーソナリティ障害(回避型愛着スタイル)のほうが近いかなと思った。他人になったことがないのでよく分からないけど、もしかしたら自分は人からどう思われてるか気にしすぎなのかなと最近思うようになった。 なお、この回避型愛着スタイルは世界中で急増中だそう。難しい世の中になったものだなと思う。 イメージする能力が低い人は、「父は酒飲みで、借金ばかりつくったひどい人だったと、娘が旦那に言っているのを、おれは聞いてしまった」という言葉が誰の視点か分からないと書いてあったけど、自分も「父親の視点」だとすぐには理解できなかった(言われてみれば確かにそうなのだけど…) 後、意思決定やプランニングに問題があると、後の部分でがんばってもやり直しになるというのは本当にそうだよなと思う。自分も、意思決定やプランニングにたいしては苦手なところがあるので、このへんもっと改善していきたいと思う。 ただ、それに併発して何かの依存症になるということだけど、自分の場合、これといって依存症があるわけではないのはよかったと思う。 高校生のころは少しネット依存症なところはあったけど、パチンコとか風俗依存症とかになっていたら生活大変だっただろうなと(ただ自分の場合、お金が減ることに抵抗感があってうまく使えないので、そこを改善していきたいとは思ってる) 「発達性協調運動障害」というものにも少し自分はあてはまるような気がする。昔から手先は不器用で、字は汚いし、ものはよく無くすとあてはまることが多い。 自転車も、乗れるようになったのは小学6年生とかなり遅かったので、そういう特性なのだろうなと思う。 なお、著者によるとグレーゾーンの人には愛着の課題を抱えたケースが多いとのこと。自分の場合、愛されてないとまでは思わないけど、親にたいして理不尽だと感じることは子どものころからあったので、そういう面もあったのかもしれない。

    1
    投稿日: 2024.12.12
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    鉄板の岡田尊司さんの発達に関する本。 発達障がいという言葉が広まりつつある中にグレーゾーンという新たな気付かれにくい生きづらさも注目されつつある。 様々な生きづらさがある中で、どんな生きづらさがあるのか、なぜ生まれるのか等詳しく書いており折を見て読み返したくなる本。

    9
    投稿日: 2024.11.17
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    著名人の幼少期の振る舞いを持論の根拠として引用するのは違うんじゃないか?と思った。 論文ではないし、著者も認知が広まるのが目的と冒頭に書いていたから、事実がどうとかは問題外なのかな。 私自身が周囲に発達障害だと勝手に判断されて議論されるのが嫌だからそう思ったのかもしれない。 私は自分で発達障害傾向があると思っていて(診断は受けてない)、だからこそこの本を読んだわけだけど、実際にそうかも分からないのに周りの人に憶測で色々決めつけられたくないって思いが強い。 でも、こうは書いたけど、読めば読むほど「これは私の話じゃない」って気持ちになった。じゃあ私のこの無力感、虚無感は何?と思うけど、名前も意味も、理由も必要ないのかもしれない。色んな本を読んで、知識をかいつまんで自分なりに、心地よく納得して生きる術を身につけていこうと改めて思った。 自分に子供ができたら、適切な養育をしていけるよう気をつけなければならないと思った。

    1
    投稿日: 2024.08.19
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    発達障害と診断されないものの、その特性を持つ生きづらさを抱える人たち…。 発達障害の分類をしているわけではないものの、行動や情緒の特徴から、ADHD、ASDなどの特性が見られる場合はどうすればよいか、項目ごとに述べられている。 この本を読んだときは、自分の教え子のことを考えて読んでいたのだが、読んでいるうちに自分のことも考えて読むようになった。 たとえば本書には、「回避性パーソナリティ」というものが紹介されているのだけど、その特徴が自分にとても当てはまる。仲良くしたいのに、中が親密になると距離を置いてしまう…というのに、ものすごく共感した。自分はもしかしてこの特性があるのかも。  また、昔から計画性がなかったり、突発的な行動を取ったりしてしまうところは、ADHDの特徴がある。 自己診断は危険と思いつつも、もしかして…と思う点がいくつかあった。本書ではあまり解決策には深く踏み込んでいないものの、克服のきっかけを与えてくれているため、生きづらさを感じている人は、この本の中に自分の特性に当てはまるものがあるかも知れない。 また、発達障害と間違えられやすいものとして、愛着障害についても言及されている。 この本ではそれぞれの発達障害の特性を追うので精一杯だったため、発達障害と愛着障害を区別する必要などがいまいち分からなかったため、改めて愛着障害についても学びたいと思った。

    5
    投稿日: 2024.08.11
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    様子を見ましょうでは症状が悪化することもある。 できるだけ早くからの療育やトレーニングが望ましい。 自分の価値観やスタイルを周囲に求めすぎるも厄介な問題も起こる。 執着気質、強迫性パーソナリティ障害は躁鬱の傾向があり、切り替えが苦手なことも特徴として見られる。 回避性パーソナリティ障害は他者との関わりによる傷つきを極端に恐れるが、他者との関わりを求めるという側面もある。 マインドフルネスは過敏さを和らげる。

    1
    投稿日: 2024.08.10
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    うーん。 ピンポイントで当てはまることなんてないんだろうけど、こちらとしては藁にもすがる思いで、その一掴みの藁も掴めなかった。

    3
    投稿日: 2024.07.08
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    プライドが挑戦を抑制している。 自分から傷ついていいと思えると、失敗してもそんな傷つかない。 自分自身と繋がると、自分の考えに沿った行動ができる。 心を開くのが大事。

    1
    投稿日: 2024.06.29
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    発達障害のグレーゾーンにも色んなパターンがあるが、大事なのは診断ではなく、強み弱みを理解し、適切なサポートやトレーニングに繋げていくこと。 トムクルーズやAmazon創設者のジェフベゾス、イーロンマスクなどの偉人の例も挙げながら色んなパターンについて分かりやすく解説されている。 近年、発達の特性は障害ではなくニューロダイバーシティ(神経多様性)として理解されるようになってきているとのことだが、本当にそうだと思う。"普通"なんてない。 日々他人と共に仕事をしたり生活をしている我々にとって重要なのは、人はみな違い様々な特性を持つということを理解している状態で、そのために本書に載っているような生きづらい人の特性パターンをより多くの人が知る機会が持てればよいと感じた。 社会に出てうまくいかない人の例が沢山出ていたが、考えて回答する速度が遅くても、単純作業なら経験を重ねるうちに速くなる人の例のように、その人に合う業務があればよいわけで、 労働者は自分の特性を理解し、組織も各部門(各業務)に合う人材の特徴を理解し、そこで上手くマッチングできればよいのでは?少子高齢化が進み労働人口が減っていく一方な日本では、それくらいしていかないといけない気がする。(現実的ではなさそうだが) 引き続き教育現場や組織での採用、配置にどう活かせるか考えていきたい。 以下メモ ・教官を得意とするEタイプとシステム思考を得意とするSタイプがあり、自閉症は極端なSタイプで、共感が極度に苦手である ・Amazon創業者ジェフベゾスの子供の頃の例。祖母が喫煙者であることにより寿命が9年短くなることを自分で計算して祖母に伝えたが、祖母は既に肺がんで何年も闘病中だったため泣かせてしまった。祖父がジェフベゾスへ伝えたのは「賢くあるよりも優しくある方が難しいと、いつかわかる日が来るよ」という言葉 ・勉強が苦手になるのは知的障害、学習障害など5つほどのパターンがあるが、気付かれにくい知的障害のケースが問題。 ある部分の能力が高いと、他の能力もそんなに低いはずはない、と周囲が思い込んでしまい、気付くのが遅れてしまったり気付かないまま合わない職業に就いてしまったりする ・知能には、知識の入った経験的な蓄積によって獲得された「結晶性知能」と、目の前にある情報を読み取り課題処理を行う「流動性知能」がある。 ワーキングメモリ(作動記憶)は後者において中心的な役割を果たす。 読み書き計算はもちろん、感情コントロールや相手の理解、計画的な行動などにも関わってくる。ワーキングメモリの容量が小さいと、目の前の状況でいっぱいになりやすく、周囲の状況に気を回すことができなくなり、言うべきことを言えなかったり、配慮すべきことを念頭において発言することが難しかったりする ・ワーキングメモリは鍛えられる。暗唱訓練は正確ではなく要約するようなトレーニング。算数の文章題を耳で聞いて頭の中で解いたり、シャドーイングと呼ばれる聞き取りながら同時に声を出して繰り返すことも有効。

    17
    投稿日: 2024.06.26
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    発達障害未満のいろいろな兆候が紹介されている。 帯に「15万部突破」と書かれていたが、この数字は、自分(もしくは我が子)は発達障害の気があるんじゃないかと懸念する人の多さを物語っているような気がする。

    2
    投稿日: 2024.06.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    発達障害、グレーゾーンについての本。 素人の自分にもわかるように、でも詳細に書いてあって良かった。 それでも、ちょっと複雑で、というか、思っていたより分類が細かいし、個人差あるってことが説明されていて、難しいんだなということはわかった。 十年後には診断も変わっているかも、となっていて、なんじゃそりゃ、っていう感もあり。 ワーキングメモリ重要なのね。 著名人、芸能人の場合の例題が出てきて、興味深くはあった。

    1
    投稿日: 2024.06.06
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    人間関係に不安がある人、仕事中ミスや不注意が多く不安を抱えている人に、読んでもらいたい。 ただ、第2章以降は、発達検査の結果をもとに、その特性と対応策が書かれているため、自身で検査を受け、結果を把握した状態で読むのが好ましいと感じた。 私は、HSPと不注意の特性が大きいため、マインドフルネスを実践したいと思う。

    1
    投稿日: 2024.05.23
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    母親の勧めもあり 自分も共感力が低いため、グレーゾーンかな?と疑いながら読了。 発達障害のグレーゾーンには、いくつかのパターンがあり、 それぞれの特性と原因、対策がまとまっている。 改善が望める具体的な対策が書いてあるわけでは無いが、 一貫して「より早い処置が肝」と書いてある。 有名人の幼少期の様子を交えながら例に取って説明してくれるので、 対象の人物をイメージしながら読める点が良い。 (推察が正しいかどうかは、さておき。) イーロンマスクやジェブベゾスは興味深かった。

    1
    投稿日: 2024.05.20
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    『発達障害』という言葉が、年々意味の広がりを見せているように感じでいたところで出会った一冊 いわゆる発達障害といってもさまざまな方向性があり、知的障害から自閉症、自閉スペクトラム症、学習障害(この中にも読む・書く・聞くなどの方向性がある)、ADHD、ASDなど枚挙にいとまがないが、本作は一つひとつの症例を挙げながら解説を加える内容となっている 行動パターンや大人になってからの苦しさ、またその療法を解説するもので、科学的に分析するものではないが、特性のある人への見方を柔らかくすることができそうな内容ではあった

    1
    投稿日: 2024.05.06
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    発達障害の診断が下されるわけではないが、その傾向が見られる「グレーゾーン」の人々に焦点を当てた一冊。ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動性障害)、HSPなどの発達障害の特徴に触れ、グレーゾーンと見られる事例を紹介している。 特別難しく書かれているわけではないが、印象に残る記述が少なく、要点をあまり掴めなかった。私のように身近に発達障害の人がいない人にとっては、それぞれの特性とかタイプがどういうものかイメージがしづらい。事例がいくつか載っているとはいえ、その分かりにくさを補完できるものではなかった。発達障害に対してこれまで馴染みのない人は、他の本と併せて読む必要があると思う。 以下、本書から学んだこと - 各能力が正規分布していると思えば、健常と障害の二分が難しいことや、発達障害の人以上にグレーゾーンの人が多いことがわかる。障害レベルは様々で、内容のバリエーションも豊富なため、診断名ではなく、個々のベースにある特性を理解することが大事。 - 学習障害にはワーキングメモリが深く関連している。ワーキングメモリを調べる方法として「数唱」がある。ランダムな数字を記憶して順番に唱えたり、逆順に唱えたりするもので、特に社会的コミュニケーションの能力と高い相関を示す。

    1
    投稿日: 2024.05.05
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    上手く生きられない人たちにそっとヒントをくれる本。 必ずしも自分の状態に名前がつけられるわけではないけれども、それでももしかしたら、という理由が見つかることは少なからず安心をくれます。

    1
    投稿日: 2024.04.25
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    自分自身がグレーゾーンなんじゃないかとずっとモヤモヤしていたので気になっていた本。 結果、自分がそうなのかは微妙。自分に近い事例はあったけど、「そこまで困難があるわけではないか」とか「ここは共感できるけどここは違うな」とかそんな感じでした。 大事なのは診断名ではなくて、個々の特性を正しく知って、それに合わせた対処やトレーニング等をしていくこと。 自分の特性について見つめる良い機会になりました。

    1
    投稿日: 2024.04.18
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    読了。発達障害の診断までは至らないグレーゾーンの人たち。だけど、そこまで日常生活に不都合があって、問題が起きてるなら診断の対象になるのではないかとも思ってしまう。

    8
    投稿日: 2024.04.09
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    発達障害という障害が世に広く知られる事によって、「自分もそうなのでは」と思い診断を受けるも微妙なラインにいる人について。 明確な病気では無いので中々診断は難しいという事はわかるが、このグレーという診断で逆に苦しむ人が増えているそうだ。 周りから普通じゃないと言われ、医師からは障害じゃないと言われる。一体自分は何なんだという気持ちにもなるだろう。 本書にあった、幼少期からの対応策については大変興味深かった。 発達障害やそれに近しい状況に対して、幼少期から正しく教育と対策ができていれば成人になる頃には状態は良くなる例も多くあるそうだ。 トム・クルーズの例など、親の理解に少し感動した。 誰もが生きやすい世の中なんて綺麗事のようだが、こういった事を理解する人が増えれば増えるほどそういった世の中に少しは近づくのかもしれない。 しかし、この手の本を読むたびに「じゃああ普通ってなんなんだ」という気持ちにはなる。

    5
    投稿日: 2024.04.07
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    膨大な情報量をとてもわかりやすく、簡潔にまとめた内容と言う印象です。読みやすいですが、書かれている内容は端的かつ的確で、身近な人や自分自身の理解を深めるためにとても参考になりました。

    1
    投稿日: 2024.04.06
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    自分が回避性パーソナリティ障害の傾向があるのではと思うことが多々あり、まずは発達障害について理解するため本書を読んでみた。 様々な発達障害について有名人や著者の患者の事例を交えて書かれていたため、大変分かりやすかった。 また、改善のために何をすると良いのかについてもいくつか書かれていて実践してみようと思った。 マインドフルネス、SSPについては簡単に始められそうなので、早速行ってみたい。 本書の次作?である「発達障害グレーゾーン生き方レッスン」も続けて読んでみようと思う。

    1
    投稿日: 2024.03.22
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    2024.3.12 ・グレーゾーンは決して様子を見ればいい状態ではなく、細やかな注意と適切なサポートが必要な状態。それが与えられるかどうかで命運が左右する。 ・友達がいない、声が大きすぎる、目が合わないなどは兆候。 ハリーポッターのダニエル・ラドクリフやトム・クルーズなど障害を乗り越えて活躍している人もたくさんいる。

    1
    投稿日: 2024.03.12
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    ニューロダイバーシティという言葉は初めて知った。認知にも色々種類があり、そのレベル感も人それぞれということがわかったので、本人の努力不足というよりはそういう人がいるという認識をまず持つことと、社会でやっていく必要がある場合は、訓練や都度丁寧な説明が必要なのだということがわかった。

    1
    投稿日: 2024.02.16
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    発達障害の元となる要因についてざっくり把握できる本でした。ワーキングメモリといった用語に馴染みのない方は一度目を通してもらうと発達障害というものについて正しく理解できると思います。 筆者も述べてるように診断名がついてるいるかどうかではなく、それぞれの特性についてどれだけの凸凹があるのかということについて全ての人が把握していくことが大事なのだと思いました。 話が少しずれますが、著名な方の実例が紹介されていました。特異な能力を発揮した人の家庭環境が複雑であることに少し違和感を感じました。特別な成果を出すためには、ネガティブな環境が必要であると思いたくはないと思いました。ウェルビーイングな環境が能力を伸ばしてあげられると信じたい。

    2
    投稿日: 2024.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結論 同じ診断名でも、正反対の中身であることも多々あるので、特性をよく理解する 18歳までは、よくなっていく可能性高い 12歳以降に症状がキツくなっていく場合は、愛着との関係もある 障害ではなく、ニューロダイバーシティ グレーゾーンは愛着との関係が深い 批判的視点 グレーゾーンの場合は、愛着から取り組むべきか?鶏卵なのか? 愛着に関して、居場所やユース事業でできていることは何か?

    1
    投稿日: 2024.01.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回特に注目したことは、グレーゾーンだからと何も手を打たないことは、二次的障害を生んでしまい、問題を複雑化してしまうということだ。グレーゾーンだと気が付き、度のような対処ができるのかというのが難しいことかもしれないと感じた。だとしても、大切なことは、自信をつけることだとある。得意なこと好きなことをして、達成感や成果を味合わせることだとある。 これはグレーゾーンでなくても、誰でも必要な体験ではないかと思う。

    2
    投稿日: 2024.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    "グレーゾーンだからといって問題がないわけではなく、抱えてる困難は決して小さくない。"とはどういうことか? どういう状態だとグレーゾーンと診断されるのか? が事例とともに解説されている本。 入門書といっても専門ではないため難しく、なかなか「わかった!」とはならないけれど、読んでよかった本。グレーゾーンのケースには愛着の課題があることが多いという話はとても参考になった。 発達の特性は障害ではなく多様性として、自分含め周りの人の特性(強みと弱みの理解)を見る目が大事なんだと、再認識させられた。 子どもでも大人でも、何か違和感が見受けられたり辛さを感じていたりする人に対して、「みんなそんなもんだよ」として向き合わない・放置するのは良くないことも。適切なタイミングでサポートやトレーニングを受けられていたら…と、参考になる事例が多く載っているのがよかった。

    2
    投稿日: 2023.12.31
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    発達障害の診断には至らないものの、生きにくさを感じる白でも黒でもないグレーな人を分類した本書。 著名人を引き合いに出してわかりやすく症状を説明している。このようなグレーゾーンと呼ばれる人の生きにくさを解決するには自らの自覚と他者の理解である。 障害についての細かい分類はこのような見方があるかと参考になった。 それにしても今の時代、育て方も加味されてグレーな子どもが増えているように感じるのは気のせいだろうか。

    20
    投稿日: 2023.12.31
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    内容は興味深いけど、この本自体はとっ散らかっていてあまり頭に入ってこない。 努力で埋まる差、埋まらない差、いわゆるまっとうな出来る人たちには理解できない微妙なテーマ。

    1
    投稿日: 2023.12.23
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    再読。発達障害の分類や症状、グレーゾーンについて実例を挙げながらわかりやすく書かれている。グレーゾーンについての理解が深まる本。障害や課題を抱えた偉人のエピソードも面白い。最終章に書いてあった「大事なのは、障害か障害でないかを区別することではなく、その人の強みと弱い点とをきちんと理解し、適切なサポートやトレーニングに繋げていくことだ」という言葉が一番心に残った。 わかったこと ・グレーゾーンは決して様子を見ればいい状態ではなく、細やかな注意と適切なサポートが必要な状態で、それが与えられるかどうかが命運を左右する。 ・大人のADHDは、本来のADHDに比べると神経学的な障害は軽度であるにも関わらず、生きづらさや生活上で感じている困難は、本来のADHDをもった人よりも強い。 ・グレーゾーンを診断する場合には、愛着障害や心の傷が影を落としていないかに注意する必要があるし、そうしたケースでは、その部分への手当てがなされない限り、その人が抱えている本当の困難や生きづらさ理解することも、改善することもできない。 ・通常、知的障害と診断されるのが、IQが70未満の場合。その割合は、一般人口の2.2%。ところが、知的障害のグレーゾーンである境界知能とされる人は、IQが70以上85未満(80未満とする場合もある)の人で、その割合は、一般人口の十数%近くにもなる。知的障害と認定される人の何倍もの人が、グレーゾーンに該当。自閉スペクトラム症やADHDといった状態も、症状の程度は様々な段階があるスペクトラム(連続体)と考えられている。障害レベルの人は一般人口の数%としても、特性や傾向のために生きづらさを感じている人は、その何倍もいる。 ・同じ行動パターンへのとらわれを一つの特徴とするものに「自閉スペクトラム症(ASD)」があるが、診断されるためには、この症状以外に、コミュニケーションや社会性の障害も認められる必要がある。強いこだわりで困っているという場合も、コミュニケーションや社会性の問題が軽度で、友だちともそれなりに会話やつき合いもできているという場合には、ASDの基準には当てはまらず、グレーゾーンと判定されることになる。 ・発達障害のこだわり症が、子どもの頃から始まっている特性であるのに対して、思春期・青年期以降に、こだわり症状がより強まった形で表れてくるのが強迫性障害。強迫性障害(強迫症)は、自分でする必要がないとわかっている行動(強迫行動)を繰り返さずにいられなかったり、自分でもあり得ないと思っている考えや心配(強迫観念)にとらわれ続けたりするものだ。こうした症状のため、日常生活に時間がかかって支障が出ることも多い。 ・社会的コミュニケーション障害を示す発達障害の代表が「自閉スペクトラム症が「ASD」だが、社会的コミュニケーション障害だけでは、自閉スペクトラム症とは診断されない。診断のためには、限局された反復行動というもう一つの症状に該当する必要がある。限定された反復行動が見られない場合には、ASDのグレーゾーンということになる。 ・感覚過敏は、ASDの診断基準の一部を満たすが、それだけでは診断に至らない。一方で、人の顔色や反応に敏感な傾向は、不安型愛着スタイルの人に典型的に見られるが、これは障害ではなく特性だと考えられている。どちらにしても、グレーゾーンという判定になりやすい状態だと言える。 ・不安型愛着スタイルは、親の顔色を常に気にしながら育った人に典型的に見られるもので、親が気分次第で極端に態度を変えたり、情緒的に不安定だったりすることが要因となる。それ以外にも、両親が始終喧嘩していたり、生活が苦しく、他人にすがらないと暮らせないような安心感の乏しい境遇に置かれたりすることも、そのリスクを高める。 ・ADHDの増加の原因は、認識が広まり、自ら受診するケースが増えたことが、一つの大きな要因と考えられているが、それだけでは説明がつかない現象もあり、実際に増えていると考える専門家が多い。そもそも遺伝要因が6.7割とされるADHDがどうして急増するのか。それに対する答えは幾つか考えられるが、環境要因が関係していることは間違いない。環境要因には、睡眠時間の短縮やストレスの増加もあるだろう。また、合成甘味料や着色料、妊娠中の飲酒、虐待、生活困難家庭の増加なども挙げられる。  そして、それとも関係するのが、擬似ADHDの増加である。擬似ADHDとは、症状がADHDと似ているものの、原因が他の精神疾患、うつや不安障害、依存症、愛着障害などによって引き起こされるものだ。 ・安易にスクリーニング検査だけでADHDと診断されることもあり、過剰診断が問題になっている。スクリーニング検査だけで診断された場合、約半分は過剰診断による擬似ADHDだと推定される。間違った診断のもと、投薬が行われないためにも、医療を受ける側も知識を持つ必要がある。 ・ワーキングメモリの低下があると、数字や言葉を頭に留めておくのが困難になるため、計算や文章の理解がスムーズにできないし、特に何段階もの処理が必要な計算や長い文章の聞き取りや読解が難しくなる。 ・ワーキングメモリは、読み書きや計算はもちろん、感情や行動をコントロールしたり、計画的に行動したり、コミュニケーションをとって相手を理解したり、大きな視点に立って注意を切り換えたり、物事の悪い面よりもよい面を見たりすることにもが関わっている。 ・ワーキングメモリを鍛える方法には、さまざまなものがあるが、ワーキングメモリは鍛えると強くなるだけでなく、他の能力を高める波及効果が生まれる。 ・グレーゾーンのケースには、愛着の課題を抱えたケースが多い。時代を代表する起業家であるジェフ・ベゾスとイーロン・マスク、アップルを創業した、いまは亡きスティーブ・ジョブズも、複雑な養育環境の中で育ち、愛着の課題を抱えていたことはとても象徴的なことに感じられるとともに、愛着の課題に苦しむ人が急増する今日、逆境をエネルギーに変えることができるという希望を与えてくれる。

    27
    投稿日: 2023.12.03
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     発達障がいの概要から事例まで紹介してて、良書でした。  大事なのは一人一人の強みと弱みを理解すること、自信をつけさせてあげることだなと感じました。自信をつけるためには、得意なことややりたいことをやらせ、成果を出す流れを作ること。  また、弱みも克服してる人が多いことに驚いた。私は発達障がいではないけれど、イメージが苦手だったり記憶するのが苦手です。本書で紹介されていた、文章を読むときはイメージしながら読む癖をつける、文章をシャドーイングする方法を取り入れていきたい。シャドーイングは英語での学習でやるため、かなり相性はいいかな。。

    2
    投稿日: 2023.12.03
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    何か秀でるものを持つ者は何かしらの課題を抱えている。アンバランスな人たちがいる。ケースとして著名人が登場。色々な分野において、世界に貢献した人たち。それはほんの一握り。ほとんどは隠れた才能を見出せずに過ごしているのでは…。 また「障害」の基準、線引きの難しさも感じた。グレーゾーンは便利な言葉だけど、現実的に困っている人はたくさんいる。彼らに何ができるのだろうか?教育者として、日々子どもと向き合う立場として考えていく必要がある。

    8
    投稿日: 2023.11.28
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    結局自分がなんなのか分からんかったけど、色んなタイプがたくさんあって、人間ってマジで欠陥品なのに、よう頑張って生きてるわって思った笑 私みたいにアイデンティティーえへへみたいなタイプは良いけど、もっともっと、なんというか、比較や白黒が社会から消えれば良いなぁって思ったり。

    1
    投稿日: 2023.11.20
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    「グレーゾーンなんで無治療」の弊害とはじまる。 じゃ確定するまで操作的診断するのか?と思いきや、基本「特性への理解」だと。同じ病名でも、全く違う特性があるようでその理解を深めるにはうってつけの一冊

    1
    投稿日: 2023.10.25
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    大事なことは診断名ではない。 その子その子にあった支援をすることだと思う。 そして幼い頃の親と子の関係は愛着に関わると感じた。 小さい頃にいかに親と接するか。 それがすごく大切だと感じた。

    1
    投稿日: 2023.10.15
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    診断名が同じでも、各特性レベルで見ると、正反対のタイプが混在することもおわ かりいただけただろう。 診断名だけで、その子、その人の特性を理解した気になって、画一的な対応をすると的外れなことも起きてしまう。診断名以上に、それぞれの人の ベースにある特性をきちんと把握することが大切になる。

    1
    投稿日: 2023.10.10
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    様々な発達障害の診断名を実例も交えて紹介されていた。 発達障害の種類が多すぎて自分の特徴に当てはまる箇所だけ読むだけでも良いと思った。 大事なのは診断よりも自分の特徴や弱みを理解して対策すること。 自分はHSPだと思っていたけど、本書でいうところの恐れ回避型に当てはまった。

    1
    投稿日: 2023.08.22
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    広く浅くいろいろな発達障害のグレーゾーンに触れていてとてもわかりやすかった。例が、偉人のエピソードとかが多くて、特性への対処についてもう少し多いものだと嬉しかったが、説明と例がスムーズに読み進められる構成で読みやすかった。

    2
    投稿日: 2023.08.21
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    近年、発達障害グレーゾーンと呼ばれることが多い特性を分類して示されている。 ・「最小最悪意思決定」→最善の選択をするのではなく、最悪の状況に陥る可能性が最小の選択肢を選ぶ思考方法。 ・取り込む情報を減らして、振り返るスペースを作る。 ・決断すべき選択肢を全てノートに書き出し、メリットとデメリットを記入する。 ・診断名以上に個々人のベースにある特性を理解することが大切。 ・「ニューロダイバーシティ(神経多様性)」→発達の特性は障害ではなく、それぞれの人の脳がもつ特性であり、個性である。それをわずか数個の診断カテゴリーで区切ろうとすることは、自然の多様性を人間が勝手に決めた境界線で切り分けるものである。

    1
    投稿日: 2023.08.20
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    岡田尊司さんの発達障害に関する本を読むのはこれで2冊目です。 自分は診断を受けずにグレーゾーン、HSPだろうと思っていたのですが、岡田さんの本を読んで自分がどういう特性を持ったタイプに近いのかよく理解できました。 意思決定とプランニング能力を高めること、運動で協調運動の改善、ワーキングメモリを鍛える、の3点をやってみようと思います。

    2
    投稿日: 2023.08.15
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    最近仕事で関わる人の傾向を見て手に取った本。 わからずに苦しむよりはわかった方が良い、 強みを活かすこと、 確かにそうだなあ、と。 こちらとしてもこういう可能性があるとわかったら接し方ががわかるなと感じた。

    1
    投稿日: 2023.07.01
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    まるっきり“未知の世界”という感じはしない。 「こういう人いたな」とか「なんか身に覚えあるぞ」とか、案外身近な話なのかもしれない。 簡単には線引きできないからこそ正しい理解が必要になる。 まずはそういう特性を持つ人がいると知ることから始めたい。

    1
    投稿日: 2023.06.29
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    発達障害は社会性とコミュニケーション、こだわりの3つ全てが損なわれていないと診断としてつかなくなる。グレーゾーンはそのうち一つで困っていても診断されないと言う事になる。グレーゾーンに対する障害の理解が深まれば良いと感じた。

    1
    投稿日: 2023.06.23
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    当事者が読むには少し難しいのではと感じた。 巻頭にそれぞれの障害や紛らわしい特性の概要や診断基準でもあれば分かりやすさは格段に上がると思う。 何も知識がない状態で読むと、それぞれの障害や特性の性質についての記述が本全体に散っていてぼんやりとしか理解できなかった。 本文中にも、図や箇条書きなどの工夫があればいいと思う。 とはいえ、「発達障害」に関しての書籍は世に溢れているのに対して、「発達障害グレーゾーン」についての書籍は数少ないので、とてもありがたかった。 発達障害者の事例を見てもピンとこなかったのだが、この本には丸で私のことを書いているかのような特性がいくつかあり、発達障害の度合いが弱くてもそれによる困難は軽いものではないことが分かり、自分が生きづらいのはけして怠けだけではないことも分かってすっきりした。 最近続編が出たみたいなのでそっちも読んでみようと思う。

    1
    投稿日: 2023.06.17
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    発達障害=脳の特性である。ADHDやASDなど、現在では理解度が深まっている分類含め、8つの脳の特性を解説。 エビデンスが豊富であり、納得できる。 多くのひとが当初を読み、生きづらさを感じる人をカバーできるような世界を願う。

    1
    投稿日: 2023.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「日々痛感する、自分の普通じゃない部分・足りていない部分。それはきっと私がADHDだから、その症状なんだ。」 そんなふうに考えて、診断を受けに行くでもなく、ネットで簡単に調べた浅い知識を頼りに、漠然と自分をADHDに当てはめて過ごしていたので、本書を通してADHDやそれに準ずる様々な障害について知見を深めることができて、とても意味のある読書だった。 生きづらさの原因となる症状自体多種多様だし、その加減もグラデーション。そして、その症状が起こる原因でさえも、トラウマや育った環境などの後天的なものから、生まれつきの脳の構造や神経の構造など先天的なものまで多種多様。 つまり有効となる対処法も、ひとりひとりの症状やそれぞれの原因に合わせたものとなる、ということになる。 そんな症状たちを画一的な目で見、項目ごとにまとめ、何個該当したからこの病名が該当するだとかしないだとかで線引きして(実際の診断ではそのような方式を取る)一喜一憂だなんてことは、まあ言ってしまえばナンセンスだということ。 「大事なのは障害か障害でないかを区別することではなく、その人の強みと弱い点をきちんと理解し、適切なサポートやトレーニングに繋げていくことだ。」 本書に記されていたこの言葉が全てだと思う。 それぞれの人にあった対処法や症状との付き合い方を模索し、人生をいい方向に向けられたらいいと思う。 そして、足りていない部分があることは、必ずしもマイナスなことばかりというわけではないと思う。結局そういう、「人と違う部分」というのは、その人の個性なんだと思うし、「苦手なことがあるということは、得意なことがあると同義だ」とも思う。特性や個性の使い方を工夫するだとか、見方や環境を変えるだとかで、きっとその人の魅力が見えてくると思う。 世界中の様々な著名人が、自身の症状や課題に悩みを抱えていた当人だったと本書では都度紹介されていた。逆境をエネルギーに変えることができるという希望を与えてくれている。 本書は心理学書だが、自分と向き合うきっかけとなり、気持ちを整理し生活に前向きになれるような、素敵な一冊だった。

    1
    投稿日: 2023.06.03
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    特性に合わせた育て方で大人になってからの生きやすさが変わる。障害未満でもその子に合ったサポートをしていくのが大切。『対策』部分をもっと知りたかった。

    1
    投稿日: 2023.05.25
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    まず、面白かった。と言う事。 何が発達障害と言われるものなのか、細かな分類と症状が非常に分かりやすく書かれている。 グレーゾーンの意味についても、なるほどなと納得するものが多く、今までは漠然と「神経質な子供、大人」と扱われて来たものに対して、名前がつくと言う事の重要性と意義、そして発達障害及びグレーゾーンの人たちの安心感を得られる本だと思った。

    1
    投稿日: 2023.05.23
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    半分くらいは参考になったかな。 身近にそういった人がいるので興味深く読んだけど、 そのできることを最大限伸ばし、できないことは上手に避けたり、対処していけばその生きづらさも楽になるんだなあ、と。

    3
    投稿日: 2023.04.29
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    発達障害が広く認知されるようになり、自らの発達障害を疑って受診する人が増えている。グレーゾーンと診断された場合でも、問題が小さいということはなく、むしろ発達障害よりも強い生きづらさを抱えていることもある。 同じ診断名であっても、特性で見れば正反対の人が混在する。診断名だけで判断せずに、それぞれのベースにある特性を把握し、その人に合わせて、適切なサポートやトレーニングを行うことが大切だ。

    1
    投稿日: 2023.04.27
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    久しぶりに没頭しすぐに読破した。 娘が軽度のLDであること、自分自身も生きづらさを感じていて愛着障害等を疑っていること、娘に対し接し方が分からず娘も愛着障害であるのではないかと思い読んでみた。難しい単語が山ほど出てきて眠くなるがとても面白く読んで良かったと思う。色んなタイプの障害が載っており自分もそうなんじゃないかと思うことがたくさんあった。マーカーや付箋を貼って何度も読み返したいと思った。

    1
    投稿日: 2023.04.14
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    グレーゾーンの人達への道標が示されていると期待し購入しましたが、存在するよ?という説明で終わらせる感じが期待外れでした。

    1
    投稿日: 2023.03.27
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    ・特性を見てあげる(理解する)ことの重要性 ・症状(病気ではなく)の原因に愛着の問題 とてもコンパクトにまとまっていて、かつ、大事なことを学べました。

    2
    投稿日: 2023.03.23
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    身の回りにいる人たちの不可解な行動や、自分でも悩ましく感じる自分の特性など。もしかして発達障害ってやつなのかな……と感じたことがある人たちにおすすめの本。

    1
    投稿日: 2023.03.07
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    最近では早期発見で、早くから診断名がつくことが多く対策がとられているが、今まではグレーゾーンなのか、普通として社会に出てしまっている人も多いと思う。 生活に不便を感じたり、コミュニケーションが上手くいかないときに、こういうこともあるのだと納得できる材料になればいいと思う。 人によってパターンが多すぎるのと、また調べてもやっぱりグレーゾーンということもあるところがむずかしい。

    2
    投稿日: 2023.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2023/03/01 色々な発達障害が紹介されていく形。 あまり新しい知識とか面白い知見はなかった。 コミュニケーション能力を高めるには、言語的な訓練よりワーキングメモリを鍛えるといいらしい。鍛え方の一つに、役者がセリフを覚える訓練が紹介されてた。あとディクテーションやシャドーイングがある。英語勉強すれば一石二鳥!?

    1
    投稿日: 2023.03.01
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    思った以上に 僕も、あの人もグレーゾーンかも知れない だからといって どうする事も無いけど お互いに理解し合えたら良いね

    2
    投稿日: 2023.02.25
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    ADHDとか自閉症スペクトラムとか今ではかなり発達障害の認知度が高まっているけれど、例えばADHDの中でも、そこからまた色々分類されていて、一括りでADHDと片付けるのは雑すぎると思った。何年か後に研究が進んだら、全然違った分類になっている気がする。

    1
    投稿日: 2023.02.05
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    何でもかんでも情緒障害と言われた時代とは、隔世の感があるが、メディアもがんばってるとは思うけど、特性の理解はなかなか複雑で難しい。 子どもたちには適切な対応をしてあげられるためにも、教育関係者やがっこうを、単なる効率のために減らすことはやめてほしい。 今は自分のワーキングメモリを減らさないように鍛えなければ(^_^;)と思う毎日。

    1
    投稿日: 2023.02.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人のADHDや境界性パーソナリティ障害に愛着障害の問題が絡んでくる。岡田節。 脳の機能別に改善策を書いてあって興味深かった。マインドフルネスを取り入れよう。 ラベルをつけることよりも、強みと弱みをきちんと理解して、適切なサポートやトレーニングにつなげていくことが大事というのがとても共感できた。 ・グレーゾーンは、愛着や心の傷を抱えたケースが多い ・過敏さを和らげるマインドフルネスとSSP ・取り込む情報を減らして、振り返るスペースを作る。自分の感覚を取り戻す ・ワーキングメモリは鍛えると強くなるだけでなく、他の能力を高める波及効果が生まれる

    1
    投稿日: 2023.01.29
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    会社などの組織内で人と関わりながら生きる人は知っておいた方が良い話ばかり。 「診断名ではなく特性が大事」という言葉が響いた

    1
    投稿日: 2023.01.13
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    もともとADHDぽいところあったけど、呼んでてASDっぽさもあるし、強迫性パーソナリティぽさあるし全部じゃんって思った。最後の「診断より特性への理解」この言葉に尽きると思ったし、それは障害あるなし関係なく、性格や個性も同じ。人や自分をいかに理解し、それで良いと受け入れることの大事さを感じた。

    3
    投稿日: 2023.01.05
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    この障害はこういうものじゃかったっけ?と何度もハテナが頭に浮かんだが、診断が今後の医療の進歩によって、そのパラダイムも変わるかも知れない記述に出合い、腑に落ちた。 大事なのは、診断ではなく、特性。その人の弱みを責めるのではなく、強みを通して、ワーキングメモリを鍛え、社会の光としていくこと。 関わる側の人間にとって示唆に富む本であった。

    2
    投稿日: 2023.01.04
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    診断名が大事なのではなく、その人の特性を適切に把握して援助・支援していくことが重要であると分かった。 本書では、具体的にどのようなケースがあるのか網羅されているので、どうやって援助・支援していけばよいか考える上で参考になる。 絶対的な正解ではないが、多種多様な発達障害の理解を促し、克服に向かうために読む価値はあると思う。

    1
    投稿日: 2022.12.31
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    発達障害というものが、いかに流動要素が多く、一括りで考えることのできなきものだと認識できた。 また通常の生活における自分や他人から感じる違和感も、グレーゾーンの要素が起因しているのだと考えると、自分や相互理解が進むように思った。

    1
    投稿日: 2022.12.29
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    克服方というよりかは、障害の種類やタイプの説明。 克服方というには、一般的によくあるような あっさりしたものでした。 発達障害と診断されることにより 安心感を得れることもあるからこそ 一歩手前のグレーゾンに位置する人々もまた 発達障害と診断された方と同じぐらいの 辛さがあるとがひしひしと感じました。

    1
    投稿日: 2022.12.28
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    克服法が思ったよりもさらっとしていた。 でもタイプを挙げる際の具体例(一つの事例に対して複数の著名人のエピソードを織り混ぜられて説明されている)が細やかな為、想像しやすかった。

    1
    投稿日: 2022.12.28
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    発達障害という言葉は聞くものの、実際どういったものなのかを知りたいと思い、手に取った。 一つの診断名でも非常に多様な型があること、当然型によっても対処が変わってくるということが分かり、著名人の例なども合わさってグレーゾーンな状態への理解を深めることができた。 最後に出ていた、分類などは10年もすると基準などガラリと変わるだろうという著書の考えは、医療という観点からも見てもその可能性は高いだろうなと感じた。

    1
    投稿日: 2022.12.17
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    メモ 処理速度は速いが、空回りや無駄が多い ADHDは依存症になりやすい 解決法は、 意思決定とプランニングの能力を高める どのように高める? 三分間のマインドフルネス→的確かつ速やかな意思決定を容易にする効果が見られる 最小最悪意思決定=最悪を避けられる選択をする マインドフルネス効果 情報の入力を遮断して、神経機構に束の間の静寂を取り戻す 実践「意思決定」-------------------- ①選択肢をすべて紙に書く それぞれのメリットデメリットを書く 現在、5年後、10年後 それぞれに点数をつけるメリットはプラス点 デメリットはマイナス点 ②何人かの人の意見を聞く 実践「プランニング」-------------------- 自分で企画計画してやってみる 修正する 治療 ニューロフィードバックトレーニング

    2
    投稿日: 2022.12.10
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    いわゆる「グレーゾーン」に関する本。 素人にも分かりやすい平易な文章と、実際のグレーゾーン当事者の事例で構成されているため入門書として良いと思う。障碍者とはいえないが、周囲から浮きがちで生きづらさを感じている人は読んでみると救われるかもしれない。 「知覚統合」と「最小最悪意思決定」という概念は自分の中でのモヤモヤを整理するのに役立った。 <アンダーライン> ★★★★★ 知覚統合が弱いとものごとを客観視し、俯瞰することができない(知覚統合) ★★★★★ (箱庭)世界を箱の中にミニチュアサイズで再現する遊びは、知覚統合を鍛えるのに大いに役立ち ★★★★★ ASDと紛らわしい「恐れ・回避型愛着スタイル」 ★★★★★ ワーキングメモリの容量が小さいと、目の前の状況でいっぱいになりやすく、周囲の状況に気を回すことができなくなり、言うべきことを言ったり、配慮すべきことを念頭に置いて発言したりすることも難しくなる。

    1
    投稿日: 2022.11.29
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    ASD等の要件のうち、1つに該当する場合に、どんなことが起こるかということが細分化して書いてあるので、今後も参照する。 何かを決める時、現在のメリットデメリットだけでなく、5年後10年後のメリットデメリットも検討するとよい。

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    投稿日: 2022.11.22
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    発達障害グレーゾーンがハンディがある人の中で苦労しているのかもしれない。障害者と診断されれば就学先は支援学校に入学されるだろうし、卒業後は就労支援を受けながら労働ができるが、グレーゾーンは健常者として扱いされるわけだから特性を理解されず、できないことが多いことで落第者扱いとなりかねない。だから、1番大変な思いをしているのではないかと思う。

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    投稿日: 2022.11.15
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    ■言語を介さない視覚的な情報を扱う能力の指標である「知覚統合」は図形や地図を理解したり、パズルを組み合わせたり、規則性を見つけたりする能力に関係している。  単に死空間的な情報処理をする能力というわけではなく視覚的な情報と意味を結び付ける能力、シンボルやパターンから意味や規則性を読み取る能力である。  さらには、目の前にないものをイメージ化、図式化し、それによって推論や思考を行う能力でもある。 ■知覚統合が低いと図形や物理的な思考が苦手になりやすいが、知覚統合は単に数学や物理の成績に影響するだけはない。知覚統合は場の状況や暗黙の意味に気づくためにも重要な能力である。近く統合が弱いと、周囲の状況や言外の意味を読み取ったり、語られない意図を察知したり、状況判断したりすることが難しくなる。意外なことに聞き取りやコミュニケーション能力にも関係している。 ■過敏さや痛みといったものは、それをなくしてしまおうとして戦うと、余計に過敏になり、苦痛が増しやすい。むしろ、今の状態をありのままに受け入れ、そのまま味わうアプローチが効果的。 ■コミュニケーション力を高めるためには、言語的な訓練ばかりをしてもさほど役に立たず、むしろ、ワーキングメモリを高めたり、視点の切り替えや変化を予測する力を磨き、知覚統合を高めることの方が有用だったりする。

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    投稿日: 2022.11.13
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    発達障害(障害とまでは行かないいわゆるグレーゾーン)の種類や各特性について、ひとつひとつ詳しく書かれている本です。 読み始めは専門用語が多く、すべてを理解するのが難しいところもありましたが、読み進めるにつれて、自分にも当てはまる項目などがあり、だんだんと興味を持って読むことができました。 これまでは発達障害とひとくくりに漠然と捉えていたのが、様々な種類や特性があることを知り、自分の中で整理して理解することができました。 本書では各障害の特性を、過去や現在活躍されている著名人の紹介も踏まえて、わかりやすく説明されています。障害を持った(グレーゾーンも含めて)著名人が、どのようにそれと向き合い、成功に繋げていったかが紹介されており、興味深い内容でした。 発達障害やグレーゾーンに当てはまる人であっても、その特性やバックボーンを理解し、その人個人の個性と捉え、どのように向き合っていくかが大切なのだと感じました。 この本を再読したり、著者の他の作品も読んで、発達障害についてより深く理解したいと思える1冊でした。

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    投稿日: 2022.11.11
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    これまで岡田先生は愛着との関連性を扱う傾向が強い印象だったがタイトルを見て手にとってみた。 ASDやADHDの行動特性について分かりやすく記述されているし、それぞれの対応方法についても概要として記されているのでわかりやすい。 聴覚的ワーキングメモリと視覚的ワーキングメモリに分けて述べている点はこれまでの自身の考えと一致するのでまずは一安心。 これまでパーソナリティ障害を専門にしてきたからか、行動特性が他のあるパーソナリティ障害に近いとして記されるとパーソナリティ障害を疑う余地が生まれてしまうので独立した障害として扱ってほしかった。 とはいえ疑似ADHDとの記述もあるのを見るに、岡田先生の中では疑似性と障害特性分類はしっかりなされていると考える。 読み手にするとやや誤解を招きそうだ、という点で注釈。

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    投稿日: 2022.11.08
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    一度読み終わって、すぐに再読中。 色んな意味でマジョリティに属している方が生きやすいのだろうななどと思いました。

    3
    投稿日: 2022.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルはグレーゾーンだけれど、それぞれの診断基準など書かれているのでわかりやすい。 障害理解の本を読むと常々思うことは、誰にでも当てはまる部分があるということ。 それが「極端」だった場合に障害として診断名がつけられる。 今回初めて知ったこと ・回避型愛着スタイル →他者の愛情や深い関わりを求めず、一人でバランスをとっている

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    投稿日: 2022.09.23
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    すみませんの立ち読みメイン ASDに、回避性パーソナリティーとか、愛着障害とか、境界性パーソナリティー障害とか、 さまざまな要素を取り入れて述べられている。 こうなると、100%の人が、何かの障害←重い軽いあれど、とASDをあわせ持ってしまう気がする。 自分が何者か、どうして自分はこうなのか、 を定義づけるために、発達障害とは用いやすい用語であると、私はいつも感じる。 ジョブスのルーティンなど、偉人のエピソードは面白かった。

    12
    投稿日: 2022.09.10
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    支援する側としては学習する教材の少ない部分であり、実践的なところも含めて勉強になった。少し科学的根拠が脆弱な記載があったように感じた。

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    投稿日: 2022.09.06
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    読んでいて思うのは、 何においても正常な人なんて存在せず、皆一様に何かしらの性質があるのではないかということ。一つの特性として、それぞれの人がその特性を上手に使いこなしたり乗りこなすことで突出できる可能性すら秘めている。ただ、周りにいる人がかなり苦しむことになるんだという事実は無視できない。本当に必要なのは、その周りで苦しむ人たちに役立つ、一人ひとりの取説なのかもしれない。

    4
    投稿日: 2022.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ASDやADHDといった発達障害の診断は受けないけれど,そういった傾向をもつグレーゾーンの人たちの症状や,そういった人たちの社会生活を営む上での苦しさが論理的に説明されています.コミュニケーション能力を高めるための効果的なトレーニングや対策なども,書かれていて,参考になります. 筆者の岡田先生が最後に書かれているように,診断名が同じでも様々なタイプや個性がそこにあるので,大切なのは診断名よりも特性の理解だというところに納得します.ASD,ADHD,グレーゾーンの人たち,みんなが特性にあった仕事やライフスタイルを選べるように,日本でもニューロダイバーシティを受け入れ社会の強みに変えていけるような,支援体制がもっと必要だと思います.

    2
    投稿日: 2022.08.13
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    障害か障害でないかを区別することでなく、その人の強みと弱い点とをきちんと理解し、適切なサポートやトレーニングにつなげていくとが重要 グレーゾーンのケースには、愛着の課題を抱えたケースが多い 愛着の課題に苦しむ人が急増する今日、逆境をエネルギーに変える事ができるという希望を与えてくれるようにも思う

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    投稿日: 2022.08.04
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    ASD、ADHD・擬似ADHD・LD・知的障害・境界知能・HSP・発達性強調運動障害・強迫性パーソナリティ・強迫性障害・不安型愛着スタイル・恐れ・回避型スタイル・・・さまざまな切り口が出てくるが明確な区分けがなくグレーゾーンという形で終えることもおおく、消化不良だと思いながら読み進めていたが、結局障害はラベリングできる者ではなく多様性があり、現在発達障害は、「障害」ではなく「ニューロダイバーシティ(神経多様性)」として理解されており、今後これらラベリングも変わっていくという締めであり納得。 特にADHDについて興味があり読んでいったが、「実行機能障害」「遅延報酬障害(待つことができない)」「時間処理障害(時間管理ができない)」などさまざまなタイプが存在し一概に区切れないし、そういう現状にもかかわらず、ADHDと一括りにされているのが現状にそぐわないため、今後変わっていくだろうという意見にも納得した。 ただ一方で、それを前提としながら、やはりラベリングというのは理解において非常に有用であり、現場と即してないとしながらも一定の粒度でラベリングしながら断定的に進めて欲しかったとも思った。 全てグレーです、とか正反対の場合もあります、というような書き方だったので、結局理解としてはあまり進まなかった印象。

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    投稿日: 2022.07.31
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    発達性トラウマ障害、常同運動障害、強迫性パーソナリティ障害と聴いてまだ自分の言葉で説明できない方にはおすすめです。 発達障害グレーゾーンの議論というよりは、障害の羅列、紹介が主な内容かもしれません。

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    投稿日: 2022.07.21