
鎌倉硝子館の宝石魔法師 守護する者とビーナスの絵筆
瀬橋ゆか、前田ミック/マイクロマガジン社
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総合評価
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- 六月一日宮玲子"powered by"
このレビューはネタバレを含みます。
鎌倉を舞台にした小説は多いが、これもその一つ。昔からよくある何かを使って傷を抱えた人を癒すという物語。女子高生の更紗はあるガラス雑貨店と出会う。そこは宝石を使って人の傷を見抜き、癒すという宝石魔法師がいる店。確かに鎌倉の風景描写や食べ物の描写などは繊細で、読んでいて引き込まれるところはあるが、設定のところどころが某創作集団の某ダークファンタジーとだだ被りだ。「赤い宝石と小指」はまさにあの作品の第一話そのもの。ダークさがないだけだ。その他の話はどこにでもありそうな話であるが、更紗や悠斗の考えや言葉は、あの作品の女店主が作中で語っていた言葉だしお店でアルバイトが作る甘味が提供されて絶賛を受ける、客として訪れた人の記憶から店や悠斗の存在が消え去っているのもそうだ。作者が無意識に影響を受けたのかもしれないが、読んでいる側からしたらどうしても作品がチラついてしまう。オリジナリティを出そうと頑張っている姿勢はちゃんと読めているので、是非とも作者の想像力に期待したいところだ。
0投稿日: 2024.10.29 - aquamarine"powered by"
めっちゃ良かった!!! 『心の宝石』を鑑定して、宝石の力を使って人の悩みを解決し手助けをする宝石魔法師。とても素敵です。 読み終えて、「自分の心の宝石はどんな宝石で、宝石の色はどんな色なんだろう?どんな石言葉なんだろう?」と知りたくなりました。 タイトルと表紙も綺麗で、心が温かくなる優しい物語です。
19投稿日: 2022.02.23