
総合評価
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powered by ブクログ昨今、なにかと「物価」が話題だ。しかし、そもそも物価とは何なのか、どう決まるのか。デフレやインフレは具体的に何が悪いのか。分からないことだらけである。 そんな疑問を解消するため、本書を手に取った。 本書は、「物価は『蚊柱』である」という例え話から始まる。 商品一つ一つの値動きはバラバラだが、遠目に見るとひとつの塊としての動きが見えてくる。個別の動きには理由がつけられても、全体としての「物価」の動きを説明するのは非常に難しい。この「蚊柱」の比喩は、物価の掴みどころのなさを実によく表している。 本書を通じて理解できたのは、インフレ以上にデフレへの警戒が必要だという点だ。 デフレはインフレと比較して、中央銀行の介入によるコントロールが難しく、一度陥ると抜け出しにくい。デフレ下では企業が価格を決める力を失い、前向きな投資への活力も削がれてしまうのだ。 また、「景気は気から」の言葉通り、物価の動きは人々の「予想」から生まれるという点も重要だ。 人々の予想が定まらず不安定になると、誰もが中央銀行や政府の顔色を伺うようになり、その動揺がさらなる変動を招く悪循環に陥る。 グリーンスパンは「物価安定とは、人々が中央銀行の動向に興味を持たなくなった状態」だと言ったそうだが、まさにその通りだと思う。物価や社会の安定のためには、そこを目指すべきだろう。 では、どうすればデフレを回避し、物価を安定させられるのか。 それには国民全体が「緩やかに良くなっていく未来」を信じられることが不可欠だ。経済学者ではなく、政治家の役割は、政策を通じて明るい未来へのメッセージを共有し、人々に前向きな気持ちを持たせることにあるのではないかと強く感じた。 最後に、著者のスタンスが非常に印象的だった。 著者は、持論があくまで「仮説」であることを強調し、本書は教科書のようにすべてを網羅したわけではないと断っている。「人の意思決定」という不確実な要素が入る以上、経済学は自然科学のように完全な理論化が難しく、万人に共通する一つの答えを出すのは困難だ。 だからこそ、自分も政治や経済について語るときは、自戒を込めたい。社会は不確実であり、自分一人の視野など限られた小さなものに過ぎないという認識を、常に忘れずにいたいと思う。
0投稿日: 2025.11.21
powered by ブクログ素人にも理解できるように説明してあることはすごいと思うけど、そんなに寄り道せずに説明してほしいというもどかしさも感じた。 周辺知識のある人からすると良書なのだと思うが、自分は素人なので、門を叩くのが少し早かったのかもしれない。 だけど、日本の物価がなぜ動かなかったのかという点や、世界の経済史を俯瞰しても異質な経緯をたどった理由などが詳しく述べられていた点は面白かった。 脳内には留めておけないけど…
0投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ分かりやすい本、という感想を見たのだけれど、前提知識がなさすぎる自分には、正直難しかった。 日本のゆるやかなデフレの話は、実感もあって面白かったかも。 →デフレが定着すると、少しの値上げでも顧客が逃げてしまうのではと企業は恐れ、原価が上昇しても価格に転嫁できない状況。企業は前に進む力を失い、行き着く先はコストカット、後ろ向きの経営。 新商品(世代交代)の値戻し、ステルス値上げといった変則的な値上げが生まれている。 この本が書かれたのが2022年で、今は、その時よりは値上げが行われているような気もするけれど、今はインフレなのだろうか。 物価の動きには、人々の予測とノルムが関係してくるという。この本には書かれていなかったけれど、メディアの影響も大きいのかな、と思ったり。 以下メモ ・2020年代初頭の菅政権は、携帯電話料金の値下げ施策に力を注ぎましたが、そのときにも、新聞等の解説では、この施策の結果CPI(消費者物価指数)が下がるという説明がされていました。 ただでさえデフレなのに、携帯電話料金の値下げでデフレを加速させるとは何事かという批判の声もありました。しかしこれは典型的な「会計理論」による誤謬で短絡的にすぎます。 携帯電話料金が下がれば、各家庭にその分だけ余裕が出てそれが消費行動の変化につながるのに、こうした時間の経過とともにゆっくり表れる効果を無視しているのです。 ・時間の価値は人それぞれで、大きな格差があります。時間の価値の差が、その時間分働いて稼ぐことができる金額によって決まるとすれば、その差が大きくなるのは、現役世代とリタイア世代の間です。リタイア世代は現役世代よりも熱心に広告を見る。だから特売価格で購買できる、となるはずです。 米国の調査では、年齢が高くなるに連れて購買価格が下がっており、米国のリタイア世代は特売の情報収集に余念がなく、だから安い買い物ができる。 一方日本では、50歳を超すと購買価格が上がっているのです。 なぜ米国と異なるのかについて、いまのところ正確な理由は分かっていません。 ・「景気は気から」と言われることがあります。 企業経営者や消費者が、景気は良いと思って強気で行動すれば、結果として景気が良くなる。つまり景気を決めているのは人々の気の持ちようという意味です。 これを、人々の「予想」の揺れと表現します。景気と同様に物価についても、上がるにせよ下がるにせよ、人々の予想次第です。 以下は、雑なまとめ ・賃金上昇率(インフレ率)が上がると失業率が下がる。負の相関がある。 しかし、失業率が上がるときにインフレ率も上がる場合(負の相関がない)がある。 →インフレ率は失業率以外に、インフレ予想にも左右される。 ではどのように、金融緩和をして失業率をさげて、インフレ予想をコントロールするのか。 金融政策が人々の予想に働きかけるための98%は「トーク」 金融政策として、金融緩和を行うとアナウンスするかどうかと、実際に行うかどうかがインフレ予想に影響する。 インフレかつ、失業率が変わらないという悪循環から逃れるためには、タカ派を銀行の総裁にする。 (失業率には無関心でとにかく低インフレを目指す人) →中央銀行の独立性、政府と異なる価値基準で動けることが必要。 ゲーム理論:複数人が互いに影響しあいながら、意思決定を行う状況を数理モデルを使って分析する。 時間不整合の理論:アナウンス時点と実行時点で異なる選択をしている。 ・インフレ予想はコントロールできるのか。 金融のプロの予想はコントロールできる。が、プロでない人の予想はコントロールできない。中央銀行の政策への無関心が理由。 今の課題→いかにして一般の消費者に中央銀行の声を届けるのか、いかにして予想をコントロールするのか。 合理的無関心(なぜ関心をもたないのか):人はどこにどれだけお金を使うのかと同時に、関心をどの話題にどれだけ振り向かせるのか決定している。自分の時間が有限であると認識したうえで、積極的に無関心になる。 ・中央銀行への関心と物価上昇率の関係 物価の安定→中央銀行に関心が向かない。ただし、何かの外的要因(地震や感染症など)の時に、中央銀行のメッセージが全く届かなくなるのも問題。 物価の不安定→関心が向くと同時に、それが原因となって、企業経営や個人の生活が疎かになる。 ・中央銀行への関心の程度はどのレベルが適切か? →ナラティブ経済学:人を突き動かすのは数字で表現できるような情報でなく、単純で腹落ちするストーリー。 ・時代体験が予想を変える。これまでの人生でどのようなインフレ経験をしてきたか、個人のインフレ予想に影響を与える。 →インフレを知らない子供たちのいる国、日本。 ・バブルの謎 バブル時、不動産や株の価格は急上昇したが、「物価」は動かなかった。バブルがはじけたときも同様。 ・価格の硬直性→メニューコスト仮説 この仮説は実際の現場では支持されない。 →情報制約仮説:値段を変更しようとすると、新たな情報を仕入れねばならず、その手間は小さくない。 ・説明できない価格の動き ①マクロの価格硬直性(価格の反応速度):貨幣が10%増えたとして、すべての商品の価格がその変化をおりこみ、10%あがるまでの時間 ②価格更新からの時間が経過するにしたがって、直近の価格の更新頻度が小さくなる。 →商品同士の相互作用という視点がない 振り子時計の同期(全体が部分の総和でない例え) 振り子時計を壁に2つ並べて掛けて放置すると、最初はお互いばらばらに動くが、やがて左右対称になり同期が生まれる。 これは、2つの時計が設置されている板により振動が伝わり同期を引き起こす。 振り子時計は細かな部品の組み合わせでできた、まさに全体が部分の総和。ただ、2つの時計が横板でつながっているという新しいシステムの理解をするときは相互作用の意識が必要。 ・日本のデフレの特徴→慢性的な緩やかなデフレ 物価が全般的に上がっている社会では値上げが受け入れられる。(消費者は価格が上がっても、その店で購入する) 上がっていない社会では、受け入れられない。(消費者は、値段が上がっていたら、他の店に行く) みんなが一斉に値上げする必要。 目指すべき物価安定とは何か →経済主体が意志決定を行うにあたり、将来の一般物価水準の変動を気にかけなくてもよい状態。
2投稿日: 2025.09.29
powered by ブクログ「物価とは蚊柱である」。この概念を元に読み進めることで、物価という身近でありながら具体的にはよくわからないものについて初心者でもわかりやすく理解できる。特に物価が人々の予想に基づくことで、自己実現的に変動するというのは、集団における部分と全体の非結合性を表していると感じた。
0投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログみんなの感想は「図表もあり噛み砕かれていて、非常にわかりやすい」ですが、私個人の感想は「非常に難しい」 インフレとデフレが起これば簡単に、経済はこう読み解ける!というのは、表にするとスパゲティのように絡み合って簡単な話ではないのが1番衝撃的だった もう少し経済学を学んで、また読んだ時に分かれば嬉しいなあ…ということで記録
0投稿日: 2025.07.10
powered by ブクログ2025年6月3日、グラビティの読書の星で紹介してる男性がいた。 「『物価とは何か』渡辺 努 需要と供給だよね!わかるわかる! なんて思っていた時期が私にもありました そんな簡単な話で世界は廻ってねえんだよ!! 物価ってどうやって決まるの? インフレやデフレになるときって、実際に何が起こっているの? といった疑問から 物価を安定させるために(物価は安定してたほうが良いですよね)頑張ってきた人たちの努力 こういった事柄について優しく書いてくれています 国民みんなが「これから物価上がるやろな〜」って思ってたらインフレになるし、逆だったらデフレになるってお話はマジで面白い まさかの気分次第 最近、日本も物価が上がってきてますが、確かに「これからも値段上がりそうだな〜」って思ってますもん いやそれは海外が〜って言うかも知れませんけど、まさにそれで「じゃあ仕方ないか」「今までがおかしかったんだもんな」 って値上げをギリ受け入れる気持ちになっているから値上げができるようなもの ガチで国民が「いや値段上がったら無理ですやん暴動ですやん」ってレベルだと企業からしたら値上げなんて怖くてできないし なんとか安い商品を作って買ってもらおうとする そういう物価の裏側の話がいっぱいです 現状はやはり完全解明!とはいっていないようですけど、今はデータの集まり方が飛躍的に進歩していますから これからもどんどん進歩していく学問のようで、そこも面白いです 今の日本の物価の上がり方とかめちゃくちゃ面白いんだろうなぁ そこまで難解な本では無いとは思いますが、こういう話を「おもしれー!笑」って思えるかどうかはそこそこ個人差があると思うので、強く興味を惹かれたら読んでみるかぐらいで 中田のあっちゃんの動画風に面白く要約したらきっとこれからの日本の物価情勢を眺めてニマニマできるだけの内容はあると思いますよ」
1投稿日: 2025.06.03
powered by ブクログ面白いと世評高い本。物価という難問を数式なしにわかりやすい説明に努めていることに感心した。 食料品の物価については貨幣の登場とともに政権の問題になってきたが、こんなにわかっていないことなのかと驚いた。 一言で言えば、みんなが上がると思うから上がる、上がらないと思えば上がらないという言葉に言い尽くされるのか。 そのために、中央銀行のメッセージなど苦心惨憺していることはわかるが、日銀のインフレターゲットは、そんなはずないよねと全く相手にされていないように思える。 それならば戦中にやったように、政府が直接物価に介入した方が効果的ではないか? わからなかったのは、貨幣流通量や輸入品の値上がりなどの経済の実態と心理的なものの関係はどうなのか? 貨幣流通量が増えても心理が変わらなければ値上がりしない、ではその逆もあるのか? 最後はインフレもデフレもない社会とあるが、そこまでの書き振りは企業の活力のためにはある程度のインフレが必要ということではなかったか? そもそもインフレもデフレもない社会って、どういう状態なのか? 前書でも書いたが、インフレとデフレは国民に等しく影響するのでなく、企業や勤労者、年金生活者では全然意味が異なる。 当然、それについての政策的観点があるべきと思うが、全く書かれてなかったのは残念。
0投稿日: 2025.05.12
powered by ブクログ経済に関するトピックをただ聞き流すだけの日々が、なぜこうなっているのか、これからどうなっていくのか、そのために何を今するべきなのかな、を考えられるような日々に変えられそう
0投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログ自分の経済知識が中学社会レベルにも満たないせいで難しかった、、、、デフレ/インフレと好景気/不景気がどう違うのかいまだによくわかりません
0投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物価は、蚊ばしらである。世の中に何十万と存在する個別の商品それぞれが、一匹一匹の蚊に相当する。インフレを起こす仕組みとして、まず物価がX%の率で上がると皆が予想し、その予想を踏まえて企業や店舗が値札を書き換える、その結果実際にその率Xで物価が上がる、というメカニズムが考えられる。国民に働きかける中央銀行の行為の98%はトークである。人々の予測に働きかけるわけである。貨幣量を増やすと一時的に失業率は減少するが、しばらくすると貨幣量の増加をインフレ予想に織り込むことが完了し、失業率の押し下げ効果がなくなり、失業率は元の水準にもどる。 日本は物価が上がらない状態がかれこれ30年続いている。人々のインフレ予想が世の中を動かすことから、インフレ予想ができない層が増えているのは日本病の原因の一つだ。同じように企業もインフレ予想ができなくなっている。デフレが社会に定着すると、少しの値上げでも顧客が逃げてしまうのではと企業は恐れ、原価が上昇しても企業は価格に転嫁できないという状況が生まれる。それは企業の新商品開発への意欲を奪い、行き着く先はコストカットだ。物価下落自身はさほど大きな問題ではなく、企業が価格支配力を喪失し、それが経済の活力をそぐことこそが重大な問題だ。
0投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログ久し振りの骨太本で、かなり時間がかかってしまった。読む人にはすきま時間ではなく、このために時間を作って読み進めていくことをすすめたい。 経済にうとい僕でも物価の何某かを導入として理解でき、日本経済のジレンマを知ることができる一冊だった。
0投稿日: 2024.07.11
powered by ブクログ図書館で借りた。 経済系から1冊。ざっと1度流し読んだところ、「分かりにくい」というのが私の第一印象だ。タイトルの解である物価の定義も出てこず、のらりくらりとかわしていくような文章。またフィリップス曲線を紹介した直後に、70年代アメリカのスパゲッティ曲線を紹介するという流れは「著者はフィリップス曲線などの経済理論を否定したいのかな?」と感じてしまった。さらには、時折出る「専門家も分かっていないのです」なんて言葉は、前提や信頼をすべて崩しちゃってるのでは?なんてガッカリした。 それでも…巷での評判の高さを見て、私は再度読み返すことにした。 今度は深めに読んだ。著者の言いたいことは幾分分かった気がした。経済理論を否定したいわけではないのだろうし、逆説的に「壊せるならば、作れるはずだ」というのも理解できた。本全体の流れ・構成が評判を呼んでいるというのもなんとなく分かった。 …ただやはり、私は合わなかったかな~。
0投稿日: 2024.06.08
powered by ブクログ2023/04/24 読み終わった ゆる言語学ラジオで紹介されていたので。 タイトルからがっぷり四つの迫力ある本だけど、中身はもっと骨太だった。高校程度の経済知識しか持っていなかった自分には目からウロコだった。 中でも一番面白かったのは、中央銀行総裁は嘘つきが一番いいというくだり。 情報公開なんてしたらしただけいいだろうと思っていたが、昔の中央銀行はそうではなかったということや、現在中央銀行が情報公開を積極的に行っている理由が単に公平性の観点ではないということ、この辺りが心に残った。 きちんと読み込まないと理解が追いつかない部分もあった。何度も読んで理解したい。
0投稿日: 2024.06.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
価格の硬直性についての理論的説明が繰り広げられた。メニューコストなのか、情報の制約なのか、、そしてしまいに出てくる日本の価格を上げられない消費者の厳しい目線というカルチャー的なもの。他の会社の価格に共鳴的に営業を及ぼすような価格支配力も失われ、、日本人は必死にコスト削減に命を燃やす、、その時間、付加価値付与に当てればいいのに!!すごく残念な気持ちになったけど、読み応え抜群です。 日本は新しい商品のうみかえで価格を上げている。そうでもしないと消費者の目が厳しい日本!ひいては儲けは賃金にもつながるのに、、。 フィリップス曲線についても教科書を超えた考察で、また勉強を重ねたら振り返って読みたい。
0投稿日: 2024.04.01
powered by ブクログ元日銀マンの大学教授が物価とは何なのか詳しく教えてくれる。 「ゆる言語学ラジオ」で薦められていた。物価指数にも色々あるとか知らないことだらけ。前半は分かりやすかったんだけど、後半は難しくなった。
0投稿日: 2024.03.27
powered by ブクログ良本、インフレやデフレといった概念をさらに細かく分解して説明していたりする。 難しい数式はなく、一般人にわかりやすい説明。
1投稿日: 2024.03.02
powered by ブクログ大学で経済学を学んでいた頃は、理論はそうかもしれないが実態はね、と違和感を感じていた。 その後、モデルの改善は続いて、かなりわかってきた部分があるようで、納得のいく部分が増えたかなと感じる。 日本人の値上げ値下げに対する態度が非常に値上げに対して非常に厳しいと知り、ダウンサイジングは個人的には気に入らないが、企業の戦略としては巧妙だったんだと納得。 黒田バズーカも単なるバカ騒ぎではなく、経済理論に即した対応だったことを理解できた。 このところ賃上げが進んでいるが、これが継続するのか、大きな経済的なショックが起きないことを願う。
0投稿日: 2024.02.08
powered by ブクログ経済に疎すぎる、残念な大人です。インフレと失業率に関係があることすら知りませんでした。 かなりわかりやすく書いてある本だと思いますが、金利についての知識がない上に数字の話が苦手なため、前半の理論部分は正直辛かったです。 しかし後半は、ステルス値上げなど消費者として聞いたことのあるワードや、身近な物価の話で、なるほどと思うことも多かったです。 講談社現代新書の同著書の本を、読んでみようと思います。
0投稿日: 2024.01.19
powered by ブクログ日銀から東京大学教授を経験された著者が物価とは何か?を数式なしで分かりやすくまとめてくれている本著。マクロとミクロで考える思考が非常に参考になった。
0投稿日: 2024.01.04
powered by ブクログ久しぶりに重厚な経済理論本を読んだ感あり。 コロナの環境を読み解く嗅覚というか考察力は感服です。 言われてみりゃそうだなと思わせる力がある本は良い本かと。
0投稿日: 2023.12.27
powered by ブクログ正直積極的に読みたくなるようなタイトルと装丁ではないですが、蓋を開けてみると、物価について、とてもわかりやすく噛み砕いて書いてあり、浅学非才の私でも楽しく読むことができました。 中でも特に印象的だったのは関心の総量について。私は、何かを判断するときに、時間や労力といった項目をとても重視するのですが、その考え方について、完璧に文章化されていました。これは単なる自分の行動指針と思っていましたが、確かに物価の話に通ずるし、非常に腑に落ちたところでした。 --- 私たちがもっている関心の総量には限りがあり、ある事柄について情報を取得し咀嚼するには、限りある資源である関心をその事柄のために割かなければなりません。総量の天井がある以上、何かに関心を割けば、その分だけ別の事柄に割く関心が少なくなります。これがサイモンの言いたかったことの核心です。 --- 2024/8/20 2回目読了。はじめて読んだときと少し印象は変わり、経済学に1つの正解はない、ということが分かったような気がします。政府や日銀、そして我々ひとりひとりの活動の結果が日本の経済を作り出しているのであり、それらを完璧に分析することは到底不可能なことだと感じました。日本の経済について、色々な人が好き勝手言っていますが、それを鵜呑みにするのではなく、自分自身で考える大切さに改めて気付かされました。 そして、この本の良いところは、ここに書かれていることが絶対的な正解ではないよ、という留保がついているところです。納得できる話もとても多く、楽しく読めました。 (中でも、日本のデフレの話がめちゃくちゃおもしろかったです。今の日本の経済がなぜ元気がないのか、理由がとても腑に落ちました。)
57投稿日: 2023.12.26
powered by ブクログゆる言語学ラジオでおすすめされていたので購入。物価について、経済学の研究者である著者が一般向けに書いています。価格の硬直性、デフレの原因など、過去に実際に起きた現象、とくに直近の日本のデフレをテーマにその原理となる仮説がわかりやすかったです。人々の予想によって物価が決まっていて、それに働きかけることが物価安定の取り組みであることなど、いままで何もわかっていなかったことが素人レベルでなるほどと思えて、最後まで楽しく読めました。
0投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログ個人的に今まで読んだ学術書の中で1位。 歴史、経済、金融、心理学など興味あるものはかじってきた人ですが、物価という身近すぎて気にしたことがなかったのですごく面白かったです。 今日本に住んでいて、デフレと言われてはいるものの、個人の体感としては物価は上がっていると感じていました。 じゃあそのデフレって何?巷の物価上昇は何?と考えるきっかけになりました。 特に興味深かったのは、インフレ率は人々のインフレ予測によるということ。 みんながデフレになると思えば、そうなるし、インフレになると思えばそうなる。 だったら中央銀行はどうするのか。影響力を持ちたいと思いつつ、持たない方がいい。 そんな矛盾することが今世界で起こっている。 それに加えて、バブル期に物価が上がっていないこと、ハイパーインフレも住んでる人からしたら大きな影響がないことはびっくりしました。 本当に物価って面白いんだなと思えます。
0投稿日: 2023.11.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
# 政府・日銀・民草の我々がどのようにマクロ経済を作り出しているか、学べる一冊 ## 面白かったところ - 「物価は地震に似ている」という破天荒な発見と、その裏打ちされた説得 - 財務省や日本銀行が行っているオペレーションの目的が改めて知れる点 ## 微妙だったところ 特になし ## 感想 個人的に2022年に読んだ本の中で最も驚きが多かった一冊。読みやすくて面白かった。 「地震と物価のグラフや性質が似ている」なんて突拍子もないアイデアがまず面白い。 地震は頻度・規模が記録され、物価は価格更新が行われた回数(頻度)・価格変動の幅(規模)が記録される。地震は本震から時間が経つにつれて余震の感覚が開き、物価も新品として市場にが出た時からは頻繁に価格が上がったり下がったりする。 地震と言ったらあまりいいイメージではないが、急に、大きく崩してはいけない物価を見る新たな物差しとして使われることになるとは想定外である。 メニューコスト仮説により、まるで談合されたかのように市場価格が動かないことや、弁当の嵩増しから見るインフレなど、割と身の回りのトピックもソフトに取り上げている点も、読んでいて好感を抱いた点のひとつである。 また著者の別の本も読みたい。
0投稿日: 2023.10.14
powered by ブクログ読了には根気が必要でした。私の頭には小難しい感じ。 けど、総じて楽しかったです。 経済学って、結構、人間臭い学問なんだなと思いました。社会の集団心理を、数値化されたデータを分析して解釈する。数字を扱うので理系なんじゃないの?と素朴な疑問もありましたが、文系に分類されていることに納得もできました。理系/文系と分類するのも時代錯誤かもしれませんが。 統計データは人海戦術、という表現がありました。なかなかにアナログ(と表現するのも適切かどうかわかりませんが、率直な感想として)なんだなと、社会のデジタル化が進んだら、大きく発展する可能性を秘めた学問なんだなと、感じました。 通貨の変動相場制。為替の変動相場制ではなく、運用形態を問わず現金そのものにマイナス金利が付き、タンス預金状態でもどんどん価値が下がっていく変動相場制。面白かったです。ブロックチェーンとかをイメージし、デジタル通貨が社会に実装されたらあり得るかも、と想像でき刺激になりました。
0投稿日: 2023.09.15
powered by ブクログ経済学の本を読んで面白いと思ったのは初めてかもしれない。興味を引く実例を示しながら基礎的なことがていねいに語られている。
2投稿日: 2023.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物価とは人々の予想で決まる 価格硬直性がキーワード。日本は価格据え置きがスタンダードになっている。インフレに向かいづらい、 グリーンスパンによる物価安定の定義、経済主体が意思決定をおこなうにあたり、将来の物価水準の変動を気にしなくて良い状態 経済学の知識を蓄えたりすることがこの本の趣旨ではなく、読んで直感を得ることと書いてあるのが印象的だった。
0投稿日: 2023.06.29
powered by ブクログ著者がこの本の一年後に書いた本「世界インフレの謎」を先に読み、今この本に追いついた。先日受けたセミナーで、参考書の1つとして取り上げられていた。物価だけではなく経済学全体について理解を深められる本。世界インフレの謎に比べるとぐっと難し目の記述だけれど、学者が一般人の目線に頑張って合わせて書いてくれているのがよく分かる。物価の蚊柱理論は目からウロコ。 知性が集める経済学界も、まだ理解しきれていない問題がふんだんにあり、中央銀行含めトライアンドエラーを継続している状態。例えば、中央銀行が政策内容をオープンにして市場と積極的にコミュニケーション始めたのは1990年代からとごく最近。それ以前は何を考えているのか、その行動から推し量るしかなかった。そして、最終的には中央銀行の動向に対して世間が無関心になっても経済がきれいに回るのが理想的なのだと。とすれば、今はまだまだか。 東大発ベンチャーとして物価情報を市場提供しているナウキャスト社は、有望な投資先として親会社Finatext HDを見ていた。何処かで聞いた話だなと思って四季報見たら渡辺先生の名前が出ていてなるほど。世の中は面白い。
0投稿日: 2023.06.11
powered by ブクログかなり簡単に、誰でも理解できるように書いてくれていると思うしなるほど、と思う部分も多いのだが、まだ骨肉に染み付いていないというか、腹落ちた出来てない部分もある。手元に置いて、何度か読む必要がありそう。
1投稿日: 2023.05.27
powered by ブクログ◯巨額の債務があるにもかかわらず、貨幣の魅力が決済サービスのみに由来するという伝統的な考え方に固執しているという点で、日本とブラジルは同じ間違いを犯している(34p) ◯Xが低すぎる場合には、臨界点を超えると対応不能であり、その予想を潰せません。この意味で、中央銀行が物価をコントロールする能力は、インフレとデフレで非対称なのです。(112p) ◯価格据え置きの常態化は、現場の技術者から前向きな商品開発に取り組む機会を奪うというかたちで、社会に歪みを生んでいるのです。(283p) ◯緩やかな物価下落は、日本企業から価格支配力を着実に奪っていくこととなりました。(287p) ★語り口が丁寧で、講義を聞いているようだった。 ★社会の変化に合わせて、現在進行形で変化している学問だと感じた。(多くの最先端の学問がそうかもしれない)
1投稿日: 2023.05.07
powered by ブクログ名著。筆者は研究者であるが物価理論という雲を掴むような理論を素人にも分かりやすくアウトプットする能力に著しく長けている。ページを読み進めるごとに目から鱗が落ちる感覚を味わった。また、コロナでインフレが起こることを予言する先見の明からも分かる通り研究者としての知見見識も目を見張るものがある。 堅苦しいと思われがちな種々の理論を分かりやすく噛み砕いて説明し、ステルス値上げや鳥貴族の値上げ挑戦といった身近な話題も絡めながら物価を取り巻く理論構造をわかりやすく説く。物価の謎を研究し解き明かすことは楽しいことだと思わせてくれた。
0投稿日: 2023.05.05
powered by ブクログまさに「物価とは何か」に対して、日銀、大学教授、民間企業でのエコノミスト等のキャリアをバックに解説。 経済の勉強などしたことがない自分にとっては、難しくついて行けない部分があったにせよ、物価変動のメカニズム、インフレとデフレはどちらが厄介な問題か、日本の長過ぎるデフレの原因や特徴、そしてどんな解決策が考えられるか等、とても勉強になった。 以下はなるほどと思った一部。 個々の商品の価格の変動は、物価の動きとは別物で、インフレ・デフレは個々の商品の値段が上がったり下がったりするから起こる、というものではない。 物価の動きを決めているのは、貨幣への需要と、その背後にある貨幣の魅力。だから、なぜインフレなのか、なぜデフレが起こるのかという問いに答えるには、貨幣の需要が増えたり減ったりする仕組みを理解しなくてはならない。 そのとき重要なポイントになるのは、貨幣に対する需要は、今日の貨幣の魅力だけでなく、明日の魅力にも依存するということ。 例えば、明日貨幣が増発され貨幣の魅力が大きく減ることがわかっていれば、今日の魅力がいくら大きくても、今日、貨幣を持とうという気にはならない。結果、今日の貨幣需要が減り物価が上昇する。その反対に、今日の貨幣が増加したとしても、それが一過性で、明日には元の水準に戻るとわかっていれば、貨幣の魅力も需要も減らず、物価も変わらない。だから人々の関心も貨幣の魅力が「今日」どうなっているかでほなく、未来にどうなるかに注がれる。
0投稿日: 2023.04.27
powered by ブクログ経済学のド素人の私でも理解しやすい様に、例や図表を使用して詳細に説明してくれるので、置いてけぼりにならずに物価というものが何かを理解できるようになっている。素人にこそおすすめの一冊。 物価とか経済って数字を扱うので、もっと合理的な世界なのかと思ったけど、人間の行動心理や深層心理に影響されて変化していくのだと知って、更に面白さを感じた。
5投稿日: 2023.04.02
powered by ブクログ出版直後に入手していたものの一字一句理解しようと読んでは戻り読んでは戻りしてようやく読み終わった。 これまで読んだ経済関連の本で一番と言っても良いのではないだろうか。経済学は社会科学の女王と称されるだけあって研究者も高尚で高貴というのが否めないが、筆者は研究のレベルの高さとは逆な意味での庶民視点が感じられる。(しかし本当の意味で庶民ではないのは明らかだが)一時、次期日銀総裁候補として名前が挙がることもあったがそれも非現実的であったのだろう。正統派としてど真ん中、正論で生きるのではなく、少し皮肉や少数派論を込めて斜めから見る態度は主役ではなくブレインが似合う。とは言え、現実の正統派はこういった亜流をうまく使いこなせず疎んでしまい、結局味方につけることができず損をすることが多い。研究者としてのレベルはあまりにかけ離れてはいるが、何やら世の中を斜めから見つつ我が道を行くところはまるで自分の様だ。 物価、それは近く遠く、裏であり表であり、どうでも良いことで重要なことであり、抽象的であり具体的なことであり、小さく大きな課題なのだろう。
0投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログ日本はデフレ脱却を目指し苦しんでいた。昨今は物価が上がりインフレ基調にある。デフレに慣れてしまき価格硬直性のため反発が大きいが、長い目で見るとこのインフレは必然なのかもしれない。今のところ急激といえるほどのインフレではないけど、日銀や政府は対策を迫られている。これも今までのデフレの影響が大きいのかもしれない。分かっていたつもりのインフレについて再認識できたと思う。
0投稿日: 2023.02.26
powered by ブクログ経済学の難しさと面白さがそのまま詰まった本。 学生の頃、授業で感じた違和感が何か気づせてくれた。 ただ、物価をちゃんと理解するの大変。この本を何度も読み直す必要あるなぁ。 経済学を学ぶなら軸は、この本でいいと思う。
1投稿日: 2023.02.04
powered by ブクログ週刊東洋経済でも週刊ダイヤモンドでも絶賛されていて、気になったので読んでみた。 自分の専門外の本ということもあってちょっと難しいと思うところもあったけど、物価(というより、インフレやデフレ)についてよく分かったように思う。 物価が蚊柱という比喩はいまいちピンとこなかったけど、ようは止まっているのは死んでいるのと同じということなのだろうなと思った。 そういう意味で、長いこと物価が止まっていた日本は死んでいるようなものだったということかな。昨年は、値上げ値上げで状況が違ってるようにも思うけど。 1974年の物価高、いわゆる狂乱物価はよく石油危機が原因なんていわれるけど、この本では原油高が原因ではないと書かれてあってビックリした。そもそもの原因は、日銀による貨幣の供給過剰らしい。オイルショックとはいったい…。 デフレの解決には、減税をしたほうがいいのに、むしろ日本は増税をしたとのこと。こうやって言われると、やっぱり消費税増税っておかしな行動だったんじゃないかと思う。もう、減税されることはないのかな。 この本を読んで、日本のPOSってすごいんだなと思った。初めて知ったけど、昔からPOSレジのデータを一か所に集積するようにしているらしい。小売業者だけで閉じているわけではないのか。これがあることで、日本は物価に関しての古いデータが溜まっているらしい。まさにビッグデータだ。 それにしても、日本はいろいろ特殊な国なんだろうなと思った。 購買価格の年代ごとのデータなんて、米国と日本のデータで傾向が全然違うらしい。しかも、なぜそうなるのか理由はよく分かってないらしい。 後、若者がインフレを知らないというのも特殊らしい。去年は値上げばかりだったからインフレともいえるけど、インフレはインフレでもスタグフレーションだしなぁ。 後、物価については人がどう予想するかで決まってくるのだとか。なんか、物価も株価みたいなものなんだろうなと思った。 MONIACという、経済学者のフィリップスが開発した機械が気になった。水の流れでお金がどう流れるか表した者らしい。原理が全然分からないけど、ちょっと気になった。 ちょっとしか書かれてないけど、ナラティブ経済学という概念は面白いなと思った。人々がイメージするストーリーによって経済がうごくということだと思うのだけど、まさにそうだよなと思った。人々が銀行が破産すると思ったら、銀行は破産するというしね。もっと将来の希望をもてるストーリーを日本人がもっていけたら、実際によくなっていくのだろうなと思う。 日本の物価については変わらないという話は、確かにと思いながら、つきつめて考えるとそう単純な話でもないのだなと思った。 同じ価格でも、容量が減っているということはよく起こってるらしい。しかも、そのために結構な企業努力をしてるのだとか。 価格をあげるほうがよっぽどか楽だろうに、大変だなと思う。 値上げ・値下げについての日本人とアメリカ人の消費者の反応のグラフをみても、日本人がいかに値上げに拒否感が強いのかがよく分かる。 それは自分もだけど、こういう考えはあらためていかないといけないのだろうなと思った。 なお、アベノミクスの異次元の金融緩和は、著者からみても異次元だと思ったらしい。それでもうまくいかなかったのだから、デフレ対策というのは相当難しいのだろうなと思う。 ただ、この本に書かれたのは2021年。2022年はなんでも値上げだったから状況は違うよなと思ったら、昨年の10月に著者が新書の新刊をだされたらしい。 ちょっと気になるので、読んでみたい。
0投稿日: 2023.01.29
powered by ブクログ経済について勉強したいと思い、経済の本を読もうと挑戦してきたが、何度も挫折しできた。しかしこの本は最後まで読むことができた。 物価について、蚊柱に例えて説明していたのが大変わかりやすかった。(著者のアイデアではないそうだが)一匹一匹の蚊が個々の値段を表しており、それぞれの上下運動が価格の変動だ。個々の変動は激しく、しかし全体としては安定している状態が理想だという。 中央銀行の働きもわかりやすく書かれていた。我々は日銀が何を狙ってどうしているのか、もっと興味を持たないといけないという感想を持ったが、国民が中央銀行のことに興味を持たず、それぞれ自分のことをやっている状態が理想なんだという説も紹介されており、こちらも興味深かった。 インフレ、デフレ時のお金の動きがよく整理できた。
24投稿日: 2023.01.16
powered by ブクログ2021年の本なのでコロナ禍を踏まえた比較的新しい現状についての記述されているか、2022年に始まったインフレについての記述はない。エネルギー問題、コロナによるサプライチェーン縮小、需要増大が原因とされているが著者の見解を聞きたい。 本の内容は、物価を決めるのは人々の予想であり、人々の予想をどうコントロールしていくかを考察している。 ○考えたこと1 ・インフレ抑制するために日銀総裁はタカ派が望ましい。 ・人々が日銀総裁の名前を答えられなければ、その時が物価安定。 ↑人々の予想と対峙する日銀総裁は「三体」の黒暗森林理論の執剣者に似てる ○考えたこと2 「価格の硬直性」を無視して賃金や家賃、物価が自由に決められる共産主義は理論上は最強。 ○面白かったところ 「ある人のインフレ予想は、その人がこれまで人生で経験してきたインフレに左右される」仮説
0投稿日: 2023.01.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「景気は気から」を改めて痛感。 デフレとインフレとは何か、物価高騰の「物価」とは何か、その出口はどこなのかを考えさせられる。 貨幣量が物価を決めるという理論に基づきつつ、では貨幣量はどう変化するのかを理解しなければならない。 中央銀行の取り組みに興味がない状態を物価安定とする論があったが、それはそれでどうなのか?ある意味で今は、私を含めた国民の無関心と無知が引き起こした状況でもある。やっぱり勉強はしないよりかはしたほうが良いのではないか。
0投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログ物価の考え方をわかりやすく解説 日本は緩やかなデフレのため価格上昇への拒否反応が強く新商品の発売か減量で対応するケースが多い。
0投稿日: 2022.12.27
powered by ブクログ物価に関する理論や実証分析の結果について、わかりやすく、面白くまとめられた本。 経済学の素養がなくても読みやすいだろうと思った。
0投稿日: 2022.12.27
powered by ブクログ入門書、平易な〜と書かれていたが自分には一読だけでは断片的にしか理解できなかった 別の経済学新書を読んだのちに再読したい
0投稿日: 2022.12.20
powered by ブクログ物価研究の第一人者が、物価のエッセンスを紹介したもの。一般向けではあるが、経済の教科書にまだ載っていない最新の知見に基づく話も多くとても面白い。 特に後半の日本の物価が上がりにくい要因に関する部分は秀逸。経済主体間の相互作用や屈折需要曲線を紹介しており、興味深い。価格が上げられない結果、コストカットや内容量の削減、商品の多頻度改定といった企業努力が後ろ向きな方向に向かう弊害が生じていると指摘した部分は納得させられた。
0投稿日: 2022.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
風のうわさでゆる言語学ラジオ水野さんの今年おすすめ本ということで、うきうきしながら手に取ってみた、ミーハーです。予想を上回り、物価というお堅いイメージに反して軽妙な語り口で例などを駆使し平易な表現にまとめられており、とても引き込まれる。 日本国民として最大の関心は、失われた30年とも揶揄される長期デフレ状態がなぜ改善されないされないのか、であります。その答えの一端としては、インフレは消費者などの市井の人々のインフレ予想がカンフル剤なのだという論調。感覚的にも首肯せざる負えない。欧米諸国は物価は年に2-3%上がるものだというマインドを持っているが、日本は長期デフレ下にある影響で値上げに対してネガティブな反応をする。びびった企業は値上げに踏み切れず、且つ相互作用として競合メーカの出方をうかがいながらみんな二の足を踏む。 とはいえ現在原油高や人件費の高騰で各社そろって値上げに踏み切っている。もう待ったなしの状況下で物価は上がる兆しが見えている。一方、企業も人材不足で人件費をUPすることを強いられている。これは、コロナという逆境をばねに脱デフレなのだろうか、しかしインフレ抑制の政策金利上げは住宅ローン利用者としては戦々恐々といったところでしょうか。 最低限の勘所だけではありますが、専門的な用語や考え方を随所で説明してくれています。 P34:物価の観点からすると、金利負担の軽減にともなう財政収支の改善は、貨幣の魅力を高め、貨幣受領を増やす方向に作用し、それが物価の下押し圧力となる。 (日本の異次元緩和し政策は、物価上昇には寄与しないのだなという論拠。逆に金融緩和+減税を選択し、貨幣の魅力を削ぎ、貨幣受領を減らすことで物価下落に歯止めが正解・・・少し理解が難しい) P127:自然失業率仮説 インフレ率=インフレ予想 - a x 失業率 + b P179:ハーバード・サイモン氏 「情報は何かを消費する、それは情報の受け手の関心(Attention)だ」 (水野さんがラジオで言及してた内容だな。これはパラドックス味を感じる。なんでも必要な情報はネットで検索できるけど、その関心を向ける余力がない。例えば、携帯電話の料金最適化とか、保険の選定なんか個人的に当てはまるなー) P189:「ナラティブ経済学」バブルや金融危機などの大きな経済変動には、それぞれストーリーがあり、そのストーリーが人から人へと伝染した結果、大きな現象がおこるという考え方 P201:「利用可能性ヒューリスティックス」時間をかけてゆっくり答えを出すのではなく、短い時間でとりあえず思いついた答えでもよしという思考方法 by ダニエル・カーネマン
1投稿日: 2022.12.17
powered by ブクログ金利や物価、失業率などで経済を予測する。シンクタンクや経済学者が、独自の計算方法を持つが、市井の人々も独自に予想を立てている。期待や不安が景気を左右する話は有名だが、物価にも予想が作用する。そして、中央銀行と人々の行動、どちらが先かを決定する際に、ゲーム理論を用いるという。この展開で興奮できる人は、この本に向いている。 オイルショック時の狂乱物価の犯人は原油高ではない。変動相場制への移行に際し、円高を予想してドル売り円買いに走った事が原因。原油価格が上がっても、原油非関連商品を節約し、相殺され物価は上がらない。貨幣量が増えない限り物価は上がらないというミルトンフリードマンの主張が紹介されたが結局は、ここでも「予想」だ。 予想を操作しようとするのが、インフレターゲティング。しかし、この人々の予想への働きかけがうまくいかないケース。それは人々が中央銀行の政策に対して無関心である時。インフレ目標値すらも理解できていない。アベノミクスの2%物価目標政策は新聞やテレビが盛んに報道していたが、この当時の認知度も40%に達していない。 予想と関心。掘り下げていく。 ノーベル経済学賞を受賞したハーバートサイモン。情報は関心を消費する。つまり関心の総量には限りがあり、完全な情報を得るまでに尽きてしまう。だからインターネットが普及しても最も安い、最も優れた商品の一物一価と言う状態にはならない。金持ちには、調べる時間が無駄。必要性がないのだ。 また、インフレ予想にはコーホート効果がありインフレを経験していない80年代以降の世代はインフレ予想が低いことがわかった。インフレを期待しようにも、経験がない。景気も物価も、一歩さきの予想に追随する。興味深い。
0投稿日: 2022.12.08
powered by ブクログ狂乱物価は原油高のせいではなく、変動相場制による貨幣供給量の増加によるもの。 FTPL理論= 貨幣の魅力の源泉は決済サービスかそれとも税収か。 筆者は税収派。 将来の税収見込みが減ったときに物価が上がると考える。 インフレを抑えるために金融引き締めで金利をあげる。 これは政府の債務水準が低い場合にしか効果がない。 政府の利払いが増加して財政を悪化させるから 「テイラー原理」=1%のインフレ率上昇に対して金利を少なくとも1%上げることを求める。 「フィリップス曲線」=賃金の上昇率(インフレ率)があがると失業率は下がるという負の相関関係がある。 しかし近年それが通用しなくなっている。 インフレ予測の変化がフィリップス曲線をシフトさせるこれを「自然失業率仮説」という 人々のインフレ予想を下げるにはアナウンスが重要。 アナウンス(信用も)がない金融引き締めは顕著な景気悪化→失業率増加→インフレ率低下という、時間のかかるプロセスになってしまう。 中央銀行が目指す物価安定とは「経済主体が意思決定を行うにあたり、将来の一般物価水準の変動を気にかけなくても良い状態」=人々の関心が中央銀行ではなく自分の周囲の話題に向いてる状態 価格が硬直的であるからこそ、貨幣量の増加で失業率が改善する。 仮に価格が伸縮性であれば、中央銀行が貨幣量を増加させたとしても、その分だけ物価が上昇するだけ 賃金の硬直性は労働組合の賃金交渉の相互作用によって起こる。 労働組合の契約のタイミングのずれにより。 どの業者も一斉に交渉するスタイルだと起こりづらい インフレ率は価格更新の頻度と幅の掛け算。 インフレ率が高まる時には、①更新の頻度が高まり、②上昇幅が大きくなる。このどちらかが起こるはず 「フィッシャー指数」の大きな貢献は、真の物価を計測するには、比較するニ時点のそれぞれにおける各商品の販売金額シェアを知る必要があることを明らかにしたこと。 しかし、各国はそれを無視して理由は、 ①去年の同月の販売シェアデータはあるが、今月のデータはとれてない。 ②総務省統計局が各商品の販売シェアを計算するのは5年に一度
0投稿日: 2022.12.04
powered by ブクログゆる言語学ラジオで紹介されていたので読むことにしたのですが、めちゃくちゃ内容が難しいのでまとめることできず、、、 日を改めて挑戦しようと思います。
8投稿日: 2022.11.20
powered by ブクログ2022-11-11 ゆる言語学ラジオで、「今年1番」と紹介されてたのでフラフラと購入。なるほど面白い。全く経済学に触れてこなかった身としては、目からウロコ多数。理論(仮説)の提唱が現象に影響を与える、人文科学特有の難しさを感じた。
2投稿日: 2022.11.12
powered by ブクログ毎月発表される物価指数を、単純に、個々の商品の価格の平均というくらいにしか認識していなかったが、それぞれの商品のシェアの推移を勘案しないと、物価指数にならないということを、はじめて知った。確かに、シェアの低い商品の物価が高くなっても、生計費全体に及ぼす影響は小さいから、シェアの反映が大事。けれども、政府の統計では、このシェアの推定が5年に一度なので、今回のコロナで、人々の生活の仕方、つまり、お金の使い方(シェア)が変わったのに、その影響が反映されなかつたとのこと。 また、デフレの怖さは、企業の価格支配力が無くなることという指摘は、なるほどと思った。確かに、日本の消費者は、名目の値段が上がることを極度に嫌っていて、少しでも価格があげると、そっぽを向いてしまうので、企業は怖くて価格を上げられなくなって、どうしてもの時は、姑息なステルス値上げや、とにかく新製品投入を急ぐという不毛な戦いに追い込まれている。企業のパワーが削がれている。 シムズのFTPLの件りは、なかなか難しい。もう少し考えてみよう。
0投稿日: 2022.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物価とは蚊柱のようなものである。あらゆる商品の価格が上昇方向に動き続けているとき、それをインフレといい、逆に下降方向に動き続けているときデフレという。ある商品群の価格は上がっているが、他の商品群は下がっており、全体で見れば蚊柱は一定に見えるとき、物価は健全な状態にあるのと考えられる。すべての商品の価格が変化しない状態というのは、かえって不健全である。 現在まで続く日本のデフレは、だいたい1995年頃に始まった。バブル崩壊やアジア通貨危機を経て消費者は支出に対して自衛的となり、結果として緩やかに物価に対して下向きの圧力がかかった。しかしながら、日本企業は価格を据え置いていた。危機が去れば物価を上げても良いのだが、企業は据え置きを続けた。下方への硬直性があったことになる。 一般にマクロ経済では価格が硬直的であると考えるが、最近の研究によってインフレ率は価格更新の回数に影響されることや、直近の価格更新から時間が経つにつれて更新頻度が少なくなることが分かってきた。 デフレ自体は大きな問題ではないのだが、デフレによって企業が価格を引き上げられなくなり、商品開発等に投資することが難しくなると、経済全体の活力を削ぐことになる。日本では長らくデフレが続いており、価格据え置き慣行が染み付いてしまったこともあって、大規模な金融緩和もうまく行っていない。
0投稿日: 2022.08.10
powered by ブクログ著者によれば、かなり偏りのある本になってしまったとのことであるが、インフレ・デフレに関する新しい考えに触れることができたのが収穫でした。 ところで、デフレのときはインフレのときと逆をやればよい、と素朴に主張している人がSNSにも散見されますが、インフレとデフレは非対称であるという本書の説明を読めば、その主張が誤りであることが分かると思います。
0投稿日: 2022.08.02
powered by ブクログ経済学って難しいなぁ。基本はなんらか前提を置いていろいろ議論する考えるということなのかな。なのでその前提がアタマに入ってないとツッコミどころ満載なんだよな、なんだか。ミクロとマクロの矛盾とかその通りのような。よくわかってないのに偉そうに書くのもなんだけど、そういう前提の元にいろいろ考えるという意味では本当にアカデミックな学問って感じよね。あと、数字を使うので、答えが出そうに見えるけど、前提の下だから、全てを説明ってできないんだろな。デフレのところで、トリキ事例出てくるけど、結局硬直性とかの問題には都合よいのかもしれないけど、多分前提というのはトリキと全く同じ会社があってそれがみんな同じことをすればってことなんだろうけど、そんなの全くないわかけで、どちらかというと、デフレの原因は社会インパクト的にもユニクロだと思ってるんだけど。 ユニクロって海外で安く作れるところを一生懸命探して安く作ってる、円高も好都合に働いて安くなる。かと思ってるんだけど、それはこの先生の理論には当てはまらないから、展開されないんだろうな。想像だけど。
0投稿日: 2022.07.19
powered by ブクログ最近、黒田日銀総裁の「国民は物価上昇を受け入れているようだ。」との発言意図も、この本を読んでいると多少なりとも理解できる部分はあった(言葉は変えたほうがよかったが)。物価は、政府がコントロールするものではなく、中央銀行が可能な限り緩やかにしようと努力するのが精いっぱいで、結局は、国民の考えが反映されていることと、これだけグローバル社会になると、各国との関係や輸出入する物品の価格によってしまうのであると理解した。日本の物価高を誰かのせいにしても意味なく、資源がない日本では、付加価値あげたものを世の中に提供していくことしかないのではないかと感じました。
0投稿日: 2022.06.12
powered by ブクログ物価が全面的に上がっている。という実感は多くの人が持つと思うが、『物価とは何か?』と考えたことがある人は稀だろう。 オイルショック以来、50年ぶりと言われる大きな変化が起きている今、物価について考えるには非常に優れた著書。 日本銀行で長年勤務されたのちに、民間企業代表者としても消費行動を分析される渡辺さんの視点は、日本人の消費者増を捉えるには非常に役に立つ。 企業経営者の方には、ぜひ一読をお勧めする。
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログ本書は経済学の最重要課題である物価について、最新の理論研究、実証研究、政策への応用などの知見を踏まえて初学者にもわかりやすく解説しようとした良書である。構成は以下の通り。 はじめに 第1章 物価から何がわかるのか 第2章 何が物価を動かすのか 第3章 物価は制御できるのかー進化する理論、変化する政策 第4章 なぜデフレから抜け出せないのかー動かぬ物価の謎 第5章 物価理論はどうなっていくのかーインフレもデフレもない社会を目指して おわりに 「初学者にもわかりやすく」と書いたが、そもそも一般的には物価という概念自体がわかったようでわかっていない人が多いものと思う。個々の商品の価格と物価の動き(インフレとかデフレとか)の違いがピンと来ない人は、まずは丁寧に第1章をよく読む必要がある。もっともまったくの初学者であればまだマシかもしれないが。 個人的には第3章で紹介されているウィリアム・フィリップスが発明した機械に興味を惹かれた。ニュージーランド中央銀行に今も展示されているかどうか、そもそもフィリップスがニュージーランド出身ということを恥ずかしながら知らなかったし。 あと紹介されている分量は少ないが、シラーのナラティブ経済学の話。原著を買って積んどくのまま昨年山形さんの翻訳が出たので今度読んでみようかと思う。
3投稿日: 2022.06.01
powered by ブクログ日々ありふれた「物の価格=物価」について、こんなにもわかっていないことが多いのかというのが第一の感想。 また物価変動(インフレ/デフレ)に人々のインフレ予想が一つの変数としてかなり寄与しているというのも面白かった。FRB議長の発言一つで株価が大きく変動するもよくわかる。 日銀もその重要性をわかっており、アベノミクス以降安定したインフレ率2%のメッセージを日々発信しているのだが、そもそも「日本銀行の発言に金融業界以外誰も関心がない」という、この本を読むまでは自分も人のことを言えない認知心理学の地平まで話が落ちてくる。 ただ「物価安定」の今のところの有力な定義が「将来の物価変動に誰も関心を抱かなくていい状態」らしいので、そこんとこもむずかしいよなーと。
0投稿日: 2022.05.30
powered by ブクログこれまでの物価に関する経済学の知見を知ることができたと思う。 日本のデフレの原因として、消費者の怒りを恐れて企業がとるステルス値下げや、値下げと商品世代交代による値戻しを挙げていたことになるほどと思った。 予想に働きかける金融政策が主流であり、日本銀行もそのようにしてきたが、狙い通りにインフレ予想は上がらなかった。4月のCPIが2.1%上昇でこれをどうとらえたらいいか、値上げのニュースを最近よく見るが日本人のインフレ予想はあがるのか、それとも物価ノルム(毎年これくらい物価が上がるのが普通という了解)が変わっていくのか、等々いろいろ気になってきた。
0投稿日: 2022.05.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
我々金利で勝負している機関投資家にとっても、読み応えのある良書。 インフレの条件は二つ。人々がそれを予想し、社会のコンセンサスとなること。中銀がダブついた貨幣を吸収するオペレーションをすること! 日次の東大物価指数と、月次の総務省CPIにはズレがある。1992年に東大指数はマイナスになったのに、総務省はプラスであったため、バブル崩壊後の大胆な緩和が出来ず、失われた30年を産んでしまった?! 金融政策のゲーム理論は面白かった。 中銀が緩和を事前アナウンスせずに、緩和をサプライズ実施した方が、失業率が改善する! しかし、サプライズは中銀の信認が低下するので、2度目は出来ない!
1投稿日: 2022.05.17
powered by ブクログ経済学って昔からある学問なのに、つい最近まで重要なことが何も分かっていなかったことにまず驚いた。経済学者って今まで何してたの? 本書は大方の学者が共有する教科書的な知識を、素人にも理解できるようにわかりやすく解説したもので、必ずしも著者の考え方や独自理論が開陳されているわけではない。なのでいろんな課題が列挙されている割には、歯切れが悪く結論のないものが多い。かなり消化不良。 人々のインフレ率予想は中銀が操作できるのか?が最も知りたい疑問だったが、明確な回答はない。黒田バズーカをもってしても未だにインフレ目標を達成できないところを見ると答えはNOなのだろう。戦争を知っている世代が現役のうちは戦争が起こらないように、インフレを知っている世代が現役を退かない限りインフレにはならない気がする。結局物価を決めているのは日銀ではなくメーカーなり、小売りなりの事業者、すなわち一般市民なのだから。
0投稿日: 2022.04.20
powered by ブクログ2022.4.16 読了 物価について中央銀行、金利、貨幣量などの観点からストーリーを持って理解することができた。 ややアカデミックな考え方なども出てきたが、全体として図表も多く、難解な説明も綺麗にまとめられていた。
1投稿日: 2022.04.16
powered by ブクログ面白かった。フィリップス曲線、自然失業率仮説を中心に中銀の物価コントロールについて概説した上で、そもそもの貨幣の魅力は徴税力によっても決まるんじゃないかという考え方や、物価の測り方として価格改定頻度やバスケット内の商品間の相互作用も(単なるaggregateでない)大事だという、通説とちょっと違う考え方を教えてくれる。物性物理のAndersonのMore is differentが出てきて笑った
2投稿日: 2022.04.04
powered by ブクログ一般人にも分かりやすく、数式を使わずに物価について教えてくれる良書。 日本は長らくデフレが続いており、インフレターゲット2%を目標に異次元の緩和を続けているが、流動性の罠に陥って、いっこうにデフレが改善される気配がなかった。いい加減に方向性を変えなければならない時期にさしかかっているという認識だったが、どうすればよいのか分かっていなかった。 この本ではどのような方策があるのかを示唆してくれる内容だった。 あの時、消費税を増税ではなく減税していたらどうなっていたのか気になる点ではあるが、現在はコロナやウクライナ戦争などの外部要因により、インフレが進行しつつある状況なので、理論通りに、賃金含めて一律上昇していき、失業率も改善されるものなのか見守っていきたいと思った。
1投稿日: 2022.04.03
powered by ブクログブクログでは読みやすく分かりやすい本との評価が多いようだが、私にとっては中々どうして読み応えがあり、読み進めるのに苦労した。 内容も理解できたかと問われると自信がない。ただこれは著者に問題があるのではなくて、私自身の経済学に対する素養のなさが原因なのだと思う。 ともあれ一読した感想は、なるほど物価について考えると言うことは、経済学の大きなテーマであり私たちの生活そのものに直結する事になる事。更には私たち自身が、物価を決める主体でもある事。ゆえに、世の中の気分的なものが、インフレなりデフレなりに大きく影響してる事等を強く感じた。 今の日銀の進んでいる方向には、とんでもない落とし穴や副作用が待ち受けているような気がして仕方がないのは私だけでしょうか。 私にはとても処方箋はかけませんが、ようやく物価が動き始めできた気配があります。日銀、政府にはここからの舵取りをしっかりとやってもらいたいです。 個人的には過度な先行きの不安をあまり深刻に考えずに、明るい気持ちで生活を楽しみたいです。その事が少しは経済を明るくする一助になると信じて。
10投稿日: 2022.04.02
powered by ブクログわかりやすい文章で、経済に関する予備知識がなくても読むことができる。 物価はどうやって計測しているのか、インフレ・デフレについて、デフレの何が悪いのかまで身近な例を出しながら記載されており、物価について幅広く学べるため、初学者には良い本だと思いました。
1投稿日: 2022.04.01
powered by ブクログ今ほど物価について考えるときはないだろう 壮大な社会実験を行っているのだから 1974年の狂乱物価23%の物価上昇 1973年2月完全な変動相場制に移行 1ドル360円の固定相場からの急激な円高を日銀は円売りで対抗した。その結果大量に供給された円。 貨幣の魅力が下がるのも納得がいく。
1投稿日: 2022.03.24
powered by ブクログ分かっているようで、よく分かっていない「物価」について、それがどのように計測されるのか、マクロな物価はどのように形成されるのか、物価をどう制御するのか、といったことについて、あまり教科書的にならずに(出てくる数式は簡単なものが1つだけ)解説されている。ツボは押さえられているようで、一般向けとしては、これで十分という気がする。
1投稿日: 2022.03.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
物価とは蚊柱である。 狂乱物価の原因は、石油価格の高騰ではない。日銀による資金の過剰供給が原因。原油高だけではインフレにならない。個々のモノの値段を積み上げても物価変動の理由にはならない。 貨幣の供給量を増やすとインフレになる。 キャッシュレス決済は物々交換と似ている。 「物価水準の財政理論」シムズ 徴税権が貨幣の裏付けになる。将来の税収見込みが減ったとき、貨幣の魅力が薄れて需要が減り、その結果物価が上がる。 物価は財務省が決めているか日銀が決めているか。 1980年代のブラジルはインフレを金利上昇で抑えようとしたが、インフレは加速した。政府の債務残高が多かったため、金利上昇で利払いが増え、さらに財政が悪化すると予測されたから。デフレの日本と同じ。 物価指数はラス倍レス指数、パーシェ指数、フィッシャー指数などがある。東大日時物価指数(日経CPINow)。 個々人の消費金額で重みを付けた物価指数は金権的物価指数と呼ばれる。消費者に重みをつけないのは民主的物価指数。 ハイパーインフレの定義は、毎月50%を超える物価上昇。 スーダンの高インフレでは生活は壊滅しなかった。全部が値上がりするから。ノルム=予想という概念によって人々が行動した。 インフレを起こす条件は、人々が予想し社会のコンセンサスになること、中央銀行がだぶついた貨幣を吸収すること。 人々が中央銀行の設定したインフレ率より高い予想をしているとき。=中央銀行は資金をさらに吸収して高金利に誘導しなければインフレは沈静化しない。=テイラー原理。 デフレの場合は、自己実現的デフレを金融政策で抑えられない。=貨幣需要の飽和。金融緩和の効果が消える。=流動性のワナ。 フリードマンは貨幣需要の飽和にプラスの側面があるため、貨幣の供給量はそこまで増やすべきと主張した=フリードマンルール。 飽和点を目指すがそれを超えた先はない。 p117
1投稿日: 2022.03.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
理論の本を読み終われたのは大変珍しい。面白かった。貨幣の裏付けは徴税権、戦争をすると貨幣ではなく戦費に税金が行くからインフレ。金利変化>財政>物価というルート。すべての物価が一斉に上昇すればダメージはそれほど大きくない。行動はストーリーによりつくられる。ストーリーはその人の体験に大きく依存する。>ストーリーだから家族史ぐらいまでは入るかな。利用可能性ヒューリスティックス。>これって、TimeSmartとどうかかわるんだろう。ウエブ通貨の可能性。減価する通貨。>国債乱発してもこれで解消!になるのかな。
3投稿日: 2022.03.07
powered by ブクログ日銀勤務経験のある経済学者の本を読むのはここ最近で2冊目(1冊目は「地域金融機関の経済学」小倉義明・著)。ただ本書は学際的な色彩はさほど濃くなく、親しみやすい豊富な事例と平易な文体が用いられ、一般向けの啓蒙書として取っ付きやすい。無論扱われる内容はやや専門的だが、説明が極めて丁寧であり、これまで貨幣論や金融政策関連の書籍に親しんだ経験のない読者でも十分に理解可能な内容だと思う。しかし、後述するようにややニヒリスティックな結論を導いているように思えるのが個人的には気になった。 まず真っ先に目を引くのは冒頭の「蚊柱」のアナロジー。これが本書を通して何度も立ち現れる、「個々の物価の運動は必ずしも物価総体の運動を説明しない」というテーマを体現している。則ち「個々の価格相互間における相殺効果を考慮すると、個別商品の価格変動そのものにフォーカスするより、むしろ個別商品と物価総体の両方に直接影響する要因の分析に注力すべき」というもの。デカルト以来の(「デカルトはそんなこと言ってない」と物言いがつきそうな気がするが)西洋世界で重んじられてきた「要素還元主義」を一旦棚上げし、ある価格更新が他の価格更新を誘発する「価格更新の相互作用」というモデルを受け入れ、個々のミクロレベルのみではなくマクロレベルの価格硬直性の原因を追求しよう、というのである。著者によれば、従来のメニューコスト仮説や情報制約仮説でも説明困難なその原因とは、ニューケインジアンの1人アーサー・オーカンが提唱する「ノルム」、すなわち社会全体が暗黙のうちに共有する社会的規範にあるという。物価に引きつけて言えば「物価予測についての暗黙の了解」となる。 従前の金融政策は、スタグフレーションを説明するべく改訂されたフィリップス曲線(自然失業率仮説)の式中に現れる「インフレ予想」への働きかけに重心が置かれてきた。しかしそもそも予想への働きかけはインフレ時とデフレ時で効果が非対称的であり、また1990年代アメリカで金融引き締めと失業率悪化食止めの両取りを狙った「ディスインフレ政策」が不首尾に終わったことから見ても、予想に働きかける政策は効果がない可能性が高いという。 むしろバブル崩壊以降の日本で支配的だったのは、「今日の価格は昨日の価格と同じ」という共通認識、つまりノルムであったという。このノルムは、長きにわたり「価格上昇が起こらなかった」という経験により醸成されたものであり、これにより価格更新頻度低下と価格間相互作用の低下が引き起こされた結果、需要曲線が屈曲し日本独自の「価格据え置き慣行」が生じたというのだ。これが冒頭で触れられた「死んだ蚊柱」、すなわち個々の価格も総体としての物価も共に不動に陥ってしまっている日本経済の実情である。この結論は多くの読者の実感とも合致するのではないかと思う。何しろ、コロナ禍での世界各国の積極財政の帰結として進行するインフレ懸念とも、日本のみ少なくとも今のところは無縁でいるくらいなのだから。 しかし、そのような長期の経験から付随的に生じてくる「ノルム」を相手に、どのような手立てが有効なのだろうか。ニューケインジアンに属すると思われる著者の主張によれば当然金融政策は無効なので、勢い財政政策に頼ることになるが、その具体的な提言は何かといえば「将来の増税をしないと約束しつつ減税する」、即ち財源なしの放漫財政だというのだ。理屈はわかるが、そのような無責任を標榜する為政者候補に票を投じろというのだろうか。一体政治責任とは、政治的合理性とは何か、という根源的な問いに繋がってしまうような気がするのだが。財政政策以外の提言としては、他には通貨政策(ゲゼル通貨、自国通貨の変動相場制移行)などが挙げられているが、どれも観念的でとても実現性があるとは思えない。 すると、本書の結論は「これが日本のノルムであるのだから受け入れざるを得ない」という諦念を暗黙のうちに認めているように読めてしまうのだ。「経験が先か政策が先か」という鶏と卵の問題のようにも思えるが、ノルムを認めるとすれば「ノルムに働きかける政策」というのはあるのだろうか。ないとすれば我々にできるのはただ現状を追認することのみとなってしまう。新たな提言を待ちたいと思う。
2投稿日: 2022.03.07
powered by ブクログマクロ経済の専門家による、物価の話。物価について、厳格なほど学術的でもなく、かといってトピック的でもなく、わかりやすく論理的にまとめられている。記述が正確で、内容が濃い。物価という単純なことに特化し、歴史的に研究されてきた内容にも触れ、インフレやデフレの経緯も理解できた。デフレ脱却に向けた方策についての考え方も興味深い。 「原油価格が上がっても、貨幣量が増えないかぎり、物価は上がらない。この主張をもっとも強力に展開したのはミルトン・フリードマンです」p18 「一部の商品の値上げでCPIが動くと考えるのは正しくありません(菅政権での携帯電話料金の値下げで、デフレは加速しない(会計理論の誤謬))」p20 「日本のスキャナーデータには海外のデータにはない強みがあります。それはカバーする期間の長さです。(海外のスキャナーデータの期間は高々5年、日本は30年以上)日本のデータがなぜそんなに古くからあるのかと言うと、日本におけるPOSレジの普及に合わせて、通産省関連の財団法人の主導の下、日本各地にある店舗のPOSレジに蓄積されたデータを1ヵ所に集積させるという取り組みが行われたからです。それがなければ、各店舗のPOSレジデータは散逸してしまったことでしょう。データの蓄積は1988年に始まり、その後、民間企業へと移管されるなど紆余曲折を経て、私たち研究者の手元に届いたというわけです」p50 「ネットが普及しても価格のバラつきが消えないのはなぜでしょうか。ひと言でいえば、どこの店で安く売っているのかという情報をもっていない消費者がいるからです。その情報をもっている消費者はもちろんもっとも安い店で買います。一方、その情報をもっていない消費者は高値と認識せず買います。これはネットでもリアルでも同じです」p68 「(ハイパーインフレでも、生活は崩壊しない(スーダン))すべての価格がほぼ一律に上昇するのであれば、上昇率が非常に高くても、致命的なダメージにはならないということです」p85 「金利が上昇するという予想のもとでは、多くの人は貨幣ではなく債権を持とうと考えるでしょう。つまり、インフレの予想の下で金利が上がると、貨幣に対する需要が減るわけです」p94 「インフレを実現するには、2つの条件が必要ということがわかりました。第一の条件は、人がそれを予想し、その予想が社会のコンセンサスになることです。第二の条件は、中央銀行がだぶついた貨幣を吸収するオペレーションを行うことです。2つのいずれかが欠けてもインフレは起こりません。皮肉めいた言い方をすれば、インフレは、インフレを予想する人々と、その予想の実現に協力を惜しまない中央銀行との緊密な共同作業の産物と言えます」p96 「(フィリップス曲線)失業率と賃金上昇率には負の関係がある」p123 「中央銀行さえしっかりしていれば高インフレは必ず防げます。しかし、それにもかかわらず、高インフレが実際に起こってしまうのは、高インフレに伴って発生する失業率の改善に魅力を感じる総裁が、その誘惑に抗しきれず、高インフレを選択するからです。ですが、これに対してデフレが発生する状況は、総裁が何かの誘惑に負けて、自らデフレを選んでいるのではありません。人々のデフレ予想が一線を越えてしまうと、中央銀行はその予想を潰す術をもたず、その結果、総裁の意向に反して、デフレが生じてしまうのです」p156 「公定歩合という名称も1995年を最後に使われなくなり、代わってコールレートとよばれる金利が日銀の操作対象となりました。コールレートは、銀行などの金融機関がひと晩だけおカネを貸し借りする際に適用される金利です。公定歩合は日銀が金融機関におカネを貸すときの金利なので貸し手である日銀自身に決定権がありました。しかしコールレートは金融機関同士の貸し借りの金利であり、日銀は当事者ではないので、日銀が自分の好きなように操作することはできません。日銀は、そのときどきの景気の状況を踏まえ、コールレートをどの水準にするのが適切かを判断し、それに基づいて金融市場に資金を放出したり吸収したりするという、資金の需給調節を行うことによってコールレートを変化させます」p162 「景気に影響を与えようとすれば、本丸は長期金利です(コールレートをコントロールしながら、長期金利に波及させる)」p163 「(バーナンキ)中央銀行の行う金融政策は98%がトークで、アクションは残りの2%に過ぎない」p164 「米国政府の危機管理能力の高さは、軍事や外交、パンデミック対応などでよく知られているところですが、金融政策運営でもそれが発揮されたと言ってよいでしょう」p166 「「Fedがコントロールする金利は、米国内の金融機関がたがいに短期の貸し借りをする際に適用されるフェデラル・ファンド・レート(FF金利)と呼ばれるものです」p170 「(シムズ)ある事柄になぜ関心をもつかではなく、なぜ関心をもたないかの方が大事と考え、自らの説を「合理的無関心」の理論と命名しました。人が無関心になるのは、怠惰や無能、感情などが理由ではない、自分の時間と関心の持ち合わせが有限であることをよく認識したうえで、理性的に判断した結果として何かの話題に対して積極的に無関心になるという選択を行う」p180 「(IMF)「世界には4つの国しかない」「先進国と発展途上国、そして日本とアルゼンチンだ」という、サイモン・クズネッツが1960年代に放ったジョークが話題になったと聞きました。このジョークは、日本の戦後高度成長とアルゼンチンの長期凋落はほかに例がないので、この2国のデータはどんな分析でも外れ値になるという意味でした」p207 「(膨大なデータ)CPIの作成を担当する総務省統計局は、県などの助けを借りながら毎月25万個の値段を収集します。これがCPIのソースデータです」p215 「ウォーレン・バフェットは「その企業が投資に値するよい企業かそうでないかを見抜くカギは、価格支配力の有無」と言い切っています。さらに彼は、価格を挙げてもライバルに顧客が流れてしまうことがないところまで行ければ、ビジネスとして大成功だ、10%の価格引き上げのために神に祈らなければならないとすればビジネスとしては失敗だ、とも述べています」p284 「(グリーンスパン)デフレが社会に定着すると、少しの値上げでも顧客が逃げてしまうのではと企業は恐れるようになり、原価が上昇しても企業は価格に転嫁できないという状況が生まれる。これが価格支配力の喪失であるとグリーンスパンは説きました。そして、価格支配力を喪失した企業は前に進む活力を失ってしまうと訴えたのです」p285 「グリーンスパンの視点が他と異なるのは、デフレは単なる物価下落ではないとする点です」p286 「(ケインズ)彼の貢献は、価格は需給を反映して瞬時に調整されるものではないという「価格硬直性」の考え方を提示したこと、そして、貨幣需要が飽和すると中央銀行の金融緩和が効かなくなるという「流動性の罠」に警鐘を鳴らしたことです」p304 「物価指数の作成に必要とされる商品の価格とシェアの情報を、政府の統計部署(総務省統計局)がすべて自前で集めているという体制の脆弱さです。しかも、その集計方法は、人海戦術で情報を集めるという昔ながらのスタイルです。この方法をとる限り、価格やシェアを頻繁に集めることは、費用がかかりすぎて不可能です。このような限界があるため、各国政府はフィッシャー指数を作ることができないのです」p319
1投稿日: 2022.02.25
powered by ブクログ無味乾燥で読みづらいかなあと思ったけど、実際はかなり楽しんで読めた。インフレ抑制と雇用の安定が中央銀行の役割というのはなんとなく聞いたことがあった程度だけど、この本を読んでそれがどのようにつながっているのかがよくわかった。 日本で物価が上がらない、という部分は理由がわからないというよりも、「空気」の重さがあるのだろうか。「ノルム」と言ってもいいのかもしれない。 物価を計測するための商品価格調査がこんなふうに行われているんだなあ、というのも新鮮だった。あるカテゴリについては代表的な商品を追い続けるとあったけど、代表的商品のライバル商品も調査した方がいいのではないか、売り物の値段は競争とそれに突き動かされた人々が共感するノルムを作り出してしまう? 覚えておきたいこと 自然失業率仮説 インフレ率=インフレ予想-a x 失業率+b 価格硬直性 流動性の罠 貨幣の魅力とは、決済機能、税収に裏打ちされた価値
1投稿日: 2022.02.24
powered by ブクログ物価について、豊富な比喩や実例をもって基礎的なことから最新の研究までわかりやすく解説している。 ミクロの部分に拘泥するのではなく、蚊柱理論のように全体を見ること、貨幣の魅力、物価の算出法、ネット時代でも価格のバラつきがなくならないこと、予想とノルム、変動相場制への移行とインフレターゲティング、失業率と金融政策、おしゃべりな中央銀行と金融政策の98%がトークであること、合理的無関心の理論、日本の緩やかで執拗なデフレと変わらない価格据置慣行、ステルス値上げ、日本の蚊柱は死んでいて後ろ向きの経営に走る企業の群れそのものではないかという指摘。
1投稿日: 2022.02.19
powered by ブクログはじめに 第1章 物価から何がわかるのか 第2章 何が物価を動かすのか 第3章 物価は制御できるのか――進化する理論、変化する政策 第4章 なぜデフレから抜け出せないのか――動かぬ物価の謎 第5章 物価理論はどうなっていくのか――インフレもデフレもない社会を目指して おわりに
1投稿日: 2022.02.08
