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愛なき世界(下)
愛なき世界(下)
三浦しをん/中央公論新社
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総合評価

(209件)
3.9
47
90
48
8
0
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    上巻から続けて読破。 植物から料理、恋から愛へと繋がっていくのがとてつもなく心地よい。 今回、素敵すぎたワードは鯨飲。 何気なくストーリーと関係はないところで使われるワードセンスがいつも興奮する。 さておき、恋の話かと読み始めたけど気づけばコツコツと地道な努力をしていく研究者の話で一見地味になりそうな話なのにすごく引き込まれて数年ぶりの上下巻一気読みしてしまった。 自分ができることをこつこつと。知的好奇心を切らすことなく光を食べて生きていこう。 光を食べて生きていこうね。

    3
    投稿日: 2026.09.28
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    愛とは何かを問われた1冊に感じた。 愛の形は恋愛だけではない。 読了後にこれも愛なのではないかと考えさせられる1冊。

    0
    投稿日: 2026.09.08
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    愛に溢れた世界。 知りたいと思うことこそ愛。 藤丸くんの本村さんに対する優しさ、円谷さんと藤丸くんの師弟関係、本村さんを見守る松井先生、研究室メンバーのお互いを思う気持ち、愛おしすぎる。 何か一つに一生懸命になるってどうしてこんなに素敵で難しいんだろう。

    1
    投稿日: 2026.09.06
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    上巻からあっという間に読み進めて、読み進めながらこんなに先を急いでこの世界が終わってしまうことが勿体ないと思いながらも読み終えてしまいました。 専門的な説明が理解に苦しむところですが、それはそれ、藤丸くんと同じ立場で居ると思えば私も登場人物!みたいな感覚で楽しめました。 藤丸くんの陰りの全くない屈託ない明るさに対して研究者の面々の苦悩が対照的で可笑しくも微笑ましくもありました。1家に1人藤丸くん!と思ってしまいました。

    1
    投稿日: 2026.08.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    三章の続きでは、留学実地調査を行うことになった川井に対してやたらと心配そうな松田先生の過去の話が語られる。 四章では本村が行ってきた実験がそもそも遺伝子が違っていたことに気づき、どうしようと悩み、藤丸の言葉によってその失敗に対してどういった選択をするか決定するに至る。そこから実験は進んでいき、実験が見事成功し、藤丸と喜びを分かち合い、その拍子に藤丸が再度本村に告白し、そして断られる。私は植物に恋をしているから、と感じた瞬間だったので再度断られた。 5章では学会(セミナー)の弁当と打ち上げの食事を頼まれた藤丸が料理を頑張る感じの内容。最後まで二人は交際せずに終わる。 この小説を読み始めた時、最後は本村が藤丸のこと好きになって終わるのかなと思っていたので、交際しないで物語が閉じたことには驚きがあった。しかし同時に納得もあった。作中で本村の植物への尋常ではない愛がしっかりと描かれていたため、まあ藤丸のこと好きにならないのもそりゃそうか、という気持ちになれた。藤丸は可哀想だなとは思うが。 本村の植物への愛に重きを置いた結末だなと感じたので、これはこれでいい結末だなと思う。この植物愛一筋女が藤丸好きになる展開ってどういう展開だ?何かきっかけがあってするっと好きになっちゃうみたいな感じか?と思いながら読んでたので、交際しないENDはむしろ納得感が強かった。 三浦しをんの小説は久しぶりだったが、地の文がするっと目に入ってくるのがすごいなと思う。なんてことない情景描写でも目で追ってしっかり読める。それがすごい。

    2
    投稿日: 2026.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    藤丸の人物像たまに見失う。主人公なのかと思ったらそうでもないし。研究室の面々から見るとカラッとした好青年だけど、そうでも無さそうな言動するし。育ちと性格もちぐはぐな感じがする。 何について書こうとしているのかも見失う時がある。読みやすいは読みやすいけれど、どこ行くの?と思いながら読む。研究室のリアルを書きたいのかなって思うくらい細かく記載があるけれど、そのせいで研究について質問したいことめちゃくちゃある。植物の遺伝についてあんまり詳しく無いけれど、二重変異体かけたらいいだけじゃないの?そもそもなんでその4つの遺伝子同時に潰す必要が?

    1
    投稿日: 2026.07.29
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    下巻は上巻よりも研究の中身の話が多くて、軽く読み進めた。勉強は終わることがないとよく言われるように、愛も終わることがないのではないかと思うようになった。それは誰か1人に対してというわけではなく、自分がこの世界で1人ではないことが言えるのなら、何かしらに対して愛を持っているのではないかなということだ。それがこの本からは読み取れた。読了です。

    1
    投稿日: 2026.07.09
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    本村さんの周りがみな思いやりのある人たちで心地よい 松田先生のエピソードも学生たちに対する思いやりも感じられる 本村さんが実験中他のことは頭になかったのに だんだん藤丸くんだったら…と考えることが多くなって 微笑ましく感じた

    1
    投稿日: 2026.07.05
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    下巻も理系研究室のマニアックな純粋さが余すことなく表現されています。 藤丸くんはフラフラ丸のままですが、一般のひとなのにこのような環境に溶け込んで日常を楽しめる素晴らしい感性の持ち主で、ぶっきらぼうだけど達人の域に達している大将と一生に彼が作った料理を円服亭で食べながら、殺し屋のような松田先生を眺めてみたい。

    1
    投稿日: 2026.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    温かい気持ちになれる作品。 藤丸と本村さん付き合って欲しかったな。 でも、結ばれてしまうとご都合主義感が出てしまうので、このラストで良かったとも思う。 食事の描写が素晴らしすぎて、洋食が食べたくなった。

    14
    投稿日: 2026.06.25
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    植物の研究に人生を捧げる本村さんと見習い料理人の藤丸くん。 素敵な関係性だと思った。 本村さんのような生き方は潔いな。まだ院生だからこの先変化があるかもしれないけど、なさそうな気もする。 練習に明け暮れる音楽する人の人生や生活と思わず重ね合わせてしまった。 タイトル『愛なき世界』は愛に溢れた世界のことだった。知りたくてたまらない、それが愛であるという。 とても良い話だった!研究に関するくだりは少し読み飛ばしたところもあるが……。 『舟を編む』に続いて三浦しをんさんの文章はとても好きだと改めて思う。

    3
    投稿日: 2026.06.17
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    植物に、その中でも肉眼には見えない何かに、今まで興味を抱いたことがなかった私にとって、この小説の世界は「初めて」だらけだった。愛のない植物の世界に、なぜそこまで愛を注げるのか。最後に藤丸が出した答えこそ、この物語の真髄なんだと理解した。 やっぱり、愛に溢れた三浦しをん先生の小説は素晴らしい。また伊予原新先生の解説も良かった。 これからは足元の植物たちにも目を配り、小さな愛を少しずつ育んでいきたい。

    8
    投稿日: 2026.05.06
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    知りたいと言う気持ちが愛 私たちは光を食べている おもしろい! 研究なんてやったこともないし、植物についても詳しくない。 だから、研究内容について出てきた時、正直うわって思ったけど重すぎず訳でもなく理解できる。 からあげのくだり好きだな 愛溢れてるよ。 思うように結果が出なくて焦ったり、本当は知りたいって気持ちで研究していたのがいつの間にか論文のためってなるところ。分かるなあ。 岩間の恋愛と結婚を割り切れず嫉妬して八つ当たりしちゃうのも人間らしい。 松田の過去の経験から、川井にお節介妬いちゃうところ。なんて素敵なんだろう。私は涙が溢れたよ。 みんな、植物愛だけでなく、人間愛に溢れている。 きっと、これからも藤丸と本村が付き合うことはないと思う。 でも、お互いに支え合って、頼り合える存在でいてくれたら嬉しいな。

    2
    投稿日: 2026.04.28
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    下巻でございます。研究室の面々の個性も描かれていきストーリーが動き出しました。こうでなくっちゃ♪(´ε` ) 優しさが滲む作品でした。 このオハナシのピークであろう5章。 主人公本村さんの気の遠くなる実験のお話、 そして挫折からの復活!簡単に書こうとすると 陳腐になっちゃう。三浦しをんさんは、 これでもか!ってくらい丁寧に描いておられます。 全く野球に触れたことがない人が、高校野球の 青春小説を読まれたとき、こんな気持ちになるんでしょうね、きっと。 わたしにはなんのことやらな描写が満載 そこは 『わかってるつもり、読み飛ばしスンスン♪』 を使い後半へ。 出てくる人たちはみんな魅力的。サボテン博士 加藤くん、いい感じです! 本村さんの最後までの頑なにかわらない植物への想い。それを尊重する藤丸くん。本村さんのこと大好きで仕方ない!想いが溢れているのに。 そんな恋愛あってもいい。 地球はまだまだ不思議で溢れている。

    83
    投稿日: 2026.04.20
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    その情熱を、知りたいって気持ちを、「愛」って言うんじゃないんすか? 植物は愛なき世界だと思ってたけど、愛を持って調べられることで愛ある世界で生きるんだなって

    1
    投稿日: 2026.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなかたちのハッピーエンドがあるのか!読み終わった後の気持ちがあたたかい。最後2ページに全てが詰まっている。

    0
    投稿日: 2026.03.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了後改めて本のタイトルの秀逸さに気付く。 植物に一途で植物のことをもっと研究したい本村さんに、研究のことは分からずともそのひたむきな努力も込みで何度も惹かれる藤丸くん。実らない恋だったけど、そこには尊敬と理解と確かに愛があった。 『その情熱を、知りたいという気持ちを、「愛」って言うんじゃないですか?』この言葉がこの作品のすべてだと思う。 それにしても…思ってたより大半が研究についての内容だった。かなり専門的な内容で、研究者の生活をまんま覗き見たかのよう。私は似た分野で研究してたから遺伝子の話も機械も工程もイメージがしやすかったが、研究内容の部分は難しく感じてしまう人もいるかも。 遺伝子型の選択ミスの場面なんて、感情移入しすぎて心臓がヒュッとした。笑 でも、その研究の部分がうまく研究者達の生態を表していて、この作品の深みを出していると思う。とってもいい作品でした。

    26
    投稿日: 2026.03.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「知りたい」と思うことは愛! 植物は、気温の変化を6週間覚えているらしい。それって、大事なことだからなのではないでしょうか? 私たち人間は気温の変化をそんなに長く覚えていないけれど、大切な人たちとの会話とか、表情とか、そういうことは覚えている。それは、私たち人間にとってそういうことが大事だからだと思う。 光合成する植物→植物を食べる動物→動物を食べる動物 わたしたちは光を食べている!ね! 院生たちの情熱が感じられて、研究ってやっぱりいいなと思わされた! 役に立つ立たないで物事を判断したくない 好奇心や疑問に真摯に向き合う姿ってかっこいい!

    1
    投稿日: 2026.03.13
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    #読了 #三浦しをん それにしても円服亭の洋食を食べてみたい。モデルがあるんだろうか。 気が遠くなるような研究を続ける本村さんを襲う試練。何故いつも同じ黒服かの理由かもしれない(本人は否定)松田教授の過去。「無用の用」地道かつ過酷。研究費も潤沢でないはず。そんな世界を恐らくあるあるだろう大変さや楽しさを散りばめて繋いでくれたと感じます。とっつきにくいかもしれないが、こんな世界もあるのかとアンテナを広げるきっかけになる、貴重な作品でした。

    37
    投稿日: 2026.02.19
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    下巻にきて、急に読むペースが落ちた。なぜかって、研究内容が頭にちっとも入っていかないからだ。 理系に拒絶反応。これは私の問題だから、本のせいではない。ごめんなさい。 でも、全編通して洋食が美味しそうです。

    2
    投稿日: 2026.01.24
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    愛なき世界とはどういうことなんだろうと思いながら読み進めていきましたが、とんでもない世界がそこにはありましたね!素敵な言葉がたくさんありました。読めて良かった〜

    5
    投稿日: 2026.01.23
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    愛なき世界下巻。植物の魅力や実験、発表の雰囲気を知れたことが良かったです。特に藤丸くんと本村さんが、それぞれ異なった自分の価値観を持ちながらも相手を尊重する姿勢に心動かされました。そんな二人の関係性が微笑ましかったです。

    4
    投稿日: 2026.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻に引き続き、植物学研究のやり方を詳細に教えてくれて、大変興味深い。四重変異体作り方やPCR検査のやり方など、文系の生物好きにはたまらない。シロイヌナズナについて詳しくなれた気がする。 物語としては長い割に「転」の部分がなくて淡々とした印象があるけれど、キャラクターが良いので楽しく読める。真面目な本村、死神教授の松田、頼れる川井、姉御肌の岩間、サボテン加藤と個性的な研究室の面々。何かを熱心に愛する人は、やはり魅力的だなぁと思うし、彼らに混じって研究してみたくなる。 そして何より、藤丸のカラッとした性格によってジメジメしたものがなく暖かい物語になっている。フラ丸くんに幸あれ。

    0
    投稿日: 2026.01.06
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    松田先生素敵。印象を良くするために選んだのがアロハシャツって所も良いし、ちょっと不器用な感じがまたかわいらしく見える。 愛なき世界とは思えないくらい、取り組む人にもその周りにも愛があった。彼らの少し先の人生が知りたい。

    0
    投稿日: 2026.01.04
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    第五章、もっと絞ればラスト20ページくらいでバタバタと片付いたような感はありますが、爽やかさ満載です。最後の段落は谷川俊太郎さんの『朝のリレー』を思い出しました。この段落の書き振り、大好き。繰り返し読みました。 『風が強く〜』もですが、個性豊かな青春群像劇を描いたら、やっぱり上手い。どんどん読まされてしまいます。それにしても、フラフラ丸、やっぱりいい子だなぁ。

    0
    投稿日: 2025.12.04
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    上巻ののどかでほのぼのとした感じから一変、下巻は少し不穏な雰囲気。 研究室で持ち上がるいくつかの問題に向き合うメンバーたち、そこに大きく関わるのが、のほほーんと入ってくる藤丸の存在。 門外漢の何気ない言動に気付かされるってあるあるですが、藤丸のこのキャラクターが効いてきます。 誰のことも一旦受け入れて咀嚼してみる、だから慮れる。もう藤丸は愛じゃん、と思ったり。 あとは松田先生ね、上巻から気になってましたがまさかそんな。松田先生いいよなぁ。 世紀の大発見も日々の地味な作業の積み重ねの結果で、これはいろんな研究室で今も進行中なんだよなぁ。 料理の世界だってなんだって、真摯に誠実に向き合うってのはそりゃもう愛よ、どこもかしこも愛しかないではないかー。 巻末を見たら、三浦さんは塚谷裕一先生の研究室で取材されたとのこと。 塚谷先生かぁ!なんだかより解像度が上がった気がしました。

    27
    投稿日: 2025.11.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全然分野や手法が違いつつも、一応大学院で研究をしている身としては、あるあるが散りばめてあったり、研究に打ち込みすぎて他のことがゆるゆるになる人たちがしっかり描かれていたりして、すごく落ち着く空間だった。そこに、藤丸という異分子が入ることで、より親しみやすい空気が作られている気がする。研究対象に自分なりに関心を持つ藤丸も素敵だった。色んな人に読んでほしい本。

    2
    投稿日: 2025.11.21
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    上巻でもそうでしたが、やはり実験のシーンで時間がかかってしまいました。 実験から離れると読むのが楽しくなり、藤丸君が登場するとサクサク進むって感じでした。 登場人物はとても良くて、同じものを好きな仲間っていいな〜て思えます。

    8
    投稿日: 2025.09.28
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    上巻の初めは藤丸君のキャラにニンマリしながら読んでいたが、途中から研究にスポットがあたりだすと素人には解らないことと研究というシンプルな作業の繰り返しにちょっと飽きてしまい読むスピードがかなり落ちてしまった。日本植物学会賞特別賞を受賞されてるのは快挙だと思いますがかなりコアな題材なので植物に興味がない人にはちょっとお薦めできません...

    0
    投稿日: 2025.09.17
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    「自分の作った料理や菓子が本村の肉体を作り、維持する手助けをしているのだと思うと、ほの暗い喜びを覚えた。」 主人公変態で笑ったけど確かに究極の愛が手料理やな て事は手料理でその子の肉体を作り上げてその子を皿とする女体盛りが超究極の食事になるのか 藤丸は本村の女体盛りを見たらどんな心境になるか気になる起こるのかな興奮するのか 全く知識がなかった植物や実験内容が淡々と述べられていて藤丸の気持ちに共感させられる作りで凄い もっと恋愛恋愛してるものだと思って呼んだので半ばショックだったが興味のない葉っぱの実験でも読ませられる作者凄い 「誰かに助けを求める事は、決してかっこ悪い事ではないし、自分の無力を表明することでもない。 まっとうなコミュニケーションだ。 むしろこんな弱音や本音を言ったら、相手にどう思われるだろうと縮こまり、寄せられる心配すら遮断して閉じこもってしまう方が、よっぽど勇気がなく、周囲の人の心を無視する行いだと言えよう。」

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    主人公だけでなくて、研究室の面々や円服亭の周りの人たちなど、キャラクターがみんな個性的で味があってよい。研究室のメンバーだけだと淡々と植物のことだけ進んで読むのがしんどくなりそうなところを、藤丸くんという読者に近い存在(植物への知識という面で)がいることでうまく緩和されて空気がゆるりとなっている気がした。藤丸くんありがとう。 あと本の内容とは関係ないですが装丁がとっても好きです。上下巻並べると本当に綺麗〜

    1
    投稿日: 2025.08.29
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    途中の実験内容がむずかしくて集中力が途切れてしまいました… この内容を専門家でないであろう作者さんが、こんなにも詳しく書いていることに驚きました(°д°) 最後はほのぼのと暖かい気持ちになりましたが、藤丸君が報われる日は来るのかー?と気になったままでした(^^;

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    話は淡々と進み知らない用語は特別付録で調べて植物学、研究についてちょっと学ぶ事が出来ます。 物語的にはまだまだこれからも主人公は変わらず植物の研究を続けていくのだろうで終わります。もう1人の主人公とはハッピーエンドにはならなくてそれがかえって良かったです。 本当の主役は植物だった?その植物に関わる人達のお話もあります。 と、そんな感じの小説でした。

    24
    投稿日: 2025.08.16
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    前半は涙が出てしまった。 途中は解析器のイメージがつきにくいものの、研究結果が気になり読み進めることができた。 終わりが皆幸せだったらもっとよかったな。 全体的に「舟を編む」と雰囲気は似ている。良い作品だと思う。

    4
    投稿日: 2025.08.11
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    愛なき世界、そこに愛はあるんかというコマーシャルはあるけれど、愛という漢字を含む単語に恋愛という言葉がある。愛と恋というのは似て非なるもので、愛のない世界と言うと何やら寂しい感じがするが、好きの究極系が愛なきだとすると、植物の世界であったとしても、この作品に愛はあるのではないかなと。

    0
    投稿日: 2025.08.08
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    三浦しをんさんの小説の面白いところは、その職業の人を細かいところまで観察して丁寧に書かれていると感じるところ。 難しい専門用語であっても噛み砕いてしっかり説明してくれるけど、その分野の人から見てもそんな仕事してないだろ、とはならないだろうし。 初めての人も専門の人も、きっとハマる。 研究していると、その生き物のグッズが欲しくなるクセ、わかる。 料理の世界と研究の世界、全く違うところがつながり合うのも面白かった。 松田先生の過去の話もよかったな、、、、

    1
    投稿日: 2025.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・ずっと気になってた本。 ・途中から研究が面白い話になっていくけど、難しい内容を砕けすぎず面白く説明できるのはさすが。 ・自分の院生時代を思い出してちょっとしんみりしたり懐かしくなったり。 ・研究は環境と体力と執念。 ・頑張れ本村さんと藤丸くん。

    0
    投稿日: 2025.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先生の過去に泣かされました。でも、さすが三浦しをん先生。泣かされたと思ったら、笑わされ、また泣かされて、笑わされ……。 藤丸くんの恋は結局、成就しないのかなー……?人生は続く……

    0
    投稿日: 2025.06.06
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    上巻を読んでから少し間が開いてしまった+下巻は本村視点だったから専門用語が多く若干読むのに苦労した。 藤丸みたいな感想になってしまうけど、全然読んでて理解できないながらも何かに情熱を注ぎ続けるってすごく愛だなと思った。 本村さんまでには慣れないかもしれないけれど、 残りの人生で私も何かに情熱を注げるようなものに出会えるようにこれからも色々な事に挑戦していきたいなと思えた。

    0
    投稿日: 2025.05.24
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    植物の研究をしている人たちの世界を知ることができる素敵な小説でした。愛を感じるのは人だけとは限らない。素直な自分の心に従う本村さんの自由な生き方に共感できます。

    1
    投稿日: 2025.05.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻から続くストーリー。 本村の実験の遺伝子組み換えが失敗している可能性があることに気づき、落ち込む様子を研究室や藤丸が励ますところはホッコリした。 成功や予定通りだけの実験だけじゃつまらないという松田さんのアドバイスもたくさんの研究を重ねているだけあって深い言葉だと思った。 途中、実験の詳細が文中にあり理解しづらい場面もあったが、辛抱の連続で日頃研究している方々への尊敬の気持ちを感じた。 本村と藤丸はあの距離感のままこれからも生活していくのかなぁ、、、と思いつつ読了。愛のある世界で素敵だった!

    10
    投稿日: 2025.05.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    愛ある世界だったな〜〜 研究室のみんなの関係や藤丸と本村さんの関係、藤丸と円谷の関係も出てくる人全員素敵だった。 2回目の告白でもくっつくんじゃなくて、なんか本村さんならこうなんだろうなみたいな上手く言えないけど解釈一致(もおかしいけど、、、)というか、、 実験のところはドキドキしたりみんなの会話にふふってなったり楽しくてこの作品に出会えてよかったな 大学の研究は分野も違ったけどPCRとか電気泳動、ボルテックスとか懐かしくなった にしても大学院の研究って本当にめちゃめちゃ大変でゴールが見えない道を進み続けることなんだな〜と研究室のみんなを尊敬 私は大学の卒論の研究だけでも精一杯だったしこんなに知りたいって向き合えてなかったな…

    1
    投稿日: 2025.05.01
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     上、下2冊の文庫本をえらびました。「特別付録 藤丸くんに伝えわれ植物学入門」が目に入ったからです。上、下巻ともイラスト1ページ、イラストのなかにある実験器具の説明1ページ、用語解説数ページという構成です。  上、下巻のイラストは同じ場面を別角度から描いていて、たくさんの実験器具が説明されています。ふつうの「植物学入門」とはちょっとちがいますが、イラストで実験室の様子をイメージしやすくなっていて、助かります。  この本は実験の描写が圧巻でした。正確かつていねいに書かれています。これに「○○㎕」とか「□□sec」を書き加えたら実験の手順書ができそう!  本文やイラストに登場する「ボルテックスミキサー」という「かくはん器具」の文章がすごすぎです!「ボルテックスミキサー」について、使う人の心情を含めてこんなに精緻に書かれた小説は人類史上なかったし、これからもないでしょう(笑)  わたしなんか「パラフィルム」をこんなふうに使うなんて知りませんでした。びっくりです。  作者の三浦しをんさんのすごさですね。最後の「謝辞」に三浦さんが取材された植物研究者の方々のお名前がずらっとならんでいます。参考文献と合わせ、三浦さんの努力の軌跡です。  実験操作だけではなく、その内容もすごかった。  主人公の本村さんは遺伝学的手法を用いて植物研究を行います。生きている生物を使うと、どんな実験をしても不確実がのこり、絶対確実なんてないですよね。  それでも「壁」を超えないと、次の展望も開けない状況です。博士論文提出には期限があり、時間ばかりが過ぎて、どんどん追いつめられる。絶望的で苦しいやつです。読んでるわたしも胸がしめつけられました。  そんな本村さんを、ライバルであると同時に仲間でもある研究室の先生、先輩、後輩たちが、気づかい励ます姿がよかったです。  本の概要には「変人集団」と書いてあります。「変人ていうやつが変人!」と返したい。彼らが「変人」なら、地球は「変人の惑星」ですよ!(う~ん?これはこれである意味ただしいかも・・・)  この「仲間たち」のなかでも、研究室の主催者である松田教授がすばらしいです!松田先生は、院生にメモ帳を常に持たせ、実験ノートのつけかたを徹底的に指導します。一番大切なことがサラッと書いてあり、本当にすばらしいです!T大の実力を感じてしまいます。  最後になっちゃいましたけど、物語のかなめ、本村さんに恋した藤丸さんもよかったですよ。彼は大学近くの洋食屋の従業員で料理人です。  藤丸さんはさすが料理人です。彼は物語全体をつなぎまとめる、小麦粉・溶き卵・パン粉のような、スーパーな存在。ハードな「愛なき世界」をサクサク・ジュワ~に仕上げてくれました。

    86
    投稿日: 2025.04.27
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    院生の研究への好奇心、日々の努力が未知の世界で楽しかった。当たり前に成長して花を咲かせ、実がなる植物の葉の大きさに不思議さわや感じたことなんてなかった。 キャラクター性もよかったし、主人公藤丸くんの素直な発言が刺さることもあった。

    0
    投稿日: 2025.04.23
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    解説で伊予原さんが書かれているように、物語の舞台は植物という愛のない世界の研究者たちだが、登場人物たちは愛に溢れている。食堂の師弟関係も研究室の人間関係も愛でいっぱいだ。植物を育ててみよう。

    0
    投稿日: 2025.04.10
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    上巻に引き続き一気読み タイトルは愛なき世界だけど、描かれているのは知的欲求と研究対象への溢れんばかりの愛情 専門的なことも書かれているけどわかりやすく、植物っていいなぁ、研究って奥が深いなぁ、と未知の世界を垣間見れた気がしました

    0
    投稿日: 2025.03.18
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    愛にあふれた世界でした 様々な愛の形や表現の世界がある そんなことを知れた面白い作品てした 藤丸くん、めちゃいい奴!

    12
    投稿日: 2025.03.06
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    上下巻けっこうあっという間だった。 研究者あるあるけっこう共感したし、比較的分かりやすいよう書かれていて読みやすかった。 愛って知りたいと思うことなんだなぁ。

    0
    投稿日: 2025.03.01
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    「植物愛」にあふれる研究室メンバーと料理人藤丸くんらが織りなす、ほんわかとした物語。 物語前半は研究室の日常等がメインで少々退屈だった。けれど後半はメンバーの過去が明らかになったり、問題が起きたりで少しずつキャラクターが愛らしくなってきておもしろかった。 研究に没頭するって根気のいることなんだなぁ…と頭が下がります。何かを知るために研究する。知りたいから研究する。ああそれはもう…。藤丸くんの言葉が全てだった!

    12
    投稿日: 2025.03.01
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    研究室の解像度がすごい。 好きなもの、に生きる。 気持ちがない植物が、なぜ細胞数が同じなのか? 興味に正直に、きっと、知りたい!!っていう気持ちがずっとあるわけではなくて、もちろん嫌になったり、あまりの大変さに叫びたくなる時もあると思うけど、 それでも最初の気持ちを忘れずに、 同じ研究室でもそれぞれがそれぞれを尊敬して助け合ってけど、ライバルでいる関係。 こういう人たちがどの時代にもどこにでもいて、それのちょっとずつの積み重ねで知識が、発展があるんだなと思うと本当に時間って、実験って、研究ってすごいな、って思う。

    0
    投稿日: 2025.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最後まで読んで、愛に溢れている世界だった! 「アッホー」と「アホ」には笑ってしまった! フラフラ丸とか、ちょこちょこ面白い。 植物は好きだけど研究の世界はさっぱりだったので、その片鱗をこの物語で見ることができてよかった。 本村と藤丸の関係がどうなっていくかわからないけれど、希望と愛に満ちていた。

    1
    投稿日: 2025.02.10
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    タイトルからはうかがいしれない、あたたかな、人間味溢れる展開となる作品。 理系の大学院、なんて私が全く想像できない世界を身近に感じさせてくれた。 下巻の解説は、今をときめく?伊原新さん。これは読み応えありの2冊だった。 実験の詳細描写が、キチンと取材されたのだろうなぁと感じました。

    6
    投稿日: 2025.01.29
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    うん下巻を1日で制覇してしまったので、何故ならその先が見たいから。植物の世界ではなく愛なき世界と、なかなか深いですね。内容がまさに愛に溢れてるから、思っていたのと全然違う。藤丸と本村の愛の話になるのかなって思ってたら下巻のAHOとAHOOの間違いと教授に言えない1週間と、とにかくシロイヌナズナの話が満載だよ。決められた実験と決められた結果と表現する松田と藤丸となんだろう沁みる。そして立ち直る、ただひたすら研究に没頭するから。料理人と研究者の交流も良い、愛なき世界の終わり方も良い。あー読み切ったあー

    21
    投稿日: 2025.01.07
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    三浦さんの作品は以前から少しは興味あったが入口を開いてこなかった世界を見せてくれる。今回は大学の植物研究室。

    0
    投稿日: 2024.12.31
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    面白かった!自分自身はド文系歴史学の徒で、植物の不思議を探究する人たちの姿は新鮮で面白く、夢中になった。農学部出身の知人に読んでもらって感想を聞きたいと思っているところだ。 また、人が人を好きになる気持ちも大切にするし、恋愛よりも大切なものがある人の気持ちも大切にする小説だ。正直実験のくだりとかは流し読みしてるけど、それでも実験の成功失敗の概要はわかった。 自分と違うジャンルの中で生きる人の生活を少し垣間見させてもらった気分になった。

    0
    投稿日: 2024.12.14
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    植物の研究をしている女性と洋食屋店員の青年のお話 以下、公式のあらすじ ---------------------- 恋のライバルが人間だとは限らない! 洋食屋の青年・藤丸が慕うのは〝植物〟の研究に一途な大学院生・本村さん。殺し屋のごとき風貌の教授やイモを愛する老教授、サボテンを栽培しまくる「緑の手」をもつ同級生など、個性の強い大学の仲間たちがひしめき合い、植物と人間たちが豊かに交差する―― 本村さんに恋をして、どんどん植物の世界に分け入る藤丸青年。小さな生きものたちの姿に、人間の心の不思議もあふれ出し……風変りな理系の人々とお料理男子が紡ぐ、美味しくて温かな青春小説。 ---------------------- 植物の特に葉の成長についての研究に没頭している女性の本村紗英 そんな本村を好きになってしまった洋食店員の青年 藤丸陽太 共通点がないように思える二人の関係性の行方 そして、本村の研究成果はどうなるのか? それにしても、三浦しをんさんは人生を賭して何かに打ち込んでいる人を描くのが上手い 「舟を編む」や「風が強く吹いている」とかに通じるものがある そして、研究にスポットが当たっているというのもあるし、生モノを取り扱っているというあたりに、自分との共通点を感じる 「神去なあなあ日常」も林業がテーマで、大学のときの実習やフィールドワークでの思い出を彷彿させられたしね そんな親近感を感じる物語なだけに、ちょっとした嫉妬もある 天下のT大なので、科研費も通りやすいだろうし、そもそもこれまでの実績があるからなぁ そんな研究環境が羨ましくもある ただ、その分研究成果を求められるわけで、大変だろうなぁという思いもある 終盤のミス発覚のあたりは研究者としてのスタンスが見えて、登場人物のそれまでのイメージとは違った印象を受けた 殺し屋のような見た目の松田先生の 「予定どおりに実験を進めて、予想どおりの結果を得る。そんなことをして、なにがおもしろいんですか?」 というセリフは面白くもありつつ、指導教官としてどうなの?と思わないでもない 本来はちゃんと結果が出ることを見越したうえでやるべきなんだけどね その上で外れ値や想定外の結果をどう解釈するかが研究者の、特に大学院生に求められるやり方だと思うよ 一か八かにかけるというのは研究者としてセンスがないのではなかろうか? まぁ、この物語の場合は間違えた遺伝子もそうハズレではない可能性を見越しているので、まぁいいっちゃぁいいんだけどね ある意味で、手を動かせば結果が出るというところまで落とし込むのが手堅い方法だし そのための研究対象を選ぶセンスが問われるわけで 四重変異体を作るという発想は納得できる これでもし駄目でも、他の遺伝子の組み合わせでやってみれば当たりになるかもしれないというのが博打要素であって 対象のノックアウト遺伝子を選択するのも研究センスだよなぁ T大だからこそ研究資金に余裕があってできることってあると思う 「考える余地を残した楽しい実験を考案し、実施している先生がたくさんいるではないですか。実験で大切なのは独創性と、失敗を恐れないことです。失敗のさきに、思いがけない結果が待っているかもしれないのですから」 というセリフもちょっと違うかな セレンディピティは正統な道を進んでいてこそ見つかるものであって 最初っからそれ狙いは公費で研究している立場としてどうなのよ?と思ってしまう あと、どうでもいいけど、ラッパイチョウのあたりもちょっと気になる 木の上の方あたりだけの葉がそうなっているという推測をしているので これが上の方の枝だけが変異を起こしているのか、それとも樹齢が経ったからこそ発言する形質なのか? 丸まるという事は、葉の片側の構造がおかしくなっていると思うんだけど これも結構面白い研究対象にも思える ストーリーに関しては、タイトルに反してものすごく愛に溢れた物語 「脳や神経のない植物には、思考や感情がない。つまり人間が言うところの「愛」という概念がない」 植物同士の「愛」、ないかなぁ…… うーん、考えようによってはあるようにも、ないようにも思える 「愛」の定義次第でしょうねぇ そんな植物の研究にすべてを捧げると決め、誰ともつきあうことはできないし、しないという本村さん これは本村さんからの植物愛だよなー 他の登場人物にしても、植物への愛がものすごい でも、そんな本村さんでも、「愛」ではなくとも尊敬や尊重はあるわけで 作中の後の物語ではこの二人にも進展がありそうな想像をしてしまう あと、研究対象への異常な偏愛を持っている人が実際にいる 私の脳内では「変態だーーー!」と思わず叫んでいるような人は、研究者には結構いる なので、登場人物達に妙なリアリティを感じてしまうと共に、若干の物足りなさもある 世の中は広いぜ…… ちなみに、本村さんを黒木華や池田エライザをイメージして読んでた 気づいてみれば、「舟を編む」の映画とドラマのキャストに引っ張られてたのだなぁと思う

    1
    投稿日: 2024.12.10
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    上巻に引き続いて読む。 こちらはどちらかというと本村がクローズアップされているような気がする。 彼女のシロイヌナズナの4倍体を作るという実験を軸に話が進んでいく。 物語の序盤で、藤丸に実験を見せているときの本村からは、おとなしいながらもてきぱきとした才女という雰囲気を感じていたが、だんだん違った面が見えてくる。 どちらかというと不器用だったり、博論執筆までに実験がうまくいくのかという不安にさいなまれたりする姿が描かれる。 ただ、そこは「三浦節」で、何か笑えてしまう隙がぐいぐい抉られていく。 それにしても、遺伝子AHOとAHHOというのは…? これは実在するものなのか? あるとすれば…よくぞこんなおもしろいものを見つけてきたなあ、と感服する。

    0
    投稿日: 2024.11.22
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    (上)を読み終えて、そのまま(下)も読了。 (下)で印象的な言葉は、松田先生の 「私の言う「直感」は、神からの突然の啓示といった類のものではありせん。日々、愚直に観察をつづけていらからこそ得られる直感なのです。・・・」と本村さんへ言った言葉とってもいい言葉だなと思いました。 直感に従うなどという言葉はありますが、それは今までしっかりやってきたことの積み重ねからの感覚なのでそれに素直に従おうと私も思いました。

    0
    投稿日: 2024.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「どんな仕事でも、研究も、愛も。植物が愚直に光を求めて生きるように、人間もひとに生まれたからには、せずにはいられないのだ。一見、無駄なようにも思える、ありとあらゆる行いを。」 「たしかに不思議だ。 -行く手に死が待ち受けていても、どうしてみんな暗闇ではなく光を生きる糧とするのかが。」 結果だけでいうならば失敗した藤丸くんだけれど、それでも本村さんの愛する対象そして行為を側にいたからこそ理解し、そして彼女に光を見出している。 「地球上の生物はみんな、光を食べて生きてる」か。すごく素敵な言葉に出会えました。

    0
    投稿日: 2024.10.23
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    研究の説明は流し読みをしたので全く理解してないんだけど、複雑で手間がかかる作業をしてまでも知りたいという欲求を抑えられない衝動と、研究室の面々がどれほど植物に人生を捧げてるのか伝わってくる。 研究に没頭してる。 料理の腕を磨く為に努力してる。 対象はそれぞれ違うんだけど、何かに夢中になってる人は素敵だった。 植物に恋してるってのもなんだか素敵。 知りたいと思う気持ちは、そこに愛があるからこそのもの。 愛のない世界なんてないんだなあ。 普通だったら関わり合わないだろう人達が出逢って、知り合って、仲良くなって、化学反応みたいに影響し合ってるのが良かった。

    0
    投稿日: 2024.10.02
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    終わり方含め、とても良かった! 恋愛だけじゃない、対人間だけじゃない、たくさんの愛に溢れている。 植物の世界の奥深さに驚かされるとともに、それぞれが邁進する道を応援したくなる。 何かに夢中になれるって、本当に良いなぁとしみじみ思える、素敵な物語だった。

    6
    投稿日: 2024.09.16
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    読み終わる直前まで、「愛ある世界」というタイトルだと思っていた!それほど、愛がたくさん描かれた温かい小説でした。 藤丸くんの本村さんへの一途な想い。 本村さんの植物に注がれる情熱。 お互いに支え合う研究室面々の思いやり。 対象も形もそれぞれですが、たくさんの愛に溢れた世界。 「その情熱を、知りたい気持ちを、『愛』って言うんじゃないすか?植物のことを知りたいと思う本村さんも、この教室にいるひとたちから知りたいと願われている植物も、みんなおんなじだ。同じように愛ある世界を生きてる」 藤丸くんのこのセリフからすれば、 一見愛なき世界を生きていると思われる植物ですら、実は愛のある世界に生きている。 藤丸くんの叶わない恋と、本村さんの研究。 上辺だけだとこれなのですが、真髄を理解していくと、とても奥の深い素敵な物語でした。

    2
    投稿日: 2024.08.26
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    植物の研究をする本村さんと彼女を好きになった洋食屋の藤丸君の話。恋をすることで植物が気になっていく藤丸が可愛らしい、性格が良くてこっちが元気をもらえる。そして愛なき世界の植物の世界に踏み込む楽しさ。知らない世界にまた少し触れれた気がしてそれが嬉しい。

    0
    投稿日: 2024.07.28
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    題名を見たときに、「なんか、暗い話なのかな…」と思ってしまったけど、全然そういう意味ではなく、「愛」の概念のない植物の世界を指し示す表現であった。 研究室の個性的なメンバーのキャラもよかったし、藤丸君と本村さんの関係性も、読んでて悪い気はしなかった。進展してほしい気はしたけど。 途中、研究過程など読み進めるのに頭が混乱するところもあったけど、三浦しをんさんの、このて(お仕事系とか専門的なもの)の小説は、かなりリアリティがあるので、読み応えがあります。

    0
    投稿日: 2024.07.06
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    専門知識が多いページはサラサラっと流しましたが、、、 藤丸くんが素直で可愛すぎて、本村さん!!って何回もなりました。 三浦しをんさんの本は文章がとても読みやすいので、つまずくことなく読み終えました。

    1
    投稿日: 2024.05.18
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    登場人物の 色がますます濃くなってきて 楽しかった。本村さんの実験の説明は むずかしい所も あったが 本村さんの研究について熱意が感じられた。彼女を大きな愛で見守り 応援しながら 成長していく藤丸くん、ステキです。

    0
    投稿日: 2024.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    藤丸くんの愛はついに本村さんには届かなかった…!タイトル回収。 でも、恋愛とかとは違う形の愛情にはなった気がする。 いわゆる「嫌な人」が全く出てこない本なので安心して読める。 松田教授の友達が亡くなった話は松田教授の心情がリアル過ぎて泣けた。 しかし、ホントに植物って感情とかないんだろうか。総じて感情とは?ってドグラマグラな感じになりそうではある。

    1
    投稿日: 2024.04.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    後半も本村目線で、実家帰りから始まる。松田教授の親友とのエピソードでは、親友である奥野の父親に真実を語った際の父親の反応に涙。しかしフィルムカメラを使っているとするとかなり昔ですね。木村によるサンプルの選定ミスから来る大失敗がとてもありそうで巧妙ですね。実験の細かな描写といい、(解説が丁寧すぎて読み飛ばしてしまったところもあり)また植物に取り憑かれた院生たちの心の葛藤といい、作者は相当大学に趣き取材を重ねたのだろうと思う。 最後の章は再び藤丸目線。恋愛成就にならないところも個人的には好感。 読んでいて植物に興味をもった。せめてよく見かける植物の名前くらいは覚えたい。

    2
    投稿日: 2024.04.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    舟を編むでは辞書つくりの世界を、風が強く吹いているでは走る世界を、今度は植物研究の世界を、じっくり、しっかり、丁寧に、そこに料理人のエッセンスを加えて彩りある、知らない世界を浮かびあげ、体験させてもらえた。今回は化学を専攻し、顕微鏡を覗く経験と大学の近くで飲食業経験があったことで、感情移入もよりしました。いつも主人公はのめり込むことができる世界に一所懸命で憧れる。藤丸くんの様に、未知の世界に触れられのは飲食業の喜びの一つです。

    1
    投稿日: 2024.03.22
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    植物の研究 面白そうだなと思った。 植物好きだけど、今まではただ眺めているだけだった。 変異株の存在も気にしたことはない。 ただ眺めるだけ。 我が家にもパキラがいるけど、葉っぱの大きさの違いとか気にしたことがない。 これからはちょっとその辺も気にしつつ観察してみよう。 藤丸と本村の関係。 悪くないと思う。 何度振られても好きなものは好きだろうし。 三浦しをんさんの作品、やっぱりいい。

    15
    投稿日: 2024.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    植物研究に並々ならぬ情熱を燃やす研究生本村さんと、彼女にひとめぼれした真摯に料理に向き合う料理人藤丸くんの距離感が、植物研究の進捗と共に少しづつ近づいていくのを見守る物語。不器用な二人が誠実に仕事に互いに向き合う姿が尊い。 植物は本村に愛されているから愛ある世界にいるのなら藤丸に愛されている本村も実は同じ形で愛ある世界にいるのよね。そこまで同じ方向向けているのに、あの不器用さと思い込みの強さではしょうがないけど、さすがにちょっと藤丸くんが不憫でした。何年かしたら少し余裕が出てくるかもしれないから諦めずにひっついておけ。いつかどこかで幸せになれるといいねえ、藤丸くん。

    0
    投稿日: 2024.02.27
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    ゆるりと。 久しぶりに好きな新たな好きに出会えたかも 植物には詳しくないけど、愛がないわけじゃない そこに愛を持って接している人も居る 本音が出ちゃうところも狡いって思っちゃうのもあるあるって思う。 そこを正直に謝れる岩間さん好きだな 終わっても、また始まるから。 藤丸くんもまだまだがんばれ 身近な気持ちになって、自然とみんなを応援できる 嬉しい作品

    0
    投稿日: 2024.02.23
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    この物語にこの題をつけられるというところに、やっぱり作家先生はすごいと感じます。 『舟を編む』から続けて読みましたが、三浦しをんさんの書く、何か情熱を持った人物像は力強くて、それでいて一人の人間としての迷いや弱さも感じてこんな風にありたいと励まされます。

    0
    投稿日: 2024.01.26
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    さすが冬休み。時間があるのでゆっくり読める。下巻も読了。 研究者を好きになった料理人が2回もフラれるのに、とっても爽やかで。超面白かった。植物に魅了され過ぎて、恋愛はできないって…もうほんっと気持ち良すぎるくらいさっぱりしてるなって。やっぱり何かにのめりこむとか、極めるって、かっこいいよねー!大学院での話だったけど、この子達がどんな大人になったのかとか、未来の話がワクワクするなと、母ちゃん目線で読んでしまった。 なんかギスギスしたかけひきとか、邪悪な話が一切ないから、私にとっては癒し、ヒーリング的な役割を果たす物語でした〜。

    1
    投稿日: 2023.12.29
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    研究で賑やかな大学院での物語。研究者描写がたまらない。女性ポスドク岩間先輩の今後も物語にして、ポスドク界隈事情も世に知らしめてほしい…

    4
    投稿日: 2023.10.24
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    2022年3月に購入して長らく寝かしてて、読み始めたらなんと先日終わった「らんまん」とシンクロすること!国立T大理学部植物学教室が舞台で藤丸くんが登場して。 リケジョというだけでは収まらない植物に魅せられた、でも可愛げのある本村さんと、本村さんが好きななんともいい奴の藤丸くん。藤丸くんの恋はこの先も成就しないと思うけど、もう少し見ていたい気持ちで読み終わる。

    5
    投稿日: 2023.10.16
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    静かな世界、にある真摯さとすこし狂気 三浦しをんさん、なにかに熱中してるひと、好きなんだろうなあ、とか。 おもしろさをお裾分けしてもらえて、うれしい。楽しい。

    0
    投稿日: 2023.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻に続きあっという間に読むことができました。 植物を真剣に研究している人たち、難しい用語が出てきても藤丸と一緒になんとなくわかるようになりました。 藤丸、本当に好青年ですね。そして大将と彼が作るご飯を私も食べたい!と思いました。この店なら一人でも入れそうw 最後の最後の展開が納得は出来るんですがもう少しその後の話が読みたかったなと思った次第です。あれから数年後、彼らはどうなっているのか。

    0
    投稿日: 2023.10.09
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    植物学の研究室をテーマにした。軽やかかつ、のどかな話。 星空を見上げたり、大海原を見たりすると、宇宙や世界の壮大さを実感する。ただ、小指よりも小さいような植物の葉っぱ一つ一つにも、この世の神秘が詰まっている。 知りたいと思う気持ちを大切にしていきたいなと思った。

    0
    投稿日: 2023.09.30
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    愛ある世界。それは人間愛だけでなく、色んな形がある。対象をもっと知りたいという気持ちもまた、愛であると。人間同士のありふれた恋愛モノでは収まらないというのが、これまた良い。

    2
    投稿日: 2023.09.10
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    楽しく、最後までさわやかな気持ちで読みました。 藤丸くんの作るお料理が美味しそうなのと、研究室の皆さんへの愛おしさと。 好きなことに全力で向かう方たちは本当に素敵だと、読み終えた今もまた思いました。

    2
    投稿日: 2023.08.21
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    主人公が好きな人が夢中な植物の研究に対して素直に、かつ鋭く、自分の世界(料理)と照らし合わせながら理解しようとする描写がとても好きだった。 理解出来ないことに落ち込むのではなく、そこから相手ぎ何を大切にしているのか感じ取ろうとすることを諦めない姿勢が眩しく、また、私に欠けているものだと思わされた。 途中、複雑な実験の描写が続き、正直飛ばしてしまいたくなることもあったが、その細かい描写も本村さんの特徴や性格、また研究者のシビアさ、楽しさを現しているのかなと解釈した。 私は研究車には向いてない笑、 と思いつつ、どこか憧れてしまう自分もいた。

    0
    投稿日: 2023.08.19
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    三浦しをんさんの小説は、いつも登場人物が魅力的。もっと各人物のことを「知りたい」と思った。 さすがの取材力ゆえのことと思うが、実験パートの描写が細かくて長めなので、文系要素しかない自分は、藤丸くんと同じ状態になってしまった。

    0
    投稿日: 2023.08.13
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    久しぶりの三浦しをん作品をじっくり味わいました 愛なき世界に生きる、愛すべき人々の毎日が、楽しく描かれている、素敵な作品だと思います

    1
    投稿日: 2023.08.12
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    実験の詳細についての文章は専門用語が多く難しいけれど、それもこの小説の世界観に入り込むために必要な部分だと感じました。読後はお散歩したくなりました。

    0
    投稿日: 2023.08.11
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    大きな出来事といえば本村の実験が根本から無になりかねない大失敗くらいで、あとは淡々と日々が過ぎていくだけなので、ストーリーにメリハリがないとも言えるけれど、三人称で語られることによって地の文で作者が登場人物に突っ込みを入れられるため、ちょいちょい吹き出してしまう。 こういう場合、登場人物は真面目であればあるほど愉快だ。 特別賢いわけでもなければ、どちらかといいうと人より不器用(手先も人間関係も)な本村が、何よりも大事にしているのが植物への愛情。 その割に植物枯らすが。 だから藤丸の気持ちに応えることができないと思い定めている。 藤丸は、本村以外に好きな人ができてもかまわないけれど、多分しばらくは本村一筋なんじゃないかな。 だって、植物にそこまでの情熱を傾けられる本村を好きなのだもの。 そしてそんな彼女を見ているのが、決して嫌ではないのだから。 本村も、植物か恋愛かの二択ではなく、藤丸がいいというのなら研究の合い間にちょっとデートするくらいの付き合いはしてもいいのではないかな。 自分で自分を縛る必要はない、と、老婆心ながら思ってしまいましたよ。 すぐに目の前のことしか見えなくなる本村には、よくわからないなりに俯瞰で状況判断してくれる藤丸がお似合いだと思うんだけどな。 教授の過去は思いもかけないもので、教授の思いに泣きそうになったけど、泣かせないのがしをんちゃんの腕。 終始ニマニマしながら読みました。

    1
    投稿日: 2023.07.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    絶体絶命のピンチのとき、誰かに相談するのは本当に救いになるのだと覚えておこう。 一章で撃沈して以降も徐々にいい感じになって来た気配があったのに、これは藤丸君最後は大逆転か?と思いながら読み進んだが、彼の恋敵はメチャクチャ手強かった。 本村さんとシロイヌナズナに幸多かれと祈る。

    1
    投稿日: 2023.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    藤丸くんにはこのまま引き続き頑張ってもらいたい。 愛なき世界だけど色々な意味では愛に溢れた物語でした。好き

    8
    投稿日: 2023.07.02
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    すき すきなしをんさんだった ひとつの事に情熱を注ぐ人を描くのがとても上手。箱根駅伝も辞書作りも、知らなかった世界に興味を抱かせてくれるしをんさん。 今回は植物の研究。 なんだけど、Т大学傍の洋食屋「円服亭」で見習いとして働く藤丸青年の話しから始まる物語。この藤丸青年の天真爛漫さと 少しアホなところがめちゃくちゃいい。 藤丸青年の恋するお相手は T大の大学院で「葉っぱ」の研究をする本村さん。『恋のライバルは草でした』の帯の通り、本村さんは恋することも結婚も捨てて植物に全てを捧げると誓う女の子。 本村さんと同じ研究室の仲間も変人ばかりでまたいい。 本文はほぼほぼ本村さんと愉快な仲間たちの植物に対する異常な愛や 研究内容や 実験や それに対してぶつかる壁や。 専門用語の飛び交う文章に頭は?だらけでついていかないんだけれど、そこで藤丸の存在が救いになる! 本村さんの説明を聞く藤丸の頭の中も?だらけだし、遺伝子AHOを「アホ」と呼び、顕微鏡で見たシロイヌナズナの細胞を「星が見える」と感動し、あ、藤丸 わたしと同じレベル、これでいいんだ!って安心して読み進められた。研究室のみんなも 藤丸の「公私混同」を「子牛近藤」と脳内変換するアホさに、いや可愛さに救われてるはず。 ✍︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 「その情熱を、知りたい気持ちを『愛』って言うんじゃないすか?」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 植物を愛する本村さん 本村さんに恋する藤丸 藤丸に愛情を持って接する師匠や常連客 「愛なき世界」は あちこちに愛が散りばめられた世界でした。

    31
    投稿日: 2023.06.24
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    全く知らない、研究者の世界。愛なき世界は、沢山の探求心と愛情で成り立ってるんですね。 知らない世界を少し知れた気になれました。 膨大な作業の中で引いたかもしれない当り、読んでるこちらも嬉しくなりました。

    2
    投稿日: 2023.06.20
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    毎回たくさん取材されて書かれてるんだなぁと感心する。皆いい人。激しい事は起こらないけど優しい起伏があるお話。

    2
    投稿日: 2023.06.13
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    やはり植物の研究についての記載が多く、退屈な部分も多かったが、最終的にはほんわかした気持ちで読み終えることができた。

    1
    投稿日: 2023.06.09
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    研究途中で大失敗をしてしまったことを教授に打ち明けられない本村さんの気持ち、すごくわかる。 その時の先生の反応が研究者としても人としても器が大きいし、研究に限らず、人は大人になればなるほど失敗に不慣れになるんだなと改めて気づかされました。 内容は難しい部分もあったけれど、研究にかける情熱と周りの人達との素敵な関係性がありありと浮かんでくる読後感が爽快な作品。

    1
    投稿日: 2023.05.26
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    理系の大学院の生活の様子が分かって縁のない世界のことを知れたことご面白かった。 結末は結局2人とも自分を貫く感じだったので、本村さんの研究一辺倒からの変化も見たかったのが本音です。

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    投稿日: 2023.05.25
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    藤丸くんの話が読みたいなぁ〜。 って、愛なき世界は植物の世界の事だから、本村さんの話になるのはわからなくはないんだけど。。 実験の成果の話が文系頭の私には難しくて横滑りまくり。でも松田センセの過去の話とか、学会のケータリングの話とかで読み進めてしまえた笑 決められた道で分かりきった答え。私はそれにすがっちゃうな〜。反省だね〜汗 いや、2度も振られても、明るく振る舞える藤丸くんが、私はやっぱり、マブシイ!

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    投稿日: 2023.05.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    尊敬する博士の先輩から「博士課程学生の不安とか研究の楽しみがリアルに書かれている」とおすすめしてもらって読んだ。 まず、こんなにも少数派である博士学生という立場のお話をかけるのが本当にすごい。びっくりした。ただでさえ、研究室は閉鎖的な空間なのに。 そして終始、ヒロインである博士課程の植物学研究者の本村に共感していた。 自分も植物が好きだ。 感情もない、ただ子孫を残しその為に花を咲かせ受粉する、人間のように複雑でない、でもとても美しい。 美しい、と感じるのは人間であり、植物たちはそんなの関係ない。でも、ただ生きてるだけで、あれほどきれいな葉や花を作る。 人間が自然の美しいと感じるものの形・色には、しっかり理由があって、その理由を知りたいと思って研究する人たちもいる。自分も、情緒ないと思われても、「どうして美しいんだろう」と考えてしまうし知りたいと思う。 確かに、そんなもの研究したところでなんの役に立つの?という疑問がわくのが普通だろう。特に今は、研究したことは社会に出して、何かの役に立たなければならない、ビジネスでないといけない。という風潮強いように感じる。 「博士になる」と言えば、「え?」という反応や、「また社会で使えない人間が増える」とも言われる。実際自分も体験した。間違いではないのかもしれないし、それを全否定するつもりはないけれど、でもただ「知りたい」という気持ちで動いてはいけないんだろうか。 人は、2~3歳くらいに「なぜなぜ期」というものがある。「あれ何?これ何?」ともう質問攻めの嵐。大変らしい。でも、だれにでもあるということは、「知りたい」という気持ちは、人間が生きるために元から備わっているものではないのだろうか。ただ成長するにつれて、自分に役に立つこと、別に知らなくてもいいことを無意識のうちに選択し、純粋な「知りたい」を放棄していってしまう。仕方がないことだ。 ただ自分は、「知りたい」という気持ちは忘れずにいたい。そして行動したい。文献やネットを使って調べるより、もっと自分で手を動かして。 そして、本書の主人公である藤丸の姿勢がとても素晴らしいと思った。 本村さんの説明の仕方がいいのはもちろんだが、大学にいなければ触れることはめったにない、かつ直接的に自分の役に立つかもわからないそんな植物の研究内容を「いみわからん」で投げ捨てるのではなく、一つ一つ受け止めて、自分はどう思うのかを言葉にしていく。この姿勢がすごく好きだなと思った。 本村さんに共感すると書いたが、さて自分が恋人or研究を選べといわれたら、うーーーんとはなるかな。めっちゃ本村さんの気持ちはわかるけど。 セルロースの研究をしてはいるが、「セルロースに恋しちゃう♡」とはならないかも。まあ正直まだ実際のところ分からないですが。あーでも、セルロースを愛することはできるかも。愛セルロースですね()

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    投稿日: 2023.05.14
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    大学院生や研究者の日常が垣間見れて興味深かったんですが、本村さんの実験の様子が下巻で更に具体的になり、そこまで詳しく描かなくていいのになぁと思いました。 「愛なき世界」とありますが、植物愛にあふれた作品でした。 下巻はなんと言っても松田先生の人柄に魅せられます。実験の失敗を言い出せなかった本村さんに対し「私は相談しにくいですか。。。」と自己を見つめる様子には素敵な指導者だなと惚れました。感情があまり描写されていませんでしたが、とても人間味があり目が離せませんでした。

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    投稿日: 2023.05.06
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    物語が終わる事の寂しさに涙腺が緩みました。植物への愛情と、愛故の孤独感を垣間見て、胸がきゅっと締め付けられます。知りたいと願う気持ちの美しさを感じ、心がじんわりと温まり、元気をもらいました。読了後、単行本の方も購入しましたので、宝物として本棚に収めておきたいと思います。

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    投稿日: 2023.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結局本村さんは植物と生きていくことを決め、藤丸くんは永久にフラフラ丸に。 植物の話がさらに進み、時折藤丸くん状態でしたが、知りたいって気持ちのまま突き進む姿はなかなかかっこいいと感じました。

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    投稿日: 2023.04.20
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    東大の植物の院生の女の子と料理屋の男の子の話だけど、女の子が植物にしか興味無いオタクちゃんで、こういう子が研究に向いてるんだなと思った。やってる事が似すぎて驚いた

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    投稿日: 2023.04.18