
総合評価
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powered by ブクログ三浦しをんさんの本はいつも知ってるようで知らなかった素敵な単語が必ずあって歓喜する。 今回は「艶福家」 女にモテモテな男の人を指す。 全然ストーリーに関係ないけど、好き。 なんて艶やかで甘美で演技がいい単語なんだ!って興奮した。 以前、エッセイで植物を育ててることを書かれていたのでその時にも溢れてた植物への愛が溢れてて好き。 そして、また全てが植物のように優しく受動的のようであるのに強く生きてる感じの登場人物たちが好き。 それにしても、勝手に深く深く文系に携わって生きている人がこんなに理系のお話でおもしろいって何事かと思う。下巻続けて読む。
1投稿日: 2026.09.28
powered by ブクログ夏にぴったりの爽やかで瑞々しい空気感を忘れられず再読。 登場人物が皆あたたかくひたすらにまっすぐで心打たれる。 何気ない会話にグッときたり、お互い噛み合わない会話に吹き出したりしながらページを捲る手が止まらない。 円服亭の味を会得するべく日々料理に邁進する藤丸。シロイヌナズナの葉っぱの謎を解明するべ実験を続ける本村を含めた松田研究室の仲間たち。分野は違えどお互いの『知りたい』を尊重し、歩み寄る姿勢がとても眩しい。
0投稿日: 2026.09.06
powered by ブクログ個性豊かな研究室の面々、先生方。一つのことを究めるって本当にすごい。植物は話せないけれど、育ち方で人に何かを伝えている。何かを好きな気持ちは他人の気持ちや自分の行動を変える。行く先を照らす。人を支える。 相手を真に理解するために必要なのもまた、感情と思考。
2投稿日: 2026.09.01
powered by ブクログ「愛なき世界」なんていう題名にそぐわない愛にあふれた作品。温かい空気感の研究室、円服亭、そこに集う人々。あっという間に引き込まれ、完読。その勢いのまま下巻に突入予定です。
0投稿日: 2026.08.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
恋愛に興味ゼロの本村に、洋食屋見習いの藤丸が恋をする話。 藤丸の店が出前をするようになり、本村の所属研究室に出前を届けにいくようになり、割と序盤で告白し、そしてフラれる。そこから物語が深まっていく。 本村は本当に恋愛に興味がなく、ただひたすらに植物を愛している。植物に興味関心が向いている、というキャラクターで、これまで見たことない造形のキャラクターで面白い。 藤丸は、フラれたからといって変に落ち込みすぎず、アピールしすぎるようなこともせず、しかし接しやすい距離感では居続けてるのが塩梅として心地いい。 ひょんなきっかけから一緒に芋掘りをして、スイートポテトのおすそ分けをして、サボテンを加藤くんからもらい、忘年会は藤丸が務めている店で行われ……というところで上巻は終わる。 恋愛小説ではあるが、恋愛恋愛しすぎていなくて読みやすい。当然ではあるが植物に関する記述が多く、知的好奇心が満たされていく。本村の実験が上手くいくのかも気になるところ。下巻に続く。
1投稿日: 2026.08.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読みやすいし解像度も高いけれどそれゆえに違和感がある。何が違うのかな。登場人物の毒気の無さかな。多分分かりやすさのためにあえてだろうけれど、ドクターの実験の組み立て方が単純すぎるし。料理美味しそう。
2投稿日: 2026.07.16
powered by ブクログ東大のイチョウの下で本村さんと藤丸が話してるところが好き まあまあ際どい話をしているのに それを感じさせない 交配のあたりはかなりマニアックでついていけてないけれど 本村さんのシロイヌナズナに対する描写が本当に思い入れがあり研究が好きでたまらないのだろうとわかる 下巻にも期待
1投稿日: 2026.07.04
powered by ブクログ東大理学部の大学院が舞台の物語ですが、理系の研究室のマニアックさが生々しく面白おかしく描かれており、かなり面白い。 学生時代を懐かしみつつ下巻へ。
1投稿日: 2026.06.28
powered by ブクログ料理人を志す藤丸君と植物学研究者の本村さんの淡い恋の話。それにしても、植物学についてよく調べて書いているものだと、作者に感心した。
1投稿日: 2026.06.22
powered by ブクログ三浦しをんさんの文章は、相変わらず読みやすくて好きだな。 「迎えにいったはずの死者が、思いかけずツヤツヤピンピンしているさまを目撃したときの死神」 など要所要所でワードセンスが光っていてクスリとできるのも楽しいポイント。 本村さん視点の藤丸がすごく良かった。自分の好きなものに興味を持ってくれることを、自分自身も尊重してくれているという考え方が素敵だった。最終的に2人が結ばれると嬉しい。 下巻に期待。
24投稿日: 2026.06.21
powered by ブクログ中学生くらいで読んでいたライトな青春小説を思い出した。受験が生物選択だったので、実験器具などに覚えがあり懐かしく読んだ。研究者たちの植物への愛が健気で、自分でも何か植物を育ててみたくなる。
1投稿日: 2026.06.12
powered by ブクログ今更だが、しをんさんって、マニアックな世界とその住人たちを描くのが上手すぎると思う。徹底した取材があるからこそ、ここまで緻密でリアリティのある作品が書けるんだろうな。タイトルからも、本文からも、沢山の愛とリスペクトを感じる。だから読んでいても心地良いし、続きが気になるんだと思う。 しをんさんの小説を読むたびに、新しい世界を知れるし、その住人たちを好きになれる。この幸せな体験が読書の醍醐味なんだよな。
8投稿日: 2026.04.29
powered by ブクログかなり前に上下巻購入して、ずっと積読代表として飾られていた『愛なき世界』。装丁がなんとも美しい。しかも栞まで蝶とイチョウの特別仕様ときたら、そりゃ買うわ、昔のわたしグッジョブ! 感想です。雰囲気好きです。大学の研究室、ある意味クローズドサークルです。ほぼ密室です。 でも、、、地味に何も起こらなーい。 主人公本村紗英ちゃんが、研究一筋! 一筋すぎるオハナシでした、上巻は。 三浦しをんさん! ちょいと、地味すぎやしませんか? 小さくていいっ!事件が欲しい! 『もらったサボテンが元気ありません!』では どんでん返し病の私には⭐︎4。 下巻に期待!
77投稿日: 2026.04.18
powered by ブクログ初読の三浦しをんさん作。 洋食屋見習いの藤丸くんと、大学院生の本村さんのお話。研究室にランチデリバリーをするようになった事がきっかけで出会った2人の恋愛模様だが、上巻はそこまで恋愛模様は多くなかった。 とてもいい人だと思いながらも恋愛に興味を持てず研究一筋の本村さんが、これからどうやって藤丸くんを意識していくのか気になる。 そして、1回振られながらも相手に気を使わさないよう振る舞い、けどちょっとした事で本村さんを贔屓する藤丸くんがとってもいいやつ。お前はいい男だよ、藤丸。 それにしても研究生活があまりにもリアルに書かれてるので、めちゃくちゃ学生時代を思い出した。コンタミ…恐ろしいよね…わかる。 続きがとっても気になるので、早速下巻も読もう〜
31投稿日: 2026.03.19
powered by ブクログ洋食屋見習い・藤丸、T大で植物研究をしている本村と周りの人たちのほのぼのしたお話 ちょっと動物のお医者さん感あって面白い人がたくさん出てくる 愚直に研究に向き合う本村と未知の全てに素直に向き合う藤丸がすてきだった
0投稿日: 2026.02.25
powered by ブクログ#読了 #三浦しをん 世の中色々な世界があるもんだ。学問に人生を捧げる人たち。その中でも地道な基礎研究で、あまり人生の波が見えないと思ってしまうが普通に豊かな日々があるのを丁寧に取り上げられている。普通なら近寄りがたい内容が、対極に位置する藤丸くんがいる事で入りやすく、さすが三浦さんだと。でもほんとに一冊書くのにどれだけ時間を費やしてるんだろう。 「舟を編む」の馬締くんとはまた違うキャラの本村さん。この先どんな、感性を見せてくれるのだろう。 個性豊かなキャラが多い中、松田教授。自分にはレスラーの蝶野さんにしか見えなく。。皆さんは誰が思い浮かぶのかな。
37投稿日: 2026.02.15
powered by ブクログ途中、読むのに時間がかかるところもありましたが、やっぱり私は恋愛の描写が好きだと実感しました。くすっと笑える部分もあって、私の好きなタイプの本です。
0投稿日: 2026.02.06
powered by ブクログほのぼの、やさしい世界だった。 登場人物、全員が自分の愛をそれぞれの形で持っている。なんとなく生きるんじゃなくて、自分の生き方を問うように。 その穏やかな日常を切り取って素敵だと思えるのは幸せな事だし、その感性を大切にしたい。 一方で植物研究についての描写はとても細かく、専門的に書かれているように感じた。 わかりやすくしている分、やや冗長な気もするが親切心と思える程度である。
4投稿日: 2026.01.27
powered by ブクログ(下)まですっと読了! 研究に没頭する本村と洋食屋の見習い藤丸の恋、植物への愛。純度100パーセント。 登場人物全員良い人な小説、久しぶりに読んだ。 本村の研究に没頭する姿勢、藤丸のフラれても腐らずまっすぐな思いやりに魅了される。 こんな人になりたいし、この空気感にずっと包まれていたくなる。研究したくなる。
0投稿日: 2026.01.16
powered by ブクログ愛なき世界上巻。とても読みやすかった。円服亭という洋食屋で働く藤丸くんの大学院生の本村さんへの片思いから始まる物語。植物学が題材となっており、これまで知らなかった知識を得ることもできました。二人の関係が下巻で変化していくのに注目したい。
3投稿日: 2026.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
植物学ってどういうことをするのだろう、と思っていたけれど、想像よりもずっと地味で根気のいる実験を繰り返していた。メンデルの法則が出てきたあたりは完全文系脳の自分にはあまり理解できず…。変異株を掛け合わせて砂粒のような種を探すという途方もなく細かい作業に白目を向きそう。 藤丸も本村もみんないいやつで、読んでいて気持ちがいい。下巻も楽しみ。
0投稿日: 2025.11.30
powered by ブクログ死神教授も含め、登場人物がみんな爽やかで、キャラが立っていてるので、分かりやすいし読みやすい。稀に外してしまうものもありますが、三浦しをんさん、やっぱり面白い。 一人だけ色の違う藤丸くんが、本村さんだけでなく、みんなに馴染み、親しまれているのがいい。うん、いい子だもんなぁ。 さて、このまま下巻に突入します。
0投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログ洋食屋の見習い・藤丸と、お得意さんであるT大学松田研究室の研究員たちとの関わりを描いた上下巻。 藤丸のおおらかな人柄と、時々放たれるトンチンカンな言動がツボです。 恋愛よりも葉っぱの研究に情熱を注ぐ本村の、おかしいテンションや迷い・焦りも共感必至。 洋食屋のマスターや研究室のメンバーもみんな魅力的。何かに熱を持って打ち込んでいる人ってなんか清々しい。うらやましい。 植物は、ただ遺伝子に組み込まれたやりかたで生きて増えてる。そんな「愛なき世界」から目が離せない本村。 藤丸にならと心を開いて、植物の繁殖に興味をもった経緯を語る本村と、人間の繁殖の方が気になっちゃう藤丸のやりとりがとっても微笑ましい。 上巻の時点で、もうコレ愛しかないではないですか。 一気に下巻へ!
24投稿日: 2025.11.29
powered by ブクログ三浦しをんさんの本を読むのは久しぶりのこと。 植物学研究者を目指すT大の院生・本村さんに恋をした、洋食屋「円服亭」の見習い・藤丸くんの物語。 「だから私は、植物を選びました。愛のない世界を生きる植物の研究に、すべてを捧げると決めています。だれともつきあうことはできないし、しないのです」 これ以上無いというほどの理由でフラれる藤丸くん。 けれど、諦めようと思っても、思うようにならないのが人間というもの。 果たして藤丸くんの恋の行方は如何に。 小気味良い文章のおかげで、するすると読み進めてしまいます。 「大勢が行き交っているのに、だれも気づいていません」 「植物にはたくさんの不思議があることに」 植物も人間も、この世は不思議でいっぱい。 生涯をかけても、その不思議のすべてを解き明かすことはできない。 途方も無いことであり、だからこそ面白いとも思う。 理数系がからきしダメな私は、生物なんてもってのほか。 ただ、空や動植物を眺めたり、自然に触れるのは好き。 巻末に植物学入門が付いているのも嬉しかったです。 松田先生の様子も気になることですし、このまま下巻に突入したいと思います!
0投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ研究って何?どんな人が研究するの?研究について何も知らなかった、自分とは関係ない世界だと思っていた高校時代。大学生になって、研究に日々励んでいる院生とたくさん交流する機会を頂けて、大学4年生になって自分も研究のようなものをするようになってみて、「あ、研究って意外と身近なものなんだ」って思えるようになった。直接本の内容と関係があるかと言われたら、もっと感想あるだろ!!とかはあるかもしれないけど、私にとってこの小説は「研究」の捉え方を変えるきっかけになったというか、自分の視点が変化していることに気づくきっかけとなった作品。私の人生小説。
0投稿日: 2025.11.02
powered by ブクログ先日観たドラマ10の舟を編むがめちゃめちゃ面白かったので、久しぶりにしをんさんを読みたくなりました。 しをんさんの何かに打ち込んでいる人たちの物語は面白いですね〜 植物が大好きで、研究を続けている女性本村と、本村を好きになる料理人藤丸のお話ですが、研究者の人たちがみんな癖が強く、笑いながら読み進めました。 下巻へ進みます。
16投稿日: 2025.09.11
powered by ブクログ恋愛系の小説で第1章で振られてて笑った 緑の指が植物を育てるのが上手な人なら女の子を気持ち良くさせる指は何色の指やろ? やっぱピンクかなでも女の子の意味で赤色多いしどっちやろ?でも赤だと激し過ぎて血が出てるみたいになるか 植物の知識が増えたやっぱ院生は忙しそう 脳も神経も無い、思考も感情もない人間の「愛」という概念がない植物。 それでも旺盛に繁殖する不思議さに魅了された本村は、愛の無い世界を生きる植物の研究に、全てを捧げると決めて誰とも付き合わない
0投稿日: 2025.09.02
powered by ブクログ植物の世界は愛のない世界という言葉に妙に納得。 それに対比して恋だの愛だのに振り回される人間の世界。 どちらがいいということはないけれど、植物は植物ですごいし、人間は人間でだからこそ幸せを感じることができるのかなぁと感じました。 この後、本村が愛のある世界へ行くことができるのか、続きが気になります。
0投稿日: 2025.08.12
powered by ブクログ愛がなくても繁殖する、不思議で魅力あふれる植物の美しさ。 愛を感じることができる、幸せを実感できる人間の美しさ。 一つのことに打ち込める程好きなことがあるのは羨ましくて、私もそういった対象があって研究する人生だったらなあ…と思う一方、 色々な苦悩があって大変なんだろうなと思った。 学ぶ事を喜びとしながら一生懸命に取り組む姿はやはり尊い。
5投稿日: 2025.08.11
powered by ブクログ実験の詳細の記述など難しい描写もあるが、読んでいて植物の緑が浮かんできて癒されました。 登場人物もみな良い人なのも○。
0投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ久しぶりの三浦しをんさんの作品。 帯にも書かれているけれども読んですぐに本のタイトルの意味が分かった。 花や植物はこの歳になって少しは興味を持ち知るようになりましたが、植物の研究のような事は全く知らず用語が少し難しい物もありますが楽しく読めました。 読み終えてから気づきましたが最後に特別付録があり用語解説が書かれています。 先に知っておきたかったです。
28投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ愛のない世界、植物の世界。事件や事故は起こらない世界。植物に興味を持つことが出来る小説。単行本の頃にも読んだけど、巻末に植物学入門があるのが良いわね
0投稿日: 2025.07.28
powered by ブクログとても好きな小説だった。 真面目で単純で純真な料理人藤丸。多分20ちょいくらい。働く中華屋の出前で配達に行ったら、そこの大学院生、本村さんを好きになっちゃった。けど本村さんは植物しか見えてないので... 周りのキャラも全員いいし、めちゃくちゃ読みやすい。ほんわか。本村さんの「植物にしか興味がない」みたいなところを今流行りのLGなんとかのように重くせず、ふんわりしてるとこも好印象。 最後の解説?で伊予原新が書いてたのにはびっくり。ブルーネスを全然関係なく別々に買って読んでたので。あちらも同じような世界観でおすすめ
0投稿日: 2025.05.15
powered by ブクログ洋食屋見習いの藤丸が大学院本村に恋をするストーリー。研究室メンバーと藤丸の日常にほっこりする。また大学院で研究している人たちの日常を垣間見た気がして興味深かった。 ストーリーに没入しながら、本のタイトルに納得。下巻を読むのも楽しみ!
9投稿日: 2025.05.13
powered by ブクログ植物、恋愛と大好きなキーワードと素敵な装丁に惹かれて購入 大学時代の生物とか実験を思い出したり植物の奥深さとか壮大さを感じたり 藤丸の人柄に癒されたり本村さんの心情、研究室のみんなの言動にふふってなったり 本当に楽しくて一気読みしてしまった
0投稿日: 2025.05.01
powered by ブクログriyumomさんのレビューを読んでえらびました。ありがとうございます(^o^)/ 春に植物たちが芽をだして、おいしげっていくような、人生の生命力あふれるときを、情熱と喜びに生きる20代女性の物語でした。 ものすごく真面目で、一見おとなしいとみられてしまう普通のひと、本村紗英さんが主人公です。本村さんの、ただただ自分のやりたいと思ったことに、忠実に突きすすむ姿に感動しました! 本村さんは、T大学理学部大学院博士課程1年です。この本では、本村さんが選んだ道「研究」の日々がえがかれています。 本村さんは、修士からT大学にはいり、修士課程2年間、博士課程3年間で博士号を得て、プロの研究者になることに人生をかけます。 学生という立場ですが、教えられたことをアウトプットするだけでは、「博士」とはなれない。新たな事実を論文にしなければいけない厳しい立場でもあります。 本村さんのように博士課程でがんばっている方々は日本中、いや世界中にたくさんいらっしゃると思います。ほんとうに「がんばって!」と応援したいです。 植物研究の世界をえがいたこの本は「日本植物学会特別賞」受賞作だそうです。 植物学会の関係者のみなさん、うれしかっただろうなぁ。よかったですね。やっぱり「植物」はちょっと地味ですもんね。 大学院生のみなさんの日々の努力を、そして、それを支える先生方の姿を読めてよかったです。 もちろん植物たちについても楽しい学びがありました。 わたし、作者の三浦しをんさんの本を初めて読みました。ときに強く、ときにやさしく吹く風のような、ユーモアある文章がよかったです。 「しをん」というお名前は、石川淳さんとも関わっているとか。ちょっとうれしかったです。 みなさんにも「愛なき世界」がどんな世界なのか、ぜひ、お読みいただきたいです! 続きは下巻で!\(^o^)/
73投稿日: 2025.04.27
powered by ブクログ植物研究にのめり込む大学院生とそんな彼女に恋をする料理人見習いの恋物語。上巻では恋模様の進展は乏しいけれど、研究でも料理でもひとつのことにのめり込みコツコツ努力を続ける姿がうまく描かれている。 地道に続けることに加えて、日々何げなく眺めている景色やふと目にする生き物たち、相対するお客さんから何を感じ取るのかが大事なのだなと思う。
0投稿日: 2025.04.09
powered by ブクログ植物を研究する松田研究室の本村と近くの洋食屋(?)の藤丸の恋物語…かと思いきや、早々に藤丸の片想いが破綻するところからお話ははじまります 大学の研修室が舞台なのに、登場人物みんながほのぼのしてて予算や出世にがめつくないところが好き(笑) 研究の本質は“愛”と“知的欲求” 下巻も楽しみです
0投稿日: 2025.03.17
powered by ブクログ研究室の雰囲気、っていいよね。 単純作業、やってる人は気が狂いそうなのに、側から見ると面白そう。 危険でもないのに白衣着てる学生に新鮮に感じるとか、ありそうエピソードが多くてよかった。 美味しい定食屋、だいすき。
0投稿日: 2025.02.11
powered by ブクログまた良い世界を見つけてしまったなあ。 藤丸の目の付け所も、本村のも、三浦しをんさんの目の付け所なんだろうな。 最初に藤丸が野菜や魚といった食材を見る、その見方から、どんどん物語にはまって、一気読みでした。 料理の世界と植物の世界、全く違うけれど極めようとしてる人は、わかり合おうとするのか、2人の関わり方が素敵だ。 みんなのやりとりも面白くて好き。 シロイヌナズナの宇宙、見てみたいな。 巻末に藤丸(読者)向けに専門用語の説明があるのがよかった。イラストも一緒なのでイメージしやすかった。(気付いたのは上巻全て読んでから…)
1投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やっと1冊読み終わった。でも不思議と読んでいる時は時間を感じさせない読みやすい本だった。 1章のみ藤丸の視点で描かれ、2,3章は本村の視点での筆記で(3章はメインは本村だけども第三者視点ともいえるのかな)研究生活を中心としたせわしなく過ぎる日常が描かれていた気がする。「愛なき世界」の題名は本村のことを指しているのかと思ったけど、植物のことをいっているっていうことを途中で気づいた。あるいは登場人物全員のこと? ここに出てくる人たちは皆、愛なき世界をもつふとした瞬間も何かへの絶大な愛をも両方もった人たちなのかなと感じた。藤丸は料理や本村に対して抱くようになった気持ち、本村や研究員の皆は植物(自分の研究対象)へささげる気持ち、すべてが愛だと感じた。感情を持たない「植物」へ惹かれている本村の感情が分かるような気がしたし、愛のある世界で生きている人間が「愛なき世界」を探求し、惹かれている姿が感慨深かった。 また、松田先生の謎は深まるばかりで、彼の視点からみたこの世界を、植物への感情を知ってみたいと思った。この本の登場人物の中で、私にとっては一番「植物」に近い存在で(愛なき世界の住人っていう観点かな)、彼が果たして研究以外に関して関心を持ったり、強く惹かれたりするものがあるのか、どんな風に「彼」が形成されているのか興味がわいた。下巻で描いてくれているようなそんな予想がする。本村と藤丸の今後の関係性も気になるところだが今一番気になるのはそこかな。 でも、本村ー藤丸の関係性はとても憧れるというか尊いものがあるなと感じていて、本村にとってこの世の中で最も興味があり惹かれて自分の人生を形成する軸となっている植物への情熱を自然と受けいれ共感できる能力がある藤丸は彼女において非常に大きな存在なのではないかと思う。同じ研究員や大学生ではない藤丸だからこそ感動するものがあったような気がした。(2023/10/28) ## 抜粋 > 本村は、本村が大切だと感じている世界を、そして本村自身を尊重してもらえた気がしてうれしかった。-お互いが情熱を傾ける世界はちがっても、同じ言葉でいつまでも語りあえそうな気がした。このひととなら、楽しい時間を過ごせそうだなと感じた。 > 本村の藤丸に対する尊い感情。とても感動したけどさらに、この後のだからこそ付き合うとは何か、私はそこを最優先にできないと判断した本村の現実が一層際立ってやるせなかった。 > 植物の不思議をまえにして、本村と藤丸は似たような空想をした。不思議だなという気持ちを分けあえたのだ。藤丸の言葉からそれが伝わってきて、本村は感激したのだった。一瞬かもしれなくても、なにかがたしかに結びあったのだと感じられ、うれしかった。 > 付き合わないと決断した後もなお親交が続いている中で、藤丸に対して感じたこの感情は感激以外の言葉では言い表し難く、その出来事に私も感激した。
2投稿日: 2025.01.07
powered by ブクログとても読みやすく、上下巻だったが長く感じなかった。作中の人物がみんな地に足をつけて生きている感じがよかった
0投稿日: 2024.12.14
powered by ブクログ植物の研究者と洋食店店員のお話 植物の世界を「愛なき世界」と表現していて、ある意味で納得感があるけれども 物語じたいはとても愛に溢れている 恋愛ではなく様々な愛がね 詳細な感想は下巻でまとめて
11投稿日: 2024.12.09
powered by ブクログ文楽、林業、辞書制作などなど。 三浦さんの作品ではディープな世界を、登場人物の肩越しにのぞき込むことができて楽しい。 今作では植物学。 T大学ご近所で、古くからある洋食屋「円服亭」の見習い料理人藤丸陽太青年を案内人として、密林のようにディープな世界に入っていくことになる。 この青年が、底抜けに明るく、人が好く、本当に嫌みがないおかげで楽しく読み続けられる。 彼の眼には、大学の建物も、実験の手続きも、全てが新鮮で、神秘的で、魅力的に見えるのだ。 このお人よしの藤丸が、出前を届けに行ったT大理学部松田研究室で、運命の出会いを経験する。 大学院生の本村紗英。 植物を愛し、シロイヌナズナの研究に打ち込む日々を送っている。 最初は藤丸と本村(作中では決して「紗英」とは呼ばれないのがいい)のラブストーリーか?と思ったのだが… だって、『舟を編む』も、異世界といってもいいほどの異業種間ラブストーリーだったし。 片方が料理人ってところも似てるし。 なんと、物語の割と最初の方で藤丸はうっかり告白し、そして本村にきっぱり断られてしまう。 その理由は「愛のない世界を生きる植物に、すべてを捧げると決めているから」。 物語は、松田研究室の面々の日々がつづられていく。 ボスの松田教授をはじめ、サボテンに関して緑の指を持つ加藤や岩間、助教の川井、円服亭の主人円谷、その恋人の花屋のはなちゃんなど、個性的な人々が、それぞれのフィールドでがんばりながらも、ふんわりと相手を受け止め、つながっているのが楽しい。
1投稿日: 2024.11.22
powered by ブクログ帯の文章に惹かれて購入。 植物について、花の種類がわかる大人になりたいなあと思っていたけど、そこまで興味がなかった。 だけど、当たり前にあるものを何故と追求する面白さが伝わってきたし、 実際に苺の赤い部分は実ではなく、種のように見えるところが実なのだと知って、 如何に自分が深く考えず先入観で行動していたかを知った。 藤丸君のように、素直に感じる心を大切にしていきたいなと思いました。 三浦しをんさんの専門知識を噛み砕いて面白く記す技術に感嘆としながら下巻も買いに行こうと思います。
0投稿日: 2024.10.27
powered by ブクログ三浦しをんさんは、舟を編むの後に光を少し読んだことがあり、その際にこんなにも振れ幅の大きいものを書く人もいるのかと驚いた記憶があります。 今回の本は舟を編むに近いような、やわらかくあたたかな毛布に包まれた感覚でした。 ちょっとしたかなしさ・さみしさが描かれているシーンもありますが、それはまた違う誰かにとっては希望でありやわらかいものであり。 人間関係も描きつつ、植物にも焦点をあてて切り込んで見つめて触れていくといった内容はとても新鮮でたくさんの発見があり、知を刺激されました。(本文の詳しい感想は下巻にて)
0投稿日: 2024.10.23
powered by ブクログ上下巻。T大近くの食堂で働く藤丸が恋したのは、植物の研究一筋の本村さん。研究室の個性的な人達との交流が面白かった。研究や実験内容の描写はやや難解で、理系の頭脳が欲しいと藤丸くんに共感しながら読みました。
3投稿日: 2024.10.10
powered by ブクログ何かにのめり込む人の姿はやはり魅力的で、とても良かった。 知りたいという欲求に突き動かされ、ひたすらに植物と向き合う本村さん。植物を愛する本村さんに想いを寄せる藤丸くんも、料理の道に邁進している。少しずつ研究室の面々と交流しながら、植物への興味を広げていく素直な藤丸くんのキャラクターも気持ちよく、終始さわやかだった。
6投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログ東大ほど頭のいい大学ではありませんでしたが、国立大学の大学院にてまったく同じような研究をしていました。実験内容もさながら、研究生活やゼミ、学生実験などの大変さや、ちょっと変わった人たちが集まってたり、ブラックと噂されたりとてもリアルに描かれていました。 生物や化学が好きで、なんとなく研究というものに興味がある学生の方はぜひ読んでみるといいと思います。 「誰の役に立つでもない研究、お金にならない研究は無意味」「手に職をつけて食べていける職業ではない」そんなことを考えて僕は修了後、食品メーカーに就職して数年働いています。しかし、今の仕事は研究室時代に体験したわくわくする感覚はないし、正直つまらないです。 結果や功績、お金にこだわらず、自分のやりたいことに正直になって、研究室に残って専門分野をさらに突き詰めていく道もよかったなと日々考えてしまいます。 個人的ですが、学生時代に読んでおきたかった本の一つです。
2投稿日: 2024.09.05
powered by ブクログ上巻読了。 藤丸くん→本村さんの恋事情を中心とした物語ですが、本村さんの植物研究に関する記述もたくさんあり、比較的淡々と進んでいきます。 こういう物語の時、私の場合は登場人物に愛着が持てるかが、楽しく読み進められるかの分かれ目になることが多いのですが。藤丸くん働く飲食店の大将や、本村さんの研究室仲間たちもみんな愛すべきキャラクターで、とても気に入りました! 下巻で物語がどう進んでいくのか…楽しみです。
2投稿日: 2024.07.25
powered by ブクログ数年前に装丁が良すぎてぱっと購入したままになっていた。読み始めると一瞬で読みきってしまった。 昨年の朝ドラらんまんでも植物をテーマに話が描かれていたが、いずれもよい意味で植物愛の強い人が出てくる。書名のように、成長に愛を必要としない植物の世界ではあるものの、それに相対する人たちは解説でも触れられていたように「人間愛」「知への愛」を発している。人間関係の心地よさと、探求心から出てくるもう1つの愛がよく描かれていると思えた。 主人公の1人である本村さんの、「本村は反省した。地道にコツコツと、を心がけ、またそれを得意とするあまり、守りの姿勢になりすぎていた。失点がないようにと慎重になるあまり、なにごとも自分で把握でき、手綱を取れる範囲でそつなくこなそうと、小さくまとまりすぎていた」という様子がちょうど刺さってくる。 植物の世界の驚きや美しさに魅了される人物描写や、後悔心や実験の失敗などから立ち直る登場人物たちの姿がとても印象的だった。映画化してみてみたいような小説のままでいてほしいような。 ====================== 本村が、顕微鏡のスイッチをぱちりと切り替えた。とたんに、藤丸の目に映る世界が姿を一変させた。 そこに広がっていたのは、銀河だった。暗闇のなかに、無数の銀の粒がちらばっている。 藤丸は声も出せず、顕微鏡が映しだす満天の星を食い入るように眺めた。実際、接眼レンズにあまりにも目を近づけてしまったせいで、縁の部分が皮膚にめりこんで痛いほどだった。(上巻p.115) 「直感をバカにしすぎてはいけないということです」 松田は椅子から立ち、鞄を手にした。「私の言う『直感』は、『神からの突然の啓示』といった類のものではありません。日々、愚直に観察をつづけているからこそ得られる直感なのです。本村さんは、もっと自信を持っていいと思いますよ。(下巻p.149)
0投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ2024.6.19読了 物語自体は温かくて良いんだけど、専門的な話も多い。ニュアンスでは分かるんだけど、読むのに時間が掛かってしまいました
0投稿日: 2024.06.20
powered by ブクログ上巻読み終わり、終始爽やかな気持ちで読み終えました。 ひたむきに植物に向かうT大の院生たち、くすっと笑える松田先生と淡い恋心に心温まる藤丸君、下巻も楽しみに読みます。
5投稿日: 2024.05.28
powered by ブクログ私も花が好きで花屋さんの道に進みましたが、薄給に耐えられず脱落して約20年。好きな事を職業にするのは、楽しいけど辛い、若いっていいなー。あの頃が懐かしくなりました。
0投稿日: 2024.05.23
powered by ブクログ私にとって 登場人物すべての方が うらやましい生き方を していると思う。夢中になれる何かを持っているって、見つけることができたって、凄くワクワクする。私にも まだまだ 見つけることができる そんな出会いが あるのではないか。いろいろなことに 目を向けてみたい。
0投稿日: 2024.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
洋食屋さんに勤める主人公(男)と、植物学を研究する院生(教授含む)のお話。 三浦しおんさんの本は、神去なあなあシリーズ以来だったので、何か植物関係の話が多いような気が勝手にしてる。 お話のほうは、ポップな文体で読みやすく、ユーモアがあって飽きさせないなと思った。 本村さんにフラレても必要以上に落ち込まず、本村さんが食べたがった唐揚げを優先したりする藤丸くんが健気。 最後の特別付録がすごく手が込んでる!わかりやすいし。 本宮さんらしき女性と一緒にいる男性は誰だろう。まさかあれが藤丸くんなのか? 私の想像の藤丸くんは若干チャラい感じかと思っていたのに。 上巻の最後の松田教授の不穏な言動も気になるし、下巻も楽しみ。
0投稿日: 2024.04.16
powered by ブクログ大学院生の研究過程を詳細にかつユーモラスに描く。これまで全く知らなかった世界を見れてくれるお仕事もの(?)小説に感謝です。出だしは洋食屋で働く好青年目線で、青年を主人公にして進めてもらってもいいくらい魅力的な設定ですが、2章以降はその好青年が恋した女子院生目線となります。地味だけど興味深い院生達の探求。上下巻あると読みごたえがあっていいですね。
6投稿日: 2024.04.14
powered by ブクログ植物を愛する女性と、その女性を愛する青年 何かに没頭できるって羨ましい そのために何かをやめなくてもいいんじゃない?って思うけど、人の考えはその人にしかわからないところもある 何を優先するかは自分次第 でも、気持ちに素直になることもとっても大切 みんなが良い方向に向かうといいな 下巻が楽しみ
2投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログとにかくおもしろくてすぐに読み終わってしまった!大学院で植物の研究に没頭する女の子と、その子に恋をした洋食屋の見習いのお話。女の子—-本村さんは植物が好き過ぎて、自分の身の回りのことには無頓着。いい香りの柔軟剤の存在を知らず、ひたすら粉洗剤を使ったりする。彼女の所属する植物学研究室のメンバーもとてもチャーミングで愛すべき存在。上巻ではそんな彼らの日常が描かれていたが、本村さんと洋食屋見習いの藤丸くんの関係性はどうなるのか、下巻が楽しみ。好きなことにまっすぐな人たちって素敵だなぁ。
2投稿日: 2024.01.24
powered by ブクログ円福亭の料理が美味しそう 植物偏愛者の風貌描写がいかにも実在しそう。 研究室という未知の世界を主人公目線で感じることができる
0投稿日: 2024.01.22
powered by ブクログ愛なき世界というタイトルから想像していた内容とは全然違っていて、驚きは大きかったけど、そこも含めてとても面白い作品だった!三浦しをんさんの作品ならではの言葉の美しさとか、リズムの良さとか、やっぱり心地いいな〜と思う。植物の研究者の話。
1投稿日: 2023.12.29
powered by ブクログあぁ途中、マニアックな内容になり挫折しそうになったけど、最初の読み始めはとてもよかった。 続編は期待しないけどこういう恋愛小説もいいな
1投稿日: 2023.12.19
powered by ブクログ主人公2人をはじめ、T大の研究室・円服亭それぞれの面々が全員個性的で魅力的!最高学府の理系研究室なので、文系だった自分とはまた違うところもありつつ、ワイワイと自分の研究の話をしたり、お酒を飲んだりという雰囲気には似たものがあり、自分の学生時代の研究室のことを懐かしく思い出したのでした。研究についても、素人・藤丸くんの目線のおかげでとっつきやすく(遺伝子の種類がアホとアッホーで表現されるのツボでした。)なってるのも良かったです。研究だけに没頭することに、これでいいのか?と自答を始めた時に、興味を持って肯定してくれる存在がいるというのは素晴らしい幸運なのかもしれない。
0投稿日: 2023.11.28
powered by ブクログ料理人見習いの好青年、藤丸君と、シロイヌナズナの研究に没頭する大学院生、本村さん。 それから円谷店主やT大の松田研究室の面々。 登場するのは、好きな事に夢中な人ばかり。 どこか偏っているが故のユーモラスな言動も心地良い。植物や研究の説明が多く、勉強したような気になり、藤丸君の料理が美味しそうで、お腹が減る。上巻で恋愛要素は落ち着いたかに見えるが、下巻での展開が気になるところ。主人公は本村さん?
3投稿日: 2023.09.04
powered by ブクログ三浦しをんさんの前から気になってやつ読んだ。人間との恋に興味なくて、植物を研究し続ける子に恋をした男の子が主人公 上下あるから下も読もうと思う
0投稿日: 2023.07.24
powered by ブクログ読み進めるにつれ、植物の研究をしている登場人物たちのことが愛おしくなってきました。 植物に関する研究のことは何もわからないけれど、それがとても大切で、迷いを抱えながらも熱心に取り組んでいることが伝わってきて、「好きなものがあるっていいな」と思いました。 下巻も楽しみです。
0投稿日: 2023.07.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
植物の様に泰然として見えて、実は起伏に富んだ心情を描写される本村さんが可憐で少し泣いた。しくしくしく。
0投稿日: 2023.07.15
powered by ブクログ目次 ・愛なき世界 ・藤丸くんに伝われ 植物学入門(上) 洋食屋(という態の町の食堂)の見習いである藤丸陽太は、近くの大学の院生である本村紗英に恋をした。 彼女は美人じゃないわけではないけれど、服のセンスがとてもビミョーで、恋愛偏差値は限りなく低い。 藤丸は多分、そんな彼女が本当に植物の研究に没頭している姿に惚れたのだ。 その純粋さに。 けれど本村は、その告白を断る。 自分の中で植物の謎を解明していくこと以上のものが存在しないから。 それでも藤丸は、彼女の心の負担にならないように、今まで通り自然に接し、彼女の語る植物の世界の話を興味をもって聞き、彼女の世界をちょっとだけ広げていく。 上巻なのでこの先話がどう進むのかわからないけれど、ここまでは大変面白く読んだ。 ”損得も、意味とか無意味とかも超え、ただ「知りたい」という情熱に突き動かされている人がいる。それってすごいことだ、と藤丸は思った。” 最近私も「知りたい」欲がめっちゃ高ぶっていて、「知りたい」を追求する人に尊敬の念を禁じ得ないので、大変深く頷きながら読んだのだが、その数ページ後。 ”「あ、キノコは植物ではないです。遺伝子レベルで言うと、動物のほうに近い存在なので」 「そうなんすか!スーパーでは、野菜売り場にあるのに」 藤丸の驚きように、 「今さら肉売場に置かれても、なんとなく違和感がありますけどね」 と本村は笑った。” 三浦しをんの振れ幅の大きさよ。
3投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログ愛なき世界ですが愛が溢れる予感しかしない。 このあとどうなるのか気になって仕方がないので直ぐに下巻読みます。
8投稿日: 2023.06.29
powered by ブクログ前にお友達が「三浦しをんは魅力的な男の子を描くのが上手い」と言っていた。 ね!! 藤丸青年 すき 感想は下巻に✍︎ 書くかもね。
17投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログタイトルの重厚感とは裏腹にとても軽く読み進められる(ので、少し期待と違った)。 生物学のお話は半分くらい理解できなくてもニュアンスがわかるので問題なかった。 下巻の結末に期待。
3投稿日: 2023.05.25
powered by ブクログ理系をかじった身としては、とても学生時代が懐かしく、また興味深く読み進めることができました。めちゃくちゃ研究熱心なのに、研究対象以外にはそんなに興味ない人って一定数いるよなぁとか研究と恋愛なら迷わず研究を取る人とか、自分の周りの先輩が目に浮かんだり。 好きだと突き進める何かがあった彼、彼女達を羨ましく思っていた自分ですが、そんな研究者の悩みも垣間見ることが出来て、当たり前かもしれないけれど、どんな人も悩みがあり、またどんな人も長所があるんだということを改めて実感させてもらいました。
2投稿日: 2023.05.21
powered by ブクログ表題から、どんな陰鬱な話かとドキドキしてたら全然で、逆にとても愛が感じられるお話でよかった(^^) 円腹亭の円谷、藤丸しかり、T大の植物学の面々(隣のおイモの先生含め)もまたしかり。。 下巻にて願うことは本村さんが、人間への愛にも目覚めてほしい!?そして松田先生の眉間の皺が深くならないこと。 田舎で雑草にまみれているが、付録でシロイヌナズナの絵を見たけど、ぴんと来ない。でも終わりのない生命の神秘、私も知りたい!!
1投稿日: 2023.05.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻よみおわりました。 いつも、黒服を着てる教授がアロハシャツを着て出てきた場面がとても好きです。 「コンタミ!!」って日常生活の中でも叫んでしまう気持ちすごく分かります、共感の嵐。 詳しくは下巻の感想で。
0投稿日: 2023.05.13
powered by ブクログただそこにある植物を愛せる事の幸せと寂しさ、心理描写がとても美しい作品です。植物が好きな人には、大きな共感を得るのでは。私自身、なかなか分かり合えない植物への偏愛っぷりを本の中で共感してもらえた気がして、とても温かい気持ちになりました。
1投稿日: 2023.04.15
powered by ブクログこういう話を読むと勉強したくなりますね。 頑張れ藤丸くん、から頑張れ本村さん(研究)になってしまった。ますます植物愛があふれる下巻になるのか藤丸くんはどうなっていくのかみんなはどう進んでいくのか気になります。
1投稿日: 2023.04.13
powered by ブクログ脳や神経を持たず恋愛感情とは無縁に交配を重ねて子孫を残す〈愛なき世界〉植物たちの不思議 逆にこんなに色々思考や思惑がある人間も不思議
0投稿日: 2023.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
“なにかのために” 植物をこよなく愛する大学院生の本村と、街の洋食屋の見習い藤丸。藤丸は本村に恋をした。しかし彼女は植物を愛し、人を愛することはないと決めている。一度は振られた藤丸だが、その後も会話を続けるうちに植物に興味を持つようになる。愛とは、人生とは、そんなことを考えさせられる恋愛物語。 恋愛小説、、、ではない。人生小説と呼ばせていただく。 『うれしいとか楽しいとか感じたなら、結果が失敗でも後悔しない。』 一番響いた言葉。 大切なのは失敗しないことじゃない、楽しむこと。 保守派の私にはとてもよく響く。 いかに失敗しないかと立ち回る自分。 ここまで来たら、もう後戻りできないと思ってしまうよね。 サボテンをこよなく愛する人物、加藤が登場する。 彼は、小さい時からサボテンが好きだったのだが、 周囲の理解が得られず、ひとり孤独な日々を過ごしていた。 しかし研究室に入ってからは周囲と打ち解けるように努力する。 自分の熱を周囲に伝えるようになる。 好きなことに素直になるべきなんだろうなと思った。 私は野球がすごく好きだ。 でも、友達と野球観戦にはめったに行かない。 楽しみ方が違うと思ったいるから。 基本は分析しながら観たい。文句を言いたくない。時々盛り上がりたい。 この考え・熱に合う人がいないと思うから、友達と野球の話すらしない。 こんな自分、変えた方がいいのかな。 こんな自分を自分らしさとして発信して、 嫌われたりめんどくさがられたりしてもいいから、 この熱を外に出した方が楽しいのかな。 『理解は愛と比例しない』 大学生になってから、理解は愛と比例しないと思い始めた。 昔は「知る→好き」だった。今は「知る→合わない」。 人生経験・自己理解が深まったことで、「合わない」という選択肢が出てきた。 合わない中で、好きなところを見つけていきたい。 人生、充実、愛、自分次第。。
0投稿日: 2023.02.23
powered by ブクログ植物には思考も感情もなく『愛』という概念はない。でも懸命に繁殖し、生命を繋ぎ続ける。 そんな植物をこよなく愛する本村さんと彼女を見守る藤丸くん。登場人物がみな個性的で愛らしい。 研究員とはそんな事を考えるのかと、思いもよらない発想の芽に新鮮さを感じながら読みました。 下巻大きなうねりはあるのか。
2投稿日: 2023.02.03
powered by ブクログ私自身、大学院生だからこそ、本村さんにとても共感(例えば、実験への悩みや、進捗に対する焦り等) 生物系の研究で【社会的意義】を見出そうとするのは、結構難しい(基礎研究が多く、応用までへの道のりが長いため)。けれども、研究はとても面白いし、知りたいは強い、、。 大学院生だからこその悩みを、言語化してくれている作品だと思った。多くの院進学者に読んでもらいたい作品。 下巻がたのしみ
2投稿日: 2023.01.08
powered by ブクログ「愛のない世界を生きる植物」 植物に魅せられた人たちの物語。 この本を通じて、研究員の研究に対する直向きな思いを垣間見れた気がする。 「なぜ?」から「知りたい!」と思った時、知るために行動に移せる人はどのくらいいるのだろう。 この本に出てきた本村さんの行動力は見習いたい。 この本は大学の植物研究員がメインとなり、物語が進む。 研究や植物のことを知らなくても面白い。それは研究や植物について知らない藤丸という登場人物がいるお陰で、物語の中で一緒に知ることが出来るからかなと思う。 何のために研究するのか... 知りたいから、ただそれだけで十分な気がする。 登場人物の魅力は語り尽くせないほど溢れている。今年1冊目に相応しいくらい私は好みでした!
2投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
三浦しをん「愛なき世界」(2018年9月単行本、2021年11月文庫本)。文庫化する時に(上)(下)に分冊され、今作は「愛なき世界(上)」と改題。 三浦しをんさんの小説の題材はマニアックなテーマが多くて、未知な世界に導かれる期待へのワクワク感に駆られ、愛らしさや逞しさに純粋さに惹かれ、新鮮な満足感が得られる。 今回のテーマは植物学(生物科学)だ。 この小説の主人公の洋食屋の店員、藤丸陽太(23歳位)がT大大学院で植物(シロイヌナズナ)を研究している本村紗英(25歳位)に恋をして、研究対象の植物に興味を持つ。果たしてこの恋は叶うのか、わからないところで終わってしまうので、すぐに下巻を手にしてしまうことになるという筋書きだ。 主な登場人物は、藤丸の勤める洋食屋「円服亭」の大将、円谷正一(70歳位)。T大大学院の近くで店を経営している。ずっと一人で店をやってきたが、半年前に藤丸を雇った。奥さんと娘が二人いたが離婚して40年経つ。近くの花屋の店主で未亡人のはなちゃん(60歳位)と最近花屋の2階で同棲している。はなちゃんにも大阪に息子がいる。 藤丸陽太は東京の立川出身だが高校卒業後、お茶の水の調理師専門学校を出て、赤坂のイタリア料理店に2年勤めた後、「円服亭」の料理に魅せられて住み込みで働くようになる。専門学校時代から「円服亭」で雇って貰いたかったが頑固で自由気ままな円谷に断られていたのが、円谷がはなちゃんとの同棲をするためにタイミングがよかったのだろう。2年後に願いが叶ったという見かけによらず意志の強い男だが科学には無縁だ。しかし料理への探究心だけでなく知らないことには興味を持ち探求する好奇心旺盛で、しかも細かいところにも目がいく観察眼も鋭い人物だ。 この店の常連客がT大大学院で理学系研究科生物科学専攻(植物の研究)の教授、松田賢三郎(40歳代半ば)とその研究室の面々だ。 研究室の本村紗英は実家は千葉の柏市で神奈川県の私大を卒業後、本郷のT大大学院の試験を受けて合格、松田研究室で修士過程を卒業、博士課程1年目の院生だ。 その他松田研究室には、本村の1年後輩の院生に加藤(24歳位の男、サボテンの研究にはまっている)、助教授で博士の川井(30歳位の男、来年3月にボルネオ島に調査に行く予定)、ポスドクの博士の岩間はるか(26〜29歳の女、奈良県のS科学技術大学院の院生の彼氏がいる)がいる。 松田教授を含めて5人の研究員と秘書の中岡(年齢不詳の女、松田の秘書を5年勤めていて、サラリーマンの夫と娘二人いる)というのがフルメンバーだ。 もっと増やしたいと願ってはいるものの、松田教授の死神か殺し屋のような風貌のためか、松田研究室の院生を希望する大学生はなかなかいないのが現状らしい。 そして松田研究室の隣りの部屋が諸岡研究室で同じ理学系の教授、諸岡悟平(定年まで数年)の指導のもとに芋の研究をしている研究室だ。諸岡もちょっと変人で松田よりかなり年上だが、二人は仲がいいみたいだ。 この上巻で描かれるのは、藤丸陽太と本村紗英との出会い、藤丸が本村に告白するが、取り敢えず失恋。人間の繁殖には興味なく、植物の繁殖にしか興味のない本村。シロイヌナズナの葉っぱの研究への執念の様子がメインだ。 愛がなくても繁殖する植物の世界。様々な愛に翻弄される人間。そういう世界を対比させながら物語は進むのかなぁと思いながら上巻を読み終えた。 この後下巻でどう物語は進むのか、楽しみだ。
10投稿日: 2023.01.03
powered by ブクログ見た目が綺麗なだけで、中身が伴ってなかったら買わないつもりだったけど、あらすじを読んでみて、都立中の入試で出題されたやつだと分かったから買って読むことにした。 植物がどうしてその姿で存在しているのか、研究したいと思ったものに真っ直ぐ進む本村と、自分で円服亭を選び、洋食屋の見習いになった藤丸。植物の愛なき世界に浸りたいと思う本村を好きになってしまった藤丸が、本当にいい人すぎて、2人の先行きがとっても気になる!!
3投稿日: 2022.11.13
powered by ブクログ癒された、、、 恋愛の方は成就するわけじゃないけど、みんながそれぞれ自分の興味や好きに葛藤しながらも正直で、じわじわほっこり「ああ、いいな」が溢れてくる話でした。 人間以外に愛や興味を向け続けるとどうしても世間一般の普通からは外れがちに思われるけど、この本に出てくる植物も料理も人間もみんな愛おしくて、それでいいじゃない、それがいいじゃない、と優しい気持ちで読めた。。。 三浦しをんさんの作品初めて読みましたが、文章も登場人物もすごくすきです。 最近人死ぬ本ばっかり読んでたからなおのこと癒された。笑 下巻にいくぞ〜
3投稿日: 2022.10.29
powered by ブクログ藤丸の恋愛話はちょっとしたエッセンスで、それより研究者たちの話がメイン。読みやすく、楽しめた。 下巻では、恋愛話の進展もあるのだろうか?
2投稿日: 2022.10.10
powered by ブクログ三浦しおんさんの作品は安定して面白いです。内容も心情の揺れ動きにだけ特化するのではなく、業界の細かな話に触れてくれるので、自分が知らない世界を覗けるのが良いと思います。 ただ、年齢なのか何なのかわかりませんが、フィクションでの人間関係を読むのが個人的に面倒くさくなっているので星3つです。
2投稿日: 2022.09.23
powered by ブクログ背表紙のあらすじから「舟を編む」に似た印象を受けたので読み始めました。今回の主人公は植物研究に一途な本村さんと食堂で働いている藤丸くんなのですが、私としてはついつい藤丸くん目線で読んでしまいます。藤丸くん、きっと君は報われるよ(たぶん)
1投稿日: 2022.08.10
powered by ブクログ研究者の日常が丁寧にそのままに描かれている感じ。世界観はとっても良かったが、植物学にあまり興味が持てず、読み切るのに時間がかかった。 恋愛要素はあんまり出てこなかったので、下巻に期待。
1投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログサボテンをも枯らす私には、植物の研究に夢中になる人々の気持ちが理解できるとは言えない。でも「どうしてこうなってるんだろう?」と考え、それを解明したくなる気持ちは、対象が植物でなくてもある。 研究や実験の話は難しすぎてちんぷんかんぷんだったけれど、藤丸くんと同じ目線で「何だかすごい」らしいと思いながら何とか読み進める。そこをちょっとガマン!?すれば、後半になって面白くなってくる。
1投稿日: 2022.08.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ただただ読んでいて気持ちが良かった。上巻だけれども、読後感が良い。作中では季節をまたいでいるが、夏に読んで良かったと心から思う。 植物学者と料理人のラブストーリー。二人の視点があるけれど、上巻においてはT大理学部松田研究室の女性研究者・本村の方が割合が大きい。生きてきた世界は違うのに、感性が近く共感しがちな二人。藤丸が好意を寄せたのが最初だが、本村にとっても藤丸は代えがたい存在であることが言外にあらわれている。好奇心旺盛で素直な人は魅力的だなあ、と。愛のない植物の、顕微鏡の世界がキラキラしていて読者の好奇心も刺激される。顕微鏡を覗いた藤丸が「どうして星が見えるんだろ」と漏らす感想、すごく胸に残る。率直な言葉たちが輝いているから、とても爽やかな気持ちになるのだろう。 ただ終わりの松田教授の不穏な様子がひっかかる。下巻に何か起こるのか……。読み進めなければならない。
2投稿日: 2022.07.19
powered by ブクログ研究嫌いな自分からすると研究に熱中できるのが羨ましい 動きがそんなになくて何度か飽きそうになったけどこの雰囲気はそれはそれで尊いと思った
1投稿日: 2022.07.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2022/01/02 読了。 感想は某所のブログで書いたものの再掲です! ・なんか、本屋大賞ノミネート作品らしく、本屋大賞~!と思って読んでいる(?)。三浦しをん、何かに強く打ち込んでいる人間と料理人のカップリング好きなの? ・ただ、まだ上巻の半分を過ぎたころなのに、一般的な物語ならもっと溜めるのでは!?という出来事が一段落し、これからどうなるのかドキドキである。三浦しをんはおもしろいなあ。 ・『愛なき世界』というタイトルが良すぎる。タイトルが良い作品って本当に良いよなあ…… しっかり内容と合っていてすばらしい…… 『風が強く吹いている』『月魚』『ののはな通信』『舟を編む』…… 三浦しをんの作品は良いタイトルばかりだ。 ・町の洋食屋さんの見習いである藤丸陽太くんが、T大の院生である本村紗英さんに恋をする。だが本村さんは恋愛や生殖の事柄にま~~ったく興味がなく、殺し屋みたいな風格の教授、サボテン大好きの男子など、個性豊かなメンツに囲まれ、研究対象であるシロイヌナズナにのめりこんでいる。 ・藤丸くんは本村さんにほのかなラブをにじませつつ、本村さんが教えてくれる植物のことを一生懸命聞いて、拙いながらも感じたことを返すのだ。一生懸命な好青年である。本村さんも本村さんで、藤丸くんにやさしく接し、自分が研究することに「これはなんですか」「あれはなんですか」と聞く藤丸くんに懇切丁寧に話してくれるのだ。 ・私はあらすじを全く読まずに読み始めたので、恋愛ものかどうかは知らなかったが、あっ!?これは、LOVEですね?とさすがに気づいた。しかし、藤丸くん、結構な序盤で衝動的に告白してしまう。そして、まあ、ふられてしまう。あらっ!?結構要だと思ってたやつなのに!?と思った。ただまあ、それで二人の親交が途切れることはなく、洋食屋さんの定員さん、ご贔屓にしてくれるT大の院生、といった関係が続く。藤丸くんはいろいろ巻き込まれて一緒に芋掘ったりした。藤丸くん、人当たりがいいのでみんなとなかよし。こういう好青年は良いな。結構好きな方向だ。 ・藤丸くんと本村さんが、植物や動物の繁殖について話すところがあり、藤丸くんが「植物はその……、気持ちいいんですかね」「めしべに花粉がくっついたときとか」と言ったことに本村さんが「神経がないですから、気持ちいいとか悪いとか、そういう感覚自体がないんじゃないかと思います」と返す。そのあと、洋食屋に帰る藤丸くんを見送りに赤門まで行ったとき、藤丸くんが「本村さん。俺はやっぱり人間でよかったと思います。だって気持ちいいでしょ」と言い、本村さん曰く“見たことない顔で笑い”、「でも葉っぱの秘密は俺も知りたいから、研究を応援してるっす」「円服亭にも、またみなさんで食べにきてください」と続けて、自転車に乗って帰ってしまうのだ。藤丸くんにもらったスイートポテトを持ったまま、赤面する本村さんが残される。 ・み……三浦しをんーーーーーー!!!!!!!!! 三浦しをん!!三浦しをん!!(鳴き声) ・ちなみに本村さんが赤面したのは藤丸くんが見たことない顔で笑ったから。 ・私は人当たりがいい好青年がしっかりした欲というか、リビドーというか、そういうものをしっかり抱えており、こんな人も生々しい欲を持っているのだな…… となるのが好きなので(例:『吸血鬼すぐ死ぬ』のカンタロウくん)、この藤丸くんのセリフですごく喜んでしまった。 ・三浦しをん、なんかこういうさ…… 結構ドストレートな(私が読んでいるものの中では……)欲の描写とかするよね。あたしゃびっくりするけどうれしいよ(まる子?)。 ・ちょうど、本村さんが所属する松田研究室のみんなの忘年会が終わり、年の瀬が近づくあたりで上巻が終わった。本村さんは今、シロイヌナズナの種を取りまくり撒きまくりしており、読んでるだけで気が遠くなる。下巻は一体何が起こるやら。藤丸くんが本村さんに恋をし、ふられるまでは藤丸くん視点で物語が語られていたが、それ以降はずっと本村さん視点である。藤丸くん、今は本村さんのことどう思ってるんだろ。これからラブになることはあるのかしら…… ・というか、この「特定の事柄になりふり構わず打ち込む人」と「それを愛しく思う料理人」の構図、『舟を編む』でも見たけど、三浦しをんはこういうのが好き?
1投稿日: 2022.06.19
powered by ブクログ上より下のが面白かった。 研究しねいる身だからか、研究室の雰囲気は説明なくても想像つく。 下の面白さに期待してほしい
3投稿日: 2022.06.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
植物を研究する大学院生と、近所の食堂のシェフ見習い。 小説でこの2つの異なる専門職?が組み合わさるなんて、新鮮でした。だって、興味関心も、日々の生活スタイルも、受けてきた教育も、全然違う人たちなのに! でも、実生活で考えてみたら、大学院生が常連の地元密着っぽい食堂の店員と親しくなるなんて、普通に有り得そうなことで。 有り得そうなことなのに今までで小説で読まなかったなぁということ気付き、更に新鮮に感じました。
1投稿日: 2022.06.09
powered by ブクログあゝ!素晴らしきヲタクの世界!!! 私がもっと遺伝子や研究のことに精通していたら、なお一層楽しめたであろう一冊。
1投稿日: 2022.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
T大の植物の研究室で働く、シロイヌナズナの探求以上に興味をもてない本村さんと彼女に思いをよせる、近所の食堂で働く料理に一途な藤丸くん。この二人のあーもうー、ともだもだしてしまう触れ合いよいですねえ。そして一癖二癖ある、不器用な研究室の面々も、登場人物すべてがすきなものに熱中しているヲタクなのが、また心地よいなあ。本村さんと藤丸くんの未来はきになりつつ、まずは登場人物みんななんかいい味だなあってなれる上巻。さすがです。 「実験だけで十分だ。それ以外のことに心をゆさぶられたくない。」「何かを愛しすぎて臆病になるというのは、多くの人にとって覚えのある感情だろう。」など、ヲタク心に満ち溢れるメッセージがずらずらと。ずばんとくるわたしもヲタクです。
1投稿日: 2022.06.01
powered by ブクログ何かに没頭できるものがある人はかっこいいなぁと思う。研究室メンバーの距離感がとても好き。 下巻で藤丸くんとの関係がどう変わっていくのか変わらないのか楽しみ。
2投稿日: 2022.05.31
powered by ブクログ『愛のない世界を生きる植物の研究にすべてを捧げる』T大の院生の本村紗英に、街の洋食屋『円服亭』の見習い・藤丸陽太が恋に落ちる。 もう告白?ってくらいのタイミングで、告白。 『すみません』… なかなかうまくいかない、じれったい… 本村さんは愛のある世界に目覚めるんだろうか…
2投稿日: 2022.05.28
powered by ブクログ愛なき世界っていう題名なのに、本編は全部愛の話で、もうそこからして凄かった。 愛なき世界の植物を、動物が食べて、人間が食べて、また土に戻って、その中で育まれる愛が世界で覆われて循環してるっていう締めくくり。 話の内容は、一つの大学の研究室とそこに出入りする定食屋っていう、狭い世界で起こる出来事なのに、その狭い場所を取り囲む世界っていうのが、どれほど広いのかつていうのを顕微鏡を通して見せられた気分。 優しくて切なくて最高でした。
1投稿日: 2022.05.26
powered by ブクログ本屋大賞入賞作ということで、氏の作品を久しぶりに。ひとまず前半を読み終えたところで、何というか、植物学とはなんぞやという説明に毛が生えたくらいのもの、っていう感想を拭いきれなかった。登場人物にもそれほど魅力を感じられず…。これ、後半で一気に挽回!って、果たしてあり得るのかな…?まあ、読みはするけど。
1投稿日: 2022.05.26
