Reader Store
世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ
世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ
増田ユリヤ/ポプラ社
作品詳細ページへ戻る

総合評価

22件)
3.5
2
7
10
1
0
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小さい頃から観察力が高い 信じ続ける力が凄い 娘が金メダリストで凄い mRNAはワクチンの量をかえなくてよい ビオンテックCEOのサヒン氏も凄い 2020年1月25日の段階である論文を読み、新型コロナワクチンの候補を10種類ほど考えて設計した ファイザーとは2018年からmRNAを使ったインフルエンザワクチン開発をしていた 自分も摂取している mRNAワクチンの有効率は約90%、インフルエンザワクチンは不活化ワクチンで有効率がひどい時には20〜30% mRNAワクチンは非常に安全性が高いワクチン。RNAとDNAは違う。DNAは恒久的。RNAは劣化するといわれたが、それで良い、RNAは壊れやすいもの。mRNAは短い時間だけ体に作用して、自分の体でたんぱく質を作り出す。役目を終えたmRNAは数日から1週間程度で体の中から消える。薬と同じで一時的な作用でしかない。 ワクチンが入ると免疫反応が起きるが、本物のウイルスだと感染症という病気だが、ワクチンだと免疫反応を起こすだけ、つまり、真似をするだけで、病気にはかからない、よって反応自体は心配することではない。ただ、免疫反応からくる炎症反応が、アナフィラキシーなどのアレルギーを起こしたことあるとかは気をつけなないといけない 2回目摂取が反応が大きいのは、免疫細胞がしっかり働いているので、副反応も大きくなる。副作用は思わぬ反応、あまり良くない反応。 副反応はやむをえむ出た反応

    0
    投稿日: 2025.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    mRNAワクチンの開発者、カタリンカリコ氏の本。 インタビューをベースに、彼女の生き様やmRNAワクチンの仕組みを解説している。難しい内容を、本人の人柄にまつわるエピソードや図解を交えることで、わかりやすく説明してくれた。

    0
    投稿日: 2024.11.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    研究者は冷蔵庫にお酒を入れておいて自分が成果を出した時にお祝いで開ける人が多いそうだが、ワクチンが完成したときカリコさんは散財もせず大袈裟なお祝いもせずただチョコがけピーナッツ菓子を丸々一箱食べたという話があった。 娘のテディベアにお金を入れてアメリカに引っ越したり上司から嫉妬されたり癌になったりエピソード一つ一つがとにかく重いのだが、普通の人間は「買ったばかりのマンションを手放して引越し」←これだけで大変なこっちゃだよ。 カリコさんが男性であったならもうとっくにハンガリーのお札になっている。 ※日記から抜粋

    0
    投稿日: 2024.04.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    mRNAワクチンの知識を深めるために読んでみた。 インフルエンザのワクチンは打ったことがないのに、コロナワクチンは3回も打ってしまった。 幸いにもコロナには感染していないが、自分にとっての有効性や安全性は不明だ。 mRNAは、本来その細胞が作るはずのない、新しいタンパク質を作らせることができる。 これを医療に使おうと研究されてきた。 大きな欠点は、体内に注入すると異物と認識し拒絶するので激しい炎症反応を引き起こすことだった。 カリコ氏はビオンテック社にスカウトされ研究を続けていた。 2005年にようやく拒絶反応を抑える手法を見つけ出している。 2008年、2012年と改良を進め、その成果を新型コロナワクチン開発に用いた。 ビオンテックはファイザーと契約し、2020年4月には臨床試験を始めている。 そして11月8日に感染を95%防ぐ効果があるとの治験結果を得た。 これで承認を経て実用化する準備が整ったわけだ。 日本では、2021年2月14日にファイザー製の新型コロナワクチンが製造販売承認され、 2月17日から医療従事者等を対象に予防接種法に基づく臨時接種が始まった。 4月12日からは高齢者等への接種も開始され、私は7月23日(東京五輪の開会式の日)に1回目の接種をした。 この時はコロナ禍が始まってから1年半も経っていて、コロナ自体も初期の武漢株からどんどん変異していた。 2021年7月のアメリカCDCのデータでは、ファイザー製ワクチンは、 アルファ株で90%、デルタ株で64%の感染予防効果。 アルファ株で99%、デルタ株で93%の重症化予防効果。 と報告された。 ちなみに、ファイザー製のアメリカCDCでの正式承認は2021年8月23日。 アメリカでは2020年12月に緊急使用の認可を出しワクチン接種が開始されている。 コロナで死ぬか、ワクチンの副作用で苦しむかという恐怖心を天秤にかけた選択だったように思う。 遺伝子情報を使ったワクチンだから危ないのでは?と不安を感じる人は多い。 開発者側の答えは以下のようになる。 mRNAは短い時間だけ体に作用し、自分の体でタンパク質を作る。 DNAと違ってmRNAは1週間程度で体の中から消える。 だから、安全。 ウイルス感染に近い免疫反応が起きるので、注射した場所の痛みや発熱が起きる。 これはワクチン接種による予期された反応なだから副反応という。 予想外の反応は副作用といって区別する。 ワクチン接種する側は、この副作用が不明なので安全性に不安を持つのだ。 人への接種は緊急承認という、人体実験の要素も含まれていたからなおさらだ。 次々に変異するコロナに対して、実際にワクチン接種の効果はどうだったのか。 ワクチン接種した結果、人体にどのような悪影響が起こり得るのか。 「ワクチンの効果は抜群で、悪影響はない。」ことが確認できればいいのだが、 「ワクチンの効果はなく、将来の健康を害する。」と不安を煽る人もいる。 この4年間の記録を振り返って、コロナウイルスとワクチンの理解をもう少し深めようと思っている。

    38
    投稿日: 2024.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一途な研究者がいたからこそコロナワクチンが早く作られたということがわかった。彼女の凄さに礼を言いたい。 日本は何をしたんでしょうね。研究も病院も保健所も先を見据えず削れるだけ削って、コロナ対策も行き当たりばったり。おまけに税金の無駄遣い頻出。人がたくさん死んでも世間をごまかしながら金金カネ。まだまだコロナを終息させたわけでもないのに安全安心の垂れ流し。 政府、厚労省は責任取れよ! 死んだ人に謝れ!

    2
    投稿日: 2023.10.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8201215.html

    0
    投稿日: 2022.09.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半は、mRNA開発者のカタリン・カリコ氏の半生について。ハンガリー生まれで、後にアメリカへ。ハンガリー時代の高校時代の先生が語る学生時代のカリコ氏。ハンガリー事件の巻き添えで情報提供エージェントに登録され、それ故の疑惑を受けた経緯もあるらしいが、印象は普通の慎ましい科学者。ビオンテック社に入り、新型コロナワクチン開発へ。成功の日、今日は食べるわよと大好きなチョコレートを爆食い。微笑ましい。 科学的な解説がなく物足りない、と思っていた所で後半。超単純化したmRNAの説明、分かりやすく有難い。で、最後は山中伸弥教授のインタビュー。 この本を読めば、漠然と不安感をもつmRNAワクチンを少しだけ広い視点で捉える事ができる。だけれど、今のオミクロン株に対する有効性やそもそもの摂取必要性、抗体減少、長期的影響、何発も打ち続ける事の問題点などは語られないから、その点は未消化。何より、ビオンテックは結局はファイザー側の考え方であり、ネガティブな面を見せているか。まだまだ、目が離せない。

    0
    投稿日: 2022.04.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    志すものが同じであれば、必然的に出会い、そして力を合わせることで、大きなことを成し遂げるということを実感する。

    5
    投稿日: 2022.03.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ファイザーやモデルナなどの新型コロナワクチンに応用されているmRNAワクチンの開発者について書いた一冊。 旧東欧のハンガリーからアメリカに移住して、丹念に研究を重ねて成果を出し、今や世界の救世主となったのは本当にすごいと感じた。 そしてノーベル賞を取ってほしいと思った。

    0
    投稿日: 2022.03.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンといえばファイザー、モデルナが代名詞のようになっているが、これらはmRNAが史上初めてワクチンとして人体に使用されたもの。それって大丈夫なの・・・という思いもあるかもしれないが、mRNAワクチンの実用化ができた!というタイミングでCOVID-19がやってきたというまさに歴史の偶然。もちろんパンデミックのためにやや性急な感じで認可されて世界中で使われているという面もあるだろうが。 歴史の偶然とはいえCOVID-19発生から1年程度でワクチンができたことは驚き。最初の頃はワクチン開発まで数年はかかると言われていた。それが1年で世界中で接種されるようになるには多くの物語があるのだが、mRNAワクチン作成の基礎技術のかなりの部分を発見したのがこの表紙の女性、カタリン・カリコ。 カタリン・カリコは1955年ハンガリー生まれの研究者、ハンガリーのセゲド大学・研究所の頃(1980年前後)にRNA研究を始める。1985年研究者としてアメリカへ。その後も安定しない身分や収入にもかかわらず、RNA研究を続ける。 mRNAを細胞に挿入して特定のタンパクを作るという(細胞は生体ではない培養細胞なのでいわゆるin vitro)研究をずっと続けてきた。確かに、mRNAを準備すればどんなタンパクでも作れるというコンセプトは今考えるとすばらしい。しかし、当時(2000年前後)のバイオテクノロジーのレベルではコンセプトどまりで、あまり評価もされなかった。 一番の障害は作ったmRNAを細胞に入れると(あるいは生体に投与すると)抗原性が高く異物と認識されて激しい炎症を引き起こし細胞が死ぬこと。ここへのブレークスルーをカリコと共同研究者ワイズマンが発見した(以下のステップ) mRNAではなくtRNAであれば炎症を引き起こさない mRNAとtRNAの違いはウリジンがtRNAでは修飾を受けていること よって、mRNAのウリジンにtRNAと同じ修飾を施せば炎症を引き起こさない さらに修飾のかわりにmRNAを作るときにウリジンをシュードウリジンにすれば高効率でタンパクを作れる「Kariko-Weissman Technique(2012年特許)」 幸運なことに、ちょうど21世紀になり抗体医薬など生物学的創薬がポピュラーになり、mRNA創薬の周辺技術が整ってきたこともあり、そうした医薬ベンチャーの時代が来ていた。2013年カリコはドイツのベンチャー企業ビオンテックの副社長として招かれる(年齢を考えれば特許使用のため?)。そしてビオンテックがファイザーと協業してCOVID-19ワクチンを作ることに。 カリコ氏は一躍ノーベル賞候補に。研究人生の終盤にコロナ禍がおこり、これまでの研究が一気に花開いた格好になった。努力する者の上に神は微笑むということか。 →Natureの特集記事は一読の価値あり 。ビオンテックやモデルナにはまたそれぞれの物語があるようで、これから読んでいく予定。

    0
    投稿日: 2022.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    mRNAワクチンを開発した女性研究者カタリン・カリコ氏にスポットを当てた本。 ハンガリーからアメリカへの移住など壮絶な人生は興味深かったのですが、最後の山中教授へのインタビューなどちょっと構成面に?な感じがありました。

    0
    投稿日: 2022.02.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    mRNAワクチンは突貫工事でできたものではなく、その基礎となる研究はすでに行われていたと聞いたことはあったが、この人がずっと研究されてたんだなと分かった。今ほど女性の研究者も多くはなかっただろうし、ハンガリー生まれでアメリカに渡り沢山の苦労もあっただろうが、強い信念でここまでの研究をされたのはただただ尊敬。個人的にはコロナワクチンについて疑問に思うところもあるが、この人の研究の姿勢や生き方はかっこいいなと思った。

    0
    投稿日: 2022.02.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ファイザーやモデルナのワクチンで使われたmRNAの技術についての研究を続けてきたカタリン・カリコ氏の半生を取材したレポート。巻末の山中伸弥教授へのスペシャルインタビューがわかりやすく面白い。

    0
    投稿日: 2022.02.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自分の手で金を採掘した方が、金はより光輝く。誰がほりだしたものを手渡されただけなら、それはただの物に過ぎない。 打ち込むものがあれば、どんな障害も乗り越えられる。失敗など気にしなくてよい。

    0
    投稿日: 2022.01.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    期待したよりも内容が薄く残念に感じられたのは、構成と書き方の問題なのか?特に最後の山中教授へのインタビューは、本題との関わりが弱く、意味が分からなかった。せっかくなら、本人のインタビューを軸にすれば良いのに。 ハンガリー出身、自国でも苦労して、やむを得ず渡ったアメリカでも苦労ばかり、それでも40年間、地道に続けた努力がついに報われた事実は素晴らしい。 ハンガリーの恩師・トート先生の導きは大きく、高校の生物学研究サークルの文通に応じてくれた本物の科学者たちにも影響され、今でもカリコ氏は恩師を大切にし、今でもサークルの生徒からの手紙にきちんと返事を書くらしい。 mRNAを人工的に作って細胞の中に入れれば、タンパク質を作ることができ、それが薬などを作る際に利用できることは1980年代から知られていた。しかし、mRNAが体内で引き起こす炎症反応が問題だった。その炎症反応を別の科学者とともに乗り越えたのがカリコ氏。最近ではmRNAを用いたインフルエンザなどの製薬開発が研究されていて、そこに新型コロナが現れ、研究が応用されたため、予想よりも速いスピードでワクチンの開発が成功した。 mRNAについては、もう少し別の本を読んでみたい。どうも説明がよく理解できず。

    1
    投稿日: 2022.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    才能と環境に恵まれて、逆境にも負けず、がんばってきたとのこと。すばらしいですね。でも学ぶところなし。 知りたいことは、並の人間が、どうやったらもっと幸せになれるか、ということ。

    0
    投稿日: 2021.12.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まえがきに、 「この本は、ワクチンの効果を解説する本ではありません。」とあって、読むのを辞めようかとも思ったが、読み進めるうちに引き込まれた。 とはいえ、カリコ氏の生き様は我が身(というか普通の人間)と比べると図抜けてご立派としか言いようがない。参考に(真似)しようという気にもなれなかったというか、この歳ではね。

    1
    投稿日: 2021.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    mRNAワクチンのテクノロジーを解説する内容ではなく(もちろん多少は説明がある)、開発者であるハンガリー出身の女性、カタリン・カリコの半生を紹介する内容。なかなか胸を打たれる思い。 巻末に、山中伸弥教授による解説があり、カリコ氏の成功の一方で日本が抱える課題に言及しており、本書の内容に厚みを加えている。

    0
    投稿日: 2021.12.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    新型コロナのワクチン(ファイザー、モデルナ、ets)の短期開発の決め手となったmRNAを40年に渡り研究、文字通り世界の救世主であり、ノーベル賞候補にも挙げられるカリコ氏。しかし、ここまでの道程は順調どころか不遇の連続。他人に顧みられなくとも、自身の研究が将来身を結び病に苦しむ人々を助けることを信じ、様々な困難を乗り越え、ここまで諦めることなく研究を続けて下さったことに感謝と尊敬の念が堪えない。 また、ハンガリーの教育レベルも捨てたものじゃないと思った次第。

    0
    投稿日: 2021.12.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ビオンテック社に在籍されているカリコ氏の伝記風、サイエンス読み物。 インタビューワー及び著者がジャーナリストなので、サイエンス面を期待して読むと少し残念な感じ。 一方、ハンガリーから片道切符で米国へ、娘のテディベアのぬいぐるみに持ち出し禁止の外貨を押し込んで移住したり、その娘がボートでオリンピックの金メダリストだったり、と面白いエピソードはあるのですが、他人の口を使ってカリコ氏の偉大さを表現したかったのだろうけど、なんというか中途半端に終わった感じが否めない本。 mRNA一筋40年、その研究の失敗と成功にもっと焦点を当てたらよかったのに・・・と思いました。

    2
    投稿日: 2021.11.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    現在世界中で接種されている新型コロナワクチンである「mRNAワクチン」の開発者であるカタリン・カリコさんの研究者としての半生と生きざまを紹介した一冊(リモートワーク対談形式)。社会主義体制下のハンガリーに生まれ、東西冷戦の中で不景気だった母国を去り、娘のテディベアに全財産を忍ばせてアメリカへ渡るなどかなりの壮絶人生。新型コロナワクチンは1年程度で作成・承認されたが、RNAの研究自体は数十年前から行われていたようで、読めばmRNAワクチンに対してのイメージが変わるかもです。

    1
    投稿日: 2021.11.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    mRNAワクチンを発見した功績の大きいですが、ハンガリーからアメリカに渡り、不遇とも言える研究生活の中でやり通した精神力が素晴らしい。

    1
    投稿日: 2021.11.09