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影の不思議 光がつくる美の世界
影の不思議 光がつくる美の世界
ウィリアム・ヴォーン、駒田曜/創元社
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総合評価

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    自然界の中の影、哲学における影、心理学における影、おとぎ話における影、美術における影などを様々な観点から、見開き2ページごとで考察してる。日食や月食、ユングの影なんかも出てくる。キャストシャドウを嫌い、スフマートの技法を洗練させたレオナルド・ダ・ヴィンチやカラバッチョのキアロスークロ(明暗法)なども当然取り上げている。ロマン主義の版画家サミュエル・パーマーの自然の中の冥界の影は、ぞくぞくするなかなか面白いものだ。現代芸術で、マティスのように色に紛れてしまったり、他にも全く影のない絵画も出てきているが、また新たに影に意義を見出しているのもある。コンピューターの3次元のデジタルモデリングでは、影の構築が重要な役割を果たしている。影はなくならないし、なくてはならないものなのだ。

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    投稿日: 2025.07.14
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    私たちが見ているのは、「現実」か?「影」か? 〈内容紹介〉  影とは何か。人々はどのように影を捉え、描いてきたのか。  著者は美術史の教授。影の仕組みや現象から、人の心の影、文学や絵画に表現される影など、あらゆる影にまつわる話が語られる。 〈おすすめポイント〉  自然科学、心理学、美術、建築、物理など、様々なジャンルの「影」の不思議を知ることができます!

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    投稿日: 2022.01.17
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    美術における影について書かれているのかと思ったら、物理的な説明から始まり心理学や美術、現代映像と「影」にまつわる考察が書かれています。 奥が深いですね。

    12
    投稿日: 2021.08.29