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施設に入らず「自宅」を終の住処にする方法
施設に入らず「自宅」を終の住処にする方法
田中聡/詩想社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    タイトルには施設に入らず「自宅」を終の住処にする方法とありますが、そうは言ってもそれが難しいと思っている私のような読者のtめに、介護施設の見分け方についても描かれいて、参考になりました。以前は家族間で面倒と見ていたいましたが、この点は本では書かれていませんでした、以前は平均寿命も短く介護する期間も限定されていた様に思います。 人生100年時代と言われる中、働いている間に最低20年間は払ってきた介護保険を上手に使って、両親のことを考えていきたいと思いました。様々な制度の勉強を始めたのが、定年退職する1年ほど前からで、知っているのと知らないのとでは大きな違いが生じることを実感しました。 以下は気になったポイントです。 ・建築士の視点から、また介護と看取りを知っている視点から、一体人はどのような環境で最期を迎えることが幸せなのか、この本は「幸福な最期の居場所」とはいかなるものか、それをどのように自分で整え、準備しておけばいいのかを、私なりに提案するものである(p7) ・病院や介護施設では、物理的かつ心理的な行動制限がかかることで、老いのスピードとストレスが増す、医療者と介護者の協力を前提に、最期の居場所はゆったりとストレスフリーで寛ぐことができるように周りの人たちが配慮すべきである(p21) ・2017年の死亡者数134万人のうち、最期の居場所は病院が100万人(75%)なのに対して、自宅は17万人、老人ホームは10万人となっている(p28) ・一般的に入居者の平均要介護度が高い(自立度が低い順)に、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、グループホーム、介護付有料老人ホーム(介護付有老)、サ高住、住宅型有料老人ホーム、ケアハウス、となる、平均的な利用料が高い順だと、介護付有老、サ高住、グループホーム、特養、ケアハウス、となる(p40)入居条件で比較すると、特養は要介護3以上、グループホームは認知症認定、介護付有老は要介護認定、サ高住は60歳以上、老健は、数ヶ月程度のリハビリ後に退去することが前提である(p40)元気な高齢者向け(自立型)の居場所としては、住宅型有料老人ホーム、無認可有料老人ホーム、シニアマンションがある(p41) ・株式会社は特養を作れず、社会福祉法人が運営主体であり補助金も民間老人ホームに比べると潤沢なので、いろいろと充実しているのは当たり前と言える、介護施設のガリバーであることには変わりない(p43) ・サービス付き高齢者住宅(サ高住)は2011年創設の新しい制度で、地域の皆で協力して高齢者を支えていくという厚労省の方針を背景に、普及促進が目指され、建設費の10%が補助金として国から出る。2019年末までに7500棟25万戸が乱立している。サービスとは、介護サービスではなく、介護をせずに見守るだけの安否確認サービスである(p49)入居者の平均要介護度は、特養が4程度であるのに対して、サ高住は1−2と比較的元気な高齢者が多い実態がある(p52) ・サ高住は、どこも定員が決まっているため、利益を上げるためには平均要介護度を上げるか、人件費を下げるしかない。平均要介護度を上げるための例としては、当施設は自立や要支援の方は入居できず、要介護認定の方のみしか入居できないと宣言すれば良い(p57) ・たとえ苦しむ状況があったとしても救急車を呼ばずに担当医に連絡して指示を仰ぐ必要があった、理由は119番通報をすると、事件・事故を前提とした病院士の流れになってしまい、穏やかに最期を迎えたいとした本人の要望に反するという問題だけでなく、警察による現場検証が入り、スタッフに極度のストレスを与えることになる(p63) ・自宅で暮らしていると、帰宅して他人に気兼ねなくリラックスできる空間と、外出して少し気を張って人と会ったりする空間など、性質の異なる空間を移動し出入りを繰り返すことができ、私たちの精神的活動に大きく刺激を与えている(p67) ・以下のルールは大事、1)介護のために家族が仕事を辞めることは絶対に避ける、仕事を続けながらできる範囲での介護を行う、足りない部分は介護保険サービスを受ける、2)介護のための同居は避ける、介護保険サービスを受けながら、自宅での生活を継続させることは簡単ではないが、できる(p78) ・仕事はに対しては目標を設定し、スケジュールを立てて自らが実行する、一方で、介護は貢献が報われることのない撤退戦である(p79)介護にあたって必要な心構えは、現場の働き者になるのではなく、プロジェクトマネージャとしての「マネジメント」を常に意識すること(p80) ・介護現場でも、社会集団での「サシミの法則」通り、3割はよく働き、4割は普通(日和見)残り3割の人はあまり働かない(p88) ・在宅へ訪問するヘルパーは訪問介護事業所に所属しており、そこから利用者の自宅へ訪問して介護サービスをする人たち、介護サービスをして良い場所は在宅が基本、施設であれば法的には在宅扱いの「サ高住」か住宅型有料老人ホームに限定される(p92) ・どうしても介護施設に入れさせたいと考えてしまうタイミングとなるのは、衛生面と他害行為の許容範囲を超えたときだろう、おおよその目安としては、要介護3ー4の時期である(p102) ・50件中2−3件という施設をどう見分けるか、以下の3点をクリアしていること、1)優しく寄り添う介護と自立支援の意味が理解できているスタッフが7割を占める、2)施設長に人柄の良さと責任感がある、3)見取りができる、最期まで責任を持って預かる意気込みがある(p106) ・数回の見学で見分けるのは100%不可能である、どうすればいいか、1ヶ月程度の体験入居をする、施設長に看取りができるか否かを確認する、口コミサイトはほとんど役に立たない(p107)現実は、安価で良い施設など、まずあり得ない(p108)最低限必要な条件の一つが、食事の配慮がされているか(p109)高級老人ホームとそうでない低額老人ホームの差は、調達品や設備の質にもあるが、一番ぼ違いはホームに配置されている介護職員の数だけである(p117) ・小規模多機能型居宅介護は、デイサービスを中心に利用しながら、必要に応じて短期入居できるショートステイや訪問介護も利用でき、住み慣れた家や地域で暮らし続けられるようにサポートできる優れものサービスもあり、自分の住む地域の小規模多機能型居宅介護を地域包括センターで調べてみよう(p124) ・退去する人への返金についてトラブルが多発したことから、入居権利金を一切取ってはいけない有料老人ホーム制度としてできたのが、サ高住制度である(p127) ・介護計画実施に当たっては、すべてのサービス提供者が一堂に集まる「サービス担当者会議」を行うが、その会議はケアマネが招集して進行することが基本である、その序列の中で暗黙に最下位に位置付けられているのが、福祉用具レンタル会社の営業マンである(p135) 2024年12月25日読破 2024年12月25日作成

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    投稿日: 2024.12.25
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    一級建築士でありながら、自身で設計した介護施設の施設長も務めた著者は、人間がその人らしい最期を迎えることができるのは、自宅しかないと考える。 要介護となっても、穏やかで上質な時間を過ごし、 尊厳ある最期を迎えることのできる終の住処のつくり方を説く。安心老後住宅にするための戸建て住宅、マンションのリフォーム法や、最期まで暮らせる新築住宅を提案。さらには、介護施設長だった経験から、 よい介護施設、悪い介護施設の見分け方についても施設運営の裏事情とともに明かし、理想的な「最期の居場所」。(目次) 第1章最期の居場所は「自宅」こそふさわしい理由 ・変わる「特養」の最新事情 ・サ高住が「常時満室」と「常時空室」に二極化する理由 ・「サ高住」での実際の看取りケース など 第2章「介護施設に入るべきか」、?迷ったときに知っておくべきこと ・入居を迷っているのなら見学には絶対行ってはいけない ・離職者が多い介護施設のウラ事情 ・問題介護をする人は施設にはどれくらいいるのか 第3章それでも知りたい、よい介護施設・老人ホームの見分け方 ・50件中2、3件しかないよい施設をどう見分ける ・いま、いい施設でも施設長の交代でまったく変わる ・高級老人ホームと安価な施設の違いはどこか 第4章最期まで暮らせる安心老後住宅のつくり方 ・最期まで暮らせる戸建ての改修 ・最期まで暮らせるマンションの改修 ・最期まで暮らせる住宅新築編

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    投稿日: 2024.11.27
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    やはり自宅げ一番。だけど今から何があるかわからない。そんなことを想定しておくことは大切なことで、特にこけない、骨折しないことは最も大切なことだと日頃からそう考えていたので、益々対策を講じれるようになりたいと思いました。施設のこと、介護保険のこと、色々記されているので知らない方には参考になる書籍かと思います。

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    投稿日: 2024.06.12
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    自宅に関しての改修については最後の方に載っている。 結構長く介護の現場や医療の現場についてのことが述べられている。 ちょっとだらだらと書かれているので、肝心な所は何処かわかりにくいです。 介護の住宅改修は上手く対応出来る人が居ないのでなかなか難しいという事ですが、筆者に相談すると対応出来ると言う事です。

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    投稿日: 2023.06.18
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    老人ホーム的な所は、人が変われば運用や人への接し方も変わるから、在宅で最後を迎える事が理想だと書かれています。 また、自宅に最後まで居たければ平屋でバリアフリーが理想らしいが、なかなか難しいと思いました。

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    投稿日: 2022.09.25