
総合評価
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powered by ブクログうーーーん…これでは泣かない。 物語としてはとても綺麗でいいと思うが、逆に綺麗すぎるというか、あまり意外性がなく感情も揺さぶられなかった。引き込まれる、という感覚がなかった。 みんな悩みあるよね?でもそれを乗り越えて支え合って生きていこう!というメッセージ性は伝わった。 しかし、それぞれが行動を起こす動機が単純に感じられてしまった。特に同性愛者の方の行動心理というかプロファイリングが足りていないように思う。学生時代に自分を振って気まずくなってしまった相手と久しぶりに出会い、和解し高揚したその勢いのまま次の相手にカミングアウトするのは、今まで散々悩んできた彼の心理描写とは相容れないと感じた。まぁそこは学生ならではの青さなのか。 さらに、最も気になったのは関西弁の表現である。私自身関西の出身、さらには甲子園球場の近くに住んでいることもあり、特に違和感を覚えたのは大阪出身バリバリ関西弁ネイティブ元高校球児の以下のセリフである。 (本文) 「お前のせいで、空気が汚れてまうんやけど、どないしてくれんの?もう、お前、息しないでくれへん?二酸化炭素吐き出さないでくれへん?」 ↓ (おそらくこう) 「お前のせいで、空気汚れんねんけど、どうしてくれるん?もうお前、息せんとってくれへん?二酸化炭素、吐き出さんといてや。」 です。 数名の友人と話したが、このセリフはThe関東の人が書いた関西弁だということで話がまとまった。 今見てもなんともまぁ酷いセリフである。
0投稿日: 2025.11.11
powered by ブクログ甲子園のグラウンドキーパー大地くんのお話し 『雨降って地固まる』 わたしの結婚式で父が言った言葉とおなじですが、ここでは文字通り『地』が固まるのよね グラウンド整備にこんな作業をしているのだとは知りませんでした とてもおもしろいお仕事小説
1投稿日: 2025.11.04
powered by ブクログ読み終えました。夏は高校野球のシーズン。野球好きなのもあり、この時期は野球小説が読みたくなります。主人公は甲子園での神整備で有名な阪神園芸に入社した社員です。彼は運動神経がなくて強豪校で選手ではなくマネージャーをしていました。主人公の弟は甲子園にも出場する有望な選手で、、、と主人公が様々な苦悩と向き合います。甲子園は様々なドラマが生まれるなあとやはり実感。野球だけでなく、色々な悩みや人間模様が出てきます。野球好き以外も楽しめる読み応えある小説です。
3投稿日: 2025.08.21
powered by ブクログとても良かった。 高卒で阪神園芸に入社した、雨宮大地の1年間の物語だけど、彼を通じて自分自身の仕事への向き合い方とか、家族や友人との関わりとか、自分の心との向き合い方とか、いろいろ考えさせられた。 雨降って地固まる。 雨が降らないと、強くならない。 でも雨の後には太陽が出ないと、強くならない。 いつか、弱った時に思い出そう。
2投稿日: 2025.08.17
powered by ブクログお仕事小説!と思って手に取りました。 「阪神園芸」は、一度は耳にしたことがある人が多いと思いますが、グランドキーパーの仕事の内容の詳細はなかなか知ることはないと思います。まずそこがただただ興味を惹かれておもしろい! そして主人公が自己肯定感の低いダメダメな18歳。野球は好きだけど自分はうまくできないから、名門校で野球部のマネージャー、からの阪神園芸就職。設定もまたまたおもしろい! そして仕事への誇りを感じながら、少しずつ自分という人間を見つめ直し、成長していくところが応援したくなります。おすすめです!
1投稿日: 2025.08.09
powered by ブクログ甲子園球場には何度か行った事があり 突然雨が降ってきた時の阪神園芸の人達の整備の一部始終に釘付けになった。 ここに書かれてる通りの職人集団だ。 ただ、詳しい事がわからないので読んでみたくなりこの本を購入。 グラウンドがどんな形で整備されているのか、とても興味深い内容だった。そして描かれてる物語も素晴らしい。
0投稿日: 2025.05.07
powered by ブクログたまに見る高校野球 雨が降って一時中止になり、グラウンド整備をする様子がテレビに映ると 大変だなぁ くらいで見ていることがありました 実際に、当たり前ですがこんなに計算されて整備されているのですね 野球を見る時に、視点が変わる、そんな本です
1投稿日: 2025.01.08
powered by ブクログスラスラ読めて、展開も良かったです だけど! 「選手の笑顔によりそうんや」 「選手の涙によりそうんや」 これらの台詞はある登場人物のものだけど、20歳でこれ言うかー かっこよすぎな台詞が多すぎ
1投稿日: 2024.11.10
powered by ブクログ野球好き、甲子園好き、阪神タイガース好き、そして阪神園芸さんリスペクトな私ですが、これを読んで更に阪神園芸さん、そして甲子園球場が大好きになりました。 さらに、単なるお仕事本というのではなく、様々な人間模様や、その狭間で悩み成長していく主人公の姿が描かれています。
1投稿日: 2024.11.03
powered by ブクログ一つの仕事に誇りを持って打ち込むのはいいなと思う。阪神園芸が舞台なのも良かった。もう少し仕事のことが詳しく描かれていたら、さらにいいなと思う。
5投稿日: 2024.09.22
powered by ブクログ野球好きには阪神園芸という実名が舞台でたまらない。そういう意味で評価は上げたものの、色々詰め込んでてなんだか勿体無い。
5投稿日: 2024.08.27
powered by ブクログ地面も心も、全部掘り起こして、天地ひっくり返して、雨降れば地固まるやでほんま。 困ったことに、阪神の中継見るとイレギュラーしないかバウンドを追うようになってしまった。
2投稿日: 2024.07.21
powered by ブクログ【ダメダメ少年だった主人公が、たくさんの人たちとの出会いを経て自己肯定感を増していく、今風青春小説】 高校の野球部に入るも、甲子園出場の際にはマネジャーだったため、負けたときに「土を集めて帰る」場所に入れなかったという微妙な経験の末に、球場のグラウンド整備を担う会社「阪神園芸」に就職するという選択をした主人公、雨宮大地。 彼は、同じ高校の野球部のエースで関西の大学に進んだ一志、甲子園のスタンドでビールの売り子をしながら歌手を志す真夏、会社の先輩で、野球選手としては捲土重来を期している長谷ら、周りの人たちに支えられながら少しずつ前に進んでいくという話だ。 「神整備」で最近話題になる阪神園芸を取り上げたり、一志が同性愛者だったりというところは、とても今っぽい小説だと言える。「元・球場のビールの売り子」さんなら僕のインスタ友だちにいるので、真夏はなんとなくこの人を思い浮かべて読んでいた。そして、右も左もわからない状態の大地が、ちょっとずつ仕事のコツを摑んでいく姿は、4月に日本語教師になって右往左往している僕自身と重なるところがあるしなあ。 ただ、登場人物が使う関西弁がどこか不自然なのが本当に残念だ。よく見れば、作者は東京都出身とある。もう朝倉宏景さんの作品を読むのも2冊目、これから関西人が出てくる小説を書きはるときは、せりふだけでも僕に送ってくれたら、全部カンッペキな関西弁に直しますよ。
3投稿日: 2024.06.26
powered by ブクログ甲子園のグラウンドキーパーを担う阪神園芸を舞台としたお話 野球好きなら誰もが知ってる「阪神園芸」のお仕事小説ということで、知らなかった業務や苦労が知れておもしろかったです 新入社員である主人公の家族との距離、同僚や友人の悩みを絡めながらすすみます。 しいて言えば全体的に中途半端だったかなぁ、という印象 お仕事小説としての困難を軸に書いてもよかったんしゃないかな?
7投稿日: 2024.06.14
powered by ブクログ甲子園球場といえば…阪神タイガース、あるいは夏の高校野球、思い浮かぶのはこの2つ。目を閉じて、さらにそこから記憶の中の甲子園をイメージしてみる……応援団が鳴らすヒッティングマーチのなか選手たちが内野の土の深い茶色と外野の天然芝の緑の中で躍動している。 内野の茶色と外野の緑は甲子園のイメージそのもの。関西人(特にタイガースファン)には茶色と緑色を隣り合わせで塗った画用紙なんかを見せるとイメージするのはきっと甲子園に違いない(しらんけど 笑)。 そんな球場の茶色と緑のコントラスト、土と芝を丁寧に管理する阪神園芸さんという会社の存在をこれまで知ってはいたものの、正直、その存在の偉大さを全く認識していなかった。(ごめんなさい。)小説とはいえ、おそらく球場の管理については物語で語られることと似たようなことが起こっているのでしょう。選手が心おきなく、そして安全にプレーできるように、「俺たちがこのグランドを守るんや!」という矜持を持って、まさにプロ。グランドキーパーは裏方の仕事かと思いきや全然そんなことはない。裏方と思うのは決まった方向からしか観ていないから。誰かの仕事が誰かを支えている、球場を守り続ける彼らは裏方ではなく主役である。自らの仕事に誇りを持って、誰かの仕事に感謝して、そんなことを改めて感じさせてくれた。いくつになっても甲子園の外野の天然芝のように、溌剌としたエバーグリーンな気持ちを持って自らの仕事に向き合いたいと、この本を読んでそう思った。
3投稿日: 2024.04.19
powered by ブクログ私も野球少年だったので、、、 甲子園球場を管理する阪神園芸で働く、コンプレックスを抱えた若者が成長していく話。 雨が降るから地面は固まる⇒困難があるから成長につながる。それぞれが夢を見て先に進むところ、いい話でした。
19投稿日: 2023.11.29
powered by ブクログいつも気にせず見ていたグランドキーパーの仕事の大変さが良くわかりました。次回から高校野球を見る時に見方が変わると思いました。 やり甲斐があるいろいろな仕事があるものだと思いました。
4投稿日: 2023.11.24
powered by ブクログ野球を見る人も見ない人も、知らない人はいない夏の高校野球の大会が行われる『阪神甲子園球場』——通称甲子園を主戦場とする『阪神園芸』のグラウンドキーパーのお仕事を通して、雨と土に向き合いながら成長していく青年のお話です。 読後一番に、羨ましいと思ってしまいました。 私は、こんなに自分の仕事に誇りと自信を持って向き合ったことがあっただろうかと。 運動神経ゼロ人間と自分で言ってしまうほど運動に自信のない主人公は、運動のできる父と弟との確執を抱えながら高校卒業と同時に『阪神園芸』に就職し、甲子園のグラウンドキーパーとしての一歩を踏み出します。 このお話は、プロローグに主人公が入社二年目の春、本編が入社一年目の春、夏、秋、冬、次の春(そしてプロローグへ)という形で一年を追いかけていくように構成されています。 彼らの一年は、とても濃密です。 初めはおどおどと、うまくいかないことに焦る主人公でしたが、一つずつ、着実に仕事を覚えていくたびに、働いている最中の描写もどんどんと落ち着いていって、こうしてこの子は強くなってきたんだなと感じさせてくれます。 どうにもならないと思いながら、諦めきれずにいたこと。固く蓋をして閉じ込めてしまっていたこと。自分も、自分の同級生も、職場で出会った心惹かれる女性も、職場の先輩も、みんながそれぞれに抱えるそれぞれの『運命』にお互いが触れて、少しずつ誰かが誰かに影響を与えていく様子。 どれもが丁寧に、グラウンドの土と向き合っていく様とリンクするように描かれていきます。 戦後、大量の焼夷弾が突き刺さり、GHQに接収されてトラックで踏み荒らされたグラウンドが、日本で最高の土と天然芝のグラウンドと言われる程になったように。これから先も、どれだけ雨が降っても、柔らかく受け止めてくれる強いグラウンドを育て続けていくお仕事。 彼らの心を掘り起こす様を見ることで、私自身も内面を耕してもらったような心地になりました。 不透水層を作らないように、時には思い切り心の中もひっくり返して、焦らずじっくり、心を強くしていきたい。そう思わせてくれる、爽やかな読後の一冊でした。 春の選抜や、夏の甲子園で、高校野球を見る際に、また阪神園芸の方の働きにも注目したいと思います。
3投稿日: 2023.11.16
powered by ブクログ野球は、あまり興味がないのですが、球場整備が、こんな風に行われることを初めて知りました。実在の会社が出てくるので、リアルに感じる事ができ、これから高校野球を見るときは、整備の仕事に携わる方々にも注目してみたいなと思いました。仕事の仲間、友達から色々なことを学び成長していく主人公。父親との関係も、親子なのだから、本音をぶつけ合うことは大切なことかなと思います。
4投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログAudible読了 読み始めよりも濃い内容だった。なかでも父子のストーリーには、少し涙ぐんでしまった。 ──しくじりや失敗から、一番遠いところにいるのが父さんだと思っていた 弟への劣等感から、認めてくれない父を忌避するようになってしまった主人公の生の声がズシンと響く。胸をえぐられたような気持ちだ。父の立場から読んで、思いもよらない息子の言葉を聞いたような気がした。 逆に、子どもに戻って振り返ると、確かに、そうだ。父の弱音は聞いたことがない。癌に侵されても、息子2人がニートになっても、父は変わらなかった。少なくともそう見えていた。 だけど、私は人間だ。かっこつけて怒って見せていても、どっちか言われたら弱い方の…人間なんだ。 たったの1フレーズで、親と子の2つの後悔が混ざったような複雑な感情を呼び覚ましてくれた。 ── 桜の花びらって、散った後一体どこに消えるのだろうと、阪神電車の窓から外を眺めながら考えた ── ただ立ち止まっていても、人間の営みも、自然の営みも、あっという間に移ろってしまう 素晴らしい表現だと思う。まさにこの作品にピッタリとはまっている。無常感にも見えて、そうではない、躍動感のある終盤にしっかりと楽しませてもらった。
8投稿日: 2023.09.14
powered by ブクログまず本屋で見つけて迷わず購入する、正解でした。吹部2以来かな、とにかく読みやすいです、出来事を細かく砕いて提供してくれるので、まさに甲子園の土の様に掘り起こして踏み固める場面がたくさん出ていた。夏美との恋愛ものかと思ったら、野球部の延長かと思ったらまるで違った。まるで知らない阪神園芸に触れてくれて非常に勉強になりました。よく鬼釡神工だと阪神園芸は聞きますがやってることは知らないんです。長谷と親父が同じに見えるのって、確かに感じる、自分の劣等感を口に出して叫んでたよ、よくやった。登場人物の劣等感がテーマかと
7投稿日: 2023.09.08
powered by ブクログ人々に評価されやすい仕事がある一方、なかなか評価されずらい仕事もある。 自分はいわゆる裏方に近い仕事をしてるからか、共感できるし、裏方もかっこいいんだぞ!という気持ちになった。 感謝を求めることなく感謝される仕事をしていきたいと心から思った。
5投稿日: 2023.07.26
powered by ブクログ阪神園芸を舞台とした小説です。 始めは主人公があまりに幼すぎて、仕事に対する意識の低さとかすぐ気が散っちゃうところとかコンプレックスに逃げ込むところとかにイライラしましたが、後半はどっぷり青春していて涙が出そうになりました。 夏の甲子園大会が始まる前に読み終えられて良かったです。
3投稿日: 2023.07.25
powered by ブクログ阪神園芸さんを舞台にした青春小説(お仕事小説というより青春小説でした)。 でも、あの匠の技を丁寧に書いてくれています。 続編が読みたいなー。
2投稿日: 2023.07.22
powered by ブクログ神整備で知られる「阪神園芸」を舞台にした小説。 今年の高校野球は始まったばかりですが、今年の夏の甲子園では 選手だけでなく、裏方として働く「阪神園芸」の皆さんの姿も注目したいと思いました。
2投稿日: 2023.07.11
powered by ブクログ主人公の家族や友達、仕事の同僚と自身の仕事についてうまく連動させて、成長していく物語。野球好きにはたまらない阪神園芸の話も多く含んでいるため面白かった。自分の進みたい道を選択して生きることへの決断がそれぞれの登場人物にあって自分と重ねるシーンもあった。
2投稿日: 2023.06.12
powered by ブクログWBCきっかけで野球が好きになり、野球小説を探したところ、こちらがおすすめされていたので読んでみました。 阪神園芸さんの仕事内容が丁寧に書かれおり、グラウンド整備の情景が目に浮かびました。 ストーリー的には想像していたよりも、主人公の言動が幼いと感じた。 高校生ぐらいの若者向けの小説なのかなあと思いました。 でも、全体的に爽やかな内容で読んでいて疲れなくて良かったです。
2投稿日: 2023.06.05
powered by ブクログ阪神園芸さんという普段は描かれない裏方のお仕事の部分が描かれていて、面白いと感じました。 仕事の中で成長していく主人公やそれを支えてくれる周りの方も皆魅力的で、読み終わった後は仕事を頑張ろう!という気にさせてくれました。
1投稿日: 2023.04.24
powered by ブクログ甲子園球場でグランドをまもる"阪神園芸"で働く主人公(高卒1年目)と先輩(野球部強豪校卒もとピッチャー2年目)、弟(野球部強豪校2年生ショート)、ビールの売り子の大学生女子たちの話 阪神園芸としての仕事が細かく描かれていて、芝生の育て方、土の返し方、試合中の整備や雨の時のシートでおおう様子などとても面白かった。 主人公は、よくTVで運動できない芸人のヒザ神のような形容をされてる全く運動ができず、緊張すると膝が曲がらずに走るから先輩にバカにされる。父も弟も野球が"超"できるスポーツ親子なのに、全くできずトラウマになっている主人公。 職場の人たちや友人、家族などと交わりながら少しずつ経験して成長していく話。 ラストに弟の試合が描かれていて、その経過を私は野球実況レベルで読んでたら…なんか省かれてて⁇となったまま終わってしまった。 野球好きが読むんやから、ここはちゃんと描いて欲しかったな。
1投稿日: 2023.02.21
powered by ブクログ甲子園のグランドキーパーをしている阪神園芸の社員を描く小説で、阪神ファンとしては非常に興味をひかれ手に取った。 青春小説?若者のお仕事熱血小説?としては非常に良かったが、阪神園芸を持ち出すならばもっとその部分を書いて欲しかった。プロ野球選手との生々しいやりとりみたいな・・・ 期待が高かっただけに少し消化不良だったかな。 まあ太平洋戦争時の空襲で5000発の焼夷弾がグランドに刺さっていたというすごいエピソードもあったけれどもね。 続編があればもっともっとえぐってほしい。
8投稿日: 2023.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
素晴らしかった! 阪神ファンとして、高校野球ファンとして、なぜ今までこの本のことを知らなかったのか我ながら理解できない。最高だった。 主人公がいい。この子の心情が痛いほどわかるし、この子のこと構わずにはいられないことがすごくよくわかる。魅力的な子。きっと大人になったらモテるよ。 真夏ちゃんも良い子。男にとって都合のいいキャラじゃなく、ちゃんと物語を持ってるし意志がある。魅力的。 ナイトくんと一志くんは痛々しくて。 2人とも幸せになってほしい。 順番を間違えて、ナイトくんの話を先に読んじゃったから、最初からナイトのこと理解して読んでしまった。まあ、どっちにしろ良い子とわかっていたと思うけど。 主人公の母親もナイトの母親も良い人。 阪神ファン、高校野球ファンは絶対に読まなきゃ!
1投稿日: 2022.10.04
powered by ブクログ雨宮君も長谷さんも本当に19歳、20歳? 若さや見た目で内面はわからないし、未熟でもないと感じました。
2投稿日: 2022.07.10
powered by ブクログ阪神ファンの家族の影響で、野球中継を観る機会が多く、馴染みのある甲子園球場が舞台ということもあり、楽しく読ませてもらいました❁⃘*.゚ 甲子園球場で阪神園芸さんがお仕事されている姿を実際に生で見てみたい!と思いました。
3投稿日: 2022.04.17
powered by ブクログ甲子園の整備をする阪神園芸で働く19歳。スポーツマンの父と野球で活躍する弟から逃げるようにでも認められたくて選んだ道。下っ端でとことん運動神経が鈍いのもあって失敗も多いが、同僚や友達や家族と関わりながら少しずつ成長していく。雨降って地固まる。甲子園の土のように。夢中になれる仕事があるって幸せなこと。表舞台であろうと裏方であろうとそれぞれがそれぞれの道のプロ。プロの仕事をする人はみんなカッコいい。
1投稿日: 2022.04.03
powered by ブクロググランドキーパーという裏方の物語ですね。 読んで暖かい気持ちになります。 ラストの親子の会話はこんな風に話せたら良いのになと思いました。
4投稿日: 2022.03.25
powered by ブクログお仕事小説。 実在する阪神園芸に入った新人、天宮大地の親子関係、友情、仕事、自分を考える話。 友人が良い人。一志と長谷と大地の関係が良い。 長い本だが、すぐ読めます。
2投稿日: 2022.03.09
powered by ブクログ「雨が降るからこそ、地面が固まる」 「1年。また、1年。その積み重ねがこの場所を守っていく礎になる。」 何度も涙が出そうになりました。 とても温かい物語です。
1投稿日: 2021.10.22
powered by ブクログすごく爽やかでいい作品だった。 これから甲子園に観戦に行った時、プレーの合間の阪神園芸さんに注目して見てみようと思う。 登場人物の、ポンポンと飛びかう関西弁がまた耳に心地いい。 主人公の屈折した気持ちや家族への妬みが、グラウンド整備という仕事や同僚との関わりを通じて鮮やかに昇華されていく様に説得力があった。 高校野球好きにはたまらない、何度でも読み返したくなる作品です。
1投稿日: 2021.10.18
powered by ブクログ甲子園を整備している"阪神園芸"、実在の企業名をそのまま使ったお仕事小説。グラウンドの状態をよく保つ、その具体的な手法がくわしく写し取られていて、とても興味深く読んだ。 肝心なのは"厚い土の層を掘り起こして混ぜ、不透水層を作らないこと"、そしてそれが、人の心と重ね合わせて繰り返し語られる。 コンプレックスのかたまりで父親とうまく関係を築けない主人公・大地。ひじの故障で夢を諦めた長谷先輩。かたくななその心が少しずつやわらかくほぐれていく様を、甲子園の1年と共に描いていく。 「過去は誰にでもある。でも、今は今なのだ。」ハタチ前の大地は、そう思える負けん気も持っている。卑屈になりがちな自分を直したいと思っているのだ。だからなのか、うじうじしていても見放す気にはならずに読んでいける。 ちょっと冗長かなと感じたし、帯に書かれた「絶対泣く」には「えっどこで?」と思ってしまったけど、ハタチ前後の"雨に降られた"若者たちが影響し合って生き生きと伸びはじめる眩しい物語。 装画も好き。雨が降らなければ、虹もできない。
4投稿日: 2021.10.15
powered by ブクログ青春は、学生時代にしか訪れないものだと思っていましたが、一生懸命に仕事に打ち込む大地達の姿は、まさに青春そのものでした。 登場人物達が皆、心にささくれがあって、でも、お互いが励まし合いながら、知らず知らずのうちに影響を与えている。一人一人が向上心に溢れて、生き生きとしている姿は、読んでいて清々しかったです。 阪神園芸の方々の仕事がメディアなどで、注目されるようになったのは、恐らく、ここ数年だと記憶しています。タイトな高校野球のスケジュールと、天候の影響により、雨でも試合を継続する機会が増えています。 高校野球という、一瞬しかない、試合を心置きなくプレーできるようにという、阪神園芸の方々の思いや、プロ野球において、怪我が選手生命の命取りにならないように、安全面への考慮がされていることに気づかされました。 緻密な計算と、長年の経験が、甲子園を作り上げている。「プロ」のプライドと技に触れることができました。
5投稿日: 2021.10.10
powered by ブクログ神整備で話題の #阪神園芸 が舞台の青春お仕事小説。 悩みながらも、仕事や仲間を通して悩みと向き合い夢へ向かって踏み出す登場人物が愛おしい! 爽快な読後感を味わった。 甲子園球場の舞台裏も興味深い。 野球ファン必読の一冊!
1投稿日: 2021.09.03
powered by ブクログ高校卒業後、阪神甲子園球場の整備を担当する「阪神園芸」に入社した主人公の、仕事や人間関係をめぐる奮闘を描いた青春小説。 野球を観る者としては、阪神園芸の詳しい業務の様子がまず面白い。雨が降り大きな水たまりのようになったグラウンドでも、彼らの手にかかればまた野球のできる状態にまで戻してくれる。そのことから「神整備」と呼ばれる彼らの仕事っぷり。 普段は高校野球中継の試合と試合の間で彼らがホースで水を撒いている姿が印象的だけど、高校野球での校旗の掲揚の裏話、オフシーズンの準備、そんな知られざる仕事の様子が面白かった。野球好きならおそらく試合の見方がちょっと変わるはず。 そして彼らの仕事に掛ける思いも熱い。グラウンドの整備が悪ければ、選手のケガにもつながりかねない。それは選手生命、選手の人生にもかかわってくるかもしれない。 高校野球ならその一試合は、球児にとってかけがえのないもの。だからこそグラウンドキーパーは真剣にグラウンドに向き合う。その心意気の真っ直ぐさたるや。 物語の主人公である雨宮大地は、阪神園芸の新入社員。運動神経が悪く、社会人野球経験者の父親との不仲、父の才能を受け継ぎ甲子園出場を果たした弟への気おくれに悩みます。 そうした主人公の物語と並行して描かれるのは、故障のため野球を諦めた先輩グラウンドキーパーの物語や、同性愛者である主人公と親友の大学野球の選手の物語。 主人公の大地や、大地の友人の同性愛者の一志が、体育会系のノリや女性関係をネタにした男性のコミュニケーションに戸惑ったり苦悩する姿が、自分も文化系側の人間だったから、とても共感しました。だからこそ彼らがもがき、諦めたり倒れそうになる姿も、その壁を超える姿も自然と感情移入しながら読めました。 甲子園といえば高校野球の爽やかさが印象の第一に上がるけど、その爽やかさに引けを取らない読み心地の爽快な青春小説でした。
2投稿日: 2021.08.12
powered by ブクログ高校卒業後、就職した大地。その会社は、甲子園のグラウンド整備などを行う「阪神園芸」。ベテラン社員や一つ上の先輩に言われながらも、仕事に追われる日々。 それぞれの同年代が抱える心の引っ掛かりと戦いながら、どう自分と向き合っていくのか。 甲子園の様々な一面が知れて面白かったです。「阪神園芸」という会社は実際にある会社で、会社の名前・事業内容など知らないことだらけでした。試合での選手だけでなく、色んな人たちによって、作り上げられていることに改めて感慨深いなと思いました。 お仕事小説ですが、青春小説で味わう爽やかさがあり、青春の延長のような雰囲気がありました。 高校時代は東京にある野球部のマネージャーだった大地。なぜこの会社に入ったのか。大地の成長物語だけでなく、様々な同年代の成長物語としても楽しめました。 内容としては、入社してからの1年間が描かれています。経験ゼロなので、失敗続き。しかし、最初から完璧な人なんていません。経験を積むことで、色んな感性などが成長していきます。1年間だけでしたが、段々と成長していく姿に読み応えがありました。 仕事だけでなく、登場人物にも魅力がありました。 音楽を目指すピール売り、野球を諦めた先輩社員、同性愛者の友達、甲子園を目指す大地の弟。それぞれが抱え込む苦悩と闘いながらも、お互いと励まし合っていく姿に「仲間」としての大切さを感じましたし、羨ましいなとも思いました。 時間が経つごとに段々と「大人」になっていく姿には応援をしたくなる気持ちになりました。それぞれの人物が、どんな答えを出していくのか。人生良いことばかりではありませんが、頑張って欲しいなと思いました。 自分自身も何か頑張って見ようかなと思いたくなる気持ちにさせられました。 まもなく始まる高校野球。選手だけでなく、裏方で働くスタッフにも注目したいと思いました。
1投稿日: 2021.07.23
powered by ブクログ”神整備”として知られる高校野球の聖地・甲子園球場のグラウンド整備を請け負う職人集団「阪神園芸」に高校卒業後に入社した雨宮大地。 運動神経ゼロが故、かつて野球選手だった父とは上手くいかず、野球センス抜群の弟・傑にも引け目を感じて家族から浮いた存在だった。 高校野球部マネージャーとして、甲子園出場を果たしたが一回戦敗退。 父に認められたい一心でグラウンドキーパーになるため甲子園に戻ってきた。 失敗続きの大地にいつも辛く当たってくる一つ先輩の元甲子園優勝投手の長谷騎士。 甲子園出場時のピッチャーだった一志との再会やビールの売り子で歌手を目指している真夏との出会い。 グラウンド整備の奥の深さを感じるほど、不安、焦り、無力感に押しつぶされそうになる大地。 みんな不器用だった。 みんな必死にもがいていた。 でも、不器用でも必死に前に進めば自分の未来が見えてくる。 「雨が降るからこそ、地面は固まる」「何度でも、何度でもな」 グラウンドも人の心も同じだと知る、青春お仕事ストーリー。
1投稿日: 2021.07.22
