
総合評価
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powered by ブクログ1937年発表フレンチ警部シリーズ第16作。クロフツが30年代後半に立て続けに発表した船を舞台にしたシリーズのひとつ。構成は大きく3つにわかれており、クロフツ作品によくある2部構成から成長が見られる。1部、2部ともにミステリ的な仕掛けは秀逸で着目すべき点も多いが、解決のまさにその瞬間はピリッとしない。ここらへんは、演出上手なクリスティやカーが脚色したら、どうなっていたか気になるところ。とはいえ単調な中にユーモアを忍ばせるクロフツ節は全開で、夫人もしっかり登場するので、シリーズ作品としても読み応えがある。
0投稿日: 2024.07.10
powered by ブクログFound Floating クロフツにしてはいまいちな印象。 クルーズ船内の事件ということであればクリスティの「ナイルに死す」の方が面白かった。 事件とは関係のないパートも多く、あまり気負わず手軽に読んだ方がいい。
0投稿日: 2018.11.17
powered by ブクログ船の描写部分は、飛ばしてしまったけど、そのほかはストーリーに浸り続け、結局、驚きの最終章で終わりました。 事件発生のいきさつを始めとするストーリーの進み方が大好きな展開の仕方だったので懐かしさと心地良さが残りました。 重厚な作品でした。
0投稿日: 2012.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
フレンチ警部シリーズ 会社経営者キャリントンが身体を壊し後継者に指名したのはかつてオーストラリアで袂を分かった兄の息子マント。もともとイギリスで彼の下で働いていた甥のジムとの対立。家族そろっての食事中に起きた事件。ヒ素が混入された食事。全員の命は取り留めたが犯人は謎のまま。休養のために計画された船での旅行。途中上陸したマントがジブラルタルの海で遺体となって発見される。片足のない遺体の謎。捜査のために船に乗り込むフレンチ。
0投稿日: 2012.01.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
地中海を舞台にした殺人事件。 なんやかんやで企業の社長一家に訪れた男が社長の跡取りになりそうで、社長の息子にやっかまれる。そして、食中毒事件が起こったが誰も死なず、その後社長家族+αで客船旅行の途中で跡取りになりそうな男が殺される。 推論の立て方が面白く、犯人当てとして教科書になり得る。フレンチ警部でなく船長が想像以上のキレを見せる。フレンチ警部はキレるタイプではないけど。多分船長はポッと出のはず。
0投稿日: 2011.12.04
powered by ブクログ訳がなぜかとても心地よく感じました。 それは出版社が違うせいも若干は あるのかもしれませんが… ちなみに事件そのものは いつものクロフツの作品とは異なっていて 犯人も珍しいことに単数ですし、 おまけに殺される人も一人だけ。 しかしながらこのスケールの小ささで侮ってはいけません。 裏には細かいながらも綿密なトリックが 隠されているのですから。 おそらくなかなか思いつかないと思いますよ。
0投稿日: 2009.11.30
