
総合評価
(4件)| 0 | ||
| 4 | ||
| 0 | ||
| 0 | ||
| 0 |
powered by ブクログ国家を分析するとき、歴史(政治、国際関係)、文化、安全保障論、などを切り口とする場合が多いが、 本書は組織論、組織管理学寄りの視点で、中国共産党を中心とした中国の組織構造を捉えた、かつある意味で学術的な深掘りはせずにそれなりの深さで全体像を理解できる分析となっている。 中国のこと気になるし視座が欲しいけど、難解そうな専門書には手が出ないという人がいるならば、おすすめの一冊。 著者自身もディープな趣味が本になった、というように、多少砕けた表現や、ニュアンスで伝える部分もあり、何かしらの学問の中国地域の専門家からは批判も受けそうな部分はあるが、一冊通しての本書の中国観はとても納得の行く論調?となっている。 分かりやすい仮説と中国社会をよく見た上での洞察が散りばめられている。 党が上で、その下に国家や軍などがある構造。 イデオロギー云々というより、党という組織をいかに守るか、党が力を得るかという、組織としての純粋な力学が働いている。 中国国民は、多少不満はあれど、中国なりの自由を享受している。 中国以外の国からすると国対国だけでなく、党というカウンターパートも強く意識する必要がある。 末端を切り捨てたり、情報操作も含めて、党中央のメンツを守る。 メディアはうまく育てている。ウソと魅力を混ぜながら99のファクトと1のプロパガンダで情報発信している。 情報統制や信用のデータベース化を推進している。 グレイゾーンを認めながら、国内で勝ち上がった企業を外敵から守って、巨大勢力に育て上げている。
0投稿日: 2023.02.06
powered by ブクログ共産党の意思決定の仕組みや国家としての戦略、頭ごなしに馬鹿にしてはいけない事、など改めて参考になりました。
0投稿日: 2022.11.12
powered by ブクログすごく良い内容なのに、なぜか読んでいるとたびたび眠くなった…。明確な結論がないからだろうか? 感想としては「ひょっとして、今の中国は自由が少しないだけでとってもいいのでは?と思ってしまった問題は習近平がいなくなってからかも…。
0投稿日: 2021.09.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
親中とか反中ではなくまずは「知中」になりましょうという本。中国共産党のシステマチックな組織論や、党と人民の関係性などとても勉強になった。特に香港問題などは、中国に長年いた筆者だからこそわかる空気感が知れて面白かった。細かい話などは少し難しかったのでまた読み直したい。
0投稿日: 2021.08.09
