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寄り道ビアホール
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篠田節子/講談社
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総合評価

5件)
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    日常のホンワカした出来ごとを柔らかい文体で綴ったエッセイではなく、自分のポリシー(流儀?)や物事の評価に対するクライテリアがキッチリ、しかも嫌味なく織り込まれており、作者の生身の人間としての魅力にあふれた作品だと思う。 女性が書くエッセイとしては、他の書評の通り若干辛辣(ストレートという意味で)な部分もあるが、よく読めば決してそれは男性的ではなく、成熟し達観した女性の深みを感じる。

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    投稿日: 2023.09.26
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    小粋な題名に魅かれ、午睡の前のひとときにと、本棚から取り出す。13年ぶりの再読に、すっかり内容は忘れている。 朝日新聞家庭欄に連載されたエッセイとのこと。巻末の、重松清との対談を読むと、著者はエッセイにこだわりがあるそうな。ともかく、日常生活の中で出会ったいい話が詰まった社会はエッセイ。 印象に残ったのが、現在のエンターテイメント小説がもっと海外で翻訳出版され、外に出ていけば、「日本の顔」が外国人にも見え、感情的な反発や理由のない警戒にさらされることが、今より少なくなるのでは、という著者の意見。確かに、工業製品に比べて、文化については、日本はまだまだ輸入大国と言っていい。

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    投稿日: 2015.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    重松清との対談が出色。 重松清が編集者あがりだということを知った。 随筆嫌いの篠田節子をいじっている。 山村正夫の小説講座あがりで、宮部みゆきの年上の後輩の篠田節子をいろいろ。 弟子というか、妹子というか。 篠田節子がおっさんであることが発覚。 「小説の方も男か女か分からないものを書いています」と言っている。男性から見ると、女性視点でないと書けないものだと感じている。おっさん的ではあるけど。おやじギャル++的な。

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    投稿日: 2013.04.29
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    エッセイというものは、署名記事とは違う。その書いている人物そのものに興味がなければ、とても読めないと思う。少なくとも僕はそう思う。それは、エッセイというものがあまり好きではないからだ。ブログとどう違うのか、や、日記と異なるところはどこであろうか、などなど考えるのも面倒なものをエッセイは内包している。ところで、これ。篠田節子が僕はすきである、彼女の小説のファンといってもいい。だから、読んでみた。やはりあまり楽しかったとはいえない。あーこんなもんかーと思ってしまうエッセイもちらほら。ただ、中のひとつに強烈に印象に残ったものがあった。「はみだしものがいるからこそ・・」というエッセイ。ここなんだ、たった一遍の4頁ばかりの文章がこの本を読んでよかったと強烈に肯定する、ここに素人と好きな作家の違いがあった。あとがきもよかった。

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    投稿日: 2011.05.24
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    篠田節子さんエッセイ朝日新聞家庭欄に連載されたものずっと前に読んだので今回パラパラとめくってみた。最近篠田節子さんのものを読んでないけどやっぱりこの人、好きだな〜って改めて思った。また読んでみよ!!

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    投稿日: 2007.08.12