https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00058657

院内に潜むささいなミスが、患者の命をおびやかす。医療事故のメカニズム、その真因に迫る。 日本における脳血管疾患の患者数はおよそ112万人。そして患者の多くが何らかの後遺症と闘っている。記憶障害を少しずつ克服しながら、懸命に医療現場に立ち続ける川内ミヤビ。 そんな彼女を厳しく指導する看護師長の津幡もまた、かつて起きた医療事故のトラウマを抱えていた。 そして三瓶は、高度な技術が求められるもやもや病の血管吻合術にミヤビを指名する。 「スイスチーズモデル」「一過性全健忘」「もやもや病」の症例を収録。 ドラマでも神回と話題になった回の原作エピソード「スイスチーズモデル」「もやもや病」は、ドラマ版のファンにも、いくつかの医療ミスが重なり起きるヒヤリハット事案を防ぐ「スイスチーズモデル」そしてお互いに信頼し合い補う協力連携体制の必要性を痛感する必読傑作エピソード。 ドラマ版では登場しなかった理事長のクセ者ぶりが、良い。 ドラマ版との違いも楽しめる5巻。

医療機関では、こんなふうにリスク管理をされているのだと頭が下がった。気のぬけないお仕事だ。

スイスチーズモデル、ハインリッヒの法則。医療機関に勤めている者なら聞き馴染みのある、リスクマネジメントの用語。先日もリスクマネジメントの研修会でも、重大事故を防ぐためにもヒヤリハット報告をして下さいと教わった。