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インテグラル心理学
インテグラル心理学
ケン・ウィルバー、門林奨/日本能率協会マネジメントセンター
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総合評価

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    700ページを超える大著。 「無境界」と「インテグラル理論」というウィルバー自身における入門書は読んだけど、本格的な著作はこれがはじめてかな? これは、入門書というより、教科書みたいな位置付けなのかな?インテグラル理論の4象限、レベル、ラインを始め、キーワードが丁寧に説明される。 といっても、ウィルバーの議論はとても壮大かつ抽象的で、ある程度、丁寧な説明を読んでも、まだまだ腑に落ちる感じにはならないけど、これはメタ理論だからね〜。 なかに入っているものより、それをいれるフレームワークについての理論なんだよね。 それでも、ほんとにたくさんの気づきがあったし、自分のなかにあったさまざまな混乱がしかるべきフレームワークで整理できつつある感覚がある。 ウィルバーは、ポストモダーンに対して、批判的な視点であるとこれまでの著作から感じていたのだが、この本の説明を読むと、その良いところはしっかりと評価しつつ、問題を明確にしていく感じで、あ〜そうそうと共感した。 ウィルバーのだした解答にかならずしも完全に合意するわけではないが、やっぱインテグラル理論はしっかり学ぶ必要はあると思った。 巻末のさまざまな理論をレベルで位置付ける表が延々と続くところが圧巻だな〜。

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    投稿日: 2021.03.29