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コロボックル物語1 だれも知らない小さな国
コロボックル物語1 だれも知らない小さな国
佐藤さとる、村上勉/講談社
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総合評価

74件)
4.2
29
20
14
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    朝倉かすみ『よむよむかたる』の作中に出てくる本が実在するとのことで読んでみたのがこちら。『よむよむかたる』ではコロボックルの解釈が書かれていたが、実際にコロボックル物語を読んでみての印象は違った。解説本を先に読んだような流れで今作を読んだが、自ら思う感想以外の視点でも読み進めることができて面白かった。

    0
    投稿日: 2025.10.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    全巻読んで、改めて、セイタカサンとコロボックルの出逢いの場面の記憶が強い。読者である私もあの瞬間、コロボックルに出逢ったんだ、な。その後生涯の縁となる女の子とも同時に、だったのか。なるほど。 大好きな作品『西の魔女が死んだ』の梨木香歩さんが『愛読書』として解説を書かれていたり、『精霊の守り人』の上橋菜穂子さんが解説を書かれていたり。子どもの頃に出逢った作品として、作家さんたちに影響を与えた小人と人間トモダチとの物語。村上勉さんの柔らかでかわいい絵も世界観を支えてくれている。私はこのシリーズを、我が子へ買い与えた親として読んだけれど、子どもから大人へ、そして次の世代へ、、と作品中に横たわる長い時間軸は、どの世代で読んでも響く効果、登場人物とともに成長・人生を歩んでいく効果があると思う。ハリーポッターシリーズのように。

    0
    投稿日: 2025.01.19
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    先日本屋さんでブラブラしていたところこの本に出会い、幼い頃よく母が「ここにはコロボックルがいるんだよ〜」と言っていたことを思い出した。 夢溢れるとっても可愛いお話で、せいたかさんもおちび先生も、とっても健気。今でも面白いけどやっぱり感性豊かな子どものころにこの本を読みたかったし、純粋無垢な気持ちで読むことが重要だなと思った。 ふきの葉の下に隠れている描写、カエルの着ぐるみをきたコロボックルたちがルルルッと言う姿がありありと目に浮かぶよう。 私も会ってみたいな。刺されるのは嫌だけど笑 会ったらどんな話をしよう?などと考えながら、夢に出てくるのを期待している私でしたとさ。

    0
    投稿日: 2024.11.07
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    コロボックルシリーズの一作目。 実家の本棚にあったのに読んだことがなかった。たまたま図書館で見つけて読んでみたけど、大人も子どもも楽しめるものという感じがして良かった。 自分だけの秘密の場所を見つけるワクワクは、子どもの頃を思い出して懐かしい気持ちになったし、さらにそこを自分好みに手入れしたり、秘密の存在(コロボックル)がいるというのも楽しいもの。 コロボックルが味方の人間を見極めるために、一度姿を現して反応を見てみるといのも、なんとも可愛らしいなぁと思った。

    19
    投稿日: 2024.08.27
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    小学4年生で初めて読み聞かせしてもらい、中学生で改めて自分で読み、大好きな1冊です。大人になり、佐藤さとるさんのコロボックルシリーズを大人買いしたきっかけ本

    7
    投稿日: 2024.07.20
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    小山という豊かな自然がなくならないかが気になり、最後まで読みきった。 ★3の理由は、ファンタジーは、やはりあまり好きではないジャンルだったから。 そろそろ読めるかな?とおもったけど、やはり、そんなに好きではなかった(笑)

    0
    投稿日: 2024.04.30
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    図書館で見つけて懐かしくて思わず借りて読む。 昔も好きだったけど今も変わらず新鮮に感じる。 子供の頃は、自分の近くにもコロボックルいるかも~とよくキョロキョロしてた。 自分だけの秘密の場所と小さな友達。宝物のようなファンタジーの世界だけどコロボックルの世界も人間の世界もリアルで面白い。

    8
    投稿日: 2023.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幼い日、家にあったこの本。人生で初めて?ぐらいに読んだ小説。当時は意味なんて深く理解することができず、ただ、字を読むことでこの膨大な世界に自分が迷い込めた感覚が楽しくて、夢中になって読んだ思い出がある。大人になった今、この一冊を1日で読んでしまった。他の方もおっしゃってた通り、戦争の描写があることを初めて知った。戦時中を生きた1人として、せいたかさんも相当苦労して生きてきたんだなということが分かった。 誰にも心の中に自分だけの世界がある。大人になったからこそわかるこの大切さ。 最近は子ども時代に埋めたタイムカプセルを掘り起こして、そして温かい気持ちになる、そんな気持ちになる機会が多いなと感じます。

    2
    投稿日: 2021.09.19
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    佐藤さとる展の前に読み終えなきゃと! 積読でずっと放置してたものをやっと。 いやーこれは小さい頃に出会いたかったな… 児童書だけど、練馬の図書館の児童書コーナーになかった気がするな? だって図書館の児童書コーナーほとんど読破したもんな…(いやそれは言い過ぎだけど) とはいえ。今読んでもすごいワクワクしたし、ドキドキしてる。ファンタジーだけど、リアル。きっといるんだろうなって思える。そして書かれたのがめっちゃ昔だから、携帯もない、古き良き時代の話だけど、それがまた、いい。余計なものがなくて。 すごくいい。

    0
    投稿日: 2021.07.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何度目か、十何度目かの再読。 解説かどこかで書いてあったことだと思うけど、セイタカさんとオチビさんの出会いと青春の物語でもある、というのが大人になっても楽しめる理由のひとつなんだと思っている。

    0
    投稿日: 2021.05.25
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    小学生の時に好きだったシリーズ。 文庫本が出てからも何度か読み返しているが、今回改めて読んでみて、戦争の記述を初めて(!)認識した。 戦争前後ということは、もしかして京極堂シリーズと時代設定が一緒?まじで?という気分。 (最近、戦争に敏感になってるなあ‥) 小さい頃に読んだ本って、上手く言葉にできないね。 ここから始まるシリーズのわくわく感、おちび先生との出会い、コロボックル号の名付けなど、どの部分も好き。 夢を見せて道路計画を変えちゃう、長閑さも好き。

    0
    投稿日: 2019.11.06
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    初版から50年以上が経つ小人を主人公にしたファンタジー小説です。 主人公の「せいたかさん」(小人たちがつけたあだ名)とコロボックル(小人)達の交流を描いています。 子供にも読ませたい作品ですが、それ以上に大人が読んで心洗われると思います。挿絵も作品とマッチしていて、楽しませてくれます。

    0
    投稿日: 2019.04.21
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    有村浩からの繋がりで読んでみました。表紙や挿絵のイラストが有村浩と一緒で「よく本家のイラストレーター」を使えたものだと感心してしまった。←まずそこから(笑) それで内容の方なんですが、これは児童文学じゃないです。オトナが読む本です。文字がページの中にギッシル詰まっているだけで読み切れるか不安になりましたが、せいたかさんの小屋が秘密基地みたいでなんだかワクワクして読みました。このまま次の『ちいさな犬』へ進んでいこうと思います。

    1
    投稿日: 2018.06.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 びっくりするほど綺麗なつばきが咲き、美しい泉が湧き出る「ぼくの小山」。ここは、コロボックルと呼ばれる小人の伝説がある山だった。ある日小川を流れる靴の中で、小指ほどしかない小さな人たちがぼくに向かって手を振った。うわあ、この山を守らなきゃ!日本初・本格的ファンタジーの傑作。 【感想】

    0
    投稿日: 2017.08.14
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    大人になって読んでも面白いです。しかし子供の頃に出会っていれば、そのピュアな目で、日常を鮮やかな視点でみることが出来たのではないかなと思いました。 表現も真似したいものがちらちら。

    0
    投稿日: 2017.06.30
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    最愛の物語。 佐藤さとる氏が亡くなられたと聞いて、再読。 せいたかさんのコロボックルと小山に対する思いに、いつも感動してしまう。 でも、読み直してみて、新たな気づきがいっぱいあった。 物語の面白さだけではなく、自然や景観、木々や草花、季節や天候の移り変わりなどの描写が多く、読んでいくと、光景が浮かんでくる。この描写力が、佐藤さとるの真髄だな、と気づかされる。

    1
    投稿日: 2017.04.25
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    ずっと気になっていた本の一冊。 大好きな梨木さんも薦めている。 やっぱり、読み始めると、ほぼ一日で読み終わる。 子供の時から、よく見かけた本。村上さんの親しみのある絵。懐かしい匂いがした気がした。

    0
    投稿日: 2017.03.17
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    初めて読みました。 子どもの頃に読んでいたかった! 自分の周りにもコロボックルがいるかもと思いながら過ごしたかったなぁ。 1番感じたのは待つということ。信頼できるのか待つ、落ち着くまで待つ、買えるようになるまで待つ。 時間が濃くゆっくりと流れていくような物語。 美しい自然の中に、秘密基地のような自分だけの場所があるのは心強い。

    1
    投稿日: 2016.12.06
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    小さい頃に読んでいるはずだし、我が家にも絶対にあるはずなんだけど見つからず、図書館で借りてみた。 「やめられない止まらない」というほどではないものの、続きも読まねば! 若干うまくいきすぎだけど・・・童話だもんね。いいよね。

    0
    投稿日: 2016.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    以前 有川浩さんの 【だれもが知ってる小さな国】 を読んでから是非原作も読んでみたいと思い、児童書ですが 取り寄せて1から読み始めています。 挿絵も表紙も知っていたから小さい時に読んだ事が あるとは思うのですが、全く覚えていませんでした苦笑 新鮮な気持ちで読み始めています。 私が読み終わったら姪っ子に送る予定で♪ 大人も夢中になってしまう、優しいファンタジー 綺麗な景色や可愛いコロボックル達が浮かびます。 ガーデニングをしていると、ふとこんな事があったらいいなぁという気持ちを込めて小さな天使の隠れキャラを草間に隠し置いたりします。 きっと主人公のような願望が少しあるんだと思います。

    0
    投稿日: 2016.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    有川浩の『だれもが知ってる小さな国』からの流れでオリジナルの方を読んだ。セイタカさんのコロボックル愛、コロボックルたちの人とのかかわり方、考え方など、同じ世界観を楽しんだ。本作では小国消滅の危機とはいえ、コロボックルや小国の存在が問題になったわけではないので、知恵で乗り切れる程度の小事だった分、優しいお話しだと感じられた。 少彦名命=コロボックル説には感心してしまった。 16-13

    0
    投稿日: 2016.01.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    有川浩さんの「だれもが知ってる小さな国」を読んで、 本家の方は読んだんだっけ?と思って 読みました。 途中まで読んで、全部は読んでなかったかもしれませんが 定かではありません。 でも、大人が読んでも楽しめるものでした。 続きが6巻まで出ているというので、そっちも早く読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2016.01.16
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    山と小川と繁みがあった。探検したのは小学三年生の男の子。一人でじっくり自然と向き合う静かな心が輝いている。彼だからこそ小さな人たちは姿を現したのだろう。小さな国を静かに知る人が少しずつ増えるかもしれない。

    0
    投稿日: 2015.12.22
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    児童書のようでしたが読んでみると大人の私も楽しく読めました。コロボックルがあまがえるの皮を着るというのが小さな驚きで着ぐるみ!?とか思ってしまいました。

    0
    投稿日: 2015.11.25
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    ずっと知っていたのに、ずっと読めないまま過ごしてきてしまった。有川浩さんがコロボックル物語の続きを書いてくれたことがきっかけになって、読めてよかった♪

    0
    投稿日: 2015.11.21
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    誰と関わるだけでもなく、 自分と小人たちの関係が少しずつ築き上げられていく過程が興味深い。 簡単に他者と共有することはできないけれど、 自分の人生は、確実に影響を受けて色づいている。 誰かに伝えたり、分かち合うことがなかったとしても、 積み重なって行く自分の人生の豊かさというのはあるんだなと思った。

    0
    投稿日: 2015.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学2年生で初めて読んで以来ずっと大好きで、10代でも20代でも、30代に入ってもまだ読み返している。 自分にとっての読書体験のルーツなので、思い入れが強すぎるのは承知しているが、何がそんなに良いのか、今回の再読を機に考えてみた。 自分のそばでも小さな影が走るのではないか、雨蛙が落ちてくるのではないか、机の引き出しをあけるとそこにいるのではないかという、絶妙なリアリティがまず魅力である。 物語を読み終えて、ぱたりと本を閉じてからも、その空想はずっと止まらない。通学路を歩いていても宿題をしていても、物陰にはいつも彼らがいるような気がしていた。 この感覚は30代ともなるとさすがに薄れてしまうので、大人になってから読んだ人には通じにくいのかも知れないが、これが最大の魅力だというのは間違いないと思う。 それから小山の描写。 秘密の隠れ家は子どもの夢である。 いつもより遠くまで足をのばし、いつもなら入らないような草深い場所で、偶然に発見した秘密の小山。 完全に隔絶された異世界というわけではなく「トマトのおばあさん」のような地元の大人は知っているというのが、またどこかに本当にありそうな風情で良い。 その素敵な隠れ家をどうするかと思えば、地道に石を積み、草を刈るという現実的な手作業。生き生きとした植物や水辺の描写も相まって、ありありと目に浮かぶ。子どもの頃の夏休みの、あのありあまった永遠のような時間、どこかの水辺でぼんやりと見ていた光のゆらめきが、この物語にはそのまま封じ込められているようだ。 そう、小山はもはやせいたかさんだけではなく、私の思い出の一部なのだ。 そしてその場所が、夢みたいな思い出の地では終わらない。大人になって戻ってきて、本当にその手で家を建て、開拓していく。その前向きさ、望んだことを着実に一歩ずつ進めていく実現力は、ファンタジーが陥りがちな魔法とか運命とか不思議とかの力を借りて、なんとなく感動の幕の向こうで煙に巻いてしまうやり方とは違って、この現代に生きている私たち、ありとあらゆる人間が本来は持っている素朴な「意思の力」と「手の力」を、なんの疑いもなく、ときめきとともに示してくれている。こんなに地に足の着いた、現実の心に寄り添ってくれるファンタジーがあるだろうか。 コロボックルとの交流の仕方も同じことが言える。 相手を尊重しながら少しずつ距離を詰めていく。お互いが、どちらもが相手のことを調べに調べ、知るべきを知り、そして当人同士できちんと話し合って、問題意識を共有し、共生する決意。 残念ながら人間の国家間ではそうはいかないのが現実だが、せめて身の回りの小規模な人間関係でくらい、せいたかさんとコロボックルのようでありたい。価値観や立場や力の有無の差を超えて。 あえて他の物語と違う魅力を語るとすると、そのあたりではないだろうかと思う。 地に足の着いた、そのくせ極上のわくわくが詰まったファンタジー。 ところで、せいたかさんが大人になる間には戦争があった。 この一大事については、ほとんど語られない。 戦争体験のある児童文学作家の作品には、反戦のメッセージの色濃いものが多いが、佐藤さとるはこのシリーズにそういったことを反映させなかった。避けたと言うよりは、書かれた時代には言うまでもない、周知の事実であったというだけかもしれない。 ただ、30代になって読んで見ると、大人になったせいたかさんが、戦争前の子ども時代の記憶をとりもどし、小山を手に入れる様は、戦争によって一度失われた世界を取り返そうとする、そういう痛みと切なさを背負った行為であったかもしれないと感じた。

    4
    投稿日: 2015.10.04
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    隣同士の国でも仲良く出来ないし、絶滅の危機にある動物だっているし、コロボックルたちが人間世界と共存できるというのは夢物語なんだろうな。でもひっそりと友好を結び仲良くやっていこうとする主人公の輪が広がっていくと良いな。今回、小山に自動車道路の建設の件は回避できたけど、また別の場所には建設されるわけで…。その場所に別のコロボックル達が居ませんようにと祈らずにいられません。

    2
    投稿日: 2015.09.16
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    子供の頃読んで面白かった記憶があったので読んでみたが、どうも初めて読むような気がする。少年と小人の触れ合いだったと思うのだが。もしかしたら続編の「ふしぎな目をした男の子」を読んだのかもしれない。確かめてみよう。 ちなみにこの本もとてもおもしろかった。自分だけの小さな世界をもつことはとてもいい。娘がもう少し大きくなったら読んでほしい。

    0
    投稿日: 2015.07.26
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    とても可愛らしい物語で、読んでいくにつれてどんどん物語の中に引き込まれていった。 小人たちの言葉が全部カタカナで書かれてて、最初は読みにくいって思ったけど、それが逆に小人が本当に話しているような感じで読めた。 コロボックルの不思議な存在、少年から青年に成長するセイタカさん、そしてセイタカさんとおちび先生の関係… ニヤニヤしながら読めて、最後はホッコリした気分になれる本でした。

    0
    投稿日: 2015.05.10
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    借りぐらしのアリエッティを観て小人繋がりということで、だいぶ前に借りてた本をやっと手に取った。 セイタカサンがコロボックルのいる小山を守ろうと奔走する物語。アリエッティ(原作読んでないです)と比べると、コロボックルは人間と共存の道を歩もうとしている印象を受けた。全体を通してコロボックルの愛しさやセイタカサンのコロボックルを思う気持ちが伝わってきた。読了後はほんわかした気持ちになった。

    0
    投稿日: 2015.01.10
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    クリスマスの朝、目覚めると枕元にこの本が置いてありました。小学校の何年生だったかは忘れました。それ以来この本は私にとって特別な本だったような気がします。 物語は主人公の少年時代からはじまります。 ある日自分だけのもちの木を探して誰も近寄らない小山の方へ入っていった少年は、その奥に秘密の隠れ家のような場所を見つけます。そこは木立に囲まれた三角形の小さな平地で、小さな泉からはきれいな水が湧きだしていました。その場所がすっかり気に入ってしまった少年は、毎日のようにひとりでそこへ出かけていっては、長い時間を過ごすのでした。 ところで、その小山にはひとつの伝説がありました。「こぼしさま」と呼ばれる小人たちが住んでいて、むやみに山を荒らすとたたりがあるというのです。だから今でも人々はあまり近寄らないというのでした。でもその話を教えてくれた行商のおばあさんは、こんなことも教えてくれました。本当はその小人たちはとてもいたずら好きな愛らしい存在で人々からも親しまれていたのですが、いつの頃からか姿を見せなくなったのだそうです。小人たちのことが忘れ去られていくにつれて、「山を荒らすとたたりがある」という伝説だけが残ったのだそうです。 その話を聞いた少年は、ますますその小山が好きになります。 「ぼくの小山はたいしたもんだ!」 そんなある日、少年は小山のそばの小川のほとりで一人の少女を見かけます。流されてしまった彼女の靴を追いかけて、少年が戻ってきたとき少女はもうそこにいませんでした。しかし、その日小川のほとりではじめて出会った少年と少女は、本人たちは知らないままに同じ秘密を共有していたのでした。 その秘密とはもちろん「こぼしさま」のことです。二人は同じときに同じ場所でこぼしさまを見たのでした。 実際にはありそうもないお話が、ふつうの少年の視点でふつうの日常の中に描きこまれることによって、まるで本当にあったお話のような錯覚を読むものに与える、それが佐藤さとるの文学の真骨頂と言えます。 この本でも、小人という非現実な題材を扱いながら、とても作り話とは思えないリアルな世界が描きだされていきます(それには、佐藤さとるとコンビでたくさんの作品を発表している挿し絵画家の村上勉による精緻なイラストも、大きく寄与していると思われます)。森の木陰で陽気に踊る戯画化された小人とは異なり、また魔法を使う妖精のような存在とも違って、佐藤さとるが描く小人の国にはしっかりとした社会機構があり、何より生活があるのでした。 こうした佐藤さとるの特質は、「ツバメ号とアマゾン号」シリーズで知られるイギリスの作家アーサー・ランサムにも通じるものがあります。ツバメ号シリーズを翻訳した児童文学者の神宮輝夫は、「だれも知らない」の解説でこの両者を比較していますが、ランサムもまた世界中の少年少女に物語の主人公や舞台となった湖を実在と信じこませた作家でした。 さて、物語はそれから戦争をはさんで、主人公の青年時代へと移っていきます。 小山のある町に帰ってきた彼は、ひさしぶりに昔なじみの場所を訪れます。小山と彼の秘密の場所は何も変わらず、昔のままにそこにありました。彼はこの場所を自分のものにすることを決意します。 小山の持ち主を探しあてた主人公は、その家に通い詰めるうち、そこの当主である「峯のおやじさん」とすっかり仲良くなり、将来小山を譲ってもらう約束を交わすほどになっていました。 一方、彼が調べたところ「こぼしさま」にあたるような伝説は日本には見あたりませんでした。その代わり、彼はアイヌの伝説に「コロボックル」という小人の名前を見つけます。辞書にはこうありました。 コロボックル アイヌ語(ふきの葉の下の人の意味) 1. アイヌの伝説に出てくる小人のこと。 2. またはその伝説をもとにして、アイヌが住みつく前から、北海道に住んでいたと考えられる小人種の名。 「これだ」と主人公は叫びます。それから彼は小人たちのことを「コロボックル」と呼ぶことにします。 主人公は、峯のおやじさんに相談し、小山に小屋を立てる計画を立てます。おやじさんも乗り気でいろいろと便宜を計らってくれました。 そんなある日、主人公のところに、ついに小人たちが姿を現します。 現れたのは、若い三人のコロボックルでした。早口の彼らの言葉は、普通に聞くと「ルルルルッ」としか聞こえないのですが、ゆっくり話せば普通の日本語になるのでした。 彼らによると、コロボックルたちはずっと「味方」を探していたのだそうです。昔人間にひどい目にあったコロボックルたちは、長いあいだ人目を避けて暮らしてきたのですが、逆に人間の中に味方をもつことの必要性を痛感 し、それにふさわしい人間を何代にもわたって探してきたのでした。 そして彼らが目をつけたのが主人公だったというわけです。彼らは少年だった主人公に一度だけ姿を見せ、彼がその後どんな行動に出るかをずっと観察していたのでした。だから、戦争が終わって主人公が小山にふたたび姿を現したとき、コロボックルたちの国は大騒ぎになったのだそうです。 それから物語は、主人公とコロボックルの出会いを縦糸に、主人公とあの少女との出会いを横糸に織りなしながら、進んでいきます。 やがて主人公とコロボックルたちの前に立ちはだかってくるのは、小山を取りつぶす高速道路建設計画でした。彼らがその危機をどう乗り超えていくのか、それは読んでのお楽しみとしましょう。 この本のあとがきで佐藤さとるは次のように述べています。 しかし、ほんとうのことをいうと、わたしがこの物語で書きたかったのは、コロボックルの紹介だけではないのです。人が、それぞれの心の中に持っている、小さな世界のことなのです。人は、だれでも心の中に、その人だけの世界を持っています。その世界は、他人が外からのぞいたくらいでは、もちろんわかりません。それは、その人だけのものだからです。そういう自分だけの世界を、正しく、明るく、しんぼうづよく育てていくことのとうとさを、わたしは書いてみたかったのです。 この作品が出版された当時、批評家の多くは、「小山」を主人公が戦前・戦中・戦後を通じて守り抜いたものの象徴として理解し、受け止めたそうです。また、作家・批評家の古田足日はこう述べています。 「だれも知らない小さな国」は、主人公がほぼ労働者階級に属するのに、その思想一般は階級的自覚に基づくより、個の主張、個に内在する価値体系の確立に基礎をおいた点で、自分のめざす子どもの文学と相違する、と。 しかし、恐らくこうした専門家の受け取め方のいずれともまったく関係のないところで、「だれも知らない小さな国」は読者に受け入れられ、100万部を超える圧倒的な支持を得ました。それが意味するのは、読者にとって大事なのはその作品がどんなメッセージを持つかではなく、その作品が共感に値するかどうか、ただそのことだけだということです。 物語の価値を何らかのイデオロギー、何らかのキッチュ、何らかの記号に置き換えてしまうのではなく、物語を物語として読むこと。その世界を味わいつくし、その世界にしばらく身を置いてみること。 物語を読む、と言うよりも物語を生きる、と言う方が近いかもしれません。その世界をほんとうの世界として生きてみること、歩き、見、恐れおののき、安堵すること、そこにこそ物語の最も豊かな読み方があるのだと思います。 そうして生きられた世界こそが、誰もがこころの中に持っている自分だけの世界を形づくっていくのだと思います。 この作品は1959年に私家版で発表され、つづいて講談社から出版されました。その後「豆つぶほどの小さないいぬ」(1962年)、「星からおちた小さな人」(1965年)、「ふしぎな目をした男の子」(1971年)と続編が出され、コロボックルたちのその後の活躍が描き出されていきます。 そのいずれの作品においても、細部に神経を行き届かせ、物語を生き生きとふくらませる佐藤さとるの筆致にはますます磨きがかかって飽きさせません。もうひとつ、「誰も知らない」でも垣間見えていた、理工系出身の作者ならではの工学的なこだわりがこれらの作品では存分に発揮されています。「豆つぶ」ではコロボックル新聞の輪転機、「星からおちた」では一人乗りの小さなヘリコプター、「不思議な目」ではけがをしたコロボックルが捕らえられる手回し鉛筆削り機、という具合です。村上勉の精緻なイラストがそれに色を添えてくれます。 コロボックルシリーズは第五話となる「小さな国のつづきの話」(1982年)で完結します。これ以外に短編集「コロボックル童話集」(1982年)、「小さな人のむかしの話」(1987年)があります。また、1973年から1974年にかけては「冒険コロボックル」のタイトルでテレビアニメ(日本テレビ系列)にもなりました。全26話だけですから、本とは違ってそれほどヒットしなかったのでしょうかね。 シリーズのいずれもいい作品で私は何十回となく読みましたが、必ず戻ってくるのはやはり「だれも知らないちいさな国」でした。そこにある少年の日のひみつの場所と、ひみつの時間が、私を含むすべての読者を引きつけて離さないのではないかと思います。

    0
    投稿日: 2014.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    青い鳥文庫でずっと前に(といってもおとなになってからだけど)読んで、大好きになったお話。 久しぶりに読んだら、ああ、そういえば太平洋戦争の頃からお話が始まるんだった。もちろん主役はコロボックルだけど、せいたかさんとおちびさんがかけがえのないパートナーと出会うお話でもあるんだよな。 何度読んでも幸せな気持ちになる。

    0
    投稿日: 2014.06.06
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    名作です! 大人になって、あらためて読み直すと いろいろと見えてくることが多い… ま、よきにつれ、あしきにつれではあるんだけど… ひとことで云うなら、これは共生の物語なんです! 共生とは…複数種の生物が相互関係を持ちつつ 同所的に生活している状態…のことを云う… のだそうで、まさにこの物語がそう! 戦争では共生は守られない…と、つくづく…

    0
    投稿日: 2014.05.25
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    2014.4.26 読了。am10:28読了。小人。アイヌ。山。ファンタジー。日本やアイヌの神話と伝承を下地に描く。子供の頃に出会った不思議な存在を大人になって思い出した主人公。彼は小人の存在を信じる。主人公がこどもではなくて大人である点が特徴的。『ナルニア』や『モモ』といったファンタジー作品では、大人はファンタジーのような非現実的なことを信じないあるいは否定する存在として捉えられているためだ。実際現代は現実もそうだが。閉鎖的な空間。小山は家の近くにある裏山を思い出した。知る人ぞ知る場所。小さい頃に作った秘密基地にただよう閉鎖的で、でも中に入ると自分たち以外には誰もこの空間を知らないという高揚感や興奮でどきどきする、あの独特の雰囲気を、大きく広げたような物語。次巻も読みたい!

    0
    投稿日: 2014.04.26
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    夢のあるとても素敵な話でした。 二十年近い前のことだから…という書き出しで、うん、小さい頃にあった不思議な出会いや経験の話だと思いましたが、いやはや、もうちょっとワクワクさせてあげるよ、と笑う筆者が想像できるほどに、夢中になっていく話の展開。 小学生のころに得た不思議の種を、大人になるまで少しずつ育み大きな夢に育てあげていくセイタカサンこと主人公やその周りの人々や世界、うーん、読んでいてとても興奮しました。 「セイタカサン。ワシノコトヲ、『デブ』ッテ イッタカイ?」-「ミンナ ソウヨビマス。セイタカサンモドウゾ」(P148)こんなに愛のある『デブ』の響きに久しぶりに出会いました。

    1
    投稿日: 2014.02.13
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    児童書 主人公が幼い頃に山で見た「小さな人」。 大人になってその「小さな人」を守る為に、彼らの住む山を自分のものにして守ろうとするお話。 山を手に入れる資金の調達方法とかが結構現実的だったりするところも面白い。

    1
    投稿日: 2014.01.05
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    やっぱり面白い。 コロボックルシリーズ、最高です。 子どものころにあの泉を見つけるくだり、そして大人になってから少しずつ『開拓』していくくだり・・・ いつも胸がいっぱいになります。 すごく懐かしく、でも新鮮な気持ちで読みました。

    1
    投稿日: 2013.11.07
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    解説が梨木香歩。 たぶん八月ごろ一日で一気に読了(ばたばたしてて覚えてない)。 色々考えること、惹かれるところ、今の時代だったらこうは書けないのではないかなと思うところなどあったが、集中して小説の世界に入っていけた。 2013,2,22購入。

    2
    投稿日: 2013.10.27
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    ほんとに身近にいるのかも、いたらいいな、と読むたびに思う。彼たちが見える、信じられるおとなでありたいな、と。

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    投稿日: 2013.09.06
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    小人さんのお話です。ただただ純粋に物語は終わりました。久々にオチのない小説を読んだ気がする(笑)子どもは想像広がるだろうなあ。

    0
    投稿日: 2013.07.12
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    久しぶりに読んだファンタジー。 みんなが幸せになる素敵な話です。 読後はほっこりとした気分になりました。

    0
    投稿日: 2013.06.18
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    私のファンタジー好きはここで教育されてしまったのかも。母の幼い頃の愛読書がそこまま私の愛読書になりました。小人のファンタジーってたくさんあるけど、私はこれが最初に出会った物語でした。

    0
    投稿日: 2013.06.08
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    小学校3年生の頃に読んでそれから何度読み返したかわからない程大好きな本。私の持っている本は挿絵が若菜珪さん、レイアウトが安野光雅さんという貴重な本です。コロボックルは本当にいると思います。

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    投稿日: 2013.05.22
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    こんな世界がきっとある。 せいたかさんのような素朴で誠実な人だからこその交流なんだろうなぁ。 あたしだったら秘密に出来るかわからないもの。捕まえて誰かに見せてしまうかも。 でもいつか一目会ってみたい。 大人になってからだってそう思ってます。

    0
    投稿日: 2012.12.04
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    せいたかさんの勇気と行動力がかっこいい! たくさんの小さな命を自分だったら守られるかどうか、大人として真剣に考えてしまった。大人なのに(笑)。

    0
    投稿日: 2012.07.22
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     小人の国の話だと思って読み始めたら、いや、それはそれで間違いないのだが、少年時代に出会った男女が青年になって夢を追う過程で再会してゆくというストーリーが背後に流れていて、「きみがーあのときの女の子か」という主人公の言葉には、まさに彼と同様、からだじゅうが熱くなってしまった。  作者には『井戸のある谷間』という10ページほどの短編があり、特にストーリーに起伏があるわけでもないスケッチ風の小品だが、不思議と心に引っかかって気になる作品だった。それが形を変えて長編になったのがこの作品。形を変えすぎて表面的には共通点は見出せないが、胸にキュンとくる思いは変わらない。本作品を読んだ人は、こちらもぜひ併せて読んでもらいたいものだ

    0
    投稿日: 2012.07.16
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    有川浩さんが続きを書くことを了解されたという記事を見て、40年ぶりぐらい読んだ。子供のころは、とても面白いと感じたが、大人にそれも中年になって読んでどう感じるか不安だった。思い出の中のこの本は、とても素敵な物語であったという印象が残っていたからだ。しかし内容は覚えていなかった。読んでみて、ホッとした。今読んでも、素敵な話だった。2巻から6巻まで一気に注文した。有川さんの物の早く読んでみたい。

    0
    投稿日: 2012.04.15
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    小学生以来の読み返しに懐かしさと新鮮さが同居する気持ちで一気に読みました。「誰も知らない小さな国」以降の続編がこんなにもあったのは驚きです。根強いコロボックルファンが多いのでしょうね。振り返ると私のファンタジー好きの原点はこの作品だったのかも…です。

    0
    投稿日: 2012.03.07
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    子どもの時に読んだ本が、復刊。 実に嬉しい限りです。 思わず、手に取り、6冊まとめて購入。 あ~、懐かしい。

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    投稿日: 2012.03.05
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    この本を読むと肩の辺りにコロボックルがいるような気持ちになる!そして、いつかトモダチになれるんじゃないか!?と思わずにはいられなくなる(笑)

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    投稿日: 2012.02.27
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    むかーし読んだことあったけど、文庫が出ているのを本屋さんで見かけてもう一度読んでみた。かわいくって、ほのぼのとして、小さい人に私も会ってみたいなぁーって想像がふくらみます。

    0
    投稿日: 2012.01.15
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    本当にいつか小人に会えるのではないかと思ったものです。 この本には続きがあり、コロボックルシリーズとして何冊か出ています。

    0
    投稿日: 2012.01.13
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    コロボックルに会いたい!そんな気持ちで夢中で読んだ。 何だかわたしのまわりにも黒い影が見えないかな。 そんな小さい頃のドキドキ感を味わえる作品。

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    投稿日: 2011.12.31
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    おそらく誰もが子どものころ、一度は読んだことがあるであろう日本を代表するファンタジーの傑作。今読むと、子どものころの探検ごっこや基地づくりなどを懐かしく思い出すはず。村山さんの黒目がちな絵も懐かしい。

    0
    投稿日: 2011.12.19
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    こどものころにこの本に出会っていたら、きっとわくわくしたに違いない。 人の手がはいっていない美しい場所。 密かに通って、ほんの少しだけ、自分のためにその場所を整えていく。 それはちょうど、こどもだったら一度は遊んだ「秘密基地」の本格バージョンだ。 そして時がたち、こどもだったぼくは、すっかり大人になる。 普通だったら「秘密基地」から卒業するだろうが、 ぼくは、大人になって金銭的に自由になったことでさらに「秘密基地」にのめりこんでいく。 大人の秘密基地だ。 小さな小さな人「ころぼっくる」と、こどもの心温まる物語、 ではなく、大人になったぼくが、大人の事情と対決をしていく物語となっていく。 大人の事情のあたりをこどものころ読んでいたら、 あのときの私はどんな感想を持ったのだろうか。

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    投稿日: 2011.12.17
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    可愛いお話でした。 わくわくしてこぼしさまを信じてみたくなって、 王道のよみやすいファンタジー。 戦後すぐ(だっけ?)に書かれた お話だとは思えないくらいおだやかでやさしくて 小さい子に読ませたくなる一冊です。

    0
    投稿日: 2011.11.09
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    こどもの時に好きだった本。復刊されてたみたいで、本屋で見て思わず買ってしまった。 初めて読んでから20年くらいたった今もまたおもしろい。

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    投稿日: 2011.10.09
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    想像していた小人たちの物語とは全く違っていて、面白かったです。コロボックルや人間たちのその後も気になります。

    0
    投稿日: 2011.08.12
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    美しい泉水のある小さな小山、そこでは小さな小人たちが暮らす王国だった。やがてその山に道路が通る計画が進められ・・・僕は小人たちと一緒にその山を守る為に動き始める。 見たままを書いたような単調な文体にありきたりなストーリー。安心して読める代わりにドキドキ感は今一つ。この程度では物足りないと思ってしまうのは、刺激の多い現代の演出に慣れ切ってしまってるせいなのか。 これを読んだ理由は、課題図書だったから。ん~いったいこの本はどの年代を読者層に想定してるんだろう?まあ最初の出版は1959年なので、今の子ども達には共感しずらい時代背景であるのは仕方がないけど。たぶん年代が合っていれば懐かしい気持ちになるのだろうな。秘密基地の楽しさは思い出せるし、小人さん達もけっこう可愛い。 それにしても小学校中学年ならいざ知らず、なぜに高校の課題図書・・・

    0
    投稿日: 2011.07.24
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    子供の頃に読んだときには、なぜだかちょっと怖い印象があったが、今読み返すとほのぼのファンタジー。アリエッティに通じるものがある...、かな?

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    投稿日: 2011.07.02
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    懐かしさに手にとってしまった作品。 こんなにしっかりした文章だったか、思い出せませんがイラストの印象とコロボックルを探したくなる気持ちは変わりません。

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    投稿日: 2011.07.01
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    コロボックルさんだっ!!小学校の図書館で読みふけった大好きだったコロボックルシリーズの嬉しい復刻版。書店で見つけてすぐにレジへ走りました。今読み返すと、文章の美しさに驚きます。子どもの頃「もちの木」と「椿の椅子」に憧れたな~。本当に良質な大人も、いえ、大人こそ楽しめる本物の児童文学。シリーズ全巻集めたいです。

    0
    投稿日: 2011.04.24
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    小人たちがホントにいるのだとわかるお話。 そんなかれらと出会い友人になることができたやさしい青年のお話。 コロボックルシリーズは全巻読んでますがその中でもいちばん好きな話です。

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    投稿日: 2011.04.10
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    自分の身近な、意外なところにコロボックルたちの王国がありそうだと想像してしまいます。何度読んでもうきうきした気持になります。

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    投稿日: 2011.03.29
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    懐かしくてつい衝動買い。 解説の梨木香歩さんが書いていたんだけど「ラブストリー」というのに納得。 大人でも十分楽しめるし、懐かしさにも浸れるし、また読み返したい作品です。

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    投稿日: 2011.03.24
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    新しい文庫版が出ているのを見つけて、即買い。 はじめて読んだのは小学校の図書館でしたが、大人になってから読んでみるとまた良いですね。 小人の挿し絵がとても好きで、本やインク瓶の上にちょこんと腰掛けた姿がほんとに愛らしい。 次巻ももちろん購入予定です。

    0
    投稿日: 2011.03.01
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    作品自体もだけれど、作品の中の風景が懐かしかった。 このころの児童文学は 大人になった今読んでも本当に面白い。 ふと思い出して読みたくなるものばかり。

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    投稿日: 2011.01.27
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    子どもの頃好きだったお話。この前復刻してて買って、懐かしく読み返しました。こびとの国に憧れたことを思い出したし、あたたかい気持ちになりました。オススメのファンタジーです。

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    投稿日: 2011.01.20
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    なつかしいうれしい新装版。児童館で読んだまま手元にはなかったのですが、今回の新装版で入手しました。このたっぷりと潤うような、世界の豊かさというか許されているものの広さというか… 児童書としても素晴らしいですが、むしろ大人に読んで頂きたい。ノスタルジーや夢やあこがれや冒険が。目の前に広がりました。

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    投稿日: 2010.12.14
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    いつ読んだんだったか。小学生か、中学生の時だったと思う。ワクワクしながら読んだ記憶だけあり、文庫で復刻したのを機に購入。コロボックル達にもう一度会えたのが嬉しかった。

    0
    投稿日: 2010.12.13
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    小学生の頃、読んでいたら本当に小人が出てきてくれるんじゃないか?!とか期待しながら読んでいた私がとおr(ry こんなに楽しい事柄が、こんなに物静かにひそやかに存在している、としたら…。 こんないい歳になってから読んでも、正直ワクワクが止まりません。(笑) 自分のなかでの『The☆ファンタジー』作品です。Simple is BEST!! 個人的には、作者である佐藤さとるさんのあとがきが必見。

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    投稿日: 2010.12.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初の出会いは小学校の図書室。次は中学か高校の頃本屋さんで。 それ以来の再読だけど、今もまったく変わらず楽しんで読めました。 子ども特有の感覚で何かの気配を感じるたび、ひょっとしたらコロボックルがいるんじゃないかとソワソワ、キョロキョロしたことまで、よみがえってきました。 いるかも!(笑)

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    投稿日: 2010.12.05
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    古典の復刊は嬉しい♪ 今回の再文庫化、解説は梨木香歩さんが書いてみえます☆ 作者の佐藤さとるさんと本のタイトルは前から知っていたのですが、読むのはこれが初めて。 五十年も前に書かれた物語かぁ………て、お、面白いじゃん! 少年が秘密の小山で体験した不思議な出来事。 戦争があり、たくさんの不幸なことがあり、少年も青年になって、世の中が変わっても、男の子はあの小山のことを忘れてはいなかった… 小人たちも楽しいし、青年と幼稚園の女先生のかけあいも楽しいし、何より有料道路が出きて小山が無くなってしまうとわかってからの青年と小人たちの作戦が楽しい♪ 道を作ったり池を掘ったり、小屋を建てたり。 体験した人ならわかるけれど、あれってすごく大変で、すごく疲れて、すごく楽しいんですよね! 私も田舎育ちでニワトリ小屋を作ったり、池を掘ったりしたことがあるからすごく共感できました。 普段は姿を隠しているくせに、いざとなったらけっこう積極的に人間に働きかける小人たちのポリシーも気に入りました☆ 何年たっても色あせない、何年たってもドキドキワクワクさせてくれる、ファンタジーっていいなぁ~ とても面白かったです♪

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    投稿日: 2010.11.21