このレビューはネタバレを含みます。
「ぼくらの時代」が賞を取ったことをもじったもの。 自分の経験を,主人公を名前を同じにして, 男性に変換して書き下したもの。 ぼくらの時代よりは,こなれていて, 栗本薫節が流れている。 身近な人が亡くなったことに対する 恐怖,哀悼がないのがちょっと残念な感じもする。
彼女のシリーズの中では比較的グロくなく同性愛者も少なくて、文体(一人称)さえ気にならなければ、薦めやすい本。