
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
清春がしゅんすけにみゆきの家の犬を生き埋めにしようとした告白がとても気持ち悪かった。そんなことするくらいなら清春自身の手首を切って欲しい。若者の当たりどころのない怒りみたいなものなのだろうか。オイラがおっさんになったからそういうことが理解できなくなったのかな。でも、わからなくていい、って思った。清春はみゆきに乱暴した。それを大丈夫だと言っていたみゆきはバカな彼氏が運転するバイクの事故で植物人間になるし。この物語の誰にも共鳴できるものはないな。若いうちは悪いことをしてもいいわけじゃない。しゅんすけも清春もこれからの人生でその代償を払うことになる。なんか元気を吸い取られたような気分だ。
0投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ言い回しなのか、文の順番なのか海外の小説の様な世界観があります。 全体的に漂う諦念感が、 逆に青春にあっていて一気に引き込まれました。 とっても素敵。。
0投稿日: 2019.11.05
powered by ブクログ幽体離脱のように身体から外れてしまう反面身体の方もしっかりと動き、その間人に触れると心が読めるようになったしゅんすけが、顔に傷のあるみゆきや家族から孤立し殺したいと思う清春と共に過ごしたりメル友に会う為東京へ行ったりする。十七歳の彼らの有り様が剥き出しで、万引きや放火等の悪さまで何だか文学的だった。
0投稿日: 2018.10.10
powered by ブクログ【記憶は曖昧で記録は改竄されるものだから】 まず、読んでいて排他的で薄汚くてとてもよかった。まともじゃない事が当たり前でまともな世界で正しくないものばかりが鈍く尖っている。良くある話だ。突っ撥ねる事は僕にはできない。 だからなんだと言う人もいるだろう。わかる。でも敢えて言わなくてもだからなんだと言う世界じゃないですか。現実は。
0投稿日: 2014.11.18
powered by ブクログ内容もさることながら、言葉がいい。流れていく文章の中で、はっとするような素敵な言い回しや描写が光る。 幽体離脱する話、と表現してしまえばありふれていてとてもつまらないものかもしれない。でも伊藤たかみさんの作品は言葉がありふれていない。ありふれていないのに、誰にでもわかるあったかい言葉。あるいは少しふふっと笑ってしまうような、人を元気にさせる言葉。 だけど色々詰め込み過ぎのような気もするし、何より誤字が多い。もったいない。
1投稿日: 2014.04.17
powered by ブクログ他人のレビューを見てると割と評価低いのね。ある意味うれしい。描写と文体、大好き。 取り留めもなく意味もない、それを許容できない立派な人には価値のわからない小説。ストーンズの同名曲のイントロが無限ループで再生されていると満たされる、という人にはわかる(てきとう)。
0投稿日: 2013.08.12
powered by ブクログ「アンダー・マイ・サム」伊藤たかみ◆彼の左手の親指は人よりも長く、特技はそれを生かしたメールの早打ち。家族の中で孤立する清春や、顔に傷を負ったみゆきらと過ごす17歳の日々は痛々しくて忌々しい。自分の中の淋しい部分を指摘されて、そのあと少しだけそれを埋めてもらえたような感じがした。
0投稿日: 2013.08.01
powered by ブクログ幽体離脱の話?と思って読めば面白くないこともないかもしれないんじゃないかなとなんとなく思ったり思わなかったり。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ初めて伊藤たかみ作品読みました。ファンになりました。 軽い感じだけど、的確に描写されててすごい!!と思いました。
0投稿日: 2009.12.11
powered by ブクログ人と違うことはそんなにおかしなことかな。気にしているのって案外自分だけなんだぜ。 主人公は左手の親指だけがとても長い。だからメールを打つのはだれよりも早い。でも、それ以外には全然役にはたたない。 高校を中退した女友達と家族に苦しむ男友達。そんな2人を中心に周りの変化と自分の心境の変化していく主人公。 物語の最後に主人公が何を思うのか、読むのが楽しい本です。
0投稿日: 2008.09.23
powered by ブクログ書店で、なんとなく手にとったものの、買ってからは、表紙の絵が気にいらず、積読状態だった。読むものがなくなって、やっと読み始めたら、おもしろい!あ、ミカ×ミカの作者だったのか、気づかなかったー。ミカ×ミカも好きだったけど、これも、自分が高校生だったときを思い出して、懐かしい感じ。こんなぐだぐだ高校生だったなあ。あ、同い年だと思って、ウィキで調べたら、本当に小学校の同窓生だったことが判明。え?伊藤たかみって本名かな?伊藤くんて子はいたけど。確認したーい。今めっちゃ気になってます。また、内容とは関係ない感想を書いてしまった・・・ 後日談:小学校のときの同級生に確認したら、本当に本人で同じクラスになったことのある男の子だった。で、他の作品も読んだら、明らかに私とのエピソードである部分や友人とのエピソードも発見。そうかあ、あの伊藤くんが・・・
0投稿日: 2008.09.19
powered by ブクログいびつな、長すぎる僕の左手の親指は携帯メールの早打ちが出来る。そして、 他人の心に触れることも。顔に傷を負ったみゆき、家族から孤立する清春ら 友人たちと、「いまいましい若さ」を共有しながら過ごした十七歳の日々。
0投稿日: 2007.10.14
powered by ブクログ17歳が主人公の本を買おう!と思って買ったのがこの本。電車のなかでちまちま読んでいたので読み終わるのに半年くらいかかりました・・・。暇潰しに読む分にはちょうどいい(途中でやめてもきにならない)んですが、少々作品として物足りないやも。ラストのラストは良かったと思います。まとまってて。でも流れている空気があまりに自分の周りに流れてるものと同じようなもので、別段こうして本で味わう必要もなかったんだと思います。要は読み手次第ですね。もっとあとで読めばよかったのかな。あのしまりの無い空気、あまり本では触れたくないと思う今日この頃・・・苦笑。
0投稿日: 2007.06.15
powered by ブクログカラオケいって。マン喫いって。マックいって。たこ焼き食って。メールして。メールして。セックスして。メールして。炭酸飲んで。メールして。夢はどこにあって。自分はどこにあって。ここはどこにあるのか。このあいだ。高校卒業したての後輩の女の子が話していたようなこと。その子の行動や思考。これが今の現実。すべての子がそうだとはもちろん言わない。けれどもやっぱり雰囲気は伝わる。そういう世代の。その子もなんだか不安でたまらなそうな顔だった。メールの数とやった数と待っていること。背伸びすること。馬鹿にしないで。みたいな光線がときどきオンオフする。馬鹿になんかこれっぽっちもしていないけど。そうなっちゃう。めちゃくちゃ。わかる。東京にあって東京にないものがわかる頃になると。いろいろどーでもよくなっちゃう。それだって辛いのだ。言ってみれば人というものは耐えることがいちばんキツイのじゃ。とか。
0投稿日: 2007.06.05
powered by ブクログ異様に親指が長い少年「しゅんすけ」はある日、幽体離脱のような体験をしてしまう。 でも、魂が抜けた体はちゃんと自分として動いていて。。。 幽体離脱したときに親指で相手の心臓に触れると相手の心の声が聞こえるようになる。 最後に、みゆきが死んでしまったのは残念だけど、その後にも主人公の未来は続いていて。みゆきが死んだ時点で「暗い話で終わるのかな?」と思ったけれど最終的にハッピーエンドという形で終わってよかったと思う。
0投稿日: 2007.04.30
powered by ブクログ途中までしか読めませんでした。図書館にいったん返そうとしたらそのまま予約図書として持って行かれました(涙
0投稿日: 2006.12.25
