
国富論I
アダム・スミス、大河内一男/中央公論新社
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総合評価
(2件)3.5
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powered by ブクログアダム・スミスの「国富論」の1巻、古典経済学の祖である著者はグラスゴー大学で倫理学や道徳哲学の教授もしている。 第一篇で労働の生産力における改善の原因と、その生産物が国民のさまざまな階級のあいだに自然に分配させる秩序について、第二篇で資本の性質、蓄積、用途について論じている。 分業、貨幣の起源と使用、商品の真の価格と名目上の価格、労働は価値交換の真の尺度などなど、わかりやすい章題に加え、訳者の小見出しが秀逸で小見出しだけ読み進める事ができ、さらに注釈には解説まで交えてある。 時代背景の理解と当時の価値観、貨幣価値や貨幣単位の違いなどの知識が不足し、パッとイメージすることが出来ない箇所があった。特に11章の土地の地代についてでは、小麦1クォーターの価格の推移についての表があるのだが、貨幣の単位、銀貨金貨の交換比率や登場する国があっちこっちに飛ぶので頭が混乱し、ただただ文字を追うだけになってしまった汗 重商主義を批判する2巻、国家の経費、収入及び公債について論じる3巻も早く読みたい。今では反証されたものもあり、いわゆる主流派経済学ではないが、資本主義を理解する上で多くのことを教えてくれそうで楽しみだ。。。(また700頁か) 根底の考え方は「道徳感情論」にあるに違いなく、そちらもいつかチャレンジしたい。
15投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログ見えざる手による人間が持つ本性を見極め、経済学に影響を与えた古典。 なかなか読みでがあり、何度読み返しても理解しがたいところもあります。
0投稿日: 2022.07.21
