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powered by ブクログ全酒飲みは読んだ方がいいがメンタルは下降する ひさびさの超弩級希死念慮が襲いかかって困惑 これ読んだら普通に酒飲みたくない?
0投稿日: 2026.01.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
酒が原因で入院した男が病院で色んな人に出会ったり、昔のことを思い出したり、親友の妹でありかつ職場の部下と話をする内容。 この親友の妹であるさやかが非常にキャラクターとして良かった。中盤の死に急ぐ人間に対する少しきつくも感じる物言いが素晴らしい。死に急ぐ人間は生きている人間の思い出の中で生きようとする卑怯者である、なんて考え方は初めて聞いたが彼女の芯の強さを感じた。しかもその彼女の考え方の根拠を終盤で確認することができたのも良かった。 反面、主人公の小島はあまり好きにはなれなかった。主人公というか作者に対して思うことなのだが、ところどころでフーゴバルやギュスターヴモローなどの名前を出して知識をひけらかしたり、過去のアウトローな部分を武勇伝的に回想しているのがとても嫌悪感が生まれた。最後に主人公が蕎麦屋でビールを飲んだ時はもう読むのをやめようかと思った。 赤河や三婆など魅力的なキャラも多数おり、読んでいて楽しかったが、この小説を好きになれた理由の大部分はさやかのおかげだと思う。 最後に天童寺家の恥ずべき過去の報告書を書き並べており、それがこの小説をしっかりと締めてくれている。できればさやか視点の物語も読んでみたかったな。
0投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログなんか結構エッセイちっくで想像したよりぶっ飛んだ話じゃなくて微妙に不完全燃焼 アル中地獄は絶対読んでみたい
0投稿日: 2025.12.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
現代の出来事を描き、過去を振り返る構成がメイン。 時々、アル中、シャブ中、そしてそれを改善するプログラムなど、 学術研究的な記載があるので知的資料にもなる (ただし、医学科学は進歩するので情報が古い可能性はあるので鵜呑みは注意) 出来事自体はそれほど展開しない。 起承転結はあるが、想像だにしない方向にはいかないので 大筋のプロットで言えば誰でも考えれそうなもの。 なのだけど、(著者経験による)アル中の解像度はもちろん、人物の解像度が高い。 文体の巧さがあって、何も起きてないのに、それでも引き込まれる強みがある。 少しだけ劇的なシーンはあるけど、ジントニックのライムにも満たない。 人間の生々しさ(弱さの中に魅力がある)と、 文体で、ここまで良くなるのか。という小説。
0投稿日: 2025.11.28
powered by ブクログ生まれてきたこと生きていくことの痛み、愚かさ、悲しみとそれらが強いほど苦しいほど生が強く美しい瞬間もあると知る。
0投稿日: 2025.11.26
powered by ブクログ私はアルコール分解できない体で一滴もお酒を飲めない。だから「今夜、すべてのバーで」を読んでも、体感としての飲酒は一つも分からない。でも、この小説に書かれているアルコール中毒の描写がつぶさに書かれたものであることは良く分かった。 飲酒が人生の彩りの一つじゃなくて、生きるための術になったとき、経済的にも健康的にも人生の清算を早めてしまうのかも……と、飲めないながら感じてはいたけれど、それって本当に「感じてただけ」で、「飲酒」についても「アルコール中毒」についても、私は本質の尻尾すら掴めてなかったんだなぁと痛感した。 アルコール、確かな「効用」があるからこそ、「効用」目当てで手を伸ばすと危ないのやも……と、朧げな輪郭を撫でるような気持ちで読んでた。サスサスサスサス…… 私の知らない生き方ながら、何か人の生き様への確かな讃歌を感じた一冊。
9投稿日: 2025.11.12
powered by ブクログアル中文学至上に燦然と輝く中島らもの名作。学生時代に一度読んだことがあるが、内容はほとんど記憶になかった。当時は普通の小説だと思って読んでいたのかもしれないが、こうしてアルコール依存症の身になって読むと、これは酒害の問題を一早く告発し、その医学的な説明や、哲学的な思索、日本のアルコール行政の問題点(文中では「気違い沙汰」とまで揶揄される)、回復支援団体の活動までを網羅しつつ、一編の素晴しい小説に昇華させている。中島らもが泥酔状態で階段から転落して亡くなったのが 52歳。僕もその歳までは生き延びたか。
9投稿日: 2025.11.07
powered by ブクログ作中にあるアル中テストやると、13.7点 2点でダメ。1問目の点数が3.7な時点で詰み。 俺は酒の場は好きだけど飲むのは嫌いで、1週間に一度も飲まない週もザラにあるし、遊ぶ時も「酒はいらなくね」という価値観を親しい友達と共有できていたりする。 でも「酒を道具とする人はアル中になりやすい」とあり、納得してしまった。確かに俺は酒を自分の恐怖心とか、恐れとか迷いを消す道具として飲んでた。それが行き着くと、酒を飲んでも途中まで一切酔わない状態になり、その後は本当に人に実害を及ぼす大暴れをすることになる。社会人になってからそういうことは幸いでていないが、最近危なかったタイミングがあった。会話の途中から自制心が消えてしまって、自分を誇示したい変な気持ちが湧いてきて、人に認められたいという欲望がそのままに態度に現れ、そういう時は酒が全く酔わず、精神が流れ坂を下るように舌が周り、そうして舌が渇き、ぐびぐびと飲むうちに限界を迎え、気づくと、(これは大学生の時だけど)大好きな先輩に(しかも女)に喧嘩を売っていたことがあった。(手は出していなかったことだけが救い) その前日から仲良くみんなで飲んでいて俺の家で泊まり、次の日もみんなで飲むというタイミングだったのだが、これは本当に恥ずかしくて書けないのだが、トリガーとして「その前段階に自分を押し殺している」タイミングがあることに今気がついた。 またもう一つ、社会人になってからあったものとして、ある先輩と飲んだ時、本当に尊敬している先輩なのだが、口調が荒々しくなったことがあり、なぜか俺はそれに気づかず、周りに注意されて初めて「ババア」「死ねよ」などと口にしていたことに気付いた。その時は酒がそれほど回っていなかったタイミングで、それまでには自分を押し殺しているタイミングがあった。 「押し殺す」と言っても、他人が不愉快な思いを俺にさせているわけではなく、むしろ自分が勝手に作った行動で、もっと情けなくいえば勝手に萎縮してしまっているとすら言える。 しかも、普通の人間なら当然我慢できるようなタイミングだし、また俺もそういうタイミング以外は我慢できるはずの、普通の出来事だと思う。 それが起こるのは何故か?親しい人間に自分を一番にしてもらえないという幼児性、我慢と堪え性がない未熟な人格、忘れっぽい性格、色々出てきて、本当にそうだとは思いながら、それが本質ではない気がする。 本質は2022年に自分に自信を失ったことに由来する。中学の時から本ばかり読み人と違う価値観を持ち、ズレた行動をする自分が嫌になった。そのため、高校以降は普通の人になることを目指して、特にコミュニケーションを頑張った。その結果、そこそこのものを手に入れ、それに自信を持っていた。大学の初っ端はみんなが自信がないこともあり、色々とその中で突っ込む経験主義が上手く働いたこともあり、順調に進んだ。それが自信となった。 しかしそこから色々あって悩みを抱え、自分の奥深い精神ばかり考えるようになった。これには車谷長吉が影響し、「不幸」をあえて求めるという価値観の逆転がここで起こった。それは自分のことしか考えないことと同じで、そうするとコミュニケーション能力や、対人、社会的な能力は劣化していった。周りは必要な経験を積み、上昇していった。 そして2022年、アメリカに留学に行く。この時はまだ傷が浅く、人と仲良くやれていた。留学も少ないながらに何人かできて、それなりに楽しく日々を送った。しかし、意図的に大学の友人と距離を取っていた。この断絶が日本に帰ってきた時、自分がどこに帰属しているか分からない、親しい友達を少しばかり他人と思ってしまう感覚が生まれた。多分、ストレスの限界が来ていたことも相まって、記憶力が格段に低下していた。ここから俺は極端に忘れっぽくなり、昔のことを思い出せないようになっていった。 小学校が公立、中学校が私立、高校が公立、大学から東京の私立と、これは高校以降意図して幅広くしたのが原因だが、友人が移り変わって言った。 幼馴染はいるが、年に一回も会わないタイミングも増えていった。(そういう幼馴染や、大学一年生の初期の友達と会う時間を増やしたり、付き合いの長い友達と定期的に連絡を取ることを意識的に行ってから、記憶力が良くなり、メンタルの安定や、悩み、思考の形も定まり、良いことしかなかった。地元が大切、という人の気持ちはこういうところにあるんだと思った) また、性格を変えることを頻繁に好んでしてきたこともある。自分が受け入れられない価値観を、なんとか苦しみながら受容しようという人工的な取り組みは、精神に変容をきたす。先ほど言ったようにそこに「苦しみ」を増やそうとする価値観が自分の骨になっていたことも加わって(「人生に救いはない」「黙って生きることが大事」「人が幸せな瞬間は一生に一度で良い」という言葉を日記に写経していた)、ただ、そういう価値観をストレスすぎて受け入れられない宙ぶらりんの状態も続いていた。そのため、自分の自我を受け入れられず、それまでの友人が他人に思えたため、他人から自分を評価することもできず、ただ人から自分がどういう人間かを判断してもらう時に唯一癒される時期があったように思う。 大前提として、ガキが何を言ってるんだと思う。暇人。大学をサボってないで、スマホに時間を使わないで、何かしら好きなものを見つけて努力すればよかったのに。 が、俺は人間の精神の構造を自分で考えたり、人の気持ちをこうすればこういうふうに動くのかな、とか考えることがすきだったので、それについては好きという感情で無意識の努力を続けていた。そしてそれは身になったものもあるが、結局いずれはどこかで不調をきたしていたように思う。 これが社会人になり、大きく変わった。まず暇じゃない。新しく社会人という価値観、世間から見られる定規的な物の見方を自分に取り入れたことで、むしろ安定した。目標が一つなので、やることが明確になったのである。 しかし、無能ではあるので、相変わらず危機は抱えていた。それが変わったのが今年の9月ごろにある。それまで考えていたことに決着をつけた。 当時書いたTwitterの文をそのまま書く。 「どちらでもある!自分の人生を連続的運命的に捉えようとする価値観、でもそれから抜けようとすると、大きい目的無しに今あるものを課題と捉えてそれを片付けていくことが大事とする価値観、 何かを理解したり、共感したいと思う人は前者に、成長や達成が欲しい人は後者にハマってく」 「大体この2パターンだと思う で? 連絡網さんが言ってたどちらも手に入らないはこれのことを指しているのだと思う でもやっぱりどっちも危険だ!どっちも必要だからどっちも拒否はしない、でも染まり切らない、その中で何かを得るためには、その強さを得るために必要なことは」 「結局自分が何を楽しいと思うか?を知ってから行動することなんだと思う 社会との付き合い方としては全ポジションを取るけど、全部に染まり切らないよ、今俺はどのポジションにいるかな、入りすぎて無いかなと確認する冷静さも必要、」 「自分が何を楽しいと思うか?を知るためには、未確定な未来を考えない、不要な恐れを抱かない、妄想をやめる、 そして日々の振り返りで自分の傾向を把握して何が楽しいと思うかを探ることだと思う 楽しいことをしている自分が、安定、冷静、豊かさに繋がっていく」 「まず楽しいと思えることから! 寂しさとか、悲しさとか、人生の不幸を無理矢理に味わおうとする態度は自分を無理矢理に大きくして、小ささを忘れさせるのには有効だけど、よくよく考えたら必ずやってくるもので、それを無理に味わおうとすると、本当のタイミングでやってきた悲しみに対して、」 「その悲しみから得ることのできる喜びを消すことに繋がる 例えば別れは必ずつきもので、でも終わりがあるからどれだけ大事なのかを理解することができる これまで無理矢理に悲しみを得ようと、孤独を得ようとしたけれど、結局それは人間ずっとあるから」 「自己実現とかそんなチャラくさい言葉ではなく、自分が楽しいと思えることを見つけて、それをやろう、やってみよう」 「今まで長かった〜 とりあえず必要なことは 日記を書く 楽しいことを探す 上機嫌でいる 不要に未来を考えない、妄想しない 自分のペースを大事にする 長かった〜ほんとに 人生に正解はないけど、一旦これでやってみたいと思えた」 「これが3年間の周り回った悩みを払拭してくれると良いんだけど、あんまり期待しすぎずに楽しむことにする、とりあえず大事にしたいことを守ろう」 そして、今 ジムと読書、酒をあまり飲まない、ヤバそうになったら合わせずに帰る、とかを実践できている。 最近仕事が辛く、上機嫌でいることが難しかったり、睡眠の問題は出ているが、これは一生の付き合いになると予想してる。 ゆっくりと自分が楽しいこと、大好きな人たちと絡んで生きていければと思っている。
1投稿日: 2025.11.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
アル中患者として入院した主人公・小島容の視点で、酒におぼれる人生の哀しみや滑稽さ、病と向き合う人々の姿をユーモラスかつ繊細に描く作品。 医療用エタノールを隠れて飲むアル中だったり、平気で患者と殴り合う医者だったり、「本当にいそうだけど、絶対にいなさそうなやつ」の描き方が天才的に面白かった。主人公の「アル中本を肴に酒を飲む」という設定もバカすぎる、、 アル中によって引き起こされる病気や弊害、使用される薬、海外での症例、家庭環境とアル中の因果関係など、アル中にまつわる幅広い学識が生々しく紹介される。 自分自身もお酒が大好きなので、日常生活を見直さないといけないと痛感させられた。 でも、そんな全世界のアル中たちを突き放すだけでなく、むしろどこか優しく寄り添ってくれる文章で、とても心地よかった。 ラストはちゃんとミルクを頼んだが、主人公はこれからどうなることやら、、 軽やかな文章のためか、重いテーマでも読後感が重くなりすぎず、不思議な切なさと温かみを感じることができた。
0投稿日: 2025.10.30
powered by ブクログアルコール依存症(アル中)についてちょっと知りたかったし、タイトルもかっこよかったので読んでみました。思いの外面白かった、加えてすごく良い小説だったかも。、作者を調べたらもう亡くなっていた。作者自身もアル中の過去を持ち入院していたときにこの作品ができたと書いてあったので実体験でもあるのですね。名言というか「ハッ」とさせられる言葉も本当に多くて特に好きなのは天童寺さやかがアル中の主人公である小島に対して「生きようとしてても運悪く死んでしまう人たちの中で生きたいの。生きる意志を杖にして歩いていく人たちの流れの中にいて、そんな人たちのためだけに泣いたり笑ったりしたいの(以下略)。」って場面が好き。
17投稿日: 2025.10.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「人はなぜ酒を飲むのか」 普段本なんてマンガくらいしか読まないが、この一文に強く目を惹かれ購入しました。 というのも僕自身がアル中一歩手前までいってしまい、痩せ細り、肛門周囲膿瘍なんていう恥ずかしい名前の病気になってしまったことがあるからです。 この物語の中では、たびたび主人公の中の「なぜ人は酒を飲むのか」が事細かに書かれていました。 アル中になるのは酒を「道具」として考える人間だ。とか、自分のことを言われているような気がしてドキッとしたり、フフッと笑ってしまったりする言葉が何度か出てきました。 アル中に対しての共感と、自分が歩んだかもしれない地獄を知って何とも言えないといった感覚とを交互に感じました。 僕の中の「人はなぜ酒を飲むのか」は「有意義な時間」と「無感」を求めるからだと考えていました。 酒を飲むことで、夜寝るまでの時間が幸福で有意義なモノに変わり、更にあれこれと考えてしまう脳を麻痺させる事ができるからだと。 自分の中に自分用の答えがあるのにも関わらず、他人が考える「なぜ人は酒を飲むのか」と照らし合わせ、その通り!と言ってもらうために読み始めたのかも知れません。 しかし、この小説はあくまでも主人公の考えを示しつつも、結局のところ自分で答えを仮定し、楔を打つ事で依存と付き合うしかないと言っていたように感じます。 この小説を読んで大きく考えが変わるということは無いかも知れませんが、依存や欲との考え方や付き合い方の例を示してくれるような気はします。 久しぶりに読書感想文を書いたような気分になって楽しかったです笑
1投稿日: 2025.09.10
powered by ブクログ■はじめに この小説は、酒をやめたいのに、やめられない。回復はあっても、治癒はない。「依存の深淵」を、「その不安定さ」を、軽妙かつブラックユーモアを絶妙にまぶして描いた、僕的には中島らも文学の最高峰と思ってる大好きな小説。 コラムニストの故小田島隆は39歳の時になったアルコホーリック(アルコール依存性)の経験をもとに綴った『上を向いてアルコール』で、「アルコール依存症は治るのではなく、ただ転がる玉を止めているだけ」と…結論付けた。 初版は1994年なんで、31年ぶりに再読。あまりに時間が経ちすぎて、ほとんど初読気分で読み了えた。 登場人物との関わりの描写では、「あゝ、当時こんなインテリヤクザなおっさんがいたよなぁ…」と想起するやり取りに、当時はまだまだ鷹揚な時代でありました。 30年の時を超えて再読し終えた直後の感想は、「依存」と「人間」の本質に迫る、怖く優しい小説でありました。 ■4つの視点から見た読みどころ ①ドキュメンタリー的リアルさに満ちた小説 中島らもが描いたのは「飲まずにはいられない」という衝動の本質。物語は、主人公は中島らもを彷彿とする小島容の入院生活を軸に展開。断酒の辛さ・自己嫌悪・病院での人間模様・回復モード等…を淡々と綴りながら、いかにも中島らもと感じるブラックユーモアや皮肉が散りばめられている。 フィクションでありながら、アルコール依存症患者の心理や回復に向かう身体の変化が生々しく克明に描かれ、経験者でしか書けないノンフィクションのようで、その臨場感が生々しい。 ② 「治らない病」としてのアルコール依存症 印象的なのは、身体は治っても「心の依存」は決して消えないという描写。病院のベッドで酒を断つ日々。身体は回復しても、心の中の“酒の声”は消えない。「依存症は治るのではなく、ただ転がる玉を止めているだけ」 中島らもは、依存症を克服した“成功譚”として描くのではなく、酒を求める欲望の執念深さ・厄介さをむき出しにする。この「克服不可能性」の描写が依存の根深さを饒舌に語る。 ③中島らも自身の影とユーモア この小説を書かせたのは、何よりも中島らも自身が強度のアルコール依存に加え薬物依存に苦しんだ経験があるからこそ。自伝的小説ゆえ、そこには過剰な悲壮感はなく、担当医とのディベートに似た会話、院内の人間観察等が読者を重苦しさで押し潰さず、「軽やかさ」が作品全体を包む。それが依存症の根深さを際立たせている効果にもつながっているんではありますが。 ④30年後の現代にも響くテーマ 現代はアルコールだけでなく、SNSやギャンブル・ゲーム等、様々な「依存」が社会課題となっている。それだけに、この作品は、「依存の恐さ」「人はなぜやめられないのか」「かくも人間はもろいのか」という普遍的な問いを突きつけてくる。 僕自身も、毎日晩酌するだけに何度もドキッとするシーンに出会した。と書いときながら、この小説を居酒屋で読んでました。我ながら悪趣味ぶりに苦笑い…。 ■最後に 断酒の日々の向こうに潜むのは、「終わりなき欲求と脆い心の均衡」。アルコール依存症という「抜け出せない迷宮」を文学の光で照らし出した傑作。まさしく、文学は落語同様、業の肯定であります。 30年経ってもなお、肝臓と心臓を同時に締め付けられた一冊でありました。
7投稿日: 2025.09.09
powered by ブクログ憂さ晴らしで酒を飲むことがある人は必読。 連続飲酒で肝臓が大変なことになり入院した作者の体験を元にしたアル中小説。 酒の影響で肝臓にどうなり命を削ることになるのかが医学的な用語も出てきながら書かれている(ドラッグの名前もたくさん出てくる)。 しかし、啓蒙的な小説という訳ではなく、主人公と同病院に入院する患者の人間模様や命の不条理さが多く書かれている。人それぞれの人生のストーリーや向き合い方に主人公が触れていくことを通して読者である私がそれを追体験している感覚になった。 欠けた何かをアルコールで補うのか、別のピースを探すのか、自分自身にしかその選択はできないのだ。
1投稿日: 2025.08.31
powered by ブクログ題名だけ見て、お酒の楽しみ方を教えてくれる本かな?と思ったけど、逆にアルコールの怖さとか、なぜアルコールにハマってしまうのかということを考えさせられる本だった。 自分もお酒呑んで楽しくなるの好きだからこその怖さとあるし、仕事で呑まざるおえない人も周りに沢山いるから、自分だけでなく周りの人のことも考えて心配になった。
10投稿日: 2025.08.28
powered by ブクログアルコールはほろ酔い程度にとどめておくのがいい。 酒は、心に空いた穴を塞ぐことなど出来ない。 分かっていても、装って作った人格を見せること、そうでない素の人格をさらすこと、そのどちらも出来ないから酒に逃避したくなる人間の性。 人は弱い。どんなに強くても、何かの拍子に階段を踏み外し、転落する危うさを持つ。そこから引っ張り上げてくれるのは、やっぱり自分の人生に関わって来た人間で、それは目の前にいてもいなくても、心の中に在り続ける、時に傷付けられ時に胸の奥に火を灯してくれる、そんな存在の力によるものが大きい。 主人公含む、登場人物達のキャラがうまく立っており、アル中をテーマにした作品の中でも随所にユーモアが散りばめられていて、またシリアスなシーンもあり、ストーリー展開も意表を突く部分もありで、飽きることなく読み応えがあった。
0投稿日: 2025.08.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
あらすじも読まずになんとなく読み始めたらアル中患者の入院記録でたまげた。 しかし、話の展開が面白いのでついつい夢中で読んでしまった。 主人公の「死や破滅を追い求める」性質にはずっと同族嫌悪を感じてイライラしていたので、最終的にはそういったものから主人公が離れられて良かったと思う。
1投稿日: 2025.08.15
powered by ブクログどれだけ順風満帆の人生を歩もう、もしくはそれを期待されても、誰も将来を保証しない。本作の主人公が良い証左である。作品内において主人公が丁々発止の会話を主治医と繰り広げられているが、主人公に本人に嫌気があってもこの懐の深い主治医がいなければ本作品は成立しないだろう。 他にも本作品の人物はみな饒舌である。他人と雑談することが苦手が私のような孤独の中での精神病は本当に辛いものがある。
1投稿日: 2025.08.05
powered by ブクログタイトルと表紙からは、とってもロマンチックなバーで出会う人々との交差が描かれているのかと勝手に想像。 実態は、全くと言って異なる中年男性のアルコール依存を巡るストーリー。 酔っ払うために飲んでいる自分と類似性を感じる。 依存のプロセスとして、これがなければ死んでしまうみたいなことではなく、極度の不安や緊張を覚えた時に「これがあれば何か変わるのではないか」と思考のプロセスに入り込んでくるというのが依存の始まりのようにおもえた。お酒やタバコを知る前は、何か悩みや苦悩に直面したところで、それを使用して逃避しようなどと思うことがなかったからである。 単調で短絡的に快楽を得ているようだが、それが人生を豊かにしているようにも思える。 主人公は中盤で、依存とは何かということについて、自問自答を繰り返す。暇な時間を有用に過ごせる教養があるものは、アル中やその他の依存症にならないのである、といっているのに対して冷や水をかけられたような気持ちになった。 私は、今仕事もなく、暇で昼から酒をのみ読書に耽っているからである。 人生はそんなものでいいのではないかとおもった。 アルコールを通じて当時の親友に出会い、妹に出会い、彼の人生は彩られたのである。 あと、心理学や精神分析学は科学であるのかという疑問に対して先生との対談が面白かった。地動説と天動説のように明確な真理がユングとフロイトの間には存在しない。 「いや、なるほど確かに!」という感じである。 数学的に自明なプロセスを人間社会に持ち込んだり、意味を追求しすぎるということは、生にとって不必要なことではないかと思う。 正直なところ、食って寝てセックスしてれば人間が途絶えることがないわけで、その中で何かを知りたいという知的好奇心が生物としての第四の欲求であり、それが人間が人間たる所以だと思うので、それを疑い始めたら何も信じられなくなってしまう。 何かに依存することや、その気持ちを解明したいと思う、プロセスは複雑でありながら人間としての本質なのではないかと思ってしまった。 中島らもの文章の、自虐的で刹那的な魅力の虜になってしまい、たくさん本買っちゃった!
0投稿日: 2025.07.31
powered by ブクログ少し前に読んだので、覚えてない部分も多いが感想を書く。 感動した。 途中まではアル中の独白記みたいなものかなと、少し辟易しながら読んでいた。でもそれは主人公の価値観を表現していて、前半はその価値観を踏まえた上で後半のストーリーに進むための下地だった。 主人公がどのように感じたのかに入り込むことができ、死者がいるからこそ生半可に生きてはいけないと思った。
0投稿日: 2025.07.30
powered by ブクログ主人公と全く同じ人生を歩み断酒に至るので、痛い程分かるー!泣 そこら中(コンビニでさえ)に酒は当たり前に売っていて誘惑してくるし、良い年になれば夜は酒がつきもので、、 そんな自分に読書の楽しみを教えてくれた一冊でもあります。(なら星5つにしろよ) 自分を律するのは大変なんだよなぁ、、
11投稿日: 2025.07.29
powered by ブクログ酒と生きる人が、病気で入院することで酒と向き合う。酒が空気と同じようにあって当たり前、なくては生きてはいけないと感じる中で、生きることや酒を飲むこと、人と関わることを考えさせられながらも、何を考えたか感じたかが語られていく。
0投稿日: 2025.07.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
タイトルからして、バーが舞台の素敵な人々の出会いが描かれてる話かと思ったら、全然違って良い意味で期待を裏切られた。 講談社文庫の表紙のタイトルのフォントを見ると楽しい話だと思ってしまう! 中島らもの実体験をもとに書かれているということで、アルコール依存性の描写が非常にリアルで生々しさが感じられた。 固有名詞や引用文が多いのも説得力がある。 特に主人公がアル中になるまでの過程を読むと、お酒の怖さをひしひしと感じさせられた。 主人公が蕎麦屋とバーでお酒を飲んでしまい、病院で医者と殴り合うシーンで心を動かされた。 いつか読みたいと前から思ってたけどなかなか手を出せず、ほぼ毎晩お酒を飲むようになったタイミングで読んだのは良かった。 アル中にならないように気をつけたい。 中島らもの文章も好きだった。 中島らものwikiを見ると、結構はちゃめちゃなことが書いてあって、中島らもという人そのものについても興味が湧いたので、他の作品も読みたい。 (本棚登録日が2022年5月。読みたいと思ってから3年後に読了!)
0投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログ面白かった!! お洒落なバーの話かと思ったら、アル中で死にそうになった男とそれを取り巻く病院関係者、友人、友人の家族の話。酒とは何か、なぜ人は酒を飲むのかについて考えたくなる。なので酒を全く飲まない人にはよくわからないかも? ウイスキー飲みながら読みたい小説。
0投稿日: 2025.07.09
powered by ブクログめくるめくアル中の解説本 アル中になるのは酒好きではなく酒を道具として考えてるやつっていうのはめっちゃしっくり来た アル中が酒0にするのは極端過ぎて難しいとは思うけど適量で終えるブレーキは壊れてるんだろうな 酒のクソなところって酔っ払うと判断能力が下がる事だと思う そんな状態で自律しろっていうのは無理な話
0投稿日: 2025.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読み直し…か怪しい。 本屋で見たときに「おー久しぶりにみたなー」と思ったものの、読んだ記憶がなく…でもたぶん読んでるよな…という感じもあり…。 むかし新聞の人生相談コーナーで「この回答新聞屋的に大丈夫なんか」と思いながら読んでいた、回答者がらもさんだったのでした。その人が、文学賞(吉川英治文学新人賞)取ったと知ってびっくりして読んだ…はずなんだけれども覚えてない(振り出しに戻る)。 言い方悪いけども、一言で言うと、頭のいいアル中の人の話。恐ろしいのはその読みやすさ。結構難しい話(精神病理学とか検査の内容とか薬の名前とか)が出てくるのですが、さらっと読めてしまう。不謹慎にも、入院しても意外に漫喫できるのでは(そんなことはない)と思ってしまうのは、ある意味罪だと思いました…。あまりの面白さに解説の町田康さんが「同業者としては酒でも飲まんことにはやってられませんわ」と書くほど。 むしろ、大人になってお酒の良し悪しを知ってから読んだ方が身にしみるのかもしれません。 ああ、ストレートの牛乳が飲みたくなってきた。
1投稿日: 2025.06.27
powered by ブクログ2025年6月26日、グラビティでパセリを摘み取る手仕事してる方いたのでコメントで声かけたら、 「まず、塩とレモンとオリーブオイルで和えてサンドイッチにします。「ハムマーマレードとパセリサンド」と検索すると出てきますけど、すごく美味しいんです。あとはうーん、ドレッシングと和えてそのままサラダでもりもり食べようかと… 刻んでハンバーグに入れても美味しいし、パンに練り込んだりも好きです[にこやか]」との返事。 プロフィールを読んで品を感じたので、過去の投稿を拝見したら、この本の引用があって、名言を知った。 投稿: 「よく行くショッピングセンターにだれでも座って休憩できる椅子と机があって、そこで語学の勉強をしているスマートな雰囲気の老紳士をよく見かける。平日午後のショッピングセンターにいるにはだいぶおしゃれでかっこいいなと思いつつ、失礼ながら背後から覗いてみると、ウクライナ語を勉強している。おそらく近くの大学(私立文系)か研究機関(国立理系)を退任された先生ではないかと勝手に想像している。それを見るたび「教養とは、学歴でない。自分ひとりで時間が潰せることができる能力である」という中島らもの言葉を思いだす。」
3投稿日: 2025.06.26
powered by ブクログアル中で35歳で入院することになった男性が主人公となりアル中をリアルに描くお話。 飲み過ぎると体がどうなっていくのか、精神状態はどうなるのかなど、実体験的に描かれているのでとても勉強になる。 小説的にはラストの展開がイマイチですが、一読の価値あり。 私もお酒は好きなのですが、この本を読むと毎日お酒を飲む習慣は控えようかなと思いましたので、まずは休肝日を1日増やします。。
21投稿日: 2025.06.25
powered by ブクログ正直私には難しくて何だか流し読みみたいになってしまった気もする。だけど、この人の表現力に引き込まれてしまったし、言い回しが素敵で悔しくなった。 酒を飲んでいるのか飲まれているのか、依存ってなんだ、生きるってなんだ、人生の幸せって?深くいろんなこと考えてしまう、凄い話だったなぁ。 しばらく時間を置いてから読み返してみたい
0投稿日: 2025.06.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
私自身はお酒もタバコもギャンブルもハマらないタイプで、「きっと依存してしまう人には何か理由があるのだろう」たうっすら思って生きてきたけど、少しだけそういう人の人生が垣間見れた気がする。 アル中になるかならないかは「好きか嫌いか」の問題でなく「必要か不必要か」である、というのはほかの依存にも言えることだと思う。好きだからそうしているのではない、という時点でそれは依存だ。 物語を通して、さやかの思いを知る度に、看護師の友人から聞く話を思い出した。この世は理不尽なことばかりで、死にたい人が生きて、生きたい人が死んで、生きていてほしい人が死んで、そういうことばっかりで、「あたしは、自分とおんなじ人たち、生きようとしてても運悪く死んでしまう人たちの中で生きたいの。」というさやかの台詞は悲しいぐらいに現実的だけどまっすぐで素敵だなと思った。
3投稿日: 2025.06.23
powered by ブクログ著者の文章の上手さと教養の深さがひしひしと感じられる本。「なぜ酒を飲むのか」という話をここまで面白く深く書けるんだ…。
5投稿日: 2025.06.01
powered by ブクログこんなにも愛すべきアル中小説は、国内ではこの本しかないだろう、そう思わずにはいられない。 自分のままで生きていくしかないなぁ、と。 人間は、無一物なのだとどこか哲学にも似た境地に陥ってしまう、そんな作品だった。
2投稿日: 2025.05.25
powered by ブクログアル中への解像度が上がった。 初作品でしたが読みやすく、お話に引き込まれ、 一気に読み終えた。 終わり方も好きでした。
1投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログ中島らもによる、アル中の話。 ある日飲み過ぎで倒れて入院する主人公が、 医者や患者との出会いの中で 『なぜ人はアル中になるのか。 何故人は酒を飲むのか』という根本的な問いに ついて考え、人生を再生していく話。 再生出来るかも、というところで 終わるので実際のところは分からないが、 非常に人間的でウソのない内容だった。 物語としてもとても良く出来ていて、 作者の高い文章力と教養を感じさせてくれる。 アルコールは飲まないが、 興味深く読める。
0投稿日: 2025.04.28
powered by ブクログアルコール中毒という「問題」を考える時、酒を飲む、飲まないという自由意志と理性、ということに意識が行きがちであるが、どうしても飲んでしまう、自分自身の意思ではどうしようもない部分があるということを、当事者として深掘りしつつ、物語として結んでいるところが良い。
0投稿日: 2025.04.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
バーに行くのが好きだから読み始めたけど、なっかなか出てこない笑 病院生活のリアルがわかった。アル中について詳しくなった。アルコールに依存する問題に向き合うことは、人間の根底に向き合うことと主人公が言ってて、医者が治せる範囲を超えている気がした。主人公と重なりすぎる捻くれた友人に、アル中になるなよ、とこの本を送りたい。捻くれてるから読まないだろうけど。
0投稿日: 2025.04.07
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とあるラジオでパーソナリティの好きな本として紹介されており気になっていたところ、本を貸出しているカフェで出会えたので借りてきた。 これは私にはまだ分からない文学なんだろう、と感じながら読み進めていたが、ラストでグッときた。 アル中に対する解像度も多少上がった。著者もそれだったようで、どうりでリアルなわけだ。 「だから、アル中ってのは、内臓とかそういうことももちろんネックなんだろうけど、もっとこう、何ていうか、内的な問題だと思うんですよ。なぜ、飲む人間と飲まずにすませられる人間がいるのかっていう。それがわかれば、ずいぶんとちがうと思うんですが」 酒を道具として考える人はアル中になりやすい傾向にあるとあり、身近な人のこと、自分のことを考えてしまった。 まだ大丈夫、と思うためにアル中についてちゃんと勉強しているのはなんか分かる気がした。 好きかと言われればそうではないのかもしれないが、色んな偶然が重なり自分一人では出会えなかった本と出会えるのが読書の醍醐味だなあ。
5投稿日: 2025.02.14
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アル中の主人公が病院で出会う人々を通して自身の症状と向き合い、生きることにする物語。 自分が体験したことの無い世界を追体験できるのはまさに小説の真髄だろう。 においや感覚を味わったことがないと書けないもので、リアルな経験をさせてもらえた。 程よい登場人物との距離感で、変に引き寄せられることがなく押し付けられないのですんなり入り込めたように思う。
1投稿日: 2025.02.10
powered by ブクログ突き匙 子供の頃にぐるぐる回転して平衡感覚をなくす遊びをよくやった、そして全く同じ感覚でお酒を飲んでる、真理すぎる
1投稿日: 2025.02.01
powered by ブクログアルコールを道具としてるか否か…なるほどと思った。あれ、自分も道具にしてる時あるな、と思うと自省の念が。 まだ自分は大丈夫ということを確かめるために読んだのかもしれない。 バーでミルクストレート頼んでみたい。
9投稿日: 2025.01.26
powered by ブクログアル中になるのは、酒を「道具」として考える人間だ。この世からどこか別の場所へ運ばれていくためのツール、薬理としてのアルコールを選んだ人間がアル中になる。 おれがあるちの資料をむさぼるように読んだのは結局のところ、「まだ飲める」を確認するためだった。 これらの人々を眺める安心感と…おれはまだこっち側にいるその楽観とを得るために、おれは次から次へとアルコール中毒に関する資料を集めた。 ついには、「アル中の本」を肴にしてウイスキーをあおる、というのがおれの日課にさえなった。
0投稿日: 2025.01.17
powered by ブクログ新年1月2日の深夜に救急搬送された家族の診断まちで読了。 ある中で肝臓を悪くした主人公。 どう生きるか! なにがいいとか悪いとかは言えないけど、からだを悪くしてしまうのは毎日の生活。 酒飲めないけど飲みたい人は大変だな。 飲み過ぎるとそうなるのか。 飲めないと人生半分損してると言われたのを思い出した。 しかし、作家の私生活なのかなと思わせる現実感があった。酒呑んでても呑んだくれてても本は書けるのか。いやだからこそ書けるのか。
4投稿日: 2025.01.03
powered by ブクログ何がどう面白いのか、いまいちピンとくる説明が出来ないのですが好きな小説になりました。人間臭さのある人生観なのか、テンポよく読める文体が良かったのか。
1投稿日: 2025.01.02
powered by ブクログアル中予備軍の僕には必読書でした。登場人物、それぞれの描き方が素晴らしく、中でも赤河先生、素敵です。
3投稿日: 2024.12.24
powered by ブクログ不思議な小説だ。アルコール依存についての自伝的小説とも読めるし、アルコール依存に関する教養に溢れてるし、人生訓を読み取ることもできるし、恋愛小説的要素も感じられるし、つかみどころのないまま読み終えてしまった。 個人的には西浦老と赤河医師の後半の語りが刺さって人生訓が最も印象に残るメッセージだった。
1投稿日: 2024.12.09
powered by ブクログある中の話 https://www.youtube.com/watch?v=gtnhPt-rD2g 東出38分くらい
1投稿日: 2024.12.01
powered by ブクログ何かへの依存から脱せないアディクション傾向は、その人の本当の弱さに関係なく自分自身の存在を弱いと思ってしまうことに所以していると思った。 エルヴィス・プレスリーとウィリアム・バロウズ、2人の依存者の比較がおもしろかった。受動的ニヒリズムと能動的ニヒリズムの違いのような印象を受けた。 同じジャンキーでも、湿けた甘えを自分から叩き出した人間には、さらさらした砂のような、あるいは白く輝く骨のような美しさがある。地上の肉を脱ぎ捨てた美しさ。 らもさんの本は初めて読んだけど、自意識の強い主人公の心理描写や情景描写(公園からさやかがやってくる場面は特に!!)が美しく他の本も読みたいと思った。
1投稿日: 2024.09.21
powered by ブクログひたすらお酒がテーマになっているのが面白い。 タイトルだけ見るとおしゃれなバーにくるいろんなお客さんが主人公になる短編集かなにかかと思うが全然違う。 ずっと病院にいて、ずっと胃の辺りが熱くムカムカしている。
1投稿日: 2024.09.08
powered by ブクログお酒がテーマのいい話を求めてる人には薦めない アル中が辿る末路、アル中を治療した人の人生が書かれた本だと思った。アル中の人に読むことを薦める。 「きさまの二十年をこの子にやれないのなら、せめて、あやまれ。この子に土下座してあやまれよ」 生きたくても生きれなかった綾瀬少年。 勝手に弱った挙句生きながらえる小島。 世の中理不尽だと思う。私も小島に腹が立った。 悔しさと怒りをはらんだこの言葉を言ってくれた赤河先生が好きです。
3投稿日: 2024.08.05
powered by ブクログここ3、4年ほど 読みたいと思いつつ先延ばしになっていた作品。 これは、ご自身のことを登場人物に投影しているの だろうと想像しながら読んだ。 少年の死は、三婆の会話から なんとなく予想がついた。 先生とのやり取りがコントみたいで 笑えないのに凄く可笑しかった。
1投稿日: 2024.08.04
powered by ブクログ【鹿大図書館の所蔵情報】 https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC10011103 【選書ツアーコメント】 「酔わなきゃやってられない」 アルコール依存症で若くして肝硬変を患った男が病院での様々な出会いを通して人生を見つめなおす物語です。重くなりがちなテーマに真面目に取り組みながらも軽妙なトーンで、爽やかな読後感。作者自身のアル中体験と幅広い知識に基づくリアリティに、何かに頼らなければ生きていけない人間の悲しさと可笑しさが混ざりあっています。
1投稿日: 2024.08.02
powered by ブクログ結末がどうだったかはわかんないけど、アルコールを飲んだ時に感じる熱い液体の感覚とかすごい印象的だった
1投稿日: 2024.06.28
powered by ブクログアル中について楽しみながら学べて良かった。 しかしアル中のほぼ私小説とすると、作者が主人公に手心を加え過ぎててこれもアル中あるあるパーソナリティなのかな、だかららもは泥酔して亡くなったのだな、などと考えてしまった
1投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
”酒は喉で殺して飲め”という教えがある。そんなことはできない。 アルコールで幻覚を見るということは、重度な依存症だ、通常は酩酊して意識は変容しても、幻覚を見ることはない。怖いのはアルコールを摂取して幻覚を見るのではなく、摂取しないことによる離脱症状で幻覚を見てしまうことだ。本人は精神的な逃げ場がない。 アルコールは日本では寛容に扱われているが、アルコール依存症になると、離脱症状のキツさや依存度は高い。「遅効性のヘロイン」といわれていて、ドラッグの王様にひけをとらない。 中島らもさんはお酒による肝炎で入院した体験をもとにこの本を書き上げたそうだ。2004年にお亡くなりになったが、酒に酔って階段から落ちたことによる脳挫傷が原因だった。ということは、中島さんは再飲酒(スリップ)してしまったことになる。 この本はとにかく文章がかっこ良くて、ワイルドで刹那的な気分にさせてくれる。お酒を飲む人がワイルドで刹那的なのだと思う。飲酒は緩やかな自殺といわれているから・・ 作中で再飲酒するシーンでは、酒飲みの心理を熟知した描写がリアルだ。ふとしたはずみで一口飲んでしまい、「まぁ、たいしたことないかな、、」と思っているうちに、いつのまにやらヘロヘロになっている経緯。わかりすぎる。 この本を原作に柴田恭平、浅野ゆう子、ベンガルでテレビドラマ化もしている、内容が刺激的過ぎた為、放送は1回のみでDVD化もされていません。名作です。
1投稿日: 2024.05.12
powered by ブクログビール好きですが、読み終わるとビールではなくお酢ドリンクで乾杯したくなるような本でした。 何事も、"ほどほど"が大切だと改めて感じた。 アル中について深く考えたこともなかったので、心理学的や精神医学的に描かれていておもしろかったなぁ。アル中のことを、無理にポップに明るく書かれている訳ではないが、しっぽりくすっと笑えるような場面もありあっという間に読めました。
1投稿日: 2024.05.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
斉藤壮馬さんが好きな本に挙げていた1冊 そのインタビューで話していた 「『教養』のない人間には 酒を飲むことくらいしか残されていない。 『教養』とは学歴のことではなく、 『一人で時間をつぶせる技術』のこと」 という一節に心を打たれて購入 . 途中アルコール中毒だけでなく、 薬物中毒などの他の中毒にも言及されていて、 その時にすごくこの一節が響いた 結局何かに依存しないと生きていけない人は、 それに救われる部分もあるのかもしれないけど、同時にそれに支配されてる だから、『一人で時間をつぶせる技術』が 必要なんだって . 『教養』のある人間でありたいし、 あり続けたいなと思う
2投稿日: 2024.04.24
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身体に悪いと分かっているのに、また、依存性を高める成分を含んでいるから脳が欲しいと信号を出すとわかっているのに、やめられないものが私にもある。 悩んでいるところだったのでこの本に手が伸びたのだと思う。 町田康の解説が補助線として助けになった。 「人はなぜ破滅を恐れながら破滅を目指すのか」 私の場合は本当には恐れてないからだろうなあ 心から恐怖を想像するのは楽しくないし、依存性が見せてくれる快楽に目を向けるほうが楽しい、あるいはマシ。愚かな。 最後、物語のための都合のよい希望を見せて終わったので、少しだけ救われた。本当は、最後に親しい人との希望だけでなく、社会にも頼って救われる希望の入口を見たかった。依存性は普通の人間が陥る疾患だと思う。カジノ反対 砂糖をやめたいと切実に思っているのに破滅を目指しながらこれを書いている。よくない…!!
1投稿日: 2024.04.15
powered by ブクログ限界アル中小説 お酒は適度に楽しむものが一番だけど、その「適度」が難しいもの。 「今夜、すべてのバーで」は、限界まで飲み続けるとこんな人生が待っているという小説仕立ての教則本。 この作品を読むとお酒に対する考え方が変わるかも。「飲むなら、このくらいの覚悟を持って飲め」という強いメッセージが感じられる。また、半自伝的な要素が含まれていて、作者である中島らも氏の壮絶な人生と、彼が持つロックな魂が強く反映されている作品。 エンタメ小説としても面白く、人生の様々な教訓が散りばめられているため、お酒を飲まない人も楽しめるはず。
17投稿日: 2024.04.09
powered by ブクログアルコール中毒の主人公と、主人公を取り巻く人たちとのお話。妙に理屈っぽくて博識な主人公だけど、アルコールの前だと「酒を呑まない」っていう1つの自制が効かない。厄介で口上がうまくたって、「呑んでも大丈夫。」「一杯だけ。」って口にしてしまうのは中毒者の思考なのかもなあなんて。 個性豊かな登場人物たちとの邂逅と別離があった上で、最後には未来への希望も見えたのかな?みたいな、思ってたよりも爽やか?なオチだった。
7投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログアル中のお話。 作者中島らももアル中だったので、自身に近いキャラが複数に出てきているのだと推察する。 人はなぜ酒を飲むのか、破滅へ向かうのか、単純には説明できない、というか単純ではないということを物語を通じて感じられた。 酒に溺れたことはない(その日飲み過ぎて失敗はあるが、恒常的にやめられないということは一切ない)ので、個人的にはアルコールに依存してしまう部分で共感できるところは少なめだったが、想像しやすくなったと感じる。 なにかストレスを抱えて、アルコールに逃げることはしないほうがいいなと胸に刻んだ。 ガダラの豚等他の作品のらもさんの文章がめちゃくちゃ好きなのだがこの作品はあまりいいなあ、となることはなかった気がする。
1投稿日: 2024.03.23
powered by ブクログ相当昔、らもさんがまだご存命の頃に読んで以来。 改めて読んでも面白かったけど、中島らもという人を良く知らずに読んだ当時と違いさやかのモデルとなったであろう人がはっきりと思い浮かんでしまったり、結局書いた本人が福来と同じ選択をして不二雄的な人生、最期を歩んでしまうことを知ってしまっていたりするので何とも言えぬ気持ちにも。 綾瀬少年に謝れ、と言いたくもなるけど多分もう覚えてなかっただろうな
1投稿日: 2024.03.14
powered by ブクログ親がアル中でネグレクト、虐待を受ける話はよく読んでいたけど当事者目線の話は少なかったので読めてよかった。幻覚のリアリティさが伝わってくる。そこまで重苦しくもなくユニークな登場人物たちや突発的な謎のポエムで快活な雰囲気を感じる不思議さ。
5投稿日: 2024.02.13
powered by ブクログ小説。アル中。分析的なところもありやや冗長かな?医者の先生が大暴れするシーンが良かった。 酒はクスリなんかよりよほどアクセスしやすい劇物。気をつけましょうね…
1投稿日: 2024.02.01
powered by ブクログ中嶋らもはYouTubeのタモリ倶楽部で人間が好きになり、そこからYouTubeに転がっているらもさんが出てきるものはだいたい見た。そして今回、この本を文庫で購入して、読んだがあまりハマらなかった。人が好きでも本はそんなにということをあるんだなぁ。
10投稿日: 2024.01.28
powered by ブクログ持っていることを忘れて買ってしまいまた読んだ。 この時代では使われていなかったが、アルコール沼は深い。
1投稿日: 2024.01.12
powered by ブクログアルコール依存症という病名を与えられないまま亡くなった大好きな叔母のことを考えて泣いちゃった。私の下戸にも意味があるし、ただただ胸が痛いはずなのに、おもしろいんだよな。日本国内で合法なドラッグは、アルコールと医薬品とタバコってだけ。とても好みの作品。
1投稿日: 2024.01.09
powered by ブクログ普段酒を呑まない自分にとっては、アル中患者が世界をどのように見ているかを追体験しているようで新鮮だった
1投稿日: 2023.12.03
powered by ブクログお酒を呑む人にきっと読んで欲しい本、体験小説。 楽しく気持ちよくお酒を嗜めたらいいな…と身を振り返りながら とても好きな一冊です
2投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログ切ないなぁ。弱いのは悪くないんだけど、逃げるのも悪くないんだけど、アルコールやドラック依存は問題なのか。問題だろう、身体にも法的にも。でも断たれない気持ちはこの本を読めば、全否定はできない自分もいる。中島らもさんが魂レベルまでかけて向かい合ったことばが書かれている気がする。
2投稿日: 2023.10.31
powered by ブクログタイトルに引かれてあらすじを読まず借りた本。 バーで繰り広げられるお話かと思ったが全然違った!! アル中患者の回復までの道のりを描く作品だったので、スタートも病院から始まり「え?」ってなった。 症状の描写がリアルで辛くなり読むのが億劫だったが、徐々にお酒との向き合い方や抗う姿にエールを送りたくなった。 主人公が飄々としている点もこの小説の魅力かな。 地下のあの部屋でアルコールをキメてるシーンは、もうほんとどうしようもなくて笑ってしまった。
9投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログ作者の中島らもさんは、さぞかしぶっ飛んでる人なんだろうと思わずWikipediaで調べてしまう、そんな本。
3投稿日: 2023.09.28
powered by ブクログアルコール依存症の男が主人公。 作中に酒、酒と出てくるので、飲みながら読むのもまた一興かと飲んでいたら「ついにはアル中の本を肴にしてウイスキーをあおる」とあり、目的は違えど同じ行動なものだから親近感が湧いてしまった。 というのもこの主人公、万引きやら籠脱やらするのにどこか賢くて真っ直ぐで憎めない。そんな主人公だから、抽象と具象の闘いに勝てたらいいなと希望を持て、重い内容も最後まで重くならず読める内容だった。
5投稿日: 2023.07.31
powered by ブクログ中島らも文学忌 1952.4.3〜2004.7.26 せんべろ忌 せんべろは、千円も出せば、べろべろになるほど酒が飲める。転じて、料金が安い酒場。 小説家、劇作家 灘中高の秀才だったんだけど、途中で道が外れ気味 中島さん何冊か読んでいるけど、吉川英二文学賞受賞の本作は初読。2020年新装版が出るほど根強いファンがいらっしゃる。 アルコール中毒で緊急入院した男と 医者や入院患者達との死をも含んだ軽快な騒動。実体験ベースとのことなので、禁断症状の様子とかわかる方にはより一層楽しめるのでは。 遺体安置所のエチルアルコールにまで手を出してしまう患者。病院を抜け出し、酒場に向かう悲哀。 ベースは実体験といえど、やはり小説で、少年の死やアル中の親を持った家族の崩壊とか、挿入されており、気持ちの何処かでは、やめたかったのかなと思ったり、その後の行動をみれば、違うかなと思ったり。 最期は、飲んだ後、飲食店の階段から落ちて52歳で亡くなる。アルコールで生きてこれたのか、なんともすごい飲みっぷり。
56投稿日: 2023.07.26
powered by ブクログ依存症だと言うと構えてしまうものだけど 重く受け止めて、軽く投げ返すような どこか飄々としたところがあり、スルスルと読めてしまった。 病室にいる3人姉妹のようなおば様軍団や、西浦老のエピソードは笑わずにはいられません。 どんな状況でも、笑えるって大切だなあと気付かされました
3投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログ飲むことは、自分を痛めつけること。 どうすれば回復するのか? 自分を受け入れてくれる酒以外のやさしさに触れること。
0投稿日: 2023.06.22
powered by ブクログ大変良かった。私はお酒を飲まない(飲めない)人だけど、著者のの文章を読んでいると不思議な酩酊感を堪能できました。 "「教養」とは学歴のことではなく、「一人で時間をつぶせる技術」のことである"(本文より抜粋)この一文が的確に本質を突いていますね。
2投稿日: 2023.06.21
powered by ブクログお酒を飲むことをやめられないいわゆるアル中の主人公がお酒が原因で入院し心身共に回復、改善していく様を描いた小説。 筆者が実際にお酒に苦しんだらしくその実体験を基に書かれたらしいのでリアリティと本当に体験してないとわからないであろう例えがあり入り込めた。 面白かった。
4投稿日: 2023.06.03
powered by ブクログ読んでおかなくちゃいけないなと思いつつ読めてない本が何冊か、何十冊か、何百冊?か、ある。これもその一つ。 著者がどのように逝去したか知った上で読むのも、また味わい深い。ミルクじゃ済まなかったんだよなあ、と思いながら読んだ。 フィクションのフリしたノンフィクション。作者の分身である小島容(いるる)。自身の体験が生かされて文学に昇華しているのは、この人の才能だよなあ。赤河医師をはじめとして、周辺の人々がまた人間くさくていい。 中島らもって、アルコールという闇に捕まった「ホンモノ」の人だったのね。「ホンモノ」だからこそ、闇に捕まったというべきか。で、あろうと思ってたので、その確認ができたかな。 いやあ、面白かった。
4投稿日: 2023.06.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お酒好きだからって後輩におすすめされた本。 酒飲みの私にはなんだかもしかしたらの未来が見えて怖い気持ち。 読んでも読んでも結果答えはないんだけど、 すごい深いことを言ってるようで浅かったり 浅そうで深かったり。 あっという間に読み切ってしまった。 お酒はほどほどに。
0投稿日: 2023.06.01
powered by ブクログなんか聞いたことあったタイトルだったので手に取った。 内容は主人公の長きにわたるアルコール依存生活によりついに入院してからの話。 結構壮絶な体験のはずなんだが一人称の主人公の感覚が麻痺してるというか一周回って人生諦めてるような感じで俯瞰的。 先生のキャラクターが興味深くて良い。
0投稿日: 2023.05.17
powered by ブクログ今夜、すべてのバーで 中島らも アル中の主人公が、病院に40日間入院する話。 (この主人公が中島らもさんに瓜二つ。) 『なぜ人はアルコールを飲むのか?』 この事を自問する主人公が、入院生活を過ごすなかで担当医、他の患者、見舞い者などと出会う。 私はお酒は飲まない質だが、アル中になってしまう人の気持ちに共感させられた。
0投稿日: 2023.05.03
powered by ブクログわたしもお酒がすきなので、酷くなるとどうなるのか参考になった。 途中わかりにくい例え方があり、すこし読みづらかった
1投稿日: 2023.04.11
powered by ブクログ2023年2月25日読了。古本で購入。 らもさんの本やっぱりおもしろい。 エッセイばっかり読んできたけど、他の小説も読みたくなってきた。
1投稿日: 2023.02.25
powered by ブクログタイトルが洒落ているので、夜な夜なバーで繰り広げられる男女の話かと思いきや、筆者体験を元にしたアル中治療小説! お酒を飲む習慣がある私には勉強になった 小説の中に、酒を道具として考える人間がアル中に陥りやすいと書いてあった 精神の安定を求めて、薬理的な飲み方を続けてしまう 人は誰しも何かしらに依存して生きている それが酒だったら。。。 主人公はアル中文献を肴に酒を飲み、誰よりも詳しくなったのにアル中になり、肝硬変寸前で入院 目は黄色く濁り、肌は浅黒くなり、尿はコーラ色だった 病院での様々な検査、 入院患者や個性的な担当医とのやり取りで小説は展開していく そして酒から切り離された有り余る時間の中で自分の人生と死、そして依存について考える この小説を読んで、人はどうして飲むのか、そして飲む事によって身体に受ける影響を考える事が機会が出来た
14投稿日: 2023.01.28
powered by ブクログ中島らもさんの作品を初めて読んだ。毎日のようにアルコールを飲む人、時間があるお酒を飲みたいなぁと思う人は一読の価値あり。 この本とあわせて、「誰がために医師はいる」がオススメ。アルコールや薬物に対する理解が深まります。
0投稿日: 2023.01.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
・1月13日に読み始め、16日に読み終えました。 ・母のおすすめ。おもしろかった~。 ・母が中島らものことを好きで、私はあんまり詳しくは知らないのだけど、人となりは少し聞いたりなんだりしていたので、自己問答自己問答自己問答の小説だなと思った。 ・解説でも語られていたけど、主人公の小島さんは一番作者に近い人で、アル中で入院した病院の中でこれまた作者の分身みたいな人と自己問答自己問答っていう雰囲気。ただ全然たいくつじゃなくて、それぞれのキャラクターがしっかりと存在しているからたのしい。赤河先生と話してるシーンはどこも良かった。頭のいいひとたちの会話というか、物事をよく考えることができる人同士の会話というか…… ・序盤で、同室の老人の大量のしっこと自分の病気のしっこを比べて(尿量を計測しないといけないから、採尿して袋に入れないといけない)惨めになり、水でしっこを薄めまくるところおもしろかった。なんか好きだ。だめだろ、そんなことしちゃ。 ・小島の仲の良かった友人として天童寺という人が出てくるのだけど(故人)、脳内の想像図が中原中也になった。なんとなく似てるなと感じた。モデルが居るらしいけどこれも中島らもの友人だったりするのかな~? ・そのつもりがなかったとはいえ病院を抜け出してお酒をたくさん飲んでしまって、帰ったら綾瀬少年が亡くなっていて、赤河先生と殴り合いして(すな。)、生と死の間でうっすらと暗いほうを向いていたのが、このあたりのできごとを境にガラッと明るいほうへ体ぜんぶをひたしていて驚いた。驚いたというか…… こんなに希望を見て終わると思ってなかった。そのへんの明暗のコントラストが綺麗だったな。 ・全然触れていなかったけど、お酒の話なんですよね。 ・私は全くと言っていいほどお酒を飲みません。どえらい弱いわけでも好きじゃないわけでもなく、誘われたら飲みます。シンプルに一人では飲まないだけ。なので、お酒の描写に関してはあんまり理解ができなくて惜しい~~。日常的に飲酒する人だったらよくわかる部分とかが絶対あるんだと思う。生傷触れられるような思いをする人もいるんだろうな…… ・それでも生活は続く、という作品が好きです(ずーっと言ってる。)。 小島さんが入院してくるところから本が始まるけど、それ以前の生活についても回想で触れられるんですよね。その辺の話も軽やかに語られているんだけど、内容は結構重ため。重ためというか泥沼にはまっていく過程が生々しい。 ・前後不覚になってもさやかちゃんに遺書のこして、入院までしてて、時間は経つし治療によって体は治っていく。ハチャメチャになっても生活は続く、続けなくてはいけない、さやかちゃんのためにもね。不安定ではあるだろうけど、命というものにかなり肉薄した「それでも生活は続く」だと思った。良かった。
0投稿日: 2023.01.17
powered by ブクログ大きなドラマがあるわけでもないんだけど、主人公の自分をやけに客観的に捉える視点のおかげで、理路整然としていて淡々とした気持ちで読み進められた。 ドラッグとアルコールへの依存の仕組も説明してくれたし、 心理学専攻だったわたしからしてみれば、天童寺さやかと、その兄の体験を通じて、依存とそのバックにある各人の不安定性が、うまく描かれていておもしろい! 出てくるキャラクターも個性的でいい。 赤河との綾瀬くんを悼む?霊安室の対話が好きだ。たしかに若くして死ぬことに限らず、人生、他人のゴールを基準にしたってしょうがないね、自分基準で考えたい。 以下学びになった引用を。 アル中になるのは、酒を「道具」として考える人間だ。おれもまさにそうだった。この世からどこか別の所へ運ばれていくためのツール、薬理としてのアルコールを選んだ人間がアル中になる。 肉体と精神の鎮痛、麻痺、酩酊を渇望する者、そしてそれらの帰結として「死後の不感無覚」を夢見る者、彼等がアル中になる。これはすべてのアディクト(中毒、依存症)に共通して言えることだ。 単調な仕事は、続けているうちにけっこうハイになってくる。一定のリズムに乗っているうちにエンドルフィンだのエンケファリンだのの麻薬物質が脳内に分泌され出すのだろう。外見は退屈そうに見えても、単調な作業というのは案外「効く」ものなのだ。 「凡」なら「凡」という字についてずっと考え続ける。考えるというよりは脳裡に見るのだ。そのうちに凡の字に関連のあるようなないような、非現実的なイメージが一瞬浮かんでくる。「夢のしっぽ」と呼んでいるこいつをつかまえるのだ。この退屈な手順に慣れると、酒がなくても眠れる 心理学者は何でも幼児体験のせいにしちゃうからね。 「アル中の場合、たとえば親の言っていることと事実との間に、明らかに相違がある、矛盾があることが多い家に育つわけだ。子供はそれに気づくからそれを指摘する。すると、子供は黙ってなさい、とか、生意気を言うな、とか
0投稿日: 2023.01.02
powered by ブクログドラッグカルチャーに詳しい中島らもの本はずっと読んでみたいと思っていた。本当は『アマニタ・パンセリナ』を読みたかったけど本屋には無く、店頭に並んでいたこの本を購入した。 文章も内容も読みやすく、すらすらと読み進めることができたが、内容としては主人公の入院生活が主なのでドラマチックな展開とかは特に無く単調な印象。 アルコール中毒とは何かが学術的にも自身の体験としても詳しく書かれている。近年主婦のキッチンドランカーが増えているとあったが、自分の中でも思い当たる節があり(イライラを抑えるために飲む)、私のような酒の飲み方はアルコール依存症に繋がる片鱗があるように感じた。 物語に出てくる、主人公の担当医である赤河と主人公のやりとりが面白かった。 これは余談であるが、この本を読み終えた時丁度私は総合病院にいた。医者にとって私は大勢の患者のうちの1人だし、そこにドラマのようなやりとりがあるわけでもなく診察の内容は流れ作業になる。ましてや総合病院ならなおさら。まあ病気じゃない理由で受診してるわけだから、何もない方がいいんだけど。 単調な診察が終わった後に思ったのは、赤河は患者に対して熱意のある診察をしてくれたんだなということだ。じゃなきゃいちいち素人の患者を個別に呼び出し精神病理学の説明はしないし、患者の前で私的な感情など表に出さないだろう。とにかく赤河が良い。みんな赤河を見よう。
0投稿日: 2022.12.28
powered by ブクログアル中の話。私自身は機会飲酒で飲酒するのも月に二回程。二日酔いが気持ち悪すぎて、もう2度とお酒は飲まないでおこうと思ってもいつの間にかまた飲んでる。こんなに近くにあるお酒。そりゃーアル中の人は抜け出せないよなと思った。私はアル中支える自信ない。
1投稿日: 2022.11.12
powered by ブクログアルコール依存症で倒れた主人公は病院へと連れられる。医者はスパルタだし入院患者は皆個性派揃い。見舞いに来た亡き友人の妹からは罵倒とビンタをくらう。 好き嫌いの問題ではない。「手段」が「目的」になったとき、もうアル中の沼に足をとられているのかもしれない。 読み進めるうちに自叙伝かと錯覚するかのようなリアリティ。と思ったら本当に作者の体験からきているらしい。 私も肝臓を労らないとな……
2投稿日: 2022.11.08
powered by ブクログTwitterのフォローしている人のオススメで読み始め。 アルコール中毒で入院したことがある筆者の書く小説。 リアリティはあった。 人類はみんな何かに依存している、だったり、寝酒をする人はアル中とも言える、など、面白い主張も多かった。 なぜ酒を飲むのか、というのにもっと深掘りしてほしかった気がするが、主人公が言っている通り、依存の理由なんて何とでもいえるような気もするから、これくらいが良かったか。 三婆やアル中のおっさんなど、どことなくリアルだけどもユニークな入院患者がキャラとして良かった。 が、流石に医者のキャラはぶっ飛びすぎて一人だけフィクションっぽさが強すぎたのが残念。 一人だけ男塾生いるやんって思っちゃいました。
0投稿日: 2022.10.26
powered by ブクログ中島らもさんの生き様が詰まった一冊。 破天荒で、誰にも真似できないような波瀾万丈人生。 窮屈で生きづらい今の令和という時代では、絶対に味わえないし、許される事のない生き方。 だからこそ、なぜか…なぜか…そのらもさんの荒さや 自由奔放さに憧れを持つ。 読み終わった後に… 「らもさん、かっけぇー!!こんな生き方してみたかった!」って思ったのが正直な感想。
0投稿日: 2022.10.08
powered by ブクログ中島らものエッセイは読んだことがあったが、小説は初めて読んだ。 人物としてはテレビ出演の映像などを何度かみたこともあるため、やはり小気味良くかつ芯を食った文体を書かれることは期待通りで楽しく読むことができた。 展開としても小島が尿量を恥ずかしいがためにごまかす馬鹿馬鹿しい人間味が垣間見えると思いきや、アル中の内的欲求やホメオスタシースの話を持ち出したりと振れ幅を持ちつつもどれを芯を食っている。 私自身もアルコールに頼っている節がある。そう言った日本人は少なくないはずである。そのため、この小説はどこか当事者性を持って読んでしまうし、実際日本人のアルコール依存性人口は100万人といまれている。そりゃ他人事ではないだろう。 明日は我が身とはまでは言わなくとも20年後、30年後は我が身である。
0投稿日: 2022.08.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同僚が好きといっていた作家さんなので予備知識ゼロで読んでみたら、冒頭から重篤な病気を患っている主人公。 救いの無いアル中患者の鬱屈した話か……と思ったら、そんな中でもどこか憎めない登場人物たち。 特に後半、終始居丈高な態度だった医師が見せた弱さというか、漏らした本音に胸を打たれました。 医者は患者を助けてあげることはできない。 人は自分の足で歩いていくしかない。 なら、きっと本当に救いの無い物語なんてないんだな、と明るい方へ歩き出すことを決めた主人公を見ていたら思えました。 期待以上に面白かったです。
0投稿日: 2022.08.17
powered by ブクログ酒に依存する人間の弱さや愚かさを、個性豊かな患者たちや医者とともにユーモアや皮肉をこめて描いた物語、と読み始めたときは思いました。しかし読めば読むほどそう単純に割り切れないこの小説の世界に、はまり込んでしまいました。 人はなぜ酒を飲むのかという単純かつ根源的な問いを、様々な面から時に深く掘り下げ、そしてばかばかしい話かと思ったら、突然オシャレだったり、どこか高尚にすら思える文章にハッとさせられたり。 ストーリーもアルコール中毒患者である小島の日常と、周りの人々のやりとりをおかしく描いたと思ったら、小島の個性豊かな友人との強烈なエピソードの回想があり、夢や幻想の世界に入ったと思ったら、精神医学の話もあったりとまったくつかみどころがない。 病院の日常のリアルさが妙に印象に残っています。尿検査で自分の尿に水道水を足してばれたら仕方ないと開き直ったり、三人のおばあさんに絡まれたりと、それぞれのエピソードが妙にリアルで人間臭い。 さらには主人公の友人だったり、主治医だったりなかなかパンクな登場人物たちもいるのだけど、彼らもどこか人間臭さを感じさせて、登場人物それぞれに不思議な親近感を覚えました。 中島らもさん自身が相当にパンクな人だというのは、ネットを見れば一目瞭然なのだけど、そのパンクな人生と自身のアルコール中毒の体験が、作品に見事に表れていたと思います、 自分は生前の中島らもさんを拝見する機会はなかったのだけど、相当に面白い人だったのだろうな、と感じます。(友達になりたいかはまた別) そうしたつかみどころのなさやメチャクチャさ、ユーモアも楽しいのだけど、終盤の生と死であったり家族や人間関係を考えさせる展開はシリアスだったり、心が少し暖かくなったりと、本当に最後の最後まで読み心地がころころ変わる話でした。それでいて面白さはどんな展開でも落ちない。 思い出すのは同じ中島らも作品の『ガダラの豚』。全三巻の作品ですが一巻ごとにジャンルが変わるハチャメチャさ。それでいて各巻ごとの物語のエンジンが力強く、無茶苦茶になっても最後まで力強く走り抜ける、パワーにあふれる一作だったと思います。 この『今夜、すべてのバーで』も、ジャンルは大きく違えど似たものを感じました。いろいろな要素を含んだハチャメチャさがありつつも、人間というものに焦点をあてた素敵な一作だったなあ、と読み終えて思いました。 第13回吉川英治文学新人賞
7投稿日: 2022.08.08
powered by ブクログ特別難しいことは描かれていないのに、非常に奥が深い作品だった。リアルな人物描写や心の機微、言葉の危うさが胸に突き刺さる。人生観が変わる一冊だった。
0投稿日: 2022.07.23
powered by ブクログ面白かった。かなり夢中になって読んだ。最初のうちは物語やキャラクターが掴めなくて微妙だったけれど、回想と現実が一折りずつ進んでいくごとに物語にのめり込んでいく。登場人物が愛おしくなり早く続きが読みたくなる。文章は少し改行が多く目が滑ってしまう感じが時折あったが、要所要所の使い分けというか、意図は伝わってきた。中島らもの作品を読むのは初めてであったが、かなり良い読書体験だったのでまた読みたいと思う。
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログ中島らも初めて読んだけど面白かった。文学とかじゃないけど、普通に面白い話。酒飲むの、考える。でも飲む。
1投稿日: 2022.04.01
powered by ブクログすらすらとよめて、楽しい「アルコール依存症」小説。酒を飲みながら読みたいが、真に迫る描写で飲む気が失せてしまった。名作である。
0投稿日: 2022.03.30
powered by ブクログほーーって言う感じの本。お金持ちは一番健康にお金をかける。とか健康が一番お金がかかるという。お酒を飲まない自分としてはこんなにも体を酷使してまで飲むのがすごいと思う。 飲みニケーションやタバコミュニティなんて言うけど自分の身を滅ぼしてまで必要なコミュニケーションもすごいなと思う。 結局今がよければ良いという考えは、自分が良いと思いたい=何かから逃げたいという現実逃避な気もする。省エネで生きていきたい私にとって、あの少量での体の気だるさと眠気は本当に行動するうえでの弊害がすごい。何かから逃げるための術として使用できるものでの逃避先のコミュニティが本当に重要かなんてよく分からない世界だなって思う。 会社の社長さんや一軒家を持ってる人や人との関わる仕事もそう、自分よりとても大きなものの管理をしてるのに、たかだか158cm自分を管理できないなんてって思えば脳もきっと気づくはず笑 明日からもっと腹筋頑張ろ!٩( ᐛ )و なんでもほどほどにして自分と向き合って、また本がたくさん読めるように長生きするか〜って思えばこんな幸せなことはないなーって思う
5投稿日: 2022.03.22
powered by ブクログ前半はふっと笑ってしまうような個性豊かな人物紹介があったり、アル中になった人がどのような葛藤を抱えているのかなど、考えさせられる作品でした。 自分もお酒には気をつけなければ、アルコールを、道具にしたらいけないなと思います。
0投稿日: 2022.03.18
