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妖しいご縁がありまして 常夜の里と兄弟の絆
妖しいご縁がありまして 常夜の里と兄弟の絆
汐月詩、紅木春/マイクロマガジン社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

     2023年発行のシリーズ3作目。  この巻では,新しい人物・花純(かすみ)という女の子と,二紫名(にしな)の兄である一瑠(いちる)が出てくる。そして,問題となる「記憶」は,なんといつも頼りにしている二紫名の記憶だ。さて,八重子たちはどのようにして正常な記憶を取り戻すのか。  ネタバレになるので,これ以上は…。  能登が舞台ということなのだが,今回のメインは「キリコ祭り」。花火を合図に海に入り海中を乱舞するという描写が出てくるので,これは「宝立七夕キリコまつり」を題材としたのに違いない。 「後悔は尊い。ここから始めればいい」という言葉は,何度聞いてもステキだ。  最後,八重子のばあちゃんである君江の名前を神様の縁(ゆかり)がつぶやく。まだまだ物語は続きそうである。

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    投稿日: 2023.06.05