
お狐准教授の妖しい推理(一二三文庫)1
藤春都、馬あぐり/一二三書房
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総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
お狐様はどこまでもお狐様だったなと思った。 人間寄りではなく、あくまで自分の目的のため。 ポスドクで不安定な立場である彩乃に対してのデレ、人間に対してのデレが少ない。 デレたのが幽霊の少女が相手というのがまた……(人柱の話は泣けたし、謎解き要素も面白く、それはよかったのだが) 彼女を人間として成長させるための毒舌ならいいのだが、ただただ毒舌吐いているだけに思えたし、最終的に彼女はポスドクからは抜け出せたものの、一研究者として今回の経験を通して成長できたかと言われたら、少し首を傾げてしまう。 彼の存在が彼女の成長に繋がっていないように感じた。 ただただこき使われて可哀想だなと。 ライバルの狐キャラも強いんだか弱いんだか。 彼が絡んでも震えるほどの恐怖にはならないし、説得でどうにかなってしまうのも「ええ!?」という。 折角のあやかしものなのに。 謎解き要素そのものは面白かったのだが、お狐様周りがちょっと納得いかないこともあって、もう少し人間に寄りそってくれてもいいのになと思った。 これも自分の立ち位置が人間寄りゆえの贔屓だろうか。
0投稿日: 2020.11.14
