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はじめての昭和史
はじめての昭和史
井上寿一/筑摩書房
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総合評価

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    年代を単純に追うのではなく、テーマ別に時代とともにどう変化していったかを追いかけている。 平成より倍長く、戦争もあって濃い昭和を200ページ程度でコンパクトにまとめている。改めて感じたのは、第二次対戦前の日本は暗いことばかりのイメージがどうしてもあるが、好景気に沸いた頃や、政府のプロバガンダにもなびかなかった大衆の強さがあった、という一面だ。 政治に対してだけでなく、メディアに対する大衆の関わりなど、「その時、大衆はどう反応していたか」という視点が印象に残った。今更ながら意外に思えたこともあったりと、現在につながる日本人の意識の普遍性のようなものが見えて興味深く読めた。

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    投稿日: 2021.11.23
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    改憲問題や格差など、昭和を紐解くトピックの組み合わせが面白い。なかで「メディアと世論」に対する考察はとても興味深く読めた。一方で歴史物にありがちな、「この時代の問題は、現代にも通ずるところがある」的な論には首を傾げちゃうけどね。

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    投稿日: 2021.03.18
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    昭和史という、戦争をはさんで戦前と戦後という 全く違うような歴史が、逆に相応している部分も かなりあるということがよくわかりました。 そういう意味では、やはり国民性というか そういう部分が通底には今もながれているのだろうと思います。

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    投稿日: 2020.12.28
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    歴史関係の本というと時系列で事件を記載したものが多いが、この本はテーマごとに昭和の流れを記載していただけでなく、現代とのつながりを解説していたことが非常に意義深いものだと思った。 昭和には「大日本帝国憲法」と「日本国憲法」二つの憲法が存在したところなど、この本によってあらためて認識させられた。 歴史としてだけでなく、社会状況や政治の変化、メディアの潮流など、様々な視点で昭和史が分析されているため、非常に面白い本だと思う。

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    投稿日: 2020.11.20