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エレクトス・ウイルス 下
エレクトス・ウイルス 下
グザヴィエ・ミュレール、伊藤直子/竹書房
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総合評価

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    コロナ禍直前に書かれたパンデミックもの。動植物あらゆる生物が感染する可能性があり、感染すると急速に見かけが退化、人間なら北京原人:ホモ=エレクトスに変化してしまう。 …のだけど、そもそも体をそこまで変化させるエネルギーやら物質やらはどこから来るのかとか、自然界への影響とか、ちょこちょこと引っ掛かることが多い。科学小説じゃなくてファンタジーとか時代劇とかなら、すんなり読めたかも。 あと、こんな桁違いに恐ろしい影響のあるウィルスなのに、感染症対応がのんきに感じる。まあ今読むと、コロナと比較してしまうので仕方ないか。 それと、感染者=エレクトスになると早々に危険なケモノ扱いになるのにずっと違和感があった。感染の時点で実質的な死という扱い。 それへの葛藤と抵抗が書かれているのはほぼ主人公のみなので、えらいみんなドライだなと感じた。「もとは誰かの家族であり守られるべき権利がある」という論調が認められるのはずっと終盤になってからだし。 生物的には生きていても、人間性が死ねば死んだものと捉えるというのは、宗教観とか文化的なことも関係するのかも。

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    投稿日: 2024.06.23
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    感染症対策の部分はコロナとかさなる部分がある。退化の部分はまあフィクションだが、人間の倫理観を問うことを目指すテーマとしては書いてる印象がある。発想はある程度新鮮さが感じられたけど、娯楽小説の域を出ない。

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    投稿日: 2022.03.28
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    グザヴィエ・ミュレール『エレクトス・ウイルス (下)』竹書房文庫。 下巻でもB級映画のようなストーリーが続く。上巻とは異なり、頭がおかしくなるようなスピードでストーリーが展開したかと思うと、突然、これは何だという全くつまらない結末を迎えるのだった。上巻で断言した通りのハズレの平凡な作品。 クルーガー・ウイルスに感染した人間はホモ・エレクトスに退化する。ネズミを媒介してクルーガー・ウイルスは世界に広がり、次々と人類は退化していく。やがて数万人のホモ・エレクトスの逆襲により人類は…… 本体価格850円 ★★★

    7
    投稿日: 2020.08.01