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黒い結婚 白い結婚
黒い結婚 白い結婚
中島京子、窪美澄、木原音瀬、深沢潮、成田名璃子、瀧羽麻子、森美樹/講談社
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総合評価

20件)
3.4
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8
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3
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    このレビューはネタバレを含みます。

    木原音瀬先生のお話を目当てに購入したので、お目当ての話だけ読んでもいいかと思って最初から順番に読み始めましたが、全部読んでしまいました。 全部読んだあとに思ったことは、やっぱり木原音瀬先生は癖が強い。笑 男性が妊娠できる世界という設定はおもしろかったし、男性も苦しんでほしいと思ってしまいます。 お気に入りは白い結婚の「ダーリンは女装家」、「いつか、二人で。」 今年は黒い結婚寄りの、暗めのお話を読むことが多かったので、白い結婚で心が洗われました。ハッピーエンドもいいですね。 ダーリン〜 15歳の時に大好きだった人と結婚するなんて素敵。男であり女でもある旦那さん、いいですね。認知症になったお母さんが「結婚はいいものよ」と言ってくる場面が沁みました。 いつか、〜 老後の夫婦が旅行に行く話だと思って読み始めたら、まさかの死んだ後に一緒に天国に向かうお話だったとは。これもとてもロマンチックでした。山あり谷ありの人生だったけど、お互いが大好きのまま、一緒に天国に行けるなんて…借金取りが来て鬱病になる以外は本当に羨ましい人生だなと。(借金取りが来るのはさすがにこわすぎる。)幸せな気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2024.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    様々な作家による「結婚」についてのお話。 白い結婚側は素敵な結婚で、黒い結婚は不幸な結婚だった。 特に黒い結婚の方で、似た話があってゾッとした。入り口は気づかないところにあるもんだ。 白い結婚の方の初恋のバンドマンの話はこんなカップルもありだよなと思わせてくれる、幸せなお話だった、

    0
    投稿日: 2023.10.23
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    墓場か楽園か。楽園か、墓場か。 をテーマに7人の女流作家アンソロジー。 個人的、図書館にある木原音瀬ぜんぶ読みますキャンペーンの一冊。 上質な短編集でした。 黒い結婚 ⚫︎水際の金魚 窪美澄   適齢期を過ぎつつある女性。自分が上位と思       っていたのに好きな男と結婚した男に裏切られ   ていた。 ⚫︎かっぱーん 深沢 潮   韓日結婚詐欺。騙されたことに気がつかない     女。なんだかんだで結婚にポジティブ。 ⚫︎愛の結晶 木原音瀬   パートナー平等出産推進法。妊娠出産で揺れ      る男たち。 ⚫︎家猫 中島 京子   昭和風実家化猫VSマンション居候猫。女は、  家に蔓延る。 白い結婚 ⚪︎いつか、二人で。 成田名璃子   妻の魂を迎えに来る夫。 ⚪︎ダーリンは女装家 森 美樹   女装家となった元推しのバンドマンとの再会。  信頼できる女装家。 ⚪︎シュークリーム 瀧羽 麻子   シュークリームのクリームだけ食べる男との  結婚。仕事はできるし、人付き合いも良い。許    せそうだね。 黒い白いとお題をもらってからの創作だと思うけど、真っ白にも真っ黒にもなりきらず。灰色くらいが結婚なのかな。

    66
    投稿日: 2023.08.24
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    結婚をテーマに7人の作家が描いた作品の作品集。「黒い結婚」「白い結婚」と分かれていて、闇っぽい話の黒と、ポジティブな感じがしないでもない白。私は順番に黒から読んでいたが、もうずっとなんだか重たいもやがかかっているみたいな感覚だった。いわゆる理想形みたいな夢見る結婚、みたいなのが出てこなくて、結婚って碌なことないなと思いつつ、色々なことがありうるんだなぁとも思った。最後の「いつか、二人で。」でそれまでのどろっとしたもやもや感が救われた感じがする。

    0
    投稿日: 2023.03.26
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    結婚にまつわるアンソロジー。既読の作家は中島京子だけで、他は今回が初読の人ばかり。 タイトル通り「結婚」をハッピーサイドから書いた「白」とダークサイドから書いた「黒」の構成。私は黒→白の順に交互に一編ずつ読んだ結果最後に読んだのが「家猫」になってしまったけど、「白」を最後にした方が読後感は良かったんだろうな。 後味の悪い話が好きな身としては「黒」の作品群の方が好み。「黒」の中では「水際の金魚」「家猫」がよかった。特に「家猫」は短編ながら構成や内容が中島京子らしい。 「白」の「シュークリーム」は見方によっては「黒」ともとれそうな話。私は最後に「ほんとにそれでいいの?」と思ってしまったし。 「白」では、やっぱり「いつか、二人で。」がよかった。

    0
    投稿日: 2022.10.31
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    図書館で借りて読んだ。 まず、本の造りが斬新。「黒い結婚」4編と、「白い結婚」3篇が背中合わせに上下逆に装丁されている。どちらが正解か悩んだが、「白い結婚」を先に読んだ。好きなものは後に残すタイプ。 個人的には全く面白くないのも数編あり、5割安打というところで星三つ。 「黒い結婚」内の「愛の結晶」がユニークで面白かった。近未来の若干SFっぽい設定なので、普段は読まない分野だが、アンソロジーだとこうして読む機会が偶然に与えられるのが嬉しい。

    0
    投稿日: 2022.10.01
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    若い頃は恋愛の先のゴールが結婚で とても幸せなことだと思っていた 時間をかけながら夫婦や家族の形が変わっていく 夫婦の数だけ形もあって 結婚の意味がある それはまさにこの短編集の最後の 「いつか、二人で。」の一節にあったように 夫婦の最後にならないと結婚の意味は分からない この本は黒い結婚と白い結婚に分かれている 黒はダークで少し現実離れをした設定 白は現実的な設定 バラエティーの富んでいてどの話も面白かった 窪美澄さん 滝羽麻子さん 中島京子さん の作品は読んだことがあるけれど 殆どの作家さんの作品を初めて読んだ

    3
    投稿日: 2022.07.15
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    黒目当てで買って、白の方がおもしろいのかな、という感じ。 黒は男性が妊娠する世界という設定についていけないな、というものや伏線回収が甘いものもありさほどの黒さを感じなかった。 白は正直他人の幸せ自慢みたいな話をわざわざ読むのはイヤだなと歪んでいる私が読んでもおもしろいものがそろっていたような。 みなさんレビューでおっしゃるように、私も白のシュークリームの彼が一番よいと思った。 でもたぶん現実にシュークリームの彼を選べる女子はどれくらいいるんだろう。

    0
    投稿日: 2022.06.22
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    結婚をテーマにした短編。黒と白、結婚のダークな部分と前向きになれる部分と。。。ターゲットは若い人かなと思いながら読み進めたけれど最後の『いつか、二人で。』を読んでほっとした。生涯未婚という人が珍しくなくなっている中で結婚の意味をみいだしたい人が読むとよりひびくだろうな。

    2
    投稿日: 2022.03.16
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    可愛らしいジャケットデザインに惹かれて読みました。 黒い結婚と白い結婚、 それぞれ上下逆になっていて どちらからでも読めるのが斬新で面白い。 『結婚』をテーマに 様々なテイストの作品を読むことができる。 特に印象に残っているのは 白い結婚『いつか、二人で。』。 ちょっと世にも奇妙な物語っぽさがありつつ あたたかい気持ちになる作品。 これで終わり〜!?と思わず 突っ込みたくなる作品もあり 登場人物のこれからを 勝手にイメージせずにはいられなくなる。 

    1
    投稿日: 2022.01.27
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    結婚して半年経った頃に、本屋で目に止まり買った一冊。 ふつうの結婚生活って?自分たちは大丈夫?と不安になったときに心強い一冊でした。 いろんな人生から結婚を見つめられて面白かった。

    0
    投稿日: 2021.07.31
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    黒い結婚編と白い結婚編が上下逆になっており 前後どちらからでも読める様になっています。 私は白い結婚編から読み始めましたがお気に入りは瀧羽麻子さんの「シュークリーム」 黒い結婚編では窪美澄さんの「水際の金魚」 7編の中にはシンミリ来る物、ぶっとんだ物、リアリティー溢れる物、イヤミス要素のある物と様々で、結婚と言う共通したテーマの中にも色々な形が存在し、そのふり幅も広く飽きずに読む事が出来ました。 結婚は墓場なのか、はたまた楽園なのか、自分自身を顧みながら興味深く読めた1冊です。

    1
    投稿日: 2021.05.20
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    結婚生活は甘いのか、辛いのか。 私は黒の話の方が好きだったな。 窪美澄さんの『水際の金魚』が特に。 『かっぱーん』も、実際にありそうだなと。 『愛の結晶』は少し不気味に思えたけど、面白い。 一人目を妻が出産したら二人目は夫の番! いいじゃない! 男性は妊娠出産育児を自分のこととして体験したほうがいい!つわりはものすごく辛いんだ!体調不良で仕事を休むのも、まわりに配慮しながらやってるんだー! 白の方の『シュークリーム』は、白でいいのか?! 私は黒じゃないかと思ってしまったよ。

    4
    投稿日: 2021.01.05
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    黒と白にキーワードで「結婚ビフォーアフター」を悲喜こもごもに綴る。家庭や結果の良しあしで「黒白」に分け、面白い装丁。表裏、どちらから読んでもいいよ~♪ 好みでは「黒」人間の性か、ブラックがお好き。「水際の金魚」~は私好みの窪作品。「水際」というとこがみそで「水槽」に飼われたままなら幸せに終わっていたであろう彼女。社会に出ると自分で経験し、生きて、学んでいかなきゃならないんだよね。「かっぱ―ン」~滝羽さんはお初。面白いし、この語の持つ意味がポイントとは言え、なんか語が嫌な感じ~★「愛の」「家猫」と白の方は何れものめり込めず、読むほどに不消化感⤴

    0
    投稿日: 2020.12.06
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    窪美澄さん目当てで読み始めたけれど、このように色々な作家の作品が読めるのは良い事だ。やはり‘白い結婚’ラスト2話が とても良かった。

    0
    投稿日: 2020.09.20
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    色々な作家の結婚にまつわる短編集。 黒い結婚は怖すぎるし、中でも『かっぱーん』は主人公があまりに気の毒だし、そもそもかっぱーんて何なんだw 逆に白い結婚は甘いお話ばかり。『いつか、二人で。』がとても良かった。

    0
    投稿日: 2020.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最悪な結婚について書かれた短編が4つと、最高な結婚について書かれた短編3つ。 黒い結婚の方は、「かっぱーん」と「愛の結晶」はイマイチ。あとは黒も白もとても良かった。黒い結婚の「水際の金魚」と「家猫」は、わかりやすく結婚に向かない人を描いている。自分が一番可愛い、みたいな。 白い結婚の方は、「シュークリーム」は婚約者の彼に不信感を抱き始めるけど、大どんでん返しで安心する素敵な話。こういう人いるよね、と思った。周りからは「要領のいい奴」とちょと誤解されるんだけど、実は見えないところでけっこう努力している。けな気というか。「あいつは要領がいい、ずるい」などと妬む人は、そういうことに想像が及ばず、自分では何の努力もしない人だ。 「ダーリンは女装家」は、15歳の頃の純粋な初恋もうまく描かれているし、40歳の大人の愛も素敵だ。女装が趣味の彼を愛し、理解し、お互いに理解しあい、ボーダーを超えて行く。 「いつか、二人で。」も、愛しあい、支えあって生きた老夫婦の物語で涙が出ます。 結婚って、いいよね、と黒から読んで白で終わったから思えた。逆に読んだらそうは思わなかったのかも!?

    2
    投稿日: 2020.08.16
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    黒も白も前途多難でハッピー結婚したい!と思う話はひとつもない。 黒に関しては完全にホラー。かっぱーんと愛の結晶なんて恐る恐る読んだ。 白は、シュークリームが好き。いるよねこういう人。一回相手の嫌なところを見るとそれに執着しちゃうけど、自分にぴったり合った人なんていない人と人生を共にするのが結婚であり夫婦なんだとしみじみ思う。最後は希望が持てるエンドでよかった。

    0
    投稿日: 2020.08.09
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    結婚にまつわるアンソロジーですが、黒と白でわけたのは面白いです。 黒の方が他人事と割り切って楽しむには良いかもしれません。 まあ、結婚がゴールではないので白でも黒でもお好きな話を楽しめば良いのではと思います。 木原さんの「愛の結晶」はぜひ読むことをお勧めします。これが黒なのかは私にはわからないです。

    4
    投稿日: 2020.07.21
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    結婚にまつわるアンソロジー。 黒い方が私は好みだな(笑) でも、最後の話はちょっとグッと来た。

    1
    投稿日: 2020.07.19