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保健室経由、かねやま本館。
保健室経由、かねやま本館。
松素めぐり、おとないちあき/講談社
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総合評価

40件)
4.6
22
7
3
0
0
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    主役は中学生。字が大きめで読みやすい。 悩みを抱える女子。休む時間も必要と言ってくれる、自分の気持ちをゆっくり見つめる時間をくれる温泉の物語。1冊完結。

    17
    投稿日: 2025.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんな温泉あったらいいなぁ。 ファンタジーだとしても、こんな温泉があるかもっていう気持ちで学校生活を送れたら楽しいだろうなぁ! 佐藤まえみこと「サーマ」は小学校時代を新潟で過ごし、親の転勤で中学校からは東京で新しい生活をスタートさせることに。彼女は持ち前のキャラクターで小学校では人気を博していたが、中学校ではどうにも上手くいかず、挙句の果てに同じグループの女子から「サーマって、ちょっとしんどい」と言われ無視されるようになってしまう… まえみは学校に通うのがしんどいものの、兄慈恵も東京で不登校になってしまい、親の悩みの種を増やさないように踏ん張って学校に行くことに。しかし教室に着いて、同じグループだった彼女たちからの視線を感じると腹痛が彼女を襲い、保健室に行くことに…。 そして保健室に向かうまえみだったが、通常の保健室の戸を開けようとすると、見た事のない第二保健室から山姥のような先生に声をかけられそちらに向かう。そこは異臭が漂い、ベットのカーテンを開けると床下の世界に繋がる入口が存在していた。山姥こと銀山先生はまえみに休息が必要だといい、床下世界に行くことを勧める。 まえみも意を決して床下世界の入口飛び込むと、そこはなんと旅館だった!!その旅館にはおかしな温泉たちと、優しい人々、そして変わったルールがあった… 果たしてまえみは直面している問題を解決できるのか。そしてこの旅館は一体?? この本を読んで、休息や自分を見つめる時間の大切さをつくづく感じた。自分を客観的に見せてくれる温泉の効能は、まえみだけでなく読者にも問題提起をしてくれている気がして、自分自身を見つめ直すきっかけになった。 そして好きなシーンは、やっぱりラスト! 床下の旅館よりも美しい結末を見せてくれた本作は、現実も捨てたもんじゃないよ!!と読者を励ましてくれること間違いなし。 シリーズ作品なので、読み進めていきたいなぁ。

    0
    投稿日: 2025.04.25
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    心が痛くなった子どもの一時避難所の話は多数あるけど、湯治場っていうのが日本らしいというか。 あの場所や人々の秘密など、展開可能なシリーズ化必須。

    0
    投稿日: 2025.02.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    (放送原稿から) みなさんは、温泉は好きですか? 温泉にゆっくりつかって、病気やケガを直したり、心や体を休めることを「湯治」といいます。 このお話には、第二保健室から行けるふしぎな湯治場、傷ついた人にその人にぴったりの効能のお湯につかれる 温泉が登場します。えー、いいなぁとおもいますよね。 ただし、この温泉には 規則その一、紫色の暖簾は、けっしてのぞいてはならない。 規則その二、かねやま本館の話を、元の世界でしてはならない。 という厳しい規則があり、謎の温泉女将や世話をしてくれる男の子も登場します。 この1巻目の主人公は、田舎からあこがれの東京に引っ越してきて、まわりとうまくやっていこうとしているけれど 仲良しグループからはじかれてしまったサーマという中学生の女の子です。 グループの子がいる学校に、行きたくないけど、両親に心配されるから休みたくもない、 もやもやしながら保健室に行こうとして、扉に手をかけようとした瞬間。 「ちょっとちょっと、あんたはこっち!」 と、手招きしてきた不気味な白衣のオバさん・銀山先生に導かれ、保健室の隣の【第二保健室】に入っていくのですが… あなたもサーマといっしょに温泉につかって心を休めてくださいね。

    0
    投稿日: 2025.01.24
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    一見、児童文学かと思わせる内容かと思い読み始めた。しかしながら、大人でも十分に共感してしまう深い内容。 ところどころに、自分の中学生時代を回想しながら、、特にはいまの自分と照らし合わせながら。分かりやすい文面でスラスラとページが進む。ぜひ次巻も楽しみにしたい。

    0
    投稿日: 2024.12.15
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    よかったー。 私もかねやま本館行きたいな。 保健室経由、というタイトルに、不登校気味、保健室大好きの娘が食いつき、「私に?」と聞いたけど、「ママが読みたかったから借りただけ」と言っておいた。 読んでくれるかな。 ほんと、現代の子は待てないね。 先生も待てない人が多いよ。 親もね。 必要なだけ休めば、みんなまた頑張れるんだよね。

    1
    投稿日: 2024.09.17
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    児童書でも大人でも刺さりますね。 学生時代を思い出す…。私もこの時代あったなー。湯治場行きたかったー。 行かないでも素晴らしい友人の良いところを模範として生き直したから良かったけど

    5
    投稿日: 2024.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    サーマとアリが銀山分館で再会したことが嬉しかったです。銀山本館が本当にあったらいいのになと思っています!後、GKがサーマを笑うなー!笑うなー!と追いかけていたことが最高におもしろかったです!

    0
    投稿日: 2024.03.09
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    書架に並んでいるのを見ていて気になっていた。 やっと読んでみた。 悩みを抱える中学生の癒し処、『かねやま本館』、温泉に入って、癒やされたり、自分の心の中を見つめ直したりして元の世界に戻っていく。 面白い発想の、今風のファンタジーというところかな。 ただただ疲れた心を癒してくれるだけでなく、自分の内側もしっかり見つめ直すように持っていくところも面白い。 ここに来る子は中学生だけど、小学校高学年でも十分読めそうだ。 最後に『かねやま分館』が出てきた。 今後の展開が楽しみ。

    1
    投稿日: 2024.03.07
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    再読。こども(中学生)には休息が必要。それだ、と思わされるテーマでした。なかなか言ってはもらえないその一言が救いになるだろうなと、今の中学生を見ていても、自身の中学時代を振り返っても当てはまるなと思います。

    1
    投稿日: 2024.03.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の心に効く温泉と美味しいものが出てくるかねやま本館。行けるのは、休憩が必要で、銀山先生やかねやま本館の温泉に呼ばれた中学生だけ。温泉につかりながら、傷ついたり自分のモヤモヤドロドロ醜い部分を見たり嫉妬したりの心と向き合っていく。 良かったのは、出てくる中学生が等身大で、お話しや心情にスッと入っていけること。出てくる人間関係のぎくしゃくや、相手のことを許せない、でももうこんな気持ち手放したい!とせめぎ合う気持ちは、きっと誰もが経験あるのでは。 癒されて元気の出る本でした。

    0
    投稿日: 2024.01.13
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    面白かった〜!読みはじめは平坦な感じがするので読みきる気力が要りますが、中盤から五感と心に訴える描写が身に染みてとても良いです。物を隠されるとかケガをする、させてしまうとか、目に見えやすいトラブルばっかりじゃなくなった今の学校の空気をよく描いておられると思います。 文体は読みやすさを重視しておられ、長い文章はありません。展開も文学少年少女にはライトすぎるかもしれませんが、メッセージ性が強いので読んで面白くないことはないんじゃないかな〜。

    0
    投稿日: 2024.01.10
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    講談社児童文学新人賞を受賞とのことで、小学生高学年から中学生あたりがおすすめの本です。 人間関係で悩む思春期の少女のリアルさをうまく描きつつ、物語的にはファンタジー的展開があることで、リアルさとフィクションがいい感じでかけ合わさっている小説です。

    2
    投稿日: 2023.08.20
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    「さぁ、ゆっくり休んどいで。あんたには正しい休息が必要」 小学校時代人気者だった「サーマ」こと佐藤まえみ。父の転勤に伴い東京の中学へ入学。どこでも人気者になれると信じていたのに最近なんだか友達がよそよそしい……そんな彼女が見つけたのは「第二保健室」。そこは不思議な世界への入り口だった。 何かといろいろなことに疲れてしまう現代。子どもたちの生きる世の中も私たちが子どもの頃とは大きく変わってしまったように感じます。学校や家以外の第三の場所があればいい。「第二保健室」はきっとそんな場所。児童書ですが、大人にも読んでほしい1冊です。きっと心も身体もほぐれるはず。

    7
    投稿日: 2023.08.10
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    言葉が鮮やかで読んでいてワクワクします。 挿絵もかわいくて、この本のイラストレーターであるおとないちあきさんのイラストの本はたくさん読みます。

    1
    投稿日: 2023.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とってもいいお話だった。心に悩みを抱える 主人公と不登校の兄の、心に染みる物語。 主人公のサーマ(佐藤まえみ)は新潟生まれ。でも、東京に転校することになる。人気者だったサーマは、「東京でも上手くいく」と言われていたし、自分でもそう思っていた。ところが、舞希率いる仲良しグループに 「サーマってなんというかちょっとしんどい」 と言われてしまい… 保健室に行こうとしたサーマ。 すると不気味な白衣のオバさん、銀山先生に、 「ちょっとちょっと、あんたはこっち」と手招き され、「第二保健室」に行くことに。 そこは中学生専門の湯治場、 かねやま本館だった…! そこで出会うアリという少女と仲良くなっていく サーマ。また、クラスの人気者になった舞希。 不登校の兄、慈恵の胸の中。 だんだん明らかになっていくかねやま本館の秘密。 温泉のさまざまな効能。 忘れてしまうあだ名。 破ってはいけない2つの規則。 定められた有効期限。 キヨって一体何者なの? 舞希の思っていたこととは? 読者をワクワクさせる展開がてんこもりの 少し不思議なお話。 心に悩みを抱えている人はぜひ読んでみたら?

    2
    投稿日: 2023.05.02
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     涙と鼻水を堪えながら図書館で一気読み。  「疲れている子には、正しい休息が必要。休んで、美味しいものを食べて、元気が出たらまたがんばる。人生はその繰り返し。」  これと似たようなことを、畑村洋太郎『回復力 失敗からの回復』で読んだ。もちろんこちらでは泣かなかったが。  「必要な出会いは必ずやってくる。」この言葉も良かった。  それにしても、風呂は偉大。そして美味しいものも偉大。

    10
    投稿日: 2023.04.23
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    中学校の第二図書館から通ずる湯治場「かねやま本館」で心を休める物語。 子ども向けの本ではあるが読んでいてホッとする気持ちになり、温泉に行きたくなった。 人間関係でモヤモヤする思春期の気持ちを落ち着かせてくれるお湯、仲間との出会いを描いている。

    2
    投稿日: 2023.03.21
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    5.6年から。中学生が主人公だが、読みやすい文体と面白い設定で小学生も楽しめる。ちなみに、4回ほどリピ読み。児童にも、先生にも好評。大人も子どももその環境で心を置いて頑張ったり、背伸びしたり、自分を見つめ直したり、、、1人でいる心を愛情いっぱいに抱きしめてくれるような優しいこのシリーズが好きです。

    2
    投稿日: 2023.03.21
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    最初は今風な文体に、少々戸惑いを覚えましたが、次第にそんなのどうでも良くなり、読み終えた後に、改めてこれは画期的というか、目から鱗の素晴らしいアイデアだと思い、全ての中学校(出来れば高校も)に温泉作ってくれって、本気で思いました。 ただし、予約制で、一度に入れるのは二人までということで。 『あたしたちにとって、教室で起こること、友達からの評価はすべてであり、ちょっとした失言が、ささいな失敗が、命取りになる』 客観的に思えば、絶対ではないということになるのかもしれないが、あくまで、それは当事者の視点でないと分からないことであり、しかも、多人数で閉鎖的なクラス内において、ただでさえ、多感な年頃の子達が集まって、多数派少数派のグループが形成されていく過程を目の当たりにするのだから、ここで繰り広げられている事のみが、正解で絶対なんだと思ってしまっても仕方のない事だと思う。 しかし、これも客観的に間違っていると思い、何故なら、そもそも正解なんて無いのだから、たとえ、それに共感できず異を唱える子がいても、「なんで?」ではなくて、当然なのであり、そこにひとつの問題点があると、私は思うのです。 たとえば、本書の主人公「佐藤まえみ」こと、「サーマ」の場合、仲良しグループの中で浮き始めてしまい、なにかを言うたびに、みんながちょっと黙って顔を見合わせて、やがて「ちょっとしんどい」と言われてしまうのだが、サーマはこの致命的な台詞を言われる前から、自分の立ち位置を既に意識し始める、繊細な女の子で、何とかしようと気遣いを続けたあげくにたどり着いたのが、下記の思い。 『一生懸命がんばって、良い人間でいられるよう努力してきたけど、それを認めてもらえないなら、いっそのこともう嫌なやつでいい』 これは性格的な問題もあるとは思いつつ、未だに私も実感することで、ならば、なぜ良い人間でいたいのかとか、認めてもらいたいのかって思うのかというと、自分の存在を認めて欲しいからであり、自分もこの世界の一員であることを実感したいからであるのだが、まあ、無理に頑張らなくてもいいんだし、良い人間って何だよ、というのが、大人になった私の思考法であり、それでも無意識にそう感じるのは、まだまだ私の視野の狭さがそうさせているのだと、実感しております。 ただ、サーマの場合は、なんだろうな。 サーマの所為だとは思えないんだよね。 私、中学の頃とかは、大人になったら完璧な人もいるんだろうな、なんて思ったこともあるけれど、そんな単純じゃないよね、人間って。見た目とは裏腹に、頭の中で私には想像もつかない事を考えていたりさ。 そもそも、何を持って完璧というのか分からないし、それと、それぞれの幸せが必ずしも一致するとは限らないし、一見、理解し難い事に於いても、自分事にたとえて考えてみれば分かってみたりとか、そうした気付きを中学生たちに口頭で伝えて促してみるのは簡単だけど、それを自分事にすることとは、全く別物であると私は思い、そこには体感してみないと、どうしても心まで届かないものもありそうな気がするし、やはり、限られた環境がそうさせている部分も否めないと思うから、サーマは努力するしかないと思ったのだし、兄の「慈恵」に関しても、そうした目に見えるものしか見ていないことから生まれた悲劇だと感じ、やるせない。 そこで、そうした気付きを促すのに最適なのが 『温泉』で、まずはゆっくり疲れを取るところから始めて自分自身を開放し、疲れが取れれば心に余裕が生まれ、自分自身を見つめ直すことができて、更に裸の付き合いという凄い作用によって、温泉で出会った人との会話というのは、何故か心を開かせる作用があるようで、ここでは自分も他人も真っ新な心境になれるから、まさに、これまでの膿を洗い流して、生まれたてのような新鮮な視点で物事を見ることが出来るからこそ、あんなに気さくで心温まる雰囲気になるのだと思い、本書の「かねやま本館」では、これを、その時の悩みに適した効用を設定することで、より分かりやすく教えてくれており、この多様な効用を見るだけで、人間は単純ではなく、とても複雑で繊細な生き物なんだということが実感できて、これは意外にも学校では教えられなかった気がする。 『気持ちを相手にぶつけることは、いいことではないかもしれない。でも、それと、自分の気持ちを吐き出すことは、ぜんぜん違うものだと思う。苦しい気持ちは上手に吐き出せばいい』 『怒りたいときは怒っていいし、泣きたいときは泣いていい。がまんしなくていい』 また、同じ効用(悩み)の温泉に他の人が居合わせる場合もあり、そこでは、自分一人ではなかったんだという、自分の存在を認められた気持ちになり、明るく見える子だって、いろんな思いを抱えているし、自分と似たもの同士の存在を知ることができることは、自分を見つめ直すことの大切さも教えてくれて、まさにそれは、自分以外の人の行いを見ないと、なかなか気付くことのできない貴重な機会だと思い、ファンタジーとはいえ、こうした提示には色々考えさせられる。 しかし、これでもまだ納得できない部分が、サーマにはあって、それは私も痛いほど共感できるのだが、この納得できない事の表現の仕方が素晴らしいと感じ、ネタばれにならないよう、ちょっとだけ掲載すると 『もう戻ってくんなよー』 誰かが小声でそう言った。 台詞の内容も酷いが、ここで重要なのは、実はこの後に続く文章であり、これは我慢できなかった。 そう、その通りなんだよ。 その通りすぎて、すっきりするのかと思ったら、全く逆の気持ちになり、まさにこれが、  『自分ごとのように考える』 ってことだと感じ、私も昔、あれだけの酷いことをされて、絶対に許せないとか思っていたけど、こうして小説の形で、その望みが実現されたのを読んでみると、悲しみしか湧き上がってこなかった。 自分がされて嫌だと思った事を、相手にすればどう思うのか? 答えは歴然としてますよね。 でも、それが分からなかった。 というよりは納得できなかった。 こういうところは、おそらく、こうして文章にして書かないと認めないのかもしれないし、私も今こうして、文章にすることで、また気分が違ってくるのを感じている。 ということで、私の場合は、本から気付きを促すことが多くて、本を読んでいなければ今頃どうなっていたのか、想像したくもないが、改めて、本に感謝したい気持ちでいっぱいです。 最後に改めて、かねやま本館の温泉の効能を記載することで、繊細で大切な問題を解決する糸口となってくれればと、願っております。 傷ついた心が癒やされる 自分のことを見つめ直すことができる 本音でしゃべれる人がいる グループじゃなくて、ひとりずつ来るから、心の奥の奥を分かり合える ひとりじゃないってことを実感できる そのまんまの自分でいいってこと なおなおさん 素晴らしい作品をありがとうございます。 なおなおさんが、これを選んだ理由、分かったような気がいたしまして、読んでいる途中で、自然と涙が流れているのが、それを証明していると思いました。

    37
    投稿日: 2023.03.21
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    かねやま本館というのは、保健室から行ける温泉で、いろいろな子のつらいことをなくしてくれる。 ぼくは、今は元気でピンピンしていて、いやなこともないから、かねやま本館には行けそうにない。たまに自業自得でむくれているときは、自分のことを考えるお湯に呼ばれそう。 温泉が気持ちよさそうで、大根のにものがおいしそうだった。(小5)

    2
    投稿日: 2022.10.16
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    現実にはありえないことだけど、元気になれるお話ですね。今悩んでいる小中学生に是非是非読んでほしいなー。 読後は、自分もお風呂に浸かって癒された気持ちになりますよ。 『妖怪アパートの幽雅な日常』を思い出しました。地下の洞窟露天風呂ー

    0
    投稿日: 2022.09.19
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    久々に児童小説を読んで泣けた・・・。 教室でいろいろあって、居場所がない子たちが、体と心を少しだけ休める場所、かねやま本館。 ちょっと異世界めいているところや、かねやま本館は湯治場なんだけどいろいろ不思議な効能のあるお湯につかったり、様々な人と出会うことで、自分自身を見つめ直したり、リアルの世界に戻れる勇気をもてたりする。 そこでのことはリアルの世界では話せないし、出会った人の素性も記憶に留めていられないんだけど、いつか必ず再会できる、というのや、読後感が、辻村深月さんの『かがみの孤城』っぽいなと思った。

    0
    投稿日: 2022.09.04
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    こんな温泉があったら入りたい! 印象に残ったのは、 カラシの種にはもともと辛みがないんだけど、しっかり練る作業で辛味が増す、という話。 練ることでしか、おいしいカラシになれない。だから「怒りたいときは、怒っていいし、泣きたいときは、泣いてもいいんです」 いつの日か、山形の銀山温泉に行ってみたいです。

    4
    投稿日: 2022.06.26
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    これは本当に面白い。まだ幼い中学生が自分では気づけないこと、心の悩みとの向き合い方を教えてくれる場所。辛い時に求めていることがこの空間にぎゅっと詰め込まれているなと。 かねやま本館が本当にあったらと思われせてくれました。 出会えてよかったです☺️

    3
    投稿日: 2022.06.05
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    ちょっと記憶が曖昧だけど、妖怪?見たいな人が経営している所だった気がする。たぶん一人一人これだけしか入れないっていう制限があった。その温泉(銭湯?)で仲良くなった子と別れないといけないところがちょっとホロリ。でも最終的に会えた気がする・・・。 (曖昧ですみません・・・。間違った情報も入ってるかもなのであまり信用されない方がいいです・・・。)

    17
    投稿日: 2022.03.06
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    新潟から東京に引っ越してきたサーマは、なぜか東京ではうまくいかない。 そんなときに出会ったのが、第二保健室から続く中学生専門の湯治場「かねやま本館」でした。 ファンタジーの要素と現実とのバランスがとても良い。中学生ならではの等身大の悩みが描かれていて、「休んでもいいんだよ。」というメッセージに、心があたたまる作品。 オチが個人的に100点満点で、思わずうるっときてしまった。ぜひ、最後まで読んでください。 続編も読む!

    2
    投稿日: 2022.01.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    おすすめしている人がいたので、図書館で借りた。 中1のサーマ(佐藤まえみ)は、小学校卒業と同時に、新潟から東京に引っ越してきた。 それまでは人気者だったのに、クラスの友達とうまくいかなくなってしまう。 そんなある日、【第二保健室】から、中学生専門の湯治場であるという【かねやま本館】へ行き……。 第60回 講談社児童文学新人賞 受賞作品。 おもしろかったです。 【かねやま本館】と、この本自体が、ファンタジーという休憩場所になっています。 思春期には、たぶん人間関係の悩みはデフォルトで、どこか逃げ場が必要で。 休息が必要な中学生の面々が、【かねやま本館】のお湯に呼ばれ、それぞれのお湯に浸かって、自分と周りを見つめ直していきます。 女子の登場人物が多いですが、個人的にいちばん刺さったのは、サーマのお兄ちゃんの話だったので、男子が読んでもいいと思います。(それには装丁に男子が一人でも描かれていたら良かったなと思いました) 現代的な言葉づかいですが、それほど気になりません。 伏線がはられているので、続きも読んでみたいと思いました。

    0
    投稿日: 2022.01.15
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    女子同士のよくある仲間割れ、それにぶつかる主人公の心情がとてもリアルに書かれていて わかるわかる!その変な空気、視線! と、うなずくばかりでした。 美味しそうなお料理にも読んでいるだけで想像が膨らみ、温泉で「心を癒していく」という不思議な世界にもすっと入り込むことができました。 今まさに女子同士の友人問題が起きている!っていう子どもたちには、自分の気持ちを解きほぐしてくれる本になるかもしれません。 何十年も前になりますが、私の中学時代にこの本と出会えたら救われたのになぁと思います。 悩んでいる少女たちにぜひオススメしたい本です。

    1
    投稿日: 2021.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    新潟から東京に引っ越してきたサーマこと佐藤まえみ。新潟では人気者だったサーマだけれど、東京に引っ越してきて仲良しグループの舞希からしんどいと言われてしまう。翌日、気分が悪くなり保健室に行くと、その隣に「第二保健室」というものがあり、そこには中学生専門の湯治場「かねやま本館」につながっていた。さまざまな人とかかわり、傷心、内省、受容、などの効能のある温泉に浸かるたびに、サーマの心が変わっていく。そんな中、舞希がサーマのあだ名を真似したことが広まり、舞希はみんなから避けられるようになる。すると、かねやま本館で出会い、舞希の本当の気持ちを知る。そして、これまでのことは流そうと話した。その後、「かねやま分館」に行き、本館で出会った親友と奇跡の再会を果たした。

    0
    投稿日: 2021.11.06
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    保健室から続く、中学生専門の湯治場「かねやま本館」。 現実と異世界のバランスが絶妙で、すっと物語に入っていけます。 読了後は清々しい気持ちになりました。大人にもおすすめです。 第60回講談社児童文学新人賞受賞作ということは、新人作家さんでしょうか。 シリーズで3巻まで出ています。素敵な物語でした。(日高町日高)

    0
    投稿日: 2021.08.28
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    学校の中に温泉の入り口があるなんて、愉快。展開はそれほど期待しないで読んでいたが、温泉で育まれた友情にグッときた。

    3
    投稿日: 2021.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何がきっかけで、人との関係が変わるかわからない。 多感な中学生時期は、学校が一つの生活の場で、 そこでの人間関係はかなり影響が大きい。 くるしいこと、つらいこと、でも誰かに言えないこと。 いう人がいないと孤独感を感じること。 そんな経験は誰しも一度はあるのではないか。 そんな時に心に寄り添ってくれる、 どんな自分でも受け止めてくる場所がある安堵感。 そこで出会えたもう1人の自分のような友達。 自分だけじゃなかったと、安心したり勇気をもらったり。 こんな風にこころを休めるその子のための効能の温泉があるならなんて心強いか、、。 うらやましく思ったし、あってほしいと願った。 銀山温泉が比較的身近なわたしとしては 銀山(かねやま)温泉というネーミングもうれしい。 誰かに頼りたいけど誰にも頼れない時。 苦しい心を温泉でかねやま本館で癒してみませんか?

    1
    投稿日: 2021.02.09
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    転校するまではクラスの人気者だったサーマ。どこでも同じように過ごせると思っていたのに、転校先の学校で初めて人間関係につまずいてしまいます。教室に居場所がなく逃げ出したサーマは白衣を着た怪しいおばあさんに呼び止められます。招き入れられた保健室の地下にあったのはまさかの温泉で…。有効期限は30日、悩みのある生徒だけが入れる不思議な湯治場「かねやま本館」。読んだ後、温泉に入ったようにポカポカと温かい気持ちになります。

    0
    投稿日: 2021.01.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ガーナのおすすめ本商会(18) 「保健室経由、かねやま本館。」 著者・松素めぐり 講談社  あけましておめでとうございます。  来年度の児童会長に立候補しクラス代表になったはいいのですが、もう一人の立候補者と児童会選挙をすることに。しかも相手は、みんなから人気のイケメンくんと戦うことになってしまい、絶望中のガーナです。  今回紹介する本は 「保健室経由、かねやま本館。」 です。 この本は毎度お馴染み、行きつけ書店でかなり前に見つけていました。表紙に一目惚れし、ずっと紹介しようと思っていましたが、どんどん新しい本を買っていたせいで、本棚の奥の方に埋まってしまい、最近まで存在を忘れていました。 ようやく読了しました。  本作は“中学生専門の湯治場”が舞台のお話です。学校に行きたくなくなったサーマこと佐藤まえみは、ある先生に出会います。  髪の毛を一週間くらい洗っていないのか! と思うくらいの山姥ヘア、ハスキーボイスの、第2保健室養護教諭・銀山先生の導きにより、“湯治場かねやま本館”に行くことになります。ただし、このかねやま本館に行くためにはルールがあります。 その1・紫色の暖簾は、けっしてのぞいてはならない。 その2・かねやま本館の話を、元の世界でしてはならない。  などです。  読んでいてドキドキと気持ちを掻き立てられるのは、かねやま本館に行ける有効期限中の30日間も、一日50分しかその世界には入れないことです。はじめにそれを知ったときは 「おいー! サーマ早く風呂に入れ!」と、とても焦りました。  ちなみに、かねやま本館に行くためには、倉庫にある第2保健室に入り、銀山先生から手ぬぐいをもらいます。そして不気味な穴をはしごで下りていくと、雨に囲まれた神秘的かねやま本館が登場するという仕組みです。お風呂にはそれぞれ効果・効能があります。期限は何日までだとか、あと何分で帰らなきゃいけないだとか、お知らせが書いてある不思議な板の裏側の色が変わり、その日、どのお風呂に入ればいいかがわかります。  お風呂の効果は日替わりで変わるのですが、その日に来る人の状態をお風呂側が感じ取って効果を変えているのかな!? と私は想像しています。  銀山先生特製の手ぬぐいですが、実はその手ぬぐいをお湯につけると効果が見られるなど、かねやま本館の不思議でおかしなところはほさにもたくさんあって、例えば、かねやま本館の女将の小夜子さんの手作り料理もそうです。いつもお風呂から出ると、お茶と一緒に振る舞ってくれるのですが、それがものすごく美味しそうで、食べる前に制限時間が終わってしまったときは、もっと早くお風呂から上がれば食べられたのにー!と思ってしまいました。  その後、サーマは温泉の効果により、だんだん明るくなっていき、かねやま本館に行く回数も減っていくのですが、いやいや、悩みがなくてもそんな不思議なところ、毎日通えばいいのにと思ったり、昔の自分と重ね合わせて読みました。 「こんないいところから離れたくない、でも…」みたいな気持ちですね。でも、最後の日はお風呂の効果により、まっすぐな気持ちで最終日を迎えられたのがとてもよかったです。という反面、私的には 「おいおい、こちとら本の世界から抜け出すのが大変すぎてやばかったんだぞ! 私もお風呂に入らせろ〜!」 という気持ちになりました。  こういう気持ちの時には、本当に本の中に入りたくなります。でも、入ってこの中学校に行けたとしても中学生専門だし、悩みもそこまで大きくないから、おそらく銀山先生に追い出されると思いますが……。 冬休みの体力作りの宿題に毎日「ハレ晴レユカイ」を踊るガーナでした。 2021/01/06

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    投稿日: 2021.01.04
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    評判通りとても面白かった。 それぞれの抱える悩みは言ってしまえばありふれたものなのだけど、タイトルと中学生のための湯治場という設定がユニークで素敵。 身体の不調であればその時の自分に必要なものは大体分かるけれど、心の事となるとなかなか自分では見えないもの。そういう時こんな風に導いてくれる場所があったらなあ。私も行ってみたい。 あと、こういうラストを持ってくる物語が私はとても好きです。

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    投稿日: 2020.11.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の「サーマ」は明るく、男女問わずどんな子とも仲良くなれる人気者の女の子。 中学校に入ると同時に、父の仕事の関係で東京に引っ越すことになった。 不安がないことはないけれど、新しい土地、しかも東京への期待や興奮の方が大きく、東京でも楽しい生活が待っている、「大丈夫!やっていける!」と思っていた。 ところが、仲良くなったと思っていたグループの子たちから「サーマって、ちょっとしんどい」と言われ、距離を置かれてしまう。 茫然としているマーサに話しかけてきたのは、白衣を着た、まるで山姥のようなおばさんだった。 山姥がずっとこっちを見ているような気配を感じながら、マーサは学校を後にする。 次の日、サーマは学校へいくが、いつものように輪の中に入っていけず、グループの子たちの冷たい視線を感じていた。 「サーマって、しんどい」 この言葉が頭の中をリピートする。 お腹がキリキリ痛むサーマ。 保健室に行こうとすると、あのおばさんに声をかけられる。 「あんたは、こっち!」 おばさんが案内したのは「第二保健室」だった。 学校生活において、自分の立ち位置は学校での居場所作りの大きな要素。そこが危うくなった時の辛さや苦しさは、毎日の生活に相当な影響を与える。 このお話の中での「第二保健室」の存在は、サーマにとって、ものすごく大きかった。 暖かいお風呂と美味しい食事。 そこで心を通わせる人たちの存在。 自分の心を見つめる時間。 “安心安全な場所で、ゆっくり休むこと” 子どもと言わず、大人もこんな場所で休めたら… と、思わず羨ましくなるくらいの“ステキな居場所”だった。 次回作も気になる!

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    投稿日: 2020.09.29
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    疲れたら、休憩する。当たり前のようだけど、意外とできていないこと。 学校に行きたくないサーマの前に現れた、第二保健室から行ける中学生専用の湯治場、かねやま本館。保健室にいる銀山(かねやま)先生、優しい小夜子さんとキヨ。なんだか読んでて優しい気持ちになれるお話だった。 悩みはそれぞれ、たいしたことなく感じるかもしれない。でも中学生にとっては、教室がすべての世界かもしれないし、お互いに嫉妬し合うことだってある。疲れてしまっても、しっかり休むことが大切で、休んでいいんだよって言ってもらえる場所があることがいいなぁと思った。私もこんな温泉に入ってみたい。 最後、サーマとアリが再会できてよかった!小夜子さんの「必ずまた会えます」は本当だったんだなぁ。

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    投稿日: 2020.09.01
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    まえみは転校前、人気者だった。 新しい学校でもきっと上手くいくと思ってた。 悔しい気持ち、腹の立つ気持ち、辛い気持ち…いやな気持ちで体中がいっぱいになったとき、第二保健室の扉が開かれる。 中学生だけだなんて、ズルい! 中学生への嫉妬でいっぱいなので、私もかねやま本館への案内をなにとぞ。

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    投稿日: 2020.08.29
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    中学入学と同時に東京に引っ越してきたまえみ〈通称サーマ〉。明るい性格でクラスの人気者になれると思っていたのに、仲良しグループの舞希からハブられてしまう。翌日、気分が悪くなり保健室に行くと、突然見知らぬ山姥みたいな保健の先生に「第二保健室」に引っ張り込まれた。そして、そこから、地下(?)におりると、何故か温泉旅館が! 心が疲れている中学生のための温泉。不思議な魔法のようでいて、結局は自分の力で歩き出すのを後押ししてくれるだけなのがいい。

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    投稿日: 2020.07.11