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明治・父・アメリカ
明治・父・アメリカ
星新一/新潮社
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総合評価

30件)
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    私が中学3年の頃、高校受験対策のラジオ講座を聴いて本作と出会いました。 本作を取り上げた講師の方も、受験勉強に留まることなく、星一のような生き方を受験生に紹介したいという思いがあったのだと思います。 実際、私も星一のアメリカで挑戦する姿や人柄に惹かれ、文庫本を買って全文を読みました。 そして、還暦を過ぎた今、再読しましたが、星一の魅力は色あせることはありませんでした。

    0
    投稿日: 2025.12.25
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    《紹介》 夢を抱き野心に燃えて、単身アメリカに渡り、貪欲に異国の新しい文明を吸収して星製薬を創業――父一の、若き日の記録。感動の評伝。

    0
    投稿日: 2025.08.24
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    背景は明治時代、そして伝記ものとなると必ず躊躇してきた私が、ぐいぐいと引き込まれ、あっという間に読了した。何ともいえない余韻に浸りつつ、この本の魅力はなんぞや?と一考してみた。 まず、著者である星新一の文体が秀逸であることだ。言葉が丁寧で適切であり、読み手への親切心が感じられる。さらにリズム感があって読みやすい。次に、主役である星一(ほしはじめ)の性格がとても魅力的であること。他者に流されず(少々頑固なきらいがあるが)芯がありまっすぐである。金や名声に欲がない。計算高さ、ずるがしこさなど皆無で、読み手の背筋を伸ばしてくれる。 明治時代の歴史的背景について、ほとんど無知である私でも、野口英世、伊藤博文、新渡戸稲造、津田梅子の各氏(みな日本紙幣に採用されているので、当然といえばそうなのだが)は知っている。このような識者との交流を経て、大きく成長していく星から目が離せないのだ。 終始、映画を見ているような気分で、昔懐かしさが込み上げてくる作品だった。 というわけで続編の「人民は弱し 官吏は強し」が楽しみでならない。

    2
    投稿日: 2024.02.13
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    明治の立志伝。当時の人物がいかに高潔であり志が高かったのかが伺える。スクールボーイとしていろんな家に住み込み労働をする場面などが、とても、印象的だった。

    0
    投稿日: 2021.05.29
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    どんな困難でも愚痴を言わず乗り越えてほとんど裸一貫でアメリカでコロンビア大学て修士号を取り、後藤新平、伊藤博文、新渡戸稲造など錚々たる偉人と交友し可愛がられた人物伝。 古き良きアメリカの公衆道徳、独立自尊の精神、いいアイデアを認める社会像が印象的であった。 短編SFで知っている星新一氏がご自身のご尊父については書き上げた。 息子にも読ませたい良本。

    0
    投稿日: 2021.03.27
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    明治という時代に、星一青年の行動力、そしてそれを支援する大人達が感動的です。また、その時代のアメリカという国と人の懐の深さを感じました。

    0
    投稿日: 2020.12.07
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    良書。 というより、星新一しか書けない、紡げない不思議な本だ。 歴史を扱った本は、えてして劇的で煽情的で男らしい内容になりやすい。 ところが彼の文体はとてもシンプルでひんやりしている。 それがショートショートの場合は、現実と虚構のあわいにあるような、不思議な世界の構築につながっていた。 その筆致で歴史を綴ると、極めて知的でクールな、しかし父への愛が込められた、不思議なムードが生まれてくる。 普通の歴史ものとはまるで真逆だ。 それで思い出した、 星新一は森鴎外の血筋であることを。 傑作・渋江抽斎にあるように、森鴎外は非常に冷淡に、ある種あるがままに歴史を書いた。 そこから歴史の恐ろしさや現実との連なりを学んだものだが、 その血が、たしかに星新一に流れているんである。 中身は、まさに立志伝。 やはりあの時代に海外に飛び出していく人間は格段にすごい。 新渡戸稲造や野口英世らとの交友も、イノベーターたちのコミュニティという感じだろう。 我々は、かつての「アメリカ」に相当するものを見つけ、躊躇なく飛び込めるかどうか。

    1
    投稿日: 2019.02.07
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    自身の父親を描く評伝という苦しい課題 それゆえの面白さがあるが完全ではない しかし星新一の文章というだけで美味 山田風太郎もそうだが小説でない文のほうが自分は好きかも知れない 「教えるまでもないことだろうが、念のために処世上の注意をあげておく。粗食でもいいから十分に食え、十二分に食うな。栄養をとったら、くたびれるまで十分に働け、十二分に働くな。くたびれたら、十分に眠れ、十二分に寝るな。それで肉体の調和が保てる。脳の調和は、むだな空想にひたらないことでたもて。なにか問題にあったら、ひとつずつよく考えて検討せよ。そして、考えがまとまったら、いかなるこがあってもやりとげるのだ。悪い結果になることもあろうが、いずれにせよ、その経験だけは決して忘れてはいけない」(P100 杉山茂丸の教訓言)

    0
    投稿日: 2019.01.12
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    日本が近代化を迎えるにあたり、アメリカナイズされた青年、星一の生涯を息子の目を通したのに、なぜか客観的な明治以降の文化を克明に記したノンフィクション、読むべし!

    0
    投稿日: 2018.12.08
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    星新一のお父さん「星一(はじめ)」の、若かりし頃から星製薬を立ち上げる手前までの物語。 星一のことを知りたくて手にとったので、その目的は達成できたが、感動したり、心に残るものはあまりなかった。

    0
    投稿日: 2018.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    星新一の父、星一。息子からみたその人生を淡々と記録しているけど、内容が濃くて濃くて。教科書に載ってるような錚々たる人たちからアメリカの普通の主婦や子どもまで、星一に魅せられて親しくなって助けたり助けられたり。すごいなあ。 若い頃に読んでいたらもっと感動したかも。

    0
    投稿日: 2017.03.30
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    生誕90年を迎へる星新一であります。ショートショートで有名な人ですが、ここでは『明治・父・アメリカ』が登場します。書名の通り、星氏の父君である星一の評伝小説であります。 父を描いた作品としては、既に『人民は弱し 官吏は強し』といふ傑作がございますが、これは星一が既に製薬事業を成功させた後の話でした。その前の段階を語つたのが、『明治・父・アメリカ』であります。 星一は明治6年、父・喜三太と母・トメの長男として生まれ、佐吉と名付けられました。幼名ですな。 喜三太は怖い存在だが学問に理解があり、自身は地元の戸長や村長を歴任した人。トメはとにかく働き者で勤勉家。親切で慈母のやうに慕はれたと伝へられます。星一の性格は、この母親譲りではないでせうか。現在に残る星一の写真を見ると、何とも慈悲深い顔つきであります。 学問に目覚めた佐吉は、地元(現在のいわき市)の学問所では飽き足らず、上京して親元を離れます。成人すると、父から「一」の名を与へられ、更に米国留学を目指すのであります。両親の理解があつてのことで、当時は「学問なぞすると、理屈ッぽくなつていけねえ」などと言つて、家の手伝ひをさせる親が多かつた時代に、実に先進的な家庭でした。 米国では他人に頼らず自活しなくてはいけません。アルバイトを何度も首になりながらも、次第に周囲の信頼を得るやうになるのです。そして渡米2年で、目標のコロンビア大学入学を果すのであります。 かう書くといかにも順調に事が進んだかのやうですが、これがまあ苦難の連続で、浮き沈みを繰り返しながら、前進するのでした。 何よりも、星一が道を切り拓いて行けたのは、本人の努力に加へ、当時の米国に自由の気風が満ち満ちてゐたからだと存じます。金の工面に困り、授業料が半額しか出せないから、とりあえず半年分だけ受講させてくれ、残りは必ず金を作つて払ふから、なんて申し出にも、熱意を認めてOKを出すとか。官僚的なところが無いのが嬉しい。 無論米国にも暗黒面があり、侵略と略奪の歴史とも言へるでせう。それでもなほ、明治日本が手本にするだけの度量を備へた国家であつたと申せませう。 『人民は弱し 官吏は強し』では、国家権力と結びついた官憲に行く手を阻まれる姿が痛々しいのですが、本書ではひたすら明るい未来を感じさせる、実に爽やかな青春物語となつてゐます。 文章も平易で読み易く、しかし通俗に流れない格調の高さも併せ持つてゐます。年少者にも薦めたい一冊と申せませう。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-607.html

    0
    投稿日: 2016.01.24
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    誕生日を機会に、自分の歳に父親はどんなことを考え、何をやっていたのだろうかと、ふと思った。まぁ、答えはでないが。本書は星新一が父親の星一について描いた伝記。

    0
    投稿日: 2013.10.14
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    「人民は弱し・官吏は強し」を読んで、さらに星一に対して興味がわいたので、読んでみました。 星一の行動力や困難にも立ち向かって乗り越えていく姿は、ある種の漫画の主人公的な感じで、読んでいてワクワクしました。 また、歴史上の有名な人物も出てくるので、そのような偉人たちとも交流があったんだと感心しました。

    1
    投稿日: 2013.04.21
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    星新一の作品はほとんど読んだことないのに 彼の父親に関する作品は取り寄せてまで読んでう。 明治の偉人達が身近に感じられる。

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    投稿日: 2012.07.16
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    ふと自分を振り返りたい時、じわっとヤル気がでる本。高校生の時は感じなかったいわきの気質、著者の年齢に近くなり父への想いを馳せる。

    1
    投稿日: 2012.07.07
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    「明治・父・アメリカ」3 著者 星新一 出版 新潮社 p66より引用 “自助の精神こそ、個人の発達の根本であり、 その結果が国家の活力の源泉となるのである。 外部からの助けは、人を弱くする。” ショートショートの代名詞とも言える著者による、 著者の祖父と父とを描いた伝記。 江戸の末期から大正初期まで、 激動の時代に生きた有名人たちとの交流と共に記されています。 上記の引用は、 西国立志編の要約引用の孫引き。 自助努力の普遍性の高さは、 現在でも同じ著書が翻訳され版を重ねている事から、 疑う余地のないところだと思います。 歴史上の有名な人物と思っていた野口英世らとも、 著者の父である星一氏が交流を持っていたというのは、 時代の面白さだと思います。 この著書の中での出来事のあと、 少し前に紹介した「人民は弱し官吏は強し」へと話は続きます。 ーーーーー

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    投稿日: 2011.12.18
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    SFの巨匠 星新一による実父の伝記。 文章は読みやすく、明治を代表する実業家である父 星一の偉大さが良く描かれ、 星新一の父への深い愛情が感じられる。 絶版という噂を聞いたが、まだ買えるようなので、 購入できるうちに是非買うべき一冊。

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    投稿日: 2011.10.08
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    お盆の帰省の長距離バスの中で読みました。なんとなく星新一さんのどれかを読もうと思って、図書館の本棚でぱっと眼に留まったのがこの本。いやあ、面白かったというかこの当時の日本人のハングリーさにびっくりした。

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    投稿日: 2011.09.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    もう何度再読したか判らない。 それでもときおり無性に読みたくなる1冊。 星新一の作品の中では、この本は売れ行きが良くなかったらしいけど、個人的にはいちばん好きだし、ことによると星新一自身、いちばん書きたかったのは父親のこと ―― 不当な扱いで失脚した父親の復権をしたかったのではないかと思う。 野口英世とか後藤新平といった歴史に名を残す人物がものすごく普通に登場して、その辺の仰々しさがまるっきりないところがまた面白い。 きっとまた読むだろう。

    0
    投稿日: 2011.09.07
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    「粗食でもいいから十分に食え,十二分に食うな。栄養をとったら,くたびれるまで十分に働け,十二分に働くな。くたびれたら十分に眠れ,十二分に眠るな。」ショートショート作家の「星新一」の父「星一」の生涯を綴った一冊である。無計画な野心は身を滅ぼすだけだが,向学心を失わず計画と行動力と才能があれば人生なんとでもなるらしい。意味もなく「国際国際!」という意識の高さは早々に打ち砕き,自分が本当に学びたいことは何か,そこに人生を賭すことができるのか今のうちに真剣に考えたほうが良さそうである。そこに生まれる「意識の高さ」は人を惹きつけ,自分を高める助けになるのかもしれない。

    3
    投稿日: 2011.08.13
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    伝記を読むことはあまりないが、これはブクログの誰かのレビューを見て面白そうだったので読んでみた。読み始めてすぐこれは面白そうだなと思い、読み終えた後は「え?もう終わり?」。自分の周りにここまで実直な人はいないし小説の中にだけ存在するのかと思っていたが、いるんですね、こういう人。自分を律し高い目標に向けて努力する姿に素直に心を打たれた。非常に難しいが、星一のように自分にも他人にも誠実でありたいと強く思った。その後があるようなので読んでみようかな。

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    投稿日: 2011.08.07
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    星新一の父:星一の、幼少期から米国で雑誌編集に成功するまでの活躍を描いた本。 米国の最新の学問を学ぶため、苦学して渡米し、資金調達に翻弄されながらコロンビア大学に通う星一の姿には、学ぶべきものが多すぎる。 多少の脚色は考慮しても、国内で受験にあえぐ(僕を含む)現代学生とは対極に当たる人物だったに違いない。 自身の向上にひたすら一途な星一の精神は一体どこから来るのだろうか。 ただし、文章としては星新一らしからぬ文体で、物事が淡々とテキパキ運びすぎに感じられるきらいがあった。

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    投稿日: 2011.05.08
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    今読んでる 日本に帰ってきて、アメリカに行った人の話を知りたくなるのは人情。それと、星新一のノンフィクション(というか随筆)は今まで挫折しているので、長編のノンフィクションなら読めるかなと。 2010/12/16 読み終わった いわずと知れたショートショートの王様、星新一の、自らの父親の波乱と人情に満ちた半生を綴った他伝記。 海外という舞台で立身出世を目指した日本人の話というのは、誰の話でも心を奮い立たせてくれるもの。例えば「翔ぶが如く」、川路利長のエピソード、或いは「舞姫」、豊太郎がエリスと出会うまでの話、枚挙に暇がない。 この作品も、一生をひとつの事に捧げた主人公を軸に、元気を与えてくれる、がんばろうという気にさせてくれる、一旗あげてやるという気にさせてくれる、男好みな作品で。最近お疲れのお父さんや人生に迷ったモラトリアム学生たちに読んでほしい一冊。 かくいう自分も、アメリカでなにを学んできたのやら… ?痛いところを突かれながらも星新一の文のタッチだったら耐えられる。主人公星一(はじめ)を応援したくなってしまう。 そんな風についつい応援したくなるような作品の主人公星一。実の父に向ける星新一の視線は客観的で、身内だからといって謙遜したり、逆にことさらに強調したりするところがない。それでいて父親を語る息子の、どこか恥ずかしそうで突っ張った新一にも微笑がこぼれます。父子っていいもんですよ。 久々いい本を読みました。

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    投稿日: 2010.12.15
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    昔のアメリカに夢を持ってわたり実現するところが素晴らしいですね。 その真面目さもいいです。 友達が星新一の親戚で生まれたのがすぐ近くで親近感もよけい湧きますね。

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    投稿日: 2010.08.25
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    星新一氏が父について書いた本を再読。 ”人民は弱し 官吏は強し”、”明治の人物誌”とあわせて読みたい。自身の父親が米国に留学中の苦労ぶりが描かれている。若い時代の話の所為か、人民は・・と比べて、苦労の中にも希望がある。(人民は・・もひたすらエネルギッシュな星一氏の話が載ってはいるが、様々な足を引っ張る人々のおかげで苦労も並大抵ではない感じで、時にHopelessにすら感じられる) 若い時からすごかったんだがと思わせる一冊。

    1
    投稿日: 2010.01.21
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    高校生の時読んで感動した本です。全く右も左もわからないアメリカへ行き、相手を感動させるくらい働いて、動いて、たくさんの経験を積んで帰ってきた星一。 相手からの問いに、それでは○分後。とビジネスライクに受け答えする場面は今でも覚えています。 身体的な逆境をものともせず、がんばっていく姿には誰しも感動を覚えるはずです。星新一さんの文章は読みやすいので、ぜひ読んで下さい。

    1
    投稿日: 2009.07.21
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    ショートショートでおなじみの星新一さんがお父様を題材にして書いた伝記。 苦学してアメリカにわたり、またそこでも人一倍の苦労を努力でねじふせ、一代で星製薬を築いた「星一(ほしはじめ)」さんの物語。 どんな困難も前向きの姿勢で乗り越えてゆく・・・元気をもらえる1冊です。面白かったです。

    0
    投稿日: 2008.06.19
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    ショートショートで有名な星新一が書いた父・星一(ほしはじめ)の伝記です。 今の時代は簡単に留学なんて言えますが(それでもちょっと敷居が高い?),その昔,明治の初期にアメリカ大陸を目指し成功した星一という人の興味深い話でした。 車も飛行機もない時代に,アメリカに学びに行っても多くの人でも今の気軽な留学生と同じように大志を忘れてしまったようです。その中で,困難だけを選び取っていった星一は明治時代も今の世も、ごく稀な人物だと感じました。 星一は,アメリカ行きの準備の段階やアメリカに渡ってから,明治時代の代名詞といわれる人物達と知り合っていきます。その面々は,信じられないほどの有名人で教科書やお札の常連さんたちです。そんな偉人達と知り合っていったのはひとえに星一が前向きで,辛抱強く,向上心を持った勉強家だったからではないでしょうか。もしも、考えが安楽な流されやすい人間だったならこの偉人達との交流は,決してなかったのだろうと思います。 息子である星新一がほどよい距離感で書いてあるこの読みやすい文章。あっという間に最後のページまで進みました。 ちょっと昔の時代,東北出身のこんな人物が自分で道を切り開いていったということに驚いた本でした。

    1
    投稿日: 2008.02.12
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    著者星新一氏の父である星製薬の創業者星一氏の前半生の伝記。 明治期の有望な地方青年が努力と周囲の人の善意で成長していく過程 を描いた明治期の雰因気を味わえる小説

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    投稿日: 2007.05.22