
総合評価
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powered by ブクログいつぞや無印のブックコーナーで見かけて気になったので購入。 宇宙に関する話が様々なテーマで書かれており、宇宙に関する知識が薄っぺらな自分でも胸踊る楽しさがあった。 所々詩的な表現やロマンを感じさせる部分があったのが良かったような気がする。 引用されていた吉田一穂の詩が気になり、興味が広がったのも良いきっかけを与えてくれた読書だった。
0投稿日: 2026.01.13
powered by ブクログ最初は難しくて無理って思ったけど、読み進めると何となくの常識とか、倫理観の問題とか、蟻とか、多数決とか、ヒット曲の生まれ方とか、いろんな身近な事柄が意外と科学と繋がっていて、世界がひっくり返るような感じだった。世界をいろんな視点で見ることの楽しさを教えてもらった。 挿絵もとっても素敵。
7投稿日: 2026.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
付和雷同の心理、専門知識や確固たる信念を持たない人は周りに流されて多数決に従っていくが、17%の固定票があれば、残りの浮動票をそちらの結論に変えていくことができる、という話に希望を持った。感覚的には、デマとか生成AIの創作とかにまんまと流されて集団で判断を誤ってしまいそうな人間社会だけど、しっかりと考えて正しく判断できる人が17%いれば世論を変えられる。ただ逆に、17%以上の人が自信を持って危ない方向に走ればみんながそちらへ流されていくということで、やっぱり知性は大事。 アリが高度な社会性を持っていて、農耕もすれば仲間の埋葬もするし、奴隷アリが反乱を起こすこともある、というのが面白かった。 異教徒の少年を屈強な奴隷に仕立てて国を守るマムルーク、サーマーン朝の話は、安易な排外主義に陥りがちな現代日本でも振り返るべきところがあるのでは?もちろん異国民を奴隷にせよとかそういう話ではなくて。
1投稿日: 2025.12.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
個人的には数理社会編が好み。数学が人々の行動を論理的に説明できる不思議さは、自分が生きているのか生かされているのか分からなくなる感覚に陥り、楽しくなってくる。全体的には難しいところもなく、またかしこまって読む本でもないので、寝る前にさくっと読んで、「あー、楽しかった」と思って寝ればいい本だと思う。軽い気持ちで読めるので、「科学なんて・・・」と思っている人も科学の話題を少しだけ自分に取り込むためのきっかけになると思う。
1投稿日: 2025.11.09
powered by ブクログ図書館や書店で、なんとなく本棚を眺めて居ると時々目に飛び込んで来ると言うか、光って見える本があるものだけど(有りますよね?)。私にとって本書がまさにそんな感じ。もしかしたら若松英輔さんや森田真生さんが絶賛しておられたのをどこかで読んで、それが心に残っていたのかもしれないけれど、表紙の絵柄やタイトルに始まり、「はじめに」の丁寧な文章から心を掴まれっぱなし。手元に置いて何度も読み返したい。そんな本。
9投稿日: 2025.09.21
powered by ブクログ森田真生さん(数学する身体)や福岡伸一さん(ルリボシカミキリの青)など理系の学者さんが書く文章が好きな人にぜひ。科学と詩情が良きバランスで散りばめられた世界に癒やされます。第8話「エヴェレット博士の無限分岐宇宙」が好き
0投稿日: 2025.07.20
powered by ブクログ宇宙から動物まで、科学にまつわる小話を交えたエッセイ集。22話あり、どれも短いので1日1話、読んでいくのがいい。学問的に学べば深くて大変なのだろうが、いい塩梅にとどめているので前提知識がなくても楽しめる。 「夜話」とあるが昼に読んでもいいよ、と著者は言っているが、個人的には夜にパラパラめくりたい。 銅版画のような挿絵が雰囲気に合っている。紙の色から手触りからこだわっているのが感じられるので、電子書籍よりも紙の本で是非楽しみたい。
0投稿日: 2025.07.18
powered by ブクログ図書館で借りてきて第一夜を読み終えたばかりですが、これは読み終わったあと購入する予感がします。 無駄を削ぎ落として洗練された詩のような、それでいて優しい夜語りのようで、世界への憧憬と畏怖を感じる一編でした。 言葉の余白の間に、遠く常に存在し続ける永遠の宇宙と、自分の中にある宇宙をみました。 大事に味わいたいので、1日、一編ずつ読もうと思います。
1投稿日: 2025.07.14
powered by ブクログ科学をあえて文学的側面から切り取った本です。 未知への憧れとか、ロマンをかき立てる良い本でした。装丁も挿絵も含めて空気感が好きです。
0投稿日: 2025.07.07
powered by ブクログショートショートのような短編エッセイ。 1つ1つが読みやすく、なるほどー、と思ったり、よくわからなかったり。 挿絵もなんだかオシャレで、科学の話をしているが、幻想文学を読んでいるような感覚になる。
9投稿日: 2025.06.11
powered by ブクログ科学エッセイです。物理学者さんが書いていますが、分野は多岐にわたっていて、わかりやすく面白い。積んである本で、「そっち系」の本を漁ってみたくなりました。
82投稿日: 2025.06.07
powered by ブクログ作者は、物理学者。知識の海を日常的に俯瞰している方ならではの、美しい世界の理の物語がエッセイとして二十二編まとめられている。 流れ星が生まれる場所、忘れられた夢を見る技術、銀河を渡る蝶、など一見するとハヤカワ書房のSFショートショートのタイトルみたいだ。 だが、これらにはきちんと科学的な深堀がされていて、直近ではどのような研究がされているのかまで具体的に示されている。 私が最初に面白いと感じたのは、「トロッコ問題」にまつわる小話だった。 炭鉱の採掘現場でブレーキが壊れて暴走するトロッコが、線路の先の五人の鉱夫に向かっている。切り替え路線の向こうでは別な一人が線路上で作業中である。あなたはたまたま路線切替機の隣にいる。そのまま五人が轢かれ死ぬのを見過ごすか、レバーを引き路線を切替えて無関係な一人の死を引き起こすか、さあ、どうするかという問題。 今日ではこれは、とても実際的なものとして研究され、データが集められているという。何を隠そう、車の自動運転のAIが直面する状況とよく似ているのだ。AIをプログラミングするときに、膨大なデータを入力し、複雑な判断をさせなければならない。その時、基準になるのは人間の倫理なのである。 そして、2018年にある研究所のグループが、四十通りの状況を設定した「トロッコ問題」の回答を全世界の百万を超える被験者から集めたという。 どんな回答が得られたか、地域によって共通事項があったのか、詳細に述べられていてとても面白かった。日本が属する地域グループは、交通ルールを遵守している方を優先的に守ろうとする回答が多かったらしい。他にも特徴があって興味深い結果だった。 単なる知的クイズと思っていたら……というお話。 ひとつひとつが短いので、考えながらゆっくり読み進められる。 寝る前の読書にぴったりです。
2投稿日: 2025.05.31
powered by ブクログ超文系あたまの私ですが、大人になってようやく科学や数学の面白さに気づき始めたので、難しい数式を使わずにその一端に触れられるこちらを、とても興味深く読みました。 特にアリの社会の話と、確率の話が面白かったです。
2投稿日: 2025.02.15
powered by ブクログつくばの本屋さんで購入 「宇宙」「科学」を一編ずつ読める科学の夜話 物理学者の視点で天空、原子、数理社会、倫理、生命について語られている
1投稿日: 2024.12.08
powered by ブクログ色々なテーマで科学者である著者が思ってことをとりとめもなく語りかけてくれるような本。 私は宇宙の話が興味深いのに怖い。わからないことが多くて、でもいつかは太陽に飲み込まれていくことが分かってる。しかもその太陽系ですら宇宙の中では小さな銀河系(?)に過ぎないのが、なんだか怖い。あんなに綺麗なのに……。 あと面白かったのは、アリの話。虫にも感情はあるのだろうか。アリも人間のような社会動物であるという説明が面白かった。 科学って、今までのたくさんの人たちが連綿として作ってきた歴史の中で少しずつ進歩してきたものなんだと思うとなんだかすごい。
1投稿日: 2024.08.26
powered by ブクログすべてが面白かったけど、すっごく好き!という話が偏った分野だったので、自分の興味嗜好がよく分かりました。 こういう話をたくさん聞きたい。すごく知的なエンタメ。 続編も読みたい。
5投稿日: 2024.08.20
powered by ブクログ職場でこの本を読んでいる方がいて、表紙があまりに素敵で、お借りして読んだ一冊。 1番面白かったのは、数理社会編。飲酒検査器で飲酒だと検知された人が本当に飲酒運転だった確率は?とか、成功は才能と時の運、などを数学で証明していて、社会のなんとなくそうだろうなぁという事柄を数学できっちり証明しているのが面白かったです。特に、3人よれば文殊の知恵も、確率で理にかなっていることが証明されて、先人の知恵ってすごいなぁと思いました。 数学って学生の頃に勉強した時はそんなにおもしろさは感じなかったけど、この本を読んで数学って面白い!って思いました。
2投稿日: 2024.07.29
powered by ブクログ第116回アワヒニビブリオバトル テーマ「ムシ」で紹介された本です。チャンプ本。ハイブリッド開催。 2024.7.2
0投稿日: 2024.07.03
powered by ブクログ科学と一口に言っても、宇宙から素粒子、生命から統計的システムに至るまでを含む幅の広すぎるジャンルであるが、それらを縦横無尽に、だが常に繊細な手つきで語る手並みが只者ではない。
0投稿日: 2024.06.23
powered by ブクログ太陽の未発見の伴星「ネメシス」にまつわる仮説、真空発見の瞬間、じゃんけん必勝法と民主主義の数理、反乱を起こす奴隷アリ…。物理学者が、天文学から数理社会、生物まで、この世界にひそむ数々の小さくな驚異について詩的な文章でつづる。コンパクトな本なので、毎晩寝る前に少しずつ読んでこの世の不思議に思いをはせるのにぴったり。レトロ調の挿画もおしゃれな科学エッセイ。
0投稿日: 2024.05.31
powered by ブクログみんなの感想、から飛んできました。 大変面白く読みましたが、読んだつもりの読み飛ばしが多発している事は自覚しています。 似非理系なもので。 自由、の対立候補語が天下御免だったというのが衝撃的でした。自由民主党じゃなくて天下御免民主党だったかもしれない?言論の自由じゃなくて言論の天下御免だったかもしれない? 天下御免の方が昨今の状況によく合っている気がするのは気のせいか。 トロッコ問題、蟻や蝶のお話、確率のマジック、ラグランジュ点、どれも興味深い。
3投稿日: 2024.05.05
powered by ブクログたまたま新聞の本の紹介記事で見つけた物理学者・全卓樹さんのこの本。 理系は苦手な私だけど、「銀河の片隅で科学夜話」というステキなタイトルにも惹かれ、自分の興味以外の世界も広げたいという思いもあり読んでみました。 タイトル通りのステキな本! 著者とコーヒーでも飲みながらゆっくりお話を聞いているかのようにリラックスして、楽しめました。 天空編、原子編、数理社会編、倫理編、生命編、22話の物語。 宇宙のこと、真空や放射線のこと、確率や多数決のこと、言語のこと、アリや渡り鳥のこと。 普段何気なく周りにあることを、科学的にみていくと全然違った視点でとらえられるのがとても新鮮でした。 頭の中がすっきり整理される感覚! 夜空を見上げる目も変わります。 言語と認知についてのお話の中の 「白色に相当する何十もの言葉をもつイヌイットたちには、単色の北極圏世界がずっと多彩に感じられるのだろうか。」 「異なった言語を知ることは、異なった世界の見え方を会得することである。」 が印象的でした。
0投稿日: 2024.02.29
powered by ブクログ色々なジャンルの科学の話を、分かりやすく面白く教えてくれる。超文系の自分でも理解できたし、もっと詳しく知りたくなった。巻末のおすすめ参考文献も親切で、読んでみようと思った。 堅苦しい感じは一切なく、寝る前の読み聞かせのように、少しずつ読み進めていった。タイトルの「夜話」とは上手いタイトルだ。
0投稿日: 2024.02.11
powered by ブクログ物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
0投稿日: 2024.02.09
powered by ブクログ一話4〜5ページで、語り口は叙情的で難しい専門用語も使われていないので読みやすく、挿絵も中世美術を思わせるイラストで、錬金術書っぽい雰囲気で素敵。
2投稿日: 2024.01.25
powered by ブクログ先に「渡り鳥たちが語る科学夜話」を読んだので後追いになったのだが、とにかく興奮する話と知見が多くて、時には涙も出てくる。章でいう16夜にあたるトロッコ問題の言説。メジャーになり過ぎたこの思考実験は、時折我々の玩具として消費されている場合があるが、「自動運転AIに対するプログラミング」という観点で、この問題は非常に現実味を帯び、背筋を凍らせる。我々はAIに対してどのように倫理を教えなければならないのか。 そもそも、倫理に答えはあるのか。 様々な知的好奇心を刺激してくれる、ある意味自己啓発的科学読本である。
1投稿日: 2024.01.08
powered by ブクログ忙しい時期に読んだせいで内容うろ覚えだからまた読み直したい。ちょっと専門的な話があったりして私には難しかったけど他の人のレビュー見てると理系の人には物足りないっぽい。ロマンチックというか不思議で美しい話が多い。割と1つの話が短めなのも良い。思い出せない夢の倫理学の話が好き。人は起床直後に直近30秒ほどに見た夢を覚えているのが常で、それまで見てた夢は溶けるように去ってしまう。でも近い将来、科学の進歩で本人が忘れた夢をディープラーニングによって他人が掘り起こし、存在へと転ずることが可能になるかもしれない。面白そうだけど確かに倫理的にどうなのかって領域に入っている。章ごとに写真や挿絵、吉田一穂さんの詩が載っている。『自我系の暗礁めぐる銀河の魚。コペルニクス以前の泥の拡がり…睡眠の内側で泥炭層が燃え始める。』お洒落な詩だな〜って調べたら大正から昭和の詩人でだいぶ前に亡くなられててビックリした。この人の詩ちゃんと読んでみたいな。2巻目も出たらしいから見つけたら買おうと思う。
1投稿日: 2024.01.07
powered by ブクログ難しくてわからないお話もあってけれど、 天体の話や生命の話などは興味深く、とても勉強になった。 とにかく短く構成された章がいい。 はじめに書かれているが、わかりやすく、楽しめるよう伝えようという意思が成功している。
6投稿日: 2023.12.10
powered by ブクログサンテグジュペリ的な雰囲気で、うんちくおじさんが好きそうなネタを披露していく本。 面白かったところ ・トロッコ問題の国民性 ・ペイジランク
1投稿日: 2023.08.21
powered by ブクログ帯通り、「明晰でわかりやすく、おもしろくて叙情的」 広い科学の世界を 誰でもわかるように書いていて くすっと笑えたり 言葉と科学の世界の美しさにほうっとなったり とても良い本でした
0投稿日: 2023.07.02
powered by ブクログ特に興味深かったのは ペイジランク--多数決と世評(数理社会編) トロッコ問題の射程(倫理編) アリたちの晴朗な世界(生命編) 銀河を渡る蝶(生命編) トロッコ問題で出てくる国別倫理観の図はとても興味深い ロシアとウクライナはこの実験でも、最も隣接しています しかも、このテストはスマホから誰でも参加出来ます(日本語版有) ※※以下のサイトは本書のネタバレになりますのでご注意下さい※※ 【モラル・マシン】 https://www.moralmachine.net/hl/ja 自動運転のAIにどのような行動を教えるべきかという世界的な実験 トロッコ問題の射程 | 南国科学通信 | あさひてらす https://webzine.asahipress.com/posts/2237 @asahipress_comから
4投稿日: 2023.06.28
powered by ブクログ面白かった!文系脳でも読みやすい科学の話だった。天の川銀河が活動期に入ったらわれわれすべてが死に絶える、そしてその活動期は予測できず明日訪れるかもしれない、という記述に衝撃を受けて、一方でとってもロマンチックだと思った。
0投稿日: 2023.06.25
powered by ブクログペイジランクのやつがへ〜ってなった。 数理社会編は他にも三人寄れば文殊の知恵のやつとかも面白かった。 第十五夜の言葉と世界の見え方は今井むつみさんの「言葉の発達の謎を解く」を思い出した。材質か形状かとかそういうの。
0投稿日: 2023.06.08
powered by ブクログ科学の小話であるとともに、それを営んできた具体的な人々の話でもあるところが好き。 人々の情熱、動物の生命力、宇宙の広がりが語られている。 ただの無機質な数字ではなくて、一つ一つのテーマにストーリーがある。
0投稿日: 2023.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「ずっと夜が続けば話は終わらないだろうか」と思うほどに読み続けたいと思わされた科学のお話。 天空編、原子編、数理社会編、倫理編、生命編と5つのカテゴリの22作品。難しい内容のはずなのにスルッと入り込める。数理社会編が特に生活に密着しているのもあって興味深く読みました。 装丁も挿絵も素晴らしい。引用されている吉田 一穂(よしだ いっすい)の作品にも触れてみたい。 (どのエッセイも素晴らしかったけど)個人的に印象に残ったもの 第1夜 海辺の永遠 9億年前の1日は20時間ほどだった、と推定されているらしい。な、なんだってー!こういうの!学校の授業でやってほしかった!! 第5夜 真空の探求 10mの水柱のポンプ…なんとなく覚えているけど、ああそうだったんだとこの歳になってさくっと理解できた。 第6夜 ベクレル博士のはるかな記憶 第7夜 シラード博士と死の連鎖分裂 X線からウラニウム放射線発見、放射能と原子核物理学の探求という歴史の流れ 第9夜 確率と錯誤 実感と確率ってかけ離れてるときがありますよね、というお話。 「福沢諭吉がLiberteにあてはめる日本語の「自由」を考えたとき、別の有力候補は「天下御免」であった。(P76) 「自由」に決まって良かったなぁと感じました。哲学書などで「天下御免とはなにか」とか書かれてたらムズムズしそう…(笑 第10夜 ペイジランク─多数決と世評 Google検索アルゴリズムのひとつペイジランクについて。昔はライコスなどを使ってた。懐かしい。 第13夜 多数決の秘められた力 民主主義選挙とガラム理論。 「固定型の人が17%以上混ざっていると、彼らは無敵である。」(P109) この17%が良貨であることを願うばかり。 第19夜 アリたちの晴朗な世界 第20夜 アリと自由 「生まれ変わるならアリもいいかも」と思ったけれど奴隷アリの存在を知り「やっぱり無理」となった。 ***************************************** 〔天空編〕 第1夜 海辺の永遠 第2夜 流星群の夜に 第3夜 世界の中心にすまう闇 第4夜 ファースト・ラグランジュ・ホテル 〔原子編〕 第5夜 真空の探求 第6夜 ベクレル博士のはるかな記憶 第7夜 シラード博士と死の連鎖分裂 第8夜 エヴェレット博士の無限分岐宇宙 〔数理社会編〕 第9夜 確率と錯誤 第10夜 ペイジランク─多数決と世評 第11夜 付和雷同の社会学 第12夜 三人よれば文殊の知恵 第13夜 多数決の秘められた力 〔倫理編〕 第14夜 思い出せない夢の倫理学 第15夜 言葉と世界の見え方 第16夜 トロッコ問題の射程 第17夜 ペルシャとトルコと奴隷貴族 〔生命編〕 第18夜 分子生物学者、遺伝的真実に遭遇す 第19夜 アリたちの晴朗な世界 第20夜 アリと自由 第21夜 銀河を渡る蝶 第22夜 渡り鳥を率いて
1投稿日: 2023.05.05
powered by ブクログ宇宙のみならず、自然科学、いやそれを超える膨大な領域を、平易な語り口で解説する老若男女にお勧めできる1冊。 全22項目を天空編、原子編、数理社会編、倫理編、生命編に分類し、各項目には6P〜10P割かれている。 それぞれの分量は少ないので、日頃ブルーバックスを読むような方には少し薄味かもしれない。しかし、興味のある分野を見つけるのには最適な1冊ではないか。 また、「夜話」とあるだけあって、就寝前の読書にぴったりだ。寝る前に5分を本書に割くだけで、晴れやかな朝を迎えられるだろう。
0投稿日: 2023.05.03
powered by ブクログ夜寝る前に読むのにぴったりの一冊。興味深い科学の話を根幹に持ちながらも、ロマンを掻き立てるような切り口と美しい言葉選びで、非常に読みやすい。遠い銀河に思いを馳せました。
0投稿日: 2023.04.14
powered by ブクログ一気に読むのが向かない本というと語弊があるからもしれませんが、少しずつゆっくり時間をかけて読みたい本。 一つのお話が数ページと短いけれど、その内容の奥深さや広がる自分の想像力や思考・感想を楽しんでいると、この本は時間をかけてしまう本でした。 物理に縁遠い私にとって難しいお話もありましたが、「そうなんだー」「知らなかった」と勉強になりました。
3投稿日: 2022.11.08
powered by ブクログ久しぶりにこんな科学的な本を読みました。 これはいったい何の話だろう?って用語を調べることから始まってしまったので少し読むのに時間がかかりましたが『夜話』と書かれているのでなんとなく夜に読むと世の不思議にひっそり耽ることができます。じゃんけんは試してみようかな?
2投稿日: 2022.09.21
powered by ブクログこれまで気付くこともなかった事象を、身近なこととして科学的に語ってくれる。 天文編は、何だかワクワクキラキラしながら読み、 原子編で量子力学に触ってみたら何て面白い概念なんだと気付く。 確率って数理物理学なんだとか、それぞれがどういう学問分野なのかも知れて、世界が広まった気がする。 定性的だと思ってたものが、定量的に示されたことにショックを覚えた内容もあり。 いつも使ってない思考を伸ばすような、頭のラジオ体操のような本。
1投稿日: 2022.09.16
powered by ブクログ科学エッセイ、、、ではあるのだが、 著者が博学で且つセンスが良すぎて文系な本を読んだ読後感。 最初の章は天文学を中心とした話なので本のタイトルから予測した期待の範囲内なのだけれども、 中盤以降は倫理学や経済学、集団心理学的な話が、科学的な統計や計算を元に語られて、期待を優に超えるおもしろさ! 下記が特に好き。 ・音楽のサブスクでヒット曲が出る仕組みの考察 ・ある集団において「固定票タイプ」と、他人の意見を参考にする「浮動票タイプ」それぞれの比率がどのくらいになると世論の意見がどっちになるかの計算 ・有名なトロッコ問題を全世界の100万を超える被験者から集めた統計データ 地域で倫理的性向の違いが興味深い。AI自動運転車の設計に応用される可能性について
5投稿日: 2022.08.20
powered by ブクログ◯ 一日の長さは一年に0.000017秒ずつ伸びている。(中略)その反作用で月は角運動量を得て、一年に3.8cmずつ地球から遠ざかることになる。(11p) ◯太陽に伴侶の星がいるのかもしれない。その暗い伴星が数千万年に一度、昼空までをおおう彗星の嵐、めくるめく流星の雨を地球にもたらすのだ!(24p) ◯異なった言語を知ることは、異なった世界の見え方を会得することである。(129p) ◯翅を生んだ遺伝子プログラムの論理的帰結が、韃靼海峡を渡る蝶だとすれば、知性を生んだ遺伝子プログラムの論理的帰結が、銀河を渡る人間なのかもしれない。(177p) ★科学者の書く文章が、文学的なのなんでだろう。
4投稿日: 2022.05.30
powered by ブクログ1日の長さは一年に0.000017秒ずつ伸びている オールトの雲 ネメシス仮説 ペイジランク ガラム世論力学 神谷之廉 ブレインレコーディング
1投稿日: 2022.05.19
powered by ブクログ短い章立てでテーマごとにまとめている科学エッセイ。 著者の文学的な教養や才能が光っている文章は、その落ち着いた文体とテーマの深遠さも相まって意識がふわーっと抜き取られていく感覚に陥ります。夜話というタイトルにふさわしい仕上がりでございます。 宇宙のように遥か彼方を羨望することもそうだし、逆に私とはという一個人の意識にフォーカスすることもどちらも未知なる問題への不確かさによるスリルが惹起されます。そこには人間の無力さや無常観といったものも浮かび上がり、何とも言えない浮遊感。科学の奥深さと魅力と、知らなくても日常は何となく過ごせるけど、本書冒頭にあるように「科学を知らないことは豊饒な海に面した港町を旅して、魚を食べずに帰る」ことのようにもったいない。人生の豊かさって、知識量と環境に対する気づきが与えてくれるんだろうな、なんて物思いに耽るにはぴったりの、いい意味でライトな作品です。
4投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログ一日の長さは一年に0.000 017秒ずつ伸びている。 500億年のちは、一日の長さは今の一月ほどになるだろう… 空想よりも現実の世界のほうがずっと不思議だ、と感じるような、物理学者のとっておきのお話を22、集めました。壮大な宇宙に思いを馳せたくなる一冊です。
1投稿日: 2022.05.08
powered by ブクログ全22夜(話)。前の行に戻ったり挿絵を眺めたりしながらのんびり読んでも1話8分ぐらい。 帯の裏の大森望さんのコメントが言い得て妙。 科学と文学と哲学がちょうどよく融合されていて、他にはない読み心地で良かった。 科学に思いを巡らせるのは楽しい。
1投稿日: 2022.04.22
powered by ブクログアリの中には巣の中に死んだ仲間を埋葬するお墓のような空間をつくる話が強烈に残っている。弔いの感情があるのか本能なのか、本能だとしてもなぜそんな行動をとるんだろう。
1投稿日: 2022.04.15
powered by ブクログ科学や数学に興味があるけれど、数式や図を見るだけで拒否反応が出てしまうわたしのような人間にも、楽しく読めました。 著者が美しい文章で書こうと意識していて、それが決してわざとらしくなく、自然な筆致でひとつひとつの章が紡がれていました。 題材も身近なものが多くて読みやすかったです。数式や専門用語にひるまずに、詩情をもって科学に触れられる、素敵な一冊です。この本の世界観をより美しくする装丁や挿画も魅力的です。 「第一夜」の、 海辺に佇んで、寄せては返す波の響きを聴いていると、「永遠」という言葉が心に浮かぶ。 この冒頭一文から心を掴まれました。
2投稿日: 2022.04.10
powered by ブクログ久しぶりに、すごい作品に出合った。 なんとも言えない美しい感動に包まれて、 読み終えてしまうのが惜しく感じた。 伊与原新の本に書いてあったので、 図書館で借りたが、数ページ読まないうちに本屋へ走った。 寺田寅彦記念賞と受賞したとあったが、 それ以上ではないだろうか。
3投稿日: 2022.02.16
powered by ブクログ文理の別なく科学とロマンのあわいに誘われる。 探究心と空想が共存するような懐深さがある科学エッセイでした。
1投稿日: 2022.01.23
powered by ブクログ物理学者による科学エッセイとの事だが、物理学の枠を超えた博物学。気難しい科学の専門用語が、ポエムのような雰囲気を持ち、文学となっている。こんな感じの本を読むのは初めてかも知れない。勉強になる、同時に、詩的な気分になる。宇宙を想起し、時の長さを感じ、小さな自分を見つめる事になるからだろうか。
4投稿日: 2021.12.22
powered by ブクログ科学エッセイ、著者の言葉を借りれば科学奇譚集。知的刺激に浸りながら読了。といっても前段の「天空篇」「原始篇」「数理社会篇」はどこまで理解できたやら。「倫理篇」の夢や言語、奴隷制社会、「生命篇」の遺伝子に関する逸話、蟻の社会の仕組みと知能への驚き、蝶の翅、渡鳥の逸話などで(数式が出てこなくなったおかげか)やっと少しは追いつけてるかなと言ったところ。文章が平易で読み易く、装丁も挿絵も素敵で、棚に置いて繰り返し読みたくなる一冊。
3投稿日: 2021.12.22
powered by ブクログ理論物理学者、全卓樹氏が綴る22話からなる科学エッセイ。もう学校で勉強していた学生時代から離れ年数もたっており、かつ生粋の文系である私にとっては久々科学に触れた本であった。 好きな作家、高野秀行氏がお勧めしていたこともありチャレンジしてみた。 個人的に宇宙の話や原子の話は少しとっつきにくかった。おそらく易しく書かれているのではあると思うが私にとっては理解が難しかったのと、話が広大すぎてイメージがわかやかった。 しかし、数理社会編や倫理編は身近なテーマと理数が結びつき興味深かった。ただし今すぐ考え方が応用できるかと言われれば難しいが。 1話10ページ以下が書かれており隙間時間に読み進められる点も初心者には嬉しい。 こういう分野も今後読んでいきたいというきっかけとなった。
6投稿日: 2021.11.15
powered by ブクログ物理学者が語る、この世界と宇宙の不思議。 宇宙トリビアを期待して読んだらそれは最初のほうだけだったけど、「数理社会編」で取り上げられている確率論と直感の関係は『夜中に犬に起こった奇妙な事件』で最近知ったばかりだったので興味深かった。造本が美しく、挿画の二色刷りなどセンスの良い本。
1投稿日: 2021.10.30
powered by ブクログとても好き。 数学と物理学の美しくて不思議な世界、その積み重ねられた歴史を、無限の宇宙を、そして小さなひとつの命を味わうひと時が得られます。静かな夜に味わうのが最も良いでしょう。お供にホットミルクのご用意をおすすめします。 以下は私が特に気に入ったお話。 第1夜。月と永遠と一瞬のロマンチックなお話 第4夜。星新一のショートショートの舞台になっていそうなお話 第7夜。人類にとって恐らく最も悲しい発明のお話 第8夜。多世界解釈とボルヘスの「枝分かれする小径の庭園」 第9夜。声の大きい人と隠れたドンが作る多数派のお話 第14夜。思い出せない夢の倫理学
2投稿日: 2021.10.13
powered by ブクログ数理社会編(確率の話中心)のところだけでも多くの人に読んでほしい、直感に反するが社会を動かす確率の不思議が平易に説かれている。時々坂本龍馬や中江兆民、板垣退助といった歴史の話も登場し(本筋には関係ないが)歴史好きとして読んでいて楽しかった。著者の教養の深さが伺えた。
2投稿日: 2021.09.25
powered by ブクログ【おすすめポイント】物理学者として遭遇する領域の話を、"科学エッセイ"として紹介した1冊です。「天空編」「原子編」「数理社会編」「倫理編」「生命編」と分かれ、計23の"科学夜話"が取り上げられています。物理学者の人生に興味を持った学生さん、気軽な気持ちで読んでみて下さい。 【請求記号】404:Ze 【配置場所】2階 【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28099507
0投稿日: 2021.09.22
powered by ブクログ全卓樹「銀河の片隅で科学夜話」読了。どのお話も自分にとって新しい発見があり素晴らしく科学ってやっぱりいいなと思った。例えば確率論で3人寄れば文殊の知恵を説いたお話も思わず唸ってしまった。1人が少し劣っていても加わった方が良くなるのは劣等感を感じた時の強い心の支えになると思った。
2投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログ副題の「物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな脅威」がほぼ全て内容を説明しているが、我々の生活や身近なところに、気づいていたりいなかったりはするが、確実に「在る」科学のアレコレを教えてくれるエッセイ。 やや詩的な表現が散見され、それは分かりやすさでもありつつ科学的事実と混合してしまいそうになることもあり、表現としては諸刃の剣だなと思わないでもないが、全編通じて比較的分かりやすく、新しい学説もきっちり取り入れ、日常の延長にあるよしなし事を学べる楽しい一冊だった。
1投稿日: 2021.07.31
powered by ブクログ賢者が17%いてはじめて悪貨を駆逐できる、というのが印象的だった。難しい話をかなり分かりやすく説明してくれる良本
2投稿日: 2021.06.28
powered by ブクログ科学夜話とのタイトル通り、サイエンス・エッセイ。 物理学者が語るとありますが、物理学から少しはみ出した話題もあり、科学の面白さというか、科学者が自由に飛躍して考える様が、徒然なるままに書かれており、好みが分かれるかもしれませんが、私は好きですね。 物理の専門ではないですが、カイパーベルトって、あーそーだった、オールトの雲ってありましたねー、とか知識・雑学を知るのに良いです。 個人的には、アリの話(2話)とトロッコ問題が興味深かった。特に、トロッコ問題に対して、国別の結果を元に、全世界が「西洋クラスター」「東洋クラスター」「南洋クラスター」に分かれている話題は、へぇ~へぇ~が多かったです。 タイトル通り、重めの本を読んだ後に、軽食を摘まむ感じで読む本といったところでしょうか。
2投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログ【科学に触れず現代を生きるのは、まるで豊穣な海に面した港町を旅して、魚を食べずに帰るようなものである】(文中より引用) 宇宙や原子から倫理や生命に至るまで、幅広く科学にまつわるエッセイを収めた一冊。難解な解説はまったくなく、科学のまどろみへと誘ってくれる優しい話にあふれています。人間や自然への謙虚な姿勢が全編に貫かれており、挿絵の数々と相まって温かな気持ちになることができました。著者は、量子力学の専門家でもある全卓樹。 第2弾も期待したいところです☆5つ
2投稿日: 2021.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
帯に書かれた「SF100冊分のネタが詰まっている」は、あながち誇大広告ではない。 「天空」「原子」「数理社会」「倫理」「生命」の章立てで、22に分かれた科学夜話を物理学者が語って聞かせる。それぞれにお話が手短で、それでいてエスプリが効いてる、ってやつだろうね、理論、学説にとどまらず、おおらかに浪漫を語る。 今のご時世、数理社会理論を語った3章が面白い。 評判が評判を呼ぶという世論の集積効果の第10夜、付和雷同する「パニュルジュの羊みたいに」を語る第11夜、多数決の秘められた力と題された第13夜などなど。 「2割にも満たない確信をもった少数派の意見が、残りの一般有権者全体の意見に優先することが起こる」、「専門家を交えた少数の集まりによる議論の積み重ねを、集団の意思決定の場で活用する動きを指す」熟議民主主義。 なにやら、前代未聞の国家的危機を、専門家委員会やら、諮問委員会とやらに図って、だれの責任で決断したのか曖昧にしている世相を予想したかのように話題にしている点が面白い。 本書は、2020年2月に上梓されているので、まだコロナ禍が本格化する前のこと。 科学は未来を予想する力を秘めている。そんな思いにも駆られる。 また、ゆっくり、折を見て、気になる章を、つまみ読みしよう。
1投稿日: 2021.05.13
powered by ブクログ理系の教科書や参考書にコラムで載っているような面白科学よもやま話をたっぷり堪能できる本。 特にタメになった話:フィン語話者とスウェーデン語話者の差異の研究結果から、どの言語を使うかによって認知能力に差異が生まれることがわかった。だからこそ人が他言語を学ぶことは新たな認知能力を獲得することに繋がる。
1投稿日: 2021.05.04
powered by ブクログ物理学者による科学エッセイ。柔らかく書かれてはいるけど、中には難しすぎて理解できないものも有り。でもとても楽しめた!【天空編】【原子編】【数理社会編】【倫理編】【生命編】。その中でさらに10ページ前後で第1夜、第2夜…と章立てされており、寝る前の布団の中で、科学を通して宇宙、歴史、小さな生物の神秘へと思いを巡らすと良い。グーグル検索の誕生、トロッコ問題を自動運転技術に結びつけての考察、X線の発見から原子爆弾へ…、渡り鳥の話が印象に残った。
2投稿日: 2021.04.24
powered by ブクログ「科学に触れず現代を生きるのは、まるで豊穣な海に面した港町を旅して、魚を食べずに帰るようなものである」…そうは言っても科学というとハードルが高い…でも興味はある! 22編の短めのエッセイは宇宙のはなし、原子世界のはなし、人間社会のはなし、倫理のはなし、生命のはなしの五章にわかれている。中には一回で読んだだけでは理解できないものもあるけど、これより解説が詳しいと難しくなってしまうし、もっと知りたいと思わせるにちょうどいい案配なのかもしれない。 叙情的な文に美しい挿し絵、各章の扉に添えられた吉田一穂の詩…手元に置いて眺めたくなる本。
1投稿日: 2021.04.17
powered by ブクログ色々なジャンルの話がつまっていて、寝る前に一夜ずつ読むのがおすすめかなと思います 特に宇宙とアリのお話は個人的に好きです_φ(・_・ 2021/03/20 ★4.0
1投稿日: 2021.03.20
powered by ブクログまず装丁が美しい。そして帯にもあるが本当に叙情的。こんな人が先生だったら物理が大好きになりそう。 中身は5編だが、数理社会編と倫理編は私の知能の低さにより若干の眠さが…。 宇宙の話にはうっとりしたしアリの話はびっくりした。妄想の世界に浸らせてもくれる美しい日本語と科学のお話たち。やっぱりわたしは綺譚が好き。
3投稿日: 2021.03.07
powered by ブクログhttps://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255011677/
1投稿日: 2021.02.13
powered by ブクログ内容もさることながら、章タイトルやページに現れる挿絵が素晴らしい。 自分は昼休みに少しずつと。 言葉の認知のところはおもしろかったなぁ。
1投稿日: 2021.02.11
powered by ブクログロマンがあり、面白くて、ダイナミックで機知に富んでいました!世の中の事象がこんなに科学で説明できるなんて知らなかったです。こんなに面白い科学が存在していることを知らなかったなんて!という気持ち。ずーっと読んでいたくて本を読み終わるのが惜しい気持ちでした。
2投稿日: 2021.01.26
powered by ブクログ全22話に及ぶ科学にまつわる抒情的エッセイ。 素晴らしかった。科学的な知見が得られる本は数々あるけれど、こんな文学的表現が散りばめられたものはそう多くないように思う。 理学部教授って肩書きからは想像できない文章センス。 22話どれも短くて読みやすい。宇宙、原子、数理、倫理、生物などジャンルも様々なのでまずは自分が興味ある分野から読んでみるのもいいかも。 個人的には数理社会学の章が一番面白かった。
5投稿日: 2021.01.17
powered by ブクログ多世界解釈 量子力学の新たな解釈 状態が確定する際に新たな世界が発生 トロッコ問題とAI 自動運転中に同様の状況が発生したら? 多数決の威力と性質 少数の断固たる意見に左右される浮動票 17% 50%以上の確率で正しい判断ができる場合の多数決の有効性 言語の認知に対する影響 言語が世界の捉え方に与える影響
3投稿日: 2021.01.10
powered by ブクログわれわれが生きるのはただ発見するがためであり、 他のすべては一種の待機である。 ーハリル・ジブラン(オスマン帝国時代末期のレバノン出身の詩人、画家、彫刻家) 明けましておめでとうございます。 今年も本を通しての交流、新たな本を教えていただきたいです。 みなさま今年もよろしくお願いします。 令和三年、2021年読書初めは科学者の科学エッセイ。 冒頭の著者の言葉「科学に触れず現代を生きるのは、まるで豊穣な海に面した港町を旅して、魚を食べずに帰るようなものである」から始まる。 私には理論的なところは理解できず(+_+)ではあるが、芸術と科学が交差し、倫理とデータが重なるという目線と静かだが力強い言葉で語る科学の面白さと壮大さは十分に味わった。 ー永遠とは? 死と静止とが永遠ではない。 潮の満ち引き、昼夜の交代、月の満ち欠け、絶えずめぐり繰り返すもの、周回して永劫に回帰する運動の中にこそ、永遠が見える。 しかしその潮の満ち引き、一日の時間や一年の日数さえ長い長い年月で変化している。 それなら世界があることを確証するには、それを認知する意識を持つものが必要だ。 永劫回帰、永遠を予感させるには、生まれてから死ぬまでの日々を繰り返し、世界に意味を与えて人の世を動かす生命の意思があるからこそだろう。 ー流星群がもたらした生命 地球の重力に囚われた流星は、大気圏で燃え尽きることが多いが、大きすぎて隕石として落ちてくることもある。 6600万年前に堕ちてきた巨大流星は巨大地震と津波と噴煙を巻き起こして、その時代の生命であった恐竜をほぼ絶滅させ、その後の哺乳類の世界となった。 だが流星は破壊と生態系交代だけでなく、生命そのものを運んでくるという学説もある。 水や有機物を含んだ彗星が地球と衝突したとこで、地球に生命体をもたらしたというのだ。 彗星には、太陽系の果までゆき一周をかくのに数千年かかるものもある。まさに宇宙の使者のようなものなのだ。 ー芸術と現実世界 芸術が現実世界を模倣するのか、現実が芸術を模倣しているのか。 オーソン・ウェルズはウラニウムによる核兵器と、それによる戦争被害を超えて世界規模での政府と平和の樹立を書いている。だがその後にできたウラニウム核兵器は戦争に使われることまでは小説をたどっているが、その後の平和は訪れる様子もない。 ー分岐して無限に広がる 電子機器から原子力発電までに使われる量子学だが、「不定であった粒子の方向が、観測した瞬間にでたらめに決まる」という道理の通らない原理を持っている。 選択肢は増え続けて平行世界を作ってゆき、分岐して増殖してゆく。 これも科学者の理論の前に文芸作品が出ている。 ボルヘスの「八岐の園(枝分かれする小径の庭園)」。八岐の園とは一つの本で一つの庭で一つの迷宮。時間とは均一で絶対的なものではなく、増殖し分岐し交錯する無限の編目であるとしている。 無限に広がった平行世界であっても、どこでも出会うべき必然を感じることもある。 ー多数決を動かす数 多数決においては、固定派と流動派がある。 この固定派が17%いれば周りに影響を与えて最終的な多数を占めることになる。 ものごとに通じたものが17%いるか、流言飛語に惑されるものが17%いるかで社会決定は全く変わる。 ー言語と思考 言語で示すことにより、しっかりと心に浮かべることができる。言葉の構造が人の認知に直接的影響を持つのだ。 日本語やマヤ語には助数詞(一台、一本、一匹)があるが英語にはない。 英語にはものを表す名詞が形の情報を含むが、マヤ語はそれを含まない。 フィン語は名詞には時間序列が曖昧になっている、スウェーデン語は日常会話でも事象の時間関係が明確になっている。 異なった言語により思考も全く変わる。 そして同一言語であっても、社会階層によってはまた変わる。言語の違いは認知機能の違いにも繋がっている。 ートロッコ問題から見る世界の優先順位 「トロッコ問題」は、このまま5人を死なせるか、自分が介入して1人を死なせるかの選択だが、そこに彼らの年齢、立場、性別などが含まれたら人はなにを一番助けようとするのか。 この先の社会であれば、切替器を操作するのはAIとなる。それならどのようにプログラムしておくべきなのだろうか。 そこで全世界でのアンケートを取ったところ、地球上の地域ごとにおける倫理の違いが見えるようになった。 その結果全世界の傾向は、欧州と北米の「西洋」、巨億等と南アジアと東南アジアの「東洋」、南米の「南洋」に分かれるものだった。 「東洋」は救える人数を重視せず、合法的な人たちを優先する老人を尊重し、男女は区別しない。 「南洋」は、社会的地位の高い人、若者と女性、そして健康な人が尊重される。人数や合法かどうかは重視されない。 「西洋」は、特に何を重視すると言うよりもバランスよく考える傾向がある。自体への介入を避けて、なりゆきを尊重する。 しかし地理的な所属から離れる国もある。フランスやチェコ、ハンガリーは西洋ではなく「南洋」の傾向、ベトナム、バングラディッシュ、スリランカ、そしてブラジルは南洋や東海で把握て「西洋」だった。 この傾向は法整備にも使えるのではないか。 しかしデータの本当の活用は、どのようにして未来を良いものにできるのか、ということだろう。 ー学んだのだから 渡りを忘れた絶滅種の渡り鳥を保護する動物学者と、グライダーで先導するパイロットがいる。 人間は鳥から飛行を学んだのだから、飛べなくなった鳥に飛行を教えるのは我々の義務ナノではないかと感じたんです。 古代アメリカの伝説によると、太陽が毎朝登ってくるためには、人間の気高い行いの奉納が必要なのだという。小さな恩返しの繰り返しが地球が回り続け生物の世を継続させているのかもしれない。
23投稿日: 2021.01.01
powered by ブクログ物理学者による、科学エッセイ22編。 題材の選定から、タイトルや装丁を含めて、マーケティングの勝利だなぁと思いました。 解説本かストーリーものになりがちな科学の分野において、「美しさ」を前面に出して、読んだ先にある理解や感動と言うよりも、読む時間そのものの価値を高めてくれる本という印象。 ある意味、暖炉のある山荘で、スコッチでも飲みながら読むような贅沢な時間だと「錯覚」できるような不思議な本です。実際には、自分は都会の狭い自宅にいて、お供は缶ビールだったりするのですが(笑 このジャンル、もっと花開いたら面白いですね。 ちなみに、個人的には序盤は少々読みづらかったので、後ろの「生命編」あたりから読むと良いのではと思いました。 総論としては以上で、あとは細かいツッコミです。 まず、通常挿絵の脇に何らかの解説がついているものですが、本著は無いものの方が多いくらい。概ね文脈で理解できるものの、一部は「わざわざこの絵を入れる理由は何?」となるものも。 (例えば、ラグランジュ点の末尾についている"North American Hotel"のブローシャ-らしきもの(関係ないですが、これってスティーブン・フォスターが亡くなったホテル?)) 個人的には「まぁ理解しなくて良いから気楽に読んで」だと解釈しましたが、ちょっとモヤモヤする人もいるかも。 あと、意図的に漢字を多くしているようにも思える文章はちょっと読みづらいです。「在る」「何処」「亘って」等々、コレを漢字で書いても偏差値は上がらないと思うのですが、マーケティング上の理由でしょうか。 続巻はもちろん期待したいところですが、このジャンルに色々な著者が参加してくると、もっと面白くなりそうです。
11投稿日: 2020.12.12
powered by ブクログ本書は科学に纏わる色々なお話をエッセイ形式でまとめたものです。お話は全部で22話あり、宇宙の深淵を俯瞰的に捉えるものからアリの生態に迫るものまで、ミクロマクロ問わず多岐に渡って描かれています。 この本が素晴らしいのは、科学本でありながら数式が一切登場しないことです。まったくの文系人間でも科学の世界を直感的に理解できるように、情緒たっぷりの表現を交えて分かりやすく書かれています。 本書の中でも私が特に印象に残ったのは、「第15夜 言葉と世界の見え方」です。そこでは異なる母語における認知の差異についてのお話が描かれています。 ――フィンランド国内にはフィン語話者とスウェーデン語話者の2つの話者がいる。フィンランドにおける労災事故を比較したとき、スウェーデン語話者はフィン語話者よりも事故率が4割ほど低かった。これはどういうことか? フィン語は、たくさんの事象があるとき、それらの間の時間順序が曖昧になる傾向がある。対して、スウェーデン語では前置詞後置詞がはっきりとしており、日常会話でも事象の時間関係は常に明確である。そのため、危険を伴う複雑な作業のとき、時間的順序をしっかり把握できるスウェーデン語のほうが事故率が低くなるのだ。 社会の規範によりその成員の思考がある程度方向づけられることは、実感として何となく理解できますが、言語の構造そのものが人の認知に直接的影響を与える、という結果にはかなり驚きでした。 思ってみれば、日本語も日本人に大きな影響を与えています。日本語は会話の中で主語を省略することが多く、かつ語順がバラバラでも成立するため、論理的な言語よりも感覚的な言語だと言われていますが、これがまさに日本人を日本人たらしめている要因(個人の主体性を出さずに感覚的に空気を読む国民性)なのかと実感しました。 以下、自分が面白いと思ったお話のメモになります。 【宇宙】 銀河の中心には、太陽の400万倍の質量のブラックホールが鎮座している。すべての星星がそのブラックホールのまわりを回っているのだ。 銀河には活動期と休眠期があって、中心のブラックホールの周囲に多くの物質が集まり、それらが吸収されると銀河核は活動期に入る。飲み込み尽くすと休眠期に入る。 天の川銀河は今休眠期にあり、次の活動期がいつ始まるのかは予想できていない。 宇宙空間において地球と月の重力が釣り合って安定する場所…ラグランジュ点 ここにホテルを置くことで億万長者になれるかも? 【確率の錯誤】 2つの確率を組み合わせて正しい確率を判断しなければならないとき、その過程が複雑になると判断停止となり、出された確率に近そうな一方を答えにしてしまう。これを「基準率錯誤」という。 例えば、PCR検査のように精度の粗い捜査を行うとなると、偽陽性が大量に出て病院が溢れかえってしまう危険性があるが、それでも多数のPCR検査が合理的だと考えるのは、この錯誤によるもの。 【ペイジランク――グーグルの検索ランキングのアルゴリズム】 A、B、C、D、Eの5人が、「誰が優れているか」を投票する。持ち点は1人1点だが、誰にも投票しなくてもいいし、複数人に投票してもいい。複数人に投票した場合は1点を投票人数で割った点が1人辺りの獲得点になる。 ここでA-Eがそれぞれ2.5点、2点、1点、0.5点、0点を得たとする。しかし、投票をより正確にするためには、1番評価の高いAが投票した人物にウエイトをつけるべきではないだろうか? こうして単純点とウエイト点を考慮した計算を行い、更にその結果にウエイトをつけ…を結果が収斂するまで行っていく。これがグーグルのウェブ検索結果のアルゴリズムだ。 【ガラム世論力学】 多数決で賛成と反対を決める。このとき、全ての個人が2つのタイプのいずれかに属すると考える。 1 既に定まった意見があって、常に賛成か反対かの意見を持ち続ける「固定票タイプ」 2 他人の意見を絶えず参考勘案して賛成反対を決める「浮動票タイプ」 この人達を集めて、集団全体の賛否の比率が安定になるまで意見を調整する。すると次のような結果になる。 1 浮動票だけの世界では、最終的には全員賛成か全員反対かなる。どちらになるかは、最初の意見の分布でどちらが5割を超えているかで決定する。 2 「常に賛成」の固定票タイプが5%混じっただけで、たとえ最初に70%が反対であっても、意見の調整を続けると全員賛成になる。 3 常に賛成の固定票タイプが17%以上いれば、残りの浮動票が全員反対でも、時とともに全員賛成になる。 こうしてみると、「熟議民主主義」という、専門家を交えた少数の集まりによる議論の積み重ねを集団の意思決定の場で活用する動きは、全体の意見を恣意的なコントロールに置く試みのようにも見えてくる。 より分かりやすいのは商品のレビューサイトだ。見識のあるプロの比率が17%以上なら本物の価値を持つものが売れ、17%以下なら価値を誇大広告する粗悪品が売れるということだ。 【言葉と認知】 フィンランド国内にはフィン語話者とスウェーデン語話者の2つの話者がいる。フィンランドにおける労災事故を比較したとき、スウェーデン語話者はフィン語話者よりも事故率が4割ほど低かった。これはどういうことか? フィン語は、たくさんの事象があるとき、それらの間の時間順序が曖昧になる傾向がある。対して、スウェーデン語では前置詞後置詞がはっきりとしており、日常会話でも事象の時間関係は常に明確である。そのため、危険を伴う複雑な作業のとき、時間的順序をしっかり把握できるスウェーデン語のほうが事故率が低くなるのだ。 言語の構造が人の認知に直接的構造を持つのだ。 【アリの世界】 アリの特徴はその特異な賢さである。 個体が協力して狩猟を行い、農業を行い、高度に組織化された社会の中で暮らしている。アリの社会は分業制であり、運搬職、園芸職、世話係、軍隊などの役割が、遺伝子的に決定されて生まれてくる。全ての個体は社会全体の利益のために奉仕する超個体である。ここまで高度な社会を作れるのは人間とアリだけだ。 中には巣を襲撃して奴隷を作るアリもいれば、その奴隷主に反乱を起こすアリもいる。 【海峡を渡る蝶】 北米に生息するモナーク蝶は、カナダからメキシコまでを渡って生きる。北の大地に生まれた蝶は晩夏になる4000キロもの道を南下し、生涯の殆どを飛行に費やす。逆に、メキシコで生まれた蝶は春の訪れとともに北上し、途中で産卵をし子孫に使命を受け継ぎながら、実に3世代をかけてカナダに戻ってくる。 この世代を超えた飛行行動は人間にも当てはまるだろう。人間が知性を得たのは、彼らの誕生した小さな生息圏から、次なる生息圏を目指して命を広げるためである。人間は地球全てに自らの生息圏を広げ、宇宙にも進出している。一番近い星でも400年、銀河の端から端までは200万年かかる。しかし、知性を持った生命が、遠い生息圏への移動欲求を本能的に持っていると考えれば、莫大な時間と虚空の壁に怯むとは思われない。
4投稿日: 2020.12.06
powered by ブクログ8ページ程の科学ものエッセイが22編。 寝る前に1編づつ読めば、ひと月弱楽しめます。 なんですが、図書館で借りて予約待ちの人がいるのでチョット急いで2週間で読みました。 最近読み終わった「脳はすこぶる快楽主義」に出てきたじゃんけんで勝つ方法の話題がここでも出てきた。 グー、チョキ、パーを出す確率と負けた時に次にどれを出す確率が高いかというデータに基づいている。 本書は、今年発行と新しいためか、人工知能の話題もあって楽しめた。 有名なトロッコ問題で、「あなたならどうする?」ではなく「自動運転のAIにどう判断させる?」という問いかけをしている。 老若男女の誰を大事だと思っているか、人数の大小をどれだけ優先するか、国ごとの文化風土で違いが出る。 10人のじいさんを助けるか、若い女性と赤ちゃんの2人を助けるか、どちらかを選ばねばならない問題だ。 自動運転のAIでは、このような突発的な非常事態をどのように回避するかを実装しなくてはならず、対応方法の正解はない。 結局は国によって判断を変える、ということを考慮して自動運転車の開発を進めることになる。 実際はそこにこだわるまで開発が進んではいないでしょうけど。 ヒトの脳には10億のニューロンがあるらしいが、アリの脳のニューロンは人の1000分の1しかない。 とは言え、100万ものニューロンがあるとは意外と多いと思う。 現在の人工知能はまだ数万だそうだから、アリに追いつくのもまだまだ先だ。 アリって凄い頭脳を持っているのだ。 理系の人には少し物足りないかもしれませんが、気軽に気楽に科学のおもしろさに触れることができるいい本だと思います。
22投稿日: 2020.12.05
powered by ブクログ物理の話など,素養のない私には理解しにくいものもありましたが,新しい世界が広がるようで,興味深く読みました。 三人寄れば文殊の知恵,アリの社会性の話,宇宙の話が特に印象に残りました。
3投稿日: 2020.12.02
powered by ブクログ「数理社会編」の確率や多数決の理論、「生命編」の反乱を起こす奴隷蟻、世代を継いで長旅をするモナーク蝶等々…知的好奇心を刺激するネタばかりで面白かった。各章が短くサクッと読めるのが良い。
4投稿日: 2020.11.30
powered by ブクログ「銀河」がタイトルに含まれているので、宇宙エッセイが読みたいと思って手にとったのだが良い意味で裏切られた。 もちろん宇宙がテーマの文章も含まれているが、他にも原子、社会、倫理、生命とテーマに広がりがあり、それぞれが品質の高い文章で、興味深い内容が語られている。 「宇宙の中心はどこであろうか。実はこの質問には答えがない。宇宙は、より多次元の空間に埋め込まれた、両端がつながった閉じた空間だからである。ちょうど地球の表面の二次元世界に生きる生物にとって、地球のどの地点が中心かという質問が無意味なように」(P.28) この文章が一番印象に残っている。 地球が三次元の球体であるということは今では誰でも知っていることだけど、その知識がなければ自分たちは平面の大地の上で生きていて、大地や海にはどこかに終りがあるかもしれないと思える。実際昔の人々はそのように解釈していた。 それと同じように、三次元空間に見える宇宙も、時間を越えて端と端がつながっているということは十分ありうることだと思う。宇宙を見る目が変わった気がする。 判型や重さもちょうど手に取りやすいサイズで、装丁や挿絵がおしゃれで、何となくリビングのその辺に置いておきたくなるような本です。
3投稿日: 2020.11.27
powered by ブクログ佇まいも文章も、与えてくれる知識まで、美しい科学の本。『ここにはSF100冊のネタが詰まっている』という大森望さんの書評はまさに。繋がってはない、だけどどこか繋がっている科学のエッセイたちが、読み始める前とは違う世界の観方を、抒情な美文とともにそっと授けてくれる。
4投稿日: 2020.11.09
powered by ブクログ読みやすい語り口で難解な科学話を面白く語っている本書。夜話という題名通り、宇宙の真ん中で読んでいるような落着きと広がりを感じた。内容は物理、化学、生物、宇宙など多岐にわたり、政治や歴史の話まで織り込まれ教養の深さに魅入った。文系でも読みやすいのでおすすめの本。
3投稿日: 2020.10.21
powered by ブクログ池澤夏樹さんの『エデンを遠く離れて』を思い出した。 装幀や使われている図版も美しく、どこから読んでも愉しい。
1投稿日: 2020.10.14
powered by ブクログ宇宙から数理、倫理や生命など多岐に渡る科学話をまとめた一冊。一編が10分程度で読めるので、寝る前にベッドで一編ずつ読み進めていくのは楽しかったなぁ。"三人よれば文殊の知恵"という格言が科学的にいかに的確かを解説する話がお気に入りでした。
3投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログ装丁が綺麗だし、すごく詩的に科学の小話みたいなものを書いた作品。 読みやすいと思うけれど、広く浅く書いてあるので、そもそも科学に興味を持っている人や好きな人には物足りない…かもしれない。 興味を持つキッカケになるかもしれない一冊。という感じかな。
1投稿日: 2020.09.17
powered by ブクログ純粋に面白かった。こういう科学系のまとめた本は、物凄く薄っぺらくなる印象があり、もうちょっとだけ深く…でも専門家ではないから分かる程度の深さで解説がほしい…という気持ちになることが多い。しかしこの本はとても良い塩梅で解説をしてくれ、一本ずつ読むごとに面白さや感動を感じることができた。何より一つ一つが短くて読みやすいし、まさに「夜話」という感じがしてワクワクした。ジャンルも絞っていないー作者の興味がそのまま表に出されたようなもので、それが良いと思った。
4投稿日: 2020.08.19
powered by ブクログ天空編、原子編、数理社会編、倫理編、生命編と5つのカテゴリーからなる科学エッセイ。科学は苦手だけど、タイトルにひかれて読んでみた。 原子編はちょっと難しかったけれど、科学が苦手でも、それなりに楽しめた。 特に一番最初の「海辺の永遠」に書かれていることには、私には驚きの発見に満ちていた。 「多数決の秘められた力」も面白く、日本の現状を考えると、確かにその通りだと思う。
1投稿日: 2020.08.10
powered by ブクログ帯には「明晰でわかりやすく、面白くて叙情的」ここにはSF100冊分のネタが詰まっている…とある 確かブクログのランキングで見つけ、即読みたいとピピっ!ときた本 装丁はもちろん、挿絵も美しい 美しいというのか、控えめできらりとセンスが光る 海外の何を売っているのかよくわからないけど、入っただけでテンションが上がってしまうお店…みたいなイメージの本だ(科学って美しいって思うことがよくあるので自分の中のイメージには違和感はないのだが、一般的には意外性が魅力となっている本であろう) はじめに…の冒頭が以下である 「科学に触れず現代を生きるのは、まるで豊穣な海に面した港町を旅して、魚を食べずに帰るようなものである。科学はしかし秘密の花園である。……通りすがりに簡単に魅力を明かさない。花園の壁に窓をつけることは、それゆえわれわれ科学の責務であろう。」 キザっちゃキザなんだけど、らしくないシャレた感じがなかなか 天空編、原子編、生命編…などに分かれておりまるで「火の鳥」みたいにワクワクする その各編ごとには素敵な詩がそっと添えられている 各編4〜5個ずつの科学エッセイ的かつ完結する内容 お風呂あがりにぼーっと読んでも良し、内容はもちろん本格的(失礼)な科学であるので、しっかり調べながら学ぶこともできる 個人的にはいつもの如く「へーへー」のオンパレードで楽しめた 科学が得意でなくても、読み物としてわかりやすく楽しめる上、幅広い分野の確認や、知識を増やすきっかけにもなる また理系の内容という箱に入れないよう気を使っておられるのか(そんなふうに感じた)、歴史や文学も融合されているので、幅広い方に楽しめる気がする 例を挙げてみると…こんな感じ↓ ■天空編 「海辺の永遠」 〜1日の長さは1年に0.00017秒ずつ伸びている 月が毎日満ち潮、引き潮を引き起こすとき、海水と海底との間の摩擦が、地球の回転をごく微弱に減速させるからである〜 …と、ここまでは科学的な事実 これにより、500億年ののち。1日の長さは今の45日ほどになる!が、もちろんそんな遠い未来よりはるか以前に太陽が終息するであろう このことからわれわれの世界には永劫の回帰は存在しないようだ これにニーチェの「永劫回帰」の解説もあってなかなか文学的な奥深さもある 最後は 〜生誕、成長、生殖、死の限りないサイクルの一瞬一瞬、生命の意識のあらゆる瞬間にこそ、永遠は宿るに違いない〜 と叙情的に締められている と言った感じだ 他にも興味深いトピックスがたくさんある ■宇宙の中心はどこであろうか ブラックホールや天の川銀河系の神秘 ■付和雷同の社会学 自らの判断がつきにくいことに、多数の他者の意見を参考にして決める習性…について書かれている これがまさに、ネット社会の暴走の恐怖 ■多数決に秘められた力 世論力学というものがあるらしい ここでは民主主義の多数決選挙について きちんと自分の意見を持つ「固定票タイプ」と、他人の意見を参考にする「浮動票タイプ」 それぞれの比率がどのくらいになると、全員が賛成派になる…という面白い研究 人は流されやすいのだ そっちのが楽なのだ こんな浮動票をうまく使用し、それを権力者が操っている世の中だよなぁ 意見を持つことの大切さを各自が自覚すべし! ■言葉による認知の影響 フィンランドの労災事故の統計 フィン語話者とスウェーデン語話者で圧倒的に異なる それはなんと言語の系統によるもの 異なった言語を知ることは、異なった世界の見え方を会得できる ■トロッコ問題の倫理性 有名な、壊れた暴走するトロッコの二手に分かれたレバーの前にいるあなた さてどちらを救うか…ってやつですね 人々の倫理哲学は、西洋、東洋、南洋で傾向が似通ったり、国により異なったりする 例)東洋の特徴 救える人命の数を重視、合法的な行動をとる人を優先的に救う、老人が尊重され、男女を等しく考える 各国の特徴もあって興味深い ■革命や反乱を起こすアリの世界 これはアリを見る目が変わる(笑) 精緻に組織され、個体が協力し集団で狩猟を行う(われわれと大差ない) 農業も行う(キノコを栽培する!)、戦闘係はもちろん、検査技師までおり、職能はカースト制 他にもアリの祖先は蜂である、奴隷反乱がある…等 (何となくアリ凄さは知っているつもりであったが…)驚きの生態が明らかに!面白い …と興味深いネタが盛りだくさん とりあえずゆるゆると楽しんだので、次はしっかり知識として再読したい 何回読んでも楽しめそうだ♪
35投稿日: 2020.07.22
powered by ブクログ新しいエッセイだ。なにが新しいかというと、自然科学が基底にありつつ、人文科学、社会科学もバランス良く含まれているところ。 本の装丁も、挿絵の選択も、文の格調も高い。こういうのを教養というのではないか。 著者が言うようにはけっして気軽には読めない。結構、歯ごたえがある。しかし、それだけ心情的にも知的も得るものがある本である。
4投稿日: 2020.07.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
堅苦しくない、科学エッセイ。 人間、社会、そういう目の前のことに色々応用して考えることができて面白かった。科学が身近に感じられた。 挿絵も素敵で好奇心が刺激される。夢がいっぱい詰まったお気に入りの本を開くときのワクワクが蘇ってきた。 静かな夜、文学の朗読に耳を傾けているような感覚で少しずつ読んで安らぐ…そんな不思議な癒しを与えてくれた。
5投稿日: 2020.07.05
powered by ブクログ宇宙について思いをはせると どうしてこんなに 胸が踊るような 子どもに返ったような気持ちになるのは何でだろう。 そんな宇宙のロマンも数学も 日常も 味わえるエッセイ。あっという間に読めるのにもったいないと感じて、1日一章ずつ読みました。
4投稿日: 2020.06.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
<目次> 第1章 天空編 第2章 原子編 第3章 数理社会編 第4章 倫理編 第5章 生命編 <内容> 量子力学、数理物理学などを専門とする、高知工科大の先生の科学エッセイ。日本ではこの手の本が少なく、理系の話がみんな小難しくなってしまい、それが理系離れが進んでいる一員なのではないか?と感じていた。もちろん、福岡さんとか仲野さんとか良い書き手も多い。そして、この本はほんわかとしたムードの中、結構硬派な話もさらりと書かれている。理系エッセイの良品である。さらにこの手の本にはあまり載らない、参考文献や知識を深めるためのブックガイドまで載っているのが素晴らしい!土曜の午後、コーヒーでも飲みながら、ゆっくりと読みたい本である。
4投稿日: 2020.06.13
powered by ブクログ科学エッセイなのでちょっと小難しいところもありますが、読んでいるとちょっと頭が良くなくなったような気がします。
4投稿日: 2020.06.02
powered by ブクログ銀河の片隅で科学夜話 全卓樹著 物語通し世界の神秘に迫る 2020/5/16付 日本経済新聞 朝刊 科学の面白さを伝えたいと筆を執った著者は「科学に触れず現代を生きるのは、まるで豊穣(ほうじょう)な海に面した港町を旅して、魚を食べずに帰るようなもの」と言い切る。理数系の学問はあまり……という人は首をかしげるかもしれないが、日常目にしたことがあるものや身近な例に落とし込み、科学にまつわる"物語"に仕上げている。 流れ星が夜空に光る情景を描いた宇宙がテーマの天空編、放射線や核についての原子編、アリの不思議な生態を取り上げ遺伝子や生物学の謎をひもとく生命編など5編、エピソードごとに全22夜で構成する。 原子編ではアンリ・ベクレルが放射線を発見した時の話やその後の核爆弾開発の経緯を易しく説明する。「人類が原子核エネルギーを支配するのか、あるいはそれに支配されるのか、大河の流れつく大海原(おおうなばら)はいまだに見えてこない」と、叙情的な語り口に引き込まれる。 倫理編では、本人も覚えていない寝ている間に見た夢を勝手に他人に解析されたら?という空恐ろしいテーマを示す。「脳内イメージの抽出技術」が進歩する中、脳神経科学と倫理学の密接かつ重要な関係性を説く。 数字や理論の解説も丁寧で、限りない科学の不思議や世界の神秘に思いをはせながら夜更けにじっくり読んでみたい。(朝日出版社・1600円)
5投稿日: 2020.05.28
powered by ブクログ科学の楽しさを伝えてくれる良書。ド文系のわたしには難しい点もあって、確率の計算とかは飛ばして読みましたが、文章の美しさで最後まで読み通せました。話題がとても豊富でした。いろいろと友人に知ったかぶりができる
4投稿日: 2020.05.17
powered by ブクログ物理学者による科学エッセイ。科学エッセイというジャンルがあることを知らなかった私は、そもそも高校で物理を選択しておらず、理科も数学も苦手であった。そんな私でも現代に生きていることが、まだ解明していない謎が世界にあることがうれしくなってくる、読んでいてわくわくする本だった。著者の科学へのときめきが伝染してくる、とても詩的な文章 あと装丁が上品ですごくすき
7投稿日: 2020.05.09
powered by ブクログ大宇宙から原子世界まで、人間社会からアリの社会まで縦横無尽、馴染み深い話から全く聞いたことのない意外な話まで、どれも親しみやすい、それでいて明晰な文体で懇切に語られる。多数決の数理を扱ったいくつかの章が特に興味深かった。美しい装丁もグッド。
8投稿日: 2020.05.08
powered by ブクログ物理学者にしては?洒落た文体に文学的教養を感じさせる文章だけれど、軽薄というかナルシスティックな語りが多い印象。だからこそのエッセイなのだろうけど。
2投稿日: 2020.05.07
powered by ブクログうーん。 好意的なレビューが多いので、きっと僕があまのじゃくなだけなのだろう。 というのも、久しぶりに完読できなかった1冊になってしまったから。 文章が素晴らしい、というレビューも散見されるけれど、僕は読んでいて、あまり面白い文章だとも思えず、時々すごく自意識過剰な表現があったり、「こう表現すれば面白くなるだろう」的なミエミエの文章があったりで、気持ちよく読むことはできなかった。 そしてこういう読書体験は初めてなのだけれど、「ああもうダメだ、頭にきた! もう読むのやめた!」といって本書を放り出してしまった。 本文が全185ページあるのだけれど、その94ページ目、ちょうど半分くらいのところにこんな文章があった。 「ちなみに読者諸氏の多くもご存じのとおり、ジニ係数というのは、すべての曲が同じ投票数ならば0、一曲だけに全投票が集まる場合に1となる、不平等さの度合いを測る統計量である」。 え! ジニ係数? 読者諸氏の多くもご存じ? はぁ? ってな感じ。 要するに本書は「ジニ係数」というものをきちんと理解している方が読まれるご本であると。 僕のように物を知らない、ましてや「読者諸氏の多くが存じ上げている」「ジニ係数」も知らないバカがこのご本を読んではいけないのだ。 そうか、そうなのだな、いくらバカでもそのくらいのことはわかるよ、うんうん。 ということで残り半分を残して不愉快なまま終わらせてしまった。 多分、他の人はこんなことは感じないのだろうけれど、なぜだか僕はそんな風に感じ、激怒してしまった。 つまり僕みたいなバカで短気でしかもあまのじゃくな人間が手に取ってはいけなかった本だったのだな、ということ。
5投稿日: 2020.05.06
