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水溜まりに浮かぶ島(5)
水溜まりに浮かぶ島(5)
三部けい/講談社
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総合評価

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    少年と犯罪者が観覧車への奇妙な落雷によって人格が入れ替わってしまう展開、彼らの共通点である水溜りに浮かんだ死体(少年はドラム缶の中に溢れた水のせいで溺死した子犬、犯罪者は水面の上で死んだ母親)、1人の刑事の悪事によって少年の父親と犯罪者の母親が殺されていたことが明かされた時、そしてまた訪れる落雷によって少年と犯罪者の人格が元に戻るオチが面白かった。

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    投稿日: 2024.03.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    短くコンパクトに纏まっていて面白かった。最終話で色々と明かされて、明神七波とか河津さんとかの掘り下げとかも特になし。大人湊を怪しんでいた同級生も結局只の良き同級生のまま終わった。双葉も最後まで混乱して誘拐されちゃったし。本当に複雑さが省かれたシンプルな物語だった。悪いことをした人は罰を受け、心優しき少年少女の行いが報われるというまさにお伽噺の劇のような結末。 カバー裏を覗くとどうやら母親が迎えに来た様子。良かった良かった。めでたしめでたしかな。

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    投稿日: 2023.01.17
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    黒松の良心としての姿、写し鏡が湊だったのかな、と。 正直なところ駆け足での完結だなぁと感じざるを得ないのですが…(作者の別作品と比べると、背景・真相の描写が薄いので)。 それでもこの複雑な話が破綻なくまとまっているのは見事だと思います。 特に湊達の母親の真実。てっきり単なる育児放棄かと思っていましたが…。 その辺のもったいないなと思う所を除くと、ひたすら緊張感のある展開が続き、ハラハラし通し。 黒松はともかく、双葉、そして湊がどうなるかホントに分かりませんでした。 そして決着。 …最終的に黒松に救いはあったと思います。そしてそれを気づかせてくれたのは「似ている」湊。 そもそもの入れ替わりは一体何だったのか、という謎は残りますが、もしかすると黒松を止める・救うための何らかの意思だったのかもしれないな、と思うのでした。

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    投稿日: 2021.12.13