タイトル通りのお話で、タイトルから想像ができるストーリーが展開されていく。 じゃあつまらないかと言われるとそうでもなく、読みたい関係性やシチュエーションが展開されていくので満足感は高い。 心の動きも繊細で、女子同士の関係性の機微も出てくるけれども、そこまで悪辣には描かれず、からっとしているので、読んでて楽しいし、ずっと読んでいたくなる。書いてる方も楽しいんだろうな、と思う。 でも、思ったよりしっかりえっちで「身体で分からせられる」展開なのはびっくり。商業出版、ここまで踏み込んでいっていいのか。

青少年が読んだら性癖歪むこと間違い無し。感情の揺れ動きなど描写力の高さがそれに拍車をかける。何より作中の感じから手慣れ感を感じて非常に生々しい。面白い、面白いけど人に勧めるには勇気がいる。

みかみてれん氏の「女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話」の第1巻です。本作はもともと同人誌でしたが加筆修正されています。女同士はありえないと言う榊原鞠佳と鞠佳を自分のモノにしようとする不破絢の駆け引きをコメディタッチで描いた百合小説です。百合作品としては王道路線なので結末までの流れはほぼ丸わかりではあるのですが、筆者の力量が高く、十分に楽しめます。いちおうエロ要素もあるので苦手な人は要注意。

百合小説家で有名なみかみてれん先生の作品。タイトルがすべてを物語っている。わかっている結末に突っ走るというのは読者からすると安心感があって純粋に百合を楽しむことができた。いわゆる”わあきれ”系。顔がいい女同士の百合は最高。日数を重ねるごとにだんだんと関係性が変化してゆくのがたまらなく良い。お互いの感情が高まりあったラストはどうなるかわかっているのにぐっときた。とても満足。