
総合評価
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powered by ブクログ「山口瞳は,大人の男としての教科書だ」 そういう風に思う. どうも,こういった人を好むのは,「おじんくさい」とか「年をごまかしているのでは」なんて言われるきっかけになってしまいそうだけれども,良いものは良い. 丁度,山口瞳が亡くなった1995年は,日本がとても大変な年だった.年明け早々,神戸で大きな地震があり,そして東京では3月に地下鉄サリン事件が起こった.そんな中,山口瞳は亡くなった. 大好きなアンクルトリスと江分利満氏が重なって,そしてなおかつそこに山口瞳がかぶって,何か一つ時代が終わってしまったような気がした.20歳そこそこの若造でさえ何か感じる物があった. それから,山口瞳の著作を一通り読むに至った. でも,小説や連載のエッセイより,より濃いエッセンスのあるサントリーの新聞広告がまとめられてはいなかった.待望のシリーズをまとめた物が書籍になったのである. 古い人間と言われるかもしれない.でも,心に染みるのである.何度読み返してみても,古くない. 亡くなって20年以上経ってしまったけれども,心をうつ文章を読むことが出来る本だ.
0投稿日: 2016.02.18
powered by ブクログかつて毎年「成人の日」の朝刊に自筆のまま、掲載された新成人への言葉。 山口瞳も亡くなり、新聞に掲載される広告もかわった。それでも毎年、「成人の日」にはこの本を手に取る。それは私もまだ酒を呑むことにも、文学を味わうことにも「仮免許」だから。 烏兎の庭 第一部 雑記 9.2.03 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto01/diary/d0309.html#0902 https://ss675396.stars.ne.jp/uto01/diary/d0309.html#0902
0投稿日: 2011.03.14
powered by ブクログ著者がサントリーが寿屋といった頃の宣伝部員として、新聞広告として綴ったエッセイ集。会社に入って間もない時期に読んで、随分と励まされました。若者に対する大先輩からの助言として貴重な一冊。 “新入社員諸君! この人生、大変なんだ。そうして、本当の味がわかるのは、苦しみつつ、なお働いた人たちだけなんだ。”
0投稿日: 2009.12.27
powered by ブクログ新成人に告ぐ!新入社員に告ぐ! サントリーの広告に書かれていたエッセイ集。 オトナ社会で生きるための心構えを教授してくれる。 ある立派なオトナの、体験に基づいた言葉というのは貴重なものだ。 この世知辛い世の中、それでも楽しく前向きに生きて行こうじゃないか!!
0投稿日: 2005.07.27
