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「失敗の本質」と戦略思想 ──孫子・クラウゼヴィッツで読み解く日本軍の敗因
「失敗の本質」と戦略思想 ──孫子・クラウゼヴィッツで読み解く日本軍の敗因
西田陽一、杉之尾宜生/筑摩書房
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総合評価

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    2022/02/24読了。 「失敗の本質」とはまた違った角度で太平洋戦争を読み解く本書を読むと、孫武やクラウゼヴィッツの思想とも相まっていろいろな思いに至る。いかに優秀な人の集まりでも誤った方向に進んでしまうというのは、なんとも悲しい人の性なのか、と。「孫子」や「戦争論」など古典に学ぶことも大事だなぁ、と感じた。

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    投稿日: 2022.02.25
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    古典である「孫子」とクラウゼヴィッツの「戦争論」を引用しつつ、違う視点で戦史を振り返る。戦理と照らして実際とどうなっているか?がよくわかる。

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    投稿日: 2021.08.15
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    戦前の日中戦争から太平洋戦争、大東亜戦争 現場主導の国家戦略・ガバナンス不在の戦闘行為が国家を滅ぼすという、古今東西の自明の失敗 国が滅亡した失敗ながら「責任者」は不特定 A級戦犯なのか、それ以外なのか こんな国は国を何度も滅ぼしてしまうのは必至 今もって戦争の名前すらハッキリしない スタートは何処なのか・国としての通史がない! 内容は「失敗の本質」のパクリと思う

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    投稿日: 2020.05.03
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    satsukiさんのレビューをみていろいろ考えた。  結論としては、本書は新書では書ききれない内容なのではないのかと思う。事例が『失敗の本質』で既に取り上げられていることは、『失敗の本質』を深めるため致し方なく、その他の事例も、横断的な考察であり、単一論点の本ではないので紙幅の制限がある。  ならば、その中で本書の意義がどこにあるかといえば、今まで行われていた組織論以外のアプローチとして、米国陸軍が既に行っている孫子とクラウゼヴィッツという学術的古典から日本軍の敗因を分析しているものであり、その点こそが新しく、著者らの論旨を重厚にしている。  このことは、恥ずかしながら古典に馴染みがない私のような読者にとっては、なかなか難しい本だという印象を持たせる。その意味では、本書は、単なる軍事に興味があるだけで自ら学ばぬ人間にはわからないと突き放している面もあり、かなりの教養人しか理解できない本ではないか。逆に教養人ならば、軍事合理的な思考が何か、より明確にわかるのかもしれない。  その点で、やはり新書では言い尽くせるテーマではないのだろう。続編を期待したい。その際には、古典の教養がない者にもわかると嬉しい。

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    投稿日: 2020.01.09