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MBA/アントレプレナー・ファイナンス入門
MBA/アントレプレナー・ファイナンス入門
忽那憲治、山本一彦、上林順子/中央経済社
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総合評価

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    確かにそういわれてみると、その辺の本(とくに日本語の)のコーポレートファイナンスって普通の大企業のロジックだから、ベンチャーファイナンスとはちょっとずれてるんだよね。ので、この視点の本はめずらしい。ちょっとアカデミックよりなので、実際の起業とどこまで適合するかは微妙だけど、アントレプレナーでもこのくらいの理論は知っておいて損はないのかもしれん。CAPMの説明をちゃんとできる人ってどんだけいるのかしら?とか思うし。 タイトルにMBAとつける意味があるのかは不明。

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    投稿日: 2014.04.29
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    著者は神戸大学教授の忽那氏、クラシック・キャピタル・コーポレーションの山本氏、上林氏。アントレプレナー・ファイナンスという言葉が新鮮。なんだそれは、と興味を惹かれて購入。 感想。期待通り、新しいことを知った。面白い。類似の本も私はあまり知らないので、その点からも価値ある本なんだろう思う。元は、スミスとスミスによる「アントレプレナーファイナンス」という1000頁超のテキストがあるらしく、その平易版ということらしい。 備忘録。 ・アントレプレナーファイナンスの目的→アントレプレナーのNPV最大化。と再三謳っているが、その方法論についての記載は本書にはない。その重要性をとりあえず説明している。 ・アントレプレナーファイナンスとコーポレートファイナンスの違いを細かく記載しているけど、肝は「アントレプレナーは分散投資が難しい(ほぼできない)」、「コーポレートファイナンスの使い手である一般投資家は分散投資できる」ってことだと。 ・だから、要求収益率とその標準偏差も、必要持ち分も、アントレプレナーと投資家では異なる。資本市場線を用いた説明はとてもわかりやすい。 ・だから、ベンチャー企業のステージに応じたファイナンスのストラクチャーを組んで、アントレプレナーにとってのNPV最大化を図ろうよ、ってことでリアルオプションや段階的資金調達についてちょっとだけ触っている。そこは1000頁のテキストでということか。 ・伝統的なポートフォリオ理論を前提に、ベンチャー企業のリスクリターンを考えるのは少し違和感を覚えるが。ベンチャー企業の価値って単純にFCFと割引率で図れるものなの?と。 以上。

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    投稿日: 2013.06.10