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アンダスタンド・メイビー(下)
アンダスタンド・メイビー(下)
島本理生/中央公論新社
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総合評価

44件)
4.1
14
18
7
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    筑波に住む中学3年の母子家庭で育った黒江の二十歳になるまでの壮絶な人生。ある日書店で目にした写真集に心奪われ、カメラマンになるという夢を抱く。そんな中、東京からきた転校生の彌生に出会い…。読み進める度に心を切り裂かれるような事件が…。

    0
    投稿日: 2025.05.17
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    「どうか私だけの神様になって」この言葉に集約されていると思った。 男性側からは見えない女心の内面が見える。 気づかされることも多々あったけど、なぜこの判断になるのか理解しがたいことも多々あった。 どんどん読み進んで一気に読んだけど、主人公に感情移入できなかった。 解説で村山由佳さんが書いているように、この小説はおそらく、読む人を選ぶと思う。

    2
    投稿日: 2025.03.29
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    もう一回読んだら結末変わらないかな と思いながら、下巻を何度も読みました。 黒江さん、彌生くん、仁さん みんな幸せになってほしい。 その後が読みたいです。

    0
    投稿日: 2025.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻は本当に切なくて苦しくて、なんで?と思うところもたくさんあった。なんで、なんでそんなに不幸の匂いがする方にばかりいくの?と。 下巻で黒江がなぜそんな生き方しかできないのかが明かされていきますが、ほとんどは上巻と同じような思いで読んでいました(笑) ただ、上巻(地元)と違うのは仁さんがいるということとやりたかったことに突き進んでいること。 その2点が黒江を支えていたと思う。 どんなにダメな方向に進んでも、見守り支えてくれる。 ただそこにいてくれる、在るということ。 現代の宗教の問題にも問いかけるような物語。 正直上巻を読んでいる時は最後に泣かされるとは思っていませんでした。弥生くんはやっぱり神様だったかも。 最後は切なくて苦しくてむず痒い想いを、明るく溶かしてくれました。

    0
    投稿日: 2023.11.07
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    上と同じ 最後こーゆー展開になるとは 本当に紆余曲折あるクロエ 素晴らしい人と出会い、変わろうとしているのが良い クロエのおかげで救われる人もいる 人は知らない所で誰かを元気付けてるというのを感じた

    0
    投稿日: 2023.01.19
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    いやぁ。下巻も重い。 彌生くんに対して身勝手すぎる。 彼に「神様」を求めるのは酷だよなぁ。 後半は黒江がどんどん歪になっていって、仕方ないよねそれだけしんどい思いしたものね、と思う気持ちとそれはないよーという反する気持ちで、読んでいて忙しい。 救いは羽場先輩が幸せになっていたこと。

    3
    投稿日: 2022.12.01
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    下巻も重かった。。 黒江の不安定さに途中ちょっと疲れてきちゃったんだけど、、ずっと疑問だった上巻の写真とか、真相が分かりモヤモヤは少しだけ解消された。 でも、なんていうか、ずっと暗い中をさまよっているようなお話でした。 彌生くんや仁さんもいいんだけど、私はだんぜん羽場先輩でした!笑

    0
    投稿日: 2022.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こういう、救いのない本に私は救われる。 どこかで絶望を抱えたまま生きてる人もいて、 助けてほしいと思いつつも助けてもらえない 私を許してくれる、私だけの神様が欲しい

    1
    投稿日: 2022.05.19
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    15才から20才までの藤枝黒江の物語。 自分に無関心の母親との2人暮らし 黒江自身も同性の友達と壁を作り人間関係は希薄だ。 思春期を迎え 歪んだ性的関係を繰り返す。 そっちに行ったらダメだよと何度も思ったけど 嫌われたくない一心で すがるように 選んだ行き先は不幸のオンパレード。 でもそんな彼女の周りにも 彼女を見捨てない人がいる。読んでいて 彼女の行動に憂うつになりましたが ほんの一筋の光のような写真家の存在が救いでした。 上下巻 4分の3くらい ツライですけど 最後まで読んでよかった

    1
    投稿日: 2022.02.22
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    私が必要とされる数少ない手段… 愛して。赦して。認めて。受け入れて。どこにもいかないで。いなくならないで。 祈りは切実。 仁さんに出会えて良かった。 帰る場所ができて良かった。

    0
    投稿日: 2022.01.06
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    荒んでいた環境から離れ、見守り支えてくれる人が残り、過去が分かり始めながら、段々色々なことに踏ん切りがつく流れが良くて、最後が心地良い。

    2
    投稿日: 2021.11.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の過去と闘った経験のある人の琴線には絶対に触れると思う。 好きな小説です。ただ、主人公の黒江の仁さんに対する気持ちの揺れだけあまり感じ取れなかった。

    0
    投稿日: 2021.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「救い」がテーマの物語。 わたしにとっての救いは、島本理生さんの描く物語です。 男性から向けられる欲望に傷付けられるけど、救ってくれるのもまた男性なんだよね。 だから彌生くんと結ばれてほしかったと思ってしまった。 でも旅立った黒江はきっと成功して、自信を積み重ねて、自分で自分を救えるようになるんだろうなあ。希望を持てる終わり方に励まされた。私も頑張らなきゃ。

    0
    投稿日: 2021.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    聞けないことは、聞いてはいけないことか、聞きたくないことのどちらかだ。いつだって。 時間が経って、ようやく見えてくる事実がある。世界は一つじゃなくて、分かっていると思っていたことはただの思い込みだった。

    0
    投稿日: 2021.05.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻は、主人公黒江の行動にハラハラさせられた。 「その人に着いて行ってはダメ」、「どうしてそんな風に考えるの?」そう黒江に聞きたくなってばっかりだった。 しかし、10代の私だったらこんな行動に出たかもと思う場面も多々あった。 不器用だから、彌生くんに対しても伝えたいことを伝えられない。 黒江本人は、彌生くんに伝えなくても、言葉にしなくても私の神様なんだから分かって、って思ってたのかもしれない。 下巻で、出てくる、仁さんには私自身も読みながら救われた。 黒江を突き放しはせず、でも、全面的に保護はしない。 それでも、黒江が傷ついている時はそっとそばにいる。 そんな黒江と仁さんの関係性がとても羨ましかった。 「この小説は読み手を選ぶ」まさにその通りだ。 黒江が脈絡のない行動に出るので、共感の差は読み手の経験にとても左右される小説だと思った。

    2
    投稿日: 2021.04.09
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    ナラタージュの時も感じたけど、私は島本理生さんの描き方が凄く好きです。アンダスタンド・メイビーは読む人を選ぶと言う人もいるけれど、そうかな?この人を理解できない人は本当に本が好きな人なのかな?と思うくらい。 人間は完璧な人なんていない。とても素晴らしい作品に出会えたことに感謝します。

    1
    投稿日: 2020.12.25
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    上下巻合わせた感想。 本作品は過去の自分自身の傷から自覚なしに目を背けてきたひとりの少女が現在の自己人格の形成過程と向き合って旅立つ作品。歪んだ愛を受けて育ってしまったから相手に対して真っ当で表面的な愛を求めてしまうのも仕方がないのかなと思った。主人公からしたら目に見える綺麗なモノが正しくて、それ以外は何もかもが信じられない。彼女は親から与えてもらうべき愛情が欠如しており、ずっと子供のまま肉体だけが大きくなっていってしまったのかな。 つらいなぁ。もし自分が黒江の立場だったらおかしくなって死んでるな。いや黒江も実際死のうとしてたけど。 浦賀の存在だけが彼女の心の支えで、逆もまた然り。お互いがお互いの存在によって救われる。本来親がなるべき心の支えを浦賀が担った事によって黒江は自身の過去と向き合うことができた。全てを壊してしまった黒江にもまだ浦賀という存在が残っていて、だからこそ彼女には彼との関係性を大事にして生きていってほしい。 浦賀から彌生への手紙に痺れました。 島本理生先生の作品をしばらく読み漁っているのですが、その中でも印象的な一冊。

    1
    投稿日: 2020.11.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    思っていたよりかなり重ためな内容ではあった。 色んなタイプの男の人が出てくるなという印象。 彌生くんとの関係がダメになったとき 悲しい気持ちになったけど最後はすっと落ち着く。 お互いの真相を知ったとき心がじーんとした。 この方の小説を初めて読んで好きだなと思ったのは、上巻でもそうだったが表現の仕方がとても好みだった。 他の作品もぜひ読んでみたいと思った。

    0
    投稿日: 2020.06.19
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    ちょっとしたやり取りをする描写が、主人公との関係性を表していて、現実感がある。この作者さん好きだなー

    0
    投稿日: 2020.06.05
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    一気に読み終えました。 思春期の女の子の苦労話です。 性に対する問題が盛り込まれていて、 悩まされました。 恋愛の色が少し薄い気がしましたが、 最後まで楽しく読めました。

    0
    投稿日: 2020.04.20
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    もっと早く読むべきだったと思い、読了後には今だから胸にささったとも思った。中学生、高校生時代の黒江はなんでそっち!?とドンドン危ない方へ進んでいく様に心配しました。正直感想を言うには、すごい重いテーマな作品で、それは受け入れたくないから自棄になるし、でもまとわりつく。どうやって向き合うのが良いのか分からない。 神様というのはすごい共感しました。誰かに許してほしいという気持ちはあります。 登場人物全員が色々な気持ちを抱えていることが伝わってきました。 誰の立場にたって読むかで、感想がすごいわかれそうです。

    1
    投稿日: 2020.04.11
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    幼少期からの心の傷を引きずる少女が、苦しみもがきながらも少しずつ成長していく姿を、中学三年から20歳まで描いた長編。 とにかく、不安定な主人公の行く末が気になって、上下巻を一気に読んだ。 前半は、特殊な家庭環境に思春期特有の未熟さがあるとはいえ、痛い目にあっても取り返しのつかないような過ちを何度も繰り返す主人公に腹立たしささえ感じる。カメラマンを目指してからの後半は、家族や幼少期の出来事が背景として鮮明になるにつれ、彼女の突拍子もない言動にも納得ができた。 それにしても、あれもこれもと要素を盛り込みすぎている。 家庭内での性的虐待や新興宗教、レイプ、自殺未遂、精神病院の入院など主人公を巡る数々の出来事もさることながら、周囲も特殊な事情を抱えた人たちばかり。欲張りすぎて、ひとつ一つの出来事が安易に見えてきてしまう。 どんな自分も赦し受け入れてくれる神様がほしいと願う、主人公の切実な気持ちはわかる。でも、こんなに不幸をてんこ盛りにしなくても、痛々しく壊れた心が行きつ戻りつしながらも再生していく様子を描けたはず。 直木賞候補作。

    0
    投稿日: 2018.11.25
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    上下巻。 ダメだって、そっちへ行っちゃ。って方向にことごとく行ってハマってしまう主人公。幸せはやってくるのだろうか。

    0
    投稿日: 2018.08.29
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    上下合わせて力が落ちなかったですね。 前半のほうがある意味では、未熟だけど真っ直ぐさがあって、好感持てたけど… 十代半ばにありがちな流され方もしていました。 下巻は二年半後。 今は憧れの写真家の助手に見事なって、家事や現像など何くれとなく世話をし、がんばって働いている20前後の女性。 もっとも、ほめられるのは料理だけ。 個人で撮った写真は評価されず、写真の指導はそれほどして貰っているわけではない。 おいおい、それはやめとけ、という所も。 男性遍歴の成り行きには、それなりの意味が。 過去の小さな出来事のようであったことも、本人もわからないでいたことを少しずつ確認していく… 旅立つ方向性があり、過去のこともただ放り捨てていくのではないあたりが良かったです。 事件性も含めて、広がりを持った作品でした。

    9
    投稿日: 2018.07.22
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    人のことを理解するのは容易ではなくて、自分の辛さを理解してもらえない一方、他の人を傷つけてしまっていたりする。ただ相手を肯定することの大切さ、難しさを知った。主人公好きじゃなかったけど、自分に置き換えられる部分はある。

    0
    投稿日: 2017.04.08
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    上巻とは少し話の流れが変わってしまい、少し残念。 作者にしかわからないような詳細設定をあたかも「わかるでしょ?」みたいな感じで描かれているところが島本さんらしいなと思いました。 単純に私に読解力がないだけかもしれませんが。

    0
    投稿日: 2016.12.05
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    自分の生い立ちや失踪していた父親に会う。物語は目まぐるしく展開していく。辛いことがいろいろあるがそれでも少しずつ前を進んで行くからこそ光が射していた。

    0
    投稿日: 2016.07.20
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    第145回直木賞候補作。「誰か彼女(黒江)を救ってあげてよー!」って思いながら読み進めた作品。あとがきの通りこれは読む人選ぶ作品だなぁって思った。上巻の怜ちゃんだか紗由ちゃんだかの「男の人そういう視線が気持ち悪い(だっけか?)」っていう、それも伏線のひとつだなーって。彌生君が男の人になった途端に気持ち悪くて怖くなる、あぁ、これは、的確な書き方だなって思った。ナラタージュで「んー」って感じだったので良い意味でも期待を裏切られた。どうでもいいけど、表紙に人物の写真って好きじゃない。この子=黒江?って錯覚しちゃう。

    0
    投稿日: 2016.05.16
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    島本理生の書く小説は、描写(文章)が足らない、と思うことがある。 それはこの『アンダスタンド・メイビー』でもそうだし、初めて読んだ『ナラタージュ』も変わらない。 けれど、ホントはそうじゃないのかも知れない。 この作品は、本質的に男性は理解できないのかも知れない。 女性のみが理解できる世界。 読み終わってしばらくして、そんなことを思った。 買ってからしばらく経ってしまったので、最早、なぜこの本を手に取ったのかは覚えていない。 つまり、これまで読むこともなく、久しぶりに本を開いたのだけど、やはり私は本を読むことが好きらしい。

    0
    投稿日: 2015.06.04
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    幼い頃の悲しい体験を抱えた主人公がふらふらと誰かに助けを求めていく。 読んでいてしんどかったです。 でもいろんな人の愛情が溢れていて、最後まで読むと暖かい気持ちになりました。 仁さんがかっこよくて好き。

    0
    投稿日: 2015.02.07
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    久しぶりに島本作品に☆5つけてしまった(笑) 主人公の心の闇の部分というか、理解不能な行動にはなんかイライラしたけど、ラストでちょっと理解できて仕方ないのかな、とか考えたり。 ハッピーエンドが好きなんで、彼と戻ること期待したけど…。 まあ、久々によかったです。 読後感すっきりな作品ではないけど、またいつか読み直そうかな、と思える作品でした。

    0
    投稿日: 2014.08.17
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    少女が茨城から出て行く話。 と言ってしまうのはなんか違う気がするけど ひとことではまとめられない本だった。 解説のとおり読む人を選ぶとは思うけれども 苦しい思い辛い経験をしてきた人の方が満足できるっていうのは すごい1冊なんだろうな。 20歳の私だったらわからなかっただろう。

    0
    投稿日: 2014.05.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上巻に比べ、重さ控えめ。下巻は喪失と再生。黒江にとって彼が神様として崇める気持ちは私自身もよくわかる。恋愛をして付き合うという事が全てではなく、離れていても大切に思うという気持ちも大切だろう。宗教団体が絡むと人間と言うのはどうしてあんなにも破滅をしてしまうのか。黒江は彌生君という存在が居たから生きてこれたのだろう。そして、仁さんの存在も大きかった。『どうか私だけの神様になって。私を許して。』という言葉に込められた思いがグッとくる。超無糖な恋愛小説だが自分と重なる恋愛観で客観的に自分自身を見た気もする。

    4
    投稿日: 2014.05.04
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    黒江が主人公で、黒江を通して物語は進むのに、 ずっと黒江という人物像が見えてこない。 そこが不思議だった。 でもたぶんそこは意図されたことなのかも。 黒江は、奪われて奪われて、空っぽに なってしまったんだと思うから。 女の子と仲良くできない。 同性だからってわかり合えるわけじゃない。 わかるわ。

    0
    投稿日: 2014.04.24
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    上巻を読んだとき、なぜこれが直木賞候補になったのか、正直わからなかった。携帯小説のような展開にがっかりしていましたが、下巻を読んで、思い改めました。何と言えば良いのかわからないくらい、面白かったです。 参考文献もたくさんあって、作者がちゃんと勉強して丁寧に描いていたのにも好感が持てました。

    0
    投稿日: 2014.04.12
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    読むひとを選ぶ、という選評は的を射てて、どうやら、わたしは選ばれなかったようです。 島本さんは昔から性的なトラウマや虐待のようなものに固執するエピソードを描くので、今回の作品の主軸もすごく『らしい』チョイス。 とにかく、読んでるあいだじゅうの不快感がとんでもなかった。 主人公が嫌いすぎた。 過去痛みを覚えたからといって何をしていいわけでもないんだぞ、と。 羽場先輩と付き合ってるときの黒江は唯一、可愛かったんだけどな。 南Q太のクールパインみたいで。 羽場先輩の回想をする一文だけがこの作品の救いでした。 下巻は流し読みしてしまいました。

    0
    投稿日: 2014.03.26
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    下巻は高校中退して、東京のカメラマンの家に転がり込んでからの話。 カメラアシスタントとして、少しずつ腕を上げる一方で、昔の恋人との再開や、父との再開、母の事件で大きく揺れ動く。最後は海外留学へ旅立つけど、過去のトラウマを乗り越え、また一回り強くなって戻ってきて欲しいと思った。

    0
    投稿日: 2014.03.18
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    下巻の展開はスピーディで、これまでの出来事が、綺麗に収まっていく様子は読んでいて気持ちが良かった。 まぁ、ストーリーの流れというか、『恐らくこの登場人物はこう動く』というのは大体予想がつくんだけども。 下巻まで読めば解るかと思ったが、『読者を選ぶ』という感覚はやっぱりよく解らない……そんなに選ぶかなぁ?

    0
    投稿日: 2014.02.27
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    上巻からの勢いで、一気に読破! って、きっと読む人を選ぶだろうな、この著者の作品は。 主人公はどんどん大変なことに巻き込まれていくし、 作品全体も、どこか思い雰囲気が漂っている。。。 のに、なぜか物語の中に引き込まれていき、 自分自身も、色々と考えさせられる不思議な世界。 読者に拡げさせる、それでいて投げっぱなしでない、 このさじ加減が素敵だと感じた。 けどクライマックスのところはちょいと展開のテンポについていけない気がしてしまったのが、残念。 女心、特に多感な年ごろの女心に興味がある方、必読です。

    0
    投稿日: 2014.02.22
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    黒江、その選択はダメだよ!と、なんど声に出しそうになっただろう。読み飛ばしたくなるくらい痛々しい。 主人公の少女・黒江の気持ちのありようも、物事のやり方も、出てくる言葉も、背伸びしようとしてつまずいたような危うさが常にある。幼さ・・・とでもいうのかな。偽成熟、という言葉が出てきたとき、ああその通りだな、と思った。(黒江をそういうふうに表現して書いてきたんだから当然だけど。)その危うさにハラハラしどおしだった。 男女の間をとりもつのは気持ちなのか、行為なのか。必要にされたいと願うとき、求められたことを鵜呑みするのが正しいのか。救われる人がいるなら、どんな行為も許されるのか。 いろいろな問題提起が含まれているように感じる。作者なりの答えが出ている問いもあれば、そうでないものもある。登場人物が皆、周りにいないような人ばかりだったので、登場人物よりも書き手の考えに寄り添いながら読んでいたような、と後から思った。 仁さんと黒江の写真、どんなんだろうな。それを想像するのも、また読み味。

    1
    投稿日: 2014.02.22
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    この人の作品は何と言えばいいのかわからない気持ちにいつもさせられる. まだ上手に言葉にできないので、いつか書く. 他人を自分の神様にすることはできない. 自分で自分のことを100%理解する/しているなんてきっと思い込みだろうし、他人に理解してもらうなんて到底無理な話で.だからこそ理解しようとしないといけないし、傷ついても傷つけられてもその過程を一生懸命やるしかないというのを作者は描きたいのかなと思った.

    0
    投稿日: 2014.02.16
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    黒江ばかじゃないの、って正直思いながら上巻読んでたけど、 下巻での彼女の成長に、向き合い方にすうっとした。 自分が弱って傷付いてるからって人を傷つけていい理由にはならないから。 何もかも失った黒江が、それでもひとつずつ 大切なものを拾い集めてはまた壊していく様が痛々しすぎたけれど、 そうしないと生きていけない時が誰にでもあると思う。 そうして拾い集めた人生だからこそ、 積み上げた今がどれだけのものかわかるときがくる。 それだけは必ずくると思う。思いたい。 痛みの数だけやさしくなれると信じたい。私が。 今までの島本さんのお話は暗いのをずっと引きずって、 そういうものから逃れられずに終わる印象だったけど このお話は少しでも晴れ間が射してよかった。 生きることはすばらしいことだと思い込まされて、 だから、そう感じないのは変で、 いつかすばらしくなるから生きるべきだと信じていた。 でも本当は、生きることなんて、つらいのが大前提じゃないだろうか。 アンダスタンド・メイビー

    0
    投稿日: 2014.02.11
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    藤枝黒江という主人公の半生、中学生から20代前半までを描いた物語。 上下巻の長編。 あらすじを見て、もっと健全な青春モノかと思ってたのに大違い。 これは読む人を選ぶ作品だろうなー。 そして、わたしには全く合わなかったです。 主人公も、その母親も、関わってくる男たちも到底理解できない人ばかり。 感情移入なんて全然出来なかったよ。 このレビューで間違えないで欲しいのは、 わたしはこの物語を貶してるわけではないということ。 読む人にとっては傑作かもしれないとも思う。 ひょっとしたら似たような境遇の人もいるかもしれないし。 ただ、わたしには水が合わなかっただけ。

    0
    投稿日: 2014.02.08
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    下巻のスピード感がとても良かった。 霧が少し晴れてゆくような、読後感。 上巻で、黒江が彌生君に求めたものが、何であったのか。 それが、すっきり明らかになることで、彼女はようやく前に進むことが出来たのだと分かった。 誰も悪くはないと分かっていても、起きたことを誰かのせいにして、安心したくなってしまう醜い自分がいる。 そうして、本当のことを見るのが怖くなってくるうちに、視界はどんどんと狭くなる。 物語の主人公は、私でしかない。 そんな、父と母から生まれた黒江は、一体何に、一体誰に答えを求めることが出来たのだろうか。 手放してしまえば、そこで終わり。 彼女のココロとカラダを繋ぐ糸の危うさが、話の中では時に苛々させられる。 そんな簡単に、終わらせるんじゃない、と。 でも、その苛々は、逆にすると、答えの見えている人間の勝手なのかもしれない。 まさに、暗中模索。 そんな中で、答えを求め続けた黒江の生き方を読んで欲しい。

    0
    投稿日: 2014.01.27