
無限の住人~幕末ノ章~(10)
滝川廉治、陶延リュウ、沙村広明/講談社
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総合評価
(1件)5.0
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
坂本龍馬を殺したのは誰か……諸説ある近江屋事件から完結までの流れが神懸かっていて、ああ……これを描きたいためにこのスピンオフを始めたのか……とさえ感じる出来栄え。 そもそも正直万次がついているのに坂本龍馬の暗殺どうするんだと思っていたけど、なるほど万次が不死なだけで剣術的にはそんなに強く無いからこそ成立する展開だし、そこに諸説ごちゃまぜにした手腕に唸らされた。 そして、龍馬を失い、決戦に挑む万次(とその相手)の心情描写を補完するかのように無印版原典の逸話やコマが散りばめられて……なんかよい……でもこれ原作者の関与が薄そう(クレジットが原作でもなく協力て)なスピンオフでやって大丈夫なの???な設定やら後日譚やらがさらっと完結までずっと続く。いやほんまに大丈夫??? 絵的な話では、沖田総司が乙橘槇絵の三節薙刀を使って戦うシーンは出色の出来。 そして、無印原典ではパンクやメタルバンド関連の人名、作品名がキャラの名前の元ネタになっているのに主要キャラはなぜか「葛飾北斎」所縁なのはなんなんやろな……と疑問に思ってたけど、まさかこんなとこでこんな形で(しかも凶とか偽一とかもいて整合性は微妙)明かされるとはびっくり。いや大丈夫???
0投稿日: 2024.08.25
