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SOCIAL SURVIVAL RABBITS ソーシャル・サバイバル・ラビッツ(1)
SOCIAL SURVIVAL RABBITS ソーシャル・サバイバル・ラビッツ(1)
リコP、シンジョウタクヤ/講談社
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総合評価

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     ソシャゲ+デスゲーム形式で進む、人間の命を掛け金にしたタイプのデスゲーム物である。  正確には軽犯罪(未検挙)を犯した経験のある10代から20代の女性陣が人質役であり、彼女らの命を救うために主人公である成瀬はゲームに立ち向かっていく構図だ。  一巻ではそのあたりの設定を詳らかにしつつ、リズムゲーでのミスが(どこかのデレステのように踊る)彼女らの命を奪ってしまう形式のチュートリアルゲームが繰り広げられた形だ。  同級生の霧瀬が案内役となり、このゲームへと招待された成瀬はギリギリのところで目的を達成している。  物語構造として見ると、やはり気になるのは「ヒロインの魅力」という部分。  ヒロイン陣のキャラグラは読者それぞれの好みで評価が異なるだろうが、それ自体は普通に上手い絵だと思う。  ただ、命の懸かった舞台で、そこそこアレな軽犯罪歴を知ることになった幼馴染と、あとは初見の傷害系経験者二人を救えというミッションは、どうも気が乗らないというか。  ゲームに参加せざるを得ない強制力(具体的には銃持ち黒服)がある以上、ゲームに参加するのは致し方ないとしても、どうも物語の根幹の部分で気持ち的盛り上がりを欠く構成である点は否めない。  そうした構造上の問題を加味しつつ、ここでは星四つ相当と評価している。  次巻からは今回とはまた違ったゲームで、対戦型でゲームが進行する予定のようだ。その内容によって、物語の評価はまた変化していくかもしれない。

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    投稿日: 2020.02.07