
鬼会
赤江瀑/講談社
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総合評価
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powered by ブクログロマネスクな雰囲気の香る、開花期の作品集。正統派ではない異端派を思わせる彼独特の美学が盛り込まれていて、彼の面白さに気付かされます。 「五感に火色のもやがたちこめ」(鬼会) 「庭は、音もなく降りはじめた雪をかぶって」(嬥歌の羽) 「彼が見たのは、真っ赤に揺らぎたつような色彩のながれだった」(アマゾンの春の魚) 「森の陽はまだ見たこともないような夕焼け色に染まっていて、火の海のようだった」(裸の森番) 「陽ざらしの森のなかで、しどけないまどろみからのっそりと目醒め」(裸の森番) 「眼をひらくのも大儀なような、瞼がしぜんに垂れてきてくっついてしまうあの感じ」(夜叉の舌) (2010.02.20)
0投稿日: 2010.02.20
