
総合評価
(10件)| 1 | ||
| 2 | ||
| 5 | ||
| 1 | ||
| 0 |
powered by ブクログイノベーションとは、 発明と洞察の掛け算による慣行軌道の変更を通じた 本業革新や新規事業による社会的・経済的価値の創造である ■イノベーション・コンパス 1 経営者のコミットメント 2 ビジョン 3 事業化加速プロセス 4 教育プログラム 5 外部活用 6 実行体制 ■身につけるべき3つの力 …イノベーション人材の特徴は、次のとおりとなる。 自らの責任で果敢にリスクを取るという意思のもと、課題設定を通じて価値仮説を構築し、一見無関係に見える情報を結びつけることで具体的な課題を解決する。 その際に求められるのは、演繹法帰納法、アブダクションを組み合わせた推論活動と具体的な行動である。 …この定義のもと、イノベーション人材に求められる3つの能力について説明していく。それは次の3つである。 1 デザイン思考力 2 ビジネスモデル構築力 3 リーンスタートアップ推進力 ■あなたの会社はどうか まずは皆さんに、自分が属する組織を診断していただきたい。次の8つの質問について、それぞれの答えを選んでほしい。あなたが属する組織は、A、B、Cのうちのどれだろうか。 Q1 イノベーションの目的は明確か? A 商品名でなく、どんな価値を生み出すかが明確に示されている。 B 事業環境の変化は伝えられているが、どうやってそれに対応するかは明示されていない。 C「とにかく新しいものをつくれ」というメッセージのみである。 Q2 経営陣は肉声で語っているか? A 経営者が、イノベーションの目的や変革の必要性、 具体的な施策を語っている。 B 経営者は変革の必要性を語るが、具体的な目的や施策には触れていない。 C 経営者からの情報発信は一般的な内容にとどまっている。 Q3 アイデアを集めるアンテナは用意されているか? A 社内外からアイデアを集める仕組みがあり、不採用となったものも含めてカタログ化している。 B 社内外からアイデアを集める仕組みがある。 C アイデアは人脈を通して時折集まってくる。 Q4 集まったアイデアを磨き上げる仕組みはあるか? A アイデアを磨いてビジネスモデル化する手法が社内で共有されている。 B ビジネスモデル化は専門部署と発案者が共同で行っている。 C ビジネスモデル化はそのアイデアの発案者の仕事である。 Q5 社内の論理でアイデアを潰していないか? A 市場との対話が奨励され、事業化は段階的に進められている。 B 市場との対話はなされているが、事業化にはかなり慎重だ。 C 初期段階から詳細な事業計画を求められる。 Q6 自前主義に陥っていないか? A 外部連携が組織全体の方針として確立されている。 B 外部連携は特定部門でのみ行われている。 C 外部との接触は個人レベルで行われている。 Q7 古いやり方にしがみついていないか? A 世界最先端のイノベーション手法を導入し、組織的に取り込んでいる。 B 会社全体で行われているが、イノベーション活動は昔ながらのやり方である。 C 組織的な手立てはなく個人任せである。 Q8 イノベーション活動全体を見渡している者はいるか? A プロセス全体を支援する体制が整っている。 B 部分的に支援されている。 C 結果を求められるものである。 ■不確実性と向き合う 「それではビジネスにならない」→そもそも顧客はいるのか? 「その程度の売り上げでは小さすぎる」→潜在顧客はどのくらいいるか? 「似た方法で試したがダメだった」→価値提案はどのくらいユニークか? 「いいアイデアだが、わが社に向かない」→価値提案は社の方針に沿うものか? 「これまでやったことがない」→あえて踏み出すメリットは何か? 「それでは本業がダメになってしまう」→何もしないデメリットは何か? こうした論点を思考のなかに根づかせ、「現実をよりよく知る」「多種多様な視点を受け入れる」ことが、不確実性に対する警戒心を取り除くための第一歩となる。 ■新しい業績評価の仕組み ・仮説検証のプロセスを評価する ・予算は別枠で管理する ・経験者が評価する ・評価の共通言語をつくる ・小さな失敗を評価する
0投稿日: 2023.09.02
powered by ブクログイノベーション人材に求められる3つの能力は、デザイン思考力、ビジネスモデル構築力、リーンスタートアップ推進力の3つである。 平ビジネスにおいて自己強化型のループの例としては、顧客が購入する、顧客満足度が上がる、リピート購入をする、顧客の情報が集まる、品揃えが充実する、と言うループを繰り返す例が挙げられる。 オープンイノベーションの6つの類型には、伝統的垂直統合モデル、自社の知財を他社が活用する例、他者の知財を自社で活用する、他者の知財を自社のビジネスモデルに取り込む、自社の時代を他者に与え自社のビジネスモデルを強化する、他社の知財と連携してエコシステムを形成する、が挙げられる。
0投稿日: 2021.12.26
powered by ブクログ「イノベーターになる」というタイトルですが、 大企業が組織文化をイノベーティブにしていき、 そこで働く個々人がイノベーターになるには どうすればよいのかを俯瞰的にまとめた本です。 ハードカバーですが、とても読みやすい本でした。 企業の施策など、具体例も色々載っています。 もう少し、具体的に探究して頂ければ、 より実践的で企業のイノベーションに役立ったのではないかと思います。 が、それでもポイントポイントで役立つことが書かれています。 例えば、「2階建てイノベーション経営」については、 「御社の新規事業はなぜ失敗するのか?」でも 似たような考え方が触れられていましたが、 大企業が新規事業を始める際に大事な制度・体制であるように思います。 この本の方が大元なのかもしれません(別の原典があるのかも!?)。 ※御社の新規事業はなぜ失敗するのか? https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4334044573#comment 他に個人的にナルホドと感じたのは、 「ビジネスモデルが構築できていないなら、 ビジネスプランを求めてはいけない」という点。 物事には順番があるということですが、 経営陣や意思決定者はどうしても数字面(結果)が気になるので、 「いま議論しているフェーズはどちらのフェーズなのだ?」 というのは意識して問い続ける必要がありそうです。 大企業でのイノベーションに興味がある人は、 ささっと読んでみてもよいかと思います。
2投稿日: 2020.10.30
powered by ブクログ新しいことを始める、進めるための教科書的な内容。 各フェーズで抜け漏れなくモノゴトを考えるために必要な内容を整理する方法が書かれていて、とっかかりの勉強には向いていたと思う。 「これから何か新しいことを始める」という時に再度読めばためになると思われる。
0投稿日: 2020.03.05
powered by ブクログ要素の再定義、因数分解し、新たな価値を生み出す。 というスキルは後天的に身につくという部分に勇気をもらえた気がする。
0投稿日: 2020.02.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
価値提供=構想×実行 共感→問題提起→創造→プロトタイプ(たたきだい)→実証 リーンスタートアップは、すばやく、安上がりに、賢く失敗する!
0投稿日: 2019.06.04
powered by ブクログ新事業を進めるにあたり、参考になることが多々出てきた。この本に出てくるようなことを当たり前にできる会社にしていきたい
0投稿日: 2019.03.31
powered by ブクログ2018/10/22 エディオン蔦屋 日経の本で読みやすい. ●二階建てイノベーション経営 1階:事業展開 ・事業の効率化 ・収益源の確立 ・経営資源の活用 2階:事業創造 ・顧客開発 ・ビジネスモデル開発 ・経営資源の組み換え
0投稿日: 2018.12.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主に大企業で如何にしてもイノベーションを起こすかを論じた本。様々なところで言われて来た知見をまとめた本になっており、一見して勘所がつかみやすい。一方で真新しい理論はない。 入門編として読むにはいいだろう。 ・大企業とスタートアップの違いは、既存事業があるかどうか。スタートアップは大企業のミニチュアではない。 ・ISO TC279 でイノベーション経営の国際的なガイドラインを準備中。イノベーションは偶然の産物でもなけれぼ、一握りの異端児が行うものではない、という考え ◯イノベーションを起こすための羅針盤になる「イノベーション コンパス」 1. 経営者のコミットメント。口だけでは?行動は変わってるか? 2. ビジョン。中計との連動、目的ごあるか。 3. 事業化加速プロセス。アイデアの実現には組織の支援が必要。 4. 教育プログラム 5. 外部活用 6. 実行体制 ◯イノベーターになるための3つの力 ・価値仮説: 特定の顧客に対する新たな提供価値の仮説、単なるアイデアではない。 1. デザイン思考力、共感をベースに問題提起をする。 2. ビジネスモデル構築力、ビジネスモデルキャンパスを使おう 3. リーンスタートアップ推進力、低予算で何度も試行錯誤を繰り返す ◯加速する仕組みをつくる ・大目的の設定にはSDGSが参考になる。 1. 既存ビジネスとの関わりを整理、自分の業務がどう貢献しているかを投稿する「サステナブルツリー」活動。 2. サプライチェーンを見直す中で関わりを整理。 ◯企業文化の再構築 ・成果主義や目標管理は短期志向になり、イノベーション活動では真逆の効果をもたらす。行動を評価する仕組みへ
1投稿日: 2018.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
世界中でイノベーションの研究が進み、知識を身に付け経験を積むことで組織的にイノベーションが興せるようになってきている。本書は、そんな世界で解き明かされてきた知識と方法論も踏まえ、日本企業の実情に合わせながら「どうすればイノベーションを興せるか」を、体系立ててまとめたもの。イノベーションを進めたいがどうしたら良いか悩んでいる方にお勧め、きっと日々の実務をどう進めれば良いかの「羅針盤」になってくれる一冊だと思います。また、本書を読む前に、JINのホームページ上にある、動画を見ておくと理解がスムーズになると思います。 https://www.youtube.com/watch?v=gYEU6C-WvaQ&feature=youtu.be ・決まった仕事を決まったようにやるのは時代遅れであることを日本全体が忘れているのでは、ソニー井深大。 ・変わるイノベーションの常識。①イノベーションは新規事業開発である⇒本業でこそイノベーションが求められる、②イノベーションとは技術革新である⇒イノベーションは技術では無く価値を生み出す、③日本企業は改善は得意だが創造は苦手だ⇒日本企業は改善だけでなく創造も得意だ、④大企業にはイノベーションは起こせない⇒大企業はイノベーションを興せる、⑤とんがった個人だけがイノベーションを興せる⇒組織的な取り組みがイノベーションを興す。 ・イノベーションとは、発明と洞察の掛け算による慣行軌道の変更を通じた本業革新や新規事業による社会的・経済的価値の創造である。 ・慣行軌道の変化後、基に戻らない不可逆的な変化を成し遂げるものであったか。 ・価値提供=構想×実行。どういう価値提供をしたいかを定めることで、構想と実行の変数が絞れる。 ・宝さがしではなく、原石探し。最初から宝を探してはならない。まだ未発掘である「原石」をどう探し当て、磨くか。 ・イノベーションを阻む5つの課題。①これまでの成功モデルから脱却できない、②既存事業の短期的な事業に注力しすぎている、③顧客の本質的なニーズをとらえきれていない、④現場のアイディアがことごとく弾かれている、⑤内部リソースにこだわりすぎている。 ・2階建て経営の推進。1階は既存事業、2階は事業創造とで分けてマネジメントする。 ・エコシステムを構成する5つの要素。①経営者、②イノベーション人材、③加速支援者、④プロセス、⑤インフラ ・イノベーションコンパス、①経営者のコミットメント、②ビジョン、③事業化加速プログラム、④教育プログラム、⑤外部活用、⑥実行体制 ・目的をマネジメントする。大中小。それぞれのメッシュにあった目的をセットし、上位目的とリンクさせる。 ・イノベーション人材とは、自らの責任で果敢にリスクを取るという意思のもと、課題設定を通じて価値仮説を構築し、一見無関係に見える情報を結びつけることで具体的な課題を解決する。その際に求められるのは、演繹法、帰納法、アダプションを組み合わせた推論活動と具体的な行動である。 ・顧客の課題は何かを問いかけ続けるのが経営者の仕事
1投稿日: 2018.11.02
