兎に角つまらない。 特に教科書レベルのあっさい知識、それをわざわざ説明口調で入れてしまうところは実力不足と言わざるをえない。また誤植が多く、現代の感覚や語彙を使ったり当時の人の感覚で話したりと一貫性がない。それから、なんだかんだあって早々に身体を許して結婚〜というワンパターンな展開には、それだけでもつまらないのに、そこに旧来の女性の生き方や作者の貞操感が反映されているため、読んでいて全く興味が湧かない。随分昔に書かれたのかと思いきや、執筆は2018年。しかもこれを女性が書いているというから驚いた。 個人的には1人でも男に頼らず自力で生き抜いた女性を入れるべきだと思ったが、ほとんどの人物が真逆な描き方をされていて残念極まりない。唯一マシだったのは葛飾応為くらいかな。 卒論執筆からまだそこまで間も空いていなかったためか、物足りなさしかなかった。