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わるいおんなのこ(4)
わるいおんなのこ(4)
佐久間結衣/講談社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    ストーリーは悪徳百合物語と銘打たれているが、百合というより、何かを描く人間の衝動と業、そしてそのためには他者を踏みにじってまで表現したい欲望、表現したいけれど表現が出来ない者の屈折、適度に表現して心地よい場所にいたいと思う者欺瞞、誰かが誰かや何かを愛する心理等を詰め込んだ物語だったと思う。カバー裏にかかれたヒロイン・繭の幼少時の絵を描くきっかけになった話といい、繭と側近であるテオの最終的な関係、繭の持つ力が通用しない人間もいる理由など急いで描かれてしまったのもあり、全4巻では物足りない、もっと長くこの話を読みたかった。

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    投稿日: 2019.05.27