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ロボッチイヌ ──獅子文六短篇集 モダンボーイ篇
ロボッチイヌ ──獅子文六短篇集 モダンボーイ篇
獅子文六、千野帽子/筑摩書房
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総合評価

8件)
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    ラブドールを作ったり、信仰宗教をでっちあげたり。こんな昔から考えられていたことなのだなぁ。まったく今と変わらない。 深刻そうな話もちゃんとオチがついて軽く笑えて読後感が良い。

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    投稿日: 2023.01.14
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    昭和十年代〜三十年代に書かれた短編集。いろんな男性のいろんなお話。中でも題名の、ロボッチイヌと羅馬の夜が印象深い。ロボッチのイヌかと思ってたけど、違った、ロボッチーヌってことか。今なら時代的にアウトな表現も多数あり、編集後記にもあるように危ない箇所も。それも時代だねぇと、含めて楽しめました。

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    投稿日: 2021.06.20
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    軽い気持ちで手に取れる作家、獅子文六…。 彼の本は、三冊目でしたが、大いに笑いました。 ユーモアの塊。 まさか、このトンチンカンの中に著者がいるとは。 結末に近づくにつれて、ドキドキ。 オチがいつだって惹き込まれて、どんどん読めます。

    1
    投稿日: 2021.04.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    男性キャラに焦点を当てた短編集、というところでしょうか? 前半は、ほぼ間違いなく小説、って感じですが、後半に行くにつれて、徐々にエッセイみたいなのが増えていくような印象でした。ま、エッセイ、ではなく、エッセイ風小説、なんだろうなあ、おそらく、とか思いつつ読んでおりました。 感想としては、うーむ。獅子文六さんの作品は、どっちかゆうたら、短編より長編のほうが好きかなあ?と思ったイメージが強いですね。楽しかった、のですが、色んな長編を読んだ時の感動ほどは、あまりグッと来なかったなあ、というイメージでしょうか。 ただ、この短編集のタイトルにもなっている「ロボッチイヌ」は、バリ秀逸だな!って思いましたね。いわゆる男性の性欲処理のための女性型ロボット?みたいなんを大量生産して儲けちゃおうぜ、みたいな話なんですが、これを遥か昭和の大昔に書いておられたのですか!という驚き。 ダッチワイフ、というか、2021年現在で言いますと、いわゆるラブドール、ですよね。オリエント工業のモノが、有名なんですよね、確か。いやもう、先見の明、ありすぎでしょ!って思った。獅子文六、恐るべし。 で、性の問題、いわゆるエロを題材にしていながら、作風はバリ平和ウルトラのどか。ノホホン極まれり、みたいな、超ホンワカしてるんですよ。この落差。素晴らしい。エロの話題なのに全然エロくない。いやあ、奇跡だ。これならお子さんに読まれても恥ずかしくない?のか?みたいな。 こうした獅子文六さんの雰囲気って、作風って、凄い好きですね。獅子文六さん、写真で見る限り、オットコ前なんですよ。で、作風コレでしょ。おそらく、ちょい助平シャレオツ面白おじさん、って感じで、めちゃくちゃモテたんじゃないかなあ?イヤらしくない爽やかエロオヤジ、みたいな?無茶苦茶言ってますかね? いやでも、獅子文六さん、ホンマ絶対モテたと思う。ちょっと例えがズレるかもしれませんが、日本屈指の男前、福山雅治。彼を評する時によく言われると思うんですが「福山さんが話すと、エロネタもエロくない」みたいな評、あるやないですか。なかったらゴメンなさい。でも、獅子文六さんも、絶対そうだったと思うんですよ。この作風から、色々と獅子文六さんの作品を読んで思ったんですよ、そんなふうに。 エロネタを言ってもエロく思われない嫌われない男性。男としてのまさに理想中の理想だと思う。うらやましいよ、そんな存在になることができるのって。ですので、僕は、獅子文六という人を尊敬して尊敬して尊敬しまくります。いやあ、羨ましいキャラなんだよなあ~。

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    投稿日: 2021.03.07
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    私小説を匂わせる「因果応報」がとりわけ気に入りました。他作品は毒気が強すぎて後味の悪さだけが残りました。読めない漢字を調べるのは楽しかったのですがね。読む人を選ぶ本なので「ライスカレー」を読んでから判断してみてください。

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    投稿日: 2020.04.05
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    0054 2018/08/30読了 男性が主人公の短編集。 今読むと これは理解されなさそう という考え方も多いが、こういう時代だったんだなーと思いながら読む。 表題のロボッチイヌ面白かった。最後の女性たちが良い。強い。 横浜の話とフランスの話が特に好き。 こんな街だったんだなあと。今の横浜は分かるけど、フランスはどうなんだろう。桜会館行ってみたい。 最後の野球の話も可愛かったな〜ほっこり。というか、この時代から性のことは問題として出ていたんだな〜。 あと、表紙の北澤さんのイラストかわいい。

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    投稿日: 2019.12.28
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    文筆家・千野帽子氏が編者の短編集。表題作は眉を顰める向きもあるかも知れないけど、ナンセンスコメディとして面白い。現代の日本だとあながちジョークになってないかも(オリエント工業とか←小声)。ブラックユーモアや諷刺作品、或いは病床エッセイかと思って読み進めると怪しい展開に向かう「文六神曲編」、過去の作品の作中人物が電話をかけてくるメタフィクション風な「南の男」とか意外なバラエティー性は感じるけれど、「文庫で復刊されている文六作品はウィットと諷刺に富んだコメディ調が主流ですが、ちょっとテイストの違う作品をご賞味ください」って感じの、編者の気取った意図が何となしに透けて見えるのがマイナス。

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    投稿日: 2018.11.14
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    「ロボッチイヌ」というタイトルを誤解して購入。 とんだ勘違いでしたが、うれしい誤算となりました。 獅子文六の作品、他にもちくま文庫でたくさん出ているようなので、揃えたいと思います。

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    投稿日: 2018.05.26