「似顔絵狂想曲」から始まる大捕物。 警察が題材なので深刻な内容を取り扱うこともありますが、任務の過酷さと犯罪の悪辣さをオブラートに包んで、残酷になりすぎないようにしてあるんじゃないかな、と思います。 これぐらいがエンタメとしてちょうどいい塩梅かな、自分としては。 新人に最初に教える一番大事なことは何ですか？の質問に、就職面接みたいな答えをしてしまう川合ちゃん。実務レベルの答えが欲しかったんだ、副署長は。過去の遺物みたいな扱いされることもある「報連相」ですが、仕事やる上では、これが一番大事。下っ端の防衛策、というのはぶっちゃけすぎだけど、事実だしなぁ。 こういうズレた目線の川合ちゃんの言動が、「ハコヅメ」の空気感を軽くしているのですな。

何で、三巻セットパックしか売ってないんだよ、という愚痴は置いといて。 ドラマ以上に毒が効いてて面白かったです。 永野さんと戸田さんはしっかりはまってました。 「お犬様」の話はドラマだとセリフでちらっとしか出てこなかったけど、コロナで飛んだ回だったんじゃないかと思うと、ちょっと残念。 漫画はまだまだ続くようなので、シーズン２作ってほしいです。

１、２巻は警察官あるあるの小ネタで笑わせてもらったけど、３巻ではついに結構深刻な事件が発生します。捜査の過程がかなりリアルに描かれ、捜査と被害者保護の間で悩む捜査員の葛藤も重めですが、しっかり笑いをはさんでいるので救われます。おまわりさんって大変だなぁ。