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横溝正史翻訳コレクション 鍾乳洞殺人事件/二輪馬車の秘密
横溝正史翻訳コレクション 鍾乳洞殺人事件/二輪馬車の秘密
D・K・ウィップル、ファーガス・ヒューム、横溝正史/扶桑社
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総合評価

3件)
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    横溝正史が翻訳した、D.K. ウィップル「鍾乳洞殺人事件」、ファーガス ヒューム「二輪馬車の秘密」の2編を収録。 時代的にはホームズの「朱色の研究」ぐらいと同年代の作品らしいのですが、古典の名作ですね。さすが正史が翻訳しただけあって、非常に読みやすくまとまっていて、翻訳が苦手な人にもお勧めできそう。 解説を読んでみると、原著から、かなり正史が削ったり手を加えているところがあるらしく、正史の文章力・構成力って凄いと改めて感心。 鍾乳洞殺人事件は、八つ墓村の発想の元になる影響を与える作品となったらしく、確かに洞窟内で起きる殺人事件は魅力的でした。

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    投稿日: 2011.04.13
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    『鍾乳洞殺人事件』 発見された鍾乳洞で起きた連続殺人事件。鍾乳洞の持ち主が殺害され、第二の被害者が残した「彼が私を殺した。M」と言うダイイングメッセージ。 『二輪馬車の秘密』 オーストラリでおきた殺人事件。馬車に乗せた酔っ払い、彼を介抱する見知らぬ男、そして殺害された酔っ払いの男。 事件に隠された富豪の結婚の秘密。

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    投稿日: 2008.11.28
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    「横溝正史翻訳コレクション」横溝正史:扶桑社 「鍾乳洞殺人事件」と「二輪馬車の秘密」の2編を収めた、 横溝正史が手がけた翻訳小説集。 「鍾乳洞〜」は昭和7年に『探偵小説』に掲載。 原作者はD.K.ウィップル。 「二輪馬車の〜」は同じく昭和7年『探偵小説』に掲載した稿。 しかしこれには終盤を大胆に刈り込んだ『新青年』掲載の稿があり、 今回付録として載せられている。 紙面の都合かかなり大雑把に改編してあり、 出版時の都合から苦心したことが感じられる。 ともに本格派の佳作であり楽しめました。

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    投稿日: 2007.03.22