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powered by ブクログ読書録「死香探偵 尊き死たちは 気高く香る」4 著者 喜多喜久 出版 中央公論新社 p257より引用 “製造業の現場では、初心者やベテランでは なく、入社三〜五年目程度の中堅社員が一番 事故を起こしやすいという。当初の緊張感が 緩み、自分の腕を過信しすぎて失敗をするの だそうだ。” 目次より抜粋引用 “交わり合う死は、高貴な和の香り 君に捧げる死は、甘いお菓子の香り 毒に冒された死は、黙して香らず 裁きがもたらす死は、芳ばしき香り” 得意体質を手にしてしまった特殊清掃員と 分析化学に情熱を燃やす准教授を主人公とし た、SFサスペンス短編連作小説。 八月の暑さの中、密閉された防護服へと着 替え、同僚とともに仕事現場へと向かう主人 公・桜庭潤平。たどり着いた六畳一間の真ん 中には、人の形が良く分かる染みがついてお り…。 上記の引用は、連続殺人犯が準備不足を反 省している場面での一節。 油断と慢心によって、取り返しのつかない事 故というのは起こるものなのでしょう。 どんなに気を付けていても、向こうから飛ん でくることもあるのが、どうしようもない事 故の困ったところですが、自分の注意で可能 性を減らせることは、出来る限りやっておき たいところです。 紹介文の所で、SFと書きましたが、主人 公の死臭を食べ物の匂いとしてとらえる体質 というのが、ひょっとすると実在していても おかしくないので、正確では無いかも知れま せん。 一話ごとの長さ、主人公達の能力やキャラ クター性等、映像化がしやすそうな作品。 登場人物に、現実の役者さんや声優さんの誰 を配役するのかを想像するのが、楽しめそう です。 最初はただのお人好しに思われた、主人公・ 潤平ですが、事件ともう一人の主人公・風間 との関わりによって、心情と人間性が変化す るところも見所ではないでしょうか。 ーーーーー
1投稿日: 2025.08.10
powered by ブクログ死の香りと書いて「しこう」と読む。 死臭がいい香りなら、こう呼ぶべきだと言われた。 世界には様々な臭いがある。 世間一般的に臭いと言われるもの。くさや、シュールストレミング、納豆、チーズ、魚、ドリアン、パクチーetc... 臭いと言われているのに、それらが完全に消える事はない。なぜなら、それらを好んで食べる者がいるからだ。 初めて食べた時は臭いと感じていたのに、食べ続けることによって、その人にとって「臭いがいい匂い」に変化する。 主人公である潤平もそんな人達と同じく、ある臭いがいい匂いに感じてしまう体質になってしまった。 そう、死臭だ。 特殊清掃というアルバイトを初めてからその体質になってしまい、とある現場で鉢合わせた臭いの研究をする風間教授に体質の事を話しどうにか直せないか、とお願いすることから物語は始まる。 死臭がいい匂いになる、それだけ聞くと特殊清掃員としては中々ラッキーだと思うが、死臭がなる匂いは食べ物の匂いで、しかも清掃が終わるとその匂いが悪臭に変わってしまうという。それにより潤平はご飯(お米)が食べれなくなってしまっている。 風間教授は、潤平の体質について色々質問をしたり実地検査をしたりして本物か確かめると自分の研究を手伝うように依頼する。 風間教授は警察と協力し、現場の空気や血、排泄物、唾液etcを収集し独自の分析機器にかけ事件解決の手伝いのようなものをしているのだ。 そんな風間教授にとって特異体質を持つ潤平は貴重な存在であり、事件現場に連れ出しては事件解決を行っていく。 本巻は5つの短編からなり、区切りも良いので読みやすい。 死臭から犯人を導き出すという新しい発想が面白い。特殊清掃と研究室のアルバイトを掛け持ちしながら死者へ敬意を払い捜査する潤平には好感が持てる。 ただ、事件現場に行くにつれ、どんどん食べれない物が増えていっているのが気の毒でならない。 向こう30年研究に協力することになってしまった潤平に食べれる物が残るのか。 今後も同じスタイル(短編形式)で物語を進めていくのか。 気になるので次巻も読もうと思う。 それにしても、最後の事件の犯人、ポイ捨てによって家族を失ったからといってポイ捨てしたやつ全員殺す、は殺意強すぎて怖いと思った。
6投稿日: 2025.05.09
powered by ブクログ主人公の能力は凄いけど、元々あったものでもなくて特殊清掃という仕事をする中でなってしまったものだし、食事も食べられないものも出てくるしとても大変だと思う。 早く解明して治してほしいけど、それだと物語が続かないからなぁ笑
1投稿日: 2024.12.26
powered by ブクログ死体の匂いが食べ物に感じる主人公 そこから犯人を当てるという設定、その他のキャラクター設定自体は良かったが、一つ一つの事件の掘り下げが少なくイマイチスッキリしない感じ。 あとは死体の匂い⇦ ⇨食べ物の匂い になるから食べられないものが増えてるということだが、本職の特殊清掃の現場で様々な臭いを嗅いでいるはずでそれらはどうなったんだろう?食べられないものめちゃくちゃあるはずでは?と思ってしまった。
0投稿日: 2024.11.15
powered by ブクログ死者の放つ香りが食べ物の匂いに感じられる特異体質の主人公。嗅ぎ過ぎると逆にその食べ物の匂いが腐敗した臭いに感じるのはキツイなぁ。
0投稿日: 2024.03.07
powered by ブクログ死者の放つ香り(死香)を食べ物の匂いで感じてしまう特殊体質な可愛い系男子と分析フェチのイケメン准教授とのバディもの。 連作短編で読みやすく、キャラが魅力的な作品です。 死香で事件を解決していくことも准教授のキャラも面白かったです。 主人公はこれからどうなっていくのかな… 気になるので少しずつ読んでいこうと思います
1投稿日: 2024.02.12
powered by ブクログ死香を食べ物の匂いとして感じる美少女のような主人公桜庭、いつも冷静で事態を見透すことの出来る大学准教授の科学者かつ警察の事件に協力する風間、二人が殺人事件の匂いの解明に挑む。 誰でも死臭、特に腐敗が進んだものは遺体が片付けられた後でも匂いが残り近づきたくない。でも桜庭は食べ物の匂いがして苦痛じゃない。でも、それって普通じゃない。警察犬はいらないなんて。そんな話についつられて読んでしまった。
1投稿日: 2023.11.03
powered by ブクログ前の月は重ための小説が多かったので軽めのものを読みたくて本屋さんで手に取った本。 まさかの大ハマりしてしまい、シリーズ全巻買ってしまいました。死者の放つ香り=死香を頼りに犯人を探すというなんとも反則的な謎の解き方笑 ミステリーを楽しむというより、メイン2人のやりとりや関係性を楽しむ感じで読むのがいいかと思います♪ 本が苦手な若い子とかラノベが好きな人は好きかもしれません。
1投稿日: 2023.07.28
powered by ブクログブロマンス小説が読みたくてわざわざ調べてこの作品にたどり着いた。ミステリーも好きなのでこのシリーズ読破を目指している。全編BL一色ではないがところどころ出してくる。BLとまでは行かないブロマンスを狙っているように感じた。作者さんの経歴を見て驚いたが同時にこの細かな化学要素の出自に納得した。ガチガチのミステリーと思って読むと拍子抜けしてしまうように思える。化学が得意ではないが読んでいて頭が痛くなるほど専門的ではなく読みやすい。ラノベに近いなという感想が最初に出た。
1投稿日: 2023.07.04
powered by ブクログイケメン准教授と特殊嗅覚を持つカワイイ系男子助手のコンビが、死者の匂い「死香」から事件を解決していく短編集。 ある種の女子にウケそうなコンビだなあ。連続テレビドラマチックとかにしやすそうな設定。 カジュアルでスッキリした展開でサクサク読めます。 自殺者は、死の間際にアドレナリンが分泌するので、血液分析で自殺かどうか高精度で判断できるという件に、へぇと思った。今後のシリーズが楽しみ。
0投稿日: 2023.04.13
powered by ブクログ人からのお勧めで読んでみました。 香りについて研究する大学准教授と特殊清掃アルバイトをきっかけに死臭が食べ物の匂いに感じるようになってしまった青年のバディもの。 匂いを頼りに事件を解決していくという手法が面白かったです。 短編集なのでサクサクっと気楽に読めました。
0投稿日: 2023.01.31
powered by ブクログシリーズ第一弾 人物設定やそこからくる謎解きの設定が新しく面白い。キャラクターが際立っていてドラマ化もありでは?と思う。 短編構成で倒叙ミステリーでもあるので隙間時間にも読めて持ち歩きする一冊におすすめです!
0投稿日: 2022.06.01
powered by ブクログ「死香」を嗅ぎ分け事件を解決?していく化学ミステリー。「死香」が食べ物の匂いになるんだから食べ物も食べられなくなるよね。教授がいいキャラです。
2投稿日: 2022.05.03
powered by ブクログ初めましての作家さん。 主人公:桜庭潤平の死臭を食べ物の香りに感じる体質と それを見抜いた研究オタクのイケメン准教授・風間由人が タッグを組み、死香から犯人を捜索もしくは確定するお話。 香害という言葉がにわかに巷を騒がせている時に 面白い作品を発見できてよかったぁ シリーズを追いかけましょ♪
1投稿日: 2022.02.21
powered by ブクログ死者の放つ香りを他の匂いに変換する特殊体質を持ってしまった桜庭潤平と、分析フェチの風間由人准教授のバディもの。 この体質のままでいると、仕事を変えない限り、食べられるものがなくなってしまうのですないかと心配。 ある程度の期間が経てば、元に戻っていくのだろうか? また知らない食べ物だったり、以前と同じような死香がでてくるものがないのか、気になるところ。
0投稿日: 2021.09.07
powered by ブクログ読みやすくて面白い。 話が進むにつれ、どんどん食べれるものが無くなっていくのでは?という心配をしてしまう。
0投稿日: 2021.06.19
powered by ブクログ基本的にあっさりしている作風は他シリーズと変わらないけれど、オカルト的な要素が混じったことで物足りなさが補われ、読みやすい話になったなという印象。
1投稿日: 2021.04.27
powered by ブクログ男バディ探偵モノが好きなのと、特殊清掃やら死香という遺体が放つ匂いが食べ物の匂いに感じるという特殊体質という設定に惹かれて購入。 ほのぼのと事件を解決していくのか、それともこの後ジワジワと主人公が苦しんでいくのか……まだ展開が読めず気になるところ。2巻を購入したいと思います。
0投稿日: 2021.02.11
powered by ブクログ表紙から予想はついていましたが、BL好きの層を引っ張り込みたい印象が全面に出ていました。 壁ドン、お姫様抱っこなどあからさまなものが多く、言い方は悪いかもしれませんが「こういうのが好きなんでしょ?」と押し付けがましいというか、すこしくどいと感じてしまいました。
0投稿日: 2021.01.28
powered by ブクログ人が亡くなった時に発する固有の死香を識別できる特異体質という設定は斬新。 喜多氏の作品はレギュラーメンバーのキャラクターを無駄に強くし過ぎるところがいつも気になりますが、それさえ我慢すれば面白いシリーズになりそうです。
0投稿日: 2020.11.01
powered by ブクログシリーズ第1弾。 特殊清掃(人が亡くなった部屋等を清掃する)のアルバイトをする青年と大学分析科学研究室の准教授が死者の放つ香り(死香)を基に事件を解決していく短編集。 匂いに対して特別な体質をもつ青年とイケメン准教授という設定がおもしろいのでぐんぐん読めます。 嫌味な人物やうるさい女子等が本作では登場しませんのでストレスなく読める一冊。 おススメ。
0投稿日: 2020.09.11
powered by ブクログ化学に強い喜多喜久さんらしい新しいタイプの探偵を考えたものだ。桜庭潤平は死臭に敏感に反応し、死人によって違う食べ物の香りに感じる。その代わりにその香りの食べ物が悪臭漂うようになり食べられなくなってしまう難儀な能力なのである。風間由人という化学の准教授とともに警察の殺人事件の捜査に協力している。この風間が大企業の御曹司でイケメンで、自分の研究第一で、殺人現場に行くと生き生きとするというなんともナイスな人物造形なのだ。勿論、潤平は風間にとってまたとない研究対象だ。この二人や警察の人間、潤平の仕事仲間の樹(死人の出た家や部屋を清掃するという仕事!)たちとの掛け合いが面白い。推理の方は潤平の能力ありきで、まあまあかな。
22投稿日: 2020.03.07
powered by ブクログ死臭を食べ物の臭いに感じてしまう特殊な体質をもつ桜庭潤平と犯罪捜査に用いる分析技術の研究を行う風間教授がコンビを組み、遺体が放つ「死香」を頼りに事件を解決する物語。 設定が斬新で、キャラ立てもよく面白かったです。 続編もあるので読みたいと思います。
1投稿日: 2019.11.23
powered by ブクログ「交わり合う死は、高貴な和の香り」 香るはずの無い人から。 通常の捜査だけでは気付けなかった事の方が多そうだが、彼が居たからこそ事件が無事解決したのでは。 香りで犯人に辿り着けるのは素晴らしいかもしれないが、その後その食べ物が食べれなくなるのは辛いな。 「君に捧げる死は、甘いお菓子の香り」 違和感の多い事件現場。 香りを知る事が出来る彼だからこそ早急に気付けた事だろうが、調べればいつかは答えに辿り着いただろうな。 彼女は少しでも幸せを掴みたかったのだろうが、方法を間違えたうえ結果がこれでは辛いな。 「毒に冒された死は、黙して香らず」 消しても消えない匂い。 自分が犯した罪の香りはそう簡単に消える事はないだろうし、記憶からも抹消するのは厳しいだろうな。 彼の嗅覚は騙せたとしても、自分自身を騙すことが出来なかった彼女はずっと辛かったろうな。 「裁きがもたらす死は、芳ばしき香り」 過去の事件に関する犯人は。 彼なりに犯人を探した結果なのだろうが、関係の無い人を殺してしまってはただの殺人鬼では。 30年も彼の手伝いを続けていたら、どれだけ多くの食べ物を食べれなくなってしまうのだろうか。
0投稿日: 2019.10.13
powered by ブクログ鼻が すごくいい 探偵は いろいろいました。 今回は 死体にたいする 特別なにおい。 最初に 犯人は 大体わかる設定です。 あとは いかに その犯人に たどり着くか。 次回作が 楽しみです。
0投稿日: 2019.09.09
powered by ブクログAROMA RESEARCHという専門誌で知ったタイトル。仕事での関連書籍として目を通してみましたが、普通にエンターテイメントですね。
0投稿日: 2019.06.09
powered by ブクログ死者の放つ香り...『死香』。 その死香を嗅ぎ分ける特異体質を持つ青年・桜庭 潤平。 そして、香りの分析を犯罪捜査に応用し、分析研究を行うイケメン准教授・風間 由人。 おかしなやり取りの2人が活躍する、少しBLっぽい化学ミステリーです。 短編4編が収録されていますが、最初に犯人が出てくる構成から、倒叙ミステリーの一つとも言えます。 果たして、2人の前に出て来る謎は、どんな香りか?
2投稿日: 2019.05.15
powered by ブクログ正直、主人公が不憫すぎる。例えばこれがBL小説だったら主人公に見返りがある分、もっと楽しめるのかも?などと思ってみたり。今後風間には食べられるものが少なくなった桜庭のために食べられる手料理を振る舞ったりしてほしい(腐)。
2投稿日: 2019.02.26
powered by ブクログ【収録作品】交わり合う死は、高貴な和の香り/君に捧げる死は、甘いお菓子の香り/毒に冒された死は、黙して香らず/裁きがもたらす死は、芳ばしき香り
0投稿日: 2018.09.10
powered by ブクログ特殊清掃員として働く桜庭潤平は、死者の放つ香りを他の匂いに変換する特殊体質になり困っていた。そんな時に出会ったのは、颯爽と白衣を翻し現場に現れたイケメン准教授・風間由人。分析フェチの彼に体質を見抜かれ、強引に助手にスカウトされた潤平は、未解決の殺人現場に連れ出されることになり!?
0投稿日: 2018.06.18
powered by ブクログ「キュリー」シリーズ著者・喜多喜久の新たな化学ミステリ登場! 分析フェチのイケメン准教授×死の香りをかぎ分ける青年が、不審死事件を《嗅ぎ》解く!
0投稿日: 2018.05.30
powered by ブクログ一気読みしてしまった 特殊清掃員とはいえこんなに急遽休みを入れて大丈夫なのかと心配してる 死臭が食べ物の匂いに変わる特殊体質にはちゃんと副作用があったのか 食べられるものがどんどん減っていくの絶対ツライ・・ 風間先生にはそんなつもりはなさそうだけど距離感の近さからほんのりBL風味のバディもの・・・? 好きです 風間先生からの香りの正体が気になる。 なぜそんなに甘い香りが・・?
2投稿日: 2018.05.23
powered by ブクログ特殊清掃のバイトにより現場の死臭が食べ物の香りに感じられるようになった特殊能力が面白い。清掃の仕事をするには楽でも、副作用としてその食べ物から悪臭を感じてしまい、食べられるものが減っていくのは気の毒。科学者とともに警察の協力もするが、やっていることは警察犬と同じなので、捜査協力の部分よりは科学的な見解の部分が面白い。他人には悪臭に思えても彼にとってはいい匂いとなる成分の研究とか。
2投稿日: 2018.05.06
powered by ブクログ【あらすじ】 「さて、現場の謎を嗅ぎ解こうじゃないか!」 特殊清掃員として働く桜庭潤平は、死者の放つ香りを他の匂いに変換する特殊体質になり困っていた。そんな時に出会ったのは、颯爽と白衣を翻し現場に現れたイケメン准教授・風間由人。分析フェチの彼に体質を見抜かれ、強引に助手にスカウトされた潤平は、未解決の殺人現場に連れ出されることになり!? 分析フェチのイケメン准教授×死の香りをかぎ分ける青年の、新たな化学ミステリが書き下ろしで開幕! 【感想】
0投稿日: 2018.04.16
powered by ブクログ死の香りから犯行を紐解いていくお話ですが、主人公が感じている香りを化学的に分析しようとしているところが作者らしい。これもしもシリーズ化したら、主人公は何も食べられないどころか、おちおち外も歩けなくなりますよね。
2投稿日: 2018.01.31
