
総合評価
(296件)| 45 | ||
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powered by ブクログ物理か数学のテストのようだ。 普通ではありえないような条件のもと、解を出すよう求められる。 次々と現れる刺客が提示する「可能性」を論理的に否定していく。登場人物がみな一風変わっていて魅力的。
3投稿日: 2022.02.14
powered by ブクログこれは「アンチミステリ」ではなく、「『アンチ』ミステリ」である 神か悪魔が起こしたとしか思えない難解な殺人事件を天才的な頭脳を持つ探偵が解明する……。ミステリのお約束にして黄金律。しかしそんなお約束を180°裏返したのが本作、『その可能性はすでに考えた』だ。 青髪の探偵「上苙丞(うえおろじょう)」は、人間に再現不可能な事件――奇跡――を追い求めて難事件を解決し続ける変わった人物。そんなウエオロの元に1人の依頼者が訪れる。首なし死体に抱き抱えられながら、その死体の首を自らの手に持っていたと主張する依頼者に対してウエオロは「これは奇跡である」と結論付ける。しかし奇跡など存在するはずがないとウエオロの推理を認めない人々が各々の推理をウエオロにぶつけるのだが……。ウエオロは彼らの推理を聞き終えて一言、「その可能性はすでに考えた」と口にするのだ。 一般的な犯人探しミステリの真逆を行く「犯行の否定」とでも言うべきこの作品は、数々の賞を受賞したに相応しい名作である。作中に登場する推理の数々はそれ単体でもミステリが1本書けてしまいそうな奇抜で突拍子もないものばかりだが、ウエオロはその推理を尽く鮮やかに否定してしまうのだ。 推理に必要な情報は冒頭の依頼者の語りの中で全て完結しており、読者はウエオロの立場に立って彼らの推理を否定する体験を何度もすることが出来る。非常にコスパのいい作品とも言える。(ちなみに私は1度も推理を否定することが出来なかった) 総じてミステリ好き(特にハウダニットに重きを置く方)には手放しでおすすめしたい作品である。続編の『聖女の毒杯』も合わせて手に取って頂きたい。
4投稿日: 2022.01.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
硬派なミステリーかと思って読んだら全く想像と違った。上おろの前に、奇蹟を否定するキャラが現れてはその可能性を見事に潰して奇蹟を証明してみせる様はまるで次々と現れる刺客を倒していくバトル漫画のようだ。後に出てくるキャラほど強敵になってちゃんとインフレしてるし、それらを裏で操る黒幕も出てくる。読んでいて西尾維新の影響を強く感じた。トリックの推理合戦は後半になるほど緻密な推理になって自分の頭では一度読んだだけでは分からなくなってきたが、単純にエンターテイメントとしてとても楽しめた。
2投稿日: 2022.01.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こうゆう「奇蹟」を探すために、あらゆる可能性を客観的に潰していくという形態を初めて読みました。 「奇蹟」が見つかって欲しいです。
3投稿日: 2022.01.15
powered by ブクログこの理詰めで全ての可能性を潰しにかかる感じは推理小説好きにしか刺さらんかも。 登場人物は想像力が豊かでみんな頭良くて羨ましい限り。 本当に練りに練った構想だと思う。
1投稿日: 2022.01.12
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宗教団体の集団自殺事件の生き残りという女性の証言をもとに、事件の謎を明かす話。 探偵が謎を解いていく、というよりかは、 事件のトリックを語る4人の挑戦者(?)に対して探偵がその可能性を否定していく それぞれのトリックについて、細かくわかりやすく説明されていて読みやすかった 探偵にお金を貸している相棒的な存在の女性"フーリン"の短気で喧嘩腰な地の文がテンポ良くよかった 2022年1月5日
10投稿日: 2022.01.05
powered by ブクログ命懸けで、人為的なトリックの可能性を潰していかなければならない不思議な推理勝負の物語。 トリックを破る論理とその反論の応酬。途中まではついて行けたけど、そのうち私の頭は大混乱に陥った
1投稿日: 2021.12.17
powered by ブクログ何人もの「探偵役」が、謎に対して多様な解釈や解決の道筋を重ね合わせていく「多重解決もの」を怒涛の演出で展開する作品。
2投稿日: 2021.12.15
powered by ブクログp.347 "そんな宝くじよりも低い確率の奇蹟を期待して、神の恩寵を信じろというのもまた無理な話だ。かつてパスカルという哲学者はそれでも信じたほうが得だと計算したらしいが、そんな計算は犬にでも食わせろと思う。" ここがお気に入り。
2投稿日: 2021.12.12
powered by ブクログ’21年11月17日、読了。井上真偽さんの小説、初。 凄い!「まだこんな発想があったのか⁉」との宣伝文句そのまま!完全に、持っていかれました!奇跡の存在を証明しようとする探偵とは! 本作も、最近読んだ「人間に向いてない」も、「medium」もそうでしたが…今まで知らない作家さん達の、世で評価の高い作品を読んで…凄いんだなぁ、と、本当に思いました。よく考えつくなぁ、と。読書という趣味の世界は、読んでも読んでも、また新しい出会いがある!凄いですね。 本書での最初の対決の章(第二章)の、フーリンの「殺殺殺殺殺殺殺…」という心の声に、大笑いしてしまいました!主人公ウエオロよりも、フーリンが大好きに!二人の面白い関係、とても魅力的です! 井上真偽さん、他の作品もアタックしてみようと思います!いやぁ、楽しかった!
12投稿日: 2021.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ミステリ小説において謎を解決せずに、あらゆる仮説を否定して、奇跡を立証するという倒錯的な構造にとても惹かれた。しかしながら奇跡を立証するにおいてあらゆる仮説は否定されなければならないが、本書の最後にも否定できない仮説が紹介されたように、非常に難しい事だと思う。本書の結末として奇跡でした!と終わる事は、無理な事だろうなと思った。小説内ではいくつかの仮説が見事に否定されていたが、おそらく否定されないいくつかの仮説を立てる事は可能だろうなと思った。ラスボスの枢機卿とのバトルではそれまでの論証を逆手に取られて報告書すべての論理を覆されるというとても熱い展開で胸が踊った。終盤はミステリというよりも論理的な思考、論述バトルの様相を呈しており、それもまた面白かった。
6投稿日: 2021.10.27
powered by ブクログストーリーも他のミステリー作品とは少し風変わりな作品。 事件自体は凄惨なものだが、軽快に語られていくので事件の重さにしてはあまりグロさは感じられなかった。 中国語や中国の歴史、文化、人物名などが頻発しており、言わずもがな中国語なので全て漢字。尚且つふりがなは所々にしか付いていないので読み進めるのは少し大変だった。 主人公の「その可能性はすでに考えた」という決め台詞がクールでよかった。
2投稿日: 2021.10.14
powered by ブクログ新しいミステリー小説! 真相を見つけるときに、消去法で挑んでいく新しいスタイル。真実は素敵な展開だった。
1投稿日: 2021.10.01
powered by ブクログまっちゃんからもらった本! 新しい!切り口!ホント解説じゃないけども、奇跡なんてないよって、奇跡ではありえない証明をしていく探偵はゴマンといるけども、奇跡を証明しようとする探偵なんていたんだ!!!! っていう驚き。 また、ゲームのように次から次へと敵が現れ、これでもか!!!と、探偵を詰め寄るところが面白い!!!笑笑 よくわからないのが中国とのコラボ?でこうする意味はあるのかなー?笑笑 あってもなくてもいいような気がするけど、名前が読みづらいのはかなりありましたが、最近の本は主人公でキラキラネームも登場するし、まぁありなのかな。 そんな一冊でした。 もう一冊の早すぎる探偵も読みたい!!!!
1投稿日: 2021.09.28
powered by ブクログ山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。唯一生き残った少女には、首を斬られた少年が自分を抱えて運んだという不可解な記憶があった。首無し成人伝説の如き事件の真相とは? ずっと気になっていたミステリ作品。 読み終わった感想としては、「新しいジャンルのミステリを読んだな」という気持ち。 ミステリ作品といえば、不可解な事件が起きて、それを助手と共に探偵が解決する、というのが定石だろう。その形は変わらないのに、全く新しい解決を目指すのがこの作品である。 この作品の中の探偵は「青髪のイケメン」上苙丞。彼はこの謎が『奇蹟』であることを証明しようとする。その方法というのが、「考えうる全ての可能性を否定する」というもの。つまり「奇蹟であることを認める以外の可能性を消す」ということである。 全六章からなる本編では、一つのカルト宗教団体で起きた事件をめぐって、様々な登場人物たちが考えうる仮説をもって奇蹟を否定しようとする。そして探偵がその仮説を、別の角度からあえて否定するのである。事件を解決するはずの探偵が、仮説をとことん否定していくという普通では考えられない構成が新しく面白かった。 登場人物はアニメ作品を思わせるような派手な容姿、老人から子供まで様々という面も踏まえてなんとなくラノベっぽい雰囲気も漂い、少しだけ苦手意識を持ってしまった。 また、頭のキレる登場人物たちの仮説のぶつけ合いは古典文学や物理学なども根拠にしており、ついていけないところや、頭がパンクしそうになるところもあった。特に後半、5章以降はそれが顕著だった。 この設定で色んな事件を扱うところも見てみたい気持ちはあるので、続編も読んでみたいと思った。
1投稿日: 2021.09.28
powered by ブクログ宗教団体の村での密室殺人という古き良きミステリー感もありつつ、斬新な切り口の推理展開、キャラ立ちバッチバチのところは面白かったです。 映像化するのにはとても映えそう〜。 とはいえ、個人的にはそのエンタメ色強めな台詞回しや推理が好みと合わず、かな。
1投稿日: 2021.09.18
powered by ブクログ新鮮で面白い切り口のミステリー なんとなくラノベ感があって個人的にはそこまでハマれなかったけれど、登場人物は1人1人キャラが立っていて愛着も湧くし、次はどんな手を出してくるんだろうっていうワクワク感もあるから人気なのも頷ける
1投稿日: 2021.09.06
powered by ブクログ奇蹟の存在証明に挑む探偵の物語。 人知の及ぶあらゆる可能性を否定できれば、それはすなわち奇蹟である。 その悪魔の証明にも等しい所業を行う男がいた。 あらゆる可能性を指摘され、しかしその可能性全てをこの言葉で否定する。 「その可能性は、すでに考えた」 しかし、奇蹟の存在を否定する枢機卿は、否定の論理体系自体が抱える矛盾への指摘、つまり否定の否定を行う。探偵は、その指摘に対して異なる論拠から導かれているものだと反証することに成功する。 2つの対立した主張が、互いの矛盾を解消することによって、一段階上の視点に統合される。ヘーゲルのいう正揚(アウフヘーベン)である。 真実は、少女に生きる希望を持たせるために、少年が起こした小さな奇蹟を演出したものだった。 それは、まさに聖者の行進であった。 人間に奇蹟が不可能なことを証明したいのではなく、人間に奇蹟が可能なことを証明したかったのだ。
1投稿日: 2021.08.22
powered by ブクログ中国語が多く読みにくかったので 読むのにも時間がかかった! だが タイトルになってもいる 「その可能性はすでに考えた」 と探偵が論破していく様は面白かった。 人物像が上手にわかりやすく想像しやすい描写もあった。
1投稿日: 2021.08.13
powered by ブクログ➓冊目。 世界観が迚も良い。 耽美でガールクラッシュで 広い意味でコケティッシュな 優れたイラストレーションを 彷彿とする。 TVアニメのような演出がご愛嬌。 マンガ原作み甚だし。 言うなれば荒木飛呂彦み。 或いは中山敦支みだ。 「暴力性が 外に向くか内に向くかは 教団の性質による。」 (p63) という単純な世界観は無い。 …というようなラストシークエンスに ほろっときた。油断してた。 …もしかすると傑作だけど、 「マンガみ以外は衒学」で⭐️1つ。 「胸に迫るラスト」で加点1。
0投稿日: 2021.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
買ってから積ん読状態だったが3年越しに読了。作家の頭の中はどうなっているのか不思議に思うぐらい、ここまで複雑に考えられるのかと感服。大仰な感じではあるが、それぞれのキャラクターも魅力的で、続編も読みたいリストに入れる。 10数年前に起きた新興宗教の集団自殺(というよりも虐殺)に伴い、生き残った少女の記憶から「奇蹟」が起きたのかを探偵が証明した。しかし、元検察官でライバル的な過去があったとおぼしき老人、相棒的位置のフーリンの暗黒社会の元仲間、探偵の元弟子である小学6年生、、、彼らに加えて最後の敵が次々にその証明を崩そうと挑んでくる。買ったと思われたその結末は、探偵自らの敗北宣言だったが、、、。
0投稿日: 2021.07.29
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
(最近の読書傾向について・自分のためのメモ) ※そもそも全て自分のためのメモだが。 最近は、特にミステリしか読めていない。 例えば純文学や、その他哲学の本などに触れられていない。 しかし、そのことをなぜ、悪いことと感じているのだろう。 戦略的な読書という言葉は好きではなく、ただ、 読みたいときに読みたい本を読むのがいいと、思っているが、 一方で、単純に「読んでいて楽しい」=「読んでいて疲れない、 頭を使わない」になってしまっていないか。 その理由は単純で、仕事がうまくいかなかったり、毎日疲れて 時間がなくなったりしてしまうと、つい、安易の(既知の)楽しみに 逃れてしまうからで、それはある程度、仕方のないことだと思う。 けれどそれだけだと、自分の知らなかった、これまでは理解できなかった 別の本の面白さにたどり着けないままになってしまう可能性がある。 読書を、より良い人生のためとか、仕事に活かせるとか、 教養のためとするような考え方もあり、もちろんそのための本もある。 しかし、私は読書はあくまで自分の楽しみのものであると考えたい。 楽しいから読むのであって、何かの手段とは考えたくない。 そのように考えたとしても、やはり、「今まではあまり手に取らなかったはずの ジャンルの本を読む」ことの意味は大きい。 というわけで、ミステリはしばらく休憩にしたいところだが・・ いわゆる「多重解決もの」と言うのだろうか。 本書の探偵は、過去のある理由から「奇跡」の存在を証明することに もはや取り憑かれていると言って良い。 「奇跡」だと証明するためには、人為的なあらゆる可能性を検討し、 それらを排除しなければならない。そこで、タイトルにつながってくる。 超常現象にしか思えない事件の犯人を解明してみせるというミステリなら、 それこそたくさんあるが、その逆に、超常的であることを証明する探偵という のは、確かに見たことがないかもしれない・・。 つまり本シリーズは(次作は未読だが)、探偵の宿願が成されれば、 その時点でミステリとしては成り立たなくなってしまうのではないか。 というよりも、探偵の願いが叶ってほしいような、そうでないような・・。 いずれにしても、奇跡を信じる探偵ということだが、日常的に 非科学的なオカルトめいた発想をする人物ではなく、むしろ、 厳格なまでに論理的、合理的に思考を進める探偵として描かれている。 次々に出される「合理的な解釈」と、それに対しての反証。 そのいずれも、すでに語られた事件の顛末の中に根拠がある。 まあ、そこまで読み取れるのかなと思うこともあったけれど、 つまり本書は、本格ミステリの枠組みに沿ったものであって、 この作者は一体どうやってこんなものを考えたんだろうと思いたくなる。 推理以外の要素も奇抜で、アクの強い謎の人物がどんどん登場してくるし、 各章のタイトルは全て中国語になっていたりと、 本格の型式は維持したまま、次々と目移りするような展開だった。 そもそもの事件の舞台設定が、(大穴とか水車とか)いかにもトリックに 使えそうだなという印象は受けたが、それにしても、行くつもの仮説と その反証を用意するのは容易ではない、、と思う。 また、今後も読みたいシリーズが増えてしまった。。
0投稿日: 2021.06.25
powered by ブクログ非常に数少ない道具立て(舞台と条件)であるにもかかわらず、一組の観測事実のシーケンスを説明する、見立てとストーリーが、かくも豊かなバリエーションを持ち得ることを、表現している。もう一つは、証明を支える論理のメタ構造を表現。数学的な作品。
1投稿日: 2021.06.19
powered by ブクログ非常に新鮮。「本格ミステリの新境地」という言葉がしっくりくる。 ラノベ的なキャラクターながらも、内容は見事な本格モノ。 現実離れしたトリックや、読者にも分かるはずの見事な反論。論理を捻りまくるかのような、カヴァリエーレへの反論も面白かった。 どうオチをつけるのだろうと思っていたら、真相はいたってシンプルな、少年の少女を想う気持ちがよく表れたもの。 奇想天外なトリックを用いた仮説とは対照的な、非常に現実味のあるものだったからこそ、「これしかない」と思えた。
0投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログケレン味と衒学趣味に溢れ、いわゆる「クセが強い」作風だが個人的には多重解決ミステリが好きなこともあり「こういうものが読みたかった!」とドンピシャだった。 登場人物設定はラノベ的だが、中国語を多用することで醸成された妖しげな雰囲気がとてもいい。 読み終わる前に著者の他作品を購入してしまった。
8投稿日: 2021.05.01
powered by ブクログ最終的にはよかった気がするけど、残酷描写が苦手なのでけっこう流し読みしてしまった。 話の展開とオチはいいんだけど書き方が苦手だな。
0投稿日: 2021.04.28
powered by ブクログ上苙丞(ウエオロジョウ)、青い髪、オッドアイを持つ容姿端麗な探偵。非常に優秀なのだが奇蹟に固執するあまり周囲からは本来の評価より低くみられている。 そんな彼の元に奇妙な依頼主が現れる。「私が犯人だったのかどうかを証明してほしい...」と。 それは数十年前に起きたとある山村にあった宗教施設での集団自殺事件。依頼主はその事件の当事者であり唯一の生き残りだと言うのだ。当時の記憶は曖昧、そばには親しい人の首の切断死体...状況的には依頼主が犯人としか思えない。探偵が奇蹟の証明に挑む。 その後、乱入者が次々と現れ依頼人そっちのけで探偵と証明バトルが起きる。何だかそれもお芝居じみてて何だこの茶番は...? と少々戸惑いを感じたのだけど、最後の方でしっかりと伏線を回収してたのでよかった。戸惑いつつも一つ一つの証明バトルは面白く、一番最後にはものすごいのが控えてて読んでて興奮した。違った角度でミステリーを表現してて見事! と思いました。
9投稿日: 2021.03.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
長い間積読だった作品を、何のきっかけかわからないけど手に取った。読み始めると、ところどころ出てくる中国語とよくわからないかっこつけの描写には苦笑したが、それを上回る面白さに、読みづらいのに続きが気になるという不思議な体験をした。 「奇跡」を証明したい探偵とそれを否定したい挑戦者。 「できないとはいいきれない」という、従来のミステリーに喧嘩を売るような仮説を華麗に否定する考察の美しさ。現場検証も事情聴取もなく説明一本で納得する答えを見つける。今までのミステリー物とは全く違う。 机上の空論ミステリーといったところか。 最初は忌避するキャラものだ~と思ったのに、いつの間にか探偵の「その可能性はすでに考えた」待ちをしてた。 結局真実はわからないけれど、なんだかすごいミステリーを読んだ気がする。 続きも読みたいな~。
1投稿日: 2021.02.05
powered by ブクログ最初に読んだ時の衝撃が忘れられない良本 頭を働かせながら読まないといけないのがちょっと疲れるが、面白いと思う
0投稿日: 2021.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
最初の章を読んだときは??となったけど、これは純粋に推理合戦を楽しめばいいのね、と分かってからは読みやすく面白かった。探偵がなかなか先に進まないから、少し読み飛ばしてしまったけど。 考えられるあらゆる可能性を否定して奇蹟を証明するために探偵をしている、なんて、また厄介な探偵だなあ〜 探偵とフーリンの関係が探偵と助手でもなく、恋人でもないところがよき。
0投稿日: 2020.08.31
powered by ブクログ色んな知識を必要とする、本格ミステリー。 キャラクターが立っているのでキャラクター小説としても読めるかもしれない。 今までの推理小説を覆すような推理ものなので、王道飽きたなーという人にお勧め。
1投稿日: 2020.07.29
powered by ブクログ好みの問題だけど、ライトノベル感が強かった。キャラの個性は面白かったし、話の進め方も面白いのだけど物語に厚みや壮大さを感じにくかった。
1投稿日: 2020.07.01
powered by ブクログ久し振りに本格系で面白い作家に出会った気がする。 あらゆる可能性を否定することができれば最後に残ったものが真実だ、という有名なロジックのもとに繰り広げられる屁理屈合戦は相当な知識とアイデアを必要とする。かつての巨匠たちが書いた本格ものはその知識と論理展開からどうしても重厚な印象になりがちでしたが、本書は登場人物の設定が突き抜けており、また会話も軽いので構成の緻密さに反して読みやすく仕上がっています。他の作品も是非読んでみよう。
1投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログ2020年、18冊目は、アンソロジーで気になった作家、井上真偽。 探偵、上苙丞のもとに依頼がある。依頼主は、かつて集団自殺をした、新興宗教団体で唯一の生き残った少女。依頼内容は、その集団自殺時の不可思議な体験の再検証であった。 読後の第一印象、不思議な造りだ。キャラクター設定や、展開はまるで、コミックノベライズ系、ラノベ系。一方で、ロジック、伏線の張り方は、純ミステリー。そして、古今東西、縦横無尽に繰り広げられる引用等々。何だか非常に不安定な感覚。甘そぅな砂糖菓子。その中が骨太に超ビターなチョコで作られてた、ってような……。 細かな、枝葉の部分取っ払って考えると嫌いじゃないが、この一冊で判断するのは、早すぎと思い、評価は現時点で★★★☆☆としておきます。少し追いかけてみたいと思わされたのも事実。
0投稿日: 2020.05.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かった。推理対決が連続して行われていくのにどんどん引き込まれた。最後にウエオロが披露する、事件についての救いある解釈(真相?)にもなんか救われたというか。続編もぜひ読みたい。
0投稿日: 2020.05.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ただ事件を解決するのではなく、可能性からなる事件の仮説を論破していくというのがとても面白かったです!! 登場人物もみんな個性的で、頭の中で想像しながら読むのがとても楽しかったです!
0投稿日: 2020.05.08
powered by ブクログ宗教団体の集落で起きた事件を、少年漫画のように次々と現れる敵たちと推理合戦するのが面白い。 あの情報の中からそんな事まで読み取れるなんてと驚きです。 あらゆる可能性を消した先の奇蹟を目指すのはなかなか無茶な話ではある。
0投稿日: 2020.04.05
powered by ブクログ井上真偽先生らしい不可能トリックに対する謎解き合戦が読んでいて小気味良かったです。 一作品に出し惜しみせずアイデアを詰め込む井上真偽先生の考え方が私は大好きです。 非常に印象深い作品だと思いました。
1投稿日: 2020.03.24
powered by ブクログ謎に対して4人がそれぞれ異なった謎解きをする。 1つの謎に対して様々な角度から深められて謎解きが語られるので、それぞれ全てに納得してしまいそうになるが、もちろん最後の「真の謎解き」をのぞいて間違っている。 いわゆる謎解きのボリュームが多いので、謎解きが好きな人はお得な本だと思う。 最初はその世界観に入るのに時間がかかってしまったのと、中国語がよく出てきて少々読みにくかったので、その点は減点ポイント。
1投稿日: 2020.02.07
powered by ブクログちょっと変わった謎解きミステリー。 前回読んで「ベーシックインカム」ほどのインパクトはなかった。
0投稿日: 2020.01.31
powered by ブクログ斬新といえば斬新。読みにくいといえば読みにくい。中国語混じりの大仰な言い回しと漫画チックな展開が馴染めず。無理矢理っぽい推理バトルの結末は、何だか普通で逆にホッとした。
0投稿日: 2019.12.20
powered by ブクログ事件の真相を突き止めるのではなく、あくまでも可能性とその可能性への反証を楽しむ話。それはこじつけじゃないか、という仮説でも可能性が少しでもあれば許容するという設定は面白いが、ストーリーは面白いと言い難い。 登場人物はとにかくみんな濃い。周りが濃過ぎて途中まで探偵役が空気のようで心配していたけど、最後に盛り返した。 続編を読むかどうかと言われると...後回しかな。
0投稿日: 2019.12.14
powered by ブクログまだこんなミステリーがあったのか! かのシャーロック・ホームズは「不可能なものを除去して最後に残ったものが例え信じがたいものでも、それが真実だ」と語ったらしいが、本作の主人公はそれによって奇蹟、人智を超えた力を証明しようとする。 その、探偵ものとしては型破りな設定と、大変個性的なキャラクターとで展開する本格ミステリーであり、ワシ的には新鮮に感じた。 ミステリー内のジャンルとしては多重解決ものの一環となるらしいが、だとしても進化を感じるし、何より「その可能性はすでに考えた」の決めゼリフがカッコいい!
1投稿日: 2019.11.25
powered by ブクログ個性的な登場人物! 残酷な中国人女性の金貸し 頑固な元検事のお爺さん 謎の中国人女性マフィア 天才少年 そして髪の青い探偵 彼らが一つの事件に挑み肯定と否定を繰り返すミステリーは事件を様々な視点から写し出すだけでなく登場人物達のキャラクターを深く掘り下げていく! 会話中心のミステリーで非常に読みやすく手軽に読める! ※因みに私は誤って本シリーズの二作目の聖女の毒杯から読んでしまいました。 出来れば主人公の決め台詞で本作の題名の「その可能性はすでに考えた!」を日常生活で使いたい!
1投稿日: 2019.09.28
powered by ブクログ気になっていたタイトルだったので手に取ってみましたが、とにかく読みづらい。常に読みにくいしか出てこない。 内容は斬新なものだと思いましたが、それを上回る程に読みづらいが勝る笑
3投稿日: 2019.09.25
powered by ブクログ一つの事件について、いくつもの仮説を立て検証していくお話。一冊のミステリーで、複数の謎解きを楽しめるところが、何だかお得感あり。 また謎解きの度に、事件現場の状況や、当事者の言動・行動を振り返るが、一つの出来事でも「そんな見方もできるのかぁ」と、毎回新たな視点で楽しめて良かった。 登場人物に中国人、会話や文章にも難しい中国語が入り混じるため、読んでいてつっかかる感じが少々気になった。
0投稿日: 2019.09.21
powered by ブクログ前から気になっていた本、ふいにミステリーものが読みたくなって購入。 発想や全体を通しての構想は私が読んだ中では、かなり斬新でした。犯罪ではないことを証明する、というね。奇蹟なのか?!という謎解決もおもしろく読ませていただきました。 でてくるキャラもみんなどっかズレてて可笑しくてキャラが濃い。ただ濃すぎてちょっと疲れちゃうってのはありました。ライトノベル的なボケやツッコミなどが合う人と合わない人いそうな感じ。私はそこまでハマれなかった!
0投稿日: 2019.09.11
powered by ブクログ登場人物の個性が強めで、見た目も立場も人間性もくっきりはっきりしているから、名前とその人物がすぐ結びついてわかりやすい。 女性が持ち込んできた依頼を通じて、奇蹟を証明しようとする探偵ウエオロ、 探偵に1億以上の金を貸しているブラックチャイナ出身のフーリン、 2人の前に“奇蹟ではないという仮説”を持ち寄る4人。 最後に探偵が辿り着いた、恐らく真実であろう仮説が優しくて切ない。 面白かった!
0投稿日: 2019.08.18
powered by ブクログ初真偽。舞台設定はとても好みなんだけど、各章のタイトルの中国語読み、中国人と思われる二人のまどろっこしい会話文、等…マイナス点も多く、ミステリィ的にはまあ凄いんだろうが、私は嫌いだ!何か苛つくし…。もう読まないかな、この作家は。星二つ。
0投稿日: 2019.07.28
powered by ブクログ面白かったです。井上真偽さんは「探偵が早すぎる」のドラマは見ていましたが、小説は初めて読みました。 「奇蹟の存在証明」のために探偵をするウエオロが事件のトリックをことごとく否定する…「その可能性はすでに考えた」という決め台詞が出てくるのを最早楽しみにしています。 ウエオロを始め、登場人物たちが濃いです。中国黒社会出身のフーリンもかっこいいですが、同じくリーシーも好き。 中国語と拷問の言葉の飛び交う推理合戦…多分、わからなくても検索したら後悔するやつ。でも変な知識が増えました。 ウエオロが「人間に奇蹟が可能なこと」を証明したい理由が切ないです。わたしも神に対する思いはフーリンに近いですが、でも…と思ってしまう。 事件もグロいですし、登場人物も老仏爺や西王母の異名を持つし…でしたが、シリーズ続きも読みます。
0投稿日: 2019.05.12
powered by ブクログ細かい証明に関しては数学的で理解が追い付かないところもあったが、登場人物たちはポップでサクサク読める
0投稿日: 2019.05.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
借りました〜 うーん‥ 設定や展開は漫画的かな そこまで色々かんがえられないわたしはミステリはむいてない(しってた)
0投稿日: 2019.05.01
powered by ブクログなるほど、こういう形もあるのか、と思った作品だった。かなり本格的な探偵もので、読みながら唸ることが多かった。悔しいけど、これはこれで良い終わり方だと思う。読み手によっては疑問に残るところもあるだろうし、なかなかの問題作。『その可能性はすでに考えた』名台詞だ。
0投稿日: 2019.02.11
powered by ブクログ2019.01.23 #004 読みやすいが、なかなか展開が理解出来ず、 苦戦した。 必死に読んだ割には、あまり残ってない。
1投稿日: 2019.01.23
powered by ブクログ従来の探偵ものとは違う異色のミステリ。 全ての可能性を排除して如何に奇跡を証明するか。 ワトソン役の中国人女性と論客が主人公や依頼人を蔑ろにした推理合戦。 いろんな意味で斬新
0投稿日: 2019.01.16
powered by ブクログ探偵小説に論理学や形而上学的な弁証法を用いたところが、マニアックかつミステリー好きに好まれそうな作品。 まあ、面白いんだけど、全ての謎について記されている探偵の報告書が宙に浮いたまま話が進むので、「いいから早くその報告書を読めよ!」と突っ込みたくなる。 主人公?というか視点は、探偵に金を貸している闇社会?の怪しい中国人女性なので中国語がチラホラ出てくるのだが、中国語は門外観なので全然分からん。
0投稿日: 2019.01.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。 唯一生き残った少女には、首を斬られた少年が自分を抱えて運ぶ不可解な記憶があった。 首無し聖人伝説の如き事件の真相とは?探偵・上苙丞はその謎が奇蹟であることを証明しようとする。 論理の面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞の話題作。 これも裏表紙に惹かれて読む。 うーん、いまいち。 私がミステリに求めるものは物語の中の探偵がいろんな人に話を聞いて行く過程を読者として本の外側から眺め ああでもないこうでもないと考えること 実際に探偵の推理と合っていたら嬉しく、外れていてもそういう考え方があったのか〜 と思うことだなと改めて気づきました。 この本の場合、私が読者としてやっている過程を物語の中のキャラクターが代弁してしまっているのでどうにも感情移入ができず ほぼ流し読み・・・。 また、結末も驚くものではなく・・・ 裏表紙を読んだ時はとてもワクワクした分、とても残念な読後感が残りました。
1投稿日: 2019.01.10
powered by ブクログ一気読みした。 好みかというと...迷うところ。新しい作りだなぁと思うけど、ふにおちてから感想かこうかな。
0投稿日: 2019.01.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
〇 総合評価 ★★★★☆ 〇 サプライズ ★★★☆☆ 〇 熱中度 ★★★★★ 〇 インパクト ★★★☆☆ 〇 キャラクター★★★★☆ 〇 読後感 ★★★★☆ 〇 希少価値 ★☆☆☆☆ 〇 評価 密室には首が切られた少年の死体と少女だけがいる。しかし、少女には少年を殺害することはできない。このような不可能犯罪の状況を「奇蹟」と認定するために探偵=上苙丞が推理対決をするという話。本格ミステリ好きにはたまらない設定である。いわゆる多重解決モノ。不可解な状況の謎解きが冒頭から繰り返される。本格ミステリで一番面白い部分は謎解きのシーン。その謎解きのシーンが繰り返されるので、多重解決モノの熱中度は非常に高い。この作品も最初から最後まで熱中して楽しめる。 多重解決モノの問題はラストである。最後に明かされる真相と途中に出てくる真相にどれだけの差を付けることができるか。この差が十分なものでないと、最後の真相を読んだときの満足感が十分でなくなってしまう。 この作品にもその問題はある。大門の推理「炙り家畜踏み車」、儷西の推理「水車トレビュシェット・ピンホールショット」、八ツ星の推理「ウビ・エスト・デウス・トゥス?」(君の神様はどこにいる?)。サブタイトルは「聖ウィニフレッドのクリーン発電」は、いずれもバカミスチックでありながら、奇想天外な発想。この3つについて、それぞれの矛盾を突くカヴァリエーレ枢機卿の罠があるという展開。そして最後に明かされる真相。最後に明かされる真相が、そのほかの仮説に比べて面白くない=無難なのである。 この作品の魅力の一つにキャラクターの魅力がある。設定の奇想天外さとキャラクターのぶっ飛びぶりは、漫画的。この漫画的な外連味のある展開と推理を楽しむべき作品だろう。好みの作風なのでラストでもう少し意外性があれば傑作と言えたと思う。それでも十分楽しめた。★4で。 〇 メモ 〇 背景事情 探偵、上苙丞は、自分の母親が「奇蹟の聖女」であったことを証明するために、バチカンで上苙丞の母親の奇蹟に強硬に反対した枢機卿、カヴァリエーレに奇蹟が存在することを示し、自身の母親の奇蹟認定の調査をやり直すように迫っている。この作品では、山村で起きたカルト宗教集団の斬首集団自殺で唯一生き残った少女「首を切られた少年が自分を運ぶ」という記憶の謎に挑む。この謎を「奇蹟」であると証明しようとするが…。 〇 主な登場人物 〇 上苙丞 腕利きだが色々と裏に込み入った事情を持つ探偵 〇 姚扶琳 中国裏社会出身の金貸し。上苙に1億円以上の金を貸している。 〇 渡良瀬莉世(と名乗る女性) 〇 渡良瀬莉世 小学生の頃「アポリュトローシス」という宗教集団の集団自殺で生き残った少女。 〇 謎(山村で起きたカルト宗教集団の斬首集団自殺で唯一生き残った少女の「首を切られた少年が自分を運ぶ」という記憶の謎) アーミッシュ(自給自足の暮らし)をしていた宗教集団。地震により滝が枯れたことを予兆として集団自殺を図る。リゼ(=渡良瀬莉世)は生き残る。洞窟の中で目覚めたリゼの側にドウニという少年の生首が転がっていた。ほかの信者は外から施錠された拝殿に閉じ込められている。ドウニを殺害できたのはリゼだけ。しかしリゼには凶器であるギロチンを扱うことができなかった。犯人はリゼなのか。リゼであればどうやってドウニを殺害したのか。 〇 勝負 上苙丞は、全ての可能性をどんなバカトリックでも否定しなければならない。全ての可能性を否定すれば奇蹟と認定される。謎は3つ。誰が少年を殺したか。どうやって遺体と凶器を離したか。なぜ少年が殺されたのか。 〇 大門との対決 対決の場は深大寺。大門の推理=仮説はリゼが犯人で、ギロチンは家畜(ブタ)を使った踏み車で回収したというもの。鉄製の水車を火で炙って、中の豚を歩かせた(炙り家畜踏み車)。少年は集団自殺の現場から脱出した後、リゼを祠に運ぶ。リゼの可愛がっていたペットである豚を処分しようとしたところ、リゼに殺害される。リゼは少年を蘇らせようとしてドウニ少年の首を切る。そして、「炙り家畜踏み車」でギロチンの刃を元の位置に戻した。 上苙は、12という札の読み方から家畜が21匹以下しかなかったこと、11番以下がいないことから家畜の残りは9匹。晩餐では9匹の豚が食べられたので、家畜の残りはいなかったと論破。 大門は、「例のイタリア人のことは忘れろ。…君は勝利したわけではない。儂の仮説を否定してしまった時点で、君はもう負けたも同然なのだ。このままこの不毛な道を突き進め続ければ、確実に君は…」といったところで、二人目の刺客、かつて姚扶琳の仕事仲間であった儷西が現れる。 〇 儷西との対決 横浜の高級中華料理店で推理勝負。儷西は姚扶琳を中国裏社会に復帰させるために、上苙を罠に掛け水責めにする。上苙は自ら水責めから脱出。儷西の推理=仮説は水車トレビュシェット・ピンホールショット。少年は集落からの脱出のために投石機=水車トレビュシェットを作った。少年は少女をいったん置いて、一人で脱出しようとしたが、置いて行かれると誤解したリゼはドウニを殺害。リゼはドウニと一緒に脱出しようとして水車トレビュシェットを使う。リゼとドウニの首・体は投石により拝日の祠に落ちる。リゼのギブスが破壊されなかったのは発泡スチロールがショックを吸収したため。 上苙の反論は、リゼは集団自殺の前日に鏡を使っており、その鏡が朝日を反射していた。少女が祭壇にぶつかったなら、ギブスは無事だが鏡が壊れる。少女が祭壇にぶつかったなら鏡は無事だがギブスが壊れる。現実は両方とも無事。よって、仮説は誤りという反論 〇 八ツ星聯との対決 謎の大道芸人からクロゴケグモの毒をしこまれる。毒を受けた状態の上苙との対決。相手は上苙の弟子である八ツ星聯。八ツ星聯の推理・仮説は「人物入れ替わりトリック」。「ウビ・エスト・デウス・トゥス?」(君の神様はどこにいる?)。サブタイトルは「聖ウィニフレッドのクリーン発電」。教祖は御神体を自らの死体と見せかけて脱出。リゼがドウニの生きているような死体を見たのは冷蔵庫で保管していたから。電気は井戸に石を落とす方法で発電。動機は宗教集団が大麻などを栽培していた犯罪組織だったから。地震などにより大麻が栽培できなくなり、教祖は自分が死んだと見せ掛けて逃亡するために集団自殺という虐殺を行った。少女を生かしたのは全員が死んだという証人にするため。教祖はドウニに入れ替わって水車トレビュシェットで脱出した。 上苙の反論。上苙はこのトリックを「人物入れ替わりトリック」ではなく「アリバイトリック」に分類。2つの事実で反論。1つは祠の子豚の隠し場所がドウニとリゼ二人の秘密だったという点。もう一つはその隠し場所に食料が運ばれていたこと。八ツ星の推理を前提とするとドウニは禊入りの前にも後にも食料を運べない。この点で論破 〇 渡良瀬莉世(カヴァリエーレ枢機卿)との対決 渡良瀬莉世は、集団自殺の生き残りの「リゼ」ではなくドウニの妹だった。莉世はドウニを殺して生き残ったリゼに復讐をすべきか…そう悩みカヴァリエーレ枢機卿と手を組んだ。大門、儷西、八ツ星との対決は全てカヴァリエーレ枢機卿が計画したもの。最後にカヴァリエーレ枢機卿は莉世を通して上苙に問う。第1の仮説への反論では「禊入り」は「最後の晩餐」のあとに起こったことになる。第2の反論では「最後の晩餐」は「配達」のあとに起こったことになる。第3の反論では「配達」は「禊入り」のあとに起こったことになる。矛盾している。カヴァリエーレは言う。「ゆっくり身を休めて考え続けるがいい。この解けない謎を未来永劫。その身が朽ちて骨と化すまで。それが神を試そうとした者が受ける報いだ。」と。 上苙の反論。第3の仮説の否定への補足。教祖は少年を殺すつもりという条件は、上苙の否定では八ツ星の仮説から直接得られるので問題はない。しかし、カヴァリエーレの否定の否定は、上苙の否定が正しいと仮定した場合の話。飽くまで八ツ星の仮説が間違っているということが前提となっているので、八ツ星の仮説が正しいという点を仮定してそこから何かを導くということはできない。よって、教祖が信者を逃がそうとして出入口を爆破したという可能性もあり、そうすれば禊の前に少年が食料を得ることもあり得るので、矛盾は生じない。莉世は全ての可能性を否定したという事実を受け入れ、リゼの復讐を断念する。 〇 真相 上苙は報告書をカヴァリエーレには送らなかった。集団自殺事件は奇蹟ではなかった。上苙の検討では、教祖がドウニの脱出に手を貸したという視点が漏れていた。 教団にあったのは「贖罪」の精神。教祖は何も罪を犯していないドウニとリゼを救ってもよいと考えた(死んで生き残っても、どちらでもよいと考えた)。教祖は禊入りの前に食料を与えたし、少女を殺害しなかった。少年の脱出計画の障害は母親だった。ドウニはリゼに生きる希望を持たせるために拝殿に戻った。ドウニは教祖の協力を得る。教祖は逆密室を作り自害。これで、あたかもギロチンで首を切られた少年が歩いて少女を祠まで運んだような、摩訶不思議な状況ができあがった。
0投稿日: 2018.12.17
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一つのの謎に複数の謎解き。しかし、奇蹟を証明するために反証しなければならない。ミステリのようなそうでないような。 特異な状況であるために現実味がなく、ひたすら純粋にトリックの可否を精査する。 趣向としては面白いが、ストーリー性はない。
0投稿日: 2018.10.28
powered by ブクログ新興宗教の集団自殺から唯一生き残った少女が探偵に依頼したのは、ある「奇蹟」の証明だったー。 先日ドラマ化もされた『探偵が早すぎる』の井上真偽による「奇蹟」証明推理バトル作品。 登場人物みんなが異様にキャラ立ちしてたり、セリフが妙に大仰だったりするラノベっぽさはあるものの、緻密に練られたストーリー、幾重にも重なる伏線とその回収、随所に散りばめられた実在のエピソードに圧倒されました。 「このミステリが新しい!スゴい!」的な作品に手を出しては、読み終わると肩を落とすようなことを繰り返してきましたが、これは大満足でした。 素晴らしい!
0投稿日: 2018.10.16
powered by ブクログこういうミステリも面白い。推理の中にある優しさに温かいものを感じた。 あらすじ(背表紙より) 山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。唯一生き残った少女には、首を斬られた少年が自分を抱えて運ぶ不可解な記憶があった。首無し聖人伝説の如き事件の真相とは?探偵・上苙丞はその謎が奇蹟であることを証明しようとする。論理の面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞の話題作。
0投稿日: 2018.10.01
powered by ブクログ「聖女の毒杯」の前にこっちがあったか! と、先に読むことにした 読み始めてすぐ、この中国人女性フーリンに惚れた(笑) 「……ね」っていう日本語で毒を吐くところがいい 探偵のウエオロさんも、とんでもなく頭が良くて 完璧な美貌なのに なんやら派手な色合いでダメ人間なところが 完璧過ぎなくて良い 全体的に理屈っぽいけど 様々な想定を納得の理由で否定して見せるところが 今までにないミステリーだ
1投稿日: 2018.09.15
powered by ブクログゲームの攻略本とゆうか解説書みたい。読んで面白いところは、無かった。トリックは本当にありそうだと思えるから楽しめるのだが、現実にありそうも無い話では、何処をたのしめばいい? 久しぶりにハズレだった。
0投稿日: 2018.08.24
powered by ブクログつくづく2作目って、1作目を読まなくても大丈夫なように作られていて、すごいなと。 やや理屈っぽいけど、まぁヨシ。 試験前なのに睡眠時間削って読んだ。
0投稿日: 2018.08.21
powered by ブクログ最後まで 私には この本の良さが 分かりませんでした。 最後まで 読み通す 可能性は 考えられませんでした
0投稿日: 2018.08.14
powered by ブクログ暫く前から話題になっていたので購入。 主人公のメタ的な目標を除けば、かなり正統派の本格だと思った。最近の傾向か、キャラ小説的な魅力もある。
0投稿日: 2018.08.12
powered by ブクログ探偵が否定できなかった可能性をはやく知りたくて読み進めた。シャキーンって音が聞こえてきそうな世界観だった
0投稿日: 2018.07.30
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頭と容姿が取り柄の生活破綻探偵「ウエオロ」 彼のもとに依頼が舞い込む 「わたしは殺人を犯したのでしょうか」 依頼人は幼い頃ある宗教団体の村に住んでいた。 彼女に残るのは痩せた土地、無表情な母親、村の家畜が産んだ仔豚。そして自分を抱きかかえ運ぶ首なし聖人となった兄とも慕う少年の優しい声。 ウエオロと彼のパトロン(=債権者?)フーリンのコンビに挑むのは、元検事の大門翁にブラックチャイナの美しき女王リーシー、元弟子の天才少年八星。 彼らの持ち込む仮説をすべて反証で崩せた暁にはこの事案は 「奇蹟」と呼べるはずだ-。 おおまかにいえばこういうお話。 設定が凝りまくり。登場人物が装飾的。 一種のアームチェアディテクティヴ物というのでしょうか。 与えられたヒントのみで挑戦者は齟齬のない仮説をたてる。それを探偵は同じヒントのみで論理的に崩す。 ロジカルなやりとりがお好きな方にはよいと思います。 軽い蘊蓄が散りばめられていて「知識豊富な方が書いたのだなぁ」と感じます。 個人的に残念な点は「この作品から読み始めると登場人物に魅力を感じない」こと。(シリーズのようなのです) 容姿端麗でいわくつきの過去(現在)を持つ人々が、それを匂わせる思考の末に発する言葉は「なんかカッコイイ」のにそれが魅力的にうつらない。 大仰な舞台装置にヒいてしまう。 込み入ったトリックは計画的にされるものだと思っておりまして、「予期せぬこと」が起こった時点でもはや成立しえない。そのときにとった咄嗟の行動がさらなる謎を生むこともあり得ますが、確率は低い。ゼロではないけど。 そう思ったらお話に入り込めませんでした。 といえどもこのお話はこれで成立する。 主眼は真実を暴くことではなく、「ありえる」ことを「絶対にありえない」と言えればそれでいい。 趣向は理解しているつもりなのですが。 斬新なつくりで面白い筋立てだけれど、個人的にはハマりませんでした。
3投稿日: 2018.07.26
powered by ブクログ『あなたの為なら人を騙すし、奇蹟も起こすー』 フーディーニとドイル。 奇蹟と詐欺。 読者は第1章で事件の全容を知り、探偵はどうするものかと考え、第2章で第1の回答と反証を聞けば、もうページを繰る手は止められない。
0投稿日: 2018.07.22
powered by ブクログ書店で平積みになっている文庫本の上を目が滑るようにして眺めていると、ピタリと止まる本がある。それがこの本でした。 二度同じことがあって、こんなに気になるんだから買ってみようと購入。 読み始めて数ページはまず後悔した。まさかの拷問ハウトゥ本かと。しかし一転。ヘンテコな探偵が登場すると、コミカルな雰囲気になる。なんだ、このギャップ、と思いつつ読むと依頼人登場。一気にミステリィ色が強くなり、ワクワクしてくる。しかも設定が今まで読んだどのミステリィにもなく新しい。 あらゆる可能性を消去して残った答えは奇蹟。 まさかそんな推理をするとは。この設定が分かった時点で、これは読者にも挑戦状を叩きつけてるようなものだ、と思った。(とは言え、自分はそんなに賢くないので何も考えられずに読み進めたが) とにかく、刺客のように次々登場する個性的な登場人物。その人達と探偵(の代理?のフーリン)の推理合戦は中々面白い。かなり読み手も頭を使うが。ミステリィ好きならはまりそう。
1投稿日: 2018.07.14
powered by ブクログ「今まで誰も思いついてなかった」的な大絶賛前提での読了・・・。確かに推理部分だけで言うとそういう感じはあるけれど、お話として面白いのとはちょっと別の感じ。 そもそもキャラクターがごてごてし過ぎてる印象。アニメ化狙いなのか?
2投稿日: 2018.07.09
powered by ブクログ今まで読んだミステリーにはない形ですごく新鮮で面白かった。でも、結構トリックが手が込んだものもあったのでもっと地図とか図とかが充実してたら嬉しかったかも。
0投稿日: 2018.07.02
powered by ブクログ多少の覚悟はしていたつもりだったが、ここまでライトノベル全開な設定だと流石に気後れしてしまう。そう考えると自分も歳を取ったなあ…と痛感するばかり。少年漫画のお約束的な展開や中二病チックなノワールが続く辺りはパロディだと理解しつつも、どうしても作者との温度差を感じて興醒めしてしまう。荒唐無稽な机上の空論に近い推理バトルだが、互いが各々の論理をぶつけ合う様はなかなか読み応えはあった。確かに白と黒、どちらを正とするかにより物の見方は変わってくる。人である限り、やはり探偵の導き出した性善説を信じたいものだ。
1投稿日: 2018.06.20
powered by ブクログ『そもそも人間など、神に見捨てられて当然の糟粕だ。この血と暴虐、私利私欲、自己保身と他者への無関心で綴られた、人類史の残虐滑稽絵巻を見てみろ。誰も人間を上等な生物などとは思うまい。 むしろ怒りを覚えるなら、神の気まぐれな恩寵のほうー見捨てるなら等しく見捨てよと思う。線を引いた右側で幸せな家族の団欒の明かりが点り、左側で不幸と苦痛と慟哭が飛び交うこの世界の有り様は、何とも歪で滑稽だ。美しき調和のとれた自然を造った創造主が、なぜこんな人間社会の不調和だけを放置するのか。』 素晴らしい!ロジックの可能性をとことん突き詰めた作品。 隔離された山村、密室、首斬り、超常現象、新興宗教、名探偵、推理合戦、最高の組み合わせで奇想天外なストーリー。よく出来ているし、最後はあくまでフェア。 いい作品に出会えたなぁ〜。 ほかの作品も読みたい!
1投稿日: 2018.06.17
powered by ブクログよくわからない推理合戦。 推理自体は面白いんだけど、その形式をとらなくてはならなかったの?という疑問がふつふつと。 あと文体が、ミステリの作家さんのどなたかに非常ににていて思えて、独自ぽくなくてあまり好みではなかった。 全作こんななのかな。 もう1作くらい読んでみたいなとは思った。お話の核は面白かったし。
2投稿日: 2018.06.12
powered by ブクログめちゃくちゃ頭を使うため、メモ取りながらこちらもシミュレーションしながらでないと話についていけない。 時間やタスクに余裕のあるときにしか読めない。 久々に読み進めるのが億劫な作品だった。 多分文章の相性が合わなかった。
0投稿日: 2018.06.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
そういえばデビュー作、読んでたなぁ。原理原則っていうか、厳密なロジックは変わらず。 論理学っていうのかな。なんていうか、こういうことを研究してる人っていそうだなぁって思ったし、そういうことを大学時代にやってたんかなぁと思ったりした。理系的でもあるのかもしれん。 なんにせよ、ミステリーの奥深さというか味わった気がする。世の中の不思議をミステリーとして「解決できるもの」として扱いつつ、かつそこで起こる矛盾を「奇跡」という宗教的な色をまとわせて、解決するが故に解決できないミステリーが生まれるみたいな。おもろいけど、ちょっと難しかった(笑)
0投稿日: 2018.05.16
powered by ブクログこれは本格ミステリィ大好物,という人向け.恐らく,一つ一つの可能性についてノートにまとめながら著者のプロットを再現するようでないと,表層的に確かめられるものではない.
0投稿日: 2018.05.07
powered by ブクログ古今東西の拷問に詳しくなれる本。…ではなくて、人知を超越した奇蹟の実在を証明しようとする探偵を描いた異色のミステリー。ある事件にまつわる不可思議な出来事に関し、"挑戦者"たちが合理的な解釈を提示していくが、探偵がこれをことごとく否定していく。 ある理由から奇蹟の証明を念願とする探偵・ウエオロ。彼の奇蹟証明の方法論は、あらゆる合理的な可能性を検討し、それを否定するというものだ。全ての合理的な可能性が否定されれば、非合理的なものすなわち奇蹟こそが真実となる。正にシャーロックホームズ、"When you have eliminated the impossible, whatever remains, however improbable, must be the truth."である。そして彼はついに、探偵事務所に持ち込まれたある事件の検討から、そこで奇蹟が起きたのだと結論付ける。だが、そんな彼の前に次々と挑戦者が現れ、合理的に説明可能な仮説を提示する。ウエオロが奇蹟を証明するためには、彼らの提示する仮説がどんなに突拍子ないものでも、どんなに難易度が高いものでも否定しなければならない。現実的にできそうもないとか確率が著しく低いではなく、論理的に絶対にできないということを証明しなければならない、それは修羅の道だった。 一つの事件に色々なトリックが提示されるという構成が面白いし、すごく練られていると思った。挑戦者が滔々と何ページにもわたって語る仮説を、探偵がほんの2-3ページほどであっさりと否定するのも痛快だった。様々な文学や歴史が引用され、ウエオロの(つまりは作者の)膨大な知識量には驚かされた。 一つだけ気になったのは、最後、いわゆるラスボスとの対決のところ。あれは、論理的には、仮説の否定同士は別に矛盾していてもかまわない、という一点で良かったのではないかなあ。文章の巧さでつい騙されてしまいそうになったけど、実はラスボスの論理は最初から破綻しているのでは。まあそれ自体は作中でウエオロが指摘してはいるんだけど、彼がその前に話した「否定の補足」はむしろ蛇足で、全体の論理をぼやかしている気がする。 「否定の補足」は次の展開に繋がっているといえば繋がっているので、そのために用意されたものとも見れるけど、それはそれで都合の良い展開のような気もして、やっぱり、無い方が良かったように思った。 以前読んだ『探偵が早すぎる』でも思ったけど、この作者さんはストーリーの面白さもさることながら、キャラクターがよく作りこまれていてとても魅力的だと思う。なにか長いシリーズ物の一部なんじゃないかと思ってしまうくらい。キャラ一人一人のスピンオフを作っても十分読み応えがあるものになりそう。 キャラクターも文体もとても好みなので、これからも追いかけていきたい作家さん。まずは既刊を全部読みつくそう。
1投稿日: 2018.05.05
powered by ブクログ不可能状況の事件に対しての状況推理を、奇蹟を立証する( !)という目的のために反証していく、多重解決ミステリ あらゆる論証はすでに考え済みだという超個性キャラの名探偵が登場 探偵のキャラより脇役達もものすごい 何より畳み掛ける論理展開がすごい
1投稿日: 2018.04.30
powered by ブクログ奇跡以外のあらゆる可能性を否定することで奇跡を立証する、という一風変わったミステリ。 そんなわけなので流れを追うのにも頭を使う。 面白かったが、ここまでグロテスクにする必要があったのかとも、ちらりと思う。
0投稿日: 2018.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
玄人受けするの良く分かる作品。 多重解決モノを読んでみたくて、評判の良い本作品が文庫になっていたので手に取った。 10年前に起こった新興宗教の集団自殺(というか無理心中)でただ一人生き残った当時の少女が、探偵に真実を知りたいと依頼に来るところから物語は始まる。 果たして、少女を助けた少年が首を斬られて死んでいたのは少女の犯行か、それとも首なしの少年が少女を集団自決の現場から助け出すという奇蹟が起こったのか。 奇蹟の存在を信じる探偵がこれを奇蹟だとするレポートを完成させた刹那、殺人の可能性を示唆する「敵」が現れ、推理合戦が始まる。 地の文章で読ませる類いの作品ではなく、展開で引っ張っていくタイプ。 殺人の可能性を探偵が論破して否定すると、すぐ次の敵が現れて新たな可能性を提示して…という勝負が、コメディっぽいノリで都合4回行われる。 なんというか、確かに発想が斬新で、それぞれの推理も非常に論理的で、一気に最後まで読んでしまったけど。 結局10年前に起こった事件だから確かめようがなく、机上の空論に机上の空論で応酬してゆく展開を、読者は傍観するしかないというか。 玄人は好きそう。とくに同業者は。 登場人物はみな地頭(じあたま)が良く、ひいては作者の地頭の良さはひしひし伝わった。 推理合戦は読ませたけど、物語としての世界観には充分に浸らせてもらえなかった気分。青髪のイケメンとか、ふくよかで美人のヤバイ中国女とか、キャラは立ってただけに残念。 もう一度読みたいという気持ちにはならなかったな。 まぁ続編も読んじゃうんだろうけど。 可能性を否定して否定して、最後に残った限りなく真実に近いであろう可能性が、ドウニ少年の優しさを炙り出してくれて、この凄惨な事件に一筋の光明を見せてくれた感じ。 少年も生きてて欲しかった…
0投稿日: 2018.04.21
powered by ブクログ話題性があったのかな、、ひとまず読んでみようと手にとってみたのですが、読み進めるのが苦痛・・退屈・・ 文章自体に魅力がないのかなぁ・・。 途中で他の小説に手を出して読んだら、やっぱり文章力(表現力?)の違いが歴然で、とってもつまらない平凡な出来事でも、文章がうまい人は読ませるものになると思うのですが、この方は、ミステリ作家としてのメソッドは評価されているのかもしれませんが(それも私にはわからないです)、読めたものではないな、、、と思いました。 せっかく買ったんだから!・・と(ケチかよ)流し読みでひとまず最後まで読みましたが、二度と読まないと思います。 ごめんなさい。
4投稿日: 2018.04.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
記憶が曖昧な少女の証言が大前提の 安楽椅子探偵的な推理合戦。 台詞から所作から全て漫画的。 青い髪に赤いジャケット。 モデルのような美しい容姿。 キャラ設定からして、もう。 まあ、普段読んでるものと かなり違うものを読んだので新鮮であるけど。
0投稿日: 2018.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「本格ミステリにまだこんな発想があったのか」 帯に書かれたこの謳い文句に興味を惹かれて読み始めて見ましたが、最初は「伝奇ミステリじゃないか、これ」という印象。登場人物や事件現場(?)の環境などが現実離れしているため、そんな風に思ってしまいました。 しかし読み進めていくと、そうした設定は非現実的なものですが、謎解きに関しては論理的な推理になっているように感じられます。これは確かに本格ミステリと呼んで差し支えなさそう。 これまで本格ミステリと聞くと、現実的な世界観と設定が基になっているという先入観がありました。けれど極端な話、舞台設定がたとえ異世界だったとしても、その世界のルール・理に則ってロジカルな推理が成立するなら本格ミステリになるのかも、ということに本作は気づかせてくれたような気がします。 キャラクター設定はちょっと造りすぎ感があるというか、ビジュアルや言動が大仰すぎるきらいはありますが、良い意味でインパクトがあって記憶に残ります。主人公・上苙丞の「奇蹟の証明」が達成される日はくるのか。姚扶琳との関係はどうなる? カヴァリエーレとの対決は? 登場人物に関わる未解決の事柄がいくつも残っているので、続編である「聖女の毒杯」もいずれ読んでみたいです。
0投稿日: 2018.04.07
powered by ブクログ今月の2冊目。今年の4冊目。 久し振りにガーッと読みました。そう言えばこんな感じのミステリーないなという感じですね。最初から最後まで面白かったです。けど、この調子でシリーズ化するのは難しいかなーといらんことを思いました。
0投稿日: 2018.04.03
powered by ブクログ真面目なんだかふざけてるんだかw。結局残った者は真相が分からずモヤモヤしながらも精一杯生きて行かねばならないんだろう。この主人公の探偵って日本人設定なの?オッドアイとかビジュアルが日本人離れしてるんだが。怪しげな中国人美女とか枢機卿とか出て、いったい日本で何したいのかな?
0投稿日: 2018.03.27
powered by ブクログ金田一少年と名探偵コナンを足して2で割ったような感じ 下手に話を大きくしないで書いた方が面白かったのでないだろうか。
0投稿日: 2018.03.26
powered by ブクログ面白い。毒入りチョコレートやプリズムを連想させるけれど、エンタメ度が圧倒的。ドラマ化とかしたらうけそう。 解説に「知的遊戯」という言葉があって笑う。やってることは壮大な揚げ足取りだし、主人公はインテリ設定だけど、読者はインテリぶるだけで大丈夫だし、これは漫画だ。漫画(褒めてる)。 キャラクター設定も漫画っぽく、オタクっぽい。闇の世界で生きてる!って主張が中二病ですねーって流したくなるくらいヒロインがアホかわいい。すき。
1投稿日: 2018.03.26
powered by ブクログ過去に起きた事件の真相について、限られた記録と生存者の記憶を元に、あらゆる可能性を列挙する。 その状況自体有り得ない、という思いが先立つ……。が、推理合戦、ゲームと割り切れば面白い。次々と仮説が繰り広げられ否定されていく展開には、舞台を見ているような気分になった。
0投稿日: 2018.03.24
powered by ブクログその可能性はすでに考えた。 なんて魅力的なタイトルであろう。 とある摩訶不思議な事象に対し、様々な仮説を尽く反証してみせる。そう、その可能性は、すでに考えていたのだ。 ところがどっこいな結末だが、とても面白く楽しめた。 ただ一つ言いたいことがあるとすれば、なぜ第51回メフィスト賞受賞作であるデビュー作を先に文庫化しないのか、ということである。
0投稿日: 2018.03.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白いと感じたのは4章からです。ミステリの可能性の拡大を感じました。 あんまりこういうことを言うのはよくないのですが、備忘録として。 キャラクタの味付けの突飛さは池上永一さんを思い出しますね。ロジックや設定の緻密さとのコントラストなのかな。
0投稿日: 2018.03.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
山奥で暮らすの宗教団体の集団自殺事件で、唯一生き残った少女は首を落とされた少年に助けられたという。 少女はしかし、少年を殺したのは自分ではないかという怖ろしいに可能性に囚われ、探偵事務所の扉を叩く。 奇蹟を求める探偵と、彼を阻む人々との推理合戦という形で、あらゆる推理を捩じ伏せる探偵が、最後は結局自身の手で人為的な物だと結論づける物悲しいラスト。 結末が、可能性に過ぎないところが個人的にスッキリしない。 始めから人為的な可能性を廃することで奇蹟を…とは言っていたからアレだが。
0投稿日: 2018.03.18
powered by ブクログ帯に惹かれて手に取ってみました。 個人的にはふぅん、という感じ。肝心の探偵の前に出しゃばるラフーリン?とかの台詞が長い。全体として会話が長いので(まあ検証するためだろうけど)その辺りはちょっとダレました。 作者は中国の文学か語学でも先行してたんだろうか?という中国語の多さと文章の堅さが読みにくかったです。あと、唐突に出てくる対戦相手とか。 どうせ奇跡ではないだろうな~と冷めた感じで読んでいたので最後コレ、ホント奇跡認定されちゃったらどうしよう?と思ったら綺麗にオチが付きました。個人的には探偵が依頼人の素性を知ったうえで隠していたのかと思ったんだけどそうでも無かった。 シリーズ物なんですね~ 西王母のキャラが結構好きだったので機会があれば読んでみようかな。
0投稿日: 2018.03.07
powered by ブクログ本格ミステリにまだこんな発想があったのか!? カルト宗教団体の斬首集団自殺。唯一の生存者には首の無い少年が自分を抱えて運ぶ奇妙な記憶が!? 首無し聖人伝説の如き事件の真相とは?ロジックの面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞!
0投稿日: 2018.02.14
