
総合評価
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powered by ブクログずっと読みたいと思っていたら、愛しのブックオフで発見。 ハードボイルド小説なのだが、ぶっ飛び設定。 下水道で人を流しちゃうとか、中国マフィアが日本の雑司ヶ谷まで突然追いかけてきたりとそれはいくら何でも滅茶苦茶じゃない?と思いながらもそれなりに楽しく読めたので、そこまで悪くないのだと思う。 続編もあるようだが、積極的に読みたい程ではない。 星は3つ。3.3としたい。
0投稿日: 2025.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
樋口氏の作品はこれで三作品目。 これまで読んできたところですと、彼の特徴といえば、どぎつ目なエログロといったところ。 「日本のセックス」ではスワッピング狂の旦那に嫌々連れていかれるうちに欲情してくるその妻の心情を描いていました。性描写がどぎつ目。 「民宿雪国」ではその民宿のおやじの実相を複数の取り巻きの視点から描写し、善人の顔から残酷な人殺しまで、ピンキリの描き方といった様子。殺人がどぎつ目。 ・・・ そして今回のさらば雑司ヶ谷。 今回も性描写も暴力もどぎつ目だったかもしれません。ただし今回は男と男の方。 というより、まあ設定がぶっ飛んでいてですね・・・。生まれも育ちも雑司ヶ谷。そこを根城にする強力な新興宗教の跡取りが主人公です。カラーギャングよろしく街を牛耳り、悪事を行い(教祖の力でもみ消し)、そしてちょっとした義憤が原因で中国へ人探しに。その後セックスとシャブ漬けになるも命からがら帰ってきて・・・なんて話でして。 でも、そんな話ですが、意外と(失礼)面白いのですよ。 パルプフィクション的な安っぽさ・ばかばかしさ、でしょうか。主人公が拷問シーンを「Qタランティーノというよりたけし軍団」と場景を自らネタばらしして語るあたりは技ありでしょう。 この作為的安っぽさは、舞城王太郎氏の「土か煙か食い物」を想起させます。 ああいうのが好きな方は、本作も楽しめると思います。 ・・・ 他にも、巻末に水道橋博士や町山智浩氏がことばを寄せているのですが、時代のアイテムへのオマージュ的伏線に富んでおり、お笑いやテレビ(たけし軍団)、映画作品(タランティーノ)、音楽(小沢健二)等、刺さる人には刺さるような伏線がちりばめられています。 因みに私は、雑司ヶ谷、にぐっときました。 近くに住んでいました。というか池袋ですが。 今から二十年前ほど、雑司ヶ谷といえば、池袋からほど近い都心のど真ん中にあって、取り残されたようにたたずむ下町という雰囲気でした。居所の最寄り駅の池袋は、駅から降りると風俗の呼び込みがあったり、夜勤で深夜に帰ると馬乗りで喧嘩とかしている風景を目撃してしまったりするバイオレンスな町。ところがその池袋から15分も歩くと、駄菓子屋や木造家屋がたくさん残っているような街が雑司ヶ谷でした。雑司ヶ谷(鬼子母神)の助産院で初めての子どもを授かりました。 ・・・ ということで、樋口氏のバイオレンスあふれる作品でした。 エログロ系が大丈夫な方、下品なユーモアを許容できる方にはお勧めできると思います。
0投稿日: 2024.04.06
powered by ブクログジェットコースターバイオレンス。小説だけでも面白いが、これをもっと楽しめるエンタメ教養があったらなぁと思う。
0投稿日: 2024.03.31
powered by ブクログ有無を言わせず、めちゃくちゃに突き進む展開。 最初は主人公に何の同情も抱かないが、徐々に主人公がいいヤツに思えてくる。 花村萬月さん好きならはまりそう。 続編を読みたい。
0投稿日: 2021.05.13
powered by ブクログ雑司ヶ谷、どれだけ怖い街なのと笑ってしまう IWGPやタランティーノをオマージュしつつ、どこまで本気なのか冗談なのかわからないテイストを貫いているのがすごい
0投稿日: 2020.10.15
powered by ブクログ小沢健二とタモリのくだりがとても好きだ。 私もタモリしかり、オザケンの「さよならなんて云えないよ」の歌詞が好き過ぎる。人生を真っ向から肯定してる、って表現がタモリらしくて素晴らしいな。 ほんで、このオザケンのくだりは本編とほとんど関係がないっていうね。
0投稿日: 2020.09.28
powered by ブクログブッ飛びまくった内容と展開、数多くの文化的要素にニヤけながら抵抗不能で振り回され続け頭はすっかり疲れまくりつつ脳内からは何かがドバドバ分泌されて読む事を止められない自分を「アイツはもうダメだな」と誰かが言ってる妄想に取り憑かれ、結局また本の世界に逃げ込む事になる
0投稿日: 2020.07.19
powered by ブクログ『岬の兄妹』の試写会のトークショーで著者にお会いして、その軽妙な語り口が気になったのが本書を手に取ったきっかけ。 個人的にたまたま雑司ヶ谷を何度も訪れた経験があったこともそれを後押しした。 豊富なサブカルの洪水にハードボイルドとコメディがもみくちゃにされていて、なんとも不思議な味わい。 評価することが評価されるような緊張感があった。
0投稿日: 2019.07.23
powered by ブクログ花田菜々子さんが、土屋さんにすすめた樋口毅宏の本。 いろんな意味でムチャクチャ。 楽しめたけど、中身は何もない。 電子書籍で読んだのだが、登場人物の像が驚くほど頭に残らず、検索機能を重宝した。 不思議な、未だ嘗て経験したことのない読書経験だった。 …disっているわけではない。 ある意味、賛辞を重ねているつもり。 …惨事ではなく…笑
4投稿日: 2019.06.06
powered by ブクログ面白いと言えば面白い。映画にすればきっと面白い。タランティーノ的な映画を好きな人ならきっと面白いと言うかも。 でも何も残らない。スピードと迫力が強烈な分、何もかも通り過ぎたら見えなくなったって感じ。 この感じが良いって人もいるよね。
0投稿日: 2018.11.11
powered by ブクログ初めて呼んだ著者だが、中々面白い一冊でした。 石田衣良の『池袋ウエストゲートパーク』シリーズと伊坂幸太郎の『グラスホッパー』シリーズを足して二で割ったような感じかな。 何処と無く『TOKYOトライブ』を彷彿させる。 舞台は東京、雑司ヶ谷。 町を支配する巨大宗教団体の跡目の主人公、男色の中国マフィア、手で耳を引きちぎられるチンピラ、科学技術で人工的にゲリラ豪雨を降らせる中国人。 本書の随所で、何処かで見聞きしたことのある場面が点在する。こんなにパクって大丈夫かと思ったが、驚くべきことに巻末に作者が影響を受けた作品、小説、映画、音楽などが列記されている。 パクりのツギハギじゃ、安っぽい仕上がりになるが、そこは著者の技量がなせる業だろう。 久しぶりに当たりのエンタメ作品でした。
1投稿日: 2018.09.20
powered by ブクログ内容(「BOOK」データベースより) 中国から久しぶりに戻った俺を出迎えた友の死。東京、雑司ヶ谷。大都会に隣接するこの下町で俺は歪んだ青春を送った。町を支配する宗教団体、中国マフィア、耳のない男…狂いきったこのファックな人生に、天誅を喰らわせてやる。エロスとバイオレンスが炸裂し、タランティーノを彷彿とさせる引用に満ちた21世紀最強の問題作、ついに文庫化。脳天、撃ち抜かれます。 ホモホモエログロドロドロドンパチドンパチアンアンアンという本です。疾走感がすごいのに寄り道もすごい。話に関係するのかと思うサブカル系の話題も全く関係ないまま疾走し続けます。雑司ヶ谷という作者が生まれ育った静かな町に紙面で暗黒帝国を起立させ、徹底的に破壊し新たに構築しております。何がすごいってハードボイルドでエログロなのにヒロインと老婆しか女性が出てこないのがすごい。ひたすら男と男が肉弾相打つという様相で、満員電車で読んではいけない本という点で、花村萬月に匹敵するでしょう。 謎らしきものを解いてミステリーっぽさを出しているものの、誰もそんなこと期待していないのは明白。猛進しつづける暴走列車から振り落とされない方が重要なのです。 タモリさんもいいとも終わってからすっかり楽しそうになって、絶望大王ではなくなったような気がします。って小説のレビューでタモリさんの事書く時点でこの本の異常性が表れているような気がします。
0投稿日: 2018.04.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
グロくてエロくてハチャメチャで面白かった!! テンポも良かったし、久々に文句なしで面白かった! 「私にポップソングの深みと有効性を教えてくれたのはビートルズじゃない。ましてやジャズでもない。オザケン、小沢健二なのさ」と言った香代の話をもっと聞きたかった笑。ほんと、「あの小説の中で集まろう」だよ。あ、ちゃんとGREAT3にも気付いたよ♪
0投稿日: 2017.12.27
powered by ブクログ本だと思ったら、ジェットコースターだった。読書しながら目が回って吐きそうになるという体験を初めてした。タランティーノの映画みたいな、はちゃめちゃな展開にずっと振り回された。圧倒的な樋口ワールド、評価できません。
0投稿日: 2017.11.27
powered by ブクログクエンティン・タランティーノの映画を観るかのごとく、 物語の展開があまりに破天荒だが、それがまた面白い。 いつ映像化されるのか、とても気になるところだが、 いったい誰がメガホンを取れるというのだろうか。
0投稿日: 2016.12.01
powered by ブクログ『日本のセックス』が良かったのでこちらのデビュー作を読んでみた。文章と内容ともに稚拙さがありおすすめしない。誰それの真似といわれても否定できない感あり。
0投稿日: 2015.12.21
powered by ブクログ2015/11/24読了。 斎藤工がこの本をお勧めにしていたところで興味を持って手に取ってみた。 なんともグロテスク。 読書はほぼ電車の中で、の私には過激すぎて本を開けなくなるシーンすらあった。 読みやすくて一気に読めたが、それ以外特筆すべき事もないような… この人の本を読むことはもうなさそうです。
0投稿日: 2015.11.26
powered by ブクログアングラ小説風でもあり、奇妙な小説だった。が、随所にあるマニアックな設定、描写におおっとうなりつつ進められ、その点で特に面白かった(かなり強引な展開ではあるがストーリーもある)。最後のページでのネタ元紹介中、半分強がわかってしまった・・・解説を読んでまたまたマニア根性を自覚させられたり、と予想以上に楽しめた。当初、なぜ本書を読もうと思ったのかも不思議なくらいだったが、この味を知りたかったのかもしれん、と読後強く思うところ。
0投稿日: 2015.11.12
powered by ブクログ(*01) 物語を目で読むときに絵を思い描くかどうかは人にもよるのかもしれない。自分はほとんど絵柄が思い浮かばないが、後からストーリーを追って追憶した時に、本書から浮かんだイメージは劇画や活劇といった濃い目の絵柄であった。 著者と同世代に世紀末を過ごした自分にとって本書から懐かしさを感じた。このノスタルジーは21世紀のMCにトラックされたりサンプリングされたりした古いレコード音楽やその一部を聞く感覚に似ている。 理由はいくつかあって、まず回数が稼げるようになったメディアの消費というアプローチがある。タランティーノ氏ひとつとっても、彼のサンプリングや引用が可能になった前提としてビデオテープの普及があった。映画館の映画は観客の立ち位置では巻き戻しも一時停止もできない。劇場での連続鑑賞にも限界がある。しかし録画や再生が観客の意志でデッキを通して可能になった事がメディアのトータルの再生回数を圧倒的に増幅させ、記録の切り貼りが安価に可能になった事でメディアの編集は大衆化した。ベストシーンダイジェスト(*02)の様なタランティーノの手法の確立は、メディアの消費スタイルの変化を前提としている。 本書の懐かしさはイメージやプロットの引用、その絵の濃さはおそらくその再生回数の多さからくるものと見られる。 (*02) こうしたダイジェスト版にストーリーテリングまたは物語性が必要かという問題がある。本書にも物語らしきものやそのための伏線のようなものは見受けられる。しかし、細切れの章に現われているように多くの場面では、語りかけては語りを破綻させ会場の笑いを受けた後に掛詞程度の緩い係属しかない次の語りへと移るドタバタ喜劇のような手法がとられている。本書の場合、その場面転換に用いられているのがギャグではなくて、エロスとタナトスというところが喜劇とは異なるが、ドタバタは残っている。 性や暴力の描写が濃く(*03)見えてしまうのは、前世紀のコミックやシネマのそれらの描写がまだ熱があり、力強く、筆圧があったためであろう。ライトな殺人を描こうという21世紀的な努力は見られるものの、ハードボイルドが粘着したり、クールガイが憑依しており、まだ垢抜けていない。 (*03) 問題は、濃い絵を浮かべているのが、同世代間だけに特有な共同幻想ではないのかというあたりにある。あるいは、映像媒体に起こせばこのような濃い薄いの個人差は解消されるのかもしれない。すなわち文学の限界が奈辺あるかという問題である。
0投稿日: 2015.06.07
powered by ブクログずっと気になってた作品、やっと読んだよね。なじみのある場所、こんな世界があるなんて?!そう、わたしの好き系な土着的且つバイオレンスムービーを観ている感じ?ちょこちょこの90年代ネタとか、なーんかわかる、と思っていたら、作者さん同い年。同じ時期にあのあたりに、いたんだなぁ。
0投稿日: 2015.03.18
powered by ブクログ雑司ヶ谷生まれ雑司ヶ谷育ちの筆者が放ったハードボイルドなマフィア小説。 繁華街池袋に隣接する雑司ヶ谷を舞台に描かれる宗教団体と中国マフィアの抗争。 そこに奇妙に関わってくる現実社会の事象・2008年の雑司ヶ谷幹線再構築事故。 こういった手法は中井英夫『虚無への供物』をふと思い出せるもので懐かしくなる。 時に目を覆いたくなるほど凄惨に、時に拍子抜けするほど滑稽に描かれる血生臭い抗争。 筆者が巻末で本書を執筆するにあたってインスピレーションを得たものを60個近く書き出してるのがまた新鮮で面白い試み。
0投稿日: 2015.01.05
powered by ブクロググルーヴ感を保ったまま終わりまで突き抜けたストーリー。サブカルチャーの知識を織り交ぜて作中世界を構築しているので、読者に近い現実として享受することが出来る、その楽しさが新鮮だった。内容は多少荒々しさがあるがそれもまた魅力で、その熱量、そのままの勢いで次作を読み進めたい。
0投稿日: 2014.12.14
powered by ブクログ雑司ヶ谷を仕切る宗教団体の後継者が中国から帰ってみれば、地元は様変わりしておりました。幼馴染みの女性は母となり、親友は殺され、その組織は乗っ取られ、対立する新興宗教があらわれ、安全だったはずの雑司ヶ谷で集中豪雨による事故がおき。「人の命は金で買えるし高い・安いも存在する」という価値観の元、主人公はいかなる行動に出るか? 雑司ヶ谷の立地や構造をそのままに、パラレルワールドで起きていることのようです。タランティーノやキューバのゾンビ映画が作り物でない世界ならこうだろうなと。身体的、精神的暴力で話が進んでいきますが、不謹慎という感じはしません。お腹が空いたから食べる、眠くなったから寝る、邪魔だから殺す。それくらい自然。巻末を見ますと著者が影響を受けたものがズラリと並んでまして、好きなものを突き詰めて、それを一つにまとめて再構築したらこうなったんだなぁと妙に納得いたしました。二次創作っぽくならずにちゃんとした世界に作り上げるのは、元ネタの本質をつかんでないと難しそうですがうまくまとめてます。現実味を排除してここまでフィクションならこういう世界もありか、と思わせる。それはそれですごいと思うけれど…映画化されても見たいとは思えません。やっぱりグロいことはグロい。
1投稿日: 2014.11.18
powered by ブクログ雑司ヶ谷の実際の景色や事件を書いているので、あたかも雑司ヶ谷危険!みたいになってましたが、そんな町じゃありません。と、近所が地元の私がフォローしたくなるお話でした。 精描写が激しいので、電車で読みにくい本。
0投稿日: 2014.08.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ハードな描写が多いです。 暴力描写に要注意。 ここまでの暴力描写に何の意味があるのかと疑問にも感じますが。 小説に限らず、 暴力とエンタテイメントの関係は難しい問題ですね。 それは置いといて。。 キャラクターは個性的で飽きません。 ゲリラ豪雨の真相を追うというストーリー展開にも引き込まれます。 読了しての印象は、ハードというよりはむしろライト? 万人におススメできる作品ではありません(^_^;)
0投稿日: 2014.03.04
powered by ブクログ雑司ヶ谷ってこわいね、ってか中国こわいね、樋口さん振り切ってるね、映画好きだとなお楽しい本だよね、はちゃめちゃハードボイルドだよね、こんなこと日本という国で起きてることとかあんのかな?おばばは生命力といい性欲といい尋常じゃないよ、ちょっと「おえっ」ってなるえげつない表現とかあるよね、オザケンのくだりとかめちゃめちゃ世代だからツボ。 カラオケ行ってオザケン歌いたいよ。 今をときめく人気俳優Tちゃんにおすすめされて読んだ本、だからもしもこれが映像化されるなら彼に出て欲しいと強く思う、Tちゃんご紹介ありがっと。
0投稿日: 2014.02.08
powered by ブクログ数々の作品からのオマージュのすごい作品でした。小説内小説の「ごころ」のオマージュを見事に昇華させている感じが素敵。
0投稿日: 2014.02.07
powered by ブクログ面白い。 ただ、もっとハードボイルドに徹したほうがよいかな。 やっぱりと思ったのは、影響を受けたのは馳星周なのね。 「不夜城」の雰囲気の文体は出てました。 羊子、いいね。
0投稿日: 2014.01.17
powered by ブクログどこかでこんな話を読んだことあるなぁ、と思っていたら最後にずらずらっと参考文献(?)が。そうかそうかやっぱりね、と。 勢いよく書かれているので勢いよく読むのがいいと思う。 それにしても雑司ヶ谷、怖い街なんだな。 そしてオザケンの歌詞、そんなに素晴らしいものだったとはな。
1投稿日: 2014.01.09
powered by ブクログNEWSの加藤シゲアキの本を読んで、沢山読書と映画を見た加藤くんがこの本を面白い!と言っていたのと関ジャニ∞の横山裕もこの本を面白い!と言っていて、調べてみたら聞いたこともない人の本で読んでみたら処女作なのね。そりゃ知らないわ。 エログロバイオレンス!というからわくわくして読んでたら大したことないじゃーんと思ってたら中盤辺りからドラッグ絡んだりえろ描写出てきて若干気持ち悪くなった。気持ち悪くなったのは胃腸炎のせいだけど!夢にまで閣鉄心が出てきてうなされた。。。 でも、ギャグでしょ!ってことが散りばめられてたりオザケンの件とか面白くてさくさく読めた。 それと、とにかく中国怖い。 ラスト結構あっけないんだけど、その呆気無さがライトでさっくりしててよかった。 面白かったから続編も是非読んでみようと思う。
0投稿日: 2013.12.10
powered by ブクログ「しばらく見ないうちに変わったな」 「変わらなければ、生きていけなかったの」 『あらゆる健康法は、持って生まれたDNAの前では気休めにすぎない。』 「歌うことがないからとりあえずラブソングを歌っている連中とは違うのさ。誰もが気軽に聴けるポップソングの中に深い真理を込めたフレーズを織り交ぜる。それが大事なんだよ。」 『この世に神はいない。それは歴然とした事実である。 天国と地獄もないし、前世も霊も、ましてや運命などといったものもない。それは偶然をこじつけようとする勝手な解釈にすぎない。それを自覚した人間から金持ちになっていく。』 『時代や国家が違えば、思想や価値観も変わる。現代では人類はみんな平等ということになっている。だが人類が「命の尊さ」とか「人権」とかいうそれはそれはステキなお題目を唱え出したのは、たかだかこの半世紀のことだ。それまでは腹が減りすぎて考えられなかった。』 『平等だとか博愛だとか、立派なことを並べ立てられるのは、衣食住が満ち足りているからこそだ。』 『死者は見守ってくれていたとしても、手助けはしてくれない。あの世から金を持ってきてはくれないのはもちろんのこと、水の入ったコップ一杯、運んではくれない。文字通り、ただ見守っているだけだ。 俺たちは現世において、現実において、自分自身の手で道を切り開いていくしかないのだ。 もう一度言う。この世に神はいない。 俺は、俺という存在を徹頭徹尾、偶然の産物だと確信し続けるだろう。』 『俺は映画や本などではなく身体で知った。セックスは愛の行為ではなく、奪うか奪われるか、支配するかされるかを決める力学であることを。 心が肉体をコントロールするのは難しいが、肉体は心をいくらでも矯正し、支配できる。』 「溺れている人に船から浮き輪を放り投げて、『自分はただ見ているだけではなかった』と言い逃れするのではなく、自分も海に飛び込んで溺れた人を助けてあげなさい。強い意志と行動を続ければ、必ず不幸の連鎖を断ち切ることができるよ」 「おまえも人の使い方がわかるようになってきたじゃないか」 「命は平等ではない。それはあんたの口癖だったじゃないか」
0投稿日: 2013.12.09
powered by ブクログタモリ論に出ていた作品。本書の良い宣伝ですね。グロい(と言う言葉は好きじゃないけど他に適当な言葉がみつかりません)、気持ち悪くて気分が悪くなるシーンが何度か違うかたちであります。それを除けば、マンガみたいな本です。参考文献が沢山記載されています。読んでいてもそれらが連想されたので、そこまで読んでそうだったのか。と読者の心をうまく立ててくれます。
0投稿日: 2013.09.14
powered by ブクログいま話題の『タモリ論』の著者のデビュー作。こんな奇才がいたなんて。しかも僕と同い年…。雑司ヶ谷はたまに歩いたりするけど、今度から景色が違って見えそうだ。
0投稿日: 2013.09.13
powered by ブクログタモリ論で知ったのですが久しぶりにどんどん読みたくなる作家です。 内容は少し安易というか安っぽいところがあるんだけど、それが逆に読みやすさを誘っているような気がしないでもない。 面白いです。
0投稿日: 2013.08.27
powered by ブクログ元ネタはIWGPしかわからなかったけど面白かった。主人公の絶望と、作中作の登場人物の言葉がよかった。
0投稿日: 2013.07.26
powered by ブクログ面白かった。 えろぐろばいおれんす! あの平和な街にあんなことこんなことありえないだろーの連続です。 中途半端にセーブせず、突き抜けてるからイイです。 帯に「和製タランティーノ炸裂」とありましたが、まさに。 劇画のようなカットが次々と展開されていくのが想像できました。 映画っていうかマンガっていうかアニメでもいいかもねえ。 荒唐無稽なストーリー展開、キャラクターで物語世界へとぐいぐいひっぱられます。 描写が丁寧だったり美しくてスゲーって感じではないのですが、 (むしろあえて雑に漫画的に描いてる) カルチャー好きにはグッと来るポイントや引用が多かった。 オザケンやらタモリやら太宰治やら。 そういう固有名詞を出してくる小説はちょいちょいあるけど、どうも恥ずかしさのせいで中途半端になっているものが多いのですが、この人のは使い方に嫌みがないんです。堂々と好きだと宣言しています。巻末にも、自分が影響を受けた作品リストが惜しげもなくさらしだしてあります。 自分の書く物語を、自分の好きなもので埋め尽くす!という人ですね。
0投稿日: 2013.06.03
powered by ブクログ紹介文にあるように海外のB級映画を彷彿させるような物語と描写。B級映画好きにはたまらないだろう。所々にオマージュが使われているらしい。自分は映画には疎いのでそこらへんはわからなかった。 登場人物が後半で絡んでくることもあるので、一気読みがオススメ。
0投稿日: 2013.05.10
powered by ブクログタランティーノがだいすきなので、そういう内輪受け的な部分に満足だった。あと、オザケンのはなしも。 どうこう感想を言うんじゃなくて、超おもしろかった!で済む。 べつにこの本が、人生の肥やしになるわけじゃないんだから、読みたくなかったら読まなくて良いと思います。 お下劣だしご都合主義な展開だし。でも、超おもしろかったんだよなぁ。
0投稿日: 2013.04.12
powered by ブクログタランティーノ映画を三流エログロ漫画家に書き直してもらい それを無理やり文字起こしして設定を雑司が谷にした。 ってな感じ。 もー読みたくない、けど面白かった。
0投稿日: 2013.03.12
powered by ブクログ全くひどい! 虫けらのように人が殺されていく。良心の呵責という言葉はこの小説には存在しない。正義もない。雑司ヶ谷の利権を巡るギャングの抗争だ。それにカルト教団と中国マフィアがちょい絡む。戦争のクライマックスは雑司ヶ谷霊園での銃撃戦。 雑司ヶ谷ってそんな魔窟だったか?完全に遊んで書いているな、この著者は。 タランティーノを彷彿とさせると解説にあるが、映像になってない分、こっちの暴力シーンの描写のほうがむごい。「イングロリアル・バスターズ」も暴力シーンは痛かったけれど、この小説は映像化を念頭に置いていない分さらに痛い。女性はたぶん受け付けない世界。 しかしタランティーノ映画が好きな人、あとは北野武の「アウトレイジ」が面白かったと思う人には、これはド真ん中の小説だ。 本当に面白い。読んだ方がいい。すごいお薦め。いや、すっごいお薦め。よくもまあこんな世界を構築したと喝采をおくりたい。 ただし男性はこの本を読んでも、間違っても「面白かったよ〜」なんて感想を女性に伝えない方がいい。絶対に性格を疑われる。それがもとで破局しても責任は取れない。
0投稿日: 2013.03.07
powered by ブクログ膨大な引用に感嘆。 精緻でポップで読ませる文章に感嘆。 簡単じゃないのをさらりとやってるように感じさせるぜ感嘆。 タランティーノとかの映画を見たくなった。
0投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログバイオレンスなIWGPって感じか。 小沢健二のくだり以外はとりわけ、騒がれているほどの何かは感じられなかった。
0投稿日: 2013.01.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
さらさらとあっという間に読了。ちょっと盛り過ぎ感、出来すぎ感がありますが、文体も気持ちよく嫌味な感じはありません。面白いんじゃないかな。
0投稿日: 2012.12.24
powered by ブクログ長いこと積読になっていたので何故購入したのか忘れてしまったが、下町人情ほのぼの話かと思って読んだらとんでもなかった。ハードボイルドのようなパロディのような。暴力やゲイの描写はうんざりだったが、パロディ部分は元ネタがわかれば面白いかもしれない。
0投稿日: 2012.12.09
powered by ブクログあちこちで「ニヤリ」とする表現があったがタメと言うことだし当然ちゃ当然なのか。 世界肯定とか運命決定論とか最近考えるけど、考えない方が楽しいかな。 あぁ俺が好きなのはロックじゃなくてポップだと再認識したことも付け加えておきます。 さてオザケン聴くか。
0投稿日: 2012.12.04
powered by ブクログ予備知識なく読み始めたが一気に読み終えてしまった。この著者の他の本も読んでみようと思う。解説が町山智弘、水道橋博士っていうのがよいです。
0投稿日: 2012.11.26
powered by ブクログ一気読み。 頭の中をシェイクして、絞りつくしたような作品。 破綻しているように見えて、最後まで綱渡りのようなバランスで走りきる。
0投稿日: 2012.10.16
powered by ブクログクエンティン・タランティーノとか 北野武作品が好きな人はクスッとくる小説。 これが処女作とは電撃的だー。 水道橋博士と映画評論家の町山さんのダブル解説という帯を見て気になっていたけどずっと手が伸びず、やっとこ読了。 博士も3回背中押されてやっと読んだようなので どうも気軽に読めない空気がそこはかとなくあるのですな。 話は、予想通り過激で、いろんなものを吸収して置換して作品として食べている感じ。 ゴツイです、イカツイです。 すきなひとはすき きらいなひとはきらい
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログ「小説界のタランティーノ」という帯に惹かれた。中身はめちゃくちゃ。日本の古い作家・西村寿行の世界にちかいと思った。ストーリーをあまり吟味していないけど、世界が凄く、テンポが速くておもしろく読めた。よい本だった。
0投稿日: 2012.09.21
powered by ブクログこういうの大好き! 男の子っぽさ全開なハードな内容。とにかくめちゃくちゃな感じ。 続編もあるらしいので読まなきゃ!
0投稿日: 2012.09.19
powered by ブクログ出てくる出来事が全て後から回収される、映画みたいなつくり。ところどころ痛い描写が、痛くって顔をしかめつつ読む。
0投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログ非常に濃いジャンクフードのような…。 雑司ヶ谷って、地元民にとっては田舎なのかねぇ。 解説にもあったけど、やっぱりぐっときたのはタモさんのくだり。
0投稿日: 2012.09.11
powered by ブクログ1ページ目から引きこまれ、一気に読んだ。 2008年、北京オリンピックが終わった頃の日本に、中国から5年ぶりに帰国した主人公のSEXと暴力と歪んだ愛に満ちた青春をハードに描く。本の帯にもあるが、確かにタランティーノ作品のバイオレンス+エロスのゴッタ煮を彷彿とさせる。 主人公、大河内太郎が中国に渡る前、幼なじみの男女3人の三角関係と、そこに起きた事件。そして、あることがきっかけで太郎が中国にわたってからの、眼もくらむようなバイオレンスとSEXに満ち満ちた5年間。地獄のような5年を経てようやく帰国した太郎が見た、変わってしまった故郷、雑司が谷。 中国マフィア、新興宗教、日本人ギャング、殺人、麻薬、拷問、愛情、SM、といった要素が物語に絡み合い、裏切りと、ドンデン返しがジェットコースターのようなスピード感で綴られる。 そこに蠢く、どうしようもない人間の欲望の奥深さ。ここには、絵に描いたような善人は一人として存在せず、皆、欲望のおもむくまま、貪欲に生き、ぶざまに死んでいく。 その躍動する物語に彩りを添えるのは、様々な(サブ)カルチャーへのリスペクト。例えば映画作品では、市川雷蔵『忠直卿行状記』、タランティーノ『パルプ・フィクション』、D ・リンチ『ベルーベルベット』、『グッド・フェローズ』のショーン・ペシ。作家では、中上健次、白土三平から馳星周、原寮、リチャード・マシスンやマーガレット・ドラブルにまで至る。 一見、脈絡のないアイコンが数多く出現し、作品にポップな彩りを添えており、作者が愛着や尊敬をもって取り上げているのがよくわかる。 拡げるだけ拡げた、ある意味荒唐無稽とも思える話を、最後まで読み切れせる筆力と馬力に瞠目。 面白いかった!
0投稿日: 2012.08.29
powered by ブクログハードボイルド(ノワール?) + サブカル というのがきっとこの小説の一番の新しさであり魅力なのだと思うけど、私には、天ぷらとスイカが一緒の皿乗ってきたみたいな、「特にうれしくない」組み合わせだった・・・ 舞台が雑司ヶ谷という暴力と結びつかない地名であることとか、オザケンとかブブカとかたけし軍団とか30代男子喜ばせワードがたくさん出てくることとかが、物語から現実感を奪って、暴力描写から質量を奪っている感じ。 その質量を失ったはちゃめちゃさは、もちろん、この小説の短所ではなくて、むしろ最大の魅力で、この小説が好きな人もその点に惹かれている人が多いんだと思いますが、私はあまり面白いと思えなかった・・・ やっぱし、裏社会ものの暴力描写は、痛そうなほうがいいと思う! この小説に出てくる暴力も、一億円も10億円も、2キロのシャブも、質量がなさすぎて、私にはなんだか物足りなかった!ペラッペラだよお。 あ、『不夜城』のオマージュと思しきガチホモシーンはとても面白かった。 っていうか『不夜城』読みたい。中高生の時アドレナリンでまくって読んでた・・・『不夜城』の暴力はヘビー級だった覚えがある・・・
0投稿日: 2012.08.27
powered by ブクログ作品に出てくるシーンや人物の全てにリスペクトとオマージュに溢れている。 だから、読んでいて心地良い! 文章が拙くても、表現方法が未熟でも、作者と気持ちが一緒になれば違和感は抱かない。次作も大いに期待したい。
0投稿日: 2012.08.21
powered by ブクログ86点。なんだこれ、面白い。帯の宣伝文句「小説界のタランティーノ現る!」に本当かよ!?と半信半疑ながら読み始めれば、あっという間に一気読みしてしまった。これは納得。解説読んで、あ、町山智浩氏がタランティーノって言っていたのね、とまた納得。文庫解説で水道橋博士いわく『引用の返り討ちを果たす』作品。まさにまさに。オマージュであふれているところもまた、タランティーノへのオマージュか!?久しぶりに、追いかけたい作家見つけた。
0投稿日: 2012.08.14
powered by ブクログ衝撃の問題作とか、ラジオでの書評を聞いてどうしようと思っていたが、町山智浩さんと水道橋博士さんの二人の大傑作という言葉を聞いて、なんとなく読む気を無くして積ん読本になっていたのだが、やっと読んだ。結局この二人の絶対的な推薦というのは、自分には合わないんだなぁと再確認した本だった、熱量はすごいと思うけど、私の望んだ方向からは,大きく歪んでいる。
0投稿日: 2012.08.12
powered by ブクログいろんなところで絶賛されていたので読んでみたけどなんなんかなー。 いまいち良さが分からなかった。バイオレンスのごり押しって感じで…。 虚構を極めると、雑司ヶ谷もおっそろしいところになるのね。
0投稿日: 2012.07.20
powered by ブクログ「小説界のタランティーノ」。 そう帯に書いてあったので買ってみた。 なるほど確かに。 物語偏重主義の現代小説において、久しぶりに小説を読みながら「世界観」を痛いほど脳みそに感じさせる小説でした。 そりゃもちろん小説界のタランティーノですから、物語はめちゃくちゃです。 良い意味で。 でもその物語のめちゃくちゃな感じを楽しませることがメインの読み物ではなく、「雑司ヶ谷」という町の土着感を、雑司ヶ谷に縁もゆかりもない僕が感じることができた、そんな世界観を読者に植え付けるくらいパワーのある小説は良い小説だと思います。 村上龍=長崎 阿部和重=山形 舞城王太郎=福井 こんなふうに。
0投稿日: 2012.07.13
powered by ブクログ宿命を背負った主人公の、故郷雑司ヶ谷を舞台にした物語。バイオレンスと宗教と差別と日常がぐしゃぐしゃに混ざり合って、泥臭いような独特の世界観を出している。 「こんなこと描いていいのか?」と思うようなことも「クソ」に包んで柔らかく描写していて、とても興味をひかれる作家だと思った。 近著『二十五の瞳』もずいぶん絶賛されているようで、読むのを楽しみにしている。 それにしても、文中のとあるアパートでのセックスの描写は、笑った。小説でセックスの場面を読んで笑ったのは初めてかもしれない。
0投稿日: 2012.06.22
powered by ブクログ人類史上最高の音楽家は? ー オザワよ。 小澤?小沢征爾か? ー甥っ子よ。 このくだりだけでも読みたいと食指が動く人がいるであろう。 なぜなら自分もその1人だから。 夢野久作と梁石日を足して5倍に希釈したような外連味。ご都合主義なエンディングはいただけないが、自身が巻末に明かす「元ネタ」を含めてエンタメとして要所要所でくすぐられる。
0投稿日: 2012.06.01
powered by ブクログいよいよ新しい感覚についていけなくなったのかも知れないが、これを小説と呼ぶのはためらわれると感じる。殆ど主人公の一人称で語られる物語の展開は現実味がないし、表現も拙稚。サブカルといっても浅いじゃないのという感じだ。
0投稿日: 2012.05.24
powered by ブクログ鬼子母神 ハト 京介 雅子 岩鬼 平成の耳なし芳一事件 副都心線 雑司ヶ谷霊 夏目漱石 東条英機 和光市駅 小津安二郎 リンカーン 泰 太郎 山下 デビッド•リンチ ブルー•ベルベット 不夜城 小沢健二 タモリ 面従腹背 支配 力学 ジュンク堂池袋店 西武デパート屋上手打ち饂飩 都電荒川線 ごころ 寂しさと孤独は似て非なるもの 戦争 グレイト3 スターツアーズ レボドアドッグス Qタランティーノ ガンバルマン 水道橋博士
0投稿日: 2012.04.21
powered by ブクログスピード感があるといえばその通りだが、雑。それもひとつの魅力なんだろうが、あまりにも雑な読み物(あえて小説とは言わない)。だから、読む側も適当に読むべき。礼儀として。面白いことは間違いない。
0投稿日: 2012.04.20
powered by ブクログサブカル好きな男性が好きそうな本。一気読みできておもしろかったけど、巻末の水道橋博士の解説の方がおもしろかった。
0投稿日: 2012.04.14
powered by ブクログキャラもストーリーも無茶苦茶だけど、あばたをチャームに変えるタランティーノ的マジック。一気読みの面白さ。
0投稿日: 2012.04.14
powered by ブクログ面白い。面白いし読みやすいんだけど…なんかどこかで読んだような、そんな気がしてしまうのは気のせいか。馳星周の作風に似ているような気がする。ただ、そういう作風が嫌いじゃないんだよな、自分。
0投稿日: 2012.04.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小説として話の筋や深みを楽しもうとしたらそれは難しい。展開は場当たり的なものに見えるし、ライトノベルを少しまともにしてから、品悪くしたような文体だ。 ただ作者が「俺はこういうものを読んで観てきて、こういったニュースに興味を深く持ったんだ!」というものの展覧だと思うと楽しく読める。 電車などの移動中の娯楽と思えばちょうどいい。 思っていたよりもグロい部分は少ない。
0投稿日: 2012.03.25
powered by ブクログ2012.03.11 読了 震災から1年後、である。 でもそれとはまったく関係はない。 おもしろい。 まずは、それなのだ。
0投稿日: 2012.03.12
powered by ブクログ男性は割と肯定的な意見が多かったりするかもしれへんけど、女の私としては中二病のイキリが書いたように読めてしまった。 非現実的な展開や登場人物にどんどんページは進んだけど、ところどころ主人公の言動がサムくて引いた。 久しぶりに歩きながら読書できて、楽しかったのは楽しかった。
0投稿日: 2012.03.06
powered by ブクログ面白かった☻ ハードボイルド小説のような設定なんで、 よく読んでみるとめちゃくちゃで、 でも問題はそこじゃない。 設定の緻密さとか、文章力とかじゃない。 とにかく爽快、おもしろい。 子持ちの未亡人に、孕ませたくなる。 って白石一文でもあったような気がするのですが、 なにかの象徴でしょうか。たまたま? サブカルのつめあわせ。 どこかでみたようなシーンのつぎはぎ、のあとに、すぐネタバラシがある。 オザケン論は反則! タモさん出てきちゃうし! 水道橋博士が絶賛してます。 解説も博士! ゼヒ読んでください☻ お会いしてみたい人ナンバーワンなのですが、イマイチうまくいかないので、ラブコール送ります。
0投稿日: 2012.03.06
powered by ブクログあっと言う間に読み終えた。雑司ヶ谷の街を歩いてみたくなった。確かにそんな事ないだろとツッコミたくなるような場面もあるが、色んなものからの引用や対象になったものの姿がちょっとだけ垣間見えたりするのが良かった。続きも読んでみたい。
0投稿日: 2012.03.06
powered by ブクログすべてをなぎ倒して突き進む面白さ!読み止められない! 巻末の解説が、町山智浩・水道橋博士両氏であるという豪華さ。お墨付きの過激なコメディです。
1投稿日: 2012.03.05
powered by ブクログ待望の文庫化により一気読み。 サブカル満載エログロ殺戮の平成偽史録。 展開は無茶だけど面白かったです。
0投稿日: 2012.03.03
powered by ブクログオビ通り! バイオレンスだけど、ぶっ飛ばしすぎてて続きが気になる気になる。 深いことはわかんないけど、読んでよかった。
0投稿日: 2012.02.28
powered by ブクログ馬鹿で荒唐無稽だけれども一発で気に入りました。 雑司が谷という妙にリアルな場所で、非現実的なストーリーを繰り広げる。 世界観が秀逸です。
0投稿日: 2012.02.20
powered by ブクログ再読了。 初読/12,2.18 ちょうど昨年の今時分、その新著を発売後当面の間は図書館で貸し出してくれるなと発言をし、物議をかもした樋口毅宏さん。 本を読む者として、樋口さんのその言葉に激しく頷いてたりしました。 ~難しいことは分かりません。 その作品を読んだ者が、その作品に対価を払うのは当たり前だと考えます。 本を読むことが好きな者として、 作家さんには魅力的な作品をどんどん書いていただきたいのです。 才能ある作家さんが、食っていけないからということで、 ものを書くことをやめてしまわれるのが勿体無く、そして悲しいのです。 などと思いながら、興味をもった作家さんの本を全て新刊で買うほどの財力は、当然のことながらありませぬ。 それでも樋口さんの名前は頭の片隅に残っていたようで、書店に寄った際に文庫化されたデビュー作が平積みされていましたので迷わず購入。 一日で読んでしまうほどに惹きこまれはしましたが・・。 何か・・、色々なことを詰め込み過ぎたような気がし、ある意味勿体なく感じました。 もう少し限られた範囲のことを、もう少し深く書かれてあった方が、読み手ももう少しばかり愉しめたのではないか・・、なんてことを思いました。 また、人が無意味にたくさん死ぬ読み物を、私は極端に嫌います。 作中で、ババアに「(前略)― 人を殺しすぎだ」と言わせているところみると、もしかしたら樋口さん自身にもその傾向があるのかも知れませぬが・・。 それでも本作がデビュー作。 このスピード感のある文体はとても魅力的です。 昨年物議をかもした作品が本作の続編のような位置づけのようですので、それも是非読まさせていただこうと考えています。 ・・ただし、文庫化されてからになりますが。
0投稿日: 2012.02.19
powered by ブクログまさにタランティーノ的な怒濤の展開に圧倒された。電車の中で断続的に読むよりも、一気に読んだほうが作品が持つスピードを体感できるだろう。
0投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログ「小説界のタランティーノ現る!!」という帯のやらしさに、ちょっと引いてしまうかもしれないけども、実際読んでみると、疾走感もあり、あっという間に読み終わる。小説のテンポ、リズムが圧倒的にうまい。止まらせない。なんとまあ上手な書き手なんだろう。この人はうまい!文章がうまいっていうのは、こういうことをいうのです。その心意気、気に入った! エンタメ100%、10年後、20年後まで生き残る作品じゃないけど、どうせエンタメ読むなら、これを読めばよいなあと。「さらば雑司ヶ谷」というタイトルがまた、昭和っぽくてまた良いでしょう。笑いのリズムも素晴らしい。きっと作者は一緒に酒を飲んだら楽しい人に違いない。ところどころに笑えるポイントを埋め込んでるんだけど、もちろん計算。でもその計算が、やらしくない。ナチュラル。デタラメの中に、大事なことがちりばめられている。親切なデタラメ。 そして自分が愛している物を、自分自身でちゃんとわかってる、そこがまた最後まで読んで気持ちいいなあと思ったところ。 評価は★3つ半って感じ。4まで届かない。軽やかだから、3つ半くらいがちょうどよい。 読んでて思い浮かべたのは、『オスカーワオの短く凄まじい人生』。全頁から醸し出されるサブカル臭。サブカルのエンタメ利用なんて、実に全うじゃねえかと。正しき道じゃないですか。批評なんかよりもずっとね。 新興宗教ネタ、わたし好きだな。あと、いま雑司ヶ谷、個人的ホットスポットだから、そこもまたこの作品の没頭ポイントなのであった。 生まれ育った街への複雑な感情、ばばあへの憎しみ、京介への友情と雅子への愛情。「すべてが荒廃した大地に、種子が芽吹くような」しんやに託した希望。感情が炸裂している。あくまで理路整然と。 最後の最後。水道橋博士の解説がこれまた素晴らしいったら、ありゃあしない。これほどまでにまっすぐに胸打つ解説の書き出しは、わたしの記憶の中には後にも先にも、これだけなんじゃないだろうか。 「僕は「芸人」になってから、ほとんど小説を読んでいない。何故なら「物語」を必要としなくなったのだ。・・・考えるに「人生は平凡で、あまりに長すぎる」と感じていた絶望の思春期。その暗闇を脱出し、家出と勘当という曲がり角を経て、自分にとって最大のフィクションだった存在のビートたけしに弟子入りし、たけし軍団に入門した。・・・テレビという装置の中でありながらも、ガンバルマンと称して、裸で熱湯に浸かり、雪中を泳ぎ、猛獣や格闘家らに挑む、そんな日々が、いかに平凡な日常を超えてフィクショナルな毎日であったことか。・・・それに比べ、小説は、なんとも地味で閉じられた世界に思えたか。そんな小説インポの僕が2009年、久々に読み、いきり立った小説が『さらば雑司ヶ谷』だった」
0投稿日: 2012.02.16
powered by ブクログ町山智浩、水道橋博士が推していたので(文庫版ではこの二人が解説を担当)前々から興味をもっていたのだが、その時に早まって単行本を買いに走らなかったことを神に感謝したい。はっきり云うが期待はずれだった。舞城王太郎の一種の亜流としか思えない(特に「煙か土か食い物」)、というか舞城王太郎の方が百倍おもしろい。どうやら馳星周と原尞が好きらしく、作中にもそれらしき記述があるのだが、原尞の文体とはまったく無縁である。とここまで書いて、この人の文体が気に入らないのだということに気がついた。
0投稿日: 2012.02.14
powered by ブクログ滅茶苦茶おもしろかった! 帯にタランティーノの文字があり、様々な作品の引用が注目されているように感じていたけど、元ネタが半分もわからない状態でも全く問題なかった。引用のための引用ではなく、ちゃんと面白さにつながっていて、滅茶苦茶な話なのにどんどん引き込まれて行ってしまった。
0投稿日: 2012.02.13
powered by ブクログ読みやすいし読ませる感じはあるから、一気によんだけど、 気持ち悪い。二作目は読まない。 暴力とドラッグとセックスの話はやっぱり嫌い。の割には、敵は案外あっけなくやっつけられちゃうし、クスリも簡単にぬけるし。 タランティーノって帯がついてたけど、そんなかっこよさもなし。 そういうのに憧れて、それっぽく書いたんだろうな〜って感じ。 しかし、ただ気持ち悪さだけが残る。いや、残りもしない?時間を無駄にした。
0投稿日: 2012.02.11
powered by ブクログ熱のこもったクセの強い語り口と、スピード感のある展開で、すぐに読み終えてしまった。 読み始めこそ「型破り」という印象だったが、じつにスタイリッシュで、とくに映画から学んだと思われるストーリーテリングには才気があふれていた。 実在の映画や小説のシーンがちょくちょく引用されることについて、鼻につくという意見もあるようだけど、ちゃんと脈絡があるし、燃料として効果的に使われていたと思う。 そして、映画を撮らないことで有名な伝説の映画監督、あの長谷川和彦監督の心をも動かしたというのだから、含み笑いが止まらない。 禁断症状が出る前に、続編の『雑司ヶ谷R.I.P.』を買いに行こう。
0投稿日: 2012.02.10
powered by ブクログ小説界のタランティーノの触れ込みに違わぬ語り口と遊びっぷり。あちこちで言及されてる、「最高の音楽家談義」のシーンはもちろん最高なんだけど、主人公のホモ調教描写の気持ち悪さとか、濃~いキャラクターたちの跋扈っぷりが愉しい。ちなみに自分が好きなキャラクターは小指。
0投稿日: 2012.02.07
powered by ブクログどんどん読んだ。気持ち悪くて読まなきゃよかったと後悔するんだけど、なぜかグッと引き込まれる。イカれてるよ。
0投稿日: 2012.02.04
powered by ブクログスピード感、テンポのあるハードボイルド小説でありながら、サブカル的エピソードも盛り込まれている珍しい本。 池袋の隣、雑司ケ谷とバイオレンス描写という一見相反するものを並立させているところや、雑司ケ谷にある広大な宗教教祖の御殿など、実際にあるのではないか、という気にさせられる。 セックス、バイオレンスの描写がかなりどぎついので万人に勧められる作品ではないのだけれど、成年なら読んで間違いなし、という圧倒的作品。
0投稿日: 2012.02.03
powered by ブクログストーリーはシンプルなパルプノワール。まるで漫画を読んでいるような荒唐無稽さ。かなり好き嫌いが分かれるが、女性にはまずオススメしない! 花村萬月にタランティーノを足して二で割った感じ?とにかくメチャクチャ。
0投稿日: 2012.02.02
