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勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした 1
勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした 1
灯台、おちゃう/新紀元社
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

     日常系異世界転移物語、人気ネット小説の書籍化シリーズ第一弾である。  この巻では転移に巻き込まれた主人公・快人がこの世界のことを少しずつ知りながら、出会った魔族の少女・クロ(クロムエイナ)に恋心を芽生えさせるところまでが描かれている。  ネット版と比べると、一話単位で置かれた父母への手紙という形式がカットされ、わりと一つのシーンごとにスッキリした構成で描かれている。  この手紙形式の日記は物語の中核に関わるポイントなので、巻末でフォローを入れる形で加筆されているのも見ておくべきポイントだろう。  物語的には、クロとの出会いと、その家族との出会い、祝福を受けるために訪れた神殿で神・シロ(シャローヴァナル)との出会いを経て、クロの正体が明らかになったところでクローズされている。  この辺は物語上、多少の加筆(特に後半に多い印象である)や多少の構成変更は見られるが、基本的にはネットでの掲載内容と変わらないと言っていいだろう。  一巻での納まりは良いが、さすがに小さくまとまりすぎているきらいは否めないだろう。  加筆の量なども加味して、星四つ相当と評価している。  なお、初回限定特典の書下ろしショートストーリーは「両手に花」という、シロとクロと共にお茶を楽しむ(?)一幕が描かれている。

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    投稿日: 2019.09.11